ナイルパーチの女子会

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ナイルパーチの女子会
著者 柚木麻子
発行日 単行本:2015年3月28日
文庫版:2018年2月9日
発行元 文藝春秋
ジャンル 小説
日本の旗 日本
言語 日本語
形態 四六判上製本
文庫版:文庫判
ページ数 単行本:360
文庫版:416
公式サイト 単行本:ナイルパーチの女子会 単行本 文藝春秋
文庫版:ナイルパーチの女子会 文庫版 文藝春秋
コード 単行本:ISBN 978-4-16-390229-6
文庫版:ISBN 978-4-16-791012-9
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ナイルパーチの女子会』(ナイルパーチのじょしかい)は、日本の小説家柚木麻子による小説である。

別册文藝春秋』2012年11月号から2013年9月号までに連載された[1]。単行本は、2015年3月28日に文藝春秋より刊行された[2]。単行本の装幀は、大久保明子による。単行本の装画は、菅野裕美による[1]。同年、第28回山本周五郎賞を受賞する[3]。同年、第153回直木三十五賞の候補作に選ばれる[4]2016年、第3回高校生直木賞を受賞する[5]。文庫版は、2018年2月9日に文春文庫より刊行された[6]

著者の柚木は、「ナイルパーチは生き残るために凶暴になってしまう。同じようにしたくないのに競争を強いられるのは現代日本でもよくあること。水族館で説明文を読んでいるうちに、書きたいことが固まった」[3]「女の子は同性からのひと言が地獄にも天国にもなるというのは、私がずっと言ってきたことで、『ランチのアッコちゃん』をはじめ、ほかの作品にも通じています」[7]と語っている。

あらすじ[編集]

30歳の志村栄利子は、実家から大手の総合商社に通勤しており、1000万円を超える年収を稼いでいる一方で、「おひょうのダメ奥さん日記」というタイトルのブログを愛読している。栄利子は、そのブログを書いている専業主婦の丸尾翔子と、ひょんなことから出会って急速に親しくなり、新たな友人ができたと感じる。翔子のほうも、友人がもてるようになったことを誇りに感じていた。しかし、翔子がブログの更新を何日間か滞らせたことがきっかけで、栄利子は翔子との適切な距離感を失ってしまい、ふたりの関係は思いもよらない方向へと進展していく。

主な登場人物[編集]

志村栄利子
大手の総合商社の社員。30歳。
丸尾翔子
専業主婦ブロガー「おひょう」。30歳。
四葉佐弥子
栄利子の先輩社員。

書評[編集]

編集者の松田哲夫は、「ミステリーでもホラーでもなく、普通の小説でこういう衝撃を受けたのは、山本文緒さんの『恋愛中毒』以来のことである」[8]と評価している。新潮社が運営するサイト「ブックバン」には、「物語はとても一冊の本と思えないほど重厚」「自分自身に向き合わせる作者の罠のようなものを感じるが、その罠、毒こそが本書の魅力というか迫力なのかもしれない」[9]とする書評が掲載されている。朝日新聞には、「毒々しい友情戯画小説だが、淡彩で締めたラストのおかげで後味は悪くない」[10]とする書評が掲載されている。

脚注[編集]

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参考文献[編集]

  • 柚木麻子『ナイルパーチの女子会』文藝春秋、2015年3月。ISBN 978-4-16-390229-6