仮面ライダーカブト

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仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダーカブト
平成仮面ライダーシリーズ
第6作 仮面ライダー響鬼 2005年1月
- 2006年1月
第7作 仮面ライダーカブト 2006年1月
- 2007年1月
第8作 仮面ライダー電王 2007年1月
- 2008年1月
仮面ライダーカブト
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 石ノ森章太郎
脚本 米村正二
監督 石田秀範
出演者 水嶋ヒロ
佐藤祐基
里中唯
永田杏奈
徳山秀典
山本裕典
内山眞人
加藤和樹
手嶋ゆか
神崎愛瑠
奥村夏未
三輪ひとみ
坂口拓
弓削智久
小林正寛
西牟田恵
山口祥行
梅野泰靖
本田博太郎
ナレーター 鈴木英一郎
音楽 蓜島邦明
オープニングNEXT LEVEL
歌:YU-KITRF
言語 日本語
製作
プロデュース 梶淳テレビ朝日
白倉伸一郎
武部直美
製作 テレビ朝日
東映
ADK
放送
放送局テレビ朝日系列
音声形式ステレオ放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間2006年1月29日 -
2007年1月21日
放送時間日曜 8:00 - 8:30
放送枠テレビ朝日日曜朝8時枠の連続ドラマ
スーパーヒーロータイム第2枠
放送分30分
回数49
公式ウェブサイト

特記事項:
平成仮面ライダーシリーズ」第7作
仮面ライダー生誕35周年記念番組
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仮面ライダーカブト』(かめんライダーカブト)は、2006年平成18年)1月29日から2007年(平成19年)1月21日まで、テレビ朝日系列で毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全49話が放映された、東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。ハイビジョン制作(アナログ放送ではレターボックス放送)、字幕放送

平成仮面ライダーシリーズ第7作目に当たる。キャッチコピーは「天の道を往き、総てを司る!」、「俺が正義」。

概要

仮面ライダー生誕35周年記念番組。制作コンセプトは「最強の仮面ライダー」[1]

前作『仮面ライダー響鬼』とは打って変わり、モチーフに昆虫の採用[注釈 1]、「変身」のかけ声の復活、バイクの常用、キックの必殺技、仮面ライダー自身による必殺技名の発声などの昭和仮面ライダーシリーズの要素[2]、一般人の姿・怪人の姿を持つ敵、組織化されたヒーロー、ライダー装着者の交代劇など、これまでの平成仮面ライダーシリーズの要素が盛り込まれている。同時にプロデューサーの梶淳は制作発表の場で「原点回帰ではなく、仮面ライダーの限界・頂点に挑む」と述べており、企画書には「いい物は焼き直しと言われようと取り込み、不要なものは斬新そうでも容赦なく切り捨てる」と記されている。

これまでのシリーズ作品でもよく登場していた「料理」が特に大きくクローズアップされており、主人公を始めとした数多くの登場人物が料理を作って嗜む描写が多数採り入れられたほか、公式サイトでも「まかない」というコーナーを設け、劇中で登場した料理の実際のレシピが紹介された。コメディの比重も高く、暗く重くなりがちなストーリーを和らげ、少しでも作品全体のムードを明るくすることが心掛けられた。特に『カブト』においては、天然キャラによるものの他、不条理シュールな展開といった、従来のシリアスな平成仮面ライダー作品ではあまり見られなかったコメディ手法が多く盛り込まれている。このコメディ要素は本作品以降の作品にも引き継がれていき、特に次作『仮面ライダー電王』や『仮面ライダーW』では、さらに比重が置かれるようになる。

技術面では、『555』以降それまでの平成仮面ライダーシリーズでも実験的に使用されてきた映像の画質が、本作品より従来の本シリーズの特徴でもあったビデオ収録映像特有のクリアで透明感のあるものから、シネライクガンマ処理による画像エフェクトからもたらされるフィルム的な粒子感の有る画質へと本格的に変化している。これは地上デジタルハイビジョン放送時代への対応を目的として『アギト』以降の劇場版で使用されているHD24P撮影システムを使用し始めたためだが[2]、詳細なノウハウは非公表となっている。また、『響鬼』で鬼のスーツ素材に使用されたマジョーラは、本作品でもライダーのプロテクター部分に使用されている。白倉曰く「今回は応用編」であり、前作での反省点も活かした使用がなされた。

特撮演出

本作品の戦闘演出の中で代表的なのがクロックアップである。ライダーの超高速移動は、『仮面ライダー龍騎』のアクセルベント、『555』のアクセルフォーム、『剣』のマッハジャガーなど、過去作でも取り組まれてきた。しかし本作品が過去作と大きく異なるのは、過去作で「必殺技としての高速移動」が設定されていたのに対し、本作品のクロックアップは敵味方双方が不可視かつ高速で動くことにより、「常人には入り込めない世界」を作り出す点に主眼が置かれている。クロックアップの発想は『龍騎』のミラーワールドに近く、戦いの原則として設定されており、『サイボーグ009』の主人公である009(および002)の能力「加速装置」から来ている[3]

プロデューサーの白倉は、特撮誌のインタビューにおいて、「『気付いていないだけで、実は自分のすぐそばで仮面ライダーが戦っているかもしれない』という感じを出したかった」と語っている。クロックアップの演出の例については、#クロックアップを参照。

評価

玩具売上げは年間総売上71億円を記録[4]。目標数値の75億円[5]には届かなかったものの、前作『響鬼』の65億円からは向上した。

昆虫をモチーフとしたデザインの評価は高く、特に終盤に登場し「ライダーキック」「ライダーパンチ」を必殺技とする仮面ライダーキックホッパーとパンチホッパーは、石森プロが「こういうこと言うのは珍しいんですけど、初めて文句なくマスクが格好いいと思いました」とプレックスの小林大祐に電話をかけたほどである[6]

あらすじ

西暦1999年10月19日、地球に飛来し日本・シブヤに落下した巨大隕石によりその周辺地域は壊滅した。そして7年後の西暦2006年、人間を殺害しその人間に擬態する宇宙生命体・ワームが出現。ワームに対抗するため、人類は秘密組織ZECTを結成し、ワームに対抗するためマスクドライダーシステムを開発した。そんなある日、ZECTの見習い隊員・加賀美新は、自らを「天の道を往き、総てを司る男」と称する妙な男・天道総司と出会う。そのころワームが出没し、追い詰められていくZECT隊員たちを見た加賀美はライダーになって戦うことを決意する。しかしカブトゼクターは加賀美ではなく、天道の手中に納まった。天道は何故か持っていたライダーベルトにカブトゼクターをセットして変身、仮面ライダーカブトとなり戦うのであった。

登場人物

仮面ライダー

コンセプト

『仮面ライダーカブト』のキャラクター制作にあたって、最初に決められたのは「変身ベルトを使用する」ということであった[7]。前年の『仮面ライダー響鬼』における変身アイテムは、どれもベルトではなかったからである[7]。また、鬼をモチーフとする異色作だった『響鬼』は一部から強い支持を受けた半面、風当たりも強かったので、バンダイは昆虫モチーフの導入を強く推奨した[8]。昆虫を題材とするのは、昭和仮面ライダーシリーズの定番だった手法である[9]。その一方、『響鬼』で好評だったサポートメカ「ディスクアニマル」の要素は継承されることとなり[7]、昆虫型メカ「ゼクター」をベルトにセットして変身するという方向性が定まっていった。

主役には子供たちに最も人気のある昆虫であるカブトムシを据えることとなったが、このモチーフのヒーローキャラクターは、すでに相当な数が登場していた[8]。昭和ライダーには『仮面ライダーストロンガー』、近いところでは前々作『仮面ライダー剣』があり、ライダー以外にも目を向ければ『重甲ビーファイター』『ビーファイターカブト』がある[8][10]。主役以外ならば『忍風戦隊ハリケンジャー』に登場した「ゴウライジャー」も該当する[8]。これら先行するキャラクターとの差別化のために取り入れられたのは、「昆虫をまるごと頭部にあしらう」デザインコンセプトであった[10]。従来の仮面ライダーでは昆虫の特徴的なパーツを厳選したうえで意匠としており[10]、頭に昆虫をそのまま載せるのはスーパー戦隊シリーズのデザイン手法なのだが、それを敢えてライダーで実行することで斬新さを打ち出したのである[11]

また、白倉伸一郎プロデューサーは作品に取り入れるべき昆虫の特徴として、「群れ」の概念を提唱した[12][13]。敵方では緑色の「ワーム」が集団を成し、その中に各話のゲスト怪人がいる[12]。ヒーロー側では大勢の戦闘員「ゼクトルーパー」が部隊を形成し、その中に仮面ライダーがいる[12]。このような「群れ対群れ」の構図は、児童誌における新作発表のイラストにも描かれ、作品コンセプトを強く物語っていた[12]

だが、単に群れるだけではライダーが埋没してしまうので、どこかで怪人と一対一で向き合わせる必要がある[12]。そこで白倉は、第2の昆虫的な特徴として脱皮を取りあげた[12]。仮面ライダーは装甲を脱ぎ捨てて第2形態となり、怪人と超高速戦闘を行うのである。ところがマーケティングの結果で、装甲の取り外しを行う玩具は子供たちにあまり人気がないことが判明した[14]。当時のバンダイはフィギュアのパーツを脱着する「装着変身」を販売していたが、これは大人向けの商品だった[8]。そこで制作スタッフは、別のバンダイの商品である「キーボッツ」に着目し、その「鍵をひねるとパーツが吹き飛ぶ」というシステムを発展させて取り込むことにした[8]。2段変身の際に装甲をはじき飛ばす「キャストオフ」のギミックは、映像作品での演出としても爽快感のあるものとなり、視聴者の興味を引くこととなった[14]。なお、子供がフィギュアで遊ぶ際は下半身を握るので、キャストオフではじけ飛ぶ装甲は上半身部分だけになっている[8]。裏を返せば、ギミックのない下半身は各ライダー共通の造形でよいわけであり、デザイン作業もはかどることとなった[15]

共通設定

劇中では基本的に「仮面ライダー」という呼称は用いられず、「マスクドライダー」または「ライダー」と呼ばれる。ただし1度だけ、地獄兄弟の矢車が「仮面ライダードレイク」という呼び名を使っている。

マスクドライダーシステム

「マスクドライダー」に変身するために必要な対ワーム戦闘システムの総称。ZECTによって開発された。ワーム戦には不可欠なキャストオフクロックアップを有する。

資格者やシステムその物にまつわる謎や秘密を多々有し、物語の根幹に密接に関わる。主な謎・秘密としては、天道がシステム完成以前にライダーベルトを所持していたこと、ザビーやガタック以外の資格者がゼクターを入手した経緯、ワーム襲来よりも前の35年前(1971年の4月3日)[注釈 2]から計画が始動していたこと、その時に生まれてもいない加賀美がガタックの資格者として選定されていたこと、カブトとガタックのシステムに本人の意思に関係なくワームやネイティブをも完全に殲滅する対ワーム用暴走システム「赤い靴」が密かに仕込まれていたことなどがある。しかしこの大半は劇中では明かされていない。

