ゼルダの伝説シリーズ

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ゼルダの伝説シリーズ
The text "The Legend of Zelda"
ジャンル アクションアドベンチャー
開発元 任天堂
カプコングレッゾなど[1]
発売元 任天堂[2]
主な製作者 宮本茂
(生みの親[3]
青沼英二
(総合プロデューサー[4]
1作目 ゼルダの伝説
1986年2月21日[2]
最新作 ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD[5]
2016年3月10日
公式サイト Zelda Universe
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ゼルダの伝説シリーズ(ゼルダのでんせつシリーズ、: The Legend of Zelda Series)は任天堂が開発・発売しているコンピュータゲームシリーズ[6]

概要[編集]

1986年の『ゼルダの伝説』の発売以来、長きにわたってユーザーに支持をされている、任天堂のアクションアドベンチャーゲーム[7]。シリーズの始まりである『ゼルダの伝説1』は宮本茂手塚卓志中郷俊彦近藤浩治などのわずか数人によってファミリーコンピュータ ディスクシステムのローンチソフトとして開発された[8][9]

多くのシリーズ作品の共通点として「様々なダンジョンを攻略」「剣をメインとするアクション」「アイテムによる成長」[7]「冒険の舞台が箱庭」などがある[10]

基本的なストーリーはプレイヤーの分身であるリンクガノンドロフなどの敵からお姫様のゼルダを助けるという物語。作品ごとに時代・主人公の設定は変更され、ストーリーも独立したものになっておりシリーズの途中からでも理解できるものになっている[6][11]。一方で「ハイラルの歴史」と称されるゲーム上の時系列は存在し、度々言及されている[12]

ゲームシステム[編集]

2Dゼルダ・3Dゼルダ
ゼルダの伝説シリーズは『ゼルダの伝説1』『神々のトライフォース』『夢をみる島』と2Dのトップビュー(ふかん)型のゲームシステムを連続で採用しており、「ゼルダの伝説=トップビューのゲーム」という図式が確立。このゲームシステムは3D表現が可能になったニンテンドーゲームキューブ以後でも採用されている[13]
1998年発売の『時のオカリナ』はこれまでのトップビュー型のゲームシステムを廃し、NINTENDO64の機能を活かし3DCGの広大なフィールドを三人称視点で操作する3Dアクションゲームとなっている[14][15]。これまでのゲーム性を損なわない立体表現による臨場感や謎解き、3D空間でのスムーズな剣アクションは、全世界で760万本というセールスを記録。シリーズの人気を飛躍的に向上させた[13][16]
このほかサイドビューによる横スクロールアクション(『リンクの冒険』)、シューティングゲーム(『ボウガントレーニング』)などもリリースされている[16]
アクション
ゼルダの伝説シリーズは豊富なアクションが可能で、『神々のトライフォース』の広告チラシでは「剣を振る」「アイテムを使う」「かつぐ」「投げる」「走る」「泳ぐ」「つかむ」「押す」「引く」「開ける」「飛び降りる」「体当たり」「読む」「話す」という14種類のアクションが紹介されており、以後これらのアクションはシリーズの定番となっている。3Dになった『時のオカリナ』では更に「タテ斬り」「ヨコ斬り」「ジャンプ斬り」といった剣術も追加され、戦闘は一瞬足りとも気が抜けないと説明されている[17]。プロデューサーの青沼英二は「アクションゲームというと反射神経や技術が必要だろうと少し気がひけてしまう人がいるかも知れないけど、ゼルダはそこまで求めていないので安心してプレイして貰える」と語っている[6]
注目システム
『時のオカリナ』に搭載されたボタンをおすことで視点を変更しつつ敵や人物をロックオンすることができるシステム。これにより戦闘などが有利に進められる。このシステムは当時としては非常に画期的でカメラワークの向上や戦闘時の臨場感にも繋がった[18]。『時のオカリナ』以後の作品でも採用されている[19]
謎解き・アイテム
『ゼルダの伝説1』は剣・盾といったアイテムを順々に取得、プレイヤーが成長し謎解きを行うゲームデザインがなされ、今日でもこのアイテムシステムは受け継がれている[20][21]。『風のタクト』ではリンクの目の動きから謎解きのヒントを得たり[22]、『スカイウォードソード』はWiiリモコンプラスを使ってアイテム操作するなど、ゲームハードの特徴が活かされたものも採用されている[23]。『神々のトライフォース2』ではこれまでの順番にダンジョンを攻略しアイテムを入手するシステムを廃し、ショップで購入ができるようになっている[24]
やりこみ要素
一部の作品ではクリア後に楽しめる高難易度モード『裏ゼルダ』などが搭載されている[16]
グラフィック
『風のタクト』以降、特に3Dゼルダは様々なグラフィックでリリースがされており、『風のタクト』ではトゥーンレンダリングを用いたアニメ調のグラフィック[25]、『トワイライトプリンセス』ではキャラクターの頭身が上がったリアルなグラフィックとなり[16]、『スカイウォードソード』はトゥーンレンダリングの技法を部分的に使用したハーフトゥーンという技法でふんわりとした柔らかいグラフィックを実現している[26]。特に『風のタクト』では「さわれるアニメーション」を謳い、チラシなどで大々的に宣伝されていた[17]。グラフィックについては賛否両論もあり社長の岩田聡は『風のタクト』のアニメ調グラフィックのリンクは発売まで議論が行われていた印象があったとしているほか[25]、青沼は『風のタクト』がグラフィックゆえに低年齢層向けに見られ北米でのセールスが伸び悩んだと述べている[27]2004年E3でリアルなゼルダである『トワイライトプリンセス』が発表された際は「観客全員が立ち上がって喜び、涙を流した人もいた」と青沼はインタビューで回答している[28]
音楽
『ゼルダの伝説1』の音楽や効果音は当時入社2年目の近藤浩治が制作を担当[29]。以後も近藤はゼルダの音楽に携わり、制作・監修などを行っている[30][31]。シリーズでは共通で使用されている音楽や効果音があり、特に謎解きの際の「♪チロリロリロリン」という効果音と宝箱を開けた際の「ごまだれ~」[32]という効果音については大きく変えること無く使用され続けている。これらの効果音について社長の岩田聡も「ゲーム史に残るもの」と評価している[33]。また、『スカイウォードソード』などではオーケストラ収録がなされている[34]。「ゼルダといえば楽器」といわれるようにゲーム中の重要アイテムが楽器であることも多い[35]
本作の音楽は高く評価され、日欧米でコンサートが開催されている(日本ではこれまで2回開催)[36]。コンサートは非常に高評価で「司会者が驚くほど涙を流す客がいた」とされ[37]、日本国外では普段のクラシック・コンサートと比較して2倍以上の人数を動員した[38]
通信
ゼルダの伝説シリーズは基本的にひとりで遊ぶために作られているが、『トライフォース3銃士』『4つの剣』などはマルチプレイを前提としたシステムとなっている[39]。そのほか『ふしぎの木の実』のリンクシステム[40]、『4つの剣+』のコネクティビティ(ゲームキューブとゲームボーイアドバンスの通信)[41]、『夢幻の砂時計』のニンテンドーWi-Fiコネクションに対応した通信対戦やすれちがい通信など様々な形で取り入れられている[42]
ゼルダらしさ
ゼルダの伝説シリーズの開発者インタビューなどで頻出する文言で[43]、おおむね『ゼルダの伝説1』から受け継がれるシリーズの伝統システムや空気感を指すが、言語化されているわけではなくその定義については各々の関係者で考え方が違っている。例として『トワイライトプリンセス』発売時のインタビューで宮本茂は 「お客さんをバカにしてないこと」だとしている[44]。社長の岩田聡は「人の数だけゼルダらしさの定義はあり、それが少しずつ重なり合い最終的にまとまる。さらに言えば言語化されていない定義じゃないことこそがゼルダが豊かである理由」と述べている[45]。また、プロデューサーの青沼によるとゼルダは最終的には宮本がプロデュース行う図式になっており、些細な演出などに「宮本チェック(通称・ちゃぶ台返し)」という確認作業が挿入されるとしている。チェックする部分はゲームにとって些細ではあるが、それらの積み重ねで「ゼルダらしさ」は構築されているという[13]
ゼルダのアタリマエ
決められたエリア内で物語やダンジョンを順にクリアしていくのは「ゼルダのアタリマエ」と呼ばれている。これはゲームハードの制約などで広大なフィールドが描画できなかったのが要因であり、『神々のトライフォース2』や、Wii Uの最新作ではゼルダのアタリマエを見直すというコンセプトが掲げられている。実際に『神々のトライフォース2』では好きな順番でダンジョンをクリアできるゲームシステムとなっている[46]

