ニーア ゲシュタルト/レプリカント

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ニーア レプリカント
ニーア ゲシュタルト
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 3日本の旗レプリカント/アメリカ合衆国の旗欧州連合の旗オーストラリアの旗ゲシュタルト)
Xbox 360世界の旗ゲシュタルト)
開発元 キャビア
発売元 スクウェア・エニックス
プロデューサー 齊藤陽介
岩崎拓矢(Co-プロデューサー)
ディレクター 横尾太郎
デザイナー D.K(キャラクター)
シナリオ 名取佐和子
菊地はな
音楽 岡部啓一
エミ・エヴァンス(作詞・歌)
人数 1人
メディア BD-ROM
DVD-DL
発売日 2010年4月22日日本の旗オーストラリアの旗
2010年4月23日欧州連合の旗
2010年4月27日アメリカ合衆国の旗
対象年齢 CEROD(17才以上対象)
ESRB:M
PEGI:18+
ACB:MA15+
売上本数 PS3 & Xbox 360:
70万本[1]
その他 対応映像出力(PS3
  NTSC - 480p720p
対応音声出力(PS3
  ドルビーデジタル - 5.1ch
  DTSデジタルサラウンド - 5.1ch
  リニアPCM - 5.1ch
テンプレートを表示

ニーア レプリカント』(NieR RepliCant)および『ニーア ゲシュタルト』(NieR Gestalt)は、2010年4月22日スクウェア・エニックスから発売されたアクションRPG。『レプリカント』はPlayStation 3、『ゲシュタルト』はXbox 360でそれぞれ発売。海外ではPS3・Xbox 360の両機種ともに『ゲシュタルト』の内容で『NIER』のタイトルで販売している。キャッチコピーは「一人のために、全てを滅ぼす」。 ここでは『レプリカント』のバージョンアップ版となる作品『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』についても扱う。

概要[編集]

本作は『ドラッグオンドラグーン』(以下「DOD」)の製作陣によって開発されたリアルタイムアクションRPGである。事実上の裏設定として、『DOD』のEエンド(通称:新宿エンド)からおよそ1300年後/1400年後の世界が舞台となっているものの、『DOD』とのストーリー上の関係はない[2]。『DOD』はマルチエンディングだったが、本作はそれを踏襲しており、周回するごとに、または特定の条件を満たすことによって異なるエンディングを見ることができる。さらに設定資料集においてエンディング後のアフターストーリーが描かれている。

『レプリカント』は兄妹の、『ゲシュタルト』は父娘の、それぞれの愛を描いた作品となっている[3]。当初、開発チームは現在の『レプリカント』にあたる青年版を『ニーア』として開発していたが、本作のプロデューサーである齊藤陽介スクウェア・エニックス)から海外市場も見据えたいという意向が示されたため、日欧米スタッフを交えた議論を行った結果、青年版ではない現在の『ゲシュタルト』にあたる内容への変更が提案された。一方、ディレクター横尾太郎らは青年版を制作したい意向が強く、最終的にはPS3日本版のみ兄妹版『レプリカント』に、それ以外は父娘版の『ゲシュタルト』にタイトルを分けることに決定した[4]

関連作品としては、続編となる『ニーア オートマタ』がPlayStation 4で2017年02月23日に発売されたほか、『レプリカント』をベースとしたバージョンアップ作品『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』が、PlayStation 4Xbox OneSteam向けに開発中であることが2020年3月29日に報じられている[5]

システム[編集]

三人称視点からなるアクションが基本となるが、ステージやフィールドによっては弾幕シューティングや横スクロールアクションを思わせる要素・カメラワークが登場する。これらは、変質していくゲームを作りたいという横尾の工夫の一つであり、往年の名作ゲームから様々なパロディを取り入れている[6]

武器
武器は、標準的で万能な片手剣、圧倒的な攻撃力とリーチはあるが隙が大きい両手剣、素早さと攻撃力はあるが攻撃範囲が狭い槍の三種が用意されており、その中から一つを選んで装備するといったシステム。
また、『DOD』シリーズ同様、今作にもウェポンストーリーがそれぞれに作られている。ゲーム中で閲覧することは不可能だが、設定資料集には全て掲載されている。ダウンロードコンテンツ中のボーナスとしても販売されている。
魔法
白の書を仲間にした後、魔法を使えるようになる。魔法は少年期のストーリーが進むごとに新たなものを会得していく。
ワードエディット
本作では、敵を倒した際に落とす言葉を組み合わせる事によって、武器の特性や身体能力、魔法の強化をすることができる。
ワードはそれぞれの技名や武器名の前後に一つずつ装備する事ができ、攻撃力、身体能力、特殊効果などの効果を引き伸ばすものがある。

ストーリー[編集]

