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ポケットモンスター ソード・シールド

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ポケットモンスター > ポケットモンスター ソード・シールド
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ポケットモンスター
ソード・シールド
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 Nintendo Switch
開発元 ゲームフリーク
発売元 株式会社ポケモン
販売元 任天堂
プロデューサー 増田順一
ディレクター 大森滋
音楽
シリーズ ポケットモンスター
メディア
発売日 世界の旗 2019年11月15日[2][3][4]
対象年齢
売上本数
  • 日本の旗 202万3043本(2019年12月)[5]
  • 世界の旗 600万本(2019年11月時点)[6]
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ポケットモンスター ソード・シールド』(英語: Pokémon Sword and Shield)は、株式会社ポケモンより2019年11月15日に発売されたNintendo Switchロールプレイングゲームポケットモンスター ソード』と『ポケットモンスター シールド』の総称。ポケットモンスターシリーズ完全新作の8作目。公式の略称は「ポケモン剣盾」。

概要

2019年2月27日に『Pokémon Direct 2019.2.27』で発表された[注 1][7]。本作の「ポケットモンスター」のロゴマークは、海外版のロゴマークと同様のフォントが使用されている。

全世界で同時発売され、対応言語日本語英語スペイン語フランス語ドイツ語イタリア語韓国語中国語繁体字簡体字)の9言語である[8]

ソード版とシールド版に加えて2つを同梱したダブルパックも発売されており、特別なマックスレイドバトルへ序盤からアクセスできるゲーム内アイテムを入手できる。 早期購入特典としてゲーム内でキョダイマックスできる特別なニャースが配信された他、パッケージ版は購入する店舗によって様々なファングッズが、デジタル版はゲーム内で使えるアイテムがそれぞれ配布された。また、2018年に発売されたLet's Go! ピカチュウ・イーブイを所持しているユーザーにはキョダイマックスできる特別なピカチュウもしくはイーブイが配信されている。[9]

ゲームシステム

基本的なゲームシステムについて、詳細は「ポケットモンスター (ゲーム)」を参照。

本作で初めて登場するポケモンについて、詳細は「全国ポケモン図鑑順のポケモン一覧#第8世代」を参照。

本作は本編シリーズで初めてオートセーブが取り入れられている[10]。その他「わざ」の思い出しや姓名判断の機能がポケモンセンターに統合されているなどシステム面でのテコ入れが行なわれている[11]

本作からの新コンテンツ

ダイマックスとキョダイマックス
ガラル地方で見られるポケモンの巨大化現象「ダイマックス」をポケモンバトルに応用したシステム。巨大化すれば能力も向上する上、タイプによって異なるダイマックスわざを使用することができる。
ダイマックスは特定の場所であれば全てのポケモンが可能である。更に特別なポケモンのみキョダイマックスとなり、こちらは姿形も変化し、そのポケモン専用のダイマックスわざを使用できる。
ダイマックスポケモンの特徴
  • 技がタイプごとに固有の「ダイマックスわざ」に変化。ダイマックスわざは相手に必ず攻撃が当たる他、「まもる」などの通常の防御技では防げない。ダイマックスわざを防ぐには特性「ばけのかわ」「アイスフェイス」(物理技のみ)などで無効化するか、ダイマックスわざ「ダイウォール」を使うしかない。
  • 「けたぐり」「ヘビーボンバー」などの重量に関係する技、強制交代、一撃必殺、「みちづれ」が効かない。
  • 絶対にひるまない。
  • 「かなしばり」「アンコール」などで技を制限できない。「こだわり○○」の効果がなくなる。
  • ダイマックスすると「みがわり」が即座に解除される。
これらはキョダイマックスも同様。
ワイルドエリア
ガラル郊外に広がる自然溢れるオープンワールドのような広大なフィールドを自由に探索することができる。場所や天候によって出会えるポケモンが異なるため、訪れる度に変化がある。
マックスレイドバトル
ワイルドエリアに出現する強力なダイマックスポケモンに4人で挑むことのできるコンテンツ。このレイドでのみ捕獲できるポケモンがいる他、ごく稀にキョダイマックスできる特別なポケモンと出会えるチャンスが訪れる。
オンラインで協力者を募ることができ、ネットに接続していなくてもNPCが駆けつけてくれる。
ポケモンキャンプ
旅の道中でキャンプを設営し、手持ちのポケモンたちと遊んだりカレーライス作りを楽しむことができる。このカレーは使う食材によって味や効果が変わり、カレー図鑑も用意されている。特にワイルドエリア内では他プレイヤーのキャンプへ参加することができ、最大4人での交流を楽しめる。
ディレクターの大森によれば、このカレーを作るというアイデア発想はガラル地方のモチーフが英国であることが一助となっており、また「現実に存在する食べ物が出てくれば,ゲームの世界にもっと親しみを持ってもらえる」とも語っている。[12]

