2016年日本の補欠選挙

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

2016年日本の補欠選挙(2016ねんにほんのほけつせんきょ)では、日本における立法機関である衆議院および参議院における国会議員の欠員を補充するために執行された2016年(平成28年)の補欠選挙について取り上げる。

概要[編集]

国会議員に欠員が生じたときの補充方法については公職選挙法に規定があり、同法第112条に基づく繰り上げ補充を行うか同法第113条に基づく補欠選挙を行う必要がある。補欠選挙を行う場合には、同法第33条の2第2項に規定があり、補欠選挙を行う事由の生じた時期により原則として4月と10月の年2回に集約して行われることになる。ただし、2016年(平成28年)は7月25日に参議院議員の半数が任期を迎え、7月10日第24回参議院議員通常選挙(以下「第24回参議院選挙」)が行われるため、同法第33条の2第3項の規定により第24回参議院選挙のタイミングでも補欠選挙が行われる。

以上をまとめると、2016年(平成28年)に補欠選挙の行われる(可能性のある)タイミングとしては以下の3通りとなる。

  • 2015年(平成27年)9月16日から2016年(平成28年)3月15日までの間に補欠選挙を行う事由が生じた場合:4月24日(4月第4日曜日)に投票
  • 2016年(平成28年)3月16日から6月1日(衆議院議員の場合=参議院議員の任期満了日54日前)または6月21日(参議院議員の場合=第23回参議院選挙の公示日前日)までの間に補欠選挙を行う事由が生じた場合:7月10日(第24回参議院選挙の投票日)に投票
  • 2016年(平成28年)6月2日(衆議院議員)または6月22日(参議院議員)から9月15日までの間に補欠選挙を行う事由が生じた場合:10月23日(10月第4日曜日)に投票

4月と10月にそれぞれ衆議院の2選挙区ずつにおいて補欠選挙が行われた。7月には補欠選挙は行われなかった。

4月の補欠選挙[編集]

概要[編集]

公職選挙法等の一部を改正する法律(平成27年法律第43号)が2015年(平成27年)6月19日に公布され、2016年(平成28年)6月19日に施行し、同日後初めて行われる国政選挙となる第24回参議院議員通常選挙の公示日の同年6月22日から選挙権年齢が「満18歳以上」に引き下げられること(18歳選挙権)になっていることから、選挙権年齢を「満20歳以上の男女」とする国政選挙の補欠選挙としては最後となる。

  • 告示日:2016年(平成28年)4月12日
  • 投票日:2016年(平成28年)4月24日
  • 選挙区
    • 衆議院:2選挙区 - 2016年(平成28年)3月16日確定

なお、2015年(平成27年)11月に誕生したおおさか維新の会、2015年(平成27年)12月に次世代の党から党名を改称して誕生した日本のこころを大切にする党、2016年(平成28年)3月に民主党維新の党改革結集の会が合併し誕生した民進党は、初の国政選挙となる。

補欠選挙実施選挙区と実施事由[編集]

北海道第5区
京都府第3区

衆議院北海道第5区[編集]

立候補をめぐる動き[編集]

自民党は、同党北海道連が北海道5区支部長で前任者・町村信孝の娘婿にあたる和田義明を擁立することを決め、自民党本部も了承[5]。なお、連立与党公明党[6]や自公連立与党を支援する日本のこころを大切にする党[7]、同じく自民・公明支援で当選した高橋はるみ北海道知事も和田の支援に回っている[8]

野党側は、民主党(当時)が同党道連常任幹事の池田真紀を擁立することを決定[9]。民主党は他の野党にも協力を呼びかけ[10]社会民主党[11]維新の党[12](当時)が池田の支援に回った。さらに、民主党よりも先に日本共産党が同党北海道5区国政対策委員長の橋本美香を擁立すると発表していたが[13]、野党統一候補の擁立を実現するため、日本共産党は擁立を取り下げる方向で調整を進め[14]、2016年(平成28年)2月18日に日本共産党は「民主党ではなく無所属候補として出馬する事」などを条件に池田の支援に回ることと橋本の出馬を取り下げることで民主党と合意[15]。翌19日には、池田と民主・共産両党の北海道5区の代表者、さらに札幌市民団体戦争させない北海道をつくる市民の会」の発起人である上田文雄札幌市長とともに調印式を行い、協定書にサインをした[16]。また2月22日には、生活の党と山本太郎となかまたちも池田の推薦を決定[17]。3月27日、民主党・維新の党などの合流により民進党が発足したことに伴い、同30日に民進党として改めて推薦を決定[18]。また、SEALDs学者の会らが母体となって結成し安全保障関連法廃止を掲げる候補を支援する団体「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合[19]、北海道の地域政党・市民ネットワーク北海道市民の風・北海道緑の党グリーンズジャパンも池田の支援に回る。

