本多雄一

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本多 雄一
福岡ソフトバンクホークス #46
HAWKS46-HONDA.jpg
2012年6月17日 福岡Yahoo!JAPANドーム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 福岡県大野城市
生年月日 1984年11月19日(29歳)
身長
体重
174 cm
72 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 二塁手
プロ入り 2005年 大学生・社会人ドラフト5巡目
初出場 2006年8月4日
年俸 1億8,000万円(2014年)
※2014年から3年契約
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム 日本の旗日本
WBC 2013年

本多 雄一(ほんだ ゆういち、1984年11月19日 - )は、福岡県大野城市出身の福岡ソフトバンクホークスに所属するプロ野球選手内野手)。

愛称はポンポンちゃんなど。チームメイトの大隣憲司と生年月日が同じ。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

小学校時代はソフトボールチーム・ODサンダース、中学校時代は地元の少年硬式野球チーム・大野城ガッツに所属。高校は鹿児島実業高等学校に進学。2011年までチームメイトであった杉内俊哉(現・読売ジャイアンツ)は、大野城ガッツ及び鹿児島実業の先輩にあたる。ノンプロの三菱重工名古屋を経て2005年の大学・社会人ドラフト5巡指名を受け、福岡ソフトバンクホークスに入団した。

プロ入り後[編集]

大学・社会人5巡指名だったが俊足・好打の評価は高く、希望枠の松田宣浩と共にルーキーでの開幕スタメンが濃厚と思われていた。しかし3月8日ヤクルトとのオープン戦ヤフードーム)において石井一久の投球を左手首に受け負傷交代。当初は打撲との診断だったが、後に骨折であることが判明し長期離脱。8月4日に一軍初昇格を果たすと、即スタメン出場し初安打・初盗塁を記録。中盤以降調子を落とした本間満に代わり二塁手としてスタメン出場することが多くなった。

2007年は開幕から二塁手に定着。序盤の打順は9番だったが、川崎宗則の離脱や大村直之などの怪我もあり、1番や2番を打つことが多くなった。やや苦手としていた左投手を克服し、チーム最多の141試合に出場。同じくチーム最多でリーグ2位の34盗塁を記録するなど走攻守に成長を見せた。

2008年は右肩違和感により開幕ベンチ入りは逃すもすぐに復帰。シーズン中盤からは1番打者に定着した。球団タイ記録の8打数連続安打を記録するなど、前年に比べ打率が大きく向上したが、終盤に腰痛を発症し離脱。ケガに泣かされるシーズンとなった。オフの野球教室では海外FAでの将来的なメジャー挑戦志向があることを明らかにした[1]

2009年はシーズン序盤からハイペースで安打数を重ねるも、5月の対ロッテ戦で唐川侑己からすねへ受けた死球を境に調子を落とす。自己最多となる43盗塁を記録したものの、打率は.262に落ち込んだ。また、持病であった慢性中耳炎の手術を行った。

2010年は開幕レギュラーで迎える。3月26日の対オリックス戦の守備でグレッグ・ラロッカと激突し、軽い脳震盪を起こすが、翌日には復帰している。3月31日西武戦から2番に定着し、5月8日のヤクルト戦の守備で宮本慎也の放ったライト前への当たりをダイビングキャッチした際は両軍のファン問わず神宮球場360度の拍手に包まれた。(なお、参考までに、この試合は、先発和田毅(6回)-摂津正(1回)-ブライアン・ファルケンボーグ (1回)-馬原孝浩(1回)という、この年の典型的な必勝投手リレーでヤクルトに完封勝ちしている。)オールスターゲーム前には、西武・片岡易之に並ぶリーグトップの40盗塁を記録。そして9月26日楽天戦において、永井怜嶋基宏バッテリーから2盗塁を記録。この盗塁でシーズンの盗塁数が59個に到達し、片岡に並び、盗塁王を獲得し自身初の全試合出場、前年に川崎が記録したチーム記録の43犠打を更新する50犠打を記録。リーグ優勝に貢献する活躍を見せた。

2011年は開幕から「2番・二塁手」で全試合にフルイニング出場(他にチーム内では川崎・松田も記録。1チーム3人の全試合フルイニング出場は2リーグ制以後、初の記録である[2])。前年に引き続き川崎との1、2番で活躍。4月12日の開幕戦のオリックス戦から5月5日の楽天戦まで開幕戦から19試合連続安打を放つなど[3]打撃好調で、念願の3割を超えて自己最高の打率.305をマーク。自己最多の60盗塁も記録し、2位の楽天・聖澤諒に8個差をつけ2年連続の盗塁王を単独で獲得。シーズン60盗塁は1983年大石大二郎と並び二塁手としてのパ・リーグ最多タイ。またリーグトップの53犠打を記録し、前年に自身が記録したチーム記録を更新するなど、チームのリーグ連覇に貢献した。週刊ベースボール誌上の読者投票「あなたが選ぶ現役NO.1セカンドは誰?」では1位に選ばれた[4]