評価・売上[編集]

売上
ゼルダの伝説シリーズの累計売上は2006年3月期時点で4,724万本に達している[47]
評価
ゲーム内容の評価として『時のオカリナ』『風のタクト』『スカイウォードソード』は週間ファミ通クロスレビューで満点の40点を獲得しているほか[48]、現行プラットフォームでは『時のオカリナ3D』『ムジュラの仮面3D』『神々のトライフォース2』『風のタクトHD』がMetacriticにおいてメタスコア85以上・ユーザースコア8.5以上という評価を得ている[49]。『スカイウォードソード』はプロデューサーの青沼によれば海外の辛口メディアにも最高傑作との評価が得られたという[50]
一方でプロデューサーの青沼英二によればネガティブな評価も少なくなく、『時のオカリナ』から絵柄を大きく変えた『風のタクト』では絵の好き嫌いで評価が分かれたと振り返っている。一方で時間が経つとそのネガティブな意見を見直す声が増えていく傾向(「ゼルダ・サイクル」と呼ばれる)があるとNintendo of America(任天堂の米国法人)のビル・トリネンは分析している[25]

キャラクター[編集]

リンク
主人公[6]。緑の服と三角帽子を着た、ハイラルの勇者[51]。多くの作品では剣術や様々なアイテムでトライフォースを悪用しようとするガノンに立ち向かう[52]
トゥーンリンク
いわゆるネコ目で、コミック調の絵柄のリンク[53]。『風のタクト』が初登場で、以後携帯ゲーム機では主にこのリンクが採用されている[54]
ゼルダ
ハイラル王国の王女。作品によって設定は違うが、物語の重要な役割を担うことが多い[51]。その世界の平和の象徴のような存在で、作品によってはリンクと共に冒険するものもある。[6]。『時のオカリナ』ではガノンドロフから逃れるためシークに変身しリンクをサポートする[55]
ガノンドロフ
多くのシリーズ作品でリンクの最後の敵として待ち構える大魔王[51]。勇者に幾度と無く倒されているが度々復活している。100年に1度だけ生まれるゲルド族の男で『時のオカリナ』が初登場[12]
ガノン
猪のような姿をした魔獣。ガノンドロフと同一人物で、『時のオカリナ』『トワイライトプリンセス』ではガノンドロフが直接変身したほか、『ゼルダの伝説1』『神々のトライフォース』『神々のトライフォース2』『4つの剣+』『ふしぎの木の実』では闇の力などによってこの姿で復活している[12]
エポナ
『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』『トワイライトプリンセス』などに登場するリンクの愛馬[56][57]。性別は雌[58]。乗ることで移動速度が向上するほか、『トワイライトプリンセス』ではガノンドロフとの決戦で騎馬戦が行われた[12]。『ゼルダ無双』ではリンクの武器の一つとして登場[59]
インパ
『時のオカリナ』などに登場。作品によって設定や容姿は違うが、ゼルダの目付けや乳母という設定が散見される。『時のオカリナ』ではゼルダの乳母で古よりハイラル王家に仕えるシーカー族の末裔とされ、『スカイウォードソード』の時点で女神ハイリアに仕えていることが確認できる[12]。『ゼルダ無双』ではプレイアブルキャラとして登場[60]。名前の由来は伝承を意味する「Import」[9]
ハイラル王
ハイラルの王。実際に登場するのは『風のタクト』、『神々のトライフォース』[61]、『ふしぎのぼうし』[62]といった限られた作品で、『時のオカリナ』などでは名前のみ確認できる。『風のタクト』ではしゃべる船・赤獅子の王として登場しており、ガノンドロフを倒すためリンクを導く。本名はダフネス・ノハンセン・ハイラル王[12]。『ゼルダ無双』ではプレイアブルキャラとして登場。帆を武器に戦う[63]
女神ハイリア
『スカイウォードソード』に登場。かつて、トライフォースを守る役目を負い、トライフォースを巡る戦いで終焉の者を破り封印した。終焉の者を完全に消滅させるべく人間・ゼルダに転生する[64]
終焉の者
『スカイウォードソード』に登場。かつて、トライフォースを奪い地上を魔族で支配しようとするが女神ハイリアとの戦いに敗れ封印された。1000年後、封印が弱まり不完全な封印されしものとして復活するもトライフォースによって消滅。魔族長ギラヒムの策略によって完全復活するが、激闘の末リンクに倒された。その姿は見るものや時代によって変わると言われる[64]。封印されしものは『ゼルダ無双』にも敵キャラクターとして登場している[65]
チンクル
『ムジュラの仮面』で初登場。全身緑タイツで、妖精を夢見る35歳独身。珍妙なルックスが人気でシリーズの常連キャラクターになっており、『もぎたてチンクルのばら色ルッピーランド』などで主役に抜擢されている[17]
妖精
リンクをサポートするパートナーとして登場する妖精。パートナーの妖精は冒険のヒントや、敵の弱点などを教えてくれる。『時のオカリナ』のナビィ[66]、『ムジュラの仮面』のチャット[67]、『夢幻の砂時計』のシエラ[68]などがいる。
大妖精
『時のオカリナ』などに登場。強大な力を持つ妖精で[17]、作品によってはリンクの力をパワーアップしてくれる[69]。作品によって容姿は変わるが、『時のオカリナ』のものについて青沼は「一度見たら忘れられないキャラクター」と称している[70]
ニワトリ(コッコ)
『神々のトライフォース』から登場しているニワトリ。持ってジャンプすると滑空できるが、攻撃をすると大量に現れ反撃されてしまう。(悪くすると死亡。)なお『トワイライトプリンセス』では反撃ではなくリンクと入れ替わって操作ができるようになる。ニワトリが採用された理由について宮本は「最初にニワトリを作ったので、そのまま活かした。ハイラル特有の動物を作る時間がなかった」と述べている[71]。『ふしぎの木の実』にはコッコ図鑑というアイテムも登場する[72]
フクロウ
『夢をみる島』などに登場する巨大なフクロウ。リンクの行く先々に現れ、旅を導く[12]。『時のオカリナ』ではケポラ・ゲボラという名前で巨大なフクロウが登場している[73]。宮本によるとケポラ・ゲボラはリンクを見守る祖父のような役割である[74]。『スカイウォードソード』にはこのフクロウに似たゲポラという人物が登場する[51]。また、『ムジュラの仮面』ではフクロウの像が登場し『大翼の歌』を使用するとワープできる[17]
グフー
『ふしぎのぼうし』『4つの剣』『4つの剣+』に登場する魔神。『ふしぎのぼうし』では人間の姿で登場し、フォースの力で大魔神になるもリンクに倒される。『4つの剣』では封印が解かれ、花嫁にするためゼルダ姫をさらうが、フォーソードに封印された[75]。『4つの剣+』ではガノンドロフを倒すためにリンクがフォーソードを引きぬいたため、再び封印が解かれ三度リンクに倒された[76]

