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: トリントン基地でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略および中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。単発の発射によって時間差や個別攻撃も可能だが、一斉発射によって広範囲の敵を攻撃することも可能。
: トリントン基地でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略および中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。単発の発射によって時間差や個別攻撃も可能だが、一斉発射によって広範囲の敵を攻撃することも可能。
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: また、漫画『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY#機動戦士ガンダム0083 REBELLION|機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』では、アニメ版の武装のほか、月のフォン・ブラウンにケリィ・レズナーを迎えに来た際には、[[リック・ドム#リック・ドム(RS型)|リック・ドム]]用のビーム・バズーカと通常のシールド(オリジナルデザイン)を携行し、バインダーにシュツルム・ファウストを計4基、両脚に[[ザクII]]用3連装ミサイル・ポッドを1基ずつ、背部にMLRSおよびMS用対艦ライフルASR-78([[ザクII#『機動戦士ガンダム_THE_ORIGIN』におけるザクII|ザクII]]が携行)、ラケーテン・バズ3丁、ジャイアント・バズ2丁という重装備で登場する。
: また、漫画『[[機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY#機動戦士ガンダム0083 REBELLION|機動戦士ガンダム0083 REBELLION]]』では、アニメ版の武装のほか、月のフォン・ブラウンにケリィ・レズナーを迎えに来た際には、[[リック・ドム#リック・ドム(RS型)|リック・ドム]]用のビーム・バズーカと通常のシールド(オリジナルデザイン)を携行し、バインダーにシュツルム・ファウストを計4基、両脚に[[ザクII]]用3連装ミサイル・ポッドを1基ずつ、背部にMLRSおよびMS用対艦ライフルASR-78([[ザクII#『機動戦士ガンダム_THE_ORIGIN』におけるザクII|ザクII]]が携行)、ラケーテン・バズ3丁、ジャイアント・バズ2丁、プロペラントタンク2基という重装備で登場する。


; 劇中での活躍
; 劇中での活躍

2019年7月25日 (木) 03:11時点における版

ガンダム開発計画(ガンダムかいはつけいかく、GUNDAM Development Project)は、OVA機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』における架空の軍事計画。ガンダムシリーズの主要兵器である有人式人型ロボット「モビルスーツ」(MS)の開発計画であり、『機動戦士ガンダム』に登場する主役機「RX-78 ガンダム」の発展型を目指していたことから「ガンダム開発計画」と呼ばれる。

製造された一連の試作機群はGP(ジーピー)シリーズとも呼ばれる。各機体は花の名になぞらえたコードネームで呼ばれることもあるが、これはガンダム開発計画の秘匿と、開発に携わったアナハイム・エレクトロニクス社(以下、AE社)のスタッフに女性が多かったこともあり、愛着を込めて便宜上付けた名称であり、連邦軍の正式な符丁ではない。OVA劇中でも、GP03に関して「デンドロビウム」との区別のため、1度だけ「ステイメン」と呼ばれた以外は「ガンダム試作○号機」「○号機」としか呼ばれていない。

概要

一年戦争終結後、地球連邦政府は「連邦軍再建計画」の一環として「ガンダム開発計画」を立案[1]。連邦軍内部において部署の整理が立ち遅れていた事から開発は外部に委託することとなり[2]宇宙世紀0081年10月20日から、連邦軍ジョン・コーウェン中将の元で、AE社と共同で極秘の内に開発が始まった[3]。そして完成したのがGPシリーズ(ガンダム試作機)である。

当計画は、連邦軍とジオン公国軍のMS技術を融合させた次世代試作実験機の開発計画であり[1]、それぞれの分野で最強のMSを作ることを目的としている[4]。AE社先進開発事業部「クラブ・ワークス」がガンダム試作1号機(GP01)、ジオニック社出身の技術者が在籍する第二研究事業部がガンダム試作2号機(GP02)およびガンダム試作4号機(GP04)の開発を担当している[5]ガンダム試作3号機(GP03)はこれらと別のグループが担当していたとされる[6]が、コアとなるMSステイメンはクラブ・ワークスが担当している[5]

極秘の計画だったが、情報の漏洩からジオン公国軍残党のデラーズ・フリートに察知され、アナベル・ガトーによりトリントン基地からガンダム試作2号機を搭載する核兵器ごと強奪される事態を招く。その後も連邦軍の官僚主義的対応や派閥争いなどにより事態は一層混迷し、コーウェン中将は責任を問われ失脚する。

一連の連邦軍とデラーズ・フリートとの戦いでは3機(ガーベラ・テトラを含むと4機)のGPシリーズが実戦投入され、それが連邦軍の不祥事とも絡んでくるため、事件後に実権を握ったジーン・コリニージャミトフ・ハイマンの一派により「ガンダム開発計画」とGPシリーズはその一切を封印、公式記録から抹消される[注 1]。計画のもたらした技術も封印されたことになっているが、予算の計上なども踏まえ、ムーバブルフレーム全天周モニターなどの技術は公表され、なんらかの形で後のMS開発に活かされている[7]

過剰予算はティターンズが再利用する形でガンダム・インレの開発計画に流用している[8][注 2]

宇宙世紀0099年11月、ガンダム開発計画に関する資料の一部がAE社により公開され、それまで謎とされていた第1世代MSと第2世代MSを繋ぐテクノロジーとして注目を浴びた[5]

試作0号機

ガンダム試作0号機(ブロッサム)

『0083』劇中には未登場の機体で、模型雑誌電撃ホビーマガジン」2002年6月号の企画『機動戦士ガンダム ファントム・ブレット(亡霊の弾丸)』に登場(型式番号:RX-78GP00)。のちに同企画は設定資料を追加して1冊にまとめられ、限定通販された[9]

GPシリーズ最初の試作機で、コードネームは「ブロッサム」 (BLOSSOM) (英語で「花、開花」の意)。型式番号から「GP00」とも呼称される。

GPシリーズの共通フレームのトライアル用として、クラブ・ワークスが軍部の認可を受ける前に独自開発した試作MS[10]。その時点でのAE社の考えられうる限りの要素が導入された高性能機である。機体背面に設置されたドラム式フレームから武器マウントアームを介して様々な装備が可能となっていることが最大の特徴。またコア・ブースターIIとの合体が可能であり、肩部や脚部にはコア・ブースターIIによる高機動化に合わせてスラスターが増設され、機動性の向上が図られている。

固定武装は両肩に設けられたビーム・サーベル2基。さらに完成機は右側ドラム式フレームに大型ビーム・ライフルを装備する。当時のMSの火器としては最大級のものであり、威力も高いものだった。それゆえエネルギーチャージには時間を要し、連射は不可能である。そして左側ドラム式フレームにはレドーム状のミノフスキー粒子干渉波検索装置 (MPIWS: Minovsky-Particles Interference-Wave Searcher) を装備。広域センサーとして機能するが、たびたび不調が生じるために信頼性は低かった。これらの大型装備を強引に装着した結果、MS形態時の剛性や重量バランスにも悪影響を与え、操作性は劣悪なものとなった[10]。なお、これら以外のドラム式フレーム用の「様々な装備」は不明である。

宇宙世紀0082年12月、ジャック・ベアード中尉が完成したばかりの本機に搭乗して月面での哨戒任務に従事するが、目標であったジオン残党軍のザメル砲部隊と交戦し、機体は大破する。機体を回収して検証した結果、1つの機体にあらゆる機能を詰め込むのはパイロットの負担となることが判明した。それに従い、複数の機体で単一の機能を追求するため、後継機である4機のGPシリーズが開発されることとなる。

漫画『機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』では、月での改修が完了したGP01フルバーニアンが、暗礁宙域での「アルビオン」とシーマ艦隊の戦闘に急行するため、ブースター・ベッドに本機の大型ビーム・ライフルとMPIWSを固定して出撃し、ムサイ級1隻を撃沈する(OVA版とは展開が異なる)。その際、本機はGP01とは別の開発者によるものであることがニナ・パープルトンにより語られる。