登場人物

主要人物

主人公[注 2]
ガラルチャンピオンを目指す、本作の主人公。ゲーム開始時に性別と肌の色を設定できる。旅の途中にあるヘアサロンでは髪・目の色・リップカラーなどを変更でき、ブティックで服を購入すれば着せ替えを楽しむこともできる。ダンデから推薦されてジムチャレンジに挑む。
マグノリア
ガラル地方で高名なポケモン博士。ガラル地方独特の現象であるダイマックスを研究している。
ソニア
マグノリア博士の助手として主人公をサポートする女性。ハート型のヘアアクセを散りばめた橙色のサイドテールが特徴。
ダンデ
現ガラルチャンピオンの青年で、ホップの兄。快活で責任感が強く、ポケモンバトルの実力と誰にでも分け隔てなく接する人柄を持つ好青年。決め台詞は「レッツチャンピオンタイム!」で、パートナーはリザードン。方向音痴であり、パートナーであるリザードンが道案内をしている。
ディレクターの大森は本作の物語におけるテーマを「憧れ」とした上で、ダンデはその象徴であると語っている。[12]
本作のストーリー上のラストボスで、使用ポケモンはギルガルドドラパルトオノノクスリザードンと、主人公が最初に選んだポケモンに応じてガマゲロゲエースバーンバリコオルインテレオンドサイドンゴリランダーのいずれか(主人公が選んだポケモンに有利なパートナー候補と、主人公が選んだポケモンに不利なタイプのポケモン)で、エースのリザードンをキョダイマックスさせてくる。
ホップ
浅黒い肌に紫がかった髪を乗せた少年。ダンデの弟。主人公とは隣人であり友人であり、ガラルチャンピオンの座を競うよきライバルでもある。兄から推薦を受けている。
主人公に不利なパートナーポケモンを相棒とする。それ以外の使用ポケモンはたびたび入れ替わるが、チャンピオンカップ以降は主にバイウールーバチンウニアーマーガアカビゴンを入れている。
マリィ
黒を基調にピンクを差したパンクファッション、垂らした右前髪と刈り込んだ左前髪に、後ろを猫耳風とツインテールの四方に分け、そして鋭い目つきを持つ少女。容姿とクールなポケモンバトルからファンが多い。
彼女も主人公と同じくチャンピオンを目指すライバルである。あくタイプのポケモンをメインに起用し、本作初登場のポケモンであるモルペコをパートナーにしている。
たまに博多弁に似る方言が漏れる。エール団から熱狂的に応援されているが、エール団の迷惑行為が自分のためだったことは当初気付いていなかった。
最終的な手持ちはモルペコのほかにレパルダスドクロッグズルズキンオーロンゲで、チャンピオンカップ以降は新たに加えたオーロンゲをエースに据えてキョダイマックスさせる。
ビート
ローズに推薦されてチャンピオンを目指すポケモントレーナーの少年。エスパータイプの使い手。チャンピオンを目指す一方で何かを企んでいる。
中盤である大失態を犯してしまったことでローズに見限られてチャレンジャー資格を剥奪されるも、後継者を探していたポプラに目をつけられ、引き取られて後任のアラベスクタウンジムリーダーとなり、フェアリータイプ使いに転向した。
チャンピオンカップの決勝トーナメント開始前に主人公との因縁を清算するため乱入し勝負を挑んでくる。その時の手持ちはクチートサーナイトギャロップブリムオンでエースのブリムオンをキョダイマックスさせてくる。
エール団
マリィを応援したいが為に結成された集団。しかしその主な手段は他のトレーナーへの迷惑行為であり、厄介者として認識されている。男女ともパンク風の外見。その正体はスパイクタウンジムのジムトレーナーであり、寂れ行く街の現状を憂えてエール団に扮していたのだが、マリィは彼らの迷惑行為が自分のためだったことは気付いておらず、後に事情を知ったマリィから「そんなの応援じゃないし!」と叱責されている。主にあくタイプを使用する。

