オレたち花のバブル組

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半沢直樹シリーズ > オレたち花のバブル組
オレたち花のバブル組
著者 池井戸潤
発行日 2008年6月15日(単行本)
2010年12月10日(文庫本)
発行元 文藝春秋
ジャンル 経済小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判並製カバー装
文庫判
ページ数 328(単行本)
368(文庫本)
前作 オレたちバブル入行組
次作 ロスジェネの逆襲
公式サイト 『オレたちバブル入行組』『オレたち花のバブル組』特設サイト
コード ISBN 9784163267005
ISBN 9784167728045(文庫本)
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オレたち花のバブル組』(おれたちはなのバブルぐみ)は、池井戸潤による日本の小説

オレたちバブル入行組』に続く半沢直樹シリーズの第2作。本作は、主人公・半沢直樹が東京中央銀行東京本店営業第二部次長へ昇進してからの物語で、前作とは物語の舞台や主要人物以外の登場人物が異なる。

『別冊文藝春秋』2006年5月号から2007年11月号にかけて連載され、2008年6月に単行本化、2010年12月に文春文庫にて文庫化された。2009年には第22回山本周五郎賞の候補作品にも選ばれた。

本作は、2013年7月7日よりTBS系列で放送されたテレビドラマ『半沢直樹』の第二部(後半)の原作にあたる。テレビドラマは初回平均視聴率19.4%を記録し、その人気から原作本である本作は2013年7月22日付のオリコン“本”ランキング文庫部門で週間3万6000部を売り上げ、前週の57位から5位へランクインした[1]

2014年3月14日よりFeBe(フィービー)にてオーディオブック化され、2016年4月上旬まで[2]配信された。白石稔が半沢役を担当した[3]

あらすじ[編集]

大阪支店から東京中央銀行営業第二部次長に栄転した半沢直樹は、法人部管轄の老舗ホテル「伊勢島ホテル」の再建を押し付けられることになる。同族経営の伊勢島ホテルは、羽根夏彦専務らが経営再建のため、正義感の強い経理部長の戸越茂則を追い出して実権を握り、社長の湯浅威をも追放しようとする動きを起こしている。しかも、二百億円の融資後、莫大な損失が出たことを東京中央銀行側が把握できないのに、ライバル銀行が把握していたなどの不可解な事実が見つかった。

そんな中、銀行に金融庁検査の通知が届く。主任検査官・黒崎駿一により、ホテルの経営再建計画が進まず融資の回収がおぼつかないと判断されると、融資の判断責任が問われ、倒産防止のため数千億円の引当金が命じられる。銀行の信用問題と業績悪化とを憂慮した頭取の中野渡が、半沢に申し分のない再建策作成を命じる。

一方、半沢と同期の近藤直弼は、出向先の中堅電機メーカー「タミヤ電機」で総務部長に就任し、融資を求めて、東京中央銀行銀行京橋支店に日参していたが、支店長らは近藤と別の銀行出身のため言を左右にして応じない。さらに社長の田宮基紀や部下の経理課長野田英幸らから執拗ないびりに遭う近藤は、野田の不正な裏帳簿を見つけた怒りから、敢然と田宮らに立ち向かう。

湯浅は、従来の殿様商売を捨て、中国や香港、台湾方面の顧客の開拓とITを導入した斬新な再建策を示す。半沢は渡真利忍、戸越、近藤、新聞記者の松岡らの助けを借りて調査を続けた結果、損失は以前から銀行側が把握していたことばかりか、田宮に用途不明の三千万円が京橋支店より融資されていたことも浮かび上がる。

半沢と別行動で社内の不正を追及していく近藤に怒った田宮は、京橋支店長の貝瀬郁夫に、近藤の出向解除を申し出る。だが、三千万円の行方を捜すうち、意外にも、東京中央銀行上層部の影が浮かび上がってくる。

やがて、金融庁検査の日。万全の再建策を用意した半沢は、黒崎と対峙するのであった……。

登場人物[編集]

主人公[編集]

半沢直樹(はんざわ なおき)
東京中央銀行営業第二部次長。

主人公の同期[編集]

渡真利忍(とまり しのぶ)
東京中央銀行融資部企画グループ調査役。
近藤直弼(こんどう なおすけ)
東京中央銀行より取引先の中堅電機メーカー「タミヤ電機」へ出向し、同社総務部部長に。

東京中央銀行[編集]

東京本店[編集]

中野渡(なかのわたり)
東京中央銀行頭取。
大和田(おおわだ)
東京中央銀行常務。
岸川慎吾(きしかわ しんご)
東京中央銀行業務統括部部長。
木村直高(きむら なおたか)
東京中央銀行業務統括部部長代理。
内藤寛(ないとう ひろし)
東京中央銀行営業第二部部長。
三枝裕人(さえぐさ ひろと)
東京中央銀行営業第二部副部長。
小野寺順二(おのでら じゅんじ)
東京中央銀行営業第二部。半沢の部下。
時枝孝弘(ときえだ たかひろ)
東京中央銀行法人部。半沢と同期入社。

京橋支店[編集]

貝瀬郁夫(かいせ いくお)
東京中央銀行京橋支店支店長。
古里則夫(こざと のりお)
東京中央銀行京橋支店。伊勢島ホテルとタミヤ電機の担当者。

金融庁[編集]

黒崎駿一(くろさき しゅんいち)
金融庁主任検査官。オネエ口調で話す。第4作『銀翼のイカロス』にも登場する。

伊勢島ホテル[編集]

湯浅威(ゆあさ たけし)
伊勢島ホテル社長。
羽根夏彦(はね なつひこ)
伊勢島ホテル専務。性別は異なるが、ドラマ版では羽根夏子に相当する。
原田貴之(はらだ たかゆき)
伊勢島ホテル財務部長。

タミヤ電機[編集]

田宮基紀(たみや もとき)
タミヤ電機社長。
野田英幸(のだ ひでゆき)
タミヤ電機総務部課長。近藤の部下。

その他[編集]

棚橋貴子(たなはし たかこ)=大和田貴子(おおわだ たかこ)
ラファイエット社長。大和田の妻。

脚注[編集]

  1. ^ 半沢直樹シリーズにドラマ効果、オリコン2位と5位に2作同時TOP5入り。”. ナリナリドットコム (2013年7月18日). 2013年7月27日閲覧。
  2. ^ 【3/25まで300ポイント】半沢直樹シリーズ 最終キャンペーン開催!”. FeBe!. 2017年5月31日閲覧。
  3. ^ 声優・白石稔 生朗読で半沢直樹演じ「倍返しだ!」先行したドラマの堺雅人を意識”. 芸能ニュースラウンジ (2014年3月6日). 2017年5月31日閲覧。

外部リンク[編集]