マスクドフォーム
変身直後であるパワー重視の重装甲形態。未知の金属・ヒヒイロノカネで製造されたマスクドアーマーが上半身を覆っており、ファンデルワールス力によってライダーアーマーと分子結合している。キャストオフ時には、秒速2000mでアーマーが吹き飛ぶことで敵にダメージを与える。
ホッパータイプ・劇場版のみ登場のライダーたちは直接ライダーフォームへと変身する。
ライダーフォーム
キャストオフを経て変身する事実上の基本形態。クロックアップと必殺技が使用可能。必殺技の攻撃パターンはそれぞれ異なるが、共通項として技の名称の先頭に「ライダー」が付くことが挙げられる。
ハイパーフォーム
カブトがハイパーゼクターを使用してハイパーキャストオフした最強形態。能力の向上に加え、ハイパークロックアップが使用可能となる。バトルDVDではガタックも変身する。

変身ツール

ゼクター
ライダーへの変身に必要なツールで、自己判断能力を持つ昆虫型コア。外見はそのゼクターによって変身するライダーのモチーフとなる生物に準ずる。資格者の基準は各ゼクターによって異なる。通常時は、ZECT本部にて待機しているが、有事の際にはその資格者の元へジョウントで移動し、資格者が身に付けた変身ツールと合体することで、資格者をライダーへと変身させる。召喚時にはゼクター自ら敵を攻撃することもある。自由意志が高く、料理を手伝ったり野球を応援に来たりする場面もある。ゼクター自身の意思で装着者から離れると強制的に変身解除される。再生能力も備え、プレス機で押し潰されても僅かな時間で元通りに修復される。
ザビー・ドレイク・サソードの3つのゼクターは、ユニットの一部になっているパーフェクトゼクターからの召喚命令を現行の資格者よりも優先するようになっている。実態はネイティブが対ワーム用に技術提供した兵器である。そのためZECTが反ネイティブ対策を視野に開発したゼクター以外は、ネイティブからの命令も受理する。
ネイティブが変身することもでき、『仮面ライダーカブト超全集』ではネイティブを資格者として認識する機能も備わっていたのではないかと推測している[16]
  • 前作『響鬼』のディスクアニマルを変身ベルトに発展させ、「主人公の相棒」という設定は、後継企画の『W』のメモリガジェットや『フォーゼ』のフードロイドでも踏襲されていった[17]

キャストオフ・プットオン

キャストオフ
マスクドフォームからライダーフォームへと二段変身する工程。これは昆虫の脱皮に相当し、キャストオフとは「脱ぎ捨てる」の意。
各ゼクターにある二段変身スイッチを操作することで、ゼクターから「Cast Off」の電子音声が発声されると共にマスクドアーマーが弾け飛び、最後にゼクターから「Change - 」( - の部分は各ライダーのモチーフの英語名)の電子音声が発声され、ライダーフォームへの移行が完了する[注釈 3]
物語序盤ではこの時飛散するマスクドアーマーでサナギ体を撃破することもあった。このシステムはカブトエクステンダーなどにも応用される。
  • 『イナズマン』に登場するサナギマンがイナズマンに変身するという構想から来ている[18]
ハイパーキャストオフ
ライダーがハイパーゼクターを使用してハイパーフォームに強化変身する工程。ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒すことで、「Hyper Cast Off」の電子音声と共に強化変身する。キャストオフとは異なり、新たなパーツが発生する。
プットオン
キャストオフとは逆の工程を踏む(各々のゼクターの二段変身スイッチを逆の順序で操作する)ことで、ライダーフォームからマスクドフォームへ戻る工程。その際ゼクターからは「Put On」と発声され、マスクドアーマーが再構築される。マスクドアーマーの再構築はアーマー全体から任意の一部分のみまで可能。主に防御力を高めるために使用されるが、ガタックは遠距離攻撃(ガタックバルカン)のために使用することもある。

共通装備

諸元
マシンゼクトロン
全高 1160mm
全長 2070mm
全幅 740mm
最高時速 400km/h(通常時)
マシンゼクトロン
マスクドライダーシステムの有資格者用に開発されたバイク[19]
同性能の車両が複数製造されたが、フロントカウルのフード部分には各ライダーのシンボルマークが描かれており、使用者を識別できるようになっている[19]。テレビシリーズではザビーとドレイクが使用した[19]。なお劇中に登場していないだけで、サソード・パンチホッパー・キックホッパー用の車両も存在するらしい[20]
通常時は一般車両と同様にガソリンエンジンを使用して走行する[21]。クロックアップ時にはマイクロ波放電式イオンエンジンに動力を切り替えることでECR放電によるプラズマを生成し、イオン加速による高スピードでの移動を可能とする[21]
車体を包むゼクトロンカウルはマスクドライダーシステムの装甲と同じヒヒイロノカネ製で、チューブレスタイヤもまたマスクドライダーシステムのサインスーツと同様の素材を用いている[21]
フロントカウルの下部に設けられたハサミ・ゼクトロンピンチは、電磁波を照射して前方の標的を粉砕する[21]。また車体後部のテールコンテナには攻撃用の飛翔ロケットが搭載されている[21]
しかし上記の各種機能は、劇中で十分に活用されているとは言い難い[21]。ザビーはマシンゼクトロンを戦いの場への移動手段としてしか用いておらず、ドレイクが披露した車上からの銃撃も車両の特性を活かした戦法というわけではない[21]。これはマシンゼクトロンの開発コンセプトが汎用性を重視したものであり、各ライダーの個性までは考慮していないためである[21]
ゼクトマイザー
マスクドライダーシステムの支援装備として開発された携帯型の武器で、昆虫型破片手榴弾マイザーボマーを無数に撃ち出すことにより、複数の敵を同時に攻撃できる[24]
使用時には中央部のタッププレートを押すことで、4つの発射口マイザーロードが左右に展開すると同時に、使用者の意思が伝達されてマイザーボマーの射出が開始する[25]。マイザーボマーはジョウントによって次々と補充されるため、弾数に制限はない[25]。撃ち出されたマイザーボマーはクロックアップした成虫体のワームをも追尾し、周囲15mの敵を爆発させる破壊力を持つ[25][26]
なお本体の形状は全ライダーで共通しているが、マイザーボマーの形状は使用者によって異なり、カブトの場合はカブトムシ型のカブトボマー、ドレイクならばトンボ型のドレイクボマーが発射される[24]
劇中では、カブトが加賀美を通じて入手し、セクティオワーム配下のワームサナギ体や、ゼクトルーパー相手に使用した[24]。また、ドレイクはフォルミカアルビュスワーム戦で用いている[24]。その他のライダーが使う描写はないが[24]、ガタック・サソード・ザビー用のゼクトマイザーも完成はしていた[16]

仮面ライダーカブト

天道総司が変身するマスクドライダー。マスクドライダーシステムの第1号である。モチーフはカブトムシ(マスクドフォームは蛹)。基本カラーは、複眼のコンパウンドアイの色は(ハイパーフォーム時はがかる)。綴りは「KABUTO」。

誕生の詳細を知る者からは「光を支配せし太陽の神」と呼ばれる。

ライダーベルトを手に入れてから7年間身体を鍛えて来た天道の天才的な身体能力により、華麗で無駄が無く、他のライダー・ワームの追随を許さないほどの戦闘能力を発揮する。