ジムリーダー

本作のジムリーダーはネズを除いてエースのポケモンは最後に出し、ダイマックスさせてくる。カブ以降はキョダイマックスを使用する。

ヤロー
ターフタウンのジムリーダーで、くさタイプの使い手。使用ポケモンはヒメンカワタシラガで、エースはワタシラガ。
ルリナ
バウタウンのジムリーダーで、みずタイプの使い手。使用ポケモンはジムチャレンジ時がトサキントサシカマスカジリガメで、チャンピオンカップでの再戦時はトサキントとサシカマスがそれぞれアズマオウカマスジョーに進化し、グソクムシャペリッパーが加わる。エースはカジリガメで、再戦時はキョダイマックスする個体に差し替えている。
カブ
エンジンシティのジムリーダーでほのおタイプの使い手。真面目で経歴も長いトレーナー。ジムチャレンジの関門的な存在で彼に敗れて諦めるトレーナーも多いという。ホウエン地方の出身。手持ちはキュウコンウインディマルヤクデでエースはマルヤクデ。
サイトウ
「ソード」版のラテラルタウンのジムリーダーでかくとうタイプの使い手。100年の歴史を誇るガラルカラテの申し子である。両親による厳しい教育のためか笑顔を見せることが滅多にない。頭に黒いリボンをつけていたり、隠れスイーツマニアであるなど女の子らしい一面も持つ。ジムリーダーにしては珍しく名称が苗字である。手持ちはジムチャレンジ時はカポエラーゴロンダネギガナイトカイリキーで、チャンピオンカップではカポエラーとゴロンダを外してルチャブルオトスパスタイレーツを加えている。エースはカイリキー。
オニオン
「シールド」版のラテラルタウンのジムリーダーで、ゴーストタイプの使い手。内気な性格のため仮面で素顔を隠している。手持ちはジムチャレンジ時はデスマスミミッキュサニゴーンゲンガーでチャンピオンカップではデスマスとミミッキュを外してヨノワールシャンデラポットデスを加えている。エースはゲンガー。
ポプラ
アラベスクタウンのジムリーダーでフェアリータイプの使い手。年齢は88歳。母親から継いで70年間ジムリーダーをしているが、高齢のため後継者を探している。ジムチャレンジでは度々クイズを出してくる。後にビートを自身の跡継ぎとして更生させている。手持ちはマタドガスクチートトゲキッスマホイップで、エースはマホイップ。
マクワ
「ソード」版でのキルクスタウンのジムリーダー。いわタイプの使い手。「シールド」版で登場するメロンの息子にあたる。手持ちはガメノデスツボツボイシヘンジンセキタンザンでエースはセキタンザン。
メロン
「シールド」版でのキルクスタウンのジムリーダー。こおりタイプの使い手。「ソード」版で登場するマクワの母にあたる。手持ちはモスノウヒヒダルマコオリッポラプラスでエースはラプラス。
ネズ
スパイクタウンのジムリーダーであくタイプの使い手。ジムリーダーの他にもシンガーソングライターをしており、敬語のような独特の喋り方でしゃべる。マリィの兄にあたる。昔からダイマックスが嫌いでダイマックスを使わないことにこだわっている。パートナーはタチフサグマ。使用ポケモンはズルズキンスカタンクカラマネロタチフサグマでエースはタチフサグマ。
キバナ
ナックルシティのジムリーダーでドラゴンタイプの使い手。ダンデのライバル的な存在でガラルでもトップのジムリーダー。ナルシストで常にスマホロトムを持ち歩きバトル中でも自撮りをしている。バトルでは天候を利用した戦法を得意としている。他のジムリーダーが担当するタイプのポケモンを手持ちに全て含めてるのに対し、すべての手持ちにドラゴンタイプを含まないという珍しいジムリーダーである。
手持ちはジムチャレンジ時はギガイアスフライゴンサダイジャジュラルドンでダブルバトルで「すなあらし」への対応力を問う構成になっているが、チャンピオンカップではシングルバトル用に構成し直してギガイアスとサダイジャを外しコータスヌメルゴンバクガメスを加えている。エースはジュラルドン。

