ドンキーコング3

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ドンキーコングシリーズ > ドンキーコング3
ドンキーコング3
ジャンル 固定画面シューティングゲーム
対応機種 アーケード[AC]
ゲーム&ウオッチ[GW]
ファミリーコンピュータ[FC]
PC-8801[PC-88]
PC-6601[PC-66]
X1
開発元 任天堂
[PC-88][PC-66][X1]ハドソン
発売元 任天堂
[PC-88][PC-66][X1]ハドソン
シリーズ ドンキーコングシリーズ
人数 1人・2人
メディア [FC]ロムカセット
[PC-88][PC-66][X1]FDTAPE
発売日 [AC]1983年10月
[FC]1984年7月4日
[GW]1984年8月20日
[PC-88][PC-66][X1]1984年10月
テンプレートを表示

ドンキーコング3』 (Donkey Kong 3) は、1983年任天堂から発売されたアーケードゲームである。翌年7月4日ファミリーコンピュータに、8月20日にはゲーム&ウオッチにも移植された。ファミコン版が2008年7月23日からWiiバーチャルコンソールで、2013年3月27日からニンテンドー3DSのバーチャルコンソールで、2013年11月6日からWii Uのバーチャルコンソールでそれぞれ配信されている(要500Wiiポイントまたは500円)。

ゲーム概要[編集]

ドンキーコング』、『ドンキーコングJR.』の続編にあたる、ドンキーコングシリーズ第3作目の作品。前2作とは異なり本作はシューティングゲームとなっている。また、本作ではマリオは一切登場せず、主人公は新キャラクターの「スタンリー」となっている。

アーケード版は縦長の画面構成。ファミコン版ではその分縦の長さが圧縮されている。

ルール[編集]

スタンリーを操作し、植物園に出現したドンキーや花を奪おうとする虫たちを殺虫剤を使って撃退するシューティングゲーム

子蜂が下に到達すると花を抜き取り持ち去ろうとする。殺虫剤を当ててその虫を倒すと花は戻ってくるが、巣まで持ち去られてしまうと花は戻ってこない。花を奪った小蜂はパワーアップして襲ってくる。ステージクリア時に5つの花を温存できるとパーフェクトボーナス5000点(1個でも、完全に花が咲いていないものがあると3000点)がもらえる。最初は苗で、ステージクリアするごとにつぼみ→花と成長する(ファミコン版は第1面から花が咲いている)。持ち去られた場合は次のステージで苗が補充される。

ドンキーを上まで押し上げるか、所定の数の虫(幼虫除く)をすべて退治すればステージクリアとなる。

以下の場合ミスとなる。

  • 虫に接触した場合。
  • 虫が放った槍や破片に当たった場合。
  • ドンキーが綱の最下部まで到達した場合。
  • ドンキーが投げる椰子の実に当たった場合。

※なお、花をすべて持ち去られてもミスにはならない。

なおこれまでのシリーズとは違って、タイムアウトになっても即座にミスとはならず、代わりに左右からロープを食べる虫が現われてドンキーが下に落ちるまで綱を食べ続ける。

スタンリー1人につき、1個だけ強力殺虫剤「パワースプレー」が用意されている。ドンキーがぶら下がっているロープに付いており、ある程度ドンキーを押し上げてドンキーの手がパワースプレーに触れると最下段に落ちてくる。これは射程距離が長く威力も高いため、低い位置からドンキーを退散させることも可能である。このパワースプレーをいつ取るかは自由で、取らずにステージクリアをしても、ミスするまではずっと地面に置かれ続けている。

ステージ構成[編集]

パターンは全部で3面あり、1面は標準的な4段構成。2面は真ん中に穴が開いており、中央から上方にジャンプしても最上段に届かないので迂回する必要がある。3面は1段少なく3段だが、水平に張られた4本のツタに幼虫がぶら下がって妨害する。なお最初のみ1, 3, 1, 2, 3... という面構成で進み、以後は1, 2, 3面の順で進む。

キャラクター[編集]