なお、メディアワークスからガレージキットが限定販売された。

コア・ブースターII

本機のコクピットは、後のGP01とほぼ同規格のホリゾンタル・イン・ザ・ボディ式コア・ブロック・システム(後述)を採用していたが、コア・ファイターはコア・ブースターII(型式番号:FF-X(7)II-Bst)と呼ばれ、GP01用として採用されるコア・ファイターIIより後発であった(ただしこの当時のコア・ブロック・システムの完成度は高くなかったという[10])。一年戦争時のコア・ブースターはそのままではMSとのドッキングは不可能であったが、その機動性に着目した技術者によってコア・ブースターのままドッキング出来るように設計されたといわれるが、コア・ブースターIIからブースターを外すだけでコア・ファイターIIになるような構造にはなっていない。GP00とのドッキング時には背部にドラム式フレーム、臀部にブースター部分が配置される。

MS形態時にビーム・サーベルとなる部位はコア・ファイターIIと同様の砲口が確認できるが、ビーム砲として使用可能であったかは不明。完成機の大型ビーム・ライフルは機体下面右側にオフセットされ、MPIWSは機体上面に配置されるが、この状態では機体制御が困難であることが判明し、本機は廃案となった。

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試作1号機

ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)

諸元
ガンダム試作1号機(ゼフィランサス)
GUNDAM GP01 (ZEPHYRANTHES)
型式番号 RX-78GP01
全高 18.5m[11] / 18.0m[12]
頭頂高 18.0m[13]
本体重量 39.7t[13]
全備重量 65.0t[13]
装甲材質 ガンダリウム合金[14]
出力 1,790kW[13]
推力 42,000kg×2[13]
12,000kg×2[13]
総推力:108,000kg[11]
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
90mmマシンガン×1
シールド×1
搭乗者 コウ・ウラキ

コードネームは「ゼフィランサス」[注 3]。型式番号から「GP01」とも呼称される。

RX-78 ガンダム直系の後継機として、汎用人型兵器としての性能を極限まで突き詰めた機体[15]。機体本体はクラブ・ワークス[5]コア・ファイターIIはAEハービック社がそれぞれ開発を担当した[3]。宇宙世紀0083年9月29日、月面都市フォン・ブラウン市内にあるアナハイム社リバモア工場においてロールアウトした。

当初、AE社所属のニール・クレッチマン(元連邦宇宙軍大尉)がテストパイロットを担当する予定だったが、0083年9月9日に北米オークリー基地で行われていた新型ジェネレーター試験中の事故により死亡したため[5]、担当テストパイロットはトリントン基地で選抜されることとなった。しかし、GP02がジオン残党に強奪された際、その場に居合わせたコウ・ウラキが搭乗し、以降はそのままテストパイロットを担当する。

基本性能はガンダムを上回っていたものの[16]、調整に手間取ったためアルビオンに搬入された当時は陸戦用標準装備がやっと間に合った状態で、空間戦闘仕様のオプション類はまだ準備が整っていなかった。本来は陸戦装備のままでもコアファイター部のユニット交換で空間戦闘の対応が可能だったが[15]、本編中ではテスト不足やコウの設定ミスにより、宇宙空間での機動性能を発揮することができなかった。

各部解説
この機体は四肢の構造に新しい設計思想を採用している。これまでMSの四肢の駆動は胴体から行われてきたが、これを四肢側からの駆動に改めている。腕部に関しては新しいコア・ブロック・システムを採用したことにより本体側に機構を組み込むことができなかったことも影響している。これらの設計思想はのちにムーバブル・フレームへと発展し[15]、以後のMS開発への礎を築いた。
武装
60ミリバルカン砲
近接火器として側頭部に2門装備されている。
ビーム・サーベル
型式番号:A.E.Blash・XB-G-06/Du.02
ブラッシュ社製。バックパックに2基装備。コア・ファイター時にはビーム・ガンとして機能する。しかし、ジェネレーターの出力不足から、威嚇程度の威力しかない。
ビームライフル
型式番号:BOWA・XBR-M-82-05H
ボウワ社開発のセパレート式エネルギーパック方式を採用したビーム・ライフル。近接格闘時の防御も考慮されており、ビーム・ジュッテと呼ばれる小型のビーム・サーベル発生器を銃身に装備している。
90ミリマシンガン(ブルパップ・マシンガン)
型式番号:HFW-GMG・MG79-90mm
この時期の連邦製MSの標準兵装。劇中第2話において使用する。
シールド
型式番号:RX・Vsh-023F/S-04712
のちのガンダムMk-IIに似た伸縮機能が追加され、取り回しが向上している。耐ビームコーティング処理がされており、数回のビームの直撃に耐えられる。
劇中での活躍
性能実験のため、GP02とともにトリントン基地に搬送されるが、襲撃してきたジオン軍残党にGP02を強奪され、その追撃作戦に投入される。宇宙に上がった後、シーマ艦隊との交戦で地上用装備のまま出撃を強行し、大破。機体はフォン・ブラウン工場に搬入され、修復と並行して宇宙戦仕様であるフルバーニアンへと改修される。
デザイン
マクロスシリーズ』のメカニックデザインを行っている河森正治がメインデザインを、カトキハジメがコクピット周辺や武器などのデザインを担当した。RX-78と異なりコア・ファイターが地面に対して垂直ではなく平行に搭載され、バックパックと兼用している(航空機マニアの河森からすると、あれだけの出力の推進装置をMS形態で使用していないのは考えられないとのこと)。なおコア・ファイターIIの具体的な変形・内蔵機構は当初はデザインされておらず、後にGP01がガンプラマスターグレード化された際にカトキにより設定されている。

コア・ファイターII

諸元
コア・ファイターII
型式番号 FF-XII / FF-X7II
全長 14.7m[13]
全幅 10.5m[13]
全備重量 15.9t[13]
推力 42,000kg×2[13]
武装 ビーム・ガン×2
搭乗者 コウ・ウラキ
ニック・オービル

V作戦によって作られた地球連邦軍の試作MS群(ガンタンクガンキャノン、ガンダム)に続いて、パイロットおよび実戦データの回収と汎用性の向上のためにコア・ブロック・システムを採用する。機体の剛性低下と重量増加を伴うシステムの有効性を再検証するためとも言われ、内蔵するコア・ファイターIIはそれまでのもの以上に高性能な小型戦闘機として機能する。システムはバーティカル・イン・ザ・ボディ方式に代わりホリゾンタル・イン・ザ・ボディ方式を採用し、コア・ブロック時には機体に対してコクピットを含む機首とエンジンブロックを下方にコの字型に折り畳む。この方式を採用することによりコア・ファイターのコクピットブロックやジェネレーターばかりでなく、エアインテークシステムやスラスターユニット、武装も運用可能になった。ただしガンダムのような戦闘中の空中での分離や合体には対応していない。[16]

本機は、地上用としての装備しか施されていないが、コア・ファイターIIを宇宙用のものに換装し調整を施すことにより容易に宇宙戦仕様へと仕様変更が可能である[注 4]。宇宙戦仕様GP01Fb(フルバーニアン)は、仕様変更の前の戦闘による機体の損傷が激しかったため、コア・ファイターの換装だけでなく、補修を兼ねてMS本体も各種の仕様変更・改装(ロールアウト後に予定されていた追加装備の前倒し投入も行われた)が施されており、当初のガンダム試作1号機宇宙戦仕様案とは外観も含めて別物になった。

試作1号機のバリエーション

フルアーマー・ゼフィランサス
『マスターアーカイブ RX-78GP01 ゼフィランサス』に掲載(型式番号:RX-78GP01Fa[17]
GP01にFSWS構想の進化型とも言える追加装備を架装するプランで、シミュレーション上に留まったとも、実機が製作されユニット毎の試験が行われた(GP01への装備は実現していない)とも言われる。外観上は基本的にフルアーマーガンダムを踏襲しており、武装も右前腕に2連装ビーム・ライフル、右肩にロケット砲(いずれもGP01用の名称は不明)を装備する。
ゼフィランサス(チョバム・アーマー装備)
夏元雅人による漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。同作はリメイクであることから映像版とは展開が異なり、本装備は映像版には登場しない。
核攻撃を行うGP02の護衛を担うため、対核処理を施した追加装甲を装着した姿。ガンダムNT-1用のチョバム・アーマーと全体の形状は似ているが、頭部にジム風のゴーグル型フェイスガードを装着する点が異なる。この装備でトリントン基地に搬入されるが、元来は宇宙や地球軌道上用の装備であり、地上ではデッドウェイトとなるため、トリントン基地攻防戦で強制パージされる。
ゼフィランサス(アクア装備)
漫画『0083 REBELLION』に登場。映像版には登場しない。
ジオン公国軍残党の水中用MSに対抗するためアクア・ジムから流用したパーツを肩、脹脛、背面に装備している。武装もハープーン・ガンを携行。
GアーマーII
漫画『0083 REBELLION』に登場。映像版には登場しない。
サポートメカのGファイターIIがGP01を内部に収容した状態。上述のアクア装備でも収容できる。
ゼフィランサス(宇宙戦仕様)
パーフェクトグレード解説巻末の『アナハイム・ジャーナル』紹介記事に画像が掲載されている。『アナハイム・ジャーナル』本誌にも同じ画像が掲載されているが、色調補正されている。