その他の人物

ローズ
ガラル地方のポケモンリーグを取りまとめる中年男性。ガラルポケモンリーグの委員長であり、ダイマックスを導入したバトルによりガラル地方のポケモンリーグを世界的に有名にした。巨大企業であるマクロコスモス社を束ねる経営者でもありその人望は厚い。またトレーナーの才能を見抜く目も持っており、かつてダンデを発掘したことがあり、今回もビートを推薦する。一方でガラル地方のエネルギー問題を憂慮しており、それ故に終盤である出来事を起こしてしまう。
はがねタイプの使い手で、手持ちはシュバルゴナットレイニャイキングギギギアルダイオウドウで、エースはダイオウドウでキョダイマックスさせてくる。
オリーヴ
ローズの秘書でありマクロコスモス社の副社長。ローズを慕う一方でそれ以外の他人には高圧的に接している。秘書になる前は高山労働者(いわゆるブルーカラー)だった。激怒するとその見た目からは想像できない恐ろしい表情になる。
手持ちはユキメノコアマージョエンニュートミロカロスダストダスで主に女性的なポケモンを使う。エースはダストダスでキョダイマックスさせてくる。

ポケモン

本作に初登場するポケモンも含めて、これまでに登場したポケモンも全てではないが数多く登場する。

リージョンフォームのポケモン

アローラ地方同様、ガラル地方には特定の姿を持つポケモンがいる。現在判明しているのは以下の通り。
マタドガス(ガラルのすがた)
どくガスポケモン タイプ・どく・フェアリー
体色は灰色で、頭部に長いシルクハットのような煙突、口にガスのヒゲをつけたような姿。汚い空気やガスを栄養にしており、体内に溜めたガスを頭から出す。この空気は綺麗。専用特性の「かがくへんかガス」は特性の効果を打ち消す。
ジグザグマ(ガラルのすがた)
まめだぬきポケモン タイプ・あく・ノーマル
外見は変わっていないが、体色が黒と白のツートンカラーで目が赤くとなった。好戦的なポケモンで人やポケモンに突進して挑発する。ただし、人間にとってはただじゃれているだけとしか思えていないため、怒らない人も多い。ガラル図鑑には「この姿が一番古いジグザグマの姿」と書かれている。エール団のポケモンとして登場。
マッスグマ(ガラルのすがた)
とっしんポケモン タイプ・あく・ノーマル
本来の姿と同様に真っ直ぐ走るのを好んでおり、時速100キロから出す突進は、自動車ですら跳ね飛ばすほどの威力。一方で外した時に生じる隙も大きい。向こう見ずな性格で自分より強い相手でも構わず戦いを挑む。その特徴からやり場のない怒りや、悩みをかかえる若者から支持されているらしい。こちらもエール団のポケモンとして登場。また、本来の姿と違い進化できる。

世界観

舞台であるガラル地方は、田園風景や雄大な草原、険しい雪山など、さまざまな表情を持つ地方である。近代的な都市もあり、人々はポケモンと協力して産業を発展させている[13]。イギリスのグレートブリテン島がモデルで、全体像は同島を上下逆にしたような感じになっている。