12月5日11月21日に1歳年下の一般女性と結婚したことを発表[5]。また大野城市民スポーツ栄誉賞に選ばれた[6]2012年からは選手会長を務める[7]

2012年4月28日の対ロッテ4回戦(QVCマリン)の3回裏に首痛で途中交代、2010年4月13日以来の連続フルイニング出場が途切れる[8]、翌29日の試合は欠場[9]。僧帽筋の筋膜炎と診断されて、5月4日に一軍登録を抹消[10]。復活に19日間が費やしたが復活し123試合に出場し[11]、パ・リーグの二塁手としては失策数は最少の7個、守備率は990で2年連続1位をマークした[11]。同年ゴールデングラブ賞を2年連続受賞した。11月には侍ジャパンマッチ2012「日本代表 VS キューバ代表」の日本代表に選出。

2013年、WBC日本代表に選出される[12]が4試合、2打席の出場に終わる[13]。2013年のWBCでコーチを務めた高代延博の守備への評価は「(捕球までの)準備がものすごく遅い」と低かったが[14]、台湾戦の走塁については「本多の超ファインプレーです」と評価している[15]。開幕戦の対楽天戦(ヤフオクドーム)では7回裏に満塁本塁打を記録。開幕戦での満塁本塁打は日本プロ野球史上20本目。前年0本塁打の打者の開幕戦満塁本塁打は史上初[13]。9月28日の西武戦で1000安打を達成した[16]。オフには年俸1億8000万円で固定の三年契約を結んで契約更改[17]

選手としての特徴[編集]

守備・走塁[編集]

攻守走が高いレベルで伴うのも特長[18]。走塁面では一塁到達3.78秒を記録する俊足を誇る[19]。果敢に次の塁を狙い[20]、通算盗塁成功率75パーセントを記録している。

守備では主に二塁手として起用される。遠投110メートルの強肩[21]。守備範囲の広さに定評があり[22][23]、堅実なグラブさばきを見せる[24](ただし高代のような否定的な評価もある)。2010年には得点換算でリーグトップクラスの数値を残し[25]、2012年には二塁守備で両リーグトップとなるUZR14.9を記録した[26]

打撃[編集]

打撃面ではシュアで粘り強いバッティングを見せる[22]。2012年までの通算で右投手には打率.271を残しているのに対して左投手には打率.290を残すなど左打者ながら左投手に強いが、三振が多く四球が少ない[27]

バントの際、左足をバッターボックスよりさらに内側、ライン上に踵がかかるギリギリまで踏み込む癖があり、2013年4月18日に日本製紙クリネックススタジアム宮城での楽天戦では、無死、走者一塁の場面で打者の本多がバントを試みて投球をバットに当てたが、この際に左足がバッターボックスから完全にはみ出してため、球審の友寄正人が即座にプレイを止め、反則打球としてアウトを宣告された[28]。本多は前日の試合においても、バントの際に左足をバッターボックスから完全にはみ出していたが、この際の結果は捕邪飛となり、反則打球とはジャッジされなかった。

2013年5月2日に福岡ヤフオク!ドームで開催された西武戦では、一死、走者三塁の場面でスクイズを試みて投球をバットに当てたが、左足がバッターボックスから完全にはみ出していたため、球審の敷田直人は4月18日に続き反則打球を宣告した。このとき打球は投ゴロとなり捕手に送球され、走りこんできた三塁ランナーへのタッチはアウトのタイミングであったが、反則打球であったため本多にアウトが宣告されランナーは三塁へ戻された[29]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 ソフトバンク 37 112 102 13 25 7 2 2 42 8 2 0 5 0 5 0 0 28 0 .245 .280 .412 .692
2007 141 612 550 62 151 25 5 2 192 42 34 13 23 2 35 0 2 112 5 .275 .319 .349 .668
2008 107 489 454 53 132 14 3 3 161 38 29 13 6 4 23 0 2 75 1 .291 .325 .355 .680
2009 137 622 554 72 145 32 4 1 188 41 43 10 18 2 44 0 4 95 5 .262 .320 .339 .659
2010 144 651 564 88 167 21 10 3 217 39 59 21 50 3 29 1 5 81 8 .296 .334 .385 .719
2011 144 633 522 84 159 19 7 0 192 43 60 17 53 4 53 0 1 78 4 .305 .367 .368 .735
2012 123 536 480 52 118 15 4 0 141 31 34 7 14 4 37 0 1 65 6 .246 .299 .294 .593
2013 120 471 406 56 115 12 4 2 141 37 22 6 19 2 42 1 2 62 1 .283 .352 .347 .699
通算:8年 953 4126 3632 480 1012 145 39 13 1274 279 283 87 188 21 268 2 17 596 30 .279 .329 .351 .680
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績[編集]