用語[編集]

トライフォース
触れた人の願いを何でも叶えてくれる神の力。「勇気」「」「知恵」の3つの力があり、それぞれをリンク、ガノンドロフ、ゼルダがそれらの力を宿す運命にある。各作品でそれぞれの持つ意味が違う場合もある[6]。3人の女神が世界を創造した際に残され、女神ハイリアがそれを守る役目となっていた。トライフォースが作られた理由は不明[64]
ハイラル王国
多くの作品で舞台となる地域の名称で、女神ハイリアが転生したゼルダの血を引くものが建国した。ハイラル王家の紋章は女神ハイリアの紋章とトライフォースがあわさったものである[64]
ハイリア文字
ハイラル王国で用いられる文字。『風のタクト』『大地の汽笛』などで登場。日本語の50音や数字に対応している[17]

種族[編集]

以下は代表的な種族で、このほかにも『ふしぎのぼうし』のピッコル、『スカイウォードソード』のキュイ族・パラゲ族・モグマ族、『ふしぎの木の実』のウーラ族などが登場する[12]

ハイリア人
女神ハイリアをルーツとする人々の総称。『時のオカリナ』ではゼルダやリンクなどの人物が該当し、リンクが妖精を持っていなかったのはコキリ族ではなくハイリア人だからである[12]。また、ハイリア人は耳が長いという特徴を持つ[77]
ゲルド族
『時のオカリナ』『4つの剣+』に登場するゲルドの砂漠に住む一族。100年に1度だけ生まれる男が王になるしきたりがある。『時のオカリナ』には王であるガノンドロフ、義賊のナボール、ガノンドロフの育て親であるツインローバなどが登場した。ゲルド族は鼻が鋭利という特徴を持つ[77]
シーカー族
女神ハイリアに仕える一族で、女神ハイリアによる終焉の者の封印を見守るのが役割とされている。『時のオカリナ』や『スカイウォードソード』のインパが該当する。シリーズで頻出するカカリコ村はかつてシーカー族が隠れ里として作ったものである[12]。『トワイライトプリンセス』においては忘れられた里が該当する。
ゾーラ族
『時のオカリナ』などに登場。水と共に生きる魚類が進化した種族[67]。『時のオカリナ』『トワイライトプリンセス』では王や女王が族長として一族を統べている[14]。『ゼルダの伝説1』などでは敵として登場[17]
『風のタクト』に登場する鳥のような姿のリト族はゾーラ族が変化した姿である[12]
ゴロン族
『時のオカリナ』などに登場。岩のような姿の屈強な種族[17]。『時のオカリナ』『トワイライトプリンセス』ではデスマウンテンに住む[78]
デクナッツ族
『ムジュラの仮面』などに登場。植物の姿をした種族。『ムジュラの仮面』ではウッドフォール地方に住む[17]。『ムジュラの仮面』以外では敵。
コキリ族
『時のオカリナ』に登場。『時のオカリナ』ではコキリの森に住み、ひとりずつ相棒の妖精を持っている。
『風のタクト』に登場する植物のような姿のコログ族はコキリ族が変化した姿である[12]

アイテム[編集]