都市

ハロンタウン
主人公とホップ・ダンデの出身地の田舎町。西にはまどろみの森がある。
ブラッシータウン
マグノリア博士の研究所がある。
エンジンシティ
最初に訪れることになる大都市。モデルは英国北部の都市エディンバラ。ここのスタジアムでジムチャレンジの開会式が開かれる。ジムリーダーはほのおタイプ使いのカブだが最初に来た際には挑戦できない。
ターフタウン
バウタウン
ナックルシティ
ラテラルタウン
アラベスクタウン
ルミナスメイズの森の奥地にある街で、昼でも薄暗く、幻想的な雰囲気が漂う。ジムリーダーはポプラで、後にビートに交代する。
キルクスタウン
ガラル地方中部に位置する街。気候は寒帯で温泉やホテルなどの観光業が盛んである。
スパイクタウン
北東部の薄暗い田舎町で、マリィの故郷。町全体がジムチャレンジの場になっており、奥の広場がスタジアムになっている。
シュートシティ
ガラル地方最大の都市。ロンドンをモデルにしておりピカデリーサーカスやビッグベンに酷似した建造物がある。終盤のトーナメントはこのスタジアムで行われる。郊外にはマクロコスモスグループが入居するローズタワーがあり、ここもパワースポットになっている。

ワイルドエリア

ガラル地方中央部に位置する、大自然が広がる広大なエリア。ガラル地方で最も多くの種類のポケモンが生息している。広大なワイルドエリアはいくつもの区域に分かれ、区域や日によって天候などの状態が変わり、それに伴って出現ポケモンも変動する。ワイルドエリア全体はシームレスに移動できる。

その他の地域

まどろみの森
ガラル鉱山
第2鉱山
ルミナスメイズの森

組織 

マクロコスモス
ローズが運営している多国籍企業。鉱山会社や保険会社、航空会社など数多くのグループ企業が存在し、関連企業は全てナックルシティのローズタワーに入居している。
マクロコスモス・コンストラクション
建設業務全般を手がける企業。ポケジョブでは力自慢のポケモンを募集している。ローズタワーの設工と設計を手掛けている。
マクロコスモス・バンク
金融サービスを手がけるマクロコスモスの関連企業。ポケジョブでは警備のためのドラゴンポケモンを募集している。

開発

本作の開発は2016年のサン・ムーンの発売直後から開始された。コンセプトの構築に1年間を費やした後に本格的な開発へ移行し、最終的な開発期間はデバッグ作業なども含め約3年としている[14]。プロデューサーの増田順一とディレクターの大森滋は、本作には開発やマーケティングおよび広報などを含め複数の企業から約1,000人が携わっているとしており、増田はこの数について以前のポケモンタイトルよりも50%ほど多いと推定している。開発においては約200人のゲームフリーク社員が中核を担い、パートナー企業であるクリーチャーズから約100人が3Dモデリング開発、更に100人がデバッグ作業やテストに携わっているとしている。[15]

4gamerによるインタビューにて、大森は本作のテーマが「最強のポケットモンスター」であり、今までにない最強の「グラフィックス表現や企画内容,登場するポケモン」を目標に、その力強さを剣と盾というタイトルに込めたという。加えて、「倒す力(剣)と護る力(盾)のどちらを選ぶのか」を楽しんでほしいためとも語っている。大森はこのテーマを達成するための具体的な導入としてポケモンのシンボルエンカウント、ダイマックスおよびキョダイマックス、ワイルドエリアを挙げており、後者2つはハードがNintendo Switchに移行したことで初めて実現可能になったとしている。また、このインタビュー内でガラル地方のモチーフが英国であると明言しており、ダイマックスのアイデアも英国の巨人伝説が後押ししたとしている[12]。サウンドトラックも英国のロックミュージックに影響されており[14]、その内1つはUndertaleの開発で知られているトビー・フォックスによって提供されている。[1]

評価

発売まで

過去作のポケモンが全て登場するわけではないことに対して
2019年6月11日に行われた2019 E3でのライブ放送にて、本作には過去作品からは限られたポケモンしか登場しないことが発表された[16]。これは開発期間と品質の維持との兼ね合いのためとされたが、主にSNSでは少なくないファンがこれに難色を示し、
「Dexit」[注 3][17]や「#BringBackNationalDex」(全国図鑑を返して)というハッシュタグが一時ツイッター上のトレンドに登るなど紛糾した[18]
増田は米国公式ウェブサイトにて発表した文中でこうした意見を認め、ポケモン達の節減は自身にとっても非常に難しい決断であったこと、次回作以降ではあるものの彼らは再登場することをファンへの感謝と合わせて表明している。[19]