しかし、北海道を本拠地とする新党大地鈴木宗男代表が「共産党が入った野党協力には協力できない」とし、自民候補の和田の支援を決定[20]し、野党共闘の足並みがそろわない状況に[21]。また、これが原因となり2月26日に宗男代表の実娘の鈴木貴子衆院議員(比例北海道ブロック)が民主党からの離党を表明し、離党届を提出[22]。後に、民主党から除籍・除名処分を受ける(ちなみに、これが結果的に民主党としては最後の除籍処分となった)。なお今後は当面の間、無所属議員として活動するが、新党大地が今後選挙協力する自民党との統一会派結成を検討する方針で、貴子も父の宗男代表同様、自民党公認の和田の支援を明言していた[23]

立候補者[編集]

候補者一覧(届出順[24]
氏名 年齢 党派 新旧 推薦・支持
和田義明 44 自由民主党 (推薦)公明党日本のこころを大切にする党新党大地
池田真紀 43 無所属 (推薦)民進党日本共産党社会民主党生活の党と山本太郎となかまたち
緑の党グリーンズジャパン市民の風・北海道市民連合
(支持)市民ネットワーク北海道

選挙結果[編集]

北海道5区衆議院議員補欠選挙(2006年)の市町村別結果と航空自衛隊基地および陸上自衛隊駐屯地の位置
自民党公認の和田は、自衛隊の基地や駐屯地が集中する千歳市恵庭市、農村地帯の当別町新篠津村でより多くの票を獲得した。他方で、都市部に近い札幌市厚別区江別市北広島市などでは野党統一候補の池田が優勢だった

政権与党の自民党公認候補と野党統一候補という与野党一騎討ちの構図で、同年夏の国政選挙である第24回参院選の前哨戦として北海道内だけでなく全国からも注目を集めた選挙となった。脳梗塞のため急逝した町村信孝(自民党公認)の弔い選挙でもあったため、当初は町村の娘婿である和田が優位と見られていた。しかし、野党統一候補の池田も支持を集め、選挙戦は接戦となった[25]

結果は、和田が池田を惜敗率90.92%の僅差で下し、初当選を収めた[26]。選挙結果を自治体別に見ると、和田は千歳市恵庭市当別町で、池田は札幌市厚別区江別市北広島市で特に票を集めた[27]右図を参照)。

自衛隊および農村から支持された和田[編集]

千歳市および恵庭市には自衛隊駐屯地や基地が多くあり、人口の約3割が自衛隊関係者とされており、安保法制を推進する[28]和田が勝利した背景には「自衛隊票が大きく影響した[29]」とも指摘される。「自衛隊の町[28]」あるいは「基地の街[30]」と呼ばれる両市は、和田の義父・町村が固い地盤としたことでも知られており、和田はその地盤を引き継いだ形となった[28]。また、この地域は自衛隊のほかにも空港や港湾、そして農地などの第1次産業を抱えており、中央とのパイプを求める有権者が多かったことも和田が支持を集める要因となった[31]

さらに、農村地帯である当別町および新篠津村保守地盤が強いとされ[32]、結果として和田が池田よりも多くの票を集めた。そのため、和田は「自衛隊と農村の票に助けられて当選した」とも指摘される[33]。また、自民党の石破茂衆議院議員も、「農村票と共に、千歳市などを中心とする防衛関係票も手堅く得票出来た」と評価している[34]