フォーム
マスクドフォーム
カブトの第1形態。
カブトクナイガン・ガンモードとアックスモードを使用する、高いパワー・防御力を活かした近接格闘戦を得意とする。
ライダーフォーム
カブトの第2形態にして基本形態。
変身時はマスクドアーマーの飛散後、顎のローテートを基点にカブトホーンが起立して顔面の定位置に収まり、「Change Beetle」の電子音声が発声される。
持ち前の格闘術やカブトクナイガン・クナイモードを使用し、敵の攻撃をいなしながら隙を見逃さず的確に重い一撃をカウンターで叩き込むスピーディーな格闘戦を得意とする。
『超バトルDVD』でのみマスクドフォームを介さずに直接変身した。
ハイパーフォーム
カブトの第3形態にして最強形態。通称ハイパーカブト
カブトホーンが大型化し、全身のアーマーがヒヒイロノオオガネで構成された以前の2倍以上の強度を誇るカブテクターへと再構成されている。頭部のボーンシェルメットは銀色、コンパウンドアイは水色となる。変身直後には「Change Hyper Beetle」の電子音声が発声される。
通常形態の他に、胸部、背部、肩部、腕部、脚部のカブテクターを展開したハイパークロックアップ形態がある。背部からのジェット噴射で空中・宇宙空間を自由に飛行可能な他、従来のクロックアップ以上のスピードでの移動や現在・過去・未来・異空間を自由に行き来できるハイパークロックアップを使用可能。
天道自身の天才的な身体能力が相まって通常時では敵わなかったワームを圧倒するほどの全ライダー中最強の戦闘能力を発揮し、通常時以上の重い一撃を叩き込むスピーディーな格闘戦、専用武器・パーフェクトゼクターを使用する遠近距離での戦闘を得意とする。さらにハイパークロックアップによる高速移動攻撃・ハイパークロックアップ形態での空中戦・宇宙空間での戦闘も可能。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m) 初登場
マスクドフォーム 190cm 132kg 8t 10t 20m 8.9秒 第1話
ライダーフォーム 195cm 95kg 3t 7t 37m 5.8秒 第2話
ハイパーフォーム 198cm 102kg 10t 15t 50m 4.2秒 第28話
ツール
カブトゼクター
カブトムシ型昆虫コア。背部の羽・フライトアクシスを展開し、内蔵されたイオンエンジンを噴射して飛行する。頭部先端の角・ゼクターホーンは全身を回転させることで地中を掘り進むためのドリルにもなる。さらに料理を手伝ったり複数の重い買い物袋を持ち上げたりするなど、器用で力も強い。腹部に装着したライダーベルトにセットすることで変身し、その状態からゼクターホーンを右側に稼動させ、中央のセブンダイヤルカバーを展開することでキャストオフする。
35年前、マスクドライダー計画が始動した時から天道総司(日下部総司)の父・日下部総一によって既に資格者が決定されていた。
『超バトルDVD』では饒舌に喋っている。
ライダーベルト
カブトの変身ベルト。ZECTによって開発された物だが、天道が所有するものはテレビシリーズでは日下部総一に擬態したネイティブから、劇場版では未来からやって来たカブトから妹であるひよりを守るためにそれぞれ託された。変身時の出現・装着過程は描写されていない。第9話でザビーのパンチを受けてヒビが入ったが、シシーラワームであるひよりが手に取った瞬間に、彼女の特殊能力で修復された。
カブトクナイガン
カブトの専用武器。銃型のガンモード・斧型のアックスモードクナイ型のクナイモードの3形態を取る。出現過程は不明。
ガンモード
通常時の銃形態。主にマスクドフォーム時に使用される。3点式照準機・ダットサイトによって赤色のポイントレーザーを放ち、敵を捕捉し、夜間でも正確に狙撃可能で、3キロ先の敵をも破壊する[27]。側面のセレクターでセミオート射撃・フルオート射撃の切替が可能。ジョウントによって無限に送られる電子エネルギーを高エネルギーイオンビームに変換し、ガンマズルよりアバランチシュートを放つ。このエネルギーは他のモード時には刃先に伝えられる。発射されるイオン光弾はミドル・ショート・ワイドレンジの3段階に切り替えが可能となる。
アックスモード
ガンモードを持ち替えた接近戦用の斧形態。主にマスクドフォーム時に使用される。ガンモードのグリップエンド部に装備された刃・バヨネットアックスをエネルギー電子によって超高温化し、触れる物全てを裂断するアバランチブレイクを放つ。
クナイモード
アックスモード時のグリップであるスナッピングバレルからクナイフレームを取り去ったクナイ形態。主にライダーフォーム時に逆手持ちで使用される。刀身からイオンビーム刃を展開し、10m圏内のあらゆる物を切り刻むアバランチスラッシュを放つ。
ゼクトマイザー
田所の指示で加賀美から渡された、各マスクドライダー共通の支援武器。カブトの物はカブトムシ型のカブトボマーで、順次ジョウントによって補充され無制限に射出・連続攻撃が可能。
ハイパーゼクター
エリアXにて対ワーム戦用に製作[28]されたカブトムシ型昆虫コア。自らの意思・強大な力を持ち、ジョウント時間移動能力を駆使して自力で様々な時空を行き来可能。カブトゼクターと同様にスラスターからのイオンエンジン噴射による移動方法をとる。先端のゼクターホーンは武器としても使用可能で、両目に当たる部分で画像の記憶・映写も可能。ライダーベルト左側に装着してホーンを倒すことでハイパーキャストオフし、下部のスラップスイッチを叩くことでハイパークロップアップ形態となる。
現代においてZECTが開発した物は三島の手によって起爆装置で破壊されたため、カブトが使用するのは未来から転送される物である。カブトの意志とは無関係に転送されることもある。
パーフェクトゼクター
未来にて開発・製作されたハイパーフォームの専用武器[注釈 4]。剣型のソードモード・銃型のガンモードの2形態を取る。ジョウント移動によってカブトの下に来る。ソードモードからガンモードへの移行の他に、刀身を発光させることで召喚したザビー・ドレイク・サソードの各ゼクターと合体し、鍔元の四色のスイッチ、フルスロットルを押すことで各々の電子音声が発声され、それぞれカブト・ザビー・ドレイク・サソードパワーを行使可能。技の使用時にはそれぞれの技名が発声される。
カブトパワーはパーフェクトゼクター単体、ザビー・ドレイク・サソードパワーは対応する各ゼクターを合体させることで、各ゼクターの特性を活かした攻撃が可能となる。この時合体した各ゼクターはパーフェクトモードとなる。上記の全ゼクターを合体させると、「All Zector Combine」の電子音声と共にパーフェクトゼクターがパーフェクトモードとなる。
ザビー・ドレイク・サソードが既に変身している場合はパーフェクトゼクターからの召喚指令が優先されるため、各ライダーは強制的に変身解除される。
ハイパーフォームが変身解除すると他のゼクターとは異なり、ライダーのスーツ・アーマーと同様に粒子状に分解される。最終話でグリラスワームに力負けして破壊された。
ソードモード
ジョウント移動時の剣形態。第37〜39話では他のゼクターを合体させずに単体でも使用している。
ガンモード
ソードモードからグリップ部を折り曲げた銃形態。他のゼクターを合体させずに単体では使用されなかった。
必殺技
ライダーキック
波動に変換したタキオン粒子を頭部のカブトホーンを経由して右脚のライダーストンパーに収束し、敵を蹴り付ける。カブトゼクター上部の脚3本それぞれに内蔵されたスイッチ、フルスロットルを「1,2,3」の順に押し、中央のセブンダイヤルカバーを閉じた後にゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻して再び倒し、「Rider Kick」の電子音声と共に発動する。破壊力は19t。
主にハイキックを使用し、背後からの敵の接近を誘い、振り向き様の回し蹴り[27]として放たれる。他にも跳び蹴り・横蹴りなども使用している。
  • スーツアクターの高岩成二は、自ら技を当てに行くのではなく相手からやられに来いという感じで天道総司のキャラクター性を表現している[29]
エクステンダーキック
カブトエクステンダー・エクスモードから、伸長するエクスアンカーの勢いを利用して飛び出し、ジャンプハイキックを叩き込む。破壊力は19t。
ハイパーライダーキック
ハイパーフォームの必殺技。ハイパークロックアップした状態で飛行し、ハイパーゼクターで強化されたタキオン粒子を右脚に収束して跳び蹴りを叩き込み、原子崩壊させた後に消滅させる。ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒し、「Maximum Rider Power」の電子音声と共にカブトゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれた後、ライダーキックと同様の手順で発動する。劇中では「ハイパーキック」と呼称している[注釈 5]。破壊力は30t。
ハイパーブレイド
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ソードモード時にカブトパワーで発動する。巨大な光子のエネルギー刃で敵を斬り裂く。
ハイパースティング
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ソードモード時にザビーパワーで発動する。ゼクターニードルからエネルギー波によって波動に変換されたタキオン粒子を槍状に噴出して敵を貫く。
ハイパーアックス[30]
劇中未使用。パーフェクトゼクター・ソードモード時にドレイクパワーで発動する。
ハイパースラッシュ
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ソードモード時にサソードパワーで発動する。高濃度のポイズンブラッドを生成・光子に変換して送り込み、ゼクターの斬れ味を倍化させてエネルギー刃で敵を斬り裂く。
マキシマムハイパータイフーン
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ソードモード時にパーフェクトモードで発動する。カブトホーンを模した超巨大な光子の刃で敵を斬り裂く。
ハイパーキャノン[30]
劇中未使用。ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ガンモード時にカブトパワーで発動する。
ハイパーレイザー[30]
劇中未使用。ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ガンモード時にザビーパワーで発動する。
ハイパーシューティング
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ガンモード時にドレイクパワーで発動する。6つに分散して敵を自動追尾する高威力の赤いイオン光弾を放つ。
ハイパーウェイブ[30]
劇中未使用。ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ガンモード時にサソードパワーで発動する。
マキシマムハイパーサイクロン
ハイパーフォームがパーフェクトゼクター・ガンモード時にパーフェクトモードで発動する。ゼクターの全エネルギーを集中させ[28]、竜巻状の超巨大エネルギー波を放つ。使用時は反動を相殺するためにハイパークロックアップするため、カブテクターが自動的に展開する[注釈 6]。設定上では最大射程距離は100kmにもおよび、山すら消し飛ばせるという。
専用ビークル
カブトエクステンダー
カブト専用の特殊強化バイク。元々はZECTが選んだ資格者に用意した物だが、後に天道の愛車となる[注釈 7]。第2・3話では「ライダーバイク」と呼称され、岬・加賀美も搭乗した。
通常時はガソリン走行だが、緊急時はマイクロ波ECR放電式イオンエンジンによるプラズマ生成でイオン加速による超スピード走行・カブトの意思による無人での自律走行も可能。
マスクドモード
カブトエクステンダーの第1形態。ライダーのマスクドフォームに相当する。タンク部からせり上がるコンソールを操作することでキャストオフする[注釈 8]
エクスモード
カブトエクステンダーの第2形態。コンソールを操作してキャストオフすることでフロントカウルが排除され、ファンデルワールス力によって分子結合していた前輪が展開され、車体中央部からはヒヒイロノカネ製のエクスアンカーと呼ばれる巨大な型の突進棒がせり出し、車体全体がやや前方向に倒れる。
マスクドモードを越える高速走行の他、カブトに連動してクロックアップが可能。エクスアンカーは本体から射出して敵を串刺しにすることが可能で、光子ビームライトから高エネルギーのパルスビームを放つ。さらに空中飛行・宇宙空間での走行も可能な他、異空間へ突入することも可能。
スペック
名称 全長 全幅 全高 最高時速 乗車定員
マスクドモード 2020mm 700mm 1170mm 410km/h 2名
エクスモード 3090mm 900km/h(通常時間時)

仮面ライダーザビー

本部直属の精鋭部隊・シャドウの指揮官が変身するマスクドライダー。マスクドライダーシステムの第2号である。モチーフはスズメバチ(マスクドフォームは蜂の巣)。基本カラーは黄色、複眼の色は。綴りは「THEBEE」。

ザビーのタキオン粒子の色は緑だが、加賀美変身時にはガタックと同じ黄色になっている。

フォーム
マスクドフォーム
ザビーの第1形態。他のライダーと異なり専用武器を持たないため、格闘戦主体である。カブト以上の防御力と怪力を誇る[32]
ライダーフォーム
ザビーの第2形態にして基本形態。変身直後に「Change Wasp」の電子音声が発声される。ザビーゼクターから伸びる針・ゼクターニードルを武器とする[注釈 9]。格闘戦とジャンプ攻撃を得意とする[32]
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
マスクドフォーム 192cm 127kg 8t 9t 21m 8.6秒
ライダーフォーム 92kg 3t 6t 39m 5.6秒
ツール
設定上は専用のゼクトマイザーを持つが劇中未使用[16]。マイザーボマーはハチ型のザビーボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。
ザビーゼクター
スズメバチ型昆虫コア。背部のゼクターウィングを展開して飛行し、尾部のゼクターニードルは変身前から敵を突き刺す武器となる。高度な社会性を持つ昆虫である蜂をモチーフとするため、集団の統率者に相応しい人物を資格者に選ぶ。一度資格者として選定した者でも、自分の意にそぐわない方向に向かえば容赦無く見捨てる。そのため他のゼクターに比べて資格者の変遷が激しく、最終的には資格者が不在となる。左手首に装着したライダーブレスにセットすることで変身し、その状態からゼクターウィングを上げて内側に回転させることで前後を展開してキャストオフする。
ライダーブレス[注釈 10]
ザビーのブレスレット型変身ツール。ZECTによって開発された。加賀美・三島はライダーブレスが外れて地面に落ちたところを装着している。
必殺技
ライダースティング
波動に変換したタキオン粒子を頭部を経由して収束させたゼクターニードルで敵を突き刺し、タキオン粒子を流し込み[32]敵を原子崩壊させる。ゼクター上部のフルスロットルスイッチを押すことで、「Rider Sting」の電子音声と共に発動する。資格者によって攻撃方法が異なり、複数の敵を一度に連続で突き刺すことも可能。破壊力は17t。

ザビー有資格者の変遷

以下にその変遷・各有資格者・戦闘スタイル・資格喪失の要因を記述する。ザビー有資格者は全員ZECTのメンバーであり、原則としてシャドウのチームリーダーを兼ねる[注釈 11]

矢車想
やや低めの姿勢で構え、敵の攻撃をかわしながらパンチだけでなくキックも放つヒット・アンド・アウェイな戦闘スタイル。矢車がカブト抹殺に執着し、“完全調和”の信念を見失ったため資格を剥奪される。影山の後、ザビーゼクターはキックホッパーになった矢車を再び資格者に選定するが、彼はこれを拒否する。
加賀美新
後のガタック同様、力任せ気味に暴れる戦闘スタイル。加賀美が天道=カブト抹殺の任務を嫌い、自ら資格放棄の意志を示したため資格を剥奪される。陸曰く「蜂は刺すもの。刺さない蜂(加賀美が変身したザビー)に勝ち(価値)は無い」らしい。
影山瞬
ボクサーのように拳を握った両腕で前方をガードしながら構え、パンチのみでひたすら攻撃する[注釈 12]戦闘スタイル。第33話でウカワーム・ワームのサナギ体と協力し、カブトにライダースティングを決めるもその後現れたキックホッパーに敗北し、ザビーゼクターをカブトに奪われ、シャドウ隊長の座も追われる。後に再びザビーゼクターを手にするが、ガタックと連携を合わせようとせず敗北したため、ザビーゼクターは完全に資格を剥奪する。そしてこれ以降ザビーに変身する人間は二度と現われなかった。
三島正人
ワームに苦戦する影山に戦いを教えるため、ザビーゼクターを無理矢理捕らえて強制的に変身する。空手のように重い正拳突きを主体とする戦闘スタイル。パンチの連打のみでワームを倒した後、ザビーゼクターは三島を資格者に選ぼうとしたが彼自身にその気は無く、片手で追い払う。

