東進ハイスクール
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![]() 東進ハイスクール吉祥寺本部校(東京都武蔵野市) | |
創立者 | 永瀬昭幸 |
---|---|
団体種類 | 株式会社 |
設立 | 1976年5月10日 |
所在地 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-29-2 |
起源 | ナガセ進学教室 |
活動内容 | 予備校 |
収入 | 2017年3月期(連結業績)45,567百万円(株式会社ナガセ) |
親団体 | 株式会社ナガセ |
子団体 | 四谷大塚、イトマンスイミングスクール、早稲田塾、東進四国、東進育英舎 |
標語 | 独立自尊の社会・世界に貢献する人財を育成する |
ウェブサイト | 東進ハイスクール |
株式会社ナガセの基幹ブランド |
東進ハイスクール(とうしんハイスクール)は、株式会社ナガセによって運営される東京都武蔵野市吉祥寺南町1に本部を置く大学受験予備校。98校舎を展開し(2020年2月26日現在)、フランチャイズの東進衛星予備校を加え、全国で約1000校(2020年3月現在)が展開されている[1]。東進の東大現役合格実績は、実績を公表している全国すべての塾・予備校の中で最大値となっており、日本一(2018年現在)である。
また、東進ハイスクールは、現役生中心となっており、浪人生向けの本科コースを設置する校舎は新宿駅西口にある「新宿校大学受験本科」他11校のみとなっている(東進衛星予備校はこの限りでない)[2]。
概要[編集]
1971年3月に東京都三鷹市で、現社長の永瀬昭幸が東京大学在学中にアパートの一室ではじめた「ナガセ進学教室」にその起源を持つ[3]。
1976年5月に「ナガセ進学教室」を母体に株式会社ナガセを設立した。立ち上げ当時は株式会社方式の予備校として話題を集めた(通常は準学校法人による専修学校・各種学校のため)。
1988年には有名講師を競合予備校からスカウトし、1990年代初頭の大浪人時代のピーク前に「現役中心」の運営体系に切り替えた。授業方式は一部の例外を除いてVODの視聴によるものであり、生授業の予備校のスタイルは全く残っていない。なお大学全入時代となり、浪人生が減少している現在では三大予備校においても、従来の準学校法人方式の校舎運営から切り離した現役生専門校を株式会社方式で関連会社が設立したり、映像授業専門コースなどを取り入れ追随している。
東進の合格実績は高校3年生時在籍していた現役生のみの数字で、講習生や模試のみの生徒を含まないことを売りにしている。三大予備校の実績が浪人生や講習生を含む実績(現在は代々木ゼミナールは合格実績は発表していない)である中、一線を画している。また東進の東大現役合格実績は、実績を公表している全国すべての塾・予備校の中で最大値となっており、日本一(2018年現在)である。2017年度東大推薦入試現役合格者に占める東進生の比率は29.4%(68名中20名)であった[4]。
沿革[編集]
担任制度[編集]
- 各生徒を社員が担任として担当し、月に1回、生徒に合った講座の推薦・合格指導面談を行う。担任指導費として30,000円(税別。ハイスクール在籍生で単科講座を4講座以上取得する者は70,000円)が必要であり、通常入学時および次年度への更新時に支払う[5]。
- 「担任助手」と呼ばれる東進生OB・OGの現役大学生が週1回実施される生徒へのグループ・ミーティングなどを担当する。グループではなくマンツーマン面談制度のところや、そもそも週一回の面談制度がないところもある。
校舎[編集]
東進ハイスクール(ナガセ直営)の校舎は8つの都道府県に展開している。校舎一覧は近くの教室を探す。このうち、一部の校舎には高卒生用の大学受験本科を設置している[6]。
東進衛星予備校[編集]
東進衛星予備校(とうしんえいせいよびこう)は、株式会社ナガセによって経営される東進ハイスクールの部門の一部(予備校)[3]。1985年に開校した東進ハイスクールが、1991年に衛星授業サテライブを開始し、自校舎への映像配信システムを他の学習塾が利用できるシステムに発展させたものが東進衛星予備校で、現在全国に約1000校ある。(2018年3月現在)映像配信システムとフランチャイズ方式を用いた大学受験予備校。講師の講義を通信衛星やインターネット回線を利用して全国の加盟校に送信するシステムを用いる。
当初は東進ハイスクールでは生授業が行われていたので東進衛星予備校は衛星授業を行う部門として位置づけられていたが、現在は東進ハイスクールでも特別公開授業などを除いて生授業を廃止したため、直営校が東進ハイスクール、フランチャイズ校が東進衛星予備校という違いがあるだけで、学習システムの差はないが、ハイスクールとは異なり校舎によって指導方針が異なる。尚、東進育英舎が運営する東進衛星予備校水戸校、日立校、ひたちなか校は東進衛星予備校だがナガセの直営校である。
