ピクミンシリーズ

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ピクミン
ジャンル AIアクション
開発元 任天堂
発売元 任天堂
主な製作者 宮本茂
手塚卓志
日野重文
阿部将道
1作目 ピクミン
2001年10月26日
最新作 ピクミン3
2013年7月13日
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ピクミンシリーズは、任天堂が発売したコンピュータゲームのシリーズ作品である。公式でのゲームジャンルはAIアクションとなっている。

概要[編集]

タイトルにもなっている生物・ピクミンの群れを指示して進行していく、リアルタイムストラテジーシミュレーションゲームの要素を持ったアクションゲーム。危険な原生生物が多数生息する未開の星で、主人公・オリマーを操作して種類の異なるピクミンを駆使し、敵や障害を突破して道を開き、ちょうどアリが獲物を運ぶようにパーツや生物の死骸、お宝を回収していくというのが基本プレイスタイルである。

ピクミン一匹一匹はあまりにか弱い存在であり、敵の攻撃や自然の危難によってあっけなく命を落とすが、数を殖やして大集団となると大きな力を発揮し、重い荷物を運び、脅威であった巨大な原生生物すら撃退するという点にこのゲームの特色がある。それに加え、ピクミンの個性や地形を活かした謎ときや、限られた時間や日数で効率よくピクミンの数を増やし物品を回収するといったパズル・ノルマ要素が特徴となる。また、弱肉強食の色濃い世界観および登場する生物に対する自然学的な解説など、現実世界における生態系の要素も再現されている。

ストーリー[編集]

第1作目『ピクミン』は、キャプテン・オリマーがドルフィン号で宇宙飛行中、謎の惑星(ピクミンの星)に墜落。ドルフィン号は壊れ、部品を集めなければ帰ることはできない。ゲーム上の時間の30日で30個のドルフィン号の部品を集め、ピクミンの星から脱出を図る。ただし全てのパーツがなくてもいい。

第2作目『ピクミン2』は、オリマーの勤めるホコタテ運送の社長の借金を返済するために再びピクミンの星へ行き、10000ポコ(ゲーム上の通貨の単位)を稼ぐことになる。新入社員のルーイもプレイヤーとして操作可能になった。また今作は日数制限がなく借金を返済したあともプレイが続く。

第3作『ピクミン3』は、コッパイ星人のアルフ、ブリトニー、チャーリーの3人が食料危機に陥った母星を救うべく、ピクミンの星・PNF-404に向かい、そこでピクミンの力を借りて食料となる果実を集めることが目的となる。

世界観[編集]

舞台[編集]

ホコタテ星
主人公オリマーたちの暮らす惑星。
ゲーム中の舞台となるのは下記の「未開の星」であるため、詳細はほとんど登場しておらず、どのような環境であるかなどは不明である。
「2」にて登場した外見は、土星のようなガス惑星で、輪が2つかかっている。
ここに住むホコタテ星人は、身長は約3cmという超小型種族で、未開の星においては石ころ程度の大きさしかない。文明はかなり高度なようで、ワープ航行が可能な宇宙船人工頭脳などが開発され、オリマーのような一般人にまで広がっている。その他、ホコタテ星人の特徴や嗜好などに関してはGC版『ピクミン2』公式ホームページに詳しく記載されている。
ホコタテ星の生命体の呼吸は嫌気呼吸であり、酸素は猛毒となっており多量に存在する場所では生存不能である。そのため、未開の星での活動では生命維持装置が必須となる。
コッパイ星とは近隣にあり、ブリトニーの弁によればホコタテ星人は野菜を主食としているらしい。また、お宝好きとのこと。因みにホコタテ星人は、目が一の字型になっているのも特徴。
ホコタテ星という名称は、任天堂の本社所在地である京都府京都市の「鉾立町」からと言われている。
コッパイ星
『3』の主人公達が暮らす惑星。ホコタテ星の近くに位置する。
第五次ベビーブームによる人口爆発と住民達の無計画さ、そして好き嫌いが激しく我慢ができない気質により食料難に陥っており、アルフ達はそれを解消すべく、ピクミンの星で食料となる果実を集めることになる。コッパイ星人達もホコタテ星人同様微小種族である。ホコタテ星人の目が一の字型なのに対し、こちらの種族は普通の目である。
大気にはPNF-404の3分の1の量の酸素が含まれており、重力はPNF-404の10倍。
コッパイ星という名称は、カルタを意味する古語の「骨牌(任天堂も花札屋を起源としているため、創業所の社名は任天堂骨牌という)」と見られる。
未開の星(ピクミンたちの星) / PNF-404
実際にゲームの舞台となる謎の惑星。ホコタテ星及びコッパイ星から27万9千光年離れた場所にある。場面や作品ごとに呼び方が異なり、ホコタテ星人側は特別な名称で呼んでおらず、『大乱闘スマッシュブラザーズX』では「とある星」という名称になっており、コッパイ星人の命名は「PNF-404(由来はインターネットに於けるサーバーエラーのメッセージ)」となっている。
自然豊かで生息する生物は非常に多種多彩であるが、半動半植物のピクミンを含めて通常進化では発生すると考えがたい奇怪な構造・生態を持つ生物や、分解者などにも属しそうにない生態系ニッチの不明な生物など、明らかに異質異様な生物がその大半である。大気に酸素が多量に含まれている環境のため、好気呼吸を行っている。
明らかな文明の痕跡、それもホコタテ星人より遥かに巨大な種族だったと分かるものが発見されているが、その文明が現在も未発見地域に存在するのか、既に滅亡してしまったのかは明らかとなっていない。これら人工物・クローバーなどの野生の植物等などから見て、この星の正体は地球ではないかと思われる箇所がゲーム中いたるところにあるのだが、その真相に関しては未だ公表されていない。

