梅田スカイビル

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梅田スカイビル
UMEDA SKY BLDG
Umeda Sky building.jpg
施設情報
所在地 大阪府大阪市北区大淀中1-1-88
状態 完成
着工 1990年平成2年)6月29日
竣工 1993年平成5年)3月25日
用途 事務所店舗駐車場
地上高
最頂部 173m
各種諸元
階数 地上40階 地下2階
敷地面積 41,782.75m²(新梅田シティ全体) m²
建築面積 13,732.09m²(新梅田シティ全体) m²
延床面積 147,397m² m²
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
駐車台数 460台
関連企業
設計 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
竹中工務店
構造エンジニア 木村俊彦構造設計事務所
施工 竹中工務店大林組鹿島建設青木建設JV
デベロッパー 積水ハウス青木建設東芝ダイハツディーゼル
丸い穴のあいた屋外円形展望台(空中庭園)。展望台用のシースルーエレベーターとシースルーエスカレーターが見える
夜景

梅田スカイビル(うめだスカイビル)は、1993年3月に完成した、大阪府大阪市北区大淀中新梅田シティ内にある超高層ビルである。

概要[編集]

地上40階・地下2階、高さ約173メートルの超高層ビルである。設計は原広司。その独特の形状から大阪のランドマークとなっている。イギリスの出版社ドーリング・キンダースリー英語版が選ぶ「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」の一つに、アテネパルテノン神殿ローマコロッセオといった歴史的建造物と共に選出されるなど世界的に有名な建築物で[1][2]訪れる者の3割を外国人が占めるとされる[3]

タワーイースト(東棟)、タワーウエスト(西棟)の2棟で構成され、その頂部を連結するように円形の空中庭園展望台を設置した構造が特徴である。これにより地震振動への耐性が強化されている。この空中庭園は地上で組み立ててからワイヤーロープでつり上げる「リフトアップ工法」で施工された[4]。また、イースト・ウエスト両棟を行き来するため22階に連絡通路が設けられている。

ビル最上部の空中庭園展望台からは梅田を中心とした大阪の都心と遠景を一望できる(有料)。超高層ビルの展望台としては珍しく屋上に設置され、360度の視界と全天を風を感じながら眺められる展望台は観光スポットとして人気があり開業15年目の2008年5月5日には入場者数が1,000万人を突破[5]、2015年7月31日には1,500万人に到達した[6]。空中庭園展望台には「空中庭園大明神」を祀る社があり、御利益は恋愛成就。

ビル固有の郵便番号はタワーイーストが531-60xx、タワーウエストが531-61xx(xxは階層)。

主なテナント[編集]

建築主の積水ハウスがタワーイースト内に本社を置く。外資系医薬品企業アストラゼネカの日本本社も入居していたが、現在は一部を残しグランフロント大阪へ移転した。タワーウエストの上層階は、当地が旧本社工場敷地であったダイハツディーゼル東芝関西支社をはじめとする東芝グループ企業の事務所が大半を占めている。

タワーイーストには、シネ・リーブル梅田(3階)と梅田ガーデンシネマ(4階)の映画館2館があったが、2014年2月28日に梅田ガーデンシネマが閉館。跡地はシネ・リーブル梅田の増床として、3・4階に跨る4スクリーンの映画館になった。同・1階には2016年1月29日にマツダのショールームである「マツダブランドスペース大阪」がオープンを予定している。

メキシコ領事館ドイツ総領事館が入居していることから、1階広場「ワンダースクエア」で各領事館主催の祭りが例年開催される(フィエスタ・メヒカナドイツ・クリスマスマーケット)。地下1階は、昭和初期の町並みを再現した飲食店街「滝見小路」である。

タワーイースト1階と屋外のバス駐車場にはWILLER GROUPのバスターミナル(2011年5月~2013年7月31日昼行分までは待合施設として設置・同年7月31日夜行分よりバスターミナルに昇格)「WILLERバスターミナル大阪梅田」が設置されており、同グループの高速バスや一般路線バスなどが乗り入れているほか、2013年7月31日には駐車場付近にバス利用者向けのカフェレストラン「WILLER EXPRESS CAFE」がオープンした。一般のビル関係者も利用することができる。

タワーイースト・タワーウエストに比べ目立たないが、タワーイーストの南には5階建てのガーデン・ファイブ(北棟)と、さらにその南に6階建てのガーデン・シックス(南棟)というオフィスビルもある。両者のエントランスには「UMEDA SKY BLDG」のロゴが記されていることから、この2棟も梅田スカイビルに含むものと思われる。

