シーサイドももち
シーサイドももちは、福岡市早良区と中央区に跨る埋め立てウォーターフロント開発地区。
概要[編集]
以前「百道海岸」と呼ばれていた海岸を、1982年4月から開始された埋め立てによって構築された。範囲としては樋井川河口の臨海部が人工の砂浜となっている「シーサイドももち海浜公園」の位置するエリアである、樋井川と室見川に挟まれた西側の早良区百道浜(ももちはま、1 - 4丁目)、樋井川右岸(東側)の中央区地行浜(じぎょうはま、1・2丁目)全体を指す[1]。一般的には地行浜地区も含めて「百道浜」「ももち浜」と呼ばれることが多いが、道路標識では「シーサイドももち」に統一されている。「百道」と呼ばれることもあるが、百道は本来早良区役所周辺(地下鉄藤崎駅近く)の地域名である。
1989年に当地区において開催されたアジア太平洋博覧会(通称:よかトピア)の閉幕後、現在の形へと開発が進められた。福岡空港の制限表面から離れた場所となっていることもあって中心業務地区である天神より高層の建築物が建てられるため、福岡の副都心ともなっている。百道浜地区には福岡タワー、福岡市総合図書館、福岡市博物館や、RKB毎日放送・テレビ西日本の社屋、情報関連企業や情報技術研究開発機関、高層ビルやマンションが数棟ある。地行浜地区には小売業大手だった、ダイエーグループが開発したホークスタウンが広がっており、福岡PayPayドームやヒルトン福岡シーホーク、MARK IS 福岡ももち(ホークスタウンモール跡地)などがある。
当地区のモデルとなった神戸のポートアイランドは、東京・お台場臨海都市再開発に先行した、日本で最先発の臨海部の開発として知られる。
1994年公開の映画『ゴジラvsスペースゴジラ』では周辺一帯が舞台となり、大規模なロケが行われた。2001年度のNHK大河ドラマ『北条時宗』の撮影においては、中世博多の様子を再現したオープンセットが設けられ、「中世博多展」も開催された。
道路交通に関しては、PayPayドームのイベント時にはよかトピア通りを中心としたドーム周辺道路の渋滞が悪化しており、これに2016年のホークスタウンモールの閉鎖(同モール併設の駐車場700台分がなくなる)も相まって交通対策が求められている[2]。福岡市では関係機関が連携して総合的対策を実施しており[3]、ドーム・MARK IS・横断歩道橋をつなぐ歩行者デッキの整備、ドーム敷地内にタクシー乗降場の新設、イベント時の臨時バスに連接バスを導入するなどの施策が行われている。
交通アクセス[編集]
百道浜地区
- 福岡市地下鉄空港線西新駅より徒歩10 - 22分程度(場所による)。
- 西鉄バス
- よかトピア通り:西南中高前 - 博物館南口 - 百道中央公園西口 - 百道浜四丁目
- 市道地行百道線:百道ランプ口 - 医師会館・ソフトリサーチパーク前 - 博物館北口 - 福岡タワー(TNC放送会館) - 福岡タワー南口 - ももち浜クリニックゾーン
- 明治通り:西新パレス前バス停より徒歩10 - 20分程度(場所による)
- FUKUOKA OPEN TOP BUS
- シーサイドももちコース:福岡タワー
- 福岡きらめき夜景コース:福岡タワー
- 福岡高速環状線百道出入口(地区内)
地行浜地区
- 福岡市地下鉄空港線唐人町駅より徒歩約10 - 20分程度(場所による)
- 西鉄バス
- よかトピア通り:PayPayドーム前 - 領事館前
- 市道地行百道線:九州医療センター - ヒルトン福岡シーホーク/ヒルトン福岡シーホーク前
- 明治通り:地行バス停より徒歩6 - 16分程度(場所による)
- FUKUOKA OPEN TOP BUS
- 福岡きらめき夜景コース:ヒルトン福岡シーホーク
- 福岡高速環状線
所在施設[編集]
百道浜地区
- シーサイドももち海浜公園
- マリゾン
- 福岡タワー
- 福岡市博物館
- 福岡市総合図書館
- 百道中央公園
- TNC放送会館(テレビ西日本本社)
- TNC放送会館パヴェリア
- 西日本鉄道百道浜自動車営業所(TNC放送会館の裏に隣接)
- RKB毎日放送会館
- 福岡山王病院
- 福岡市医師会館・福岡市急患診療センター
- 福岡市消防局早良消防署
- 西南学院中学校・高等学校
- 西南学院小学校
- 福岡市立百道浜小学校
- 福岡国際医療福祉学院
- 国際医療福祉大学福岡キャンパス
- 福岡ソフトリサーチパーク
- 九州先端科学技術研究所
- 百道浜郵便局
- NEC九州システムセンター
- パナソニック九州マルチメディアセンター→2013年4月より国際医療福祉大学大学院福岡キャンパス
- 日立製作所九州ビル
- 富士通九州R&Dセンター
- 福岡システムLSI総合開発センター
- Mタワー
- ザ・レジデンシャルスイート・福岡
- シーサイドホテルツインズももち
- ももち福祉プラザ
- ネクサス百道レジデンシャルタワー(福岡地所) - マイケル・グレイヴス設計
- 百道タワー
- アトモスももち
- 福岡市民防災センター
- ネクサスシーサイドももち
- 世界の建築家街並みゾーン - マイケル・グレイヴス、スタンリー・タイガーマン、黒川紀章、出江寛、木島安史、葉祥栄らの設計した集合住宅
- ボンラパス百道店
地行浜地区
- ホークスタウン
- 福岡PayPayドーム
- ヒルトン福岡シーホーク
- MARK IS 福岡ももち(ホークスタウンモール跡地)
- ザ・パークハウス福岡タワーズ
- 地行中央公園
- 国立病院機構九州医療センター
- 福岡市立福岡中央特別支援学校
- 福岡市発達教育センター
- 福岡市こども総合相談センター えがお館
- 大韓民国総領事館
- 中華人民共和国総領事館
ギャラリー[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ “福岡市海浜公園3地区マップ”. 福岡市海浜公園海っぴビーチ. マリゾン・博多湾環境整備共同事業体(福岡市海浜公園指定管理者). 2016年3月26日閲覧。
- ^ “ヤフオクドーム周辺 渋滞に拍車、モール閉鎖で駐車場700台分消えた”. 西日本新聞経済電子版. (2016年4月5日) 2018年11月22日閲覧。
- ^ a b ヤフオクドーム周辺の混雑緩和に取り組みます! (PDF) - 福岡市住宅都市局交通企画課 2017年8月2日
関連項目[編集]
- 百道 - シーサイドももちを含む地区
- 西新 - 南に隣接する地区
- 唐人町 - 南東に隣接する地区
- 藤崎 - 南西に隣接する地区
- 椎名林檎 - 福岡県出身。アルバム『無罪モラトリアム』収録曲「正しい街」の歌詞に「百道浜」の名で登場する。
- シーサイドももち花火ファンタジアFUKUOKA
外部リンク[編集]
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