仮面ライダードレイク

風間大介が変身するマスクドライダー。マスクドライダーシステムの第3号である。モチーフはトンボ(マスクドフォームはヤゴ)。基本カラーは水色。綴りは「DRAKE」。

ドレイクゼクターを使用する銃撃戦を得意とし、その戦法を想定した設計思想から利き腕側となる右側に各機能が集中しており、外観は左右非対称である[注釈 13]。当初は近接格闘戦が不得意で苦戦することが多く、攻撃方法もドレイクゼクターに頼りがちだったが、中盤以降は実戦経験を積んでいったことでドレイクゼクターによる銃撃・体術を組み合わせた戦法を取るようになった。

他にもワームが擬態した風間大介・ネイティブの立川大吾[注釈 14]が変身した。

フォーム
マスクドフォーム
ドレイクの第1形態。ヤゴの能力を持つため、アーマーに蓄えられた高濃度酸素によって水中戦が可能。ラングスリット[34]から空気を取り込んで酸素を分離させて、高圧縮酸素に変換し、オキシジェンバルブ[35]によって全身に行き渡らせること装着者を活性化させる。また全ライダーのマスクドフォーム中最も高い防御力・ジャンプ力を誇る。
ライダーフォーム
ドレイクの第2形態にして基本形態。変身直後には「Change Dragonfly」の電子音声が発声される。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
マスクドフォーム 191cm 125kg 7t 9t 23m 8.4秒
ライダーフォーム 189cm 91kg 3t 6t 39m 5.5秒
ツール
ドレイクゼクター
  • 飛行速度:時速950km
トンボ型昆虫コア。背部のゼクターウィングを展開して飛行し、ウィングはタキオン粒子を放射して敵を斬る刃にもなる。ドレイクグリップをかざすことで自発的に結合して変身し、尾部のヒッチスロットルを引き出し、グリップのトリガーを引くことでキャストオフする。
変身後はそのまま銃身となり、左右二連式のツインバレルより単発での射撃・マシンガンのような連射の他、水中での射撃・ビームへの切り替えも可能。イオンビームを収束させた高エネルギーをビームや光弾に変換させる。ゼクターの羽からタキオン粒子を放出することで近接武器としても使用可能。ウィングを折り畳むことで必殺技を放つライダーシューティングモードへ変形し、ポインターから発するレーザーによって標的を捕捉する。
ドレイクグリップ
ドレイクのグリップ型変身ツール。トリガーを引くことで飛来したドレイクゼクターを呼び寄せてセットする。具体的な入手経路は不明。
ゼクトマイザー
ライダー共通の支援武器。マイザーボマーはトンボ型のドレイクボマー。第15話で使用。
必殺技
ライダーシューティング
銃口に波動に変換したタキオン粒子を収束し、水色の光弾を放つ。ドレイクゼクター・ライダーシューティングモードのレバーを引くことで、「Rider Shooting」の電子音声と共に発動する。光弾は別のタキオン粒子によって軌道を変えることが可能で、カブトがライダーキックで跳ね返してザビーに命中させたこともある。また一発目が着弾する前にクロックアップして速度を遅めて再度零距離で放ち、前後から敵を挟み撃つパターンも存在する。

仮面ライダーサソード

神代剣が変身するマスクドライダー。マスクドライダーシステムの第4号である。モチーフはサソリ(マスクドフォームは昆虫の蛹)。基本カラーは、複眼の色は。綴りは「SASWORD」。本作品に登場するライダーの中で唯一昆虫モチーフではない(サソリは昆虫綱ではなくクモ綱)。

サソードヤイバーを使用し、剣自身のフェンシングのスキルを活かした剣術戦を得意とする。胸部のブラッドコアで装着者の体内酸素濃度を上昇させるクロロトキシンを含むナノ粒子構造体・ポイズンブラッドを生成し、ライダーシステムを資格者と同調させる。フォームを問わず、クロックアップをしていない状態でも高速で移動する相手を視認することが可能。

他にもネイティブの立川大吾が変身し、剣亡き後は装着者が不在となった。『仮面ライダーカブト超全集』ではスコルピオワームの擬態である剣が装着者に選ばれていたのは、サソードゼクターが剣の装着者としての資質の高さを優先していたからではないかと推測している[16]

フォーム
マスクドフォーム
サソードの第1形態。ポイズンブラッドを全身に循環させるオレンジ色のパイプ・ブラッドベセルが体中に走るため、特異なシルエットを作る。武装面ではサソードヤイバーの他に、伸ばして触手のように敵を捕縛するブラッドベセル・自在に動かし先端部を敵に突き刺すことが可能な額部のサソードアンテナ(ライダーフォーム時にも使用可能)が装備されている。他のライダーのマスクドフォームにはライダーの紋章があるが、サソードには無い。
ライダーフォーム
サソードの第2形態にして基本形態。変身直後に「Change Scorpion」の電子音声が発声される。アーマーの飛散によって両肩のショルダーブレードが露出しており、波動に変換したタキオン粒子を肩の刃先に送り込むことでショルダータックルを使用可能。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
マスクドフォーム 197cm 137kg 8t 9t 19m 9秒
ライダーフォーム 98kg 3.5t 6t 36m 5.4秒
ツール
設定上は専用のゼクトマイザー・マシンゼクトロンを持つが劇中未使用[36]。マシンゼクトロンはPS2版のOPにのみ登場。マイザーボマーはサソリ型のサソードボマーで、食品玩具バンダイキャンディートイにて登場。
サソードゼクター
サソリ型コア。他のゼクターとは異なり飛行せず、前部左右の爪で地中を掘り進んで土中から出現する。ジャンプして空中を跳ぶことも可能。サソードヤイバーにセットして変身し、その状態から尾部を倒してその先端部にある針・サソードニードルをヤイバーに押し込むことでキャストオフする。
サソードヤイバー
サソードの刀型変身ツール。ZECTによって開発された。サソードゼクター召喚時に「Standby」の電子音声が発声される。変身前でも武器として使用可能だが、実際に生身で使用した描写は少ない。アポーツグリップの下にあるフルスロットルスイッチを押すことで、セットされたサソードゼクター内部で生成されたタキオン粒子が噴出され、ありとあらゆる物を斬り裂く切れ味を増幅させる。変身時の出現過程は不明だが、地獄義兄弟入りしてカッシスワームと対峙した際に、所持していたステッキと手品のように入れ替えて出現させたこともある。
必殺技
ライダースラッシュ
サソードゼクター内のポイズンブラッド・タキオン粒子を混ぜ合わせて光子に変換し、サソードヤイバーの刃先に集約させて光刃を形成し、斬撃波として放つか連続で直接斬り裂く。サソードニードルを一旦マスクドフォーム時の位置に戻し、再びサソードヤイバーに押し込むことで、「Rider Slash」の電子音声と共に発動する。

仮面ライダーガタック

加賀美新が変身するマスクドライダー。マスクドライダーシステムの第5号である。モチーフはクワガタムシ(マスクドフォームは蛹)。基本カラーは青、複眼の色は赤。綴りは「GATACK」。

カブトと同様にマスクドライダー計画でも重要な存在であり、計画書・誕生の詳細を知る者からは「戦いの神」と呼ばれている。初期から開発は進められていたが、実戦投入は遅くなってしまった。加賀美自身の身体能力を活かした力強い戦闘スタイルを主体とし、カブトとも互角に渡り合うほどの戦闘能力を発揮する。

フォーム
マスクドフォーム
ガタックの第1形態。両肩に大口径火器・ガタックバルカンが2門装備されており、毎分5000発発射されるイオン光弾やそのエネルギーを圧縮させ、1km圏内のあらゆる物質を超高圧と高温で消滅させるプラズマ火球弾を発射し、サナギ体程度なら一掃可能なほどの高い火力を誇る。
ライダーフォーム
ガタックの第2形態にして基本形態。変身時はマスクドアーマーの飛散後、頭部左右に倒れていたガタックホーンが起立して側頭部の定位置に収まり、「Change Stag Beetle」の電子音声が発声される。力任せ気味に暴れる格闘戦や両肩に装備されている一対の曲剣・ガタックダブルカリバーを使用する二刀流での剣術戦を得意とする。
ハイパーフォーム
『超バトルDVD』・PS2版に登場。ガタックの第3形態にして最強形態。ガタックホーンが大型化し、胸部のアーマーが以前の2倍以上の強度を誇るガタックプロテクターへと再構成されている。カブトと同様に通常形態・ガタックプロテクター脚部が赤色から黄色に変化したハイパークロックアップ形態がある。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
マスクドフォーム 190cm 134kg 8t 9t 19m 8.9秒
ライダーフォーム 194cm 97kg 3t 7t 36m 5.8秒
ハイパーフォーム 197cm 104kg 10t 15t 49m 4.2秒
ツール
設定上は専用のゼクトマイザーを持つが、劇中では未使用[16]
ガタックゼクター
クワガタムシ型昆虫コア。「戦いの神」と呼ばれ、その名前が示す通り好戦的な性格。資格者を認めにくく、自らが資格者と認めない者には頭部先端のゼクターホーンで容赦無く攻撃を仕掛け排除するが、カブトと同様に35年前に既に資格者は決定されていた。後部に内蔵されたイオンエンジンを噴射して飛行する。腹部に装着したライダーベルトにセットすることで変身し、その状態からゼクターホーンを倒すことでキャストオフする。他のゼクターと異なり音声が高めかつ若干エコーがかかる。
『超バトルDVD』ではカブトゼクターと同様に饒舌に喋っている。
ライダーベルト
ガタックの変身ベルト。カブトの物と同型だが一部の配色が異なる。変身時の出現・装着過程は不明。
ガタックダブルカリバー
ライダー・ハイパーフォームの専用武器。右肩に装着された右手用のプラスカリバー・左肩に装着された左手用のマイナスカリバーの2本で構成された双子型のカッターとなっている。ブレード部に荷電粒子エネルギーをコーティングさせ、切れ味を高めている。マスクドフォーム時にはガタックバルカン内部に格納されており、キャストオフ時にライダーフォームの両肩に装着される形で出現する。最終話ではグリラスワームに対してブーメランのように投げ付け、逆転のチャンスを作った。
ハイパーゼクター
カブトが使用している物と同型。『超バトルDVD』にてカブトのハイパーゼクターが未来から呼び寄せた。
必殺技
ライダーキック
波動に変換したタキオン粒子を頭部のガタックホーンを経由して右足のライダーストンパーに収束し、敵を蹴り付ける。ガタックゼクター後部に内蔵されたスイッチ、フルスロットルを3連続で押し、ゼクターホーンを一旦マスクドフォーム時の位置に戻して再び倒し、「Rider Kick」の電子発声と共に発動する。主に延髄切りを使用し、他に跳び蹴り・回し蹴りなども使用している。主に右足で放つが、最終話のみ左足で跳び蹴りを放っている。破壊力は19t。
エクステンドライダー落とし
空中から後述のガタックエクステンダーもろとも跳び蹴りを叩き込む。破壊力は19t。
ライダーカッティング
ガタックダブルカリバーの刃先からイオンエネルギーを生成し、敵を切り裂く。ガタックダブルカリバーをのように重ね、「Rider Cutting」の電子発声と共に発動する。敵を挟み込んで直接切断するパターン・エネルギー波を放出して周囲の物体を切断するパターンの2種類が存在する。後者はライダーキックとの併用も可能。
ハイパーライダーキック
ハイパーフォームの必殺技。ハイパークロックアップした状態で飛行し、ハイパーゼクターで強化されたタキオン粒子を右足に収束して跳び回し蹴りを叩き込む。ハイパーゼクターのゼクターホーンを倒し、「Maximum Rider Power」の電子発声と共にガタックゼクターにマキシマムライダーパワーが送り込まれた後、「ライダーキック」と同様の手順で発動する。カブトと同様に劇中では「ハイパーキック」と呼称している。破壊力は30t。
専用ビークル
ガタックエクステンダー
ガタック専用の特殊強化バイク。加賀美がガタックの資格者となった後、ZECTの使者によって送られ彼の愛車となる[注釈 15]
マスクドモード
ガタックエクステンダーの第1形態。他のライダーのバイクと異なりオフロードタイプである。性能・機構はカブトエクステンダーと同様。ファンデルワールス力と呼ばれる力によって本体をバイクの形に分子結合させている。マスクドモードの両ハンドルを内側から押し上げることでキャストオフする[注釈 16]
エクスモード
ガタックエクステンダーの第2形態。ファンデルワールス力によって分子結合していた本体が中央部から展開し、ヒヒイロノカネ製の挟撃棒・エクスアームが車体内部から突き出る。ガタックに連動してクロックアップ可能。飛行能力を持ち、サーフボードに乗るような形で搭乗したガタックの意思を電気信号で知覚して操縦される。
スペック
名称 全長 全幅 全高 最高時速 乗車定員
マスクドモード 2100mm 770mm 1350mm 410km/h 2名
エクスモード 3230mm 1850mm 610mm 700km/h(通常時間時)