ニーアゲシュタルトとレプリカントの本筋はほぼ同一になるが、シナリオの解釈などが一部異なり、ニーアとヨナの関係は、ゲシュタルトでは父娘、レプリカントでは兄妹である。

プロローグ[編集]

2049年/2053年(ゲシュタルト/レプリカント)の廃墟化した東京。ニーアヨナは逃げ込んだスーパーマーケットで次々と来る正体不明の怪物に襲われる。ニーアはそれを撃退すべく奮闘するが、ヨナは力尽きてしまい、ニーアは絶望する。

本編[編集]

前半(レプリカントではニーア少年期)
プロローグから1300年後/1400年後の世界。人々は「黒文病」と呼ばれる不治の病と「マモノ」と呼ばれる怪物の襲撃に生活を脅かされていた。
ニーアとヨナはある片田舎の村に暮らしており、ニーアが村の村長的存在である双子の姉妹デボルポポルから仕事をもらうことで生計を立てていた。病弱なヨナが黒文病を発症しており、治すすべもなく苦悩するニーア。そんなある日、月の涙という花を探してヨナが失踪し、捜索に出たニーアはその先で人語を操る謎の書籍「白の書」と出会う。ヨナを救出して村に帰ったニーアは、デボル・ポポルに「白の書」についての言い伝えを聞き、ヨナを救うため「失われた言葉」を探す旅に出る。
ニーアは旅の途中で二刀流の女戦士カイネや目隠しをした少年エミールと仲間になり、そうしてすべての「失われた言葉」を手にするが、突如としてニーアの住む村が巨大なマモノに襲われる。マモノを封印するためにカイネはエミールの力によって石化し、そしてヨナは「黒の書」を引き連れた魔王と呼ばれる者にさらわれてしまう。
後半(レプリカントではニーア青年期)
5年後。エミールがカイネを救出するために、人間兵器にされていた自らの姉ハルアの力を吸収し、その力でカイネを石化から解放する。復活したカイネ、そしてニーアとエミールは、デボル・ポポルに魔王と石の神殿の関係を示唆され、再び各地を巡ってそこにいくための鍵を獲得する。
すべての鍵を集め、石の神殿の扉を開いたニーアたち。その前にデボル・ポポルが立ちふさがる。白の書が双子に「おまえたちは人間にあらず」と語りかけると、双子は「ここにいる全ての者が人間に作られた人間もどき」であるということを明かす。実はニーアたちはこの時代から約1300年/1400年前に実行された「ゲシュタルト計画」によって生み出された「いずれ人類を復活させる際に魂を入れる器として作られた肉体(レプリカント体)」であり、自身らがマモノと呼称して倒していた存在こそが「いずれ復活する人類の魂(ゲシュタルト体)」だったのだ。
ニーアたちとの戦闘でデボルを失ったポポルは暴走し、エミールはニーアたちを逃がすため、ポポルと相打ちとなる。ニーアとカイネは魔王と対峙し、ヨナを連れ戻すために戦う。眠っていたヨナが目覚め、傷ついた魔王に歩み寄り「私の体の中にいる子(レプリカント体のヨナ)が、お父さん/お兄ちゃんに会いたいと泣いている。この子に体を返す」と魔王に語る。ヨナは魔王の制止も構わず、自ら日光を浴びることでゲシュタルト体である自身を消滅させる。妹を失った絶望で暴走する魔王に対し、ニーアは自分と魔王が同じ立場であることを感じながらも彼を打ち倒す。

エンディング[編集]

A - Dエンディングまでの4種類がある。

Aエンディング
意識を失っていたヨナだったが、ニーアの呼びかけにより無事に目覚める。カイネは2人の再会を見届けて「個人的に片付ける問題がある」と去っていく。
住んでいた村の丘でなぜか5年前のニーアとヨナが寝そべり、青空を見上げている様子が映る。
白い背景に変わり、5年後のヨナが魔王の手をとり顔を見上げている姿で幕を閉じる。
Bエンディング
魔王はプロローグのニーアのゲシュタルト体、ヨナから離れた黒い煙は彼女のゲシュタルト体である。
ヨナの苦しみを救えなかった自分を責める魔王のもとにプロローグの姿のヨナが現れ、「ずっと一緒にいてくれてありがとう」と語る。またエミールがかろうじて生存していたことが分かる。
Cエンディング
魔王を倒し、ヨナを救った後、カイネは自分の半身に憑くマモノを抑えきれず暴走。
暴走直前に最期の頼みとして「殺してくれ」とニーアに言っており、ニーアはその望みをかなえる。カイネは「ありがとう」と告げて消滅する。
Dエンディング
ニーアの存在そのものと引きかえにカイネが命を取り戻す。ニーアは全ての人々からその存在を忘れられ、生きていた証(セーブデータ)も全て消滅する。
ヨナもニーアがいた記憶を失っており、カイネが助けてくれたと礼を言うが、カイネにはそんな気がしない。一瞬、ニーアがいた記憶が頭によぎり「何か大切なものをもらった気がする」と呟くが、ニーアが存在していたという記憶は既にカイネからもヨナからも失われていた。