敵を攻撃するための武器のひとつ[79]。作品によっては攻撃力の上がる『ホワイトソード』『マジカルソード』[80]『金剛の剣』なども登場する[17]
マスターソード
大魔王を倒せる退魔の剣[24]。『神々のトライフォース』『時のオカリナ』『スカイウォードソード』など様々なシリーズ作品に登場している重要アイテム。マスターソードの誕生は『スカイウォードソード』で描かれ、リンクが女神ハイリアの残した「女神の剣」を3つの女神の炎で鍛え上げたことで誕生している。また、同作には剣に宿る妖精・ファイが登場しており、終焉の者との決戦後にマスターソードとともに眠りについた[64]
フォーソード
『4つの剣』『4つの剣+』『ふしぎのぼうし』に登場する剣。使用者は4人に分裂するという特徴を持ち、グフーの封印にもなっている剣である。『ふしぎのぼうし』でリンクが集めた4つのエレメントによって誕生した[12]
敵の攻撃を受け止める防具で、装備すると正面の敵の攻撃を受けられる[79]。作品によってはビームや炎が防げる『ハイリアの盾』[79]、防御力の増加する『マジカルシールド』[81]、光を反射する『ミラーシールド』などがある[82]
リンクが着る服。作品によっては「赤い服」や「青い服」などの色違いの服があり、着替えると防御力が上昇るなどの効果を発揮する[79][83]。『トライフォース3銃士』には36種類の服がありそれぞれ特殊な能力を発揮する[84]
リンクの履く靴。走ることができるようになる『ペガサスの靴』[83]、リンクの重量が増える『ヘビィブーツ』などがある[85]。また、履いていると一定時間空中を歩ける『ホバーブーツ』もある[86]
ルピー
この世界の通貨で、緑=1ルピー、青=5ルピーといった具合に色によって価値が異なる[79]。作品によっては「サイフ」を手に入れることで所持できる数を増やすことができる。例として『時のオカリナ』では「おとなのサイフ」で200ルピーまで「巨人のサイフ」で500ルピーまで増やせる[87][86]
ハート
入手するとリンクのライフがハート1つ回復する。店で売られていることもある[79]
ハートのうつわ
ボスを倒すと登場し、拾うとライフの最大値が1つ増える[51]。『ゼルダの伝説1』ではハートの水筒という名前だった[88]
ハートのかけら
4つ集めるとハートのうつわになるアイテム[89]中郷俊彦によるとゲーム内のアイテム数を増やすために、ハートのうつわを分割する案を考えたという[90]
まほうのツボ/がんばりツボ
まほうのツボは『時のオカリナ』、がんばりツボは『神々のトライフォース2』などに登場するアイテム[注 1]。それぞれ、アイテムを使用する際に消費する「魔法力」もしくは「がんばりゲージ」を回復する[86][79]
ビン
アイテムの一つで中にハートや薬といった様々なものを入れて持ち運ぶことができる[79]
妖精
ツボや草などを壊すと出現することがあり、触れると体力を回復し、ビンに入れて持ち歩くと体力が尽きた際に蘇生する[79]。妖精の泉で群れて飛んでいることも多い。蘇生時の体力回復数は作品によって異なる(『時のオカリナ』だと全回復だが『ムジュラの仮面』だとハート10個)[86][17]
バクダン
敵に攻撃をしたり壁を壊すためのアイテム。『時のオカリナ』などでは「ボム袋」に入れて持ち歩くことができ、ボム袋の大きさによって所持数も増やせる。自走型バクダン「ボムチュウ」といった派生系もある[86][91]

作品[編集]

シリーズ[編集]

タイトル 発売日 対応機種 備考
ゼルダの伝説 1986年2月21日 ファミリーコンピュータディスクシステム[92] ROMカセット版でも発売された。
リンクの冒険 1987年1月14日 ファミリーコンピュータディスクシステム[93]
ゼルダの伝説 神々のトライフォース 1991年11月21日 スーパーファミコン[93]
ゼルダの伝説 夢をみる島 1993年6月6日 ゲームボーイ[94]
ゼルダの伝説 ギャメロンの杖/ リンクの冒険 悪の面々邪悪なる者達 1993年10月10日 CD-i 国内未発売
BSゼルダの伝説 1995年8月6日 サテラビュー[17]
ゼルダの伝説 時のオカリナ 1998年11月21日 NINTENDO64[11]
ゼルダの伝説 夢をみる島DX 1998年12月12日 ゲームボーイ、ゲームボーイカラー共通[95]
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 2000年4月27日 NINTENDO64[96]
ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 2001年2月27日 ゲームボーイカラー[97]
ゼルダの伝説 風のタクト 2002年12月13日 ニンテンドーゲームキューブ[98]
ゼルダの伝説 神々のトライフォース&4つの剣 2003年3月14日 ゲームボーイアドバンス[99]
ゼルダの伝説 4つの剣+ 2004年2月21日 ニンテンドーゲームキューブ[100]
ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし 2004年11月4日 ゲームボーイアドバンス[101]
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス 2006年12月2日 ニンテンドーゲームキューブ、Wii[102]
ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 2007年6月23日 ニンテンドーDS[103]
リンクのボウガントレーニング 2008年5月1日 Wii[104]
ゼルダの伝説 大地の汽笛 2009年12月23日 ニンテンドーDS[105]
ゼルダの伝説 時のオカリナ 3D 2011年6月13日 ニンテンドー3DS[106]
ゼルダの伝説 スカイウォードソード 2011年11月23日 Wii[107]
ゼルダの伝説 風のタクト HD 2013年9月26日 Wii U[108]
ゼルダの伝説 神々のトライフォース2 2013年12月26日 ニンテンドー3DS[109]
ゼルダ無双 2014年8月14日 Wii U[110]
ゼルダの伝説 ムジュラの仮面 3D 2015年2月14日 ニンテンドー3DS[111]
ゼルダの伝説 トライフォース3銃士 2015年10月22日 ニンテンドー3DS[112]
ゼルダ無双 ハイラルオールスターズ 2016年1月21日 ニンテンドー3DS[113]
ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス HD 2016年3月10日 Wii U[5]

ゼルダの伝説 最新作[編集]

ゼルダの伝説 最新作(仮)
対応機種 Wii UNX(開発コードネーム[114]
開発元 任天堂
発売元 任天堂[115]
プロデューサー 青沼英二[116]
発売日 2017年[114]
その他 amiibo対応[115]
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Wii UおよびNX(開発コードネーム)で最新作が開発中である[114]。オープンワールドの広いフィールドをより自由に遊べるようになるという[117]

プロデューサーの青沼英二によるとスタッフ達は自由に探索できる世界に新たな可能性を見出しており、またそのアイデアの広がりは自身の予想を上回るものなのだという。このため青沼は、期限を守ることより、自分達の考えるベストな形にすることに注力すべきと考え、当初の2015年末の発売予定を第一優先とせず、「最も完成度の高い究極のゼルダ」にすることを第一優先にするとした[116]。世界観としてはリンクの冒険以降であるという考察がなされている。

時系列[編集]

以下には『任天堂公式ガイドブック ハイラル・ヒストリア ゼルダの伝説大全』(小学館/ISBN 978-4092271593 以下『ハイラル・ヒストリア』)に記載された内容を中心とした出版物等で開発者により公式に発表された歴史とシリーズのゼルダ史における大まかな順を記載する。