加えて、関係団体や企業、議員の後援会などをフル稼働し、組織的に選挙運動を展開したことが和田の勝因とも指摘される[35]。自公両党の組織票を利用した和田は、自民党支持者の約8割、公明党支持者の約9割の票を獲得することに成功した[36]。加えて、地域政党である新党大地が和田の推薦に回ったことから、和田は前回の選挙で町村が獲得したよりも多くの票を得るに至った[31]。他方で和田は、無党派層からは約3割しか支持を得ることができなかった[36][37][38][39]

その結果、惜敗率が9割を超える接戦となった。選挙後、自民党の菅義偉官房長官は「極めて厳しい戦いだった」と振り返っている[40]。そして安倍晋三首相は、和田に「次期衆院選に向けて、しっかり足場固めをするように」と伝え、組織票をさらに固めるよう指示を出した[41]

都市部で支持を伸ばした池田[編集]

安保法制廃止を訴えた池田は、札幌市などの都市部においてより多くの票を集めた[28]。出口調査では無党派層の約7割が池田に投票していたことが明らかとなっており[42][36][37][38][39]、都市部に無党派層が多いことが池田に有利に働いたとされる[30]。池田は、市民と政党が連携する新しい形で選挙戦に挑んだものの、自民党および公明党という固い組織票を崩すことはできなかった[28]。以上から、「自衛隊関係者のいない都市型選挙区であれば、野党候補者は勝利できるということが示された」との指摘もある[33]

第47回衆議院議員補欠選挙 北海道第5区
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
和田義明 44 自由民主党 135,842票 52.38% 公明党日本のこころを大切にする党新党大地推薦
池田真紀 43 無所属 123,517票 47.62% 民進党日本共産党社会民主党生活の党と山本太郎となかまたち推薦

※当日有権者数:455,262人 最終投票率:57.63%(前回比:-0.8ポイント)

衆議院京都府第3区[編集]

立候補をめぐる動き[編集]

野党側は、民主党(当時)が衆議院議員(比例近畿ブロック)で京都府連会長の泉健太が立候補する意向で、維新の党(当時)が泉の推薦を決める方向で一致[43]。3月27日、民主党・維新の党などの合流により民進党が発足したことに伴い、同30日に民進党として改めて公認[18]。また4月7日には、社民党も常任幹事会において泉の推薦を決定[44]。さらに、緑の党グリーンズジャパンも泉の推薦に回る。共産党は独自候補の擁立を模索したものの、民主・維新・社民・生活とともに選挙協力に合意したことを背景に、独自候補擁立見送りを示唆[45]。3月14日の記者会見において同党京都府委員会が独自候補を擁立しないことを決定、ただし民進党公認候補をはじめ、他の候補の支援・推薦には回らず、自主投票とする[46]。一方、おおさか維新の会は3月11日に、おおさか維新本部の職員で新人の森夏枝の擁立を決定[47]

一方、与党側は自民党が2月15日に同党京都府連と執行部の会談が行われ、府連側は「有権者に選択肢を与えるのが政権与党の責任であり地元の意向だ」と候補者擁立を急ぐ考えを示したのに対し、執行部は「補選で負けた場合には参院選へも影響を及ぼす」と慎重な姿勢を示した[48]。また、連立与党公明党も、山口那津男代表記者会見において独自候補を擁立しない考えを示すなど、こちらも慎重な姿勢を見せた[49]。2月29日、自民党・谷垣禎一幹事長が記者会見において、前任者である宮崎謙介の不祥事に対する地元への配慮ならびに北海道5区・第24回参議院議員通常選挙に専念することを理由に、公認候補者の擁立を断念したことを表明。政権与党が補欠選挙で公認候補を立てない、いわゆる「不戦敗」となる異例の事態となった[50]。なお自民党・公明党ともに今回の京都3区は候補者の支援・推薦には回らず、共産党と同様に自主投票としている。一方、自民・公明の連立与党を支援する日本のこころを大切にする党は、3月9日に独自候補を擁立すると発表し[51]、3月12日の党大会において、派遣社員の小野由紀子を公認候補として擁立することを発表[52]。また小野には、こころの公認に加えて新党改革が推薦に回っている。

