鳥越俊太郎

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鳥越 俊太郎
ShuntaroTorigoe cropped.jpg
生誕 (1940-03-13) 1940年3月13日(78歳)
日本の旗 日本 福岡県浮羽郡吉井町
(現:うきは市
教育 京都大学
職業 テレビタレントジャーナリスト
活動期間 1965年 - 現在
代表経歴ザ・スクープ』(ANN系司会1989年 - 2015年
オーマイニュース』日本語版編集長2006年 - 2007年
配偶者 あり
子供 鳥越さやか
親戚 曾祖父:鳥越彦三郎など
公式サイト http://www.shuntorigoe.com/index.html

鳥越 俊太郎(とりごえ しゅんたろう、1940年3月13日 - )は、日本テレビタレントジャーナリスト

鳥越製粉の創業者・鳥越彦三郎の曾孫で、歌手鳥越さやかは次女。

来歴[編集]

1940年福岡県浮羽郡吉井町(現:うきは市)出身。父親は俊雄といい、その俊の一字をとって俊太郎という名前がついた[1]。父親は大学を卒業して企業に入り、現場でいろいろないじめにあって神経症を発症、俊太郎が生まれたときは九州大学精神科の病棟に入院していた[1]

1946年、小学校へ入学し、戦後教育の第一期生となる。久留米大学附設高等学校を経て、1958年、京都大学文学部(国史学専攻)卒業[2]

1965年毎日新聞社に入社。初任地は新潟支局であった。

1968年10月、見合いで知り合い結婚。その後、毎日新聞社の週刊誌サンデー毎日』編集部に異動。在籍時に「イエスの方舟事件」が発生し、当時編集長の鳥井守幸の方針で主宰者の千石イエスを匿ったため、鳥越を含む編集部全員が犯人隠避で逮捕されそうになる。

外信部テヘラン特派員時代の1984年から1985年にかけてイラン・イラク戦争の戦場報道を行う。

1988年4月、サンデー毎日編集長となる。

1989年6月、就任間もない宇野宗佑首相の愛人問題を報じ、結果的に7月の参院選で自民党大敗・内閣退陣に追い込んだ。政治家の女性問題は報じないのが当時の不文律だったが、その「掟」を破る画期的な報道だったとされる[3]

同年8月に毎日新聞社を退職し、同年10月、テレビ朝日ザ・スクープ』の司会に就任。レギュラー放送終了後も、単発となった同番組の司会を務める。

2003年関西大学社会学部教授に就任。

2005年4月5日、呼びかけ人の一人として『マスコミ九条の会』結成に参加[4]

10月3日、レギュラーアンカーを務めていたテレビ朝日『スーパーモーニング』に本人が電話出演し、直腸癌であることを告白した。3日後に手術を受け、その後復帰。

2006年5月、インターネット新聞『オーマイニュース』日本語版の初代編集長に就任。

2007年2月、民主党東京都知事候補としての擁立を打診するも、自身が依然として療養中であるため、「(任期の)4年間に責任を持てない」として打診を断る[5]

同年6月1日、『オーマイニュース』日本語版の編集長を辞任した。

同年9月17日、『スーパーモーニング』で、癌がに転移していたことを明かす。同年1月に左肺を一部切除、同年8月には右肺も手術していた。

2009年2月9日、同番組で癌が肝臓に転移していることを明かし、翌10日に切除手術を受け療養に入る。2月26日に同番組で復帰した。

2009年3月27日NPO法人がん患者団体支援機構』の3代目理事長に就任。2010年5月まで約1年2ヶ月務めた。

都知事選挙[編集]

2016年7月12日東京都知事選挙への立候補を表明する[6]。 都知事選挙戦最中、週刊文春より「『女子大生淫行』疑惑」を発表。鳥越が平成14年に当時大学2年だった女子学生に強引にキスをし、ラブホテルに誘ったと発表。記事について、鳥越は「一切、事実無根だ」と疑惑を否定し、名誉毀損(きそん)と公職選挙法違反の罪で鳥越から刑事告訴された週刊文春と週刊新潮の編集長らについて、東京地検特捜部は23日、不起訴処分とした。 7月31日に投開票が行われ、134万6103票で候補者中3位で落選となった。

受賞歴[編集]

1999年埼玉県JR桶川駅前で発生した「桶川ストーカー殺人事件」におけるマスメディアの報道姿勢(「単なる男女の痴話げんか」など)に疑問を抱き、『ザ・スクープ』で独自取材。その結果、警察の虚偽発表と怠慢が次々と明るみになり、2001年には、日本記者クラブ賞を受賞する[7]

