JNN排他協定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
JNN > JNN排他協定

JNN排他協定(ジェイエヌエヌはいたきょうてい)は、日本Japan News Network(JNN)の「テレビニュースに関するネットワーク協定」の俗称である。その内容に排他条項があることから来ている。「JNN協定」とも呼ばれる。

概要[編集]

1958年(昭和33年)にラジオ東京(KRT。現:TBSテレビ)と、KRTとの番組配信を行っていた北海道放送中部日本放送(現・CBCテレビ)、大阪テレビ放送(現:朝日放送)、ラジオ九州(現:RKB毎日放送)の5社によって「テレビニュースに関するネットワーク協定[1]」(いわゆるJNN基幹局5社連盟)が締結されていたが、翌1959年昭和34年)に日本で初めての本格的な列島縦貫テレビネットワークとしてJNNが誕生するにあたり、当時の加盟16社間で、

  • 加盟局は「JNNニュース(JNNのタイトルがつくニュース番組)」については必ず同時ネット放送を行うこと[2][3]
  • 加盟局はニュース素材を加盟局のみに配信し、他系列局には一切配信しないこと[4][5]

という内容を明示した協定が締結された。しばらくして他の系列でも本格的なニュースネットワークが形成されたことから、より系列の強化を図る目的より、

  • 加盟局は他系列局のニュースをネットしないこと[6]

という内容が加えられた[7] [8]

テレビ部門の拘束範囲と解釈[編集]

全国ニュース番組[編集]

JNN排他協定はあくまでも加盟全局が同時に放送する全国ニュース番組のみに適用されるものと位置付けている。そして、適用番組は加盟全局の共同制作とされその著作権はキー局のTBSではなく、ネットワーク組織としてのJNNが持つ。このため、適用番組ではエンドロールにTBS社員であるスタッフの氏名や「製作著作」の文字が表示されず、ネットワークシンボルの「ジ〜ン」も原則として表示されないが、TBSテレビ本社Nスタジオ内にあるジ〜ンのオブジェをCM前カットに写すことがある。

ただし、『報道特集』は例外的にTBS製作著作、TBS以外の加盟局が制作協力になっており、スタッフロールも放送される。『JNN報道特集』の時代には、この体制が毎日放送(MBS)報道局とTBS報道局の間の軋轢の原因になったことがある。

加盟局のうち1局でも放送しない局もしくは番組内に設けられたローカル枠を行使する局[9]がある場合や、TBSまたはMBS発で系列外局へのネットがある番組の途中に報道特別番組を割り込ませる時は、「JNN」の冠を使用してはならないことになっている。例として『あさチャン!』では第2部の途中から番組終了までの間、東北放送(TBC)に限り、ローカル枠を行使し、自社差し替えを行う[10]ため、第1部冒頭にあるJNNニュースのみに拘束がかけられている。

特に報道特別番組では、協定適用で全国同時放送されるものを「J特」、そうでないものを「報特」と通称しはっきりと区別している。

2009年平成21年)4月から2010年(平成22年)3月までは、18:45 - 19:50が『総力報道!THE NEWS・第2部』(2009年9月まで。同年10月以降は18:40 - 19:50に変更の上、同番組の全体)として拘束されたが、この時間帯に含まれる19時台にローカルの野球中継を行っているCBC(中日戦)、MBS(阪神戦)、RCC(広島戦)等が猛反発した。特にCBCは『THE NEWS』全体を適用除外とするよう求めて最後まで抵抗した末19時30分での飛び降り終了ができるようになったものの枠全体の差し替え・返上は認められなかった。CBCでは『THE NEWS』最終回当日の2010年3月26日、『ザ・プロ野球燃えよドラゴンズ』で放送した中日対広島の開幕戦を、RCCとの2局ネットでやはり19:30から中継したが、この試合の中日唯一の得点シーンが『THE NEWS』の放送中に重なったため、地上波放送ではこの様子を生中継できなかった[11]。2010年4月以降の『Nスタ』では以前と同じ19:00終了に戻り、協定適用時間も短縮されている。

