コードネーム

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コードネーム英語: code name)は、元来の意味は、ある事物や人物などを指す際に、限定された範囲でのみ判るようしたに別名のこと。暗号名(あんごうめい)、秘匿名(ひとくめい)とも。

現代では、(特にIT業界において)開発中の製品などに対して、バージョン名や型番に頼らずに分かりやすく区別するためにつける別名・愛称も指すようになっている。かつては大々的にアピールすることはなく、社内・部内およびその事情に詳しいマニアのような限られた範囲でのみ用いられることが多かった。しかし近年では、コードネームを一般に向けて広く名前を公表するケースが多く、製品の愛称としての意味合いを強めている。特にOS XAndroidに付けられたコードネームは、製品名としてそのまま用いられるほどであり、メーカーもコードネームを用いて大々的に広告している。

開発中の製品のコードネーム[編集]

CPU[編集]

インテル[編集]

同一ブランド間のマイナーチェンジを区別するためにユーザー側でも積極的に使用される一例でもある。

AMD[編集]

  • Duron - Spitfire
  • Athlon XP - Thoroughbred(2002年後半に出荷したものは「Barton」)
  • Athlon 64 - ClawHammer
  • Athlonプロセッサ(高性能フルスピードキャッシュ内蔵) - Thunderbird

NVIDIA[編集]

Tegra 3以降は、アメリカン・コミックスのキャラクターから取られている。

OS[編集]

Microsoft Windows[編集]

16ビットのWindows
Windows 9x系
Windows NT
Windows NT 5.x以降

Apple[編集]

Mac OS
  • System 7.0 - Blue、Big Bang
  • System 7.1 - Cube-E、I Tripoli
  • System 7.5 - Mozart、Capone
  • Mac OS 7.6 - Harmony
  • Mac OS 8.0 - Tempo
  • Mac OS 8.1 - Bride of Buster
  • Mac OS 8.5 - Allegro
  • Mac OS 8.6 - Veronica
  • Mac OS 9 - Sonata
  • Mac OS 9.0.x - Duet、Minuet
  • Mac OS 9.1 - Fortissimo
  • Mac OS 9.2 - Moonlight
  • Mac OS 9.2.1 - Limelight
  • Mac OS 9.2.2 - Starlight
Mac OS X

v10.8のMountain Lionまでネコ科の動物の名前で統一されていた。v10.9からはカリフォルニアに関係するものが採用されることになった。v10.2以降(日本では v10.3以降)では、コードネームがそのまま製品名の一部としても用いられ、v10.7ではバージョンナンバーが排除されて「Mac OS X "コードネーム"」と、v10.8以降では正式名称からも「Mac」が削除され「OS X "コードネーム"」と呼称される。ただしバージョンそのものは名称からは排除されたものの、バージョン確認等の技術的な事情もあり内部的には存続している。

iOS

スキー場の名前から採られている。

  • 1.0 - Alpine
  • 1.0.0~1.0.2 - Heavenly
  • 1.1 - Little Bear
  • 1.1.1 - Snowbird
  • 1.1.2 - Oktoberfest
  • 2.0 - Big Bear
  • 2.1~2.1.1 - Sugarbowl
  • 2.2~2.2.1 - Timberline
  • 3.0 - Kirkwood
  • 3.1~3.1.3 - Northstar
  • 3.2~3.2.2 - Wildcat
  • 4.0~4.0.2 - Apex
  • 4.1 - Baker
  • 4.2~4.2.1 - Jasper
  • 4.2.5~4.2.10 - Phoenix
  • 4.3~4.3.5 - Durango
  • 5.0~5.0.1 - Telluride
  • 5.1~5.1.1 - Hoodoo
  • 6.0~6.0.2 - Sundance
  • 6.1~6.1.6 - Brighton
  • 7.0~7.0.6 - Innsbruck
  • 7.1~7.1.2 - Sochi
  • 8.0~8.2 - Okemo
  • 8.3 - Stowe
  • 8.4 - Copper
  • 8.4.1 - Donner
  • 9.0~9.2 - Monarch