東進模試[編集]
東進模試(とうしんもし)は、大学受験などの対策として、株式会社ナガセ(社長・永瀬昭幸)が運営する東進ハイスクール、東進衛星予備校が実施している模擬試験の総称。
2014年度まで、すべての模試で相対評価方式ではなく、絶対評価方式を採用していた(ただし、本番換算の形で偏差値が出ることもある)が、現在は『絶対評価』と『相対評価』の2つのものさしで合格可能性と、合格への道標を提示している。
成績表返却は、各模試を受験してから約5日(マーク式)~と三大予備校に比べて返却が早い。
種類[編集]
共通テスト本番レベル模試[編集]
大学入学共通テスト対策模試。受験対象は受験生・高2生・高1生。年4回、6月、10月を除く偶数月(6月、10月は全国統一高校生テストのため非実施)に実施している。
レベルは4回とも、実際の共通テストと同じレベルに合わせてある(前述の絶対評価のため)。そのため、志望大の判定は点数で、「第一志望合格まであと○点」といった表示となる。また、判定は問題の難易度に影響される。
試験時間、問題量、問題形式や傾向、解答方式は実際の共通テスト(試行テスト)に準じている。ただし、英語のリスニングは全受験者がICプレーヤーを使用しない。理科(2)や地歴・公民では科目ごとに別冊子になっており、共通テスト本番のように余った時間で次の科目を解くことはできない。
試験日の7日後(最短時)に成績表が返却され、英語、数学(1)(2)、国語は後日VODで東進講師による解説授業を見ることができる。ただし、最終共通テスト本番レベル模試(12月)と共通テスト同日体験受験(後述)の場合、その他の理科や社会も見ることができる。採点講評などがインターネット上に公開されておりリスニングも聞くことができる。
この他、共通テスト本番レベル模試に準ずるものとして、次にあげるような模試がある。
- 全国統一高校生テスト
- 6月と10月に実施され、無料で受験出来る。試験内容は共通テスト本番レベル模試と同様であるため、共通テスト本番レベル模試は実質偶数月に実施されている。試験実施後に成績上位者の表彰と復習ツールの公開が東進の公式サイトで行われる。
- 共通テスト同日体験受験
- 大学入学共通テスト当日に、実際に出題された問題を時間差で受験するもの。厳密には模試ではない。受験料は特別に招待するため無料となっている[7]。共通テスト本番レベル模試と同じ成績表が返却される。
- 高校生レベル(マーク・記述)模試
- 共通テスト出題範囲が未了の高2・高1向けの模試。出題内容は共通テストに準じていない。必須問題のほか,英語・国語については高2向け・高1向けの選択問題があり,数学は履修状況に応じた選択問題を解答する。高2は7月実施までが対象。
大学合格基礎力判定テスト[編集]
旧:対志望大基礎学力判定テスト。生徒の基礎学力のどこが欠けているのかを分析するために行われる模試。全生徒が受験できる。教科は国語、数学(Ⅰ・AとⅡ・B)、英語。原則的にマークシート方式。かつては記述式の英作文や課題作文(国語)の出題もあったが、2010年度以降はマークシート方式の問題のみの出題である。
大問は分野ごとに分かれており(例:英語なら「単語」「熟語」「文法構文」「長文読解」など)、その分野ごとに制限時間が決定されている(例:英語の第1問「単語」は10分)。成績は分野ごとに算出される。そのため、問題冊子は独特の袋とじになっており、大問毎に該当部分を開封する仕組みになっている(開封に要する時間はカウントされない)。なお解答に要する時間も成績算出に影響するため、時間が余っても次の大問に進んだり、手前の問題に戻ってはいけない。
二次試験対策模試[編集]
二次試験に対応できる力を総合的にはかる「難関大」「有名大」と、各大学への個別の対応力をはかる「東大」「京大」「北大」「東北大」「名大」「阪大」「九大」「神大」「千葉大」の本番レベル模試が用意されている。「難関大」「有名大」模試は3月を除く奇数月(1月はセンター試験本試験の1週間後)に実施される。
東進四国[編集]
株式会社東進四国(とうしんしこく)は、ナガセのグループ企業である。松山市を中心に愛媛県において進学塾や予備校を経営している。 もともとは地場経営の進学塾・予備校「進級スクール」だった。
会社概要
沿革[8]
- 1976年 - 「株式会社学英社」設立。のちに「株式会社進級スクール」に変更
- 1989年 - ナガセのフランチャイズに加盟し「東進衛星予備校」を開設。
- 2005年 - 創業オーナーが進級スクールの経営権をナガセに譲渡。
- 2007年 - 進級スクールが東進四国に社名変更。
講師[編集]
英語[編集]
国語・小論文[編集]
現代文[編集]
- 林修
- 西原剛
- 輿水淳一
- 永井玲衣
- 武川晋也
古文[編集]
- 栗原隆
- 伊東潤
