HOTEL (テレビドラマ)
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『HOTEL』(ホテル) は、石ノ森章太郎の同名漫画を原作とし、TBSによって製作された日本の実写映像化作品シリーズ。
概要[編集]
それまで主にサスペンス系やアクションものを手がけてきた近藤照男プロダクションが制作。漫画原作の実写化は初めてだった。
原作は東堂克生を中心にストーリーが展開するが、ドラマは東京プラトンに中途採用の新入ホテルマンとして赤川一平が入社するところから始まり、赤川を中心にストーリーが展開する。ドラマでは毎回豪華なゲスト出演者が宿泊者やホテルの関係者として出演し花を添えた。
シリーズは基本1クール放送だが、1994年放送の第3シリーズと1995年放送の第4シリーズは2クールで放送された。
東京プラトン[編集]
テレビドラマでのホテル「東京プラトン」の設定(第1シリーズ・第1回での一平の発言より)。
- プラトングループのホテルの一つ(世界47か国117店)。
- 旧名称 - ヒルサイドホテル
- 開業 - 1970年
- 客室数 - 742室
- 資本金 - 123億7000万円
- 従業員数 - 750名(うち客室係90名)
- 備品などの持出年間被害額 - 約3600万円
- 宿泊代は1人1泊最低でも4万2000円。
キャスト[編集]
兼役が多く、別役で再出演も多く見られる。似たような名前も多い。(例:影山奈津子と片桐奈津子など)
主要人物[編集]
- 東堂 克生(とうどう かつお)
- 演 - 松方弘樹
- 主人公。高校時代、アルバイト収入でアメリカを旅行した際、現金をあまり持ち合わせず、無銭旅行の形となった。旅が終わりに近づいた時、小さな町の年老いた夫婦が経営する小さなホテルに1泊分の金銭しか持たないにもかかわらず1週間宿泊。夜中に逃亡するも、パスポートを入れたバッグを忘れてしまい引き返す。戻ってみると、老夫婦は東堂が戻って来るだろうと思い玄関にバッグを下げていた。次のアメリカ旅行の際、老夫婦のホテルを再訪してホテルマンの仕事の魅力に気付き、老夫婦の善意がなければ現在の自分はなかったと痛感する(シーズン3第5話)。そうした心打ちで東堂はホテルマンを目指そうとコーネル大学に入学(スペシャル'90秋)。卒業後、ニューヨーク・プラトンに所属したのち、東京プラトンの宿泊支配人となり、後に総支配人となる。宿泊部門、料飲部門、企画販売部門を統括する立場にあり、グループホテル内だけでなく業界内で優秀なホテルマンとして名声を得ている。「お客様はいつも正しい」をホテルマンとしてのモットーとしており、特にスペシャル'94春以降は事あるごとにこの言葉が使われる。新人の頃にはシドニーのペッパーズプラトンホテルで研修を受けていたこともある(第2シリーズ・第2回)。ハワイの系列ホテルが経営不振となりプラトングループが買収し建て直しに赤川や立花とともに派遣されカハラ・マンダリンプラトンの総支配人となる(第5シリーズ)。部下からは「東堂マネージャー」と呼ばれている。ドラマ版ではメガネをかけているが、原作ではメガネをかけていない。2000年以降は未登場で、具体的な処遇については不明。喫煙者。普段は物静かな性格であるが、ヤクザには毅然と対応する、客室のテレビを盗み出した不良外国人には車から下ろして殴りつける一面もある。オーディオが趣味で、株主が宿泊した際には、自身のオーディオセットを貸し出している。
- 赤川 一平(あかがわ いっぺい)
- 演 - 高嶋政伸
- ホテルマン。ドラマ版ではストーリーの中心人物として描かれる。一浪後、大学のホテル学科を卒業後、中途採用で東京プラトンに就職したこととなっており、ベルボーイに配属される(第1シリーズ・第1回)。当初は何かと失敗を起こして大きな騒動になることが多かったが、彼の情熱的かつ熱血的な性格により事が解決したケースもある。のちにフロントクラークに転属になり(第2シリーズ)、7年後にフロントサブマネージャーへと昇進するまでになる(スペシャル’94春、第3シリーズ)。ハワイの系列ホテルが経営不振となりプラトングループが買収し建て直しに立花とともに東堂に同行しカハラ・マンダリンプラトンのフロントサブマネージャーとなる(第5シリーズ)。その後、新たにオープンした東京ドームプラトンに大原の命で移籍(スペシャル’2000)。この時も役職はサブマネージャであるため、出世は一旦この役職で止まってる模様。第1シリーズでは水谷と恋仲であったが、91秋で彼女は香港プラトンへ異動となり、再会を誓ったまま別れることとなった。立花は大学の後輩に当たる。入社試験の際の英語のテストはあまり良くなかったらしいが、第1シーズン途中早々ネイティブレベルの英語ができるようになるなど能力は高い。実家は旅館を経営。ドラマではナレーションも担っており赤川から姉への手紙のような語り口となっている。「姉さん、事件です」が名ゼリフ[1]。占いでは北山と共に女性運がなく、男性運に恵まれていると診断された(第2シリーズ・第6回)。周囲からは「一平(君)」と名前で呼ばれることが多いが、並木・立花からは「赤川先輩」、サブマネージャー昇進後に入社した部下からは「赤川マネージャー」、「赤川さん」等と呼ばれている[2]。
