リングフィット アドベンチャー

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リングフィット アドベンチャー
Ring Fit Adventure
ジャンル フィットネス
対応機種 Nintendo Switch
Nintendo Switch Liteには非対応)
開発元 任天堂企画制作本部
発売元 任天堂
プロデューサー 河本浩一
ディレクター 松永浩志
シナリオ 白川真理
音楽 後田信二
三好真亜沙
藤井志帆
早崎あすか
人数 1人
発売日 世界の旗 2019年10月18日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE10+(10歳以上)
PEGI7
USK:0
コンテンツ
アイコン
ESRB:Fantasy Violence
デバイス リングコン(Joy-Con(R)装着)
レッグバンド(Joy-Con(L)装着)
売上本数 日本の旗 89万本(2020年3月時点)[1]
世界の旗 273万本(2020年3月時点)[1]
その他 ダウンロード版はマイニンテンドーストアでのみ販売
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リングフィット アドベンチャー』(: Ring Fit Adventure)は、任天堂より2019年10月18日に発売されたNintendo Switch専用フィットネスソフト。

本作の監修は、パーソナルトレーナーの松井薫とヨガインストラクターの斉木美佳が担当している。なお、松井は任天堂が以前に発売したフィットネスソフト『Wii Fit』『Wii Fit Plus』でも監修を行っている[2][3]

システム[編集]

輪状の機器「リングコン」を両手で持ち、太ももに「レッグバンド」を巻いた状態でプレイし、プレイヤーの動きが画面上の主人公と連動する形式で、アクションゲームRPGのような冒険を進めていく。

リングコンとレッグバンドには、Nintendo Switchの標準コントローラ「Joy-Con」(リングコンにはJoy-Con(R)、レッグバンドにはJoy-Con(L))を装着する。リングコンの内部には、内側に押し込んだり外側に引っ張ったりするとばねのように反発する素材「繊維強化プラスチック」が用いられており、Joy-Con(R)接続部には力の掛かり具合を感知するセンサーを搭載している。また、Joy-Con(R)に搭載されている「モーションIRカメラ」に指先を当てることで、おおよその脈拍を測る機能も備えている[2]

本作ではアドベンチャーモード、短時間で運動を行えるシンプルモード、ミニゲーム、特定のフィットネスを連続的に組み合わせたセットメニューなどが収録されている。 プレイに際しては、開始前に運動負荷を設定することができる(最大30)。運動負荷を高くするほど目標運動回数などが増加していく。この運動負荷は、後で任意に変更することができる。また、プレイ開始前にリングコンの押し引きを行い、それに応じたリングコン押し引き操作の判定強度を設定することができる(押し引きそれぞれ最大100で、高ければ高いほどより強く押し引きが必要になる)。

アドベンチャーモード[編集]

メインとなるアドベンチャーモードでは、世界を闇に包もうとしている魔物「ドラゴ」の野望を阻止するため、輪状のキャラクター「リング」(男性ボイス:新祐樹 / 女性ボイス:伊藤静[4][注 1])とともに主人公が様々なコースを冒険する内容となっている。 ゲームの内容はフィールドを移動するパートと、敵との戦闘を行うパートの2つに分かれている。また、シナリオはワールド(全23ワールド)という形で区分けされており、各ワールドに設定されたマスを選択して攻略する。ワールド内ではタウンミッションをこなしたり、ショップで買い物をすることもできる。

移動パートでは、プレイヤーがジョギング(足踏みに動作の他、サイレントモードでは上半身の上下運動でもおこなえる。)の動作をすることで主人公が走り出す。リングコンを押し込むと主人公は空気砲を発射することができ、これを用いてフィールド上の仕掛けの作動や下方発射によるジャンプなどを行う。コースによっては、いかだを漕ぐなどジョギング以外の移動手段をとる場合もある。逆にリングコンを引っ張ることで吸引を行い、道中に存在する素材やお金などを引きよせることができる。