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ガンダム試作1号機 フルバーニアン

諸元
ガンダム試作1号機 フルバーニアン
GUNDAM GP01Fb
ZEPHYRANTHES FULL BURNERN
型式番号 RX-78GP01Fb[注 5]
全高 19.5m[11] / 18.5m[19]
頭頂高 18.5m[11]
本体重量 43.2t[19]
全備重量 74.0t[19]
装甲材質 ガンダリウム合金[14]
出力 2,045kW[19]
推力 45,000kg×4[19] / 2[12]
12,500kg×4[19]
総推力:234,000kg[20] / 144,000kg[11][注 6]
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
試作大型ビーム・ライフル×1
シールド×1
搭乗者 コウ・ウラキ

GP01の空間戦高機動仕様。本来、試作1号機はコア・ファイターの換装により、重力下仕様から宇宙戦仕様への変更に対応できるよう設計されていた[19]

宇宙用のパーツは機体と同時に完成していたが、テストを行う前にGP01はデラーズ紛争に投入され、宇宙世紀0083年10月31日に行われた[1]シーマ艦隊との戦闘で大破。機体はアナハイム社のフォン・ブラウン工場に搬入され、機体の補修も兼ねた仕様変更を行うことでフルバーニアンに改修されるが、その結果、当初予定されていた「宇宙戦仕様」とは大幅に異なる機体となる[1]。この作業はわずか2日で完了し、アナハイムのリバモア工場で運用テストが行われる。

その圧倒的な加速・運動性能はシーマ・ガラハウに「バッタか!?」と驚嘆させるほどである[注 7]が、パイロットにかかるGも激烈なものとなる。

コア・ファイターの換装により、2基のブースター・ポッドはMS時には背部に位置する。当初、このポッドは固定される予定だったが、AMBACの作動肢としても利用することとなり、機体の高い運動性能に大きく寄与している。また、重力下仕様ではコア・ファイターのエンジンブロック部にはカバーが設けられていたが、脱出時の障害となる可能性があったため、これを廃している。それに伴い、各部の強化が施されている。また、胸部のエアインテークも姿勢制御スラスターに変更されている。普段はカバーで覆われているが、使用時に展開してスラスターが露出し、噴射を行う。

肩部アーマーは、片側5基の姿勢制御スラスターが設置されたショルダー・バーニア・ポッドに換装されている。このうち、先端部の3基は胸部と同様に使用時のみ展開する。また、関節部には耐弾性を向上させるための可動アーマーが追加されている。

腰部のフロントアーマーやサイドアーマーは、重力下仕様より大型化されている。

脚部は損傷が激しかったため、ほぼ全面的に改修が施されている[21]。脛部は推進剤タンクのスペースが設けられ、機体の稼動時間の延長に貢献[21]。足部には4基のスラスターが設けられ、靴を履くような形でユニットを装着する。この脚部構造はのちのΖガンダムの開発に活かされている[22]。 

武装
武装は基本的に重力下仕様と同様だが、ビーム・ライフル(型式番号:BOWA・XBR-M-82-06A)は若干の出力向上が施されている。0083年11月5日には、ロング・ビーム・ライフル(型式番号:Blash・XBR-L-83d)の試射も行った。ただし、このロング・ビーム・ライフルは別の新型機のために開発された装備だったものを互換性検証のため急遽持ち込んだ装備だった。しかし、マッチングに不具合が生じ照準精度が非常に不安定だったため、実戦での使用は1回のみ[注 8]だった。また、この時は照準精度を少しでも上げるため、アルビオンの主砲からスタビライザーを移していた。
テレビアニメ『ガンダムビルドファイターズ』では、上記のロング・ビーム・ライフルがマラサイ用のハイパーメガランチャーとして登場。主役MSのビルドストライクガンダムの強化ビームライフルと撃ち合い、出力差で押し負けてマラサイごと撃破される。
劇中での活躍
初出撃でヴァル・ヴァロを撃破し、それ以降もアルビオンの主戦力として多数のMSを撃墜。コンペイトウの観艦式を襲撃して帰投する途中のガンダム試作2号機と激しい白兵戦を展開した末に相討ちとなって爆散する。
CDシネマ『ルンガ沖砲撃戦』では、上記の大型ビーム・ライフルの射撃でチベ級重巡洋艦を大破させる。
テレビアニメ『機動武闘伝Gガンダム』では、終盤に世界中から集結したガンダム達で構成された「ガンダム連合」の中に一瞬だけ登場する。
デザイン
GP01と同じく河森正治が担当。RX-78-2に近いカラーリングの重力下仕様に対し、青い肩、コクピット周辺の配色、膨らんだスネ部など、Ζガンダムに近いデザインとなっている。

コア・ファイターII-Fb

諸元
コア・ファイターII-Fb
型式番号 FF-XII-Fb / FF-X7II-Fb
全長 15.6m[24]
全幅 14.3m[24]
全備重量 22.6t[24]
推力 45,000kg×4[24]
総推力:180,000kg
武装 ビーム・ガン×2
搭乗者 コウ・ウラキ
ニナ・パープルトン

核となるコア・ファイターIIには、宇宙では不要な空力翼の代わりに可動式のユニバーサル・ブースト・ポッドが設けられた。重力下仕様では熱核ハイブリッドエンジンを搭載していたが、本機では熱核ロケットエンジンへと換装されたことに伴い、本体部のエアインテークは片側2基の姿勢制御用スラスターに変更された。また、ジェネレーター出力を1,790kWから2,045kWへと向上したことにより、ビーム・サーベルを兼ねるビーム・ガンは実用に耐えうるものとなった。

試作1号機 フルバーニアンのバリエーション

ガンダム試作1号機(ティターンズ仕様)
アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』にBUILD MSとして登場。「もしもGP01がデラーズ紛争で失われず、ガンダム開発計画が当初の予定通りに進んでいたなら、ティターンズに使用されたのではないか?」というif設定の機体。濃紺のティターンズカラーに塗装され、シールドにはティターンズのエンブレムがマーキングされている。
重装フルアーマー・バーニアン
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』に登場。映像版には登場しない。名称はモーラ・バシットが付けた仮のもので、 "GP01HFAb" にルビとして振られるが、いずれも制式なものではない。
フルバーニアンにガンダム7号機セカンド・アーマーのパーツを再調整して装着した状態。ガンダム7号機のものと一部仕様が異なり、両肩に「隠し腕」のように先端がビーム・サーベルになったサブ・アームを追加、3連装ミサイル・ランチャーが5連装となり、両脚にも7連装ミサイル・ランチャーが追加されている。
デラーズ・フリートの観艦式襲撃阻止のためアルビオン内で急遽装着され、サウス・バニングジム・カスタムを曳航してガトーの潜伏する宙域へ急行、立ちはだかるケリィ・レズナーヴァル・ヴァロ(フルミッション・モード)と激闘の末勝利する。直後にセカンド・アーマーはパージされている。

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試作2号機

ガンダム試作2号機(サイサリス)

諸元
ガンダム試作2号機(サイサリス)
GUNDAM GP02A (PHYSALIS)
型式番号 RX-78GP02A
全高 19.5m[11] / 18.5m[25]
頭頂高 18.5m[11]
本体重量 54.5t[25]
全備重量 83.0t[25]
装甲材質 ガンダリウム合金[14]
出力 1,860kW[25]
推力 32,000kg×4[25]
6,800kg×4[12]
総推力:155,200kg[11]
武装 60mmバルカン砲×2
ビーム・サーベル×2
アトミック・バズーカ×1
ラジエーター・シールド×1
他(「武装」の項を参照)
搭乗者 アナベル・ガトー