前提[118]
  • 主人公の名前は『リンク』で統一する。
  • 解説するものは発売済みのゲームのものであり、矛盾点や今後変化する場合もある。
  • 一部スピンオフ作品は含まない。
  • 『時のオカリナ』のあとの時間軸は『リンクがガノンドロフに敗北した時間軸』『リンクがガノンドロフを倒した時間軸』『リンクが子供時代に戻った時間軸』の3つに分かれる。
創世の時代
『時のオカリナ』『神々のトライフォース』などで語られるゼルダの世界の創造にまつわる神話[119]
  • 遥か昔、「力の女神・ディン」が大地を、「知恵の女神・ネール」が秩序を、「勇気の女神・フロル」があらゆる生き物を創造し、世界が生まれた。
  • 3人の女神はどんな願いでも叶えるトライフォースを残し、世界から去った。
  • 想像された新世界とトライフォースは女神ハイリアが見守ることになる。
スカイウォードソード(Wii)
ゼルダ史の始まりの物語である。遥か昔、世界を創造した三大神は万能の力「トライフォース」を残し、以降大地と共に女神ハイリアが守護してきた。そして時代は下って「トライフォース」を得るために邪悪なる存在が魔族を率い、地上では激しい殺戮が行われていた。そこで女神は生き残った人間と大地を空に浮かべ、命をかけて邪悪なる存在を封印した。しかし女神の力を持ってしても完全な封印は出来ず、長くは保たないことを悟った女神ハイリアは「トライフォース」を使って邪悪なる存在を完全に消滅させることを決意。後世に現れる勇者を導くための準備を終えた後、神では扱えない「トライフォース」を使うために神の身を捨て、人間へと転生した。
時は流れ、空に浮かぶスカイロフトに住む青年リンクは大地に落下したゼルダを探すべく、大地を冒険。ゼルダは「時の扉」を使い過去へタイムスリップを行いリンクも過去に行くべく3つの「聖なる炎」を集め「マスターソード」を誕生させる。過去に行ったリンクにゼルダは自分が女神ハイリアの生まれ変わりであることを告げ、邪悪なる存在を封印を安定させるため過去の世界で長い眠りについてしまう。リンクはゼルダを眠りから覚ますため女神ハイリアが隠した万能の力「トライフォース」を探し出し、現代に封印されている邪悪なる存在を消滅させる。魔族の長であるギラヒムは現代で邪悪なる存在を復活させられないと知るとゼルダを拉致し時の扉を使い過去にタイムスリップ。過去の世界でゼルダに宿る女神ハイリアをの力を使い邪悪なる存在「終焉の者」を復活させるが、リンクに敗れ終焉の者は消滅。リンクはマスターソードを封印し、ゼルダと共に大地で生きて行く事を決意する。
今作ではこれまで断片的にしか描かれていなかった「マスターソードの誕生」「ゼルダのルーツ」「ハイラルの創世」が明かされている。これまでシリーズ本編のほとんどで登場していたガノンは登場しないが、ボスである「終焉の者」はトライフォースを欲するなどガノンドロフとの共通点が見受けられ、最期は復活を示唆するような言葉を残し消滅している。また、他作品で使用されている「ハイリア」「フィローネ」「オルディン」「ラネール」といった名称も登場しており、『ハイラル・ヒストリア』では今作のゼルダの子孫が後のハイラル王家であると記載されている。
ふしぎのぼうし(GBA)
ハイラル建国から長い時間が経った後、魔物が現れ世界が闇に覆われかけたが、天からピッコルが降り立ち人間の勇者に剣を与え、勇者は宝箱の中に魔物を封印した。ピッコルの剣はハイラル王家の手で保管される事となり、ピッコルに感謝するために年に一度ピッコル祭りを開催するようになった。
ピッコルの存在が伝説となった時代に、鍛冶屋のスミスの孫リンクとゼルダ姫は、一緒に100年目のピッコル祭りを楽しんでいた。そして武術大会で優勝したグフーの戴冠式に出ていたが、フォースを狙っていたグフーはピッコルの剣を折って魔物を封印していた宝箱を解き放ち、更にゼルダを石に変えてしまった。ゼルダを元に戻す為にはピッコルの剣(フォーソード)が必要で、リンクは大人には見えないピッコルを探して旅に出る。
途中で姿を帽子に変えられてしまったピッコルの賢者エゼロと出会い、グフーが元はエゼロの弟子のピッコルであったがエゼロのつくった「願いのぼうし」を盗み魔神の力を手にした事を知る。冒険の末に最終的にはゼルダからフォースを奪って大魔神となったグフーを倒し、「願いのぼうし」の力でハイラルは元に戻り、エゼロはピッコルの世界に帰って行った。EDによればこれが『リンクとゼルダ姫の最初の冒険』らしい。
劇中ラストで緑のとんがり帽子を貰うなど、とんがり帽子に緑衣の勇者像が生まれた話と考えられる。まだ魔神となる前のグフーが描かれており、物語中でフォーソードや「風の宮殿」も登場するため、『4つの剣』に繋がる話であると考えられる。
4つの剣(GBA)
『ふしぎのぼうし』で倒されたはずの大魔神グフーが復活し風の宮殿を占拠するが、フォーソードを携えた勇者が4人に分かれ、彼らの手で再び封印フォーソードにされた。しかし時代が更に下ると再び復活し、封印を確認しに神殿に向かったゼルダ姫がリンクの前で攫われてしまった。グフーの復活を見たリンクは、妖精に言われるままフォーソードを抜き、4つに分かれた。風の宮殿に行くために4人のリンクは協力していき、宮殿への道を守る大妖精に認められて風の宮殿に辿り着き、グフーを封印してゼルダ姫を救出した。
『4つの剣』でもリンクとゼルダ姫は最初から知り合いである。
時のオカリナ(N64/3DS)
ハイラル王国が統一戦争の戦火に包まれていた頃、ひとりの女性が赤ん坊を連れて禁断の森に逃げ込み、息を引き取った。そしてハイラル王国が統一された後、コキリ族の少年リンクは育ての親のデクの樹から自分の運命を告げられ、ゼルダ姫のもとへ旅立った。一方でゲルドの大盗賊であったガノンドロフは、その知性を生かしてハイラル王家に取り入り、王の信頼を得る。しかしその真の目的は「トライフォース」とハイラルの支配であり、それに気づいていたハイラル王家の姫ゼルダは、神のお告げにあったリンクと出会い、先にトライフォースを手に入れてガノンドロフを倒す計画を思いつく。リンクは共にガノンドロフの野望を阻止するため、聖地への扉の鍵を探し始めた。
しかしリンクが戻って来た時にはガノンドロフはクーデターを起こしており、リンクが封印を解きマスターソードを抜いて眠りについた聖地に侵入し、「力のトライフォース」を手に入れて大魔王ガノンドロフとなり、ハイラルを支配していった。それから7年後、時の勇者となったリンクと対峙し、敗れたガノンドロフは「力のトライフォース」の力を暴走させて巨大な魔物「ガノン」となるが、時の勇者リンクとゼルダ姫と六賢者によって倒され、「力のトライフォース」ごと封印された。マスターソードはガノン封印後、「時の神殿」にて再び永い眠りにつき、役目を終えたリンクはゼルダ姫によって本来の時代(7年前)に戻って行った。
今作のエンディングでリンクが戻ってきた時間軸から直結して『ムジュラの仮面』の話へとつながる。なお、『風のタクト』内で語られる事になるが、『時のオカリナ』エンディングでリンクが時間移動する際にリンクから「勇気のトライフォース」が解放されており、時の勇者リンクから解放された「勇気のトライフォース」は8分割され、ハイラル王家の手によって8箇所に保管される事となる。その遠い未来に、『風のタクト』のリンクが8分割された「勇気のトライフォース」を全て回収し、その宿り主となる。この作品に登場する人種は、全てかなり古い血筋を持つ「ハイリア人」が主となっている。
本作のエピローグでリンクが元の時代へ帰還し、7年後の未来での戦いのことを元の時代のゼルダ姫に話した事により、以後の時間軸分岐が発生し[120]、この時代がゼルダ史におけるターニングポイントだと言える。『ハイラル・ヒストリア』によると、以後の時間軸は作中での『時の勇者リンクが子供時代に戻った時間軸』『時の勇者リンクが魔王ガノンドロフを倒した時間軸』に加え、『時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸』が存在する。なお、時の勇者リンクがガノンドロフに敗れた場合は、ガノンドロフが「勇気」と「知恵」のトライフォースを奪い魔王ガノンとなるが、七賢者たちが最後の手段としてガノンドロフを聖地ごと封印したらしい。