ホッパータイプ

諸元
仮面ライダーキックホッパー
仮面ライダーパンチホッパー
(共通)
身長 192cm
体重 93kg
パンチ力 3t
キック力 6.5t
ジャンプ力 ひと跳び39m(ライダージャンプ時)
走力 100mを5.6秒

地獄兄弟(矢車想〈キックホッパー〉、影山瞬〈パンチホッパー〉)が変身するマスクドライダー。モチーフはショウリョウバッタ。ホッパータイプの名称は『仮面ライダーカブト超全集』より[16]

このシステムは極秘裏に開発され、当初はZECTのトップに次ぐ地位である三島さえも存在を知らなかった。マスクドフォームを持たず、変身すると最初からライダーフォームの状態となる他、1つのゼクターによって1人の装着者がパンチ・キックどちらの戦闘形態にも選択的に変身可能なリバーシブルの変身機構となっている[注釈 17]など、他のライダーシステムとは異なる部分が多く存在する。劇中でクロックアップを使用することは無いが、設定上は使用可能で[37]、PS2版・クライマックスヒーローズシリーズで使用可能。『仮面ライダージオウ』では、パンチホッパーがクロックアップを使用している。

矢車が2機所持していたが、誰に渡されたのか・どこで手に入れたのかについて劇中では描かれていない。カブト・ガタックに秘密裏に搭載された「赤い靴」とは別系統の対ネイティブの極秘兵器という説が超全集で紹介され[16]、設定では加賀美陸に渡されたことになっている。また他のゼクターをネイティブがコントロール可能なことから、ホッパーゼクターは人間の資格者にしか従わないようになっている。

ツール
設定上は専用のマシンゼクトロンを持つが劇中未使用[20]
ホッパーゼクター
バッタ型昆虫コア。イオンエンジンを噴射して跳躍移動し、ジョウントも可能。電子音声はガタックゼクターよりもエコーが強い。同型の物が2機存在し、緑・茶色の2つの面のどちらを表にするかで異なる形態となるリバーシブル構造となっている。左の緑色面を表にした場合はキックホッパーに、右の茶色面を表にした場合はパンチホッパーに変身する。
ゼクトバックル
キックホッパー・パンチホッパーの変身ツール。ザビー・ドレイク・サソードが装着している物と同型であるがホッパーの場合は最初から実体化しており、上部のボタンを押すことでバックル部をトレイ状に展開させてホッパーゼクターを乗せるようにセットすることで変身する。

仮面ライダーキックホッパー

矢車想が変身するマスクドライダー。基本カラーは緑、複眼の色は赤。変身直後に「Change Kick Hopper」の電子音声が発声される。綴りは「KICK HOPPER」。

左脚側面にはゼクターと連動して力の解放を助長するバッタの脚の形をした特殊兵装・アンカージャッキが装備されており、キック力に関して全マスクドライダーシステムの中でも非常に高く、名称通りのハイキックなど、多彩な蹴り技を主体とする格闘戦を得意とする。

必殺技
ライダーキック
波動に変換したタキオン粒子を左足に収束して前蹴りを叩き込む。ホッパーゼクターの脚部のゼクターレバーを持ち上げ、「Rider Jump」の電子音声と共に空中高く跳躍するライダージャンプを発動後、再び元の位置に戻すことで発動する。他に複数のワームに対して蹴りを叩き込んだ反動を利用して跳躍を繰り返し次々と蹴り続けるパターン・上記のライダージャンプの跳躍力を逆に利用して敵を上空に蹴り飛ばし、落ちて来た所に横蹴りを叩き込むパターンも存在する。破壊力は20t。

仮面ライダーパンチホッパー

影山瞬が変身するマスクドライダー。基本カラーは茶、複眼の色は。変身直後に「Change Punch Hopper」の電子音声が発声される。綴りは「PUNCH HOPPER」。

右腕側面にはキックホッパーの物と同型のアンカージャッキが装備されており、大振りのパンチを主体とする格闘戦を得意とする。

必殺技
ライダーパンチ
波動に変換したタキオン粒子を右腕に収束してパンチを叩き込む。手順はキックホッパーと同様。破壊力は19t。

仮面ライダーダークカブト

擬態・天道総司が変身するマスクドライダー。ネイティブがZECTとの協力で完成させた[38]カブトとそっくりにした試作型でもある[39]。モチーフはカブトムシ(マスクドフォームは蛹)。基本カラーは黒、複眼の色は黄。綴りは「DARK KABUTO」。

姿形・戦闘スペックはカブトと同様だが、総司の闘争心に由来してカブトと互角かそれ以上の戦闘能力を発揮し、カブトと同様の戦法を得意とする。

フォーム
マスクドフォーム
ダークカブトの第1形態。複眼以外のカラーリングはカブトと同様。
ライダーフォーム
ダークカブトの第2形態にして基本形態。造型はカブトと同型だが、基本カラーが異なる上に頭部・上半身装甲に電子基板のような赤い模様がある。
『ディケイド』ではマスクドフォームを経ずに直接変身する。
スペック
名称 身長 体重 パンチ力 キック力 ジャンプ力(ひと跳び) 走力(100m)
マスクドフォーム 190cm 132kg 8t 10t 20m 8.9秒
ライダーフォーム 195cm 95kg 3t 7t 37m 5.8秒
ツール
ダークカブトゼクター
カブトムシ型昆虫コア。造型はカブトゼクターと同一だが配色が異なる。
ライダーベルト
ダークカブトの変身ツール。カブト・ガタックの物と同様だが配色が異なる。
ゼクトクナイガン
ダークカブトが標準携行している万能武器。カブトクナイガンと同等の破壊力を持つ[38]。劇場版でケタロス・ヘラクスが使用する物と同機種。
必殺技
ダークライダーキック
手順・破壊力共にカブトの「ライダーキック」と同様。バリエーションとして、跳び蹴り・回し蹴り・かかと落としからの踏み付け(PS2版)などがある。マスクドフォーム時でも使用され、破壊力は10t。
専用ビークル
ダークエクステンダー
ダークカブト専用特殊強化バイク。劇中未使用で、PS2版のオープニング映像にのみ登場。造型はカブトエクステンダーと同一だが色は黒が基調。

ZECT(ゼクト)

ワームから人類を守るための組織。ネイティブをワームから守るための組織でもある。物語開始から35年前、ネイティブにワームの襲来を予言された加賀美陸により設立された。超法規的な権限を持つ。ゼクターやライダーベルトなどはこの組織が開発している。

隊員は任務や出動要請がない際は一般人と同様の生活をしており、表向きの役職とZECTとしての勤務を両立した日々を過ごしている。無論、臨時に備えての装備も支給されており、ペン型銃身とライター型マガジン・グリップを組み合わせて用いる小型自動拳銃ZECTガンもその一つである。

組織の全容は徹底的な秘密主義により秘匿されており、ZECTメンバーでさえ全貌を把握することができない。これはZECT内部に擬態したワームが侵入することを防止するため」とされる(実際に劇中ではワームの侵入により犠牲者を出すことがある)。また、人事面では実力主義を採用しており、実力を評価されれば一般隊員はもちろん、入隊して日の浅い者でもすぐ高い地位に立つことが可能である。代わりに任務の失敗が積み重なると降格・追放される他、地位相応の力がないと判断された上官は、部下に見限られることもある。表向きは「ワーム根絶・人類保護」を掲げているが、実際は人命はあまり重視されず、ワーム一掃のためなら人質を用いて脅迫したり、犠牲者が出ることを前提とした作戦を行うこともある。

組織構成は名目上のトップは陸だが、それより上に評議会という最高意思決定集団が存在し、組織の最終決定は彼らにより下される。評議会のメンバーは全員ネイティブである。この他、陸を補佐する三島正人と実際にワームを調査・掃討する複数のチームなどで構成される。また、本部の決定を絶対視する反面、各チームが自由裁量で活動するケースも多く見られ、結果的にチームごとの連携が悪くなることもある。登場したチームは田所が指揮をとる田所チーム、東省吾が指揮を執る東チーム、ザビー資格者が指揮を執る精鋭ゼクトルーパー部隊シャドウ、天道がリーダーで副官を高鳥蓮華が務めた天道チーム

ゼクトルーパー

諸元
ゼクトルーパー
ZECTROOPER[40]
身長 170 - 190cm
体重 70 - 90kg

ZECTの戦闘要員で、訓練を受けた人間が強化服を着用した姿[41]。単独で行動することはなく、必ずチームを組んでワームとの戦闘に臨む[41]。出動の際は、ZECTの搬送車で現場に赴く[41]

スペクトラ繊維製で鋼鉄の5倍の強度を持つ黒い戦闘服BDU(バトルドレスユニフォーム)をまとい、その上に鋼鉄の10倍の強度を持つスペクトラプレートと、衝撃吸収材のトラウマパッドで構成された黒いボディアーマーを装着している[42]。ガルヴォルン製の軽量ヘルメットフルフェイスヘルムの額から伸びる2本のメカニカルアンテナで、隊長やZECT指揮車からの指示を受けて戦う[42]

ワームのサナギ体が相手であれば対抗できるが、クロックアップ機能を持たないため、超高速移動するワーム成虫体には歯が立たない[41]