コードネームは「サイサリス」[注 10]。型式番号から「GP02」とも呼称される。

開発は旧ジオニック系技術者が多く在籍する第二研究事業部が担当して進められており[5]、当初はドム系列のコンセプトを踏襲した強襲戦用の重MSとして設計されていた[26]。しかしながら、戦術核兵器の搭載・運用を目的に仕様変更されている[26]。これはMSが兵器として画期的な戦果を挙げたが故に既存の兵器体系が覆されてしまったために戦後の優位性を維持しようとした連邦軍内部の思惑があり[4]、完成したGP02のコンセプトは最強の機動兵器と最強の戦略兵器の両立と位置付けられている[4][注 11]

コンセプトの変更に伴い、ミノフスキー粒子の存在によって核弾頭を確実には誘導できないため本機体自身も爆心地に近づくことを余儀なくされた[4]。その対策に、例えば、冷却装置を内蔵した専用大型シールド、高温時に揮発して機体を保護する特殊塗料など、耐熱や耐衝撃の処理を施した装甲や構造が組み込まれている[26][注 12]。宇宙世紀0083年9月18日ロールアウト[26]。その後、地上でのテストのためオーストラリアのトリントン基地へと運ばれる。

本機は技術的な観点では核爆発に耐え得る装甲以外に優位性は持たない[27][注 13]が、この機体で培われた技術は後年のリック・ディアスに生かされており、機体シルエットやバインダーにその面影を見ることができる[28][注 14]

このように、核弾頭の運用に特化した仕様となっているが、同時に核装備以外の重武装プランも計画されていた(後述)。

各部解説
頭部はGP01と同じくツイン・アイを採用しているが、メインカメラやエアインテークには強力な耐熱・耐放射線処理が施されており、ほかのガンダムタイプの頭部とは異なる意匠を持つ[26]
核使用時の熱・衝撃波・放射線からパイロットを守るため、コクピットは通常のMSと比較して強固に設計されている[26]。コクピットモジュールは外圧に強い球体状となっており、コクピットハッチは何層にもおよぶ装甲材と緩衝材によって構成され、放射線の透過を防ぐ[26]。また、装甲表面には耐熱コーティングが施されており、核使用時は溶融する事で熱エネルギーを相殺させる[29]。メインコンピューターを含む電装系は電磁パルスと放射線から防護するためモジュール内に設置される。
強襲用として高い機動性を要求されたが、バックパックには核弾頭を収納するスペースを設けたため、スラスターユニットを背部に併設することができなかった。そこで通常背部に設けられるスラスターは肩部のフレキシブル・スラスター・バインダーと呼ばれるユニットに設けられることとなった。ジェネレーターを内蔵し片側3基計6基のバーニアを展開することで、耐核装備のため重量が増した本機でも高い加速力を得ることが可能となっている。また、重力下ではこれによりホバー走行を行うことが可能である[26]。このバインダーは独立して可動することでAMBAC作動肢としても機能し、180°の姿勢変換を1.1秒で行える。
コクピットは耐熱・耐衝撃処理を施した球型コクピット[注 15]で、コクピットハッチに設置されたボルトで厳重にロックされる[注 16]。非常時には爆裂ボルトを作動させてコクピットブロックそのものを射出し、パイロットを脱出させる。のちのイジェクションポッドと同等の機能である。
脚部は核使用時にシールドでは十分保護できないため、独自に耐核用の対策が施され、厚い装甲と冷却装置を有する独特な形状となっている[26][注 17]
武装
事実上本機の武装は頭部バルカンとビーム・サーベルのみであり、敵機の攻撃を交わしつつ目標地点まで到達するためには高いパイロットの技能が要求される。ただし、GP01と同じAEボウワ社製ビーム・ライフルを携行可能とする説もある。これは、本機強奪時に携行火器がMSデッキに存在しなかったため、使用の機会を失ったとするものである。
核装備以外の武装ものちに設定された(後述)。また、これらが設定された以前に発売されたゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」では、アトミック・バズーカの代わりにプラズマ・リーダーを装備した機体や、ビーム・ライフルを装備した機体が登場する。
60ミリバルカン砲
頭部に2門装備する。威力は低く自衛程度にしか使えないが、アトミック・バズーカを除くと唯一の射撃武装である。
ビームサーベル
型式番号:A.E.BlashAEXB-909L
腰部に2基装備しており、ビームの色は緑。重MS用の標準装備として開発されていたものの改良型で、ビーム刃が形成される磁場が既製品より細く絞りこまれており、通常のサーベルよりも出力が高くなっている。マニュアルで出力を調節することが可能。
アトミック・バズーカ
型式番号:AE/ZIM.G-BAZ-0186-A
使用時にはMk-82核弾頭を機体背部から右肩に設けられた基部へと給弾し、続いてシールドに収納されているバレル部をドッキングさせて用いる。射撃時にはMS本体を上回るほどの長さの砲身となり、左側部の照準器によって目標を捕らえる。
本機に搭載された弾頭は自己拘束型熱核爆弾と呼ばれるタイプで[6]、内部にミノフスキー粒子の縮退層を有しており[6]、作動の際は核反応で発生する巨大な電磁場によって縮退層を保持し[6]、破壊熱と中性子線を放つ火球を数秒間維持する[6][注 18]
Mk-82核弾頭は手続き上戦術核として処理されているが、実際には戦略核並の威力を有する[4][注 19]
一年戦争時代に開発されたリック・ドムのバズーカや、ザクIIの核バズーカ装備仕様の構想を踏襲した装備[2]
ラジエーター・シールド
型式番号:NR-Sh-02-RX/S-00013
一般的なMSのシールドとは異なり、アトミック・バズーカ使用時の機体保護に特化されている。自ら発射した核弾頭による強烈な熱・衝撃波を遮るため、腕部で保持が可能な最大限の大きさとなっており、液体窒素を用いる冷却機構を内蔵する。また、シールド裏面にはアトミック・バズーカのバレルが収納されている。本シールドが損傷すると、アトミック・バズーカの砲身や冷却機構に損傷が発生する可能性があり、核攻撃が困難となる。GP01との初戦ではこのシールドを攻撃されたために撤退を余儀なくされる。
ビーム・バズーカ
型式不明。デラーズ・フリートにおいて、アトミック・バズーカ使用後の主武装として配備を予定されていた携行用重火器。右肩の基部に、シールドに収納されているバレル部をドッキングさせて用いる構造はアトミック・バズーカと同じ。ビグロのメガ粒子砲を携行用に再設計したもので、独自の規格となる[30]
当初はガンダムを題材にしたゲーム作品に登場するオリジナルの武装だったが、[要出典]アクションフィギュア『GUNDAM FIX FIGURATION』の商品化の際に新規にデザインされた。その後プラモデル『HGUC RX-78GP02A ガンダムGP02A (MLRS仕様)』にもオプションとして付属し、その解説書にてスキウレの砲身の流用であることが明言された。
プラズマリーダー
GP02の設計において、核弾頭の搭載が決定される以前に検討されていた装備[26]。他にも徹甲弾、炸裂弾、ビーム攪乱膜散布弾等が候補に挙がっていた[26]。うちプラズマリーダーはゲーム『スーパーロボット大戦EX』に登場する。
ビーム・ライフル
ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』のみの武装。シリーズによってはGP-01かジムIIの同型か、オリジナルデザインのビームライフルを装備する。
多連装ロケットシステム (MLRS)
ハーモニー・オブ・ガンダム』でバリエーション化された武装。
トリントン基地でのテストに間に合わなかった装備で、拠点攻略および中距離支援を目的に用意された実体弾兵器。機体背部に6発分のランチャーを装備する。単発の発射によって時間差や個別攻撃も可能だが、一斉発射によって広範囲の敵を攻撃することも可能。
また、漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、アニメ版の武装のほか、月のフォン・ブラウンにケリィ・レズナーを迎えに来た際には、リック・ドム用のビーム・バズーカと通常のシールド(オリジナルデザイン)を携行し、バインダーにシュツルム・ファウストを計4基、両脚にザクII用3連装ミサイル・ポッドを1基ずつ、背部にMLRSおよびMS用対艦ライフルASR-78(ザクIIが携行)、ラケーテン・バズ3丁、ジャイアント・バズ2丁、プロペラントタンク2基という重装備で登場する。
劇中での活躍
試験のためにトリントン基地に搬入され、Mk-82弾頭(核弾頭)の装填が完了したところをアナベル・ガトーが強奪。のちにデラーズ・フリートの「星の屑作戦」の一環として観艦式襲撃に用いられ、アトミック・バズーカの一撃により連邦軍艦隊に甚大な被害を与える。作戦終了後の帰投中に追撃してきたGP01Fbと遭遇。核の余波で隻眼隻腕の手負いとなっていたが、それでもなお両者は互角であり、激しい白兵戦の末、相討ちとなり爆散する。
漫画『機動戦士Ζガンダム Define』第4巻掲載の番外編「Struct EX01」では、宇宙世紀0086年にエゥーゴ用の新型MSのベース機候補(ドム系)として、各部を最新ユニットに換装した機体にクワトロ・バジーナ大尉が試乗するが、機体設計の古さによる操縦性の問題を指摘される。外観は1コマのみしか確認できないが、膝部のディテールが異なる。
デザイン
デザインはGP01と同じく河森正治が行っている。