フィールド上にいる敵に遭遇すると戦闘パートに移る。戦闘パートでは、主人公と敵が交互に攻撃を行う。主人公の攻撃時には、特定のポーズをとることで発動する「フィットスキル」を用いる。フィットスキルは、効果のある部位により「うで」「はら」「あし」「ヨガ(低速重心移動系)」の4つに分類され、それぞれ赤・黄・青・緑の色がつけられている。敵の体色と同じ色のスキルを用いると敵に与えるダメージが増加する。また、ポーズをとる際に画面左に表示されるお手本に近い姿勢・動きの速度をとった場合にも威力が上がる。ただし、フィットスキルごとにクールタイムが存在しており、一度使ったスキルはクールタイム分のターンが経過しないと使用できない。

一方、敵の攻撃時には、リングコンを腹に当てた状態で押し込む「腹筋ガード」によりダメージを軽減できる。フィットスキル選択中にスムージーを道具として使用することができ、消耗した体力の回復やステータスの一時強化、が可能となる。

ステージをクリアすると、移動パート・戦闘パートでの運動量に応じてEXP(エクササイズポイント)が経験値として獲得される。これが一定まで上がるとレベルアップし、ステータス上昇や新たなフィットスキルを覚えて行く。また、道中で獲得した素材やお金を使用することで、ショップから装備や素材を購入したり、マップ上でレシピを使用したスムージーを作ることができる。ワールドをクリアした際は失われていたリングの能力が戻り、スムージー作成や戦闘時の優位な能力などを発揮することが可能になる。

リズムゲームモード[編集]

リズムゲームモードは、2020年3月26日のアップデートで新たに導入されたモードであり、面奥上に表示されるアイコンの通りに動作をして壁を避けていく内容となっている[5]。 リズムゲームモードは、「うで+あし」モードと「おなか+あし」モードの2つに分かれており、後者にはスクワットの動作が加わる[5]。 リズムゲームモードでは、作中の楽曲に加え、『スーパーマリオ オデッセイ』や『スプラトゥーン2』、『Wii Fit』などの曲もプレイ可能である[5]

ジョギングモード[編集]

ジョギングモードは2020年3月26日のアップデートで導入されたモードであり、作中のコースを進んでいくモードとなっている[5]。 移動は足踏みか屈伸のいずれかから選択可能である[5]

広報[編集]

2019年9月6日に、任天堂はタイトル等を伏せた状態で本作の紹介映像を初公開し、翌週の9月12日に公開された第2弾の動画の中で内容の詳細やタイトル・発売日を発表した[6][7]

テレビCMには新垣結衣が出演し、リングコンとレッグバンドを準備する様子を収めたバージョンと本作を実際にプレイする様子を収めた2つのバージョンの合計3バージョンが放映された[8]

反響[編集]

本作は発売から間もなく完売となり、発売から2か月後の12月25日の時点においても品薄が続いた[9]。 さらに、2019年に発生した新型コロナウイルスの流行によって生産に遅れが生じたことや、この流行によって外出自粛を命じられた人々から手軽な運動手段として注目を集めたことも、全世界的な品薄の一因となり、高額転売が行われたケースもあった[10][11][12]

評価[編集]

IGNの渡邉卓也は、ゲームという形で面倒くさくなりやすい運動に楽しさを取り入れた点を評価し、本作を映画『メリー・ポピンズ』の劇中歌である「お砂糖ひとさじで英語版」にたとえ、アドベンチャーモードを「筋肉RPG」と呼んでいる[13]。 また、渡邉はアドベンチャーパートのストーリーの大味さや要素の使いまわしにふれつつも、楽しすぎるとプレイヤーが効率的なプレイを求めて運動負荷を下げたり、のめりこみすぎて身体を壊してしまうおそれがあるから、このくらいがちょうどよいとしている[13]。 さらに、渡邉は本作の音楽の切り替わり方が自然であり、負荷をうまく変えられることにも役立っていると評価している[13]