Android[編集]

菓子から取られている。また、頭文字がアルファベット順になっている。

  • Android 1.0 - Apple Pie(非公式)
  • Android 1.1 - Banana Bread(非公式)
  • Android 1.5 - Cupcake
  • Android 1.6 - Donut
  • Android 2.0/2.1 - Eclair
  • Android 2.2 - Froyo
  • Android 2.3/2.4 - Gingerbread
  • Android 3.0/3.1/3.2 - Honeycomb
  • Android 4.0 - Ice Cream Sandwich
  • Android 4.1/4.2/4.3 - Jelly Bean
  • Android 4.4 - KitKat
  • Android 5.0 - Lollipop
  • Android 6.0 - Marshmallow
  • Android 7.0 - Nougat

その他OS[編集]

  • OS/2(コードネームがそのまま製品名に使用された)

パソコン[編集]

アップルのパソコンは、iMacMacBookなど、同じ名前だが世代の異なるMacintoshを区別するため、コードネームで呼ばれることがしばしばある。

スマートフォン[編集]

Xperia[編集]

年ごとに一定の法則で開発コードネームがつけられており、その法則は開発拠点により異なる。

2008・9年モデル[編集]
  • XPERIA X1 - Venus
  • XPERIA X2 - Vulcan
  • XPERIA Pureness - Kiki
2010年モデル[編集]
  • Xperia X10 - Rachael
  • Xperia X10 Mini - Robyn
  • Xperia X10 Mini Pro - Mimmi
  • Xperia X8 - Shakira
2011年モデル[編集]
  • Xperia arc - Anzu
  • Xperia PLAY - Zeus
  • Xperia neo - Hallon
  • Xperia pro - Iyokan
  • Xperia acro
    • SO-02C - Azusa
    • IS11S - Akane
  • Xperia mini - Smultron
  • Xperia mini pro - Mango
  • Xperia ray - Urushi
  • Xperia active - Satsuma
  • Xperia neo V - Haida
  • Xperia arc S - Ayame
2012年モデル[編集]

新幹線の列車名から取られている。

  • Xperia S(Xperia NX) - Nozomi
    • Xperia SL - Nozomi2
  • Xperia acro HD
    • SO-03D - Hikari
    • IS12S - Hayate
  • Xperia ion - Aoba
  • Xperia TX - Hayabusa
  • Xperia SX - Komachi
  • Xperia V/VC - Tsubasa
  • Xperia AX - Tsubasa Maki
  • Xperia VL - Tsubasa Anna
  • Xperia P - Nypon
  • Xperia U - Kumquat
  • Xperia sola - Pepper
  • Xperia neo L - Phoenix
  • Xperia T - mint
  • Xperia go - Lotus
  • Xperia Tipo - Tapioca
    • Xperia Tipo Dual - Tapioca DS
  • Xperia miro - Mesona
  • Xperia J - JLo
2013年モデル[編集]

日本の温泉地から取られている。

  • Xperia Z - Yuga
  • Xperia ZR(Xperia A) - Dogo
  • Xperia UL - Gaga
  • Xperia Z1 - Honami
  • Xperia Z1f - Amami
  • Xperia Z Ultra - Togari
  • Xperia E - Nanhu
  • Xperia ZL - Odin
  • Xperia L - TaoShan
  • Xperia SP - HuaShan
  • Xperia C - Pelican
  • Xperia M - Nicki
2014年モデル[編集]

星座名から取られている。

  • Xperia Z2 - Sirius
  • Xperia ZL2 - Canopus
  • Xperia A2 - Altair
  • Xperia Z3 - Leo
  • Xperia Z3 Compact - Aries
  • Xperia T2 - Tianchi
  • Xperia E1 - Falcon
  • Xperia M2 - Eagle
  • Xperia T3 - Seagull
  • Xperia C3 - Gina
  • Xperia E3 - Flamingo
2015年モデル[編集]