建物[編集]

受賞歴[編集]

  • 2014年度生きた建築ミュージアム・大阪セレクション 大阪市選定
    • 時代を超えた塔のまち・大阪[7]
  • 第34回緑の都市賞 公益財団法人都市緑化機構主催
    • 内閣総理大臣賞[8]

交通[編集]

その他[編集]

  • 梅田スカイビル・空中庭園展望台のマスコットキャラクターは「そらら」で、2006年6月10日に初披露。同ビルに親しみを持ってもらおうと企画され、2005年秋から2006年1月まで公募、422点から選ばれた。「そらら」は梅田スカイビルが完成した1993年生まれという設定。姿は虹・雲を模しており、帽子は展望台を模している。2本の足は2棟あるビルを表している。ちなみに、京都タワーのマスコットである「たわわちゃん」と仲良しらしい。
  • 梅田スカイビルを建築した積水ハウスは2013年6月17日に、建築家安藤忠雄の発案で、同ビル内に高さ9メートル、長さ78メートルに亘って約50種の草木を植樹する内容の「緑の壁」計画を発表した[9]。ビル緑化の取り組みの一つとされていたが、同日にビルの庭園の設計を担当した造園家吉村元男が、当該計画は庭園のデザインの統一性を損ね、かつ著作権侵害しているとして、同月19日に同社に対し、工事中止を求める仮処分大阪地方裁判所に申請した[10]。大阪地裁は同年9月6日、庭園の著作権が吉村元男にあること・「緑の壁」設置が著作権の侵害になることは認定したものの、壁の設置はいわゆる「模様替え」であり、その権利は制限されないとして仮処分を却下した[11]

脚注[編集]

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  1. ^ トップ20に選ばれたのは、タージ・マハルアヤソフィアシドニー・オペラハウスサン・マルコ寺院フラットアイアンビルクラック・デ・シュヴァリエボドリアン図書館ビルバオ・グッゲンハイム美術館メヘラーンガル砦ウェストミンスター宮殿メキシコシティ・メトロポリタン大聖堂ポンピドゥー・センターサグラダ・ファミリアパルテノン神殿梅田スカイビルコロッセオアンコール・ワットブルジュ・アル・アラブトランスアメリカ・ピラミッドハッサン 2 世モスク
  2. ^ The DK Eyewitness Travel list of Top 20 Buildings in the British Isles to visit” (英語). The Telegraph (2008年5月24日). 2015年9月21日閲覧。
  3. ^ 藤田絢子 (2014年5月15日). “梅田スカイビル、外国人ラッシュ 英紙記事きっかけ”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASG5G55L7G5GPTIL01D.html 2014年7月27日閲覧。 
  4. ^ 移動架構工法[リンク切れ] 竹中工務店
  5. ^ “「空中散歩」 1000万人突破”. 産経新聞. (2008年5月6日). オリジナル2008年5月15日時点によるアーカイブ。. http://s03.megalodon.jp/2008-0515-1613-33/www.sankei-kansai.com/05_sogo/sog050602.htm 
  6. ^ 神沢和敬 (2015年8月5日). “「未来の凱旋門」、外国人に人気 「見たことない建物」”. 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASH70421NH70PLFA008.html 2015年9月21日閲覧。 
  7. ^ 生きた建築ミュージアム・大阪セレクション”. 大阪市 (2015年2月18日). 2015年9月21日閲覧。
  8. ^ 第34回 緑の都市賞 受賞作品概要”. 公益財団法人都市緑化機構. 2015年9月21日閲覧。
  9. ^ 梅田スカイビルに緑の壁…安藤忠雄さん発案[リンク切れ] 読売新聞 2013年6月18日
  10. ^ 安藤忠雄さん発案「希望の壁」巡り、著作権論争[リンク切れ] 読売新聞 2013年6月17日
  11. ^ 新梅田シティ 緑化壁 設置中止認めず[リンク切れ](読売新聞、2013年9月7日)

関連項目[編集]

  • 梅田
  • 京都駅 - JR京都駅ビルは原広司が設計し、2棟構成のビル、空中の連絡通路(京都駅ビルは空中経路)など設計・デザイン上の共通性がみられる
  • グランダルシュ - 構造が似ている

外部リンク[編集]

ギャラリー[編集]

座標: 北緯34度42分19秒 東経135度29分24.5秒 / 北緯34.70528度 東経135.490139度 / 34.70528; 135.490139