江國香織
江國 香織 (えくに かおり) | |
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誕生 |
1964年3月21日(60歳)[1] 日本・東京都新宿区 |
職業 | 小説家、翻訳家、詩人 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1985年 - |
ジャンル | 小説 |
代表作 |
『きらきらひかる』(1991年) 『落下する夕方』(1996年) 『号泣する準備はできていた』(2003年) 『真昼なのに昏い部屋』(2010年) 『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(2014年) |
主な受賞歴 |
産経児童出版文化賞(1991年) 坪田譲治文学賞(1991年) 紫式部文学賞(1992年) 路傍の石文学賞(1999年) 山本周五郎賞(2002年) 直木三十五賞(2004年) 島清恋愛文学賞(2007年) 中央公論文芸賞(2010年) 川端康成文学賞(2012年) 谷崎潤一郎賞(2015年) |
親族 | 父:江國滋 |
江國 香織(えくに かおり、1964年3月21日[1] - )は、日本の小説家、児童文学作家、翻訳家、詩人。
1987年の『草之丞の話』で童話作家として出発、『きらきらひかる』『落下する夕方』『神様のボート』などの小説作品で人気を得る。2004年、『号泣する準備はできていた』で直木賞受賞。詩作のほか、海外の絵本の翻訳も多数。父はエッセイストの江國滋。
来歴
東京都世田谷区出身[1]。出生地は東京都新宿区[2]。順心女子学園(現:広尾学園中学校・高等学校)[3]、目白学園女子短期大学国文学科卒業[1]。アテネ・フランセを経て、デラウェア大学に留学[4]。
1985年、20歳で『ユリイカ』に詩作品「綿菓子」を初投稿、「今月の作品」に選ばれ掲載される。1986年、児童文学雑誌『飛ぶ教室』に投稿した「桃子」が入選。翌年に『草之丞の話』で、《小さな童話》大賞大賞。1989年、アメリカ留学時の体験を題材にした小説『409ラドクリフ』で第1回フェミナ賞(学習研究社『季刊フェミナ』による)受賞[5]。同年に初の短編小説集『つめたいよるに』を刊行。1991年、童話集『こうばしい日々』で産経児童出版文化賞、翌年坪田譲治文学賞受賞。
1992年、アルコール使用障害の妻と同性愛者の夫との生活を描いた『きらきらひかる』で紫式部文学賞を受賞、映画化もされる。1999年、『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞受賞。2001年、描き下ろし短編集『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞。2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞受賞。『がらくた』で島清恋愛文学賞受賞。
人物
夫は銀行員。喫煙者で、阪神ファンであり、好きな選手は中野佐資(1986年 - 1993年阪神)である。ギャンブルでは競艇のファンでもある。チョコレートが大好きで、結婚する際夫に、「他の女性にチョコレートを贈らない」という約束をさせた。雨が大好きで、子どもの頃は雨が降ると母や妹とずっと一緒に眺めていたという。また、入浴が長時間に及ぶことも多いため、夫からその様子を「籠城」と形容されることもあったという(『とるにたらないものもの』の記述より)。ペットは、アメリカン・コッカー・スパニエルの「雨」(オス)。エッセイ『雨はコーラがのめない』では、雨と音楽との生活を丁寧に綴っている。
父の江國滋を訪ねてよく遊びに来ていた色川武大を、香織ら子供たちは「色ちゃん」と呼んでいた。
受賞歴
- 1987年 - 『草之丞の話』で《小さな童話》大賞大賞。
- 1989年 - 『409ラドクリフ』で第1回フェミナ賞。
- 1991年 - 『こうばしい日々』で第38回産経児童出版文化賞。
- 1992年 - 『こうばしい日々』で第7回坪田譲治文学賞。
- 1992年 - 『きらきらひかる』で第2回紫式部文学賞。
- 1999年 - 『ぼくの小鳥ちゃん』で第21回路傍の石文学賞。
- 2002年 - 『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で第15回山本周五郎賞。
- 2004年 - 『号泣する準備はできていた』で第130回直木賞。