発売後の評価

評価
集計結果
媒体結果
Metacritic81/100[20][21]
レビュー結果
媒体結果
デストラクトイド7/10[22]
エレクトロニック・ゲーミング・マンスリー4/5stars[23]
Game Informer8.75/10[24]
GameSpot9/10[25]
GamesRadar+4.5/5stars[26]
IGN9.3/10[27]
NintendoLife8/10[28]
VG2473/5stars[29]

Metacriticによると75のメディアサイトの平均スコアは81/100であり、当サイトにおける「概ね好評」の評を得た。

IGNは全国図鑑と連れ歩き機能の不在、カットシーンにおけるキャラクターの感情表現の不足を惜しみつつも、それでも本作がシリーズの最高傑作であり、また従来の魅力を損なうことなく(もはや伝統と化していた)退屈な要素を合理化できていると統括した[30]Gamespotもポケモンの収集やバトル、探索などにおける肥大化や退屈な作業を削ぎ、ポケモンゲーム本来の魅力に注力できていると評している。更にその一例として、移動のハードルが低く早い段階から自由に探索できるようになったことを挙げている[31]

一方、Eurogamerはコンテンツの不足と旧シリーズへの非対応を批判しており、またワイルドエリアに関してポケモンシリーズにとっては斬新だとしつつも、広さと明快さが欠けており真のオープンワールドではないとしている[32]

売上

日本国内での販売初週の販売数は200万本、国内外を含めると600万本以上を記録しており、この数字が大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALを上回ったことでNintendo Switch専用ソフトでの初週最速・最多販売記録を更新している。[33]

ファミ通は、日本におけるパッケージ版だけでも発売後3日間で約136.5万本を販売したと推定している。[34]

Nintendo of Americaによると、米国ではデジタル版も含め発売後2日間で200万本の販売を達成し、これはポケモンゲームの中で最も成功した発売だとしている[35] 。発売当日は直営店であるNintendo New Yorkに多くのファンが集まり、開店と販売開始までのカウントダウンを楽しむなど賑わいを見せた。[33]

GamesIndustryは英国小売市場での、かつパッケージ版に限るとした上で、ソード版の売上が2019年に「単一ハードのみで」販売されたゲームにおいてトップを記録しており、この括りを外しても3番目に位置するとしている。同様に、本作の初週販売数がポケモンゲームの中で2番目に多く、ブラック・ホワイトより33%増(ダブルパックを含めると43%増)、Let's Go! ピカチュウ・イーブイより53%増加(同64.6%増)したものの、サン・ムーンと比較すると39%(同34.5%)落ち込んだと報告している。英小売市場の11月10日週の販売数チャートの1位をソード版が、3位をシールド版が獲得した。[36][37]

その他

Roku対応のメディアストリーミング端末を搭載する機器において、同ソフトによって、故障する恐れがあるため、同社はアップデータを提供している。[38][39]

脚注

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注釈

  1. ^ この日は『ポケットモンスター 赤・緑』発売から23周年の日。
  2. ^ PVなどの各広報素材では、男の子主人公に「マサル」、女の子主人公に「ユウリ」という名前が付けられている。
  3. ^ Pokédex(ポケモン図鑑)とBrexitを掛け合わせた造語。