登場キャラクター[編集]

※声優はレプリカントのみ記載。

メインキャラクター[編集]

ニーア
- 岡本信彦(少年期)、遊佐浩二(青年期)
本作の主人公。ヨナと二人で暮らしている。純粋で正義感が強く、仲間思い。唯一の肉親であるヨナを非常に大切にしている。ヨナの黒文病を治すため、シロと共に各地を奔走、マモノとの戦いへと身を投じていく。
『レプリカント』では兄として登場。誕生日は6月6日。少年期には貧しいながら笑顔を絶やさない元気な少年として描かれているが、5年後の青年期ではどこか影を感じさせる青年へと成長し、笑顔を見せる事が無くなっている。また少年期に比べ、言動に若干乱暴な部分が出てくるようになった。
『ゲシュタルト』では、妻に先立たれてから男手一つでヨナを育てた父親として登場。誕生日は9月11日。愛娘の為に日々奮闘し、その溺愛っぷりは時折過保護とも受け取れる。
白の書
声 - ピーター安元洋貴(ver.1.22474487139...)[5]
石の神殿でニーアと出会う、人語を話す「封印の書物」。ゲシュタルト版での名称はGrimoire Weiss(グリモア・ヴァイス)。博識で尊大だが、時々ボケたりするなど憎めない性格の持ち主。ニーアや他の仲間からは「シロ(ゲシュタルト版ではヴァイス)」と呼ばれている。当初はこの呼び方に文句を言っていたが、最後に嫌いではなかったと語っている。
ニーアとの出会いの際にほとんどの記憶を失い、自身が何者であるのか忘れてしまっている。口が達者かつ毒舌でカイネとは些細な言い争いが耐えず、自ら「口が最大の武器」と自負している。封印されし言葉を得ることで魔法を使えるようになる。
ゲーム中における記録やステータスの閲覧は、この白の書を見るという形態になっている。そのため、白の書が存在しないとそれらのデータは閲覧不可能である。
本来白の書は封印されし言葉を集め、その後「黒の書」と融合することで全てのゲシュタルト体を強制的に肉体に戻すようプログラムされていたのだが、記憶を失っていた白の書はレプリカント体の側に付き、黒の書を拒絶した。最後には魔王を倒すために消滅する。
ヨナ
声 - 野中藍
ニーアの娘(ゲシュタルト)、または妹(レプリカント)。ニーアを気遣い、とても大切に思っているが、過度に依存している。生まれつき病弱であったが、更に謎の奇病「黒文病」を患ってしまう。作る料理が非常に不味く、ニーアに手料理を作っては彼を困惑させてしまうが、本人には料理が下手だという自覚は全く無い。オリジナルであるゲシュタルト・ヨナが崩壊体になっているため、ヨナの黒文病発症は不可避の運命となっている。
名前の由来は聖書の「ヨナ書」と小説『ハイブリッド・チャイルド』のヒロインから[7]
カイネ
声 - 田中敦子
二刀流の女戦士。その可憐な見た目に反して祖母譲りの豪快さ・言動の荒さが特徴的である。 数年前まで祖母と二人暮らししていたが、巨大なマモノ「フック」に襲われ祖母は死亡。カイネも瀕死の重傷を負うが、その際に半身にマモノ・テュランが取り憑き、「マモノ憑き」となる。
両性具有であることを理由に酷い虐めを受けていた過去の反動と、半身のマモノの侵食を防ぐ為に大胆な下着姿をしており、白の書からは「下着女」と呼ばれ、事あるごとに口喧嘩をしている。半身に包帯を巻いているのは、テュランに対するカイネなりの配慮である(マモノは日光を浴びると消滅する)。
マモノへの憎悪のみが生きる理由となっていたが、祖母の仇のマモノをニーアが撃破し、復讐が終わったことで生きる理由を失う。その後はニーアのために剣を振るうようになり、行動を共にするうちにニーアへの思いを募らせるようになる。
テュランの影響で彼女のみマモノの声を聞くことができ、二周目以降だとマモノの台詞に字幕があてられる。
両性具有であるのは長年に渡るレプリカントシステムのエラーによるもので、オリジナルのカイネは婚約者もいる普通の女性である。
エミール
声 - 門脇舞以
南平原にある洋館に執事と二人で住む少年。その目には見たモノを石に変える力があり、普段は目隠しで覆っている。目が見えない分、聴力に優れており、足音だけで相手の性別や年齢を判断できるほどである。カイネとニーアを慕い、特にニーアに対しては愛情と言えるほどの好意を抱いている。
過去に双子の姉ハルアと共に「スノウホワイト計画の実験体」にされた。姉は対レギオン用実験兵器となるが暴走。エミールは彼女を止める石化の能力を持つ兵器へと改造された。
実験兵器7号
やむなく石化させてしまったカイネを救うべく、エミールがハルアの力を吸収して成った姿。骸骨のような容姿であり、マントで覆った身体部分も全て人骨のような姿となっている。
石化能力を失った代わりにバリエーション豊富な魔法攻撃を備え、劇中でも様々な危機にその魔力で対応している。強力な魔力を秘めたその肉体はとても頑丈であり、実質不死身に近い。
続編である『ニーア オートマタ』にも登場するが、オリジナルではなく分身体であり、度重なる分裂と時間の経過により記憶の一部を失っている。