2004年、『ザ・スクープ スペシャル』における警察の裏金疑惑報道が第41回ギャラクシー賞報道活動部門大賞を受賞[8]

2007年、男性向けエステティックサロンダンディハウスが主催する第2回「ダンディ大賞2007」の文化人部門で1位を獲得し[9][10]、翌2008年の第3回でも、同部門で1位になった[11]

癌への姿勢[編集]

がん患者団体支援機構の3代目理事長を務めた後、現在は一般社団法人CSRプロジェクト[12]会長を務める[13]

2010年8月に食道癌を手術した桑田佳祐を「悲観することは一切ない。病気は生活の乱れを見直すいい機会だから、桑田さんも前より健康になれるはず」と激励[14]。70歳から週3回のジム通いを始め、「ハンデを持っていても走れる!ということを自分に証明しなきゃならない」として2012年ホノルルマラソン出場を目標にした。また、4度の手術経験から「『がんには痛みがない』という常識を知ってほしい」「がん検診の受診率はいつまでたっても上がらないけど、自分を動かす(受診する)のはあなたしかいないんです」と訴えている[15]。12月9日に行われた40回大会では8時間19分55秒で完走した[16]

主張・言動[編集]

政治に関して[編集]

  • 2008年7月、頻発する無差別殺傷事件について、「日本の社会格差が広がり、ワーキングプアが増えている。小泉構造改革の名の下に進められた変化が、こういう犯罪を産み出していると思えてならない」という見解を示した[17]
  • 2009年7月1日、民主党・鳩山由紀夫代表(当時)のいわゆる「故人献金」問題の報道において、「秘書の浅知恵でしょう」との見方を示した[18]
  • 2010年1月18日、民主党の支持率低下はマスコミのせいであるとし、小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体を巡って元秘書3人が逮捕された陸山会事件の報道において、小沢批判をするマスコミは小沢に疑惑をかけている検察から情報をリークされており、「私たち世論は操作されている」と主張。また、1月21日の同番組内で、小沢が疑惑を持たれていた土地購入資金の4億円を、「小沢側が3億円は父親の遺産、1億円は妻から借りたもので4億円は自分で持っていたもの」と主張していた件について、鳥越は庶民には4億は高額だが、銀行がつぶれたら1000万円しか返ってこないため、お金持ちはタンス預金をするものであると主張した[19]4月28日、小沢一郎について東京第5検察審査会が「起訴相当」の議決を行ったことに対して、「今回の議決を読むと、『市民目線』とか『市民感覚』とか書いてあるけど、証拠とはあまり関係なく、感情的、情緒的な判断」とコメント[20]
  • 政治に関する世論調査について、「毎日新聞の記者時代の経験ですが、調査結果の発表前に選挙の担当者が数字を調整するのをしばしば見てきた。担当者が取材で掴んだ選挙区情勢と違うという理由です。そういった裏事情を知っているので、私自身は世論調査の数字を疑っています」と述べている[21]。2012年12月に行われた第46回衆議院議員総選挙の結果について、「自民勝利は、大手メディアの選挙予測がもたらした」と述べている。大手メディアは連日報じる世論調査結果によって「小沢一郎は悪人」と印象操作してきたと指摘。また1000兆円の国の借金や原発、尖閣諸島在日米軍基地問題はすべて自民党単独政権時代のツケであり、メディアがその負の遺産に触れないことを問題視。勝ち馬に乗って安倍政権批判を控えている新聞やテレビも、1年も経てば手のひらを返したように口汚く罵ると予想している[22]
  • 2012年11月に日本未来の党が結成された際は同党を支持し、「びわこ宣言」の賛同人に稲盛和夫坂本龍一茂木健一郎菅原文太と共に名を連ねた。
  • 日本未来の党が解党した後は民進党を支援しており、2016年には、4月の衆議院北海道第5区補欠選挙で敗れた池田真紀の応援演説や、7月の参議院選挙長野県選挙区で当選した杉尾秀哉の応援演説を行うとともに、民進党のポスターにも登場している[23][24]

人物[編集]

評価[編集]