- 2007年 - 『がらくた』で第14回島清恋愛文学賞。
- 2010年 - 『真昼なのに昏い部屋』で第5回中央公論文芸賞。
- 2012年 - 「犬とハモニカ」(『新潮』2011年6月号)で第38回川端康成文学賞。
- 2015年 - 『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で第51回谷崎潤一郎賞。
著書
小説・童話
長編
- 『きらきらひかる』(新潮社 1991年5月 / 新潮文庫 1994年4月)
- 『ホリーガーデン』(新潮社 1994年9月 / 新潮文庫 1998年3月)
- 『なつのひかり』(集英社 1995年11月 / 集英社文庫 1999年5月)
- 『流しのしたの骨』(マガジンハウス 1996年7月 / 新潮文庫 1999年10月)
- 『落下する夕方』(角川書店 1996年11月 / 角川文庫 1999年7月)
- 『ぼくの小鳥ちゃん』(あかね書房 1997年11月 / 新潮文庫 2001年12月)
- 『神様のボート』(新潮社 1999年7月 / 新潮文庫 2002年7月)
- 『冷静と情熱のあいだ Rosso』(角川書店 1999年10月 / 角川文庫 2001年9月)
- 辻仁成が男性側の視点から『冷静と情熱のあいだ Blu』を執筆
- 『愛蔵版 冷静と情熱のあいだ』(角川書店 2001年6月) - 2編を往復書簡のように再編成したもの
- 『薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木』(集英社 2000年4月 / 集英社文庫 2003年6月)
- 『ウエハースの椅子』(角川春樹事務所 2001年1月 / ハルキ文庫 2004年5月 / 新潮文庫 2009年11月)
- 『ホテルカクタス』(ビリケン出版 2001年4月 / 集英社文庫 2004年6月)
- 『東京タワー』(マガジンハウス 2001年12月 / 新潮文庫 2006年3月)
- 『スイートリトルライズ』(幻冬舎 2004年3月 / 幻冬舎文庫 2006年8月)
- 『思いわずらうことなく愉しく生きよ』(光文社 2004年6月 / 光文社文庫 2007年6月)
- 『間宮兄弟』(小学館 2004年9月 / 小学館文庫 2007年11月)
- 『すきまのおともだちたち』絵:こみねゆら(白泉社 2005年6月 / 集英社文庫 2008年5月)
- 『がらくた』(新潮社 2007年5月 / 2010年3月 新潮文庫)
- 『左岸』(集英社 2008年10月 / 集英社文庫 2012年2月【上・下】)
- 対する男性側『右岸』を辻仁成が執筆
- 『雪だるまの雪子ちゃん』絵:山本容子(偕成社 2009年9月 / 新潮文庫 2013年12月)
- 『真昼なのに昏い部屋』(講談社 2010年3月 / 講談社文庫 2013年2月)
- 『抱擁、あるいはライスには塩を』(集英社 2010年11月 / 集英社文庫 2014年1月【上・下】)
- 『金米糖の降るところ』(小学館 2011年9月 / 小学館文庫 2013年10月)
- 『ちょうちんそで』(新潮社 2013年1月 / 新潮文庫 2015年6月)
- 『はだかんぼうたち』(角川書店 2013年3月 / 角川文庫 2016年1月)
- 『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』(朝日新聞出版 2014年11月 / 朝日文庫 2017年11月)
- 『なかなか暮れない夏の夕暮れ』(角川春樹事務所 2017年2月 / ハルキ文庫 2019年8月)
- 『彼女たちの場合は』(集英社 2019年5月)
- 『去年の雪』(KADOKAWA 2020年2月)
短編集
- 『つめたいよるに』(理論社 1989年8月 / 【サイズ変更】理論社 1991年7月 / 新潮文庫 1996年5月)
- つめたいよるに / デューク / 夏の少し前 / 僕はジャングルに住みたい / 桃子 / 草之丞の話 / 鬼ばばあ / 夜の子どもたち / いつか、ずっと昔 / スイート・ラバーズ
- 『こうばしい日々』(あかね書房 1990年10月 / 新潮文庫 1995年5月)
- 『綿菓子』(理論社 1991年2月 / 【新装版】理論社 1993年3月)
- 新潮文庫『こうばしい日々』(1995年5月)に併録
- 綿菓子 / 絹子さんのこと / メロン / 昼下がり、お豆腐のかど / 手紙 / きんのしずく
- 『温かなお皿』(理論社 1993年6月)