花の名前から取られている。

  • Xperia E4 - Jasmine
  • Xperia M4 - Tulip
  • Xperia E4g - Calla
  • Xperia Z3+・Z4 - Ivy
  • Xperia C4 - Cosmos
  • Xperia C5 - Lavender
  • Xperia M5 - Holly
  • Xperia Z5 - Sumire
  • Xperia Z5 Compact - Suzuran
2016年モデル[編集]

楽器名から取られている。

  • Xperia X Performance - Dora
  • Xperia X - Suzu
  • Xperia XA - Tuba

ゲーム機[編集]

任天堂系[編集]

任天堂では製品型番のアルファベット部分が開発コードネームに由来している。

ソニー・SCE系[編集]

マイクロソフト系[編集]

  • Xbox - Midway(PCとゲーム専用機の中間の道を行くと言う意味と太平洋戦争の転換点となったミッドウェー海戦の意味、公表時にゲーム機名称未定としてXboxとリリースしたものが最終製品名となった)、DirectX-box
  • Xbox 360 -Xenon(キセノン)
  • Xbox One -Durango(メキシコの地名)
  • Kinect -Project Natal(出生)

セガ系[編集]

家電製品[編集]

自動車[編集]

自動車メーカー各社は、正式な車名・型式が決定するまでの間、便宜的に社内呼称を用いる。

日本ではマツダ・RX-7が有名であるが、同社は4代目ファミリアの広告でも、開発コードの「X508」(1975年の8番目の意)を何の説明も無く使っている。海外ではポルシェ・911が第何世代目であるかを示すために開発時のコードネームが通称として通用している。メルセデス・ベンツ各車(セダン型は Wagen の頭文字であるWで始まることが多い)やBMW各車(E、Fで始まることが多い)、ヒュンダイ・ソナタ(NF、YF・・・etc.)なども基本的にこの流れに沿って呼称されることが多い。

コードネームがそのまま市販車名になった例には、いすゞ・117クーペトヨタ・SAIトヨタ・86(FT-86→86)、ヒュンダイ・JM(本国名:ツーソン)、ヒュンダイ・TB(本国名:クリック、海外名:ゲッツ。「ゲッツ」が日本ではトヨタ・ヴィッツに似てしまうため)等がある。

作品タイトル[編集]

  • プロジェクトA - 香港ではプロットが製作された段階ですぐに盗作されてしまうケースが度々あり、この作品も当初はこのコードネームで呼ばれていたが、正式な題名になってしまったという。

その他[編集]

軍事でのコードネーム[編集]

作戦[編集]

作戦等の著名なコードネームには次のようなものがある。

部隊[編集]

作戦中の部隊やユニットには、秘匿および交信の円滑化のためにコードネームが付けられる。世界初の女性宇宙飛行士ワレンチナ・テレシコワのコードネーム「チャイカカモメ)」などが有名である。

敵の兵器[編集]

敵国仮想敵国に対しては、兵器の正式名称などを秘匿することがある。また公開されていても、馴染みのない外国語での名称は情報交換において支障となることもある。こうした理由で、兵器には敵によるコードネームが付けられることがある。

情報が不足しているため、兵器種の同定には誤りがあることも少なくない。

太平洋戦争でのアメリカ軍による日本軍航空機に対するコードネーム冷戦でのNATOによるソ連軍の兵器全般に対するコードネームが有名である。

短期間使われるコードネーム[編集]

戦時や準戦時には、作戦地名部隊要人などあらゆるものにコードネームが付けられる。それらは短期間つかわれたのち破棄され、別のものに交換される。

近代になって使いやすい換字式暗号が発展してからも、コードネームは暗号と併用されることが多い。

第二次世界大戦の連合軍のコードネームは、イギリスGC&CS(のちのGCHQ)の作ったランダムな単語リストを元に、陸軍省のISSB (The Inter-Services Security Board) が決定した。なお、日本軍航空機へのコードネームはこれとは別システムである。

注釈[編集]

  1. ^ Nvidia Kal-El quad-core phone chip is faster than a speeding bullet in video
  2. ^ 『社長が訊く メイドイン俺』:5年半前から構想

外部リンク[編集]