また、『NEWS23シリーズ』第1期となる『筑紫哲也 NEWS23』のうち、1989年10月の放送開始~1997年9月までの毎日と、1997年10月以後の金曜、及び2004年10月2008年3月までの月曜、及び筑紫哲也がメインを事実上降板した2008年4月以後の『NEWS23』(第2期)のうち同9月までの月曜と、2010年3月までの金曜、並びに『NEWS23』(第3期)の2016年4月以後の月-木曜日は、『NEWS23』シリーズ開始前に放送されていたワイドショー情報デスクToday』からの名残りで、番組を2部構成としており、第1部の全国ニュース・スポーツニュースコーナーを排他協定対象の全国ネット義務番組、第2部の情報コーナーのパートについては、排他協定対象外の任意ネット(ローカルセールス)としている。

なお、緊急時に、系列外同時ネット番組への他系列ニュースの入中が発生する等止むを得ない場合は、他系列のニュースを放送した例もある他、緊急時の災害報道ではTBS系列局がネット受けした他系列番組(テレビ朝日モーニングショー』等)に中継で入中した例もある。

実例として、2013年1月14日宮崎放送(MRT)がネット(共同制作機構にも参加)予定だった全国高等学校サッカー選手権大会・決勝戦(日本テレビ幹事・民間放送43社共同制作)が大雪のため中止となり、同時ネット予定だった局にはMRTや独立放送局を含め、日本テレビから番組名の変更を加えず、同番組内における緊急報道特別番組相当の内容も「NNN」の冠を外した上で配信されている[12]

またJNN発足当時は5大都市以外の地方局が1局しかない地域が多数あったため、JNNに加盟していない秋田放送南海放送高知放送については排他協定の例外処置として番組販売参加(番組のネット受けだけ。取材は近接地域の基幹局・系列局の地域駐在記者が行う)として放送したことがあるほか、青森テレビも開局当初はANN日本教育テレビ系)の単独加盟だったものの、本来認められていない取材・配信への参加が認められたことがあった(後述)。

ただし、大規模災害などの場合にはTBS発の番組を受けずとも、当該地域の系列局が自社制作で地元向けの放送を送り出すことが認められている。これにより例えば東日本大震災発生時、東北放送では発生およそ5分後あたりから18時前後まで、TBS発は受けず、東北放送が宮城県内向けに制作したローカル特番を放送した(逆にTBSはその特番を適宜受けて、全国ネットの特番へ乗せた。)。

一般番組[編集]

通常、TBSネットワークの一般番組はJNN排他協定による拘束を受けないことになっている。しかし、後にTBS系列の一般番組であっても、JNN排他協定が拡大解釈されて制約を受ける事例が出てきた。これは、全JNN加盟局がTBSネットワークのフルネット局になっているため、またJNNとTBSネットワークが事実上一体のものとして運営されていて本協定とは別に結ばれているTBSネットワークの協定が「JNNネットワーク基本協定」と呼ばれていることも理由である。

ネットワークセールス番組を系列局の判断でローカルの野球中継に差し替えた場合、協定の原則で後日振り替えが認められず番組返上しかなくなることがある。2006年(平成18年)シーズンまではCBC、RCCでこのケースが非常に多く、同様の事例で差し替え自体にキー局の許可と後日振り替え放送が義務付けられているテレビ朝日ネットワークと一線を画する。テレ朝ネットワークで最も多くの差し替えがあるABCではこのようなケースは水曜日のゴールデンタイムにほぼ限られる[13]が、TBSネットワークでは他の曜日でも発生することがあり、特に水曜・金曜・日曜の週3回振替の可能性があるCBCやRCCでは、土曜日昼間の自社制作番組との絡みや日曜のデーゲーム中継枠が3時間設定されるケースなど、後日振り替え放送を行う時間の確保が追い付かないといった事情もあり、番組返上としたり、連続ドラマなど返上できない番組では、翌週に巨人戦などの全国中継がある場合、延長対応がなかった1983年以前は巨人戦を差し替えて振替放送とした例があった。

実例としてCBCでは、日曜においてナイター中継を優先させたためTBSの日曜の長寿番組を放送させなかったという事態を起こしている。長く中日ドラゴンズのナイター中継に差し替えた影響で、1992年から2014年までの22年6カ月の間日曜19時台に放送されていた『さんまのSUPERからくりTV』および2000年から2009年に日曜20時台に放送されていた『どうぶつ奇想天外!』は野球シーズンにおいて、CBCではほとんど放送されていなかった[14]

MBSでは、ネットワークセールス番組の返上を回避するためプロ野球を深夜の録画放送とすることもある。選抜高等学校野球大会の開催期間中(1974年までは全国高等学校野球選手権大会期間中のABCが該当)も、視聴者保護のために全国ネットワークセールス(土曜のみローカルセールスのため中断なし)となる12-13時台の放送は中断していたが、準々決勝以後は完全放送とするため基本振り替えは行わなかった。ただ「愛の劇場」「ドラマ30ひるドラ」などの帯ドラマについては、話数調整が必要となるため例外として当日夕方か翌日の午前中に振り替えて放送する処置を取っていたことがある。