キャラクター[編集]

主人公[編集]

キャプテン・オリマー
『ピクミン』の主人公、『ピクミン2』の基本主人公であるホコタテ星人の男性。通称オリマー。ベテラン宇宙飛行士で、ホコタテ運送のベテラン社員である。家族には、妻と子供2人の3人が居て、チャッピーという名前のペットが居る。
ルーイ
『ピクミン2』の主人公の一人であるホコタテ星人の若い男性で『ピクミン2』から初登場。ホコタテ運送の新入社員。少し無口でたまに何を考えているかオリマーも分からなくなる。虫によく懐かれる。
借金返済すると彼は行方不明になる。
社長
ホコタテ運送の社長であるホコタテ星人の壮年男性。『ピクミン2』で初登場。本名は「ル・チャチョー」。お金に目が無く、社員の扱いが荒い。
借金返済すると行方不明になったルーイの代わりに彼がピクミンの星に行く事となり、事実上の『ピクミン2』の主人公の一人となる。
アルフ
『ピクミン3』の主人公の一人であるコッパイ星人の男性。3人が乗ってきた宇宙船「ドレイク号」の若きエンジニア。明るく前向きで仕事熱心。
ブリトニー
『ピクミン3』の主人公の一人であるコッパイ星人の女性。コッパイ星を代表する植物学者。しっかり者で気が強い。実は食いしん坊。
チャーリー
『ピクミン3』の主人公の一人であるコッパイ星人の男性。ドレイク号のキャプテンとして3人の調査団をまとめている。ちなみにアルフ、ブリトニー、チャーリーの3人の名前は、軍隊などでのアルファベットの数え方「アルファ、ブラボー、チャーリー」が元ネタ。

ピクミン[編集]

赤ピクミン
能力:炎に耐性がある、攻撃力が高い
特徴:長い鼻がある
青ピクミン
能力:水に耐性がある、(フリー時のみ)おぼれた仲間を助ける、工作活動(壁を破壊する、橋を架ける等)が早い
特徴:口のようにも見えるエラがある
黄ピクミン
能力:高く投げられる、バクダン岩を扱える(第1作)、電気に耐性がある(第2作以降)
特徴:大きな耳がある
紫ピクミン
第2作目から登場
能力:力が強い(他のピクミンの10倍)、体重が重い(他のピクミンの10倍)、赤ピクミンよりも攻撃力が高い、足が遅い、敵を麻痺させることもある
特徴:頭から6本の毛が生えている、太っている
白ピクミン
第2作目から登場
能力:毒に耐性がある、体内に毒を持っている、足が速い、地中に埋もれているお宝を発見できる、物を運ぶ速度が速い
特徴:目が赤く光っている、体が小さい
岩ピクミン
第3作目から登場
能力:体が硬く、他のピクミンでは壊せない水晶やガラスの障害物を壊せる、押し潰しや突き刺しが無効
特徴:丸くてゴツゴツしており岩に似ている
羽ピクミン
第3作目から登場
能力:空を飛べる、
特徴:体がピンク色、目が青い、背中に羽が生えている、腹部に縞模様がある、白ピクミンよりも更に体が小さい

ピクミンの亜種[編集]

キノコピクミン
第1作目のみ登場。ボケナメコの攻撃で敵になったピクミン。
能力:何も無く、攻撃しすぎると死んでしまう、稀に元に戻る
特徴:赤紫色で、目つきが悪く、本来葉っぱや花の部分がキノコの傘になっている
コッパチャッピー
第2作目のみ登場。ハチャッピーが連れている。最大10匹連れている。チャッピーにヤドリピクミンが寄生した形。地下洞窟にのみ登場し、地上に連れて帰ることはできない。
能力:生物の死骸やお宝を運べる。赤(炎)、青(水)、黄(電気)、白(毒)それぞれの耐性を持つ
特徴:普通のコチャッピーの3分の1サイズで、背から葉っぱが生えている。ポンガシグサに入れると、ポンガシグサと同じ色のピクミンが出てくる