試作2号機のバリエーション

ガンダム試作2号機(デラーズ・フリート仕様)
アーケードゲーム『ガンダムトライエイジ』にBUILD MSとして登場。アナベル・ガトーのパーソナル・カラーである青と緑に塗装されているほか、シールドにジオン軍の紋章が描かれている。
ガンダムGP02A[海中型]
カードダス『ガンダムコンバット』に登場。所属はRX国コロニー。GP02Aに水中戦用の装備を装着した機体で、核武装している点は通常のGP02Aと同一。機体色は水色を基調にしている。
シン・フェデラル仕様機
漫画『機動戦士ガンダム カタナ』に登場。カネサダ・ツルギが搭乗する。ビーム・バズーカとMLRSを同時装備する。

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試作3号機

ガンダム試作3号機(デンドロビウム)

諸元
ガンダム試作3号機(デンドロビウム)
GUNDAM GP03 (DENDROBIUM)
型式番号 RX-78GP03 / RX-78GP03D[31]
全高 38.5m[32]
全長 140.0m[32]
73.0m(砲含まず)[32]
全幅 62.0m[32]
本体重量 226.4t[32]
全備重量 453.1t[32]
出力 38,900kW[32]
推力 377,500kg×6[32]
総推力:265,000kg[11][注 20]
武装 メガ・ビーム砲×1
大型ビーム・サーベル×2
Iフィールド・ジェネレーター
武装コンテナ×16
搭乗者 デフラ・カー
コウ・ウラキ
ケリィ・レズナー (0083 REBELLION)

宇宙世紀0083年10月4日、フォンブラウン工廠にてロールアウト[33]。コードネームは「デンドロビウム」[注 21]。型式番号から「GP03」とも呼称される。本機はMSとMAの能力を併せ持つ機体として設計された[4][注 22]

一年戦争後期において、MA-08 ビグ・ザムなどのジオン軍擁する巨大MAに多大な損害を強いられてきた苦い経験が開発の動機となった[4]。元々は宇宙空間での拠点防衛というコンセプトで開発されていたが、前線において攻略戦が可能な機体として完成している[35]が、後述の通り単座が故の稼働時間・侵攻距離に自ずと限度がある。AE社はスラスターによる高機動と大型ジェネレーターによる大型メガ粒子砲を有するジオン公国軍のMAに着目した。しかし、検討するにつれMAは敵MSが懐に進入し近接戦闘となった場合、思いのほか脆弱なことが判明した。そこでコア・ブロック・システムの延長としてMAの中心にMSを組み込むことで対応した[注 23]。その際RX-78 ガンダムの強化ユニット、Gパーツが参考となったと言われる[36]

デンドロビウムは、システムの中核をなすMS「ステイメン」と、巨大アームドベース「オーキス」 (ORCHIS) とで構成される[注 24]。ステイメンは、腰部に設置されたテールバインダーを介してオーキスとドッキングし[4][37]、火器管制と機体制御を行う。その戦闘力はジオン公国製のMAに拮抗し得るものである[4]

複雑な火器管制システムと機体制御に対応するため、コクピットは全天周囲モニターを採用した[33]。また、MA的なオーキスとMSであるステイメン双方の稼働に耐用するため、OSは新規の物となっている[38][注 25]。また、開発と運用のコストは通常のMSの100倍以上であり[6]、機体からの強烈なGや複雑な火器管制システムはパイロットに極度の肉体的・精神的負荷をもたらすため、特定の処方による投薬すら推奨されていた。あまりの大きさのため母艦内に収容することはできず、補給や整備は宇宙空間での船外作業で行わなくてはならないなど整備性は劣悪であった。