出典

  1. ^ a b 『Undertale』のクリエイターが『ポケットモンスター ソード・シールド』に楽曲を提供”. IGN (2019年11月2日). 2019年11月28日閲覧。
  2. ^ a b トップページ|『ポケットモンスター ソード・シールド』公式サイト”. ポケモン. 2019年7月25日閲覧。
  3. ^ a b Pokémon Sword and Pokémon Shield|Official Website”. ポケモン. 2019年7月25日閲覧。
  4. ^ a b Pokémon Sword and Pokémon Shield”. ポケモン. 2019年7月25日閲覧。
  5. ^ ファミ通 販売本数ランキング TOP30”. ファミ通.com. Gzbrain (2019年12月5日). 2019年12月5日閲覧。
  6. ^ 【Switchソフト史上最速!】『ポケモン ソード・シールド』が全世界600万本の販売本数を突破! 国内でも200万本突破!”. ファミ通.com (2019年11月21日). 2019年11月22日閲覧。
  7. ^ 完全新作『ポケットモンスター ソード・シールド』が発表。Nintendo Switch向けに2019年冬世界同時発売!”. ファミ通.com (2019年2月27日). 2019年2月28日閲覧。
  8. ^ ポケモン完全新作『ソード・シールド』今冬Switchで世界同時発売 3匹のポケモンも公開”. ORICON NEWS (2019年2月27日). 2019年2月28日閲覧。
  9. ^ 公式ウェブサイト商品ページより
  10. ^ 「ポケモン ソード/シールド」にはオートセーブが導入。オフにすることも可能。さらに「がくしゅうそうち」は廃止され平等に経験値が分配”. GNN Web News (2019年10月2日). 2019年11月28日閲覧。
  11. ^ ポケモンソード・シールドでは「育成のしやすさ」を強化。ハートのウロコの不要化や「せいかく」による補正を矯正可能に”. GNN Web News (2019年10月25日). 2019年11月28日閲覧。
  12. ^ a b c 「ポケットモンスター ソード・シールド」インタビュー。「最強」をテーマに,子供たちが楽しめるものを目指して”. 4gamer.net (2019年11月15日). 2019年11月27日閲覧。
  13. ^ Switch「ポケットモンスター ソード・シールド」2019年冬に発売、ゲーム画面を紹介する特別映像も公開”. GAME WATCH (2019年2月28日). 2019年2月28日閲覧。
  14. ^ a b We Interview Junichi Masuda and Shigeru Ohmori about Pokémon Sword and Pokémon Shield”. The Pokemon Company (2019年6月13日). 2019年11月27日閲覧。
  15. ^ Game Freak explains the 1,000 staff, missing creatures, and leek size of Pokémon Sword and Shield”. Polygon (2019年10月24日). 2019年11月27日閲覧。
  16. ^ Minoru, Umise (2019年6月27日). “『ポケットモンスター ソード・シールド』Treehouse情報ひとまとめ。「登場する過去ポケモン」が絞られるという気になる情報も”. AUTOMATON. 2019年11月28日閲覧。
  17. ^ Nadia, Oxford (2019年6月25日). “The Pokemon Sword and Shield Pokedex Controversy Has a Name, and the Conversation Around It is Getting Worse”. USgamer. 2019年11月27日閲覧。
  18. ^ Patricia, Hernandez (2019年6月13日). “Why Pokémon Sword and Shield’s limited Pokédex is such a huge deal to fans”. Polygon. 2019年11月27日閲覧。
  19. ^ A Message for Pokémon Video Game Fans”. The Pokemon Company (2019年6月28日). 2019年11月27日閲覧。
  20. ^ Pokemon Sword for Switch Reviews”. Metacritic. CBS Interactive (2019年12月4日). 2019年12月4日閲覧。
  21. ^ Pokemon Shield for Switch Reviews”. Metacritic. CBS Interactive (2019年11月13日). 2019年11月27日閲覧。
  22. ^ Andriessen, CJ (2019年11月20日). “Review: Pokemon Sword”. Destructoid. 2019年11月27日閲覧。
  23. ^ Carsillo, Ray (2019年11月13日). “Pokémon Sword & Shield review”. EGM. 2019年11月27日閲覧。
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  27. ^ DeFreitas, Casey (2019年11月13日). “Pokemon Sword and Shield Review”. IGN. 2019年11月27日閲覧。
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  38. ^ My Insignia Roku TV is stuck in a boot loop. : Roku
  39. ^ PSA: Pokemon Sword/Shield causes Roku devices on the same network to crash and enter a boot loop : pokemon

外部リンク