2007年シーズンからは、テレ朝ネットワークと同様に後日振り替えが原則的に行われている。2010年シーズンからは木曜日ゴールデンタイムにローカルセールスの単発枠スパモク!!』が設定され、水曜日も19時台はローカルセールス枠のため、以前と比べ対応しやすくなった。

テレ朝ネットワークの場合、『探偵!ナイトスクープ』『水曜どうでしょう』など系列局製作でテレビ朝日または朝日放送の編成から外れた番組を全国独立放送協議会加盟局への番販ネットとすることがあるが、TBSネットワークでは加盟局がネットしなければそのエリアでは基本的に放送されない(後述の例外やアニメ・外部プロダクション主管制作番組を除く)。例としてはMBS制作の深夜バラエティ枠があり、『ロケみつ』がTBSで遅れネット開始となる以前は、関東地方へネットされる番組はほとんどないに等しかった[15]

また、JNN加盟局がない地域や深夜アニメに事実上限定する形で系列外局への番販ネットが行われることがある[16]が、その割合は他系列に比べると低い。1983年(昭和58年)のテレビユー福島開局をめぐる福島テレビのJNN脱退やその後の平成新局開局ラッシュのときに、フルネットの新局を追加する形でクロスネット解消を積極的に推し進めたのが理由である。なおTBS製作番組でも系列外局へのネットがある番組では「ジ〜ン」を原則として表示しない。

2010年代以降のアニメ以外でのTBS系列局制作番組の系列外ネットは、『闇金ウシジマくん Season1』(MBS制作)が、青森朝日放送鹿児島放送北陸朝日放送(いずれもテレビ朝日系列)[17]で放送された例と、『ゆめタン!』(ゆめタウン提供によるRCC制作の中国・九州地区向けインフォマーシャル番組)が、地域により日本テレビ・フジテレビ・テレビ朝日系列局での放送となった例と、『水野真紀の魔法のレストラン』(MBS制作)がワールド・ハイビジョン・チャンネル三井物産の子会社)で放送された例がある。過去にはテレビ高知制作の『がんばれ高知!!eco応援団』が、スポンサーの関係から事実上テレビ東京系列の番組として配信されたことがあった。また、通常は東海テレビが実制作している三重テレビの『三重テレビナイター』が、カードによりCBCの実制作による放送となったり、『サンテレビボックス席』には1984年にRCCが広島対阪神のオープン戦を、1989年にMBSがオリックス主催公式戦を配信したことがある。

また、競輪競艇等の公営競技中継については、TBS系列局制作であっても他系列局での放送となったり、逆に他系列局制作中継がTBS系列局やBS-TBSで放送される等、変則的なネットワークとなる事が多い。

2013年7月から、『よしもと新喜劇』(MBS制作)をTOKYO MXが遅れネットしている。現在のところアニメや外部プロダクション主管制作番組以外では、首都圏の独立放送局でTBS系番組をレギュラーで遅れネットする唯一の例となっている。

このため、TBSの関連企業であるTBSサービス日音(以上100%子会社)、ドリマックス・テレビジョン(旧木下プロダクション。MBS・CBCも出資)他、JNN系列局関連企業による系列外への番組販売事業は、TBS系列による優先放送権が失効した後、引き続き権利委託を受けているドラマ・アニメ等や、当初から系列外販売を前提としたこれら関連会社による企画制作参加番組が中心となっている。

なお、非報道系の情報・バラエティ番組で過去のニュース映像を使用する際は排他協定の対象外として、映像構成の都合により系列外局がら提供を受ける場合がある。一例として、『水曜日のダウンタウン』では2015年8月12日放送分では2002年FIFAワールドカップ以後の大分県中津江村についての紹介の際、テレビ大分(TOS、NNNFNN加盟)からの映像提供を受け、画面上にもその旨がクレジットされたが、「TOS大分テレビ」と誤記されていた[18]

民教協番組[編集]