- 富井健二
- 三羽邦美
漢文[編集]
- 三羽邦美
- 寺師貴憲
- 磯部幸久
小論文[編集]
- 永井玲衣
- 石関直子
- 正司光範
数学[編集]
- 志田晶
- 大吉巧馬
- 青木純二
- 長岡恭史
- 松田聡平
- 河合正人
- 宮嶋俊和
- 沖田一希
- 寺田英智
- 山之内聖拡
- 澤村光弘
- 原田知也
- 堀西彰
- 石綿夏委也
- 水谷千治
- 吉原修一郎
- 住吉千波
理科[編集]
物理[編集]
化学[編集]
- 鎌田真彰
- 大西哲男
- 樹葉瑛士
- 岸良祐
- 立脇香奈
- 橋爪健作
生物[編集]
- 飯田高明
- 緒方隼平
- 山口学
- 坂井真弥
- 田部眞哉
地学[編集]
- 青木秀紀
地理歴史・公民[編集]
日本史[編集]
- 井之上勇
- 金谷俊一郎
- 山中裕典
世界史[編集]
- 荒巻豊志
- 加藤和樹
- 清水裕子
- 田中拓雄(客員講師)
地理[編集]
- 村瀬哲史
- 山岡信幸
公民[編集]
- 執行康弘
- 清水雅博
情報[編集]
- 藤原進之介
過去に在籍していた講師[編集]
- 佐藤忠志(英語)
- 瀧山敏郎(英語)
- 荻原雄一(現代文)
- 伊藤賀一(日本史)
- 永田達三(英語)
- 荻野文子(古文)
- 関正生(英語)
- 神山睦美(現代文・小論文)
- 柳生好之(現代文)
- 福崎伍郎(英語) - 2015年3月
- 野島博之(日本史) - 2015年3月
- 宗慶二(現代文)
- 斎藤整(世界史)
- 高橋法彦(物理)
- 板野博行(現代文・古文) - 2020年1月[9]
- 出口汪(現代文) - 2020年3月
- 吉野敬介(古文)- 2020年3月
- 森田鉄也(英語)- 2020年3月
- 高橋和明(地理) - 2020年3月
- 西きょうじ(英語) - 2021年1月 2021年1月8日発売のFRIDAY[10]等の記事[11][12]により、この日をもって東進を契約解除となった[13]。
CM[編集]
- 2012年9月 -「全国統一高校生テスト 試験会場篇」
- 2013年
- 2月 -「生徒への檄文篇」
- 3月 -「東大合格速報篇」
- 6月 -「生徒への檄文篇」
- 9月 -「全国統一高校生テスト篇」、「全国統一中学生テスト篇」
- 2014年
- 2月 -「合格報告篇(早慶)」
- 3月 -「合格報告篇(東大)」
- 4月 -「生徒への檄文篇」
- 6月 -「夏期特別招待講習篇」
- 8月 -「生徒への檄文篇」
- 9月 -「全国統一高校生テスト篇」、「全国統一中学生テスト篇」
- 2015年
- 3月 - 「合格桜ポスター篇」、「講師篇(東大)」
- 4月 -「生徒への檄文篇」[14]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 株式会社ナガセ会社概要
- ^ 東進ハイスクール校舎案内
- ^ a b 株式会社ナガセ・沿革
- ^ 大学受験予備校・塾の東進ドットコムTOP
- ^ 学費・申込手続
- ^ 東進ハイスクール
- ^ http://www.toshin.com/hs/event/doujitsu/
- ^ http://www.iekikaku.co.jp/intelligence/inte06.html
- ^ https://www.toshin.com/news_release/uploadFiles/NewsReleases/40e1d2851adbb0e93eca52887d2ee436d8ed447c179ef35578ccfb8eed6bd79220200416172947.pdf
- ^ 東進ハイスクール・西きょうじの非道な行いを元交際女性が告発!(2021年1月8日)
- ^ まぐまぐニュース 東進カリスマ講師の西きょうじ不倫で炎上(2021年1月8日)
- ^ Business Journal 東進カリスマ講師・西きょうじ氏(2021年1月8日)
- ^ https://www.toshin.com/IncUnit/pdf/20210109.pdf
- ^ http://www.toshin.com/brand/ 参考URL
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 東進グループ
- 東進ハイスクール
- 東進衛星予備校
- 東進ハイスクール在宅受講コース
- 東進ハイスクール中学部・中学NET
- 東進四国
- 東進育英舎
- 東進ビジネススクール
- 東進こども英語塾
- 東進オンライン学校
- 東進デジタルユニバーシティ
- 東進の兄弟ブランド
- 東進のウェブサイト
- 東進
- 東進 大学入試問題過去問データベース
- 東進の大学入試偏差値一覧
- 東進学力POS
- 東進 大学案内
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