- 大学時代は高槻、1では水谷、2では影山、3では佐藤、4では鹿島、5ではスギヤマが好きだった。姉の知人(前田吟)からは「影山と並木のどっちが本命?」と聞かれている。
- 優柔不断で、2では並木と影山と同じ日に時間差でWデートしている。
- 酔い潰れることが多く、1-2では森と(北山は床で寝た)、2では影山と並木の3人で自宅のベッドで一緒に就寝している。そのことで水谷に「不潔」と言われたこともある。佐藤にも片桐の件で「美人には優しい」と冷やかされている。
- 立花 明(たちばな あきら)
- 演 - 赤坂晃
- ベルボーイ。94春で初登場し、第3シリーズからレギュラー出演。大学の先輩である赤川が勤める東京プラトンに就職しベルボーイに配属される。北山が直属の上司にあたる。フロントクラーク希望だったので友人(浜田万葉ら)とプラトンで同窓会を開催することが決まった時は友人にいい格好をしようと徳大寺から制服を借りるよう頼み了承されるが、赤川に「ベルの何が不満だ」と止められ、「ありのままのお前を見せればいい」と言われる。寝坊をしたときなどはバイクで通勤をしている。先輩の赤川以上に猪突猛進型で、入社試験の日には問題を起こした客を許せずに食って掛かったことで失格となってしまう。翌年受けた試験でリベンジを果たしたが、配属後にもしばしば宿泊客に食って掛かってしまい、赤川に注意される。ただし、自分が連れてきたケチな客(演 - せんだみつお)については懸命なサービスをし、他の従業員が悪口を言う中、擁護する発言もしている。ハワイの系列ホテルが経営不振となりプラトングループが買収し建て直しに東堂、赤川とともに移籍しカハラ・マンダリンプラトンのフロントクラークとなる(第5シリーズ)。その後、新オープンした東京ドームプラトンに大原の命で赤川と共に移籍しコンシェルジェに昇進し、実質的な主人公となる(スペシャル’2000以降)。後者では赤川から「立場が上になることに伴う責任を自覚しろ」と言われる。第4シリーズでは仕事でミスをして落ち込んだ徳大寺を励ますため、客を装って匿名でサンキューレターをホテルに送るなど、仲間思いな面もある[3]。周囲からは「明」と名前で呼ばれている。
- 客を疑ってかかることが多く、年齢差のある夫婦仲が悪い女性(大沢逸美)をホテトル嬢呼ばわりしたこともあり、備品を持って帰ったが、翌日夫と共に返却に来た際は、「僕からのお詫びの印なんでどうぞ持って帰って下さい」と言っている。
- 赤川や北山らに頼み事されるときは、「明ちゃん」と呼ばれることが多い。
- 津村が好きだった。
東京プラトン[編集]
- 持田 健一(もちだ けんいち)
- 演 - 小林稔侍
- フロント・オフィスマネージャー。フロント課など宿泊部門の責任者で、赤川たちの直属の上司にあたる。フロントのほか(第1シリーズ・第4回)、営業を担当していたこともあり(90秋)、その後、フロントオフィスマネージャーとして東堂や佐伯とともに宿泊部門の管理の中枢を担っている。2児の父親だが、妻は既に他界している。第1シリーズでイギリスに本社を置くホテルグループからヘッドハントの話を持ちかけられるが、赤川たち従業員から嘆願書が出された事などもあって最終的には思い留まる(第1シリーズ・第3回 - 第4回)。3-22では長期休暇をとってグアムに行っている。この時演じた子供は小林の実子でもある。その後、第4シリーズ冒頭でシンガポールプラトンの宿泊支配人として異動するも、2000年のスペシャルで帰国して東京ドームプラトンの総支配人になる。
- 佐伯 真理(さえき まり)
- 演 - 紺野美沙子
- 社長秘書。バンケットで開かれる企画や企業の大口契約なども担当し、英語、フランス語でも会話出来る、トライリンガルである。元々は香港プラトン勤務で、ベルガール、バンケット、フロントクラーク、ルームクリーニングなどあらゆる職務を経験し、最終的にはVIPを主に応対する役職にまで昇進(91年春での回想)。その後、ニューヨーク・プラトンではマネージャー秘書を務めており東堂の部下であった。東堂が東京プラトンに異動となった4年後、大原に見込まれて東京プラトンに転属となり社長秘書となる(第1シリーズ・第1回)。92春では影山とともにフランスのホテル・クリオンに派遣されている。その後、第4シリーズ冒頭で再び香港プラトンへ異動。社長から「佐伯君」と呼ばれている以外は後輩も含めて「真理さん」と名前で呼ばれている。
- 小島ティナ(こじま ティナ)
- 演 - 川村ティナ