スタンリー(主人公)
茶色でストレートの髪に、マリオに似た大きな団子鼻が特徴であるが、はない。服装は帽子をかぶっていない点以外はマリオ、ルイージとほぼ同じで、長袖シャツにオーバーオールである。筺体やソフトのパッケージに描かれたイラストでは、シャツは水色でオーバーオールは赤(つまり当時のマリオの服装と同じ色)である。ゲームの画面上ではアーケード版が紺色のシャツに赤のオーバーオール、ファミコン版が白のシャツに紺色のオーバーオールであった。
ドンキーコング(悪役)
ロープにぶら下がり、蜂や虫を呼び出す。アーケードでは2面クリア時、ドンキーが蜂の巣に頭を突っ込んだ後で蜂に刺されて落ちてくるというリアクションがあるが、ファミコンでは省略されている。
子蜂バズビー
最も基本的な敵キャラ。巣から飛び出てきて、花を持ち去ろうとする。槍を投げてくるものもいる。8面以降で姿が変化する。
親蜂ベスピー
2発スプレーを当てないと倒せない(強力殺虫剤「パワースプレー」では1発で倒せる)。最初は黄色だが1発当てると色が青く変わり、もう1発当てると消えるが残骸を四散させ、これに当たってもミス。花は持ち去らない。
おじゃま虫クリーピー
普通のスプレーを当てても倒せないが、木のツタを這って来る時(2面を除く)スプレーを当てると退散させることができる。地上に降りてくると気絶してその場にとどまり、スプレーを吸収してしまう。特に2面ではこれによってドンキーにスプレーが当たりにくくなる。気絶している間は接触してもミスにはならない。パワースプレーで倒すことができる。
アタッカー
蚊を模した敵キャラで、小さく円を描いて素早く飛ぶ。スタンリーと平行に並ぶと、高速で横に飛んで体当たりしてくる。12面以降で姿が変化し茶色になる。花は持ち去らない。
15面以降で登場する。行動パターンは子蜂と同じで、花を持ち去る。

音楽[編集]

音楽はニコライ・リムスキー=コルサコフの「熊蜂の飛行」をモチーフにした単旋律のもの。2面のみ異なる曲で、和声的な伴奏がつく南国風の曲。パワースプレーの効果持続中は別の音楽が鳴る。

アーケード版では3面クリア時に特別なジングルが鳴る。

CD[編集]

ファミコン 20TH アニバーサリー オリジナル・サウンド・トラックス VOL.1
2004年1月7日、サイトロン・デジタルコンテンツより発売されたCD内の一作品として収録されている。

ゲーム&ウオッチ版[編集]

マイクロVSシステムとして発売。横長の画面で、右側のスタンリーと左側のコングとでスプレーで相手側に蜂を追いやるという対戦型ゲームに変更されているので、アーケード版などとはルールが異なる。こちらは画面の端から落ちてくる水滴でスプレーの液を補充し、最大4個のストックを使って相手側に敵を押し出すというもの。

マルチスクリーン版の『グリーンハウス』は、「植物園で」「虫たちを殺虫剤を使って撃退する」ゲーム内容が当ソフトと共通している。

日本未発売のゲームボーイアドバンス版『GAME&WATCH GALLERY 4 / ADVANCE』に収録されたアレンジ版では、ドンキーコングと対決するキャラクターがマリオに差し替わっており、敵キャラクターとして蜂の代わりに炎と、背中を向けると襲ってくるテレサになっている。

パソコン版[編集]

「ドンキーコング3 大逆襲」のタイトルで、1984年ハドソンからPC-8801版やPC-6601版、X1版も発売された。FM-7版も開発されていたが、こちらは発売中止となった。

本作のパッケージに記載の権利表記は任天堂ではなく、NOA(Nintendo of America)となっており、NOAの許諾の元に開発されたものと思われる。

本作は、スタンリーを操作して虫を撃つという、基本的なアクションこそ他機種版と同一だが、ゲームシステム自体は大きく異なっている。

  • プレイヤーキャラの上下移動はなく、左右移動のみ
  • 花が存在せず、奪われた花を取り返す要素が無い
  • 武器は殺虫剤ではなく、普通のシューティングゲームの弾のようなもの。連射はできない
  • 空を飛ぶ虫の動きはランダムではなく、編隊を組んで飛び回る

というように、一般的な固定画面シューティングに近い内容となっている。

また、ゲームの舞台も植物園ではなく、全20ステージに個別の名前が付けられ、背景のグラフィックが変化していく(ステージ21以降はループ)。 その内容は「ON THE HIGHWAY(モニュメントバレー)」「ON THE STRANGE BRIDGE(橋)」「ON THE COUNTRY ROAD(田舎道)」「THE ALIENS(宇宙人)」「IN THE U.F.O.(UFO内部)」「LEAVING THE EARTH(地球)」「IN THE ASTRON BELT(アステロイドベルト)」「AROUND THE SATURN(土星)」「A MYSTERIOUS PLANET(謎の惑星)」「ON THE DESERT(砂漠)」「BY THE PYRAMID(ピラミッド)」「IN THE CAVE(洞窟)」「AT THE ACTIVE VOLCANO(火山)」「IN THE ACTIVE CRATER(クレーター)」「AT THE DOME(ドーム)」「ON THE GROUND PICTURE(地上絵)」「AT THE RUNWAY(滑走路)」「A MUSHROOM CLOUD(キノコ雲)」「AT THE SUNSET(夕日)」「IN THE CITY(都市)」と脈絡のないもので、取扱説明書には「画面が変わるごとに背景が変わっていきます。その画をつなぎ、ストーリーをお創りになりハドソン宛にお送りください」との記述があった。

ちなみに「ON THE GROUND PICTURE」はゼビウスにも登場したナスカの地上絵のコンドルが描かれているが、その横にはゼビウスのソルらしき建築物も描かれている。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]