- 新潮文庫『つめたいよるに』(1996年5月)に併録
- 温かなお皿 / 朱塗りの三段重 / ラプンツェルたち / 子供たちの晩餐 / 晴れた空の下で / さくらんぼパイ / 藤島さんの来る日 / 緑色のギムガムクロス / 南ケ原団地A号棟 / ねぎを刻む / コスモスの咲く庭 / 冬の日、防衛庁にて / とくべつな早朝
- 『すいかの匂い』(新潮社 1998年1月 / 新潮文庫 2000年7月)
- すいかの匂い / 蕗子さん / 水の輪 / 海辺の町 / 弟 / あげは蝶 / 焼却炉 / ジャミパン / 薔薇のアーチ / はるかちゃん / 影
- 『江國香織とっておき作品集』(マガジンハウス 2001年8月)
- 409ラドクリフ / 放物線 / 九月の庭 / があこちゃん / 夜と妻と洗剤 / とろとろ / ラブ・ミー・テンダー / ぬるい眠り / 夕闇の川のざくろ
- 『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』(ホーム社 2002年3月 / 集英社文庫 2005年2月)
- 泳ぐのに、安全でも適切でもありません / うんとお腹をすかせてきてね / サマーブランケット / りんご追分 / うしなう / ジェーン / 動物園 / 犬小屋 / 十日間の死 / 愛しいひとが、もうすぐここにやってくる
- 『いつか記憶からこぼれおちるとしても』(朝日新聞出版 2002年11月 / 朝日文庫 2005年11月)
- 指 / 緑の猫 / テイストオブパラダイス / 飴玉 / 雨、きゅうり、緑茶 / 櫛とサインペン
- 『号泣する準備はできていた』(新潮社 2003年11月 / 新潮文庫 2006年7月)
- 前進、もしくは前進のように思われるもの / じゃこじゃこのビスケット / 熱帯夜 / 煙草配りガール / 溝 / こまつま / 洋一も来られればよかったのにね / 住宅地 / どこでもない場所 / 手 / 号泣する準備はできていた / そこなう
- 『赤い長靴』(文藝春秋 2005年1月 / 文春文庫 2008年3月)
- 東北新幹線 / 買い食い / マミーカー / 旅 / シール / 膜 / 煙草 / テニスコート / 結婚式 / 箱 / 夜 / ゴルフと遊園地 / 足枷 / 熊とモーツァルト
- 『ぬるい眠り』(新潮文庫 2007年2月)
- ラブ・ミー・テンダー / ぬるい眠り / 放物線 / 災難の顛末 / とろとろ / 夜と妻と洗剤 / 清水夫妻 / ケイトウの赤、やなぎの緑 / 奇妙な場所
- 『犬とハモニカ』(新潮社 2012年9月 / 新潮文庫 2015年1月)
- 犬とハモニカ / 寝室 / おそ夏のゆうぐれ / ピクニック / 夕顔 / アレンテージョ
- 『江國香織童話集』(理論社 2018年2月)
- 九月の庭 / 十月のルネッサンス / あかるい箱 / 七月の卵 / モンテロッソのピンクの壁 / 夕闇の川のざくろ / があこちゃん / おさんぽ
- 残りの27編は『つめたいよるに』『綿菓子』『温かなお皿』からの再録
エッセイ
- 『都の子』(文化出版局 1994年6月 / 集英社文庫 1998年11月)
- 『泣かない子供』(大和書房 1996年5月 / 角川文庫 2000年6月)
- 『絵本を抱えて部屋のすみへ』(白泉社 1997年6月 / 新潮文庫 2000年12月)
- 『いくつもの週末』(世界文化社 1997年10月 / 集英社文庫 2001年5月)
- 『泣く大人』(世界文化社 2001年7月 / 角川文庫 2004年8月)
- 『日のあたる白い壁』(白泉社 2001年7月 / 集英社文庫 2007年6月)
- 『とるにたらないものもの』(集英社 2003年7月 / 集英社文庫 2006年5月)
- 『雨はコーラがのめない』(大和書房 2004年5月 / 新潮文庫 2007年7月)
- 『やわらかなレタス』(文藝春秋 2011年2月 / 文春文庫 2013年8月)
- 『物語のなかとそと 江國香織散文集』(朝日新聞出版 2018年3月 / 朝日文庫 2021年3月)
- 『旅ドロップ』(小学館 2019年7月)
絵本
- 『あかるい箱』絵:宇野亜喜良(マガジンハウス 1992年6月 / マガジンハウス 2002年10月)
- 『モンテロッソのピンクの壁』絵:荒井良二(ほるぷ出版 1992年12月 / 集英社文庫 2004年7月)
- 『夕闇の川のざくろ』絵:守屋恵子(八曜社 1993年6月 / ポプラ文庫 2008年4月)