また諸派として、幸福実現党からは同党京都府本部副代表の大八木光子を擁立すると発表[53]。無所属候補として、医師の田淵正文[54]・元塾講師の郡昭浩[55]も名乗りを上げている。しかし、元京都府職員の小田切新一郎は、一旦出馬を表明していたものの[56]、「1人での選挙活動は難しいと判断した」として出馬を辞退[57]

立候補者[編集]

候補者一覧(届出順[58]
氏名 年齢 党派 新旧 推薦・支持
小野由紀子 37 日本のこころを大切にする党 (推薦)新党改革
田淵正文 57 無所属
大八木光子 31 幸福実現党
森夏枝 34 おおさか維新の会
泉健太 41 民進党 (推薦)社会民主党緑の党グリーンズジャパン
郡昭浩 55 無所属

選挙結果[編集]

自民・公明の連立与党が候補者を立てないいわゆる「不戦敗」の形をとり、また共産も公認候補を取り下げ自主投票としたことにより、民進・日本のこころ・おおさか維新の野党3党が対決する異例の形となったこの選挙は、民進公認・社民など推薦の前職・泉健太が約65000票を獲得し再選。民進党は、民主・維新の合併後初の国政選挙で初勝利[59]。結果としては、2位以下に約40000票以上の差を付けての圧勝となったが[60]、投票率は前回2014年(平成26年)の衆議院選挙と比べて19.1ポイント低い30.12%で戦後に行われた衆議院の補欠選挙の中で過去最低の投票率となった。

  • 当日有権者数:344,172名、投票率:30.12%
候補者別得票
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
泉健太 41 民進党 65,051票 65.4% 社会民主党
森夏枝 34 おおさか維新の会 20,710票 20.8%
小野由紀子 37 日本のこころを大切にする党 6,449票 6.5% 新党改革
田淵正文 57 無所属 4,599票 4.6%
大八木光子 31 幸福実現党 2,247票 2.3%
郡昭浩 55 無所属 370票 0.4%

10月の補欠選挙[編集]

概要[編集]

  • 告示日:2016年(平成28年)10月11日(衆議院)
  • 投票日:2016年(平成28年)10月23日
  • 選挙区
    • 衆議院:2選挙区 - 2016年(平成28年)10月11日確定

補欠選挙実施選挙区と実施事由[編集]

衆議院福岡県第6区
衆議院東京都第10区

衆議院福岡県第6区[編集]

立候補をめぐる動き[編集]

民進党は8月5日に開いた常任幹事会で、公認候補として新人の元在チェンナイ日本総領事館職員・新井富美子の擁立を決定[61]共産党は地元・福岡県委員会が新人で党筑後地区委員長・小林解子の擁立を表明したが、それと同時に民進党などと野党共闘に向けた協議を始める方針を表明。協議の結果次第では、4月の北海道補選と同様に擁立を取り下げる可能性も示唆した[62]。また、社民党も民進党に対して、野党4党での候補者一本化に取り組むよう求める方針を示した[63]。そして10月5日に行われた野党4党(民進・共産・社民・生活)の書記局長・幹事長会談の場で6区は民進党・新井で一本化する事で合意に達し、共産党・小林は翌6日に立候補取り下げを表明した[64][65]

一方の与党側は、前職・鳩山邦夫の次男で福岡県大川市長(9月9日付けで辞職)・鳩山二郎が出馬を表明。しかし自民党福岡県連は、蔵内勇夫県連会長(福岡県議)の長男で林芳正農相の秘書・蔵内謙の公認を党本部に申請。この動きについて二郎は「自民党公認を得られない場合でも無所属で出馬する」とし、保守系の分裂選挙となる可能性が高まった[66]。一方、自民党本部は福岡県連に対し、独自の世論調査で二郎がリードしているデータを示し、蔵内の出馬見送りを促していたことが分かった[67]。党執行部としては分裂選挙を回避したい考えだったが、蔵内は出馬辞退を拒否。福岡県連は8月26日に執行部会を開き、蔵内を支援する方針を改めて確認した[68]。そして9月27日、自民党本部は蔵内謙・鳩山二郎ともに公認の見送りを決定、いずれかが当選すれば事後公認することを決めた。これにより保守分裂選挙になることが決定的になった[69]。また連立パートナーの公明党は今回の選挙について自主投票とした。