また、以上2種のほか、ポンガシグサがピクミンの亜種である可能性があるとされているが詳しくは不明である(第1作目のエンディングより)。

原生生物[編集]

ピクミンの星には、ピクミンを捕食したり、襲ってきたりする原生生物がたくさんいる。すべての生物には「通称」「和名」および属する「科」が設定されており、第1作目のエンディングや第2作目の生物図鑑で各生物の生態に関する詳細な説明が見られる。ここではその一例を挙げる。

イヌムシ科
ピクミンシリーズの代表的な敵。テントウムシのような生物で、カタツムリのように飛び出した目を持ち足が2本ある。ほとんどの生物の通称に「チャッピー」、和名に「デメマダラ」とつく。「チャッピー」というのは、元々はオリマーのペットの名前で、それに似ているため「チャッピー」と名付けられた。
パンモドキ科
この科の生物には、他の生物に擬態するものや自分の巣を持つものなど、同じパンモドキ科でも多種多様の生物がいる。イヌムシ科の生物に擬態しているものは、大きさ以外はイヌムシ科と変わらない生物がいる。
ピクミン科
ピクミンと名がつくがピクミンではなく、ピクミンに寄生共生という説もある)された生物のこという。寄生された生物は背中に葉がついている。
ブタドックリ科
ブタドックリ科の生物は外見がとっくりに似ており、長い鼻を持ち、種類によって違うが鼻からいろいろなものを吐き出す。

ホコタテ星関連[編集]

ドルフィン初号機
『ピクミン2』から初登場するキャラクターで『ピクミン2』の主要人物の一人。オリマー達が乗り込む宇宙船。社長の愛機。会話ができ、感情を持ちあわせているというまさに機械生物である。
冒険の手助けをしてくれるが、少々口うるさい。虫が苦手で普段は平仮名でしゃべるが虫や機会にはできない感情になると片仮名でしゃべる。
外見は赤と白の色をした二人乗りだと見て分かるようなロケット。ゲーム本編のみで借金返済後は社長に金ピカにコーティングされる。
これに乗ったルーイが初仕事でゴールデンピクピクニンジンを食べてしまう。
『ピクミン3』では、ヌマアラシの攻撃を受け大破してしまっている。

作品[編集]

ピクミン
ニンテンドーゲームキューブ用コンピュータゲーム。発売日は2001年10月26日。ピクミンシリーズの第1作目である作品。ピクミンシリーズの起源となった作品であり、その後も続編が作られた。
ピクミン2
ニンテンドーゲームキューブ用コンピュータゲーム。発売日は2004年4月29日。『ピクミン』(第1作目)の続編である作品。
ピクミン3
Wii U用コンピュータゲーム。発売日は2013年7月13日。『ピクミン』(第1作目)・『ピクミン2』の続編である作品。主人公が一新されている。

関連作品[編集]

大乱闘スマッシュブラザーズX
Wii用コンピュータゲーム。発売日は2008年1月31日。主人公であるキャプテン・オリマーとピクミンが参戦する。シリーズの一つとして数えるなら外伝作品にあたる。
Wiiであそぶ ピクミン
Wii用コンピュータゲーム。発売日は2008年12月25日。『ピクミン(第1作目)』の移植版。
Wiiであそぶ ピクミン2
Wii用コンピュータゲーム。発売日は2009年3月12日。『ピクミン2』の移植版。

その他[編集]

Nintendo Land
Wii U用コンピュータゲーム。発売日は2012年12月8日。このゲームの中には『ピクミンアドベンチャー』と呼ばれるピクミンシリーズをモチーフにしたゲームが存在する。オリマー関連のピクミンシリーズとは別物。仮にシリーズの一つに数えても外伝作品にあたる。

アニメ[編集]

4Gamer.netによるピクミン3のインタビューにて、シリーズプロデューサーの宮本茂がアニメ化を発表[1]。「ゲームだけでは見せられない部分を形にしていく」「ピクミンそのものに愛着を持ってもらいたい」という目的の下、実験的に制作を進めており[1]、媒体、公開時期などは未定[1]

CMソング[編集]

CMソングは主にストロベリー・フラワーが手掛けている。

出典[編集]

  1. ^ a b c 任天堂の宮本 茂氏に聞く,「ピクミン3」の魅力――「インタラクティブメディアは,“自分”が関わっていることが一番面白い」3ページ目 4Gamer.net,2013/07/13 2013年8月28日閲覧。

関連項目[編集]

  • 宮本茂 - ピクミンシリーズのプロデューサー
  • 手塚卓志 - ピクミンシリーズのプロデューサー
  • 日野重文 - ピクミンシリーズのディレクター
  • 阿部将道 - ピクミンシリーズのディレクター
  • 若井淑 - ピクミンシリーズの音楽担当、ピクミンの声優
  • 戸高一生 - ピクミン2のサウンドディレクションとキャプテン・オリマーの声優
  • 渡邊貴宏 - ピクミン2の効果音担当

外部リンク[編集]