- 『デューク』絵:山本容子(講談社 2000年11月)
- 『桃子』絵:飯野和好(旬報社 2000年11月)
- 『草之丞の話』絵:飯野和好(旬報社 2001年7月)
- 『おさんぽ』絵:こみねゆら(白泉社 2002年7月)
- 『ジャミパン』絵:宇野亜喜良(アートン 2004年9月)
- 『いつか、ずっと昔』絵:荒井良二(アートン 2004年12月)
- 『ふりむく』絵:松尾たいこ(マガジンハウス 2005年9月 / 講談社文庫 2010年9月)
- 『カエルの王さま―あるいは鉄のハインリヒ グリム童話』絵:宇野亜喜良(フェリシモ出版 2009年7月)
- 『ちょうちょ』絵:松田奈那子(白水社 2013年9月)
詩集
- 『すみれの花の砂糖漬け』(理論社 1999年11月 / 新潮文庫 2002年12月)
- 『活発な暗闇』(いそっぷ社 2003年4月)
- 【新装改訂版】いそっぷ社 2015年11月)
- 『パンプルムース!』絵:いわさきちひろ(講談社 2005年2月 / 講談社+α文庫 2008年11月)
- 『いちねんせいになったあなたへ』絵:井口真吾(小学館 2011年3月)
その他
- 『僕はジャングルに住みたい』(全国学校図書館協議会 2003年4月)
共著・対談集
- 『対談集 素直にわがまま』(偕成社 1990年12月)
- 【改題】『対談集 絵本のこと話そうか』(アノニマ・スタジオ 2018年8月)
- 『性愛を書く!』(ビレッジセンター出版局 1998年10月)
- 『十五歳の残像』(新潮社 1998年10月) - 対談集
- 『恋するために生まれた 辻仁成往復書簡』(幻冬舎 2001年5月)
- 『エドワード・ゴーリーの世界』(河出書房新社 2002年8月 / 河出書房新社 2020年4月【改訂増補新版】)
- 柴田元幸らとの共著
- 『本の話をしよう』(晶文社 2002年9月)
- 長田弘との対談を収録
- 『恋の魔法をかけられたら 恋愛対談(角川春樹事務所 2003年7月 / ハルキ文庫)
- 唯川恵との対談「恋をするほどドラマチックなものはない」収録
- 『なぜ売れないのかなぜ売れるのか』(講談社 2005年7月)
- 田中和雄との対談「ほんとうの価値とはなにか」収録
- 『田辺聖子全集 別巻1』(集英社 2008年6月)
- 対談「瞬景の小宇宙」収録
- 『児玉清の「あの作家に会いたい」 人と作品をめぐる25の対話』(PHP研究所 2009年7月)
- 児玉清との対談「本には『積ん読』だけでも不思議な力がある」収録
- 『文学の器 現代作家と語る昭和文学の光芒』(扶桑社 2009年8月)
- 『ロバート キャンベルの小説家神髄 現代作家6人との対話』(NHK出版 2012年2月)
- ロバート・キャンベルとの対談「フツーなんて、ないのです。」収録
- 『作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法』(角川書店 2014年2月 / 角川文庫 2016年4月) - インタビュー・アンケートを収録
- 『新しい須賀敦子』(集英社 2015年12月)
- 『扉のかたちをした闇』(小学館 2016年11月 / 小学館文庫 2021年7月)
- 森雪之丞とのコラボレーション詩集
- 『小泉放談』(宝島社文庫 2017年12月)
- 小泉今日子との対談「スローダウンはまだ早い」収録
- 『あの映画見た?』(新潮社 2018年6月)
- 井上荒野との対談集
アンソロジー(収録)
「」内が江國香織の作品
小説
- 『アリスの国 vol.1』(河出書房新社 1990年7月)「ぬるい眠り」
- 『現代童話 5』(福武書店 1991年3月)「草之丞の話」
- 『新潮現代童話館』(新潮文庫 1992年1月)「亮太」
- 『くだものだもの』(福武書店 1992年10月 / ランダムハウス講談社 2007年9月)「メロン」
- 『いじめの時間』(朝日新聞出版 1997年4月 / 新潮文庫 2005年3月)「緑の猫」
- 『LOVE SONGS』(幻冬舎 1997年12月 / 幻冬舎文庫 1999年4月)「Cowgirl blues」
- 『恋愛アンソロジー・LOVERS』(祥伝社 2001年6月 / 祥伝社文庫 2003年7月)「ほんものの白い鳩」
- 『銀座24の物語』(文藝春秋 2001年8月 / 文春文庫 2004年12月)「カステラ」
- 『恋愛アンソロジー・Friends』(祥伝社 2003年7月 / 祥伝社文庫 2005年8月)「ザーサイの思い出」