その他、諸派では幸福実現党の福岡県本部が、幸福の科学研修施設館長・西原忠弘を擁立[70]

立候補者[編集]

候補者一覧(届出順[71]
氏名 年齢 党派 新旧 推薦・支持
西原忠弘 61 幸福実現党
新井富美子 49 民進党 社民党推薦
鳩山二郎 37 無所属
蔵内謙 35 無所属

選挙結果[編集]

鳩山二郎と蔵内謙との保守分裂選挙となったが、父・邦夫の弔い合戦を前面に押し出した二郎が、蔵内と民進党候補らを抑え当選し、当選後に自民党の追加公認を受けた[72][73]

第47回衆議院議員補欠選挙 福岡県第6区

当日有権者数:380,237人 最終投票率:45.46% (前回比:-1.52ポイント)

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
鳩山二郎 37 無所属 106,531票 62.2%
新井富美子 49 民進党 40,020票 23.4%
藏内謙 35 無所属 22,253票 13.0% 自由民主党福岡県連
西原忠弘 61 幸福実現党 2,359票 1.4%

衆議院東京都第10区[編集]

立候補をめぐる動き[編集]

民進党は8月5日に開いた常任幹事会で、公認候補として新人の元NHK記者・鈴木庸介の擁立を決定[74]。なお、共産党は同党豊島地区委員長の岸良信を公認候補として擁立しているが[75]、4月の補選同様に野党共闘に前向きな姿勢を見せており、民進党側に対し候補統一に向けた協議を呼びかける意向を示している[76]。また、社民党も民進党側に対して、野党4党での候補者一本化に取り組むよう求める方針を示した[63]。そして10月5日に行われた野党4党(民進・共産・社民・生活)の書記局長・幹事長会談の場で10区は民進党・鈴木で一本化する事で合意に達し、共産党・岸は立候補取り下げを表明した[64][77]

一方の与党側は、自民党の若狭勝衆院議員(比例東京ブロック)が立候補に意欲を示しているが、若狭は7月に行われた2016年東京都知事選挙増田寛也を応援する党方針に背き小池百合子を応援したことから、自民党内部からは難色を示す声も挙がっている[78]。9月6日、自民党の二階俊博幹事長は、若狭の処分について「厳重注意」とすることを決めた。また東京10区の候補者公募に若狭が参加することも認めた[79]。これを受け、若狭は補選へ出馬する意向を固めたことを表明[80]。その後行われた候補者公募には若狭を含めた45人が応募[81]。そして、党本部は若狭を公認する方針を固め、都連との詰めの協議に入った[82]。9月21日、自民党は若狭を公認候補として出馬させることを正式決定[83]。10月6日には連立与党のパートナー・公明党も若狭の推薦に回ることを決定[84]。なお若狭が出馬して自動失職したことに伴い、田畑毅元衆議院議員(自民党)の繰り上げ当選が決定した[85]

その他、諸派では幸福実現党が党青年局部長の吉井利光を擁立[86]

立候補者[編集]

候補者一覧(届出順[87]
氏名 年齢 党派 新旧 推薦・支持
鈴木庸介 40 民進党
若狭勝 59 自由民主党 公明党推薦
吉井利光 34 幸福実現党

選挙結果[編集]

前任者・小池百合子(現・東京都知事)の全面的なバックアップを受けた自民公認・公明推薦の若狭が、野党統一候補の鈴木・幸福の吉井を大差で破り、当選[88]

第47回衆議院議員補欠選挙 東京都第10区

当日有権者数: 最終投票率:34.85% (前回比:-18.71ポイント)

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 得票率 推薦・支持
若狭勝 59 自由民主党 75,755票 60.3% 公明党
鈴木庸介 40 民進党 47,141票 37.5% 生活者ネット社会民主党
吉井利光 34 幸福実現党 2,824票 2.2%