  • 撮影用スーツは、初期に6体分が作成された[40]。その後、一部のスーツは次作『仮面ライダー電王』のレオソルジャーに改造された[43]
ツール
マシンガンブレード
ゼクトルーパーの共通携行武器で、装弾数3000発のホローポイント弾を内装するアタッチメント式マシンガン[44]。重量は9.8kg[44]。右腕に装着して使用する。
トリガーを引く際に任意で発射弾数を変える可変バースト機能を備えており、通常の発射速度は600発 / 分[44]。最大射程は2000mを誇り、徹甲・炸薬・焼夷弾を装填選択することも可能[44]
白兵戦時には、先端に内蔵された厚さ30mmの鉄板を切り裂くことができるウーツ鋼鉄製のブレードを展開する[45]
強化型マシンガンブレード[46]
劇中未登場。銀色になり先端に伸びるノズル部分やブレード部分が大型化している。
発煙弾
撤退時に目くらましとして使用する[45]
閃光弾
精鋭部隊「シャドウ」が使用し、ワームの脱皮を一時的にだが阻止した[45]
アンチミミック弾
ワームの擬態能力を一時的に無効化する物質を散布する砲弾[45]
研究はされていたが、生成できたのは偶然の結果であり、3発しか実装されなかった[45]
アントロイド[46][16]
劇中未登場。フィギュア玩具「COR(キャストオフライダー)シリーズ」の「COR6 ゼクトルーパー」に付属した。書籍『超全集』では「強化装備案」として紹介している[16]
特殊装備のパワーアームユニット・ガトリングユニット・フライトユニット・シールドユニットを組み合わせることで完成するアリ型のメカ。
バリエーション
シャドウ
ZECT精鋭部隊で、フルフェイスヘルムに1本、BDUには2本の金色のラインが入っている[41]
通常のゼクトルーパーが指揮車からの指示を受けて戦うのに対し、シャドウはリーダーも直接戦闘に参加する[45]。基本的には仮面ライダーザビーの有資格者が隊長を務めるが、天道総司が「天道寺」の偽名でZECTに潜入したときは、中央が金色になった独自のフルフェイスヘルムを着用して指揮を執っていた[41]
  • 撮影用スーツは、通常のゼクトルーパーに現場でテープを貼り付けることで表現している[40]
見習い隊員[41][47]
実戦に投入される前の人員で、BDUは黒だがフルフェイスヘルムとアーマーは白になっている[41]
訓練で好成績を修めれば、一般隊員に昇格できる[41]
  • 撮影用スーツは、劇場版に登場した「ネオトルーパー」をリペイントしたものを使用している[40]

ワーム

本作品における敵。隕石に内包されて地球に飛来した地球外生命体であり、地球上に棲息する甲殻類などの節足動物に似た外観・特性を持つ。高度な知性と後述する特殊な形態・能力を駆使し、密かに人間を殺害しながら繁殖し続けている。

渋谷隕石に内包されて地球に侵入したワームは基本的には組織ではなく個体の寄り集まりに過ぎず、各々が人間社会に潜り込むため好き勝手に人間を殺戮している。しかし中にはワーム全体の繁栄のため、多数のワームを従えグループを形成し活動する者も存在する。劇中ではウカワーム(間宮麗奈)やカッシスワーム(乃木怜治)がワーム軍団を率いていた。

能力

擬態(ドッペルゲンガー)能力
姿を人間そっくりに変えることで人間に擬態する。相手を視認するだけで衣服や所持品、記憶までも引き継ぐことが可能で、怪しまれることなく元の人間と入れ替わることができるが、匂いや肌質までは再現できない。
人間態とワーム態は自分の意思で使い分けることが可能で、意思や性格については大抵はオリジナルのそれを装うが、ワーム本来の性格を表出させる場合もある。また、スコルピオワームのように対象者に強い精神的ショックを与えてしまうなどして心のバランスが乱れた者に擬態すると、自我を失い、自分がワームであることを忘れ人間だと信じ込む者もいる。
極度のダメージを受けると擬態を維持することが困難になるほか、ZECTが開発したアンチミミック弾の煙幕を吸うと一時的に擬態が解ける。
超高速移動(クロックアップ)能力
脱皮して成虫体となったワームはクロックアップが可能となる。クロックアップ状態に入った存在はタキオン粒子の流れる目でなければ視認不能となり、超高速で人間を襲うため、マスクドライダーシステムを装着した者でなければ倒すことは極めて困難である。

その他、対ワーム以外の端末は誤作動を起こし[48]、当初は擬態したワームの体温が人間より低かったためサーモグラフィーで擬態を見破れたが[49]中盤からはZECTであってもアンチミミック弾が無ければ看破出来なくなっている[50]

形態

諸元
サナギ体
身長 212 - cm
体重 124 - kg
サナギ体
第1形態。通常兵器でも倒すことは可能。体色は緑色(成虫体に脱皮する寸前は茶褐色[注釈 18])の通常種の他、外殻が固くクロックアップした物体を視認可能な白い突然変異体が少数存在する[53][注釈 19]。ゼクトルーパー程度は一撃で倒す。変態する直前には384ケルビン(110.85℃)以上の熱や重力変動を発生させる[58]
作品中では従来のライダーシリーズでの「戦闘員」に近い存在として扱われることが多い。
  • デザイン画などでは「SALIS」(サリス)、「EARLY SALIS」[52]と呼称される[注釈 20]
仮面ライダーオーズ/OOO』第28話(ライダーシリーズ通算1000回記念話)では元ショッカー戦闘員・千堂院の欲望から生み出された戦闘員軍団に混じって登場した。正体はヤミー(『オーズ』の怪人)。
成虫体
サナギ体から脱皮した第2形態。サナギ体と違い体色や形状は多彩。戦闘の際には護衛役としてサナギ体の群れを従えることもある。一部は毒霧、エネルギー攻撃や触手などの飛び道具を備えるが、ほとんどの場合はクロックアップ(後述)で翻弄した相手に外骨格が肥大化した両腕を叩きつける格闘戦を行う者が多く、ジオフィリドワームを除けば武器を手持ちで戦う怪人は登場しなかった。
  • 体のどこかに髑髏の意匠を持つ[59]。これはデザイナー曰く「擬態する人間の遺伝子情報がエラーとして現出された」感の表現である。ただし、これは公式な設定では無く、また同時に「本当はドクロ好きなだけです」とも述べている[57]。また平成ライダーシリーズで度々見られる傾向として、作品内の古いエピソードに登場した怪人のスーツを改造し、新たな怪人用に再塗装することが多々あるが、本作品では作品内に留まらず、同じクリーチャーデザイナーが2年前に手がけた『仮面ライダー剣』のアンデッドからも、一部のスーツが同様に改造・再塗装を施されており、一部の具体的な素体はイラストワークス[要文献特定詳細情報]で述べられている。幹部系は虫だけではなく甲殻類も入れることとなった[59]
主なワーム
スコルピオワーム
ウカワーム
カッシスワーム

ネイティブ

諸元
ネイティブ
身長 242 - cm
体重 132 - kg

35年前に隕石に内包されて地球に侵入した別種のワーム。頭部にカブトムシのサナギのように巨大な角があること以外はワームと共通している。渋谷隕石に内包されて侵入したワームとは敵対関係にあり、命を狙われている。

地球に到達した当時、近い未来に敵対するワームが地球に侵入することを予期したネイティブは人類と接触。自分たちの身を守るため人類と手を組み、彼らと共にZECTを結成。キャストオフやクロックアップといった自らの生体構造を提供してマスクドライダーシステムの開発を促す代わりに、システムを装着した人間に自分たちを守ってもらうという契約を交わした。人類との共存を望む者もいるが、根岸ら上層部の者たちは人間に成り代わり自分たちが地球の支配種となるべく、地球到達時より密かに計画を練り遂行していた。ZECT結成後、長らく公には姿を見せなくなるが、この間にも人工的に人間をネイティブに変貌させる研究や、武装の開発を行っていた。成虫体はひよりことシシーラワームと三島がワーム化したグリラスワームのみ確認できる。

  • デザイン画では「CORNO SALIS」(コルノサリス)と呼称される[52]
シシーラワーム
グリラスワーム

劇場版では、このネイティブと同じ頭部に巨大なツノが生えている形状をしたものが隕石に内包されて現れた敵であり、「ワーム」として扱われる。

クロックアップ

全身を駆け巡るタキオン粒子によって、時間流を自在に行動可能になる[61]超高速の特殊移動方法。各ライダーフォーム・ワーム成虫体が持つ能力である。ライダーの場合は腰部のベルトにあるスイッチに触れることで、ワームの場合は自らの意思で発動する。スイッチはバックル中心部の両脇にあり、ライダーベルトのカブト・ガタック・ダークカブトはプッシュ式のスラップスイッチ、ゼクトバックルの他ライダーはスライド式のトレーススイッチである。

クロックアップの特徴

  • タキオン粒子の流れる目でなければ視認することは不可能[62]
  • ライダー・ワーム側から見れば、クロップアップ中は自分たち以外の時間がほぼ止まっているに等しい。
  • 長時間のクロックアップは装着者に負担が掛かるため、ゼクターが自動的にあるいはライダー自ら解除する(数秒 - 約1分)。ライダー・カブトエクステンダーはクロックアップ発動時には「Clock Up」、解除時には「Clock Over」の電子音声が発声される[注釈 21]
  • クロックアップが解除された後に再度クロックアップを発動することで、連続してクロックアップ可能。

長時間のクロックアップが装着者にどのような負担を掛けるのかは説明されていない。

カッシスワームは事実上時を止めるほどに素早いクロックアップ・「フリーズ」を発動可能。「フリーズ」を使用した存在にとっては、クロックアップ・ハイパークロックアップした存在も停止しているのと全く変わらない。

また『仮面ライダーディケイド』および『仮面ライダーウィザード』第52話においては、類似能力である『仮面ライダー555』のファイズ アクセルフォームと拮抗する描写で演出された。ただし、『仮面ライダーディケイド』は「リ・イマジネーション」として構築されており、オリジナルシリーズの再現ではないと梶淳プロデューサーが述べている[63]

ハイパークロックアップ

ハイパーフォーム・ハイパークロックアップ形態時に使用可能な、クロックアップの数十倍のスピードで移動・活動可能な特殊移動方法。速さでは「フリーズ」に及ばないが、現在過去未来・異空間を自由・思いのままに行き来することも出来る。ハイパーゼクターのスラップスイッチを押すことで発動する。

クロックアップと同様に制限時間があり、発動時には「Hyper Clock Up」、解除時には「Hyper Clock Over」とそれぞれ発声される。ハイパークロックアップした視点からは、クロックアップした物体もスローで視認される。

作中用語

エリアX
巨大隕石落下により壊滅したかつて東京渋谷区だった渋谷廃墟[64]。封鎖されており、一般人は容易に入ることはできない。その最深部はZECTとワーム双方の勢力による人間のネイティブ化の実験が行われ、厳重に擬態天道総司(鉄仮面の男)を幽閉する極秘研究施設となっており、マスクドライダーシステムとハイパーゼクターが開発された。日下部ひより(シシーラワーム)が訪れた際、時空の歪みが発生し、彼女と擬態天道総司を飲み込む。
ジョウント
ゼクターおよびマイザーボマーが行うことのできる特殊移動方法。時空を分断することにより、密閉空間で無い限りどこにいても資格者の意思に呼応して駆けつける。
エリアZ
マスクドライダー計画の中枢と呼ばれる地帯。マスクドライダーシステムが開発された。劇中では乃木怜治(カッシスワーム・グラディウス)率いるワーム軍団の襲撃を受ける。田所修一に語られたのみで詳細は不明。