  • タレントの中田敦彦は都知事選に出馬することを公表した鳥越の姿勢について「僕は好感持ってるんですけどね」「“準備がない、気持ちで出た”っていうのが全部伝わってくる」「一番都民が欲しがっているのは、純粋に気持ちがあったりする人なのかなぁって。用意周到に完璧な会見を開いて、なんかできる人だなぁって思うよりは、なんかみんなのために急遽立ち上がったんだっていう方が、僕は好感が持てましたけどね」と持論を述べている[27]
  • 放送法遵守を求める視聴者の会」が意見広告を出したことに関して、「日本会議という右翼的な団体があって、そこからお金が出て、産経と読売に意見広告が出ている、ということがある程度分かってきている」と2016年2月の記者会見で述べた[28][29]が、日本会議はこれを事実無根とし、撤回と謝罪を要求した[28][30]

家族・親族[編集]

鳥越家

福岡県浮羽郡吉井町(現:うきは市)

1877年明治10年)、俊太郎の曽祖父・鳥越彦三郎が米穀・日用雑貨取扱業を創業[31]。NHKのファミリーヒストリー(2015年7月10日放送)で俊太郎の鳥越家の祖先は「戦国大名大友宗麟の家臣である鳥越興膳」と紹介していたが、興膳の末裔で幕末に大富豪に成長した大地主鳥越家18代当主の男性は「興膳はうちの先祖です。俊太郎の鳥越家は近所の住民で同姓だが、血縁関係はない。」と放送内容を否定している[32]
  • 曽祖父・彦三郎(鳥越製粉創業者)
  • 祖父・(鳥越製粉社長)
  • 父・俊雄[1](鳥越製粉専務)
1916年 - 1990年
京都帝国大学経済学部卒業[33]。住友本社を経て鳥越商店(現・鳥越製粉)勤務[33]
  • 伯父・繁喜(鳥越製粉社長)
1914年 - 2007年

出演[編集]

テレビ[編集]

現在出演中
  • スーパーJチャンネル九州・沖縄(九州・沖縄ANN系列) - 月一回
  • KBCニュースピア九州朝日放送) - 月一回
    • 『スーパーJチャンネル九州・沖縄』及び『KBCニュースピア』は月一回のスペシャルコメンテーターとして出演。後者では「鳥説」というコーナーを担当。
  • 鳥越俊太郎 対×談の時間(2011年4月30日 - 、BS朝日)
  • バイキング (フジテレビ) - 2016年7月は東京都知事選挙出馬の候補者として出演。2016年8月以降は専門家又はゲストコメンテーターとして月に1 - 2回程度出演。
過去の出演

ラジオ[編集]

CM[編集]

著書[編集]

  • 『新あめりか漂流記』東京出版、1984年 『あめりか記者修業』中公文庫
  • 『異見(あまのじゃく) 鳥越俊太郎のジャーナリズム日誌』現代人文社 1998
  • 『鳥越俊太郎のあのくさ、こればい! 最近のニュースが3分間でわかる』プラネット出版 2000
  • 『そのニュースちょっと待った!』PHP研究所 2001
  • 『ニュースの職人「真実」をどう伝えるか』PHP新書 2001年
  • 『みんなの政治ニュースがよくわかる本』幻冬舎 2001
  • 『報道は欠陥商品と疑え (That's Japan)』ウェイツ 2002年
  • 『親父の出番』集英社be文庫 2003
  • 『歳には、勝てる』マガジンハウス 2005年
  • 『僕らの音楽 対談集1〜4』ソニー・マガジンズ、2005
  • 『人間力の磨き方』講談社+α新書 2006年
  • 『2時間でわかる問題なニッポン 現代ニュース用語から読み解く』主婦と生活社 2007
  • 『鳥越俊太郎のエンディングノート 葬送曲はショパンでよろしく』アース・スターエンターテイメント,泰文堂 2011年3月 ISBN 4-8030-0247-9
  • 『がん患者』講談社 2011年6月 ISBN 4-06-216948-7
  • 『祖父の流儀(ダンディズム)』徳間書店 2014
  • 『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか? 鳥越俊太郎仕事の美学』日本実業出版社 2015

