エティハド航空
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法人番号 | 1700150005974 | |||
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設立 | 2003年7月 | |||
ハブ空港 | アブダビ国際空港 | |||
マイレージサービス | Etihad Guest | |||
会員ラウンジ | Etihad Premium Lounge | |||
航空連合 | アラベスク航空アライアンス | |||
保有機材数 | 104機(96機 発注中) | |||
就航地 | 77都市 | |||
本拠地 | アラブ首長国連邦 アブダビ | |||
代表者 | ハマド・ビン・ザーイド・アール=ナヒヤーン(取締役会会長)、ジェームス・ホーガン(CEO) | |||
外部リンク | http://www.etihadairways.com/ |
エティハド航空(エティハドこうくう、阿: الاتحاد للطيران; al-ittiḥād liṭ-ṭayarān、英: Etihad Airways)とは、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国アブダビに本拠を置く国営航空会社である。アラブ航空会社機構 (Arab Air Carriers Organization) の一員。エティハド(اتحاد、イッティハード)とは連合の意。
イッティハード航空と表記されることもある[2]
概要
エティハド航空はアラブ首長国連邦の第2代大統領ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンによって、2003年7月にアラブ首長国連邦の航空会社として設立。アブダビ首長国のいわゆるフラッグ・キャリアで、同じUAEのドバイを拠点とするエミレーツ航空と並び、UAEおよび中東の代表的な航空会社である。エミレーツ同様に3大航空連合には加盟していないが、アライアンスを超えた多種多様なコードシェアで拡大を図っている。
なお同社設立までは、アブダビ首長国がバーレーンやオマーンとともに出資して運航していたガルフ・エアが同国のフラッグ・キャリアであったが、エティハド航空設立に伴いアブダビ首長国は2005年にガルフ・エアへの出資を引き揚げた。
2003年11月に商業運航を開始してから、潤沢なオイルマネーを背景に新規機材を投入し、2006年6月までに一か月に一路線ずつ開設という驚異的な成長を遂げた。2004年には5機のボーイング777-300ERと24機のエアバス機(4機のA380を含む)の総額80億ドルに及ぶ機材発注を行う。
ハブ空港のアブダビ国際空港を中心に旅客便、貨物便を合わせると中東やアフリカなどの他、アジア各地やヨーロッパ、北アメリカ、南アメリカ、オセアニアなど世界各地に路線を展開している。
M&Aによる拡大
2010年代に入ってからはM&Aによる拡大路線を取っており、2014年現在以下の航空会社に出資している。ヴァージン・オーストラリア以外はほぼ経営権を握っており、事実上の傘下企業となっている。
- エア・セイシェル(セーシェル共和国)- 2012年に株式の40%を取得
- ダーウィン・エアライン(スイス)- 2013年に株式の33.3%を取得[3]
- エア・セルビア(セルビア)- 2013年8月に株式の49%を取得
- ヴァージン・オーストラリア(オーストラリア)- 2014年5月に出資比率を21.24%に引き上げ[4]
- アリタリア-イタリア航空(イタリア)- 2014年8月に株式の49%を取得[5]
エティハド航空パートナーズ
2014年10月には独自の航空連合として「Etihad Airways Partners」を立ち上げた[6]。
サービス
長距離路線ではファーストクラス(ファーストスイートもしくはファーストアパートメント)、ビジネスクラス(ビジネス・ステューディオ)、エコノミークラス(エコノミースマートシート)の3クラス制で、短中距離路線はビジネスクラスとエコノミークラスの2クラス制である。なお、エアバスA380のみファーストクラスより最上級クラスの「ザ・レジデンス」を2席用意している。「ザ・レジデンス」は座席を設けた個室の「リビングルーム」の他に専用のベッドルーム、バスルームを配したものとなっている[7]。