- 『ナナイロノコイ』(角川春樹事務所 2003年8月 / ハルキ文庫 2006年5月)「ドラジェ」
- 『こんなにも恋はせつない 恋愛小説アンソロジー』(光文社文庫 2004年1月)「焼却炉」
- 『with you』(幻冬舎 2004年3月 / 幻冬舎文庫 2005年8月)「突き進む娘」
- 『君へ。 つたえたい気持ち三十七話』(メディアファクトリー 2004年3月)「そばにいてくれた?」
- 『ただならぬ午睡』(光文社文庫 2004年5月)「十日間の死」 - 編纂も担当
- 『文学2005』(講談社 2005年5月)「寝室」
- 『めぐり逢い 恋愛小説アンソロジー』(ハルキ文庫 2005年7月)「テイスト・オブ・パラダイス」
- 『男の涙 女の涙 せつない小説アンソロジー』(光文社文庫 2006年1月)「デューク」
- 『齋藤孝のイッキに読める!名作選 中学生』(講談社 2006年4月)「デューク」
- 『翳りゆく時間』(新潮文庫 2006年8月)「りんご追分」
- 『肥田美代子が選ぶラブストーリー集』(学習研究社 2007年2月)「デューク」
- 『Vintage '07』(講談社 2007年9月)「壬生夫妻」
- 『日本の童話名作選 現代篇』(講談社 2012年12月)「草之丞の話」
- 『JOY!』(講談社 2008年4月)「テンペスト」
- 【改題】『彼の女たち』(2012年4月)
- 『夏ものがたり ものがたり12か月』(偕成社 2008年6月)「七月の卵」
- 『甘い記憶 6 Sweet Memories』(新潮社 2008年8月)「おそ夏のゆうぐれ」
- 【改題】『甘い記憶』(新潮文庫 2011年2月)
- 『ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ』(新潮社 2008年10月)「夕顔」
- 【改題】『源氏物語 九つの変奏』(新潮文庫 2011年5月)
- 『金原瑞人YAセレクション みじかい眠りにつく前にI 真夜中に読みたい10の話』(ピュアフル文庫 2008年11月)「十月のルネッサンス」
- 『短篇ベストコレクション 現代の小説2009』(徳間文庫 2009年6月)「女友達」
- 『Invitation』(文藝春秋 2010年1月)「蛾」
- 【改題】『甘い罠 8つの短篇小説集』(文春文庫 2012年7月)
- 『チーズと塩と豆と』(ホーム社 2010年10月 / 集英社文庫 2013年10月)「アレンテージョ」
- 『それはまだヒミツ 少年少女の物語』(新潮文庫 2012年2月)「亮太」
- 『女がそれを食べるとき』(幻冬舎文庫 2013年4月)「晴れた空の下で」
- 『手のひらの恋 けれど、いちばん大切なあの人との記憶。』(角川文庫 2014年1月)「女友達」
- 『読まずにいられぬ名短篇』(ちくま文庫 2014年5月)「デューク」
- 『夏休み』(角川文庫 2014年6月)「あげは蝶」
- 『日本文学100年の名作第9巻 1994-2003 アイロンのある風景』(新潮文庫 2015年5月)「清水夫妻」
- 『100万分の1回のねこ』(講談社 2015年7月 / 講談社文庫 2018年12月)「生きる気まんまんだった女の子の話」
- 『齋藤孝のイッキによめる!名作選 小学6年生』(講談社 2015年7月)「草之丞の話」
- 『現代小説クロニクル 2005〜2009』(講談社 2015年10月)「寝室」
- 『20の短編小説』(朝日文庫 2016年1月)「蒸籠を買った日」
- 『ショートショートの缶詰』(キノブックス 2016年5月)「草之丞の話」
- 『冒険の森へ 傑作小説大全2 忍者と刺客』(集英社 2016年12月)「草之丞の話」
- 『短編伝説 愛を語れば』(集英社文庫 2017年10月)「ごはん」
- 『心に風が吹いてくる 青春文学アンソロジー』(三省堂 2018年7月)「弟」
- 『「いじめ」をめぐる物語』(朝日文庫 2018年8月)「緑の猫」
- 『1日10分のごほうび NHK国際放送が選んだ日本の名作』(双葉文庫 2020年3月)「南ヶ原団地A号棟」
エッセイ・その他
- 『犬の話』(角川文庫 2002年9月)「アメリカンな雨のこと」
- 『こころの羅針盤』(光文社文庫 2005年10月)「知る余地のこと」
- 『過ぎゆくもの』(マガジンハウス 2007年10月)「トーマス・クックとドモドッソラ」
- 『エロティックス』(新潮文庫 2009年9月)「詩集『すみれの花の砂糖づけ』より」 - 詩
- 『いつも一緒に 犬と作家のものがたり』(新潮文庫 2012年12月)「アメリカンな雨のこと」