サブキャラクター[編集]

デボル&ポポル
声 - 白石涼子
ニーアたちの村に住む、赤い髪が特徴的な美しい双子の姉妹。ニーアとヨナの良き理解者である。
活発な性格のデボルは噴水の前や酒場で好きな歌を歌って自由に過ごし、温和な性格のポポルは図書館で館長をしており、外の街・村の長との顔役としての仕事をこなしている。ポポルは酒に強く酔うと凶暴化する一方、デボルは下戸らしく、酔うと普段とは打って変わって陽気で子供じみた口調となる。
『ゲシュタルト』では娘のためにすべてを捧げるニーアの助けとするべく、仕事の斡旋をはじめとした支援を行う。一方、『レプリカント』では両親のいないニーア達を気遣って、仕事と報酬を与えてくれる。また、封印されし言葉を初めとするヨナを救うための情報を調べ、進むべき道を示してくれる。
その正体はゲシュタルト計画の監視・監督の為に造られたアンドロイド。当初は感情を持たない存在であったが、互いをはじめ多くの者とふれあう中で感情を芽生えさせる。ニーアに対して進むべき道を示していたのは、魔王の暴走を察知して、急遽ゲシュタルト計画を実行することになったため。
続編である『ニーア オートマタ』では、同名の別個体として登場する。
黒の書
声 - 立木文彦
白の書と対となる存在。ゲシュタルト版での名称はGrimoire Noir(グリモア・ノワール)。古の歌に病を振り撒くものとしてその存在が歌われるものの、所在は不明。ヨナを救う為、ニーアが探している。
作中最初期に登場する黒の書は複製品であり、触れたものをゲシュタルト体へ変換する機能を持つ。現在は魔王と契約しており、ニーアが使う魔法と同等かそれ以上の魔法を駆使する。
自信過剰で傲慢であり、白の書を格下扱いしている。実際に白の書の封印された言葉を奪い取るなどの機能がある。
ハルア
実験兵器6号へと改造された、エミールの姉。暴走したために、1000年以上もの間エミールによって石化されて研究所の地下に磔にされていた。
実は改造されてもなお人の心を保っており、暴走の実態はエミールを守ろうとして力を行使したにすぎない。しかしそれがエミールの改造につながってしまった。エミールの石化も自らエミールを傷つけないために進んで受け入れた。
フィーア
仮面の国で出会う少女。過去にカイネに命を救われている。
顔に酷い火傷を負ったことで奉公に出されており、仮面の国の出身ではない。戸籍が無いため掟により言葉を話すことができない。しかし、周りからとても慕われており、後に仮面の王と婚約する。
仮面の王
声 - 綾里まる(少年期)、重松洋祐(青年期)
その名の通り仮面の国の王を務める人物。ニーア達とは砂の神殿で助けられたことで縁ができる。好奇心が強く、幼さも手伝ってか、しょっちゅう掟を破る。それでも家来達からは信頼されており、良き王でもある。なお、仮面の国で唯一顔を見せているキャラクターである。
最終決戦時、ニーアのためにマモノの足止めを買って出るも、部下を全て殺され相打ちとなる。
テュラン
声 - 森久保祥太郎
カイネの半身に取り憑いたマモノ。粗暴かつ常に高揚とした口調で話す。
猟奇的な思考の持ち主で、マモノだろうが人間だろうが殺せればいいということでカイネに力を貸している。隙あらばカイネの身体を乗っ取ろうと目論んでいるが、ニーア達と行動を共にするようになって変化していくカイネの感情に、次第に興味を惹かれていくようになる。
オリジナルの本名は「由良 正義」(ゆら まさよし)で、自衛隊に所属していた。指名手配を受けたため改名してしゲシュタルト化したが、レプリカントは処分され存在していない。
魔王
全てのマモノを統べる存在。短期間で様々な魔法を習得しニーアも使えない魔法を操るなど、ニーア以上に書の力を引き出している。
その正体はかつて新宿でヨナを守っていたニーアである。レプリカの黒の書を持って唯一崩壊体化しなかったオリジナル・ゲシュタルトであり、他のゲシュタルトは魔王からの魔素を取り込むことで崩壊体化を緩和することができる。ヨナのみ、その仕組みができる前に黒の書に触ってしまったため、魔素によって崩壊体化を止めることができなくなっている。
1000年後に病(崩壊体化)がなくなった世界となるので、それまで魔素の供給を続けるように依頼されていたが、1300年経過してなおヨナの崩壊体化を止める術がないことに激怒し、強制的にヨナを人間に戻そうと動き出す。しかし、最終的には黒の書とヨナを失い、生きる目的を失った末にニーアに倒されてしまう。全てが終わった後、真っ白な空間でヨナの魂と共に、すべてから解放されて消滅した。
ヘンゼル&グレーテル
白の書を守護するマモノ。白の書を守る日々を誇りとしており、プライドが高い性格。
しかし、ヘンゼルはニーアが白の書を手に入れた際に殺され、白の書を奪われ片割れを失ったグレーテルは無気力な日々を送っていたが、見下していた小さなマモノたちの優しさに触れ、彼らを守ることを誓う。
魔王の元へ向かう手がかりを探しに再び乗り込んできたニーア達から仲間を守るために戦いを挑むが、力及ばず敗れ死亡。もはや戦うことすらできなくなった果ての慟哭は極めて悲しげである。「石の守護神」の所持者。
フック
崖の村手前で戦うことになる、カイネの祖母の敵である爬虫類のような動きのマモノ。
複数のマモノの集合体であり、肥大したエゴによって他者を踏みにじることに悦楽を覚えるようになっている。集合以前から崩壊体であるが、合体したことでその意識は完全に崩壊している。