ゲームライターの多根清史は、Engadgetに寄せた記事の中で、パートナーのリングが何をしてもほめてくれるのでモチベーションの向上につながっていると評価している[11]

Game*Sparkのすししは、リズムゲームモードはクリアの概念がないので気楽にプレイできとした一方、「おなか+あし」モードを選択した場合は修行かと思うくらい難しかったと述べている[5]

受賞・ノミネート[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]

注釈[編集]

  1. ^ 女性ボイスは2020年3月26日配信の無料アップデートにより追加。

出典[編集]

  1. ^ a b 任天堂株式会社 2020年3月期 第4四半期 決算参考資料 (PDF)”. 任天堂 (2020年5月7日). 2020年5月8日閲覧。
  2. ^ a b よくあるご質問|リングフィット アドベンチャー”. 任天堂. 2019年12月26日閲覧。
  3. ^ 松井薫 プロフィール”. 松井薫パーソナルトレーナー公式ホームページ. 2019年12月26日閲覧。
  4. ^ リズムにノッて、筋肉を鳴らそう! 「リングフィット アドベンチャー」無料アップデート配信!”. 任天堂 (2020年3月26日). 2020年3月26日閲覧。
  5. ^ a b c d e f すしし (2020年3月27日). “『リングフィット アドベンチャー』無料アプデで追加された“フィジカル音ゲー”が想像以上にヤバい! ジョギングもあわせればさらに効きそう”. Game*Spark. イード. 2020年3月28日閲覧。
  6. ^ 任天堂、Switch用フィットネスできるっぽいアタッチメントを2019年9月12日に発表へ Wii Fitの精神的後継か”. ねとらぼ (2019年9月6日). 2019年12月11日閲覧。
  7. ^ “冒険しながらフィットネス”できるSwitch向け新商品「リングフィット アドベンチャー」が2019年10月18日に発売”. 4Gamer.net (2019年9月12日). 2019年12月11日閲覧。
  8. ^ Nintendo Switch 『リングフィット アドベンチャー』のTVCMや紹介映像を公開中!”. 任天堂 (2019年10月3日). 2019年12月11日閲覧。
  9. ^ 仁志睦 (2020年1月4日). “ゲーム19XX~20XX第15回:フィットネスゲーム『Wii Fit』の人気が沸騰、海外の名作も登場した2007年のゲームを紹介”. インサイド. イード. 2020年3月28日閲覧。
  10. ^ CECILIA D'ANASTASIO (2020年3月12日). “任天堂の「リングフィット アドベンチャー」が世界的な品薄、その理由は新型コロナウイルスにあり”. WIRED.jp. 2020年3月28日閲覧。
  11. ^ a b 多根清史 (2020年3月11日). “『リングフィットアドベンチャー』、新型コロナの影響で米中でも品薄に”. Engadget. 2020年3月28日閲覧。
  12. ^ David Phelan (2020年3月15日). “世界中で品切れ、任天堂「屋内フィットネス」ゲームの実力”. フォーブス. 2020年3月28日閲覧。
  13. ^ a b c 渡邉卓也 (2020年3月22日). “筋トレRPG『リングフィット アドベンチャー』を約5カ月プレイし、ついにクリアしたゲームライターはどうなったのか?”. IGN Japan. 2020年3月28日閲覧。
  14. ^ “The Game Awards 2019”のノミネート作が発表。Game of The Yearには『デス・ストランディング』や『スマブラSP』、『バイオ RE2』、『SEKIRO』などがノミネート”. ファミ通.com. Gzブレイン (2019年11月20日). 2019年12月11日閲覧。
  15. ^ 23rd Annual D.I.C.E. Awards Finalists Revealed” (英語). Academy of Interactive Arts & Sciences. 2020年1月30日閲覧。

外部リンク[編集]