加盟28局のうち半数以上の16局でネットを受けている民間放送教育協会(民教協)にTBSは最初から参加していないが、その制作番組についてはJNNとして拘束できないことになっており、「他系列のニュースをネットしない」と定めた排他協定に抵触しないよう特別の措置がなされている。テレ朝がネットワークセールス扱いで送出する『民教協スペシャル』などもANN・JNN・NNS・FNSの全国枠に配慮しながら各局それぞれ放送時間を決めており、JNNであれば『スパモク!!』→『水トク!!』枠での放送も可能である[19]。これは、日本教育テレビ(現・テレ朝)が初期に放送していた学校放送番組を各地域の第1局として開局したJNN加盟局がネット受けした名残である。

なお民教協番組は関東地区ではテレ朝での放送となるため、持ち回り制作を行う場合例え間違ってもスタッフロールに「ジ〜ン」をクレジットすることはできない[20]。局によっては民教協番組に限って制作クレジットをTBSネットワーク向け番組の標準形式である略称ロゴ[21]ではなく正式社名(または略称と正式社名の併記)で出すことがある。

青森テレビにおける過去の例外的取扱[編集]

青森テレビ(ATV)は1969年(昭和44年)12月の開局時より『JNNニュースコープ』『JNNニュースデスク』ほかJNNニュースをネット受けし、また自社取材の青森県内ニュースのJNNへの配信を行うなど当初からJNNと密接な関係を持っていたが、当時のATVは一般番組の編成がTBS系列主導でありながらNET(現・テレ朝)系列とのクロスネット体制、全国ニュースについてもJNNニュースに加えてNETニュース(後のANNニュース)も放送していた。

このため、「他系列の全国ニュース番組をネットしてはならない」と定めているJNN排他協定への抵触を避けるべくニュース系列としてはANNに単独で加盟せざるを得なくなり、1970年(昭和45年)1月1日、ANNの結成と同時に加盟する。それと同時に、JNNニュースは名目上番組販売扱いとしてネットされた。しかし、TBSと五社連盟ではATVに対し、TBSネットワーク扱いの一般番組についてスポンサードネットによる同時ネット枠を相当数設けることによって事実上のネット保障を行うなど、ニュース以外の番組の供給面では正式な加盟局と同等の扱いをする代替措置を取った。

1975年(昭和50年)3月、MBSとABCのネットチェンジと同時にATVはANNを離脱しクロスネットが解消されるが、この時点でANNニュースの放送がなくなり、ようやくJNNへの正式加盟が実現した。この時、ATVはANNを脱退する代わりに一般番組のみを対象としたネット保障契約をNETとの間で結び直そうとするが、移行先がJNNであったことからNETはJNN排他協定の解釈に配慮する形で拒絶、JNNフルネット局への移行を全面的に支援した[22]

ラジオ部門の拘束範囲[編集]

JNN結成後の1965年(昭和40年)5月2日、TBSが主導したラジオの全国ネットワークJRNが結成される。この時、大阪府に本拠を置く毎日放送(MBS)・朝日放送(ABC)の2局は同時にJRNに加盟し、翌5月3日に両局はニッポン放送文化放送がキー局となって結成されたNRNとの共同クロスネット局となった。MBSラジオ・ABCラジオ共に在京三局とは均等に付き合っていたためこのような加盟状態となっていたが、ラジオニュースについては、JNN排他協定が局全体を一単位として適用され、「テレビがTBS系列であればラジオ部門も拘束を受ける」と解釈されるため、JRN系列各局に配信されるニュースはJNN加盟局(当初ABC→ネットチェンジ後はMBS)が取材を担当、JNNに加盟していないもう一方の局(当初MBS→ネットチェンジ後はABC)は、ラジオ部門のニュースを独自に取材・制作している。

このため、結成時にニュースネットから閉め出されたMBSは、テレビ腸捻転ネット解消後の現在でもテレビ部門のニュース取材を担当する「報道局」と、ラジオ部門として独自の取材を行う「ラジオ局報道部」が存在し、JRNの夕方の全国ニュース『ネットワークTODAY』もラジオ局報道部主導の自社制作に切り替えられている。

また、TBSR&C発で平日夜に全国ネットされている『荻上チキ・Session-22』ははJNN加盟局であるMBSがネット受けをしない限り、近畿圏での放送ができない。かつてTBSラジオで平日22時より放送されていた『BATTLE TALK RADIO アクセス』(1998年 - 2010年)及び『ニュース探究ラジオ Dig』(2010年 - 2013年)も、全国ネット開始から打ち切りまで一貫してネットされず、TBSR&CもJNN排他協定を武器にしたネットワークセールスでの放送を断念せざるを得なかった。