ウェンディ
フック同様複数のマモノの集合体。対となる位置に目が1つずつある球体というデザイン。その周囲を取り巻く帯のようなものは、ニーアの魔法をはじいてしまう。「贄」の所持者。
マモノだけではなくレプリカントも取り込んでいるため、フック以上に理性が崩壊している。レプリカントを守ろうとしたマモノ、ただ静かに暮らしたかったマモノ、マモノを恐れる村民、マモノでも家族だと語る村民が融合しているせいか、もはや憎悪の塊となっている。
ゼペット
ロボット山の防衛システムであり、かつて生産された武器やロボットの耐久実験も行っていた。
しかし、長い年月の果てに暴走してしまい、目の前に存在するものが何者であろうとも耐久実験を行うようになった。
なお、名前は設定資料集から知ることができる。
クレオ
ロボット山に住む、マモノの子供。母親と共に暮らしていたが、自分を逃がすための囮となって死亡してしまった。
素直な性格で山で出会ったP-33に懐き「ピーちゃん」と呼んでいたが、ニーアによってもろともに殺されてしまう。
分身を5体生み出す能力を持つ。
P-33
ロボット山で警護任務についていたロボット。しかし、何が任務なのかもはや判然としなくなっていた。「機械の理」の所持者。
クレオと出会い、様々なことを教わりクレオを守ることを最優先事項だと認識するようになる。それは、自身の崩壊すら無視してクレオを逃がそうとするほどに妄信的である。
マモノであるクレオとそれに与する自分を倒すために現れたニーアと戦うも追い詰められ、瓦礫を寄せ集めて翼を作り天井を突き破って脱出しようとするも、結局破壊されてしまう。
なお、ロボット山が何なのか、そこで作られているロボットたちの役割とは、といったことは設定資料集のSSで明かされている。
次回作である『ニーア オートマタ』では、この個体が製造された工場がステージとして登場する。
巨大樹
神話の森に聳え立つ、巨大な樹。ゲシュタルト版では、Sleeping Beautyと呼ばれている。「記憶する樹」の所持者(?)。なぜか住民に対して「死の夢」を見せていた。この死の夢は、特定の言葉を聞くことでいつの間にか引きずり込まれ、そのまま目を覚ますことなく死にいたるというもの。ノベルゲームの体裁で話は進み[8]、無事脱出に成功すると目を覚ますことができる。夢の内容は、すでに消失した都会や惨劇の爪痕の残る館など、本人の記憶とは全く無縁のシチュエーションである。
正体は、魔素を動力として稼動する巨大ネットワークコンピューターの端末であり、人々の記憶を集めている。元々は意識を持たないただのコンピュータだったが、システムの一部はレプリカント同様に長い時の果てに自我を持つようになった。そのシステムはゲシュタルトと化しているようである。普段は集めた記憶のかけらを眺めることを楽しみにしていたようだが、いつしかその記憶のかけらは減少していったらしい。死の夢同様ノベルゲームの中で、宝石らしき何かを貪るマモノと判断したニーアに切り裂かれて消滅する。その後、神話の森の住民はなぜか巨大樹に対する敬意を失ってしまっていた。
シャハリヤール
砂漠にある神殿で、王の仮面を守護する存在。無数の箱のような物体で構築されており、核となる箱以外にはダメージは与えられない。
なお、王が死んだ場合、その仮面は返上される仕組みになっており、シャハリヤールはそのたびに復活するらしい。倒すのは王の候補者本人でなくてもいい。
ロック
狼たちを統率するマモノ。元々はある老人が飼っていた犬だったが、その老人はゲシュタルト計画の際に自分よりもロックを生かすことを選び、ロックをゲシュタルト体にした。その記憶からロックはレプリカント体との共存を望んでいたが、レプリカント体によって徐々に住家を追われ始める(砂漠のすぐ隣のエリアに草食動物もいる森が広がっているが、そちらには登場しない)。最初はそのことを許容していたものの、最終的に数多くの仲間を殺されたことでレプリカント体との共存を諦め憎悪するようになってしまう。「忠誠のケルベロス」の所持者。
仮面の王とフィーアの結婚式の際に仮面の国を襲撃しフィーアを殺害。追撃してきたニーア達と戦いを繰り広げるが共に応戦した狼とともに敗北し、優しかった老人の姿を思い出しながら息を引き取る。
深紅の書
エミールの洋館に眠っていた、封印の書の一冊。しかし、メインである白と黒の書のサポート程度の機能に制限されている。
ジャック
フック同様、多数のゲシュタルトの集合体。そのサイズはフックを上回り、城壁をまたぎ家を踏み潰せるほどとなっている。
例によって人格は完全に崩壊してしまっているが、ヨナを魔王の元に届けるという命令だけは焼きついており、それを果たすために首だけになっても数年経とうとも動き続ける執念のマモノ。
グース
ゲシュタルトの赤ん坊と母親が融合して生み出された、猪型のマモノ。融合したのが崩壊体でなかったことに加え、子を守らんとする母親の意識ゆえかその精神は正常を保っている。しかし、その心は虐殺者であるニーアたちを殺すことに向けられている。
何度倒しても起き上がり、そのたびに毒の空気を撒き散らす(しかも密室で)という性質のため、激戦を潜り抜けてきたニーアたちをなすすべもない状況に追い込んだ。その後、足止めを買って出た仮面の国の軍勢と激闘を繰り広げ、仮面の王に致命傷を与えた直後に脳天を刺し貫かれ、とうとう相打ちとなって息絶えた。