2009年8月から投入する新ファーストクラスは個室タイプで、室内は全長2m・幅75.6cmのフルフラットベッドになる大型シートを採用。シートはイタリアのポルトローナ・フラウ社製を使用するなどインテリアにもこだわり、個室の入り口もアラビア風のドアで演出。その他、マッサージ機能やパソコン・iPod・イーサネットケーブルなどのソケットが設置される。
上級クラスでは、テレビ・ラジオや600時間以上の映画、ゲームを楽しめるAVOD(オーディオ・ビデオ・オン・デマンド)エンターテイメント機付きの23インチワイドスクリーンLCD、専用ワードローブ、ミニバーを設置している。新ファーストクラスはエアバスA340-600に12席を設置し、2010年末までに多機種へも順次展開する予定。2011年からパナソニックアビエーション(パナソニックの現地法人でIFEの提供会社)と10年間にわたって機内エンターテイメント(IFE)の独占供給の契約を締結。但し、2012年12月現在、映画のジャンルに東南アジア映画、韓国映画があっても、邦画のカテゴリはない。2011年からボーイング777-300ERやエアバスA380にeX2を供給する事やエアバスA350 XWB受領後には最新のeX3シリーズを搭載する[8]。
マイレージ・プログラムの Etihad Guest は、ニュージーランド航空、アリタリア-イタリア航空、全日本空輸、アメリカン航空、アシアナ航空、バンコク・エアウェイズ、ブリュッセル航空、ジェットエアウェイズ、オマーン・エア、パシフィック・ブルー、スリランカ航空、ウクライナ国際航空、V オーストラリア、ヴァージン・オーストラリアと提携している。また前述の「Etihad Airways Partners」には、系列のダーウィン・エアライン、エア・セルビア、エア・セイシェルに加えエア・ベルリン、ジェットエアウェイズが参加しているが、一方でアリタリアやヴァージン・オーストラリアは参加を見送っている[6]。
航空券の種類は、日付変更及び払い戻しの際の追徴料金の違いで、Saver、ValueとFreedomの3種類があり、往路と復路を組み合わせで購入しても、購入した航空券の中で一番制限の厳しいルールがすべての旅程に適用されるため、トラブルが散見されるが、2015年4月現在、エティハド航空は改善の姿勢を見せていない。
就航都市
コードシェア
エティハド航空は下記航空会社とコードシェアを行っている(2012年10月現在)。
保有機材
エティハド航空の機材は以下の航空機で構成されている(2010年3月現在)
機種 | 保有数 | 発注数 | オプション | 席数 (ダイヤモンド/パール/コーラル) |
路線 | 備考 |
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エアバスA319 | 2 | 0 | 0 | 104 (0/20/84) | 短距離路線 | 運用中 |
エアバス A320-200 | 9 | 24 | 1 | 140 (0/20/120) | 短中距離路線 | 運用中 |
エアバス A330-200 | 28 | 0 | 0 | 262 (0/22/240) 200(10/26/164) |
中長距離路線 | 運用中 |
エアバス A330-300 | 6 | 0 | 0 | 中長距離路線 | 運行中 | |
エアバス A340-500 | 4 | 0 | 0 | 240 (12/28/200) | 長距離路線 | 運用中 |
エアバス A340-600 | 7 | 0 | 0 | 286 (12/30/244) | 長距離路線 | 運用中 |
エアバス A350-1000 XWB | 0 | 25 | 10 | 長距離路線 | 2017年より | |
エアバス A380-800 | 3 | 6 | 5 | 長距離路線 | 運用中 | |
ボーイング 777-200LR | 5 | 0 | 0 | 長距離路線 | 運用中 | |
ボーイング 777-300ER | 24 | 0 | 10 | 378 (0/28/350) | 長距離路線 | 運用中 |
ボーイング 787-9 | 4 | 34 | 25 | 長距離路線 | 運用中 | |
Total | 42 | 108 | 55 | 50 |
なお、エアバスA350-1000は、設計変更などの開発の遅れが生じたため、12機まで減少している[11]。
2013年11月17日、ボーイング 777-8Xやボーイング 787-10、エアバスA350 XWBなどの航空機を大量に発注した。同社は777-8Xのローンチカスタマーとなる[12]。
2015年の787とA380導入を機に新塗装をまとっている。