時の勇者リンクが魔王ガノンドロフに敗北した時間軸[編集]

神々のトライフォース(SFC/GBA)/ ふしぎの木の実(GBC)/古代の石盤(BS)/夢をみる島(GB)
ガノンの野望、闇の世界、ガノンの再封印について語られた。『時のオカリナ』でリンクがガノンドロフとの戦いに敗北した未来の話である[121]
『時のオカリナ』で賢者たちによって聖地はガノンごと封印されたが、これにより聖地の存在が人々に知れ渡ってしまう。欲深い人間がトライフォースを求めて聖地に向かうが、聖地は既にガノンドロフにより「闇の世界」と化していた為、聖地に向かって帰って来た者はいなかった。徐々に悪しき力が湧き出て来たことを懸念した当時のハイラル王は、七賢者とナイトの一族に聖地の完全封印を命じる。七賢者はガノンに対抗すべくマスターソードを扱える勇者を捜したが、その勇者が見つかる前にガノンの邪気が王宮を攻めてきた為、聖地の封印に乗り出す。そして自ら賢者たちの盾となった多くのナイトの一族の犠牲の下、七賢者は聖地の完全封印に成功した。
更に時代が下り、ハイラル王国に司祭アグニムが現れる。アグニムは当初はハイラル王に取り入り信頼を得たが、やがて国王を亡き者にして兵士たちを操り、ゼルダ姫を含めた七賢者の子孫の娘たちを捕え始め、生贄にしていった。最後のひとりとなったゼルダは、助けを求めてテレパシーを送る。それを受け取ったのが、ナイトの一族の末裔であるリンクであった。そしてリンクはマスターソードを手に入れ、「闇の世界」でガノンの分身であったアグニムやガノンを倒し、トライフォースを手に入れ世界を元に戻した。
『ふしぎの木の実』においてはゲルドの魔導士ツインローバが「滅びの炎」「嘆きの炎」「絶望の炎」を使ってガノンの復活を目論んでいた。配下の闇の将軍ゴルゴンをホロドラムに、闇の司祭ベランをラブレンヌへ送り込み、ゴルゴンは大地の巫女ディンを、ベランは時の巫女ネールを狙って暗躍し始めた。リンクはトライフォースの導きによりホロドラム、ラブレンヌに導かれ、巫女を救出するために冒険を繰り広げたが、その活躍も空しく「滅びの炎」「嘆きの炎」は完成してしまった。ツインローバは「絶望の炎」を完成させる為に希望の象徴であるゼルダを生贄にしようとしたが、リンクが予想以上に早く駆けつけて来た為にやむを得ず自らを生贄にし、不完全な形で復活したガノンドロフはリンクに倒された。そしてリンクは新たな冒険を求めて旅立ち、この冒険からハイラルに戻る航海の途中で出会った不思議な体験談が『夢をみる島』である。
リンクがハイラルを後にしてから6年後の話が『古代の石盤』である。肉体を封じられ精神体のみとなったガノンは新たな力を得るために異世界から「若者」を召喚する。異世界の「若者」はリンクに代わって「光の勇者」となり、ガノンを倒して世界に平和を取り戻した後、異世界へと帰還する。
なお、『神々のトライフォース』における「闇の世界」は、トライフォースの力でガノン自らが作り出した裏世界であり、『トワイライトプリンセス』での闇の世界の設定とは細かい点で幾つかの相違点がある。また、『ふしぎの木の実』に関しては、当時の『64DREAM』には『神々のトライフォース』の時代という記述があった。
神々のトライフォース2(3DS)
『神々のトライフォース』の世界からはるか未来の物語とされ[122]、マップなどにも共通点が見られる。
ハイラルとは別のもう一つの世界・『ロウラル』はかつて逆三角形のトライフォースによってその存在を保っていたが逆三角形のトライフォースを狙う者が絶えず、その原因である逆三角形のトライフォースを破壊してしまう。しかし、思惑とは逆に逆三角形のトライフォースを失ったことでロウラルは崩壊を続ける闇の世界となってしまった。
その崩壊を防ぐためにロウラルの王女『ヒルダ』はもうひとつの世界・ハイラルにあるトライフォースを奪おうと画策。ロウラルの司祭・ユガをハイラルに派遣し強奪を図るも、トライフォースは分裂。ユガは七賢者とゼルダを絵画に封じて、力のトライフォースを宿すガノンを召喚し融合、ヒルダはハイラルの住人であるリンクを導いて七賢者を解放させ、勇気のトライフォースを目覚めさせる。そしてリンクはロウラル城に乗り込むと、ヒルダはゼルダに宿っていた知恵のトライフォースを取り込んでユガをリンクと戦わせるが、その最中にユガがヒルダを裏切ったため、トライフォースを奪う作戦は失敗に終わり、ユガはリンクに倒された。