武装
メガ・ビーム砲
機体右側面に装備される全長90メートルの大型ビーム砲。固定砲ではなくステイメンのマニピュレーターによってわずかに砲身を動かせる。ビームがかすめただけで、ムサイ級巡洋艦の主砲砲身が溶曲するほどの威力がある。同じくIフィールドを搭載したノイエ・ジール相手には衝撃こそ与えたが弾かれてしまう物の、シーマ艦隊の旗艦リリー・マルレーンを一撃で轟沈させ、復讐戦を挑む形で急接近を行うシーマのガーベラ・テトラに対し、デンドロビウムの急旋回により銃身先端に衝突させた後、接射(ゼロ距離射撃ではない)で撃墜した。
大型ビーム・サーベル
機体下部に2基装備されている巨大なハサミ状のクロー・アームに格納された巨大なビーム・サーベル。ステイメンの全高よりもはるかに長い巨大なビームの刃を形成する。クローの基部から出てきたグリップを、そのままクローで挟むという保持方法を採用している。
劇中ではコロニー追撃戦でグラードルの乗るムサイ級軽巡洋艦の艦橋を一刀両断にした。またクロー自体もMSを握り潰すだけのパワーを有しており、OVA『GUNDAM EVOLVE 4』ではゲルググMを直に握り潰している。
Iフィールド・ジェネレーター
ビーム兵器を無効化するバリアを発生する装置で、連邦機としては初の装備。機首の左側面、武器コンテナの下に固定されている。機体全体にIフィールド展開するためにかなりのエネルギーを必要とする。そのためIフィールド発生装置とジェネレーターを合わせた構成となっている。劇中では戦艦のビーム主砲やノイエ・ジールの放つビームをことごとく弾き返し、序盤の戦闘を有利に運ばせた原動力となる。しかし、装置が機体の外部に露出していたため、ノイエ・ジールの有線クローアームに握りつぶされて破壊され、その後のガトーとの戦いでは一転して劣勢となる。
武器コンテナ
オーキスの機首上部には巨大な箱状の武器コンテナが2つ据え付けられている。武器コンテナは規格化された8つ(左右2基のコンテナで合計16)のウェポンスロットを持ち、スロット内部にはユニット化された多数の武器が搭載される。また、対艦・対集団を目的とした大型火器の他に、ビーム・ライフル、フォールディング・バズーカ[注 26]、フォールディング・シールドなどのステイメン自身が運用する武装もここに搭載されている。使用時には前腕部のフォールディング・アームを展開して引き出す。なおドッキングしたままでもフォールディング・アームが端のスロットまで届くため、分離しなくても全てのコンテナを使用できる。武装の中にはジム改やのちのガンダムMk-IIに装備されるハイパー・バズーカの搭載も確認されている。
爆導索
爆薬を内蔵したワイヤーを射出する。ワイヤーが目標物を拘束したのち、内部の爆薬が爆発し導爆線の如く対象を破壊する。劇中ではシーマ艦隊のムサイ級巡洋艦を一撃で破壊した。
ワイヤーを絡めるために目標周辺を旋回する必要があり、そのため減速せざるを得ないという欠点がある。劇中ではそこを狙われて苦境に陥る。
マイクロミサイル
ウェポンスロットにぴったり収まる形状の三角柱状のコンテナを発射する。コンテナは三角柱の側面に1面あたり36発、合計108発の小型ミサイルを内蔵しており、敵集団の内部に達するとこの小型ミサイルを発射。コンテナ自体はそのまま前進しつつ周囲の爆撃を行う。初出撃の際にデラーズ・フリートのMSに対して発射した。
後方邀撃ミサイル
マイクロミサイルと同じ形状のコンテナ。射出された後一定距離で制動し、コンテナの側面がY字型に開き、内蔵されている多数の小型ミサイルを後方に向けて発射、追従する敵を迎撃する。『GUNDAM EVOLVE 4』のみに登場。
大型集束ミサイル
MS並みの全長がある大型ミサイル3基が束ねられて1つのウェポンスロットに収められている。ミサイルは射出後に分離し、それぞれの目標を追尾する。強烈な爆発エネルギーを持ち、コロニー追撃戦でノイエ・ジールに直撃弾を与え、護衛のMSを撃破した。『GUNDAM EVOLVE 4』においては、オーキスの自律モードで発射し、ラビアンローズを背後に取られ攻撃を封じられていたステイメンを援護、そのままドッキングへ移行する。
自衛用装備
ミサイル対策としてフレア・ディスペンサーを装備しており、Iフィールド・ジェネレーターと合わせビームとミサイルのどちらの攻撃にも対処することができる。
劇中での活躍
ラビアンローズに係留中だったところを、デラーズ・フリートによる「星の屑作戦」阻止のためアルビオン隊が奪取に近い形で受領し、コウ・ウラキが搭乗。コロニー奪還のために出撃し、圧倒的な火力によって多数のMSや艦艇を撃破する。アナベル・ガトーが駆るノイエ・ジールとの交戦では、ビーム兵器主体の敵機に対し総合的な戦闘力で上回る本機は序盤こそ有利に戦闘を進めるも、Iフィールド・ジェネレーターを破壊された後は劣勢に陥る。互いの武装が徐々に破壊される中で、残った左部大型ビームサーベルが破壊され束縛されてしまうが、最終的にはノイエ・ジールを狙ったソーラ・システムIIの照射に巻き込まれ大破。しかしステイメンはほぼ無傷で残り、コウも生存する。
OVA『GUNDAM EVOLVE 4』では、Pスペックのステイメン単体でのラビアンローズでのテスト中に襲来したジオン残党軍を迎撃するため、宇宙空間で急遽オーキスとドッキング。その圧倒的火力をもってほぼすべての敵機を殲滅するが、ラストで制御を失ってオーキスと分離・漂流している所を生き残っていたゲルググMのビーム・ライフルに撃たれ、パイロットのデフラ・カーは死亡する。
漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』では、ほぼ原作と同様の活躍をするが、ガトーとの一騎討ちの際に放たれたソーラ・レイ照射後もオーキスは機能を保ったまま残存しており、コウはステイメンを再度ドッキングさせ、コロニーを内部から破壊すべく吶喊。最後はオーキスそのものをコロニーにぶつけるという荒業でコロニーを内側から破壊する。
スラスターがステイメンの足下側に向いているため、進行方向は(ステイメンから見ると)やや上向きになるが、劇中でノイエ・ジールと対峙した際は下側(ステイメンから見ると前方)を向けて静止していた。商品パッケージなどでは進行方向側から見たイラストが採用されている。
デザイン
当機の「大型スラスターによる高推力と大型メガ粒子砲の大火力」というコンセプトの元ネタは、作品の企画経緯やデザイナーが同じカトキハジメであることなどから、雑誌企画『ガンダム・センチネル』のSガンダムPLAN 303E“ディープ・ストライカー”(本編未登場)だと言われている。このコンセプトの根本的なルーツは、『機動戦士ガンダム』本編中で1度だけ登場したガンダムMAモードだとカトキ自身が語っている。
漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』では、当初MS部保護のためステイメン前部に、二本の誘導アンテナと有線の小型ミサイルが多数詰めこまれた、流線形の『Cコンテナ(Cは中央の意)』を装着(内部小型有線ミサイル全てを発射後に分離投棄)し、よりMAらしいスタイルとなっていた(作者によるとジオン軍に「連邦のMA」と言わせたかったとのこと)。
商品化
初キット化は、2001年にMAや大型機などを1/550でラインナップする「HG MECHANICS」の第一弾として発売されたが、このシリーズは「ノイエ・ジール」、「ヴァル・ヴァロ」のSTARDUST MEMORYに登場する3種を出した後終了した。ステイメンと分離が可能で、ガーベラ・テトラも付属している。2002年にはHGUCで各種ギミックを再現した1/144のモデルが登場したが、補強のために鉄板やビスが付属しており、完成時の全長は1メートルほどもある。また価格も税別で28,000円(RX-78GP01Fbは1,500円)という異色の商品となった(限定版でないガンプラとしては2015年時点で最高額)。

試作3号機のバリエーション

RX-78GP03 ガンダム試作3号機 トライアルプラン
書籍『アナハイム・ジャーナル』に登場。胸部および腰部には複合センサーを内蔵した増加装甲が設けられていた。機体背部には大型スタビレーター、大型プロペラントタンク、テールバインダーが設けられていた。足裏部のクローおよびふくらはぎ部のフレームを介してサブスラスターとプロペラントを兼ねたユニットが装着される。左前腕部にはレドーム、右前腕部には大型ビームキャノンを1門、ツインビームキャノンを装備していた。また、頭部にバルカン砲を2門装備していた。
機体上部には大型ウェポンコンテナが設けられ、内部に武装コンテナを6基、ミサイル4基が内蔵されていた。その後方にはサブコンテナが2基設けられ、シュツルムファウストを2基ずつ収納できた。隣接するMSの上半身からなるサブ・アーム・ユニットによって使用することができた。そのため、このトライアルプランではコア・モジュールのMSはフォールディング・アームを採用していない。こうした本機のコンセプトは、後のTMSに生かされている[39]
ナイトファイター
模型雑誌「電撃ホビーマガジン」1999年7月号掲載のサイドストーリー企画『ソロモンエクスプレス』に登場。形式番号は不明。デザインは小林誠。GP03の原型に当たる機体とされる。MAとしての機能を有する宇宙戦闘機で、ステイメンが入る位置にコア・ファイターが搭載されており、武装はGP03とほとんど変わらない。この機体のコアブロックの部分をステイメンに変更したものがGP03である。
設定名称は小林の作品集『ハイパーウェポン』に登場する同名の宇宙戦闘機に由来する。そもそも、中世の騎士の持つ馬上槍の様な長砲身とシールド(またはレドーム)を備えた戦闘機というコンセプト自体が、小林のオリジナル・ナイトファイターに源流を置いている。
RX-78GP03 ガンダム試作3号機&ウェポンシステム
アクションフィギュア『GUNDAM FIX FIGURATION』で設定された機体。ステイメン本体に、オーキスの簡易版と言うべき新設定のウェポンシステムが合体した簡易デンドロビウム。
コンテナやビームサーベル等がオミットされ、ステイメンの背中にあるフレームに各武装を取り付けた形になっている。
GP-03-2 デンドロビウムII
雑誌「ゲームぎゃざ」に連載された読者参加型ゲーム『機動戦士ガンダム G-STRATEGY』に登場するオリジナル機。機体の小型化などによってデンドロビウムの量産化を目指したMA[注 27]で、ステイメンは廃止されコアは航空機型となっており、大出力の推進器を装備することによって大気圏内での飛行も可能となった。
RX-78GP03 ガンダム試作3号機(0083 REBELLION ver.)
「機動戦士ガンダム0083 REBELLION」に登場したオリジナル機体。オーキスにも管制用コックピットがあり、其々にパイロットが乗り込むことで機体制御を分担することが可能(なお、作品中では成り行きでコクピットに乗せられたケリィが搭乗。)。ステイメンのコックピットはコア・ブロックを採用したが、オーキスと連結する際はコア・ブロックからオーキスに搭載している全天周モニター式コックピットに換装する必要がある。また、上部のウエポン・コンテナはまだ艤装前の為、Iフィールド発生装置以外装備していない。

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ガンダム試作3号機(ステイメン)

諸元
ガンダム試作3号機(ステイメン)
GUNDAM GP03S (STAMEN)
型式番号 RX-78GP03S
全高 18.2m[11] / 18.0m[40]
頭頂高 18.0m[11]
本体重量 41.6t[40]
全備重量 70.0t[40]
出力 2,000kW[40]
推力 42,000kg×2[40]
40,000 kg×2[40]
12,000kg×2[40]
総推力:188,800kg[11]
武装 ビーム・サーベル×2
ビーム・ライフル×1
フォールディング・バズーカ×1
フォールディング・シールド×1
搭乗者 デフラ・カー
コウ・ウラキ
ベルナルド・モンシア (0083 REBELLION)

デンドロビウムのコアユニット兼脱出システムとなるMSで、コードネームは「ステイメン」[注 28]。オーキスのコントロールユニット的な扱いだが、単体の性能でもグリプス戦役時の高性能MSに匹敵する[37]。開発はGP01同様クラブ・ワークスでおこなわれたことから[5]、外観上もGP01との共通点が多い。