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ “衆院補選4月24日=参院選の前哨戦に-北海道5区”. 時事ドットコム (時事通信社). (2015年11月25日). http://www.jiji.com/jc/zc?k=201511/2015112500817&g=pol 2015年11月27日閲覧。 [リンク切れ]
  2. ^ “【一票の格差】26年衆院選は「違憲状態」 最高裁3回連続判決 裁判官3人は「違憲」と反対意見”. 産経新聞. (2015年11月25日). http://www.sankei.com/affairs/news/151125/afr1511250025-n1.html 2016年2月18日閲覧。 
  3. ^ “衆院北海道5区の補選、16年4月実施へ”. 日本経済新聞. (2015年9月15日). http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS15H4V_V10C15A9000000/ 2016年2月18日閲覧。 
  4. ^ “自民・宮崎謙介議員の辞職を許可…衆院”. 読売新聞. (2016年2月16日). http://www.yomiuri.co.jp/politics/20160216-OYT1T50114.html 2016年2月18日閲覧。 
  5. ^ 衆院北海道5区補選、自民が和田氏擁立 町村氏の娘婿 - 産経ニュース
  6. ^ 公明党は自民新人・町村氏娘婿を推薦毎日新聞
  7. ^ こころ、自民候補2氏推薦 衆院北海道5区補選と参院宮城日本経済新聞
  8. ^ 衆院北海道5区補選、両候補支援で火花 知事と上田前札幌市長北海道新聞 2016年3月30日
  9. ^ 衆院北海道5区補選、民主の池田氏が出馬表明 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
  10. ^ 民主の池田氏が出馬表明 無所属で毎日新聞
  11. ^ 衆院北海道5区補欠選、池田氏を推薦毎日新聞
  12. ^ 維新、池田氏を推薦 北海道5区補選 日本経済新聞
  13. ^ 衆院道5区補選に橋本美香氏擁立 共産党道委員会|苫小牧民報社
  14. ^ 北海道5区補選、野党一本化へ 共産が候補取り下げか朝日新聞
  15. ^ 共産、補選候補取り下げへ=衆院北海道5区時事通信 2016年2月18日
  16. ^ 衆院道5区補選 統一候補、池田氏に決定 民主・共産が調印北海道新聞 2016年2月20日
  17. ^ 衆議院北海道5区補欠選挙で新人の池田真紀氏の推薦を決定自由党 2016年2月22日
  18. ^ a b “民進、衆院補選で公認・推薦”. 朝日新聞. (2016年3月31日). http://www.asahi.com/articles/DA3S12286418.html 
  19. ^ 市民連合が池田氏推薦 衆院北海道5区補選 野党統一候補東京新聞 2016年3月21日
  20. ^ 大地は自民候補推薦=衆院北海道5区補選時事通信 2016年1月9日
  21. ^ 新党大地、あす和田氏推薦へ 衆院道5区補選北海道新聞 2016年1月30日
  22. ^ 鈴木貴子氏が民主離党 道7区、各党対応に追われる北海道新聞 2016年2月27日
  23. ^ 鈴木衆院議員が自民候補支援明言 4月の北海道5区補選中日新聞(CHUNICHI Web)
  24. ^ 衆院道5区補選告示 和田氏、池田氏が届け出 同日選の行方左右 北海道新聞 2016年4月12日
  25. ^ 「町村後継」国政へ 初当選の和田さん「空港民営化に取り組む」北海道新聞4月25日付
  26. ^ 衆議院北海道第5区選出議員補欠選挙投・開票速報北海道選挙管理委員会 2016年4月25日
  27. ^ 森高龍二 (2016年4月25日). “与野党一騎討ち 北海道5区衆院補選 与党に軍配”. 財経新聞. http://www.zaikei.co.jp/article/20160425/304557.html 2016年4月28日閲覧。 
  28. ^ a b c d e “「自衛隊の町」で訴え実る=安保法制推進の和田氏-衆院北海道5区補選”. 時事通信. (2016年4月24日). http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042400264&g=pol 2016年4月28日閲覧。 
  29. ^ 川名ゆうじ (2016年4月25日). “衆院補選北海道5区の結果で考えた野党共闘の可能性”. BLOGOS. 2016年4月28日閲覧。