キャスト

レギュラー・準レギュラー

声の出演

ゲスト

  • 若い警備員 - 原田孝司(1)
  • 中年の刑事 - 田村円(1)
  • 青年の刑事 - 下塚恭平(1)
  • ひったくり - 大林勝(1)
  • カブトの資格者 - 清水友範(1,2)
  • サルの外国人客 - ジル・ボーフィス、マーク・カール・アードマン、レインハード・モラー(2)
  • 玉井ユキ - 菊地美香(3)
  • IT社長・ウエムラ - 村上幸平(3)
  • 警察官 - 木内さとし(3)
  • 警察官 - 城戸光晴(3)
  • 加賀美亮 - 佐々木和徳(3,4)
  • 添野幹男 - 山田強(5,6)
  • 東省吾 - 小川敦史(5,6)
  • ニット帽子の男 - 堀田茂々(5)
  • フード服の女性OL - 絵梨華(5)
  • 警備員 - 大久保運(6)
  • 新郎 - 枝川吉範(7)
  • 豆腐屋の親父 - 岡田正(7,8,42)
  • 医師 - 山素由湖(9)
  • 合コンメンバー - 今井友香野間れい、高木里奈、山田美由希(11)
  • 奥様 - 吉川まりな(11)
  • 由香里 - 英玲奈(12)
  • ピザ屋配達員 - 加藤義宗(13)
  • ジョギングする男 - 高木裕喜(13)
  • 本郷猛 - 黄川田将也(友情出演 / 14)
  • 井口浩二 - 菊地謙三郎(14)
  • 若林龍宏 - モロ師岡(15,16)
  • 屋台のおやじ - 湯沢勉(15,16)
  • 高山順子 - 中村綾(17,18)
  • ZECTの職員 - 末野卓磨沖田裕樹(18)
  • 神代美香 - 細野佑美子(19,20,26,45)
  • 白バイ隊員 - 木川淳一(19)
  • 警官 - 河野安郎(19)
  • 宏子 - 馬場梨里杏(20)
  • 主婦 - 奥田由美(20)
  • マコト - 桑代貴明(21,22)
  • 工員 - 小野孝弘(21)
  • アナウンサー - 下平さやか(テレビ朝日アナウンサー / 24)
  • 主任刑事 - 向井恭介(25)
  • デカ長 - 加藤忠可(25)
  • マネージャー - 石井苗子(27)
  • 相良和彦 - 松本博之(27)
  • 通行人 - 芹澤興人(27)
  • 亜美 - 大宮司愛磨(29)
  • 料理人 - えんじ則之、垂柳敦志、田中登志哉(29)
  • 生簀一郎 - 阿部進之介(29,30)
  • 田所の弟 - 勝矢(30)
  • 京料理屋の大将 - 小林清秀(30)
  • 江戸前鮨の大将 - 高塚玄(30)
  • 大臣 - 小倉馨、津野哲郎(30)
  • シャドウ - 肥野竜也(33,34)
  • 樹花の友達 - 由良有里紗(34)
  • 古着店 - 小島康志(34)
  • 駄菓子店 - かねちくけんじ(34)
  • 立川大吾 - 中泉英雄(35,36)
  • 黒装束の女 - 生駒エリコ(35)
  • サルの客 - 後藤陽子、中村このみ(35)
  • 青田 - 椿直(37,38)
  • 小林恵子 - 鈴木かすみ(37,38)
  • カスミ - 池田彩(37,38)
  • 樹花の担任 - 池田花桜(37)
  • 黒装束の女 - 小出ミカ(37)
  • 理事長 - 角田篤(38)
  • 戸塚 - 阿南健治(39,40)
  • 岡村京子 - 竹中絵里(39,40)
  • 黒装束の女 - 五十嵐貴子(39,40)
  • ネイティブ - 服部紘平(41)
  • 井上 - 迫田孝也(45)
  • 剣の部下 - 小川功治朗(45)
  • 隊長 - 児玉貴志(47)
  • ワーム - 舘昌美(48)
  • 母親 - 松本朋子(48)
  • ヤマト - 虎牙光揮(友情出演 / 49)
  • オダ - 小林且弥(友情出演 / 49)
  • フランス人 - Mekdachi Khalil(49)
  • 女の子 - 乾真菜美(49)

スーツアクター

スタッフ

東映側プロデューサーに『仮面ライダーアギト』から『仮面ライダー555』を手がけた白倉伸一郎と武部直美のコンビが3年ぶりに復帰した。メインライターは、同じ白倉・武部作品の『Sh15uya』を手がけ、前作『仮面ライダー響鬼』の後半から平成ライダーシリーズに参加し、シリーズ初のメインライターとなる米村正二が務めた[80]。その他、音楽を手掛ける蓜島邦明、『555』以来のライダー復帰となる田﨑竜太や『仮面ライダー剣』以来の長石多可男など、平成ライダーや『Sh15uya』共通のキャスト・スタッフが多数参加している[80]

白倉プロデュース作品の多くに参加している井上敏樹をメインライターにしなかったことについて、白倉は「井上と一緒に作ると、お互いの言いたいことが解ってしまい、今までと大差ないものになりそうだから」と語っている(全体の3分の1にあたる16回は井上が担当している)。

ひよりのイラスト担当として『555』で海堂直也役を演じた唐橋充が、田﨑から直接のオファーにより起用されている[81]

音楽

本作品のために製作されたボーカル楽曲は劇場版含めて4曲のみであり、平成仮面ライダーシリーズ中最も少ない。また『仮面ライダー龍騎』から恒例となっていたCD-BOXとは別に、テレビシリーズ用に製作された楽曲を収録したサウンドトラックCDも放送期間中にリリースされており、以降の平成仮面ライダーシリーズでも一部を除き、このリリース方式が踏襲されている。また『仮面ライダーアギト』以降続いた児童向けブックCDのリリースも本作品で最後となる。

主題歌
NEXT LEVEL
作詞 - 藤林聖子 / 作曲・編曲 - 渡部チェル / 歌 - YU-KITRF
最終回を除く全話においてオープニングテーマとして使用。オープニングの役名クレジットではシリーズとしては珍しく「天道総司(改行)仮面ライダーカブト」と、素顔の役名とライダーの名称とが併記されていた。
挿入歌
本作品では明確なEDテーマは存在せず、主に戦闘シーンに使われる挿入歌がEDテーマ扱いとなる。最終回でのスタッフロールではBGMが使用された。
「FULL FORCE」(2 - 32)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - nishi-ken / 編曲 - RIDER CHIPS・渡部チェル / 歌 - RIDER CHIPS
「LORD OF THE SPEED」(33 - 46)
作詞 - 藤林聖子 / 作曲 - 渡部チェル / 編曲 - RIDER CHIPS・渡部チェル / 歌 - RIDER CHIPS featuring 加賀美新(佐藤祐基

放送日程

各回に正式なサブタイトルはなく、本節にて「サブタイトル」としているものはいずれも新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌などにて表記されたものである。

登場ワームのリンク先はモチーフとなった生物である。モチーフとなった生物はテレビ朝日内公式サイトの記述[82]による。

各話終了時、映像にカブトムシの羽が交差し、映像が数枚の植物の葉により埋まるという演出がなされている。

放送日 放送回 サブタイトル 登場ワーム 脚本 監督
2006年01月29日 1 最強男
  • アラクネアワーム・ルボア(1話)
  • アラクネアワーム・フラバス
  • アラクネアワーム・ニグリティア
米村正二 石田秀範
2月05日 2 初2段変身
2月12日 3 俺が正義!! 田村直己
2月19日 4 愛を説く!!
2月26日 5 捕獲指令!! 長石多可男
3月05日 6 オレ様の花
3月12日 7 2号新登場
  • ベルバーワーム
  • ベルバーワーム・ロタ(7話)
石田秀範
3月19日 8 怒れる豆腐
3月26日 9 蜂の乱心!!
  • コレオプテラワーム・アエネウス(9話)
  • コレオプテラワーム・クロセウス
  • コレオプテラワーム・アージェンタム
田村直己
4月02日 10 友じゃねぇ
4月09日 11 合コン燃ゆ 井上敏樹 田﨑竜太
4月16日 12 化粧千人斬
4月23日 13 チーム解散 米村正二 長石多可男
4月30日 14 裏の裏の裏
  • 白サナギ
5月07日 15 怪人名医!?
  • フォルミカアルビュスワーム
  • フォルミカアルビュスワーム・オキュルス
  • フォルミカアルビュスワーム・マキシラ
井上敏樹 鈴村展弘
5月14日 16 まさかの嵐
5月21日 17 甦る記憶!! 田﨑竜太
5月28日 18 さらばゴン
6月04日 19 さそり富豪 長石多可男
6月11日 20 ねぇじいや
[注釈 23]6月25日 21 VSクワガタ 米村正二 田﨑竜太
7月02日 22 誕生特別編
7月09日 23 謎+謎=X 田村直己
7月16日 24 ラーメン道
7月23日 25 驕る捜査線 長石多可男
7月30日 26 激震する愛
[注釈 24]8月06日 27 俺!?殺人犯 井上敏樹 田﨑竜太
8月13日 28 なぜ!?絶命
  • アキャリナワーム・アンバー
8月20日 29 闇キッチン 石田秀範
8月27日 30 味噌汁昇天
9月03日 31 衝撃の事実 米村正二 長石多可男
9月10日 32 解ける謎!!
9月17日 33 萌える副官 田﨑竜太
9月24日 34 砕け超進化
10月01日 35 地獄の兄弟 石田秀範
10月08日 36 赤い靴暴走
10月15日 37 学校の怪談 長石多可男
10月22日 38 あぶない妹
10月29日 39 強敵黒カブト 井上敏樹 田﨑竜太
[注釈 25]11月12日 40 最大の哀戦
11月19日 41 敗れる最強
  • カッシスワーム・ディミディウス
    • カッシスワーム・グラディウス(42話)
米村正二 石田秀範
11月26日 42 最凶VS.最恐
12月03日 43 俺を狙う俺
  • カッシスワーム・グラディウス
柴﨑貴行
12月10日 44 生きるとは
12月17日 45 Xマス激震
  • カッシスワーム・クリペウス
井上敏樹 長石多可男
12月24日 46 さらば剣!!
2007年01月07日
[注釈 26]
47 最終章突入 米村正二 石田秀範
1月14日 48 天道死す!!
1月21日 49
(FINAL)
天の道

他媒体展開

映像ソフト化

いずれも発売元は東映ビデオ

DVD
2006年8月4日 - 2007年7月21日にかけて、テレビシリーズのDVDがより発売された。全12巻で各巻4話(Vol.12のみ5話)収録。本作品よりソフト販売がDVDのみの展開に一本化されたほか、それまで映像ソフト化の際にカットされていた、提供クレジットの背景映像がカットされずに収録されるようになったが、本放送で劇場版のタイアップ映像が使用された際は省略されることもある。なお、「Vol.3」の第12話のAパートのチャプター位置がずれているというミスがある[83]
この他、2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」および2009年12月11日発売の「仮面ライダーディケイドVol.6」の初回生産限定版の特典として第1話が収録されている。
Blu-ray Disc
2015年1月9日、3月13日、5月13日にそれぞれBOX1、BOX2、BOX3が順次発売。BOX1には「超バトルDVD 誕生!ガタックハイパーフォーム!!」が新規映像特典として収録。封入特典は3巻共通でブックレット(16P)であり、BOX1のみ初回限定特典として全巻収納BOXを同梱。