- 『アンソロジー お弁当。』(パルコ 2013年8月)「のり弁の日」
- 『アンソロジー おやつ』(パルコ 2014年2月)「静岡まで、ようかんを」
- 『直木賞受賞エッセイ集成』(2014年4月)「恋愛は無敵だと書きたい私としては」- インタビュー
- 『ずるずる、ラーメン』(河出書房新社 2014年6月)「最近の至福」
- 『なんたってドーナツ 美味しくて不思議な41の話』(ちくま文庫 2014年10月)「ニューヨーク・大雪とドーナツ」
- 『ぐつぐつ、お鍋』(河出書房新社 2014年12月)「鱈のこと」
- 『あのひと 傑作随想41編』(新潮文庫 2015年1月)「父の小言」
- 『ひんやりと、甘味』(河出書房新社 2015年7月)「スイカシェイクとひろみちゃん」
- 『本なんて! 作家と本をめぐる52話』(キノブックス 2015年7月)「書斎の匂い」
- 『こんがり、パン』(河出書房新社 2016年5月)「フレンチトースト」
- 『まるまる、フルーツ』(河出書房新社 2016年8月)「果物、果物、果物!」
- 『うなぎと日本人』(角川文庫 2016年9月)「薔薇と蒲焼」
- 『うっとり、チョコレート』(河出書房新社 2017年1月)「よその女」
- 『ちょこっと、つまみ おいしい文藝』(河出書房新社 2020年3月)「九州@東京」
アンソロジー(編纂のみ)
- 『女性作家が選ぶ太宰治』(講談社文芸文庫 2015年2月)
翻訳作品
- 『天使のクリスマス』ピーター・コリントン(ほるぷ出版 1990年11月)
- 『てろんてろんちゃん』ジョイス・デュンバー(ほるぷ出版 1992年4月)
- 『いちにち』ハイディ・ゴーネル(PARCO出版局 1992年10月)
- 『くまのプーさんのクリスマス』ブルース・トーキントン(講談社 1992年11月 / 【サイズ変更】講談社 2000年10月)
- 『ときにはひとりもいいきぶん』ハイディ・ゴーネル(PARCO出版局 1992年10月)
- 『そとはただ春』E・E・カミングス (PARCO出版局 1992年12月)
- 『ペンギンかもしれないな』ハイディ・ゴーネル(PARCO出版局 1992年12月)
- 『おひるねのいえ』オードリー・ウッド(ブックローン出版 1993年5月)
- 『1999年6月29日』デイヴィッド・ウィーズナー(ブックローン出版 1993年8月 / BL出版 1998年9月)
- 『おおきなペットたち』レイン・スミス(ほるぷ出版 1993年2月)
- 『おふろじゃおふろじゃ バスタブ王ビドグッド』オードリー・ウッド(ブックローン出版 1993年2月 / BL出版 2000年10月)
- 『こぶたちゃん』ドン&オードリー・ウッド(ブックローン出版 1994年12月 / BL出版 1998年10月)
- 『大あらし』ディヴィッド・ウィーズナー(ブックローン出版 1995年8月)
- 『しろいゆきあかるいゆき』アルビン・トレッセルト(ブックローン出版 1995年10月 / BL出版 2000年7月)
- 『おとなになること』サラ・ミッダ(ほるぷ出版 1995年10月)
- 『夜がくるまでは』イヴ・バンティング(ブックローン出版 1996年3月)
- 『きつねおくさまのごけっこん』グリム兄弟(講談社 1996年4月)
- 『海辺のくま』クレイ・カーミッシェル(BL出版 1997年7月)
- 『ふるびたくま』クレイ・カーミッシェル(BL出版 1999年8月)
- 『しょうぼう馬のマックス』サラ・ロンドン(岩波書店 1998年11月)
- 『レターズ・フロム・ヘヴン』レイチェル・アンダーソン(講談社 1999年6月 / 講談社文庫 2009年12月)
- 『心の小鳥』ミハル・スヌニット(河出書房新社 1999年6月)
- 『マーサのいぬまに』ブルース・イングマン(小学館 1999年6月)
- 『きんいろのとき ゆたかな秋のものがたり』アルビン・トレッセルト(ほるぷ出版 1999年9月)
- 『シェイカー通りの人びと』アリス&マーティン・プロベンセン(ほるぷ出版 1999年10月)
- 『マドレーヌのクリスマス』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2000年11月)
- 『あたしの一生 猫のダルシーの物語』ディー・レディー(飛鳥新社 2000年7月 / 小学館文庫 2016年3月)
- 【改題】『あたしの一生 猫のダルシーの贈り物』(飛鳥新社 2006年1月)