用語[編集]

黒文病
ニーア達の住む世界で蔓延している奇病。感染経路、治療法等一切が不明で発症すれば確実に死に至る。名前の由来は発病すると体表に纏わりつくように出現する黒い文字から。主人公の妹/娘のヨナも侵されている。
古の歌によれば、白の書が失われし言葉を集め病原体である黒の書を消し去れば、病を治せるらしい。しかし、これはニーアに白の書と封印されし言葉を集めさせて黒の書へ届けるための方便である。
発症原因はオリジナルであるゲシュタルト体が崩壊体となったことによるものであり、崩壊体の治療法がないために必然的に黒文病も不治の病である。そのため痛み止め等で対症療法はできても、人の力で治療はできない。
実験兵器
国立兵器研究所が生み出した魔法を駆使する対レギオン用の戦闘兵器。元は全員ただの人間である。
最強の個体であるが暴走した6号とそれを抑止する7号が開発された時点で凍結している。
この研究施設の地上部分は洋館に偽装されている。
この研究所は敷地内に入った途端画面がモノクロになる、誰もいない部屋から叫び声が聞こえる、使用人が話しかけるまでマネキンのように固まっている、壁の絵が通るたびに不気味に変化するなど、謎の特徴を持つが真相は明かされない。
災厄
1400年前(ゲシュタルトでは1300年前)に突如降りかかった災害。
新宿に謎の巨人と赤き竜が落ちてきて、同時期に日本中に白塩化症候群が蔓延。やがてそれは世界中に広まり、人類は滅びの道を歩み始めることとなる。
白塩化症候群
災厄によってもたらされ世界中で蔓延した、身体が塩の柱となり死に至る病。致死率100%とされている。
原因は『DOD』のEエンドにて崩壊した母体の魔素。魔素には神の呪いが働いており、「人間を滅ぼす」という神との契約を強制的に結ばされるのだが、この際この契約に従わないと白塩化症候群となり死んでしまう。
病原体である魔素を異次元へ放出することにより、現在では根絶されている。
ゲシュタルト体
白塩化症候群による人類滅亡の危機を救うために、人類は魔法を利用し身体から魂を抜き出す「ゲシュタルト化」の技術を生み出した。それによって魂のみの状態になった人間をゲシュタルト体という。
ゲシュタルト体となった人間が仮の器に宿った者こそがマモノであり、元の人間に戻るために永い時を待ち続けている。
人の姿を失ってはいてもその精神は間違いなく人間であり、レプリカント体と共生を望んだり子供を大切にしたりする。
崩壊体
自我が崩壊し凶暴化したゲシュタルト体。
初期に生み出されたゲシュタルト体はほぼ全て崩壊体となってしまう失敗作だったが、完全適合したオリジナル・ゲシュタルトと呼ばれる存在の"魔素"を取り込むことで、ある程度安定して存在できるようになっている。
黒文病は崩壊体発生に伴って対応するレプリカント体にバグが発生したものであり、崩壊体を元に戻す方法がないために黒文病に治療方法はない。なお、これらのバグはゲシュタルト計画に加わった者の作為的なミスという説がある(この者はレプリカントが世界を統治すればよいと思っていた)。
コールドスリープなどで精神を停止状態にすれば崩壊体化そのものは進行しないらしく、ヨナはそれによって1000年間崩壊体化を免れていた。
レプリカント体
白塩化症候群による死を免れるため、ゲシュタルト体となった人間が病の脅威が去った際に人間に戻るため、その身体を基に作られた人間もどき。
本来は単なるゲシュタルト体の器でしかないがいつしか自我・人格を持つようになった。
設定資料集によると、生殖能力などはなくゲシュタルト計画の管理者が一定サイクルで生み出している。また、死後は白い繭のようなものになるらしい。
そのため作中では血縁関係が何に基づくのかは不明だが、ニーアとヨナのように、元となったゲシュタルト体の血縁関係を引き継ぐ場合もある。
崩壊体となったゲシュタルト体からレプリカントを作ると、100%黒文病を発症することとなる。
マモノ