受賞歴
- 2004、2005、2006年:World’s Leading New Airline (11th,12th,13th World Travel Awards)
- 2006、2007年:World’s Leading Flatbed Seat (13th,14th World Travel Awards)
- 2007年:World’s leading travel television commercial (14th World Travel Awards)
- 2009年:World’s leading Airline(World Travel Awards2009)
スポンサー
- 2007年と2008年初期までにおいて、F1世界選手権に参戦するスパイカーF1チームと後継チームであるフォース・インディアチームのメインスポンサーとなっていた。
- しかし、フォース・インディアのオーナーとなったビジェイ・マリヤの所有するキングフィッシャー航空の存在がありバッティングを回避するため、2008年開幕戦からスクーデリア・フェラーリのスポンサーとなっており、リアウィング後ろ側にロゴが配されている。
- 2009年から開催されるF1アブダビグランプリのタイトル・スポンサーとなった。
- イングランドプレミアリーグのチェルシーFCのオフィシャルエアラインであった。
- 2010-11シーズンより同じくプレミアリーグのマンチェスター・シティFCの胸スポンサー。また2011年7月には本拠地のシティ・オブ・マンチェスター・スタジアムの命名権を獲得し「エディハド・スタジアム」と称している。その他メジャーリーグサッカー、MLSのニューヨーク・シティ、メルボルン・シティ、クリケットイングランド代表、IPLのムンバイ・インディアンズ、アル・アイン、全アイルランドシニアハーリング選手権、シドニー・オペラハウス、アブダビHSBCゴルフ選手権のオフィシャルエアラインとして指定されている。
- またオーストラリア・メルボルンの競技場「ドックランズ・スタジアム」の命名権を獲得し、「エディハド・スタジアム(上述のスタジアムとは別)」と称されている。
- 2010年、成田就航に合わせ京成電鉄の「スカイライナー」に使用されるAE100形電車にラッピング広告を実施。
- 2015年、資本提携関係にあるアリタリア・イタリア航空との共催特別塗装機「ミラノEXPO2015特別塗装機」(A330型機)を運航しており、2月にはエティハド航空定期便にこの特別塗装機が投入され、愛知万博10周年記念イベント開催中の中部国際空港に飛来し、万博開催都市同士の交流がなされた。なお同博覧会では両者の共同で「エディハド・アリタリア・パビリオン」として出展している。
関連項目
脚注
- ^ ファセット・オブ・アブダビ(エティハド航空公式サイト)
- ^ “アラブ首長国連邦の産業基盤” (PDF). 一般財団法人 中東協力センター. p. 7. 2015年10月24日閲覧。
- ^ エティハド航空、ダーウィンエアラインの株式を取得し「エティハド・リージョナル」にリブランド! - Mapionニュース・2013年11月18日
- ^ Etihad Airways stake in Virgin Australia rises to 21.24 per cent - TheNational・2014年5月19日
- ^ エティハド航空、アリタリア株49%取得で合意 - ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年8月9日
- ^ a b Etihad launches Etihad Airways Partners - BusinessTraveller・2014年10月8日
- ^ ザ・レジデンス(エティハド航空公式サイト)
- ^ [1]
- ^ 就航当初は名古屋 - 北京間のみの利用は出来なかったが、現在では同区間のみの利用も可能。これは同区間を運航する日系の航空会社が存在していなかった事も理由にある。これに伴い、週末に設定されていた直行便は廃止され、全て北京経由便のみとなった。
- ^ Etihad Airways Fleet
- ^ Orders & deliveries The month in review: April 2012
- ^ エティハド航空、777XやA350などボーイングとエアバスに大量発注 Aviation Wire 2013月11月18日
外部リンク
- エティハド航空 公式サイト (日本語)