- 『おおきなあかいなや』マーガレット・ワイズ・ブラウン(偕成社 2001年9月)
- 『ロンドンのマドレーヌ』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2001年11月)
- 『ねこたちの夜 ブルース・イングマン』(小学館 2001年6月)
- 『どうして犬が好きかっていうとね』キム・レヴィン(竹書房 2002年7月)
- 『3びきのぶたたち』デイヴィッド・ウィーズナー(BL出版 2002年11月)
- 『オキーフの家』クリスティン・テイラー・パッテン(メディアファクトリー 2003年2月)
- 『おひさまパン』エリサ・クレヴェン(金の星社 2003年7月)
- 『ステラもりへいく』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2003年7月)
- 『ホンドとファビアン』ピーター・マッカーティ(岩崎書店 2003年9月)
- 『ゆきのひのステラ』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2003年10月)
- 『カプチーヌ』タンギー・グレバン(小峰書店 2003年10月)
- 『小さな魔女のカプチーヌ』タンギー・グレバン(小峰書店 2003年10月)
- 『しつれいですが、魔女さんですか』エミリー・ホーン(小峰書店 2003年10月)
- 『イングリッシュローズィズ』マドンナ(ホーム社 2003年11月)
- 『おはようサム』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2004年4月)
- 『おやすみサム』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2004年4月)
- 『うみべのステラ』メアリー=ルイーズ・ガイ(光村教育図書 2004年6月)
- 『ジベルニィのシャーロット』 ジョアン・マックファイル・ナイト(BL出版 2004年4月)
- 『さびしいくま』クレイ・カーミッシェル(BL出版 2004年8月)
- 『おへやのなかのおとのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン(ほるぷ出版 2004年9月)
- 『アメリカのマドレーヌ』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2004年10月)
- 『マドレーヌのメルシーブック いつもおぎょうぎよくいるために』ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ(BL出版 2005年4月)
- 『なつのいなかのおとのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン(ほるぷ出版 2005年7月)
- 『ステラのほしぞら』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2005年8月)
- 『いやはや』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2006年5月)
- 『とんでもないおいかけっこ』クレメント・ハード(BL出版 2006年5月)
- 『マドレーヌとどうぶつたち』ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ(BL出版 2006年7月)
- 『クリスマスのまえのばん』クレメント・クラーク・ムーア(BL出版 2006年10月)
- 『おぞましいりゅう』デイヴッド・ウィーズナー&キム・カーン(BL出版 2006年10月)
- 『イングリッシュローズィズ2 とてもほんとうとは思えないくらいすてき』マドンナ(ホーム社 2007年2月)
- 『なにしてるの、サム?』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2007年6月)
- 『うみべのおとのほん』マーガレット・ワイズ・ブラウン(ほるぷ出版 2007年8月)
- 『マリーのお人形』ルイーズ・ファティオ(BL出版 2007年8月)
- 『竹取物語(現代語訳)かぐや姫の物語』(新潮社 2008年8月)
- 『オズの魔法使い』ライマン・フランク・ボウム(BL出版 2008年11月 / 小学館 2013年3月 / 小学館文庫 2015年2月)