ただし、JRN発足直後にはMBSがJRN幹事社である事に配慮し、報道系でも番組を限定してMBSとのネットを組んでいて、現在もその痕跡が残っている。2001年(平成13年)10月改編で早朝の『歌うヘッドライト』が番組終了、同じく『おはよう一直線』はMBSでの放送が打ち切られて、TBSR&C発生ワイド番組の全編フルネットは消滅したが、『おはよう一直線』ではネットスポンサーのCMの一部がMBSの『朝からてんコモリ!』で流れ、事実上の企画ネットが行われていた。そして、2014年(平成26年)10月改編で『おはよう一直線』はJRN非加盟(NRN単独加盟)のラジオ大阪で全編フルネットされることになり、13年ぶりに近畿圏での放送が復活した。

この他、2011年(平成23年)の東日本大震災の際にTBSR&C発の報道特別番組をABCが放送した事例がある(JUNK枠冒頭にパーソナリティから休止告知及び被災者へのメッセージを放送したため)。

テレビがTBS系列の兼営局(MBS以外)では、テレビとラジオのニュース素材を共通にしてTBSテレビへ渡すことがある。この場合、NRN報道部門の事実上のキー局である文化放送へは、JRN向けとは別の素材を制作して渡している。ラジオがJRN単独でテレビもJNNのRKB毎日放送ではJNN報道特別番組をテレビ・ラジオ同時に放送するといった措置を取ることもある。