本作の敵。元々は白塩化症候群から人類を救うために肉体と魂を分離させるゲシュタルト計画よって肉体から切り離された魂である。本作品はレプリカント(肉体が意思を持つようになり独自の文化を創るようになった)が主役であるため、ゲシュタルト(魂)を敵としてマモノと呼ぶが、それは一部の狂化してしまったゲシュタルトである。共存や平和を望むマモノも存在するが、通常のレプリカントとは意思疎通の手段がないため敵として扱われている。独自の言葉のようなものを話し、大小様々な種類が存在する。どうやら、年齢や強さがサイズに影響する模様。傷付くと赤い血が飛び散る。
合体することで巨大化する者も存在する。ただし、大抵は合体すると理性が欠落していってしまう。
マモノ同士の階級も存在し、下の者は上の者に従順である。
日光を浴びると消滅するという特性を持っており、屋外では曇りの日しか活動できない。しかしゲーム中年月が進行すると、甲冑を着込むことにより、晴れの日でも屋外で活動する個体も出てくるようになる。この甲冑は魔法で剥がれるようになっており、晴れた日に鎧を失うと時間経過で消滅する。これはレプリカントと融合したマモノであっても同様であり、融合対象が自身のレプリカントであっても消滅してしまう。なお、なぜ日の光に弱いのかの説明はない。
レギオン
白塩化症候群に感染しても死なず、凶暴化した人間のこと。未感染の人間を襲い、襲われた者は白塩化症候群に罹患、死亡かレギオン化の道をたどることとなる。レギオン化後は身体そのものも変質化が進み、人型を逸脱し大型化する個体もいるらしい。
白塩化症候群に罹患した際、神との「人間を滅ぼす」という一方的な契約を受け入れたものがレギオンへと変化する。この契約を断れば白塩化症候群で即死することになる(科学的には、遺伝子の染色体に軽度の異常を持つ者がレギオン化すると分析されている)。
個々に団結といった意思はないが、レッドアイの命令にだけは忠実である。
レッドアイ
レギオンの中でも、赤い目をしており、より強い力を持つ個体。レギオンよりも異世界の神の干渉度が高く、神との契約にも前向きとされる。知性を残したままレギオン化しているため、まとまりの意思がないレギオンを統率できる存在であり、その出現によりレギオンの駆逐を一層厄介なものとした。
レギオン同様、その姿は人間からかけ離れていっており、体躯は2〜30メートルに達し、幾本もの腕や足を持つに至る。また、体内からレギオンを放出することも可能となっている。
設定資料集の年表によるとレプリカントもレッドアイと化す場合がある模様。死後繭と化したレプリカントが『DOD』の復活の卵らしき物の近くでレッドアイ化した、ということが語られている。
エリコの壁
白塩化症候群の感染者の温床と化した新宿を物理的に封鎖するために作り出された巨大な壁。レギオンとレッドアイによって内側から破壊されてしまい、結局白塩化症候群は日本はおろか世界中に広まることになる。
名前の由来はヘブライ聖書に登場する「エリコ」という街を囲む堅牢な城壁から。
赤き竜
かつて、新宿上空に謎の巨大物体(母体)とともに現れた竜と思しきもの。『ドラッグオンドラグーン』のEエンドに於けるアンヘルそのものである。
巨大物体が崩壊したところで自衛隊に撃墜されてしまい、以後回収されて研究されることになる。設定資料集によると、この撃墜命令がどこから出されたのか不明とのこと。
この赤き竜は研究途中に何者かに奪取されて行方不明となっている。
魔素
2003年に突如現れた巨人の体を構成していた粒子。白塩化症候群の原因になっている。「人間を滅ぼす」という契約を結ぶとレギオンとなり、断ると白塩化症候群で死ぬことになる。発症後に狂化と死亡の2種類に別れたのはそのためである。
200年ほど前に魔素のほとんどは異世界へと放出されて消滅しているが、魔王や神話の森など一部ではいまだに存在している。これらは神の意思や契約とは無関係に存在しているため、単にエネルギー源として残されただけの可能性がある。
魔法
黒文病の発生と同じ時期に登場した謎の力。伝説では「空から落ちてきた赤き竜」によってもたらされたとされる。
実際は、竜の研究により「多元世界説」が実証されたことで確立された、魔素を通じ多元世界からエネルギーを搾取することで「無から有を生み出す技術」である。魔法が確立されたことでゲシュタルト化が可能となった。
魔王の鍵
石の守護神、機械の理、贄、記憶する樹、忠誠のケルベロスというキーワードで示される、魔王の居城に至るために必要な鍵。完成すると正五角形になる。