年度 二塁 遊撃
試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率 試合 刺殺 補殺 失策 併殺 守備率
2006 36 69 87 1 12 .994 -
2007 140 296 405 8 77 .989 -
2008 105 271 311 8 61 .986 -
2009 137 323 420 8 82 .989 -
2010 144 415 408 11 92 .987 -
2011 144 346 386 6 75 .992 -
2012 123 325 369 7 70 .990 1 0 0 0 0 ----
2013 120 290 404 9 72 .987 -
通算 949 2335 2790 58 541 .989 1 0 0 0 0 ----
  • 2013年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

タイトル[編集]

表彰[編集]

記録[編集]

初記録
節目の記録
その他の記録

背番号[編集]

  • 46 (2006年 - )

登場曲[編集]

関連情報[編集]

CM出演[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 本多選手、野球教室でメジャー志向を表明福岡ソフトバンクホークスオフィシャルサイト 2008年12月15日
  2. ^ 2リーグ制以降初!本多、川崎、松田がフルイニング出場スポニチ(2011年10月23日)
  3. ^ 本多、連続安打記録成らず…あと1でストップ - 2011年5月6日
  4. ^ 週刊ベースボール、2011年9月12日号、76頁
  5. ^ 本多、1歳下一般女性との結婚を発表「僕の一目ぼれ」 - スポーツニッポン2011年12月5日
  6. ^ 本多雄一選手に市民スポーツ栄誉賞 - 大野城市
  7. ^ 【ソフトB】本多が新選手会長へ - 2011年12月6日
  8. ^ 首痛で途中交代…本多の連続フルイニング出場途切れるスポーツニッポン2012年4月28日配信
  9. ^ 本多 首痛のため欠場「福岡に帰しました」スポーツニッポン2012年4月29日配信
  10. ^ 本多が登録抹消 秋山監督「10日で戻ってくる」スポーツニッポン2012年5月4日配信
  11. ^ a b Sports Graphic Number」文藝春秋、2012年11月12日号、p45
  12. ^ 2013 WORLD BASEBALL CLASSIC 日本代表メンバーNPB公式サイト
  13. ^ a b 侍の悔しさ晴らした!本多 驚き満塁弾 開幕はパ史上8人目快挙スポーツニッポン2013年3月30日配信
  14. ^ 本多 高代Cにマンツーマン志願/WBC日刊スポーツ、2013年2月15日
  15. ^ WBC三塁コーチの舞台裏(2)国家レベルで資金・人材…でなきゃ世界で闘えない - 新・関西笑談
  16. ^ 【ソフトB】本多1000安打達成に歓声 - 2013年9月28日
  17. ^ 【ソフトB】本多は現状維持の3年契約
  18. ^ 週刊ベースボール、2014年3月25日号、P118
  19. ^ 小関順二西尾典文石川哲也、場野守泰]] 『プロ野球スカウティングレポート2012』 廣済堂出版2012年、38-39頁。ISBN 978-4-331-51613-3
  20. ^ 『週刊プロ野球データファイル』2011年27号、ベースボール・マガジン社、P8-P9
  21. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2010』 アスペクト2010年、340-341頁。ISBN 978-4-7572-1744-7
  22. ^ a b ベースボールマガジン増刊 WBC公式プログラム 2013年 4月号 ベースボール・マガジン社、P27
  23. ^ 小関順二、西尾典文、泉直樹 『プロ野球スカウティングレポート2009』 アスペクト、2009年、226-227頁。ISBN 978-4-7572-1628-0
  24. ^ 野球太郎NO.4、廣済堂出版、2013年、P126
  25. ^ 守備を得点換算で評価するSMR Baseball Lab
  26. ^ 岡田友輔、道作、三宅博人、morithy、蛭川皓平高多薪吾、Student、水島仁 『プロ野球を統計学と客観分析で考える セイバーメトリクス・レポート2』 水曜社、2013年、81頁。ISBN 978-4-88065-319-8
  27. ^ 野球小僧 世界野球選手名鑑2010』 白夜書房2010年、110頁。ISBN 978-4-86191-595-6
  28. ^ ソフトB本多反則打球「思い切り出た…」日刊スポーツ、2013年4月19日
  29. ^ 【ソフトB】本多、また足出た!スクイズ失敗、反則アウトスポーツ報知、2013年5月3日。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]