民放AM局が県域に1局しかなく、かつテレビニュースが日本テレビ系列の兼営局[23]の場合、JRNを通じてTBSR&Cから配信されたニュースはラジオでのみ使用することができる。またTBSR&Cに配信したニュース番組用の音声素材をそのままNNNのキー局日本テレビ[24]に渡すことは「加盟局以外には一切配信しない」という部分の解釈上協定に抵触する可能性があるためできず、同じニュースでもNNN、JRN、NRNそれぞれに向けた別々の素材を制作して渡さなければならない。全国同時放送の報道特別番組はテレビは当然NNN[25][26]のものを放送する。ラジオはJRNのものを優先して放送することが多いが、元々のラインネット番組編成の都合などでNRNを優先する例も若干ある。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 25ページ
  2. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 177ページ
  3. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 180ページ
  4. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 179ページ
  5. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 180ページ
  6. ^ 日本の民放ネットワーク JNNの軌跡 180ページ
  7. ^ 『放送ハンドブック:文化をになう民放の業務知識』 日本民間放送連盟編、東洋経済新報社1992年3月16日(原著1991年5月23日)、第4刷 p245。ISBN 4492760857
  8. ^ 名目上新聞社からの配給扱いとなるニュース番組は排他協定から除外されたため、1970年代半ば頃まで、中部日本放送(CBC)では「中日ニュース」をフジテレビから、朝日放送(ABC)では「朝日新聞ニュース」を日本教育テレビ(NET)からネット受けして、それぞれ放送していた。前者の制作は中日映画社が行っていたものを、1958年11月より共同テレビジョンニュース社に移管され、更に1967年以降は名目上は中日新聞東京本社東京新聞)ながら実際はフジテレビが制作に携わっていた。また後者はNETテレビの「NETニュース・朝日新聞製作」→「ANNニュース」と同内容であった。なお、「朝日新聞ニュース」は朝日放送のほか朝日新聞関連の系列局でも放送されており、腸捻転ネットワークの解消に伴い朝日放送がJNNを脱退した以後もこれらの局では引き続き「朝日フラッシュニュース」(やはりANNニュースと同内容)として放送されていた。また、テレビ山梨も、ごく一時期であるが日本テレビ放送網からネット受けする形で「読売新聞ニュース」(夕刊)を放送していたが、前述の理由から排他協定の対象外であるのと、UTYの資本関係に読売新聞社が関わっていたためによるもの、及び、NNS/NNN系列の山梨放送山梨日日新聞直営局であるためでもある。また、福島テレビもフジテレビとのネット一本化以前に平日午後枠の『FNN奥さまニュース』→『サンケイテレニュースFNN』を資本関係のある産経新聞社からの配給番組扱いでネット受けしていた(ネット一本化後は正式にFNNニュースとしてネット受け)。またTBSも「毎日新聞ニュース」の制作に関与していた。毎日新聞と関係のある系列外局にネットし、かつ毎日新聞記者の他にTBSアナウンサーが出演する場合もあったが、排他協定への抵触を回避するため、名目上は毎日新聞社毎日映画社制作としていた。
  9. ^ NEWS23』第2部では、『情報デスクToday』以来の伝統に加え、MBSが一貫して放送しなかったため協定適用外となった。 また、福島テレビはJNN加盟当時、本来であれば23時の最終版ニュース『JNNニュースデスク』『JNNスポーツデスク』を協定の慣例に従いネットすべきだったが、ネットはせず、福島県内のローカルニュース・『FTVニュース』と、『プロ野球ニュース』(FNNフジテレビジョン制作ネット受け)を放映した
  10. ^ 台風接近時などの緊急時には東北放送以外でも同時間帯のローカル枠を臨時に行使して自社差し替えを行う局がある。
  11. ^ J SPORTS2では試合開始前から中継した為、スカパー!などで契約していれば視聴することができた。
  12. ^ 正式なNNN加盟局であるテレビ宮崎(UMK)はNNS非加盟、全国高等学校サッカー選手権大会も不参加。
  13. ^ かつては広島ホームテレビも、特定の曜日に集中しなかった反面、本数的にはABCと同等またはそれ以上に広島東洋カープ戦に差し替えていたため、振り替え放送が行われなかった番組(代わりに過去の通常版に差し替えた『ドラえもん』拡大スペシャル等)や、振替放送の時間が一定しなかった番組もあったが、2005年以降は大幅に減少した。
  14. ^ 2010年代に入り排他協定救済措置がCBCでも行われたことと、中日ドラゴンズの日曜の試合が原則デーゲームに移行したことでCBCが独自にナイター中継をしなくなり「からくりTV」等の通常放送が行われるようになった。
  15. ^ 1970年代には、TBSが腸捻転解消直後にMBS発関西ローカル番組を、視聴者保護の観点から『仁鶴・たか子の夫婦往来』など東京12チャンネルから引き継いだ番組を中心に週末に一部放送していた他、腸捻転解消前後にABC・MBS発の関西ローカル番組が関東圏の独立局にネットされた例や、ネットチェンジ後も編成やスポンサーの都合で他系列局(山陰中央テレビ九州朝日放送テレビ西日本など)でMBS制作番組が放送された例が若干あった。
  16. ^ この場合、TBSが制作に関与しながら、当のTBSでは放送せず関東広域圏では独立放送局が放送する場合がある。
  17. ^ 青森朝日放送と鹿児島放送は本放送扱いで放送。北陸朝日放送は再放送扱いで放送(『闇金ウシジマくん Season1』の本放送は北陸放送で実施)。青森県・鹿児島県における『闇金ウシジマくん Season2』の放送は青森テレビ・南日本放送で放送。
  18. ^ 本来TBS系列の大分放送(OBS)は、テレビ大分の編成から外れた日本テレビ・フジテレビ系列の番組を若干放送している。
  19. ^ 信越放送で『ニッポンど真ん中!』とぶつかったり『とくばん』フルネットで休止になるなどして『SBCスペシャル』の枠が確保できない時が代表的な例で、過去には多数ある。
  20. ^ テレビ朝日・ABC・メ〜テレも過去にANNが使用していたネットワークシンボルを表記しなかった。
  21. ^ 略称使用が完全に義務付けられているわけではないため、2011年3月以前のCBC発ネット番組、2011年9月以前のMBS、全国ネット・ブロックネット時のRSK等が正式社名を使用していた。現在でも一部の局で番組によっては正式社名を使用する例がある。
  22. ^ 青森テレビ社史『青森テレビ十年の歩み』(1978年)『ATV20年のあゆみ』(1989年)。これら一連の流れは「加盟局は他系列局のニュースをネットしないこと。」という原則がJNN結成時ではなく、結成後に加えられた項目であることも関係している。
  23. ^ 青森放送秋田放送山形放送山梨放送福井放送北日本放送山口放送西日本放送四国放送高知放送南海放送の全11局。
  24. ^ 福井放送はANNのキー局テレビ朝日も対象。
  25. ^ 沖縄テレビ放送が同時ネットしているなどの理由で稀に「日テレNEWS24臨時ニュース」となることもある。
  26. ^ 過去にテレビ朝日系とクロスネット局で、時間帯によりANNの番組を放送した例もあった。

参考文献[編集]

『日本の民放ネットワーク JNNの軌跡』編・著 青木貞伸 発行 JNNネットワーク協議会 1981年3月

関連項目[編集]