ニーア レプリカント ver.1.22474487139...[編集]

ニーア レプリカント
ver.1.22474487139...
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 4
Xbox One
Microsoft WindowsSteam配信)
開発元 トイロジック
発売元 スクウェア・エニックス
プロデューサー 齊藤陽介
音楽 岡部啓一
人数 1人
テンプレートを表示

『ニーア レプリカント ver.1.22474487139...』(NieR RepliCant ver.1.22474487139...)は、2010年にスクウェア・エニックスから発売されたPlayStation 3アクションRPGニーア レプリカント』のバージョンアップ版となる作品。リメイクリマスターではなく、あくまで「バージョンアップ」だとされている[5]

2020年3月29日に行われた「【ニーア10周年】オケコン・舞台・トーク無理やり10時間やっちゃう生放送」において製作中であることが発表され、開発がトイロジックであることや、フルボイス化されることなどが公開された[5]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ https://web.archive.org/web/20181031133013/http://www.hd.square-enix.com/jpn/ir/library/pdf/ar_2018_06feature.pdf
  2. ^ ファミ通.com (2010年4月16日). “『NieR Replicant(ニーア レプリカント)』/『NieR Gestalt(ニーア ゲシュタルト)』戦いの地は……東京!?”. 2010年4月22日閲覧。
  3. ^ 公式サイトではそれぞれは「もうひとつの世界」と説明されており、パラレルワールドとなっている。
  4. ^ インサイド (2010年5月18日). “【DEVELOPER'S TALK】『ドラッグ オン ドラグーン』のスタッフが再集結!PS3とXbox 360で異なる主人公を描いた『ニーア レプリカント/ニーア ゲシュタルト』に迫る (2)”. 2020年1月4日閲覧。
  5. ^ a b c d 『ニーア レプリカント』がPS4、Xbox One、Steamで発売決定。開発はトイロジック。齊藤氏「リメイク、リマスターではなくバージョンアップ」” (2020年3月29日). 2020年3月30日閲覧。
  6. ^ 「ジャンルという概念を打ち破りたかった」――裏話もたっぷり聞けた「ニーア レプリカント/ゲシュタルト」ロングインタビュー”. 4Gamer.net (2010年7月10日). 2018年3月6日閲覧。
  7. ^ ガジェット通信 (2010年5月21日). “妹ヨナの日記は女性社員が書いた! 「グラマーになりたい!」 『ニーア レプリカント・ゲシュタルト』の横尾ディレクターにインタビュー!(後編)”. 2010年5月21日閲覧。
  8. ^ このノベルゲーム中、キャラクターが文面と違った動きをしていてもあくまで文面通りに動いているものとして話が進むという演出になっている。

外部リンク[編集]