トライフォース強奪に失敗し、ヒルダはラヴィオに諭されロウラルの崩壊を受け入れるが、帰還したゼルダとリンクがトライフォースに願いを込めたことで逆三角形のトライフォースが復活。再びロウラルに光が戻った。
『神々のトライフォース』ではトライフォースが全て集まり元通りになったが、本作では再びバラバラになっているなど矛盾点も存在している。これについて青沼は「色々な話が混ざってることや、神々のトライフォースと神々のトライフォース2の間にまだ描かれてない物語があるのかもしれない」と述べている[123]
トライフォース3銃士(3DS)
魔女・シスターレディに呪いをかけられたフリル姫を助けるために3人チームのリンクが冒険をするストーリー[124]
『神々のトライフォース』と同一の世界であり、『神々のトライフォース2』の数年後が舞台である。主人公のリンクも『神々のトライフォース2』と同一人物である[125]
ゼルダの伝説(FDS)/リンクの冒険(FDS)
『神々のトライフォース』でガノンから取り戻されたトライフォースはハイラル王家によって管理され、「リンクの冒険」の初代ゼルダ姫の時代ではトライフォースの扱う素養を持つ王によってハイラルは繁栄を極めていた。王には息子の王子と娘のゼルダ姫がいたが、人格的にやや問題があった王子よりもゼルダ姫の方がトライフォースの素養があった為、正しい者に受け継がれるようにと魔法をかけて隠した「勇気のトライフォース」の秘密を、ゼルダ姫にだけ教えて亡くなった。王の死後、兄王子が新たな王となるがトライフォースは「力」と「知恵」しか受け継げす、魔術師の甘言に乗せられて「勇気」の在り処を巡って妹のゼルダ姫と争い、彼女は魔術師によって眠りにつかされてしまった。その出来事を後悔した兄王は改心して国に善政を敷いて治めていったが、トライフォースの力を失った王国は衰退の道を辿っていった。
『ゼルダの伝説』でのハイラルは、かつての王国ではなくハイラル地方の「小王国」となっていた。ハイラルにあるトライフォースは「力」と「知恵」の2枚のみでマスターソードも存在しない。大魔王ガノンは最初から封印されておらず、トライフォースを求めてハイラルに侵攻してきた。この2枚のトライフォースのうち「力」はガノンに奪われ、ガノンに捕らわれたこの時代のゼルダ姫は「知恵のトライフォース」を8つに分解し、インパに勇者を探すように告げて逃がした。インパは追っ手に追われ追い詰められたが、近くを通りかかったリンクに助けられ、リンクはガノンを倒しゼルダ姫を救出するために8つに分かれた「知恵のトライフォース」を探す旅に出た。そして「知恵のトライフォース」を手に入れたリンクはガノンを退治して「力のトライフォース」を取り返す。
製品のキャッチコピーなどで「リンクの最後の冒険」と銘打たれたのが『リンクの冒険』である。前作『ゼルダの伝説』からは3年後が舞台。ガノン軍の残党が勇者リンクを生け贄にガノンの復活を企む中、リンクは永い眠りについている「初代ゼルダ姫」を目覚めさせるために「勇気のトライフォース」を授かる試練に身を投じ、ガノンの残党を退け数々の神殿の魔物と自分の影を打ち破り、見事「勇気のトライフォース」を獲得し幕を閉じる。設定上ゲームオーバーになった場合は、リンクを生け贄にガノンが復活するというバッドエンドになるが、FDS版『リンクの冒険』ではガノンは名前しか登場しない。NES版ではゲームオーバー時にガノンのシルエットと笑い声が入る。また「初代ゼルダ姫」が眠りについた時点から『リンクの冒険』の時代まで「勇気のトライフォース」は失われたままとなっており、この期間はトライフォースが2枚しか存在しなかったことになる。
『ゼルダの伝説』『リンクの冒険』は『神々のトライフォース』より未来の時代とされているが、この時代の「ハイラル王国」が『神々のトライフォース』の「ハイラル王国」と同一であるかどうかは不明である。『リンクの冒険』で語られる「初代ゼルダ姫の伝説」によれば初代ゼルダ姫が眠りについた事件以降、王家に生まれる女性には代々「ゼルダ」の名が付けられることになる。『リンクの冒険』ではハイラル全体を他の作品よりも広い範囲を動いており、人がたくさんいる街の数はシリーズ最多である。街のいくつかには『時のオカリナ』の六賢者の名前がつけられている。