他テレビシリーズ

仮面ライダーディケイド
仮面ライダーカブト、ザビー、ガタック、ワームが登場。仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパーはオリジナルキャストが声を担当し登場。
仮面ライダーウィザード
第52・53話に仮面ライダーカブトとワームが登場。
仮面ライダージオウ
仮面ライダーカブトが2068年の世界に歴代平成仮面ライダーの銅像のひとつとして登場。
EP36のエピローグでカブトゼクターが登場。EP37・38にて仮面ライダーカブト、加賀美新[注釈 27] / 仮面ライダーガタック、矢車想 / 仮面ライダーキックホッパー、影山瞬 / 仮面ライダーパンチホッパーが登場[84]

テレビスペシャル

仮面ライダーG
SmaSTATION!!Presents SMAPがんばりますっ!!』内で放送された作品。仮面ライダーカブト、ワームが登場。

映画

主演映画

劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE』(2006年8月5日公開)
本作品の単独作品。

ゲスト出演映画

劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー』(2009年8月8日公開)
『仮面ライダーディケイド』の単独作品。仮面ライダーカブト、仮面ライダーキックホッパー、仮面ライダーパンチホッパー、ワームが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』(2009年12月12日公開)
仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーカブト、ワームが登場。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』(2011年4月1日公開)
仮面ライダーオーズ/OOO』と『仮面ライダー電王』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーカブトをはじめとする本作品の仮面ライダーとワームが登場。
スーパーヒーロー大戦シリーズ
いずれも仮面ライダーシリーズスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』(2012年4月21日公開)
仮面ライダーカブト、ワームが登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』(2013年4月27日公開)
先の2シリーズとメタルヒーローシリーズのクロスオーバー作品。仮面ライダーカブトが登場。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊』(2014年3月29日公開)
仮面ライダーカブトが登場。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』(2015年3月21日公開)
仮面ライダーカブトが登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』(2017年3月25日公開)
仮面ライダーガタック、仮面ライダーダークカブトが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー 鎧武&ウィザード 天下分け目の戦国MOVIE大合戦』(2013年12月14日公開)
仮面ライダー鎧武/ガイム』と『仮面ライダーウィザード』のクロスオーバー作品。武神カブト登場。
劇場版 仮面ライダービルド Be The One』(2018年8月4日公開)
仮面ライダービルド』の単独作品。仮面ライダーカブトが登場。
平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズ FOREVER』(2018年12月22日公開)
『仮面ライダージオウ』と『仮面ライダービルド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダーカブトが登場。
劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』(2019年7月26日公開)
『仮面ライダージオウ』の単独作品。仮面ライダーカブトが登場。

Webドラマ

dビデオスペシャル 仮面ライダー4号
dビデオで配信される上記の『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』のスピンオフ作品。仮面ライダーサソードが登場。
仮面ライダーブレイブ〜Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!〜
2017年2月19日から東映特撮ファンクラブにて配信開始。『仮面ライダーエグゼイド』のスピンオフ作品。仮面ライダーサソードが登場。

オリジナルDVD

『仮面ライダーカブト超バトルDVD 誕生!ガタックハイパーフォーム!!』
てれびくん応募者全員サービスDVD。DVDのみのオリジナルフォームであるガタックハイパーフォームが登場する。またテレビシリーズとは異なり、カブトゼクターとガタックゼクターが言葉を発する。カブトとガタック、それにパンチホッパー以外のライダーもカブトゼクターの回想シーンに登場する。
キャスト
  • 天道総司 / 仮面ライダーカブト - 水嶋ヒロ
  • 加賀美新 / 仮面ライダーガタック - 佐藤祐基
  • 天道樹花 - 奥村夏未
  • カブトゼクター - 関智一
  • ガタックゼクター - 遊佐浩二
スタッフ
  • 原作 - 石ノ森章太郎
  • 監督 - 柴﨑貴行
  • 音楽 - 蓜島邦明
  • アクション監督 - 宮崎剛(ジャパンアクションエンタープライズ)
  • プロデュース - 白倉伸一郎、武部直美、和佐野健一
  • 構成 - 武部直美
  • 制作協力 - 東映
  • ビデオ制作 - 東映ビデオ
仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!〈てれびくんの世界〉
『仮面ライダーディケイド』のオリジナルDVD。仮面ライダーカブトが登場。

小説

『世界の果てで君と出会う』
DVDセル版の毎巻初回プレス限定特典として付属したライナーカードに連載された、米村正二書き下ろしの連続短編小説。
最終回後を舞台に、タイへと旅立ったひよりの行方を加賀美の視点で追う物語となっている。また劇場版DVDのライナーカードには、渋谷隕石の直撃当時を天道の視点で描いた短編が掲載された。
小説の執筆時期の都合上、テレビシリーズ最終回とは描写の一部に差異が見られる。
S.I.C. HERO SAGA
「MASKED RIDER KABUTO EDITION -since 1986-」
『S.I.C. HERO SAGA vol.3』の書下ろし作品。本作品以前のライダーシステム開発の経緯を描いた作品。
「MASKED RIDER DECADE EDITION -ストロンガーの世界-」
『仮面ライダーディケイド』の小説作品。仮面ライダーカブトが登場。
小説 仮面ライダーシリーズ
『小説 仮面ライダーカブト』
講談社キャラクター文庫、2012年11月30日発売
著:米村正二 ISBN 978-4063148572
劇場版DVDへの収録分も含めた『世界の果てで君と出会う』の再録に加え、テレビシリーズ第1話と終盤のノベライズを間に挟んでいる。
小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 〜レンズの中の箱庭〜
『仮面ライダーディケイド』の小説作品。天道総司 / 仮面ライダーカブトをはじめとする本作品のキャラクターが登場。

ゲーム版

『仮面ライダーカブト』
バンダイナムコゲームス・バンダイレーベルより2006年11月30日PlayStation 2用の格闘アクションゲームとして発売。平成仮面ライダーシリーズは『仮面ライダークウガ』以降、番組のタイトルを冠したコンシューマーゲームが発売されるのが慣例となっていたが、ブランクを挟んで2009年に発売された『仮面ライダー クライマックスヒーローズ』以降は番組の枠を超えたライダーが集合するクロスオーバー作品にシフトしたため、単独の番組のみをテーマにした作品は発売されていない。開発は、『龍騎』以降のライダー作品ゲームを開発してきたdIGIFLOYD。販売本数は約3万本。
テレビシリーズと劇場版に登場する全ライダー(コーカサスおよびケタロスの声は別人が担当)に加え、ガタック ハイパーフォームや一部ワームも使用可能キャラクターとして登場する。また、前作『響鬼』までとは異なり、PlayStation版『仮面ライダー』『仮面ライダーV3』におけるショッカーやゲルショッカーの戦闘員との戦闘パートと同様に3D対戦ゲームとなっており、数人同時に入り乱れての殺陣を再現している。

CS放送・ネット配信

CS放送
ネット配信

脚注

注釈

  1. ^ ライダーを統一したのは某昆虫カードゲームの影響であるとデザイナーは語っている[要出典]。カブトムシモチーフなのは『仮面ライダー剣』と同じであるがブレイドはヘラクレスオオカブト、カブトは甲虫と正確には異なる。なお、後述の通り厳密にはサソードのみ昆虫モチーフではない(サソリ節足動物)。
  2. ^ 1971年4月3日は『仮面ライダー』の第1回放送日である。
  3. ^ 仮面ライダーディケイド』で本作品のライダーがキャストオフを発動した際には「Change - 」の電子音声が発声されなかった。
  4. ^ スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』ではライダーフォームの状態で使用した。
  5. ^ 最終話のみ通常時と同様に「ライダーキック」と呼称している。
  6. ^ 『仮面ライダーディケイド』に登場するカブトは展開しない。
  7. ^ それ以前に天道はホンダ・CBR1000RRを愛車としていた。
  8. ^ 同時にカブトもキャストオフが可能。
  9. ^ 『仮面ライダーディケイド』ではゼクターニードルを連射する攻撃を披露している。
  10. ^ 書籍『仮面ライダーカブト超全集』では、ザビーブレスと記載されている[33]
  11. ^ 『超全集』では、ZECT隊員のみを資格対象とする機能が組み込まれていたのではないかと推測している[16]
  12. ^ 第18話のみ跳び蹴りも使用した。
  13. ^ ただし、擬態大介・立川大吾は左手でドレイクゼクターを使いこなしている。
  14. ^ ドレイクゼクターはドレイクグリップと結合した状態で飛来した。
  15. ^ それ以前まで加賀美はホンダXR400 モタードを愛車としていた。
  16. ^ 同時にガタックもキャストオフが可能。
  17. ^ ただし、劇中では1人が両形態を使い分けて戦うことは無かった。
  18. ^ 固有名はなく、媒体によってはサリス最終体[51]ワーム サナギ体(脱皮直前)[52]MUTATION SALIS[52]などと表記されている。
  19. ^ 固有名はなく、媒体によっては白いワーム[54]白ワーム[55]ワームサナギ体(白の変種)[56]サリス変異体[51]ミューテーションサリス[57]ワーム サナギ体(変種)[52]END SALIS[52]などと表記されている。
  20. ^ 元はデザイナーが「月刊ホビージャパン」においてサナギマンをモチーフに造形した「クリサリス」という作品に脚が付いていなかったため、アクションができるように腕と脚を生やしてアレンジを加えたものであり、自分の眼に指に突っ込んだような顔はその名残り[59]。なお「クリサリス」の実物写真は、このサリスの誕生秘話とともに原画集『GITAI』に収録されているが、『平成仮面ライダー怪人伝』では眼ではなく「頬に手を当てて恐怖を体現している」と説明されている[60]。また、ショッカー戦闘員のオマージュとも思われるが、それは意識していないという[59]
  21. ^ 仮面ライダーディケイド』で本作品のライダーがクロックアップを発動・解除した際には電子音声が発声されなかったが、例外的に『仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010』の『仮面ライダーディケイド 完結編』の冒頭でカブトが発動した際には発声されていた。
  22. ^ 第19話より「渡辺淳」名義で出演。
  23. ^ 6月18日は「第106回全米オープンゴルフ選手権大会」3日目放送のため休止。
  24. ^ 広島ホームテレビのみ、広島平和記念式典中継のため別日に振替放送。
  25. ^ 11月5日は「第38回全日本大学駅伝」中継のため休止。
  26. ^ 2006年12月31日は「やじうまプラス号外版」(メ〜テレ・朝日放送は別番組)放送のため休止。
  27. ^ 同作品にて、本作品中では実現しなかったカブトへの変身も行っている。

出典

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参考文献

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外部リンク

テレビ朝日系列 日曜8:00 - 8:30
スーパーヒーロータイム第2枠
前番組 番組名 次番組
仮面ライダー響鬼
(2005年1月30日 - 2006年1月22日)
仮面ライダーカブト
(2006年1月29日 - 2007年1月21日)
仮面ライダー電王
(2007年1月28日 - 2008年1月20日)