  30. ^ a b 古谷経衡 (2016年4月26日). “野党共闘は成功したのか?北海道5区補選分析”. BLOGOS. 2016年4月28日閲覧。
  31. ^ a b “記者座談会 衆院道5区補選を振り返る”. 苫小牧民報社. (2016年4月26日). http://www.tomamin.co.jp/20160437819 2016年4月28日閲覧。 
  32. ^ 朝日弘行、野口由紀 (2016年4月10日). “衆院補選、12日告示 解散占う重い2議席 与党「ドミノ倒し」警戒”. 毎日新聞. http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160410/ddm/003/010/113000c 2016年4月28日閲覧。 
  33. ^ a b 五十嵐仁 (2016年4月25日). “北海道5区補欠選挙の結果は何を示しているか”. BLOGOS. 2016年4月28日閲覧。
  34. ^ 石破茂 (2016年4月28日). “北海道5区補選、災害対処など”. BLOGOS. 2016年4月30日閲覧。
  35. ^ “北海道5区補選 政局運営に勝利をどう生かす”. 読売新聞. (2016年4月25日). http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20160424-OYT1T50114.html 2016年4月30日閲覧。 
  36. ^ a b c “和田氏、20~40代の支持厚く 出口調査、無党派層は3割”. 北海道新聞. (2016年4月25日). http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/politics/politics/1-0263188.html 2016年4月30日閲覧。 
  37. ^ a b “北海道5区補選 共産支持の97.9%が池田氏に”. 東京新聞. (2016年4月25日). http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201604/CK2016042502000124.html 2016年4月30日閲覧。 
  38. ^ a b 峰久和哲 (2016年4月24日). “無党派層68%「池田氏に投票」 北海道5区・出口調査”. 朝日新聞. http://digital.asahi.com/articles/ASJ4S5SRMJ4SUZPS003.html 2016年4月30日閲覧。 
  39. ^ a b “無党派層の7割、池田氏に 北海道5区 和田氏、自公支持層で手堅く”. 日本経済新聞. (2016年4月25日). http://www.nikkei.com/article/DGKKZO00046170V20C16A4PE8000/ 2016年4月30日閲覧。 
  40. ^ 安積明子 (2016年4月26日). “勝者も敗者もいない「北海道5区補選」の衝撃:なぜ池田候補は追い上げることができたのか”. 東洋経済オンライン. http://toyokeizai.net/articles/-/115576 2016年4月30日閲覧。 
  41. ^ “「民共候補」に競り勝った自民・和田氏が初登院 安倍首相「足場固めを」”. 産経新聞. (2016年4月28日). http://www.sankei.com/politics/news/160428/plt1604280012-n1.html 2016年4月30日閲覧。 
  42. ^ 共同通信社の調べでは73.0%、朝日新聞の調べでは68%となっている。
  43. ^ 自民不戦敗も…宮崎議員辞職、逆風で「北海道に集中」 民・維は連携、共産を排除産経ニュース
  44. ^ 社民、衆院京都3区補選で民進候補を推薦日本経済新聞
  45. ^ 共産 京都3区補選、独自候補擁立見送り示唆毎日新聞
  46. ^ 衆院京都3区補選、共産は自主投票日本経済新聞
  47. ^ おおさか維新、京都3区補選に新人擁立へ読売新聞
  48. ^ 京都3区補選、自民の京都府選出議員が幹事長に候補者擁立を要請 TBS 2016年2月15日
  49. ^ 公明・山口代表「資質しっかり問う」 自民夏の参院選への悪影響懸念し候補者見送りか産経ニュース
  50. ^ 自民、京都補選で不戦敗 府連申請しても認めず東京新聞
  51. ^ 京都3区に候補擁立へ=こころ時事通信
  52. ^ 日本のこころを大切にする党 京都3区に派遣社員擁立 毎日新聞
  53. ^ 【衆院京都3区補選】幸福が新人擁立 - 産経ニュース2016年3月17日
  54. ^ 2016衆院3区補選:おおさか維新と無所属の新人、立候補を表明 /京都 - 毎日新聞