- 『マドレーヌとローマのねこたち』ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ(BL出版 2009年7月)
- 『ステラがうんとちいさかったころ』メアリー=ルイーズ・ゲイ(光村教育図書 2010年2月)
- 『よくぞごぶじで きつねのかぞくのおはなし』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2010年10月)
- 『しんとしずかな、ほん』デボラ・アンダーウッド(光村教育図書 2011年1月)
- 『マドレーヌ、ホワイトハウスにいく』ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ(BL出版 2011年3月)
- 『にぎやかなほん!』デボラ・アンダーウッド(光村教育図書 2011年4月)
- 『ゴールデン・バスケットホテル』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2011年4月)
- 『アートとマックス ゴキゲンなゲイジュツ』デイヴィッド・ウィーズナー(BL出版 2011年8月)
- 『バティストさんとハンガーブルグ=ハンガーブルグ伯爵のおはなし』ルドウィッヒ・ベーメルマンス(BL出版 2012年1月)
- 『しずかな、クリスマスの ほん』デボラ・アンダーウッド(光村教育図書 2012年11月)
- 『マールとおばあちゃん』ティヌ・モルティール(ブロンズ新社 2013年4月)
- 『青い鳥』モーリス・メーテルリンク(講談社 2013年10月 / 講談社青い鳥文庫 2013年10月 / 講談社文庫 2016年12月)
- 『おやゆびひめ』リスヴェート・ツヴェルガー(BL出版 2013年11月)
- 『マドレーヌとパリのふるいやしき』ジョン・ベーメルマンス・マルシアーノ(BL出版 2014年10月)
- 『ぼくはきみで きみはぼく』モーリス・センダック(偕成社 2014年10月)
- 『パールストリートのクレイジー女たち』トレヴェニアン(ホーム社 2015年4月 / 集英社文庫 2018年5月)
- 『ナイアガラの女王』クリス・ヴァン・オールズバーグ(河出書房新社 2015年9月)
- 『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集03 竹取物語 / 伊勢物語 / 堤中納言物語 / 土佐日記 / 更級日記』(河出書房新社 2016年1月) - 更級日記の現代語訳を担当
- 『ゆき、まだかなあ』マーシト・ダイアン・アーノルド(光村図書出版 2016年12月)
- 『とてもとてもサーカスなフロラ』ジャック・センダック(集英社 2017年10月)
- 『アンデルセンのおはなし』エドワード・アーディゾーニ(のら書店 2018年5月)
- 『ぼくにまかせて!』デイヴッド・ウィーズナー(BL出版 2018年7月) - タイトル訳
メディア出演
テレビ
- 一枚の写真(1992年7月15日、フジテレビ)
- ETV特集『須賀敦子 霧のイタリア追想 ~自由と孤独を生きた作家~』(2009年10月18日、NHK教育)
- ボクらの時代(2012年2月19日、フジテレビ)
映像化作品
映画
- きらきらひかる(1992年10月24日公開、配給:日本ヘラルド映画、監督:松岡錠司、主演:薬師丸ひろ子)
- 落下する夕方(1998年11月7日公開、配給:松竹、監督:合津直枝、主演:原田知世)
- 冷静と情熱のあいだ(2001年11月10日公開、配給:東宝、監督:中江功、主演:竹野内豊)
- 東京タワー(2005年1月15日公開、配給:東宝、監督:源孝志、主演:黒木瞳)
- 間宮兄弟(2006年5月13日公開、配給:アスミック・エース、監督:森田芳光、主演:佐々木蔵之介)
- スイートリトルライズ(2010年3月13日公開、配給:ブロードメディア・スタジオ、監督:矢崎仁司、主演:中谷美紀)
テレビドラマ
- 温かなお皿(2001年12月25日、フジテレビ系「江國香織Xマスドラマ」、主演:今井美樹)
- ほんものの白い鳩(2002年10月2日、BS日テレ「ドラマ・ブック」、主演:ともさかりえ)
- デューク(2006年7月17日、TBS系「恋愛小説」、主演:優香)
- カレ、夫、男友達(2011年11月1日 - 12月20日、全8話、NHK総合、主演:真木よう子、原作:思いわずらうことなく愉しく生きよ)
- 神様のボート[6](2013年3月10日 - 3月24日、全3話、BSプレミアム、主演:宮沢りえ)