腰部に接続されたテールバインダーはGP01Fbのユニバーサルブーストポッドと同等の広い可動範囲を持ち、高い運動性を与えている。この技術は後に多くのMSで採用されたバインダーの先駆となったものである[4]。前腕部は展開することでリーチが通常時の約3倍にもなるフォールディング・アームとなり、オーキスの武器コンテナから各種武器を取り出すために用いられる[33]。これによりGP03は戦闘中の装備換装が可能となり、遠中近距離をカバーする汎用性を獲得した[4]

本機のコクピットは全天周モニター型とコアブロック採用型の二種類が検討され[33]、『0083』劇中では全天周モニターを採用した非コア・ブロック方式が採用されている[注 29]

劇中での活躍
ステイメン単体での戦闘シーンはほとんどなく、むしろOPの方がよく動いている。オーキス補給中の敵の襲来には分離してビーム・ライフルを手に(シールドは持たず)迎撃に向かうが、戦闘シーンは描かれていない。デラーズ・フリートとの激戦の末にオーキス部分は大破するが、ステイメンはほぼ無傷のまま残存する。後日、ガンダム開発計画の凍結に伴い、ほかのGPシリーズ機と共に登録を抹消される。
OVA『GUNDAM EVOLVE 4』や漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』ではPスペックのステイメンが登場する。
漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』ではコロニー破壊作業の際にコア・ファイターを分離してコロニー内部に向かったほか、ガトーとの一騎討ちではオーキスをパージして奇襲に打って出るものの、ノイエ・ジールのサブアームに阻まれ失敗する。
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』ではベルナルド・モンシアが一時的にコウより奪う形で搭乗したことがあったがオーキスにドッキングする際にオーキス合体用のコクピットブロックを合体させるためにモンシアを乗せたままコア・ファイターII-Spごと強制排除させられた
デザイン
カトキハジメが担当。腰部にテールバインダーが付いているのは、GP01Fbが背中に、GP02が肩にスラスターを装備していたためにそれ以外の場所を選んだ結果である。初代ガンダムに近い配色の01・02、Ζに近い01Fbに対し、白い肩とバックパック・白青ツートンカラーと、ガンダムNT-1に近い配色となっている。またPスペックはガンプラでマスターグレード化された際に追加プレイバリューとしてカトキがデザインしたものである。

コア・ファイターII-Sp

ステイメン専用のコア・ファイター(型式番号:FF-XII-Sp[41])。「Pスペック」は本機を核としたコア・ブロック・システムを指す。「~-Sp」という名称は便宜上の呼称であり[33]、基本的にはGP01用のコアファイターIIを踏襲しているが、ジェネレーターの素性から宇宙空間と大気圏内の両方で使用可能だった可能性もあるという[33]。構造的にはステルス性も盛り込まれており、一説にはコックピット・ブロック単独による大気圏突入も可能であったとも言われる[33]

『GUNDAM EVOLVE 4』(2002年)ではPスペック仕様のステイメン単体でラビアンローズを母艦として実働試験を行う。所属不明部隊(ゲルググM18機、ザクII6機)の襲撃を受け、オーキスと合体してこれを殲滅するが、残存兵によるコックピットの直撃を受け、テスト・パイロットのデフラ・カーは死亡する。

『MG ガンダム試作3号機 ステイメン』(2001年)で設定・立体化され合体機構も再現された。

試作4号機

ガンダム試作4号機(ガーベラ)

諸元
ガンダム試作4号機(ガーベラ)
GUNDAM GP04 GERBERA
型式番号 RX-78GP04G
全高 18.5m[42]
頭頂高 18.2m[42]
本体重量 46.1t[42]
全備重量 73.6t[42]
装甲材質 ルナ・チタニウム合金
出力 1,730kW[42]
推力 224,000kg[42]
武装 ロング・レンジ・ライフル×1
専用ビーム・ライフル×1
ビーム・サーベル×2
シールド×1

『0083』劇中では未登場の機体。型式番号から「GP04」とも呼称される。コードネームは「ガーベラ[注 30]

敵拠点への強襲作戦を目的に開発された機体。バックパックに装着された3基の増槽兼スラスターユニット「シュツルム・ブースター」の大推力で目的地へと高速移動し、燃料を使い切った時点でデッドウェイトとなるブースターを投棄、白兵・格闘戦へと移行する。しかし、この白兵・格闘戦のコンセプトがGP01と重複していたことから連邦軍からの発注を取り下げられ、基本フレームが完成した時点で開発が中断された[43]

存在自体は当初から設定されていたものの、公式なイラストが存在しない機体だった。ホビージャパン発行のムック『GUNDAM WEAPONS 3』において明貴美加によりデザインされ、そのイラストを元に「もしも試作4号機が完成していたら」というif設定に基づいて製作された作例に人気が集まり、ガレージキット化なども行われ、2004年には公式設定となった。テレビアニメ『SDガンダムフォース』では、本機をモデルとした「マドナッグ」が登場する。

『GUNDAM WEAPONS 3』では、バックパックにシュツルム・ブースター以外の「隠し装備」があることが示唆されていた。また月刊ホビージャパン1994年7月号には「これがガーベラの本来の姿?」として「人型」ではないシルエットが掲載され、「いずれ立体でお見せしよう」とも書かれていた。本文中にも「この後にはもっと凄い計画が隠されている」とあるが、結局その後続報記事は掲載されず、GP04に関して公表されずじまいの追加設定および設定画が存在する。

武装
ビーム・ライフルとシールドがそれぞれ2種類のデザインが存在している。
ビーム・ライフルは、中枢部がGP01用と同一で前後が長くなった「ロング・レンジ・ライフル」と、ガーベラ・テトラ用の物をコンパクト化したとされる「専用ビームライフル」がある。
ルンガ沖砲撃戦でGP01Fbが使用した長銃身の高出力ビーム・ライフル「Blash・XBR-L-83d」は、ガーベラ用に設計されていたとも言われる。ただし同CDシネマ付属ブックレットの解説では、火器管制システムの根本的な仕様の違いから、そもそもGPシリーズで使用されることを前提とした物ではないと説明されている。
シールドは、GP01用とデザインの近い伸縮可能な物と、伸縮機能のない物がある。
それぞれの前者はムック『GUNDAM WEAPONS 3』が初出で、「GUNDAM FIX FIGURATION」版もこちらを装備している。後者は月刊ホビージャパン1994年7月号初出で、1994年「JAF-CON III」において発売されたガレージキット版が装備している。後者版のデザイン・監修も明貴美加が行なっている。
劇中での活躍
アニメ本編には登場しないが、OVA『GUNDAM EVOLVE 4』ではGPシリーズのデータの中に本機の画像が登場する。
漫画『機動戦士ガンダム 0083 REBELLION』では、GP計画から外された後もアナハイム社が独自に完成させており、改修を終えたばかりのGP01Fbの模擬戦相手として供される。途中で乱入してきたヴァル・ヴァロのプラズマリーダーによって電装系を破壊され、システムダウンする。機体の外観や武装は、明貴がプラモデルRE/100(リボーン・ワンハンドレッド)シリーズ用に描き下ろしたデザインに準じている。

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ガーベラ・テトラ

諸元
ガーベラ・テトラ
GERBERA-TETRA
(括弧内の数値は
シュツルム・ブースター装着時)
型式番号 AGX-04
全高 18.0m[44]
本体重量 46.7t(48.5t)[44]
全備重量 73.2t(86.0t)[44]
装甲材質 ルナ・チタニウム[45]
出力 1,710kW[44]
推力 56,000kg×2[44]
50,000kg×1[44] / 56,000kg×1[46]
13,500kg×4[44]
総推力:216,000kg[47]
(50,000 kg×2[48] / 56,000kg×2[46]
(総推力:316,000kg[47]
武装 110mm機関砲×4
ビーム・サーベル×2
ビーム・マシンガン
搭乗者 シーマ・ガラハウ

開発が中断したGP04のフレームを基に、アナハイム社が独自に完成させた機体。「テトラ」はギリシア語の「4」を意味する。アナハイム社と裏取引をしていたデラーズ・フリートのシーマ艦隊へと譲渡され、艦隊指揮官であるシーマ・ガラハウの搭乗機となる。機体の出自を偽装するため、外装や動力系の部材がジオン系のものに換装されているが、実施時期などは不明[47]。シュツルム・ブースターもメインブースターに2基のプロペラントタンクを接続した外装式のタイプに変更されている。ロールアウト時は頭部アンテナが2本、メイン・カメラがツイン・アイ方式となっていたが、シーマ艦隊への譲渡後にアンテナが1本、カメラがモノアイ方式に変更されている[49]