時の勇者リンクが子供時代に戻った時間軸[編集]

ムジュラの仮面(N64/3DS)
『時のオカリナ』のエンディング後、7年後での魔王ガノンドロフとの戦いを終えた時の勇者リンクは、その時代にいたゼルダ姫によって元の時代(ゼルダ姫と出会う前の7年前)に戻った。リンクは戻った時代のゼルダ姫のもとに会いに行き、王に取り入るガノンドロフを見張っていたゼルダ姫に対して未来で起こる出来事を伝え、ガノンドロフの野望を阻止するためには聖地を開いてはいけないと語る。その話を聞いたゼルダ姫はリンクに「時のオカリナ」を託し、ガノンドロフの手が届かないところへ逃げるように告げた。リンクは相棒のナビィを探すことも兼ねて、ロンロン牧場からエポナを借りて旅に出る。その途中で仮面をつけたスタルキッドに襲われ、あと3日で月の落下で滅びるタルミナに迷い込んでしまった。そしてムジュラの仮面の思惑と月の落下を阻止しタルミナを救ったリンクは、再び人知れず旅に出た。
『時のオカリナ』エンディングでリンクが時間移動する際に、リンクから「勇気のトライフォース」が解放されている。しかし戻った時代では聖地を開いていないものの、リンクは戻った時代の「勇気のトライフォース」を宿しており、『トワイライトプリンセス』におけるリンク、ゼルダ、ガノンドロフが神に選ばれた力を宿していた要因になっていると言われている。
トワイライトプリンセス(GC/Wii/Wii U)/リンクのボウガントレーニング(Wii)
『時のオカリナ』エンディングで、時の勇者リンクが本来の時代に戻ってきた時間軸(プレイヤー視点でいう「少年リンク側」の軸)の未来の話[120]。『時のオカリナ』『ムジュラの仮面』から百数年後の時代にあたり、同じく『時のオカリナ』の続編とされている『風のタクト』とはパラレルワールド(別の時間軸)の関係にあたる。
『時のオカリナ』のリンクはエンディングで本来の時代に戻った後、その時代のゼルダ姫のもとに会いに行き、ガノンドロフの野望を未然に阻止するように手を打ってから旅に出た。その結果、聖地の侵略を目論んでいたガノンドロフの目論みは失敗に終わり、本来なら起こる筈だった「時の勇者と魔王の戦い」が起こらず歴史が変化した。それから数年後にガノンドロフは捕らわれて賢者たちに処刑されかけたが、神の力を発揮させて賢者達を圧倒。しかし賢者たちの咄嗟の判断によって、かつて聖地に侵略しようとした一族を封印したとされる「影の世界」に封印された。
影の世界に追放されたガノンは怨念となり、その怨念は影の王の臣下で野心家であったザントを利用した。ザントは影の世界の住民を魔物に変え、黄昏の姫ミドナの力を奪った。そしてザントは光の世界へ侵略し、城に攻め入りゼルダ姫を降伏させ、光の精霊から「光」を奪い光の世界を「トワイライト」の領域へと変えていった。その中でラトアーヌ地方に住む勇者の血を引く青年リンクは、「トワイライト」の領域に引き込まれた際に神の力に選ばれた勇者として目覚めて神獣の姿となり、それを見たミドナは彼を利用してザントを倒し影の世界を救うためにリンクをサポートするようになった。リンクは冒険の末にパートナーのミドナと、同じく神に選ばれた力を持つゼルダ姫と共に、ザントと黒幕のガノンドロフを倒しハイラルに平和を取り戻した。ガノンドロフは最後に「光と闇の戦いの始まりと思え」という言葉を残した。
今作の外伝的作品として『リンクのボウガントレーニング』がある。また『ハイラル・ヒストリア』では今作のリンクは『時のオカリナ』及び『ムジュラの仮面』のリンクの子孫であり、時の勇者リンクも「骸骨の剣士」として登場していると書かれている。
4つの剣+(GC)
『トワイライトプリンセス』でガノンドロフが倒されてから数百年後、ゲルド族とハイラル王国は親交を回復していった。しかし、新しいガノンドロフが転生して生まれ、村の掟を破って邪器「トライデント」を復活させ、ハイラルを闇に覆うとした。その際に太古に封印された風の魔神グフーをも復活させ、封印の役目を持つ巫女やゼルダ姫がさらわれてしまい、リンクはフォーソードを抜いて体を4つに分け、冒険の旅に出る。そして最終的にはフォーソードでグフーを倒し、ガノンドロフを封印した。
『ハイラル・ヒストリア』では、これがグフーの最期だと記載されている。一方のガノンドロフはフォーソードに封印されながらも、再び復活するような発言を残している。

時の勇者リンクが魔王ガノンドロフを倒した時間軸[編集]

風のタクト(GC/Wii U)/夢幻の砂時計(DS)
『時のオカリナ』でリンクとガノンが死闘を繰り広げ、リンクとゼルダ達によってガノンが封印されたその後の話(プレイヤー視点でいう「青年リンク」側の時間軸)[120]。『時のオカリナ』エンディングで、リンクが元の時代に帰った後の時間軸の未来の話であり、『トワイライトプリンセス』とはパラレルワールド(別の時間軸)の関係にあたる。
時の勇者によって魔王ガノンドロフは封印されたが、「力のトライフォース」を持ったまま封印されたガノンドロフは長い時を経て大地から復活してしまう。歴史の分岐により時の勇者が現れなかったハイラルは滅亡に追い込まれ、民は苦渋の決断の末に神に全てを委ねる事にし、その願いを聞き入れた神はハイラルごとガノンドロフを封印し、王国は海の下に沈んだ。この時すでに「ハイラル王家」は王国ハイラルとともに滅亡しており、「知恵のトライフォース」の欠片を持つ王族の子孫も行方不明となっている。そして『風のタクト』の物語はそれから更に長い時を経て、「王国」と「時の勇者」の伝説が残るリンクの住むプロロ島から話は始まる。島々で人々が平和に暮らしている間にガノンドロフは長い時を経て現代に復活していた。プロロ島に住む少年リンクは、伝説の謂れにより成長した祝いに緑の衣を授かるも、その矢先にガノンドロフの配下の怪鳥・ジークロックに妹を攫われてしまい、また攫われそうになるも助け出した海賊テトラに頼み込んで妹の救出と冒険の旅に出る。
伝説の勇者が使用していた退魔の剣「マスターソード」は、「時の勇者が使用していた」とされており、これを手にしたリンクとハイラル王家の子孫であるゼルダ(テトラ)の協力のもと、ガノンドロフは倒され石化する。この時のガノンドロフの最後の言葉は「フフフ、風が吹いておる」で、この風とは、「新しさ」「平和」の風と思われ、ガノンドロフの「ハイラル征服への諦め」を思わせるものがあり、『トワイライトプリンセス』のガノンドロフの言葉とは対照的であった。その直後、すでに海の底に潜めていたかつての王国ハイラルは、ハイラル王自らの願いでトライフォースの力により、ガノン、ハイラル王、マスターソードとトライフォースを巻き込み、完全に海の底へと沈み、完全に滅亡。そしてハイラル王の言葉を受け、新天地を目指すリンクとゼルダの新たな冒険が始まるところで『風のタクト』は終わる。
この新天地を求める航海の途中に起こった冒険譚が『夢幻の砂時計』である。今作のリンクは、ガノンドロフに「時の勇者の生まれ変わり」と呼ばれていた。
大地の汽笛(DS)
『風のタクト』及び『夢幻の砂時計』のリンクやゼルダたちは、無事に新天地に辿り着いた。そこはかつて光の神が魔王マラドーを封印したとされる「神の塔」とその封印を繋ぐ「神の線路」がある大地で、天から遣わされ封印を守護してきたロコモ族の理解を得て「新生ハイラル王国」を建国。王国は繁栄し、「神の線路」を利用した汽車によって陸上交通技術がかつてないほど発展する。
この時代の物語が『大地の汽笛』であり、前作から約100年の年月が経過している。各地で線路が消えていく異変を憂いたテトラの玄孫(5代目)にあたるゼルダ姫は新米の機関士リンクと共に原因を調べようとするが、マラドーの手下である大臣キマロキによって身体を奪われ、魂だけの存在となってしまった。ロコモ族のシャリンによってキマロキが魔王復活を企んでいることを知ったゼルダ姫は、自分の体が魔王の器にされるのを阻止するため、霊体であることを生かしてリンクと共に冒険を繰り広げる。
この時代の「ハイラル王国」はあくまで「新生ハイラル」であるため『時のオカリナ』や『トワイライトプリンセス』、『神々のトライフォース』におけるハイラル王国とは別の存在である。

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 『スカイウォードソード』『ふしぎのぼうし』に空気を射出する「まほうのツボ」という同名のアイテムが登場するが無関係

出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]