共著・編著[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c “東京都知事選 鳥越俊太郎氏演説詳報(22日)「東京都からはっきりと『反安倍』の旗を立てます」”. 産経ニュース (産経新聞社). (2016年7月23日). http://www.sankei.com/politics/news/160723/plt1607230007-n2.html 2017年12月19日閲覧。 
  2. ^ 略歴 鳥越俊太郎公式サイト
  3. ^ 政治家の女性スキャンダル(山口一臣)朝日新聞デジタル2013年7月3日
  4. ^ マスコミ九条の会を知りたいマスコミ九条の会
  5. ^ どうなってるの?東京都知事選 ジャーナリスト・烏越俊太郎さんに聞く―「毎日新聞」
  6. ^ “【東京都知事選・鳥越俊太郎氏出馬会見(上)】「九州なまりが消えない東京都民であります」 舛添氏は「とんでもない税金の使い方」”. 産経新聞. (2016年7月12日). http://www.sankei.com/politics/news/160712/plt1607120049-n1.html 2016年7月12日閲覧。 
  7. ^ 日本記者クラブ賞受賞者(2001年度を参照)”. 日本記者クラブ. 2010年5月24日閲覧。[リンク切れ]
  8. ^ ザ・スクープテレビ朝日
  9. ^ ダンディハウス - ニュースリリース -
  10. ^ 女性から見た"ダンディ"な男とは? - 「ダンディ大賞 2007」発表
  11. ^ 〜女性から見る“ダンディ”とは?〜第三回 『ダンディ大賞 2008』 決定!2008年12月25日、ニュースリリース - 男のエステ ダンディハウス)
  12. ^ CSRプロジェクト
  13. ^ 出典:組織概要。なお、鳥越自身のホームページにはこの肩書が書かれていない。また、この法人は働き盛りのがん経験者・家族・医療従事者・企業の支援を目的とする法人である。
  14. ^ 鳥越俊太郎、桑田にエール「前より健康に」サンスポ 2010年8月5日
  15. ^ [プレミアムトーク]鳥越俊太郎さん“72歳現役がん患者”ホノルルマラソン完走誓う[リンク切れ]スポーツ報知 2012年4月25日
  16. ^ 第40回JALホノルルマラソン TBS JALホノルルマラソンに参加する鳥越俊太郎、太田雄貴、久保田智子に密着する。
  17. ^ “無差別殺傷事件続く 「小泉改革のせいと思えてならない」”. J-CASTニュース. (2008年7月23日). http://www.j-cast.com/tv/2008/07/23023912.html 2010年8月8日閲覧。 
  18. ^ “鳩山代表「故人献金」の真相 「秘書の浅智恵」程度の話か”. J-CASTニュース. (2009年7月1日). http://www.j-cast.com/tv/2009/07/01044362.html 2010年8月8日閲覧。 
  19. ^ “小沢幹事長は大金持ち? 「捜査はともかく」分かったコト”. J-CASTニュース. (2010年1月21日). http://megalodon.jp/2010-0314-0507-41/www.j-cast.com/tv/2010/01/21058385.html 2010年8月8日閲覧。 
  20. ^ “検察審査会の「市民目線議決」に異論続出”. J-CASTニュース. (2010年4月28日). http://www.j-cast.com/tv/2010/04/28065540.html 2010年8月8日閲覧。 
  21. ^ 鳥越俊太郎氏 若者ら除外する世論調査結果の信憑性に疑問NEWポストセブン 2012年7月20日
  22. ^ 鳥越俊太郎 新聞・TV安倍批判控えるも1年経てば罵倒始まるNEWポストセブン 2012年12月21日
  23. ^ [1][リンク切れ]
  24. ^ [2]
  25. ^ [3],デイリースポーツ,2016年7月13日
  26. ^ (人生の贈りもの)わたしの半生 ニュースの職人・鳥越俊太郎:75歳(1/10) 朝日新聞2016年2月15日 - 28日、全10回
  27. ^ オリラジ中田 鳥越氏の都知事選出馬に好感「“準備がない、気持ちで出た”っていうのが全部伝わってくる」 リアルライブ
  28. ^ a b 『産経新聞』 2016.7.14
  29. ^ “【高市総務相電波停止発言】岸井成格氏「品性、知性のかけらもない」「恥ずかしくないのか」 自身への批判に反論 (2/2)”. 産経ニュース (産経新聞). (2016年2月29日). http://www.sankei.com/politics/news/160229/plt1602290021-n2.html 2016年7月18日閲覧。 
  30. ^ 2月29日、鳥越俊太郎氏の発言に対する日本会議の見解”. 日本会議 (2016年3月1日). 2016年7月18日閲覧。
  31. ^ 会社の沿革、年表、鳥越製粉株式会社公式サイト。
  32. ^ 週刊新潮』新潮社、2016年5月26日号、46-48頁。
  33. ^ a b 『大衆人事録 第二十三版 西日本編』574頁。
  34. ^ [4]

参考文献[編集]

  • 広瀬弘『大衆人事録 第二十三版 西日本編』帝国秘密探偵社、1963年。

外部リンク[編集]