武装
110ミリ機関砲
両前腕部甲に2門ずつ装備。弾倉は肘部に装着する。威力は連邦系MSの頭部60ミリバルカン砲を凌駕し、速射性にも優れ、中長距離戦で有効となる[47]
ビーム・サーベル
独自の形状だが、内蔵デバイスは量産品が採用されている[47]。左右大腿部上部側面に一体化したホルダーに1基ずつ収納されている[47]
ビーム・マシンガン
GP04用として検討されていた携行武装のひとつ[50](型式番号:X-04[50])。近距離での格闘戦で効果を発揮するが[50]試作型であり[48]、ビームをパルス状に連射する技術が発展途上であるため、強力な冷却システムが採用されている[47]。銃身に冷却ジャケット、銃身下部に冷却タンクを装着[48]。また、オーバーワークに達すると後部上面の冷却器がスライドして強制冷却をおこない[48]、使用不能となる[47]。EパックはAE社製の[48]連邦軍規格のものを[47]後部下面に装着する。
劇中での活躍
最終話でコウのGP03と交戦するが、デンドロビウムのメガ・ビーム砲の砲身で胴体を刺され、そのままビームを撃ち込まれ撃破される。
小説版では登場せず、シーマはゲルググMに乗り続ける。
漫画『機動戦士ガンダム0083 星屑の英雄』では、ガトーのノイエ・ジールと交戦、戦場から友軍と共に離脱を図るものの、バスク・オムの策で寝返って味方になったはずの連邦軍に背後から撃たれ、シーマ共々撃破される。
漫画『機動戦士ガンダム0083 REBELLION』では、クララ・ロッジによりAE社からシーマのもとにツイン・アイの状態で運ばれ、慣熟訓練をおこなう。コロニー・ジャックした「アイランド・イーズ」内部での戦闘ではゲルググM(指揮官用)のシールドを装備、ゲルググMを率いて連邦軍部隊を掃討するが、その際に頭部を損傷する。デラーズとの接触前に、頭部はゲルググの予備パーツを流用して修理され、モノアイ型となる。デラーズ殺害後、ガトーのノイエ・ジールと交戦するが、突っ込んできたムサイ級巡洋艦ペール・ギュント」と衝突しバックパックを損傷する。母艦のザンジバル級機動巡洋艦リリー・マルレーン」に回収されシュツルム・ブースターを装備、ゲルググMから頭頂部ブレード・アンテナを移植する。
デザイン
デザインを担当した明貴美加は、「リック・ディアスの前身」というコンセプトでデザインを手掛けたと語っている[要出典]。これはあくまで彼個人のデザインコンセプトであり、オフィシャルな見解ではない。

ガーベラ・テトラ改

バンダイビジュアルLD販売促進用チラシに掲載されたイラストを元にしたガーベラ・テトラのバリエーション機(型式番号:AGX-04A1)。

肩にプレート状のパーツが装備され、一部の装甲の色が白くなっている。また頭部アンテナの形状が変更された。ビーム・マシンガンも改良が加えられている。強襲用機体としても、MSとしても非常に高い性能を誇るが、優秀なパイロットが搭乗しないとその真価を発揮できない。

明貴美加は、ガーベラ・テトラをシーマ・ガラハウの専用機だと知らずにデザインしたため、「シーマが乗るのであればこのような機体であろう」とのことで、本機をデザインしたという[要出典]。ムック『GUNDAM WEAPONS3』において立体化され[注 31]、ゲーム『機動戦士ガンダム ギレンの野望 ジオンの系譜』に登場した際は、その作例を元にCG化された。2002年9月発売の『GUNDAM FIX FIGURATION』においてはカトキハジメによってリファインされている。

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脚注

注釈

  1. ^ これに関連して、ガンダム試作機のパイロットであったコウ・ウラキは有罪判決が出されていたが罪状が消滅する。
  2. ^ また、予算だけではなくGP計画で培った技術も使われている[8]
  3. ^ ゼフィランサス」とは、同名のヒガンバナ科の植物から付けられている。花言葉は「清き愛」など。
  4. ^ ただし、最初から地上や宇宙に特化して開発された専用機の性能にはおよばないとされている[3])そのため当初は宇宙専用機としてGP04Gが計画されていた。
  5. ^ 型式番号の "Fb" はAE社によって便宜上付けられたもので、制式なものではない[18]
  6. ^ 45,000kg×2の場合の合計。
  7. ^ これ以前に地上用装備のまま宇宙で出撃し、推進制御やAMBACがおぼつかなくのた打ち回っている姿をシーマが見てバッタと揶揄するシーンがある。ストーリーの流れとして「(あの時の)バッタか!?」と、その豹変ぶりに驚いたことを意味する。
  8. ^ 戦闘使用後、高出力に耐え切れずエネルギージャムを起こしたため、このロングビームライフルは使用不能となる[23]
  9. ^ 実際にはホオズキの属名Physalisは、ピサリス、フィサリス、ファイサリスなどと読まれ、サイサリスとは読まれない。ギリシャ文字「Φ(ファイ)」由来の音価 "ph" は日本語に音写するとパ行音やファ行音になるが、サ行や語頭にプがついた破裂音のサ行に音写されるのはギリシャ文字「Ψ(プサイ)」由来の音価 "ps" である。
  10. ^ 「サイサリス」は、ナス科の植物ホオズキ[注 9]から付けられている。花言葉は「偽り」など。
  11. ^ 一年戦争の終結を認めていないエギーユ・デラーズは、GP02の存在を南極条約に抵触するものと批判している。
  12. ^ しかしながら、『0083』作中ではアトミック・バズーカ使用後に左腕が作動不能になっている。
  13. ^ 本体部の評価は資料によって差異があり、核兵器の使用に特化した設計であるため、MSとしての汎用性は失われた[27]とするものと、核兵器の採用をも考慮し汎用性を持たせたとするもの[6]が存在する。
  14. ^ 尚、リック・ディアスは旧ジオン公国系のドワス(リック・ドムの最終生産型)の技術が投入されている。
  15. ^ 全天周囲モニター・リニアシートではない。
  16. ^ 劇中でもその描写が確認可能。
  17. ^ 初期設計段階ではここにホバー機能を組み込む構想も存在した[26]
  18. ^ 一方で、小説版においては「Mk-82核弾頭」とはレーザー核融合弾であり、弾頭の重水素をミノフスキー・コンデンサから発せられたレーザーによって爆縮し、十億分の一秒の間に1億度の熱エネルギーを発生させるものだとしている[29]
  19. ^ なお、戦術核と戦略核の定義は本来は威力の差ではなく射程の違いである。
  20. ^ 計算上は2,265,000kgとなる。
  21. ^ コードネームの「デンドロビウム」は、同名のラン科の植物から付けられている。花言葉は「わがままな美女」など。
  22. ^ 形状からモビルアーマー(MA)として扱う資料もある[34]
  23. ^ しかし、このMS組み込みは劇中の戦闘においては有効活用されていない。
  24. ^ コードネームの「ステイメン」は花の雄しべ、「オーキス」は野生のランの意。
  25. ^ このOSは後のTMS開発の折にノウハウが生かされている[38]
  26. ^ フォールディングとは折りたたむことを指し、これによりコンテナに内蔵可能になっている。
  27. ^ 『G-STRATEGY』では開発当時の連邦軍にもMAの分類が存在する。
  28. ^ 「ステイメン」は花のおしべを意味する。
  29. ^ 本機を目の当たりにしたコウ・ウラキは「コア・ブロック・システムじゃない?」と驚嘆したが、これはコウが本機のシステム・エンジニアであるルセット・オデビーから見せられていたデータが、「Pスペック」と呼ばれるコア・ブロック・システム仕様(後述)のものであったためで、全天周モニター仕様のデータはガンダム開発計画が一時中断となったため、ナカッハ・ナカト少佐に押収されていたからである[33]
  30. ^ 同名のキク科の植物を由来としている。花言葉は「神秘」「崇高美」など。
  31. ^ 元のイラストにはなかった下半身は模型製作者のアレンジによるもの。

出典

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関連項目