  55. ^ 衆院選:京都3区 元塾講師の郡氏、無所属出馬表明 /京都 - 毎日新聞
  56. ^ 小田切氏が立候補表明 衆院京都3区補選、元府職員京都新聞 2016年3月28日
  57. ^ 小田切氏が出馬取りやめ 衆院京都3区補選京都新聞
  58. ^ 衆院京都3区補選、6人の争い確定京都新聞 2016年4月12日
  59. ^ 【速報】民進・泉氏が当選 衆院京都3区補選 京都新聞 2016年4月24日
  60. ^ 京都3区補選 民進 泉健太氏が当選NHK 2016年4月24日
  61. ^ 衆院福岡6区補欠選挙(10月23日実施見込み) 新井ふみ子さんの公認を決定 - 民進党
  62. ^ 衆院選:福岡6区補選 共産、小林氏を擁立毎日新聞 2016年8月10日
  63. ^ a b 社民、民進に候補者一本化要求へ 10月の2衆院補選朝日新聞 2016年9月1日
  64. ^ a b “衆院補選 野党統一候補の擁立で合意 4野党書記局長・幹事長会談 勝利へ協力と旗印を確認”. しんぶん赤旗. (2016年10月6日). http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-10-06/2016100601_01_1.html 2016年10月13日閲覧。 
  65. ^ 新井候補勝利へ全力 衆院福岡6区補選 小林氏が決意”. 日本共産党福岡県委員会 (2016年10月7日). 2016年10月13日閲覧。
  66. ^ 福岡6区補選 鳩山二郎氏「無所属でも出馬」読売新聞 2016年8月1日
  67. ^ 蔵内氏に出馬辞退促す=衆院福岡6区補選-自民執行部時事通信 2016年8月24日
  68. ^ 衆院福岡6区補選 自民県連が蔵内謙氏の支援再確認産経新聞 2016年8月27日
  69. ^ 自民、公認見送り決定 衆院福岡6区補選、県連に30日伝達西日本新聞 2016年9月28日
  70. ^ 西原氏擁立で幸福は最終調整 福岡6区補選産経新聞 2016年9月14日
  71. ^ 衆院2補選告示 自民分裂、野党共闘 福岡6区西日本新聞 2016年10月12日
  72. ^ “福岡6区補選、鳩山二郎氏当選…自民が追加公認”. 読売新聞. (2016年10月23日). http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161023-00050093-yom-pol 2016年10月23日閲覧。 
  73. ^ 「弔い票」鳩山氏に一気 福岡6区補選、恩義と地縁「二郎氏を応援」2016年10月24日 西日本新聞
  74. ^ 衆院東京10区補欠選挙(10月23日実施見込み) 鈴木ようすけさんの公認を決定 - 民進党
  75. ^ 東京10区補選で公募=透明性を確保-自民時事通信 2016年8月31日
  76. ^ 民進、衆院補選で2氏を公認 共産は野党共闘に前向き朝日新聞 2016年8月6日
  77. ^ 東京10区補選 市民団体と政策協定 鈴木庸介予定候補 格差是正など10項目”. 日本共産党東京都委員会 (2016年10月11日). 2016年10月13日閲覧。
  78. ^ 衆院東京10区補選、自民・二階俊博幹事長「都知事選で小池百合子氏支援の若狭勝氏を排除せず」 産経ニュース 2016年8月23日
  79. ^ 自民党:若狭氏を「厳重注意」…小池氏応援、処分決着毎日新聞 2016年9月6日
  80. ^ 自民・若狭勝氏が出馬へ…衆院東京10区補選読売新聞 2016年9月6日
  81. ^ 衆院東京10区補選の自民公募、若狭氏ら45人応募日本経済新聞 2016年9月13日
  82. ^ 自民、若狭氏公認へ 東京10区補選、都連と最終調整朝日新聞 2016年9月14日
  83. ^ 衆議院東京10区補選 自民 若狭氏擁立へNHK 2016年9月21日
  84. ^ 公明、若狭氏の推薦決定=東京10区補選時事通信社 2016年10月6日
  85. ^ “自民 田畑氏が繰り上げ当選 衆院選の比例代表東京ブロック”. NHKニュース. (2016年10月18日). http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161018/k10010733811000.html 2016年10月18日閲覧。 
  86. ^ 衆議院議員東京都第10区補欠選挙(2016) 幸福実現党公式サイト
  87. ^ 衆院東京10区補選告示 3候補各地で第一声産経新聞 2016年10月12日
  88. ^ 東京10区は若狭氏、福岡6区は鳩山氏が当選 衆院補選で自民系2勝東京新聞 2016年10月24日