- フロントクラーク。赤川と同期。もともと海外に住んでいたため英語は堪能。しかし、怒ると日本語と英語が混じってしまうこともある。
- 水谷 杏子(みずたに きょうこ)
- 演 - 菊池桃子
- フロントクラーク。第1シリーズ。東京プラトンで料理人をしていた父から話を聞いて憧れを抱くようになり、学生時代はブランケットでアルバイトをしていた。その後、採用試験を受けるものの不合格となってしまう。翌年(つまり赤川が新人ホテルマンとして入社した日)、試験に落ちたことへの憂さ晴らしとして田中律子名義でプラトンのスイートルームで宿泊し、ドアノブのプレートを使ってイタズラを仕掛ける。その後イタズラを誤魔化すために仮病を使うが、佐伯真里が宿泊している部屋で手当てを受ける。それに転じて起きた騒動後、事情を聞いた東堂に特例で入社試験の機会を与えられて見事に合格(第1シリーズ・第1回)。中途採用の赤川たちと同期となる[4]。赤川の友人・宮沢(嶋大輔)の商談を行うための打開策を相談すべく自ら社長室に駆け込んだこともある(第1シリーズ・第9回)ほか、ブライダルフェアの模擬結婚式では花嫁役を演じたこともある。赤川とは恋人寸前の仲にまでなったが、その矢先に香港プラトンへ異動したため実現しなかった(91秋)。赤川の部屋のベッドで一緒に就寝した森を敵視している他、この件について赤川を『不潔』呼ばわりした。
- 影山 涼子(かげやま りょうこ)
- 演 - 伊藤かずえ
- 男女雇用機会均等法改訂による初のべルガール。第2シリーズでは父の13回忌だった。実家は京都の老舗料亭・桂屋(第2シリーズ・第3回)。幼少時に父を亡くしたが、その父は東堂と旧知の仲であった。母親・奈津子(演 - 江波杏子)の相談を受けた東堂の意向で、オーストラリア・シドニーにある「ペッパーズプラトンホテル」で1年間の研修を受け、その後、東京プラトンへ異動(第2シリーズ・第2回及び第3回)。第2シリーズでは第1回から登場するが、第3回で東京プラトン勤務となるまでのペッパーズプラトンホテルでの物語はサイドストーリーという形で展開する。元々セミロングだったが、第7回で髪を切りショートカットになった。92春ではフランスに、92秋ではハワイに研修で派遣されている。バイク通勤している。酒癖がかなり悪い。
- 山崎は女性ベルに不安を感じていたが、東堂は「重い荷物はカートを使えばいい」とゴーを出したほか、佐伯は幹部候補生として色々な部署を経験させるつもりだった。
- 酔い潰れた赤川を並木と共に自宅まで送り届けて並木と2人で赤川家に泊まっている。翌朝、北山から電話がかかって来て咄嗟に「赤川の姉」と誤魔化している。赤川のことは「分かりやすい人」と言っている。
- カラオケ大会ではED曲の「FRIENDS」を披露している。
- 並木 裕美(なみき ひろみ)
- 演 - 川越美和
- フロントクラーク。第2シリーズ。赤川の後輩にあたる。鹿児島生まれで、感情的になるとつい鹿児島弁が出る。薩摩おごじょらしく優しい面を持つとともに酒豪であり、仲間との懇親会ではビールを何本も空けてしまうほどである。兄弟姉妹の中で年の離れた末娘であり、誕生の際、難産であったことから、母親に感謝の念を抱いている。初出勤日、朝礼の新任ミーティングにてホテル従業員に必要なものについての訓示があった際、「スマイル」と先に発言する等積極的な一面を持つ反面、やや強情で意地っ張りな一面もあり、それが災いして宿泊客や同僚とのトラブルを起こすことも少なくなかった。自転車通勤をしている。
- 赤川の事が好きで、ブライダルショーでの相手は赤川をと考えていた。また、赤川の「洗濯物が溜まってる」発言に「手伝ってあげます」とまで言っている。影山は恋のライバル。酒癖がかなり悪い。赤川のことは「優柔不断」と言っている。
- 佐藤 圭子(さとう けいこ)
- 演 - 有森也実
- フロントクラーク。兵庫県神戸市出身。甲南女子大学卒業後、高校教師の両親から反対されるも祖父の支援でホテルマンになる。第3シリーズに出演で祖父の三回忌。94春で初登場。小説家・葉山亜里沙のファンであり、本人にサインを求めたりプラトン中を歩き回るなど前半では不審な行動を取る人物として描かれるが、赤川や立花のひたむきさに打たれ徐々に問題解決に協力するようになる。94春のラストで、実は京都プラトンのベテランクラークであり、東京プラトンに転勤する前の下見を兼ねた滞在だったことが明かされる。また従業員主催のイベントで司会を務めたことがある。客に親身になりすぎる傾向があり、死去した祖父に似ているという理由で借金している福田に300万円を工面して渡したり、客室で天ぷらを揚げることを拒否した中島に代わって、中島に指導を受けた後に客室で天ぷらを揚げたこともある。福田はプラトンのバンケット部門で働くことになった。1995年の新春スペシャルでは、影山と同じ研修を経て第4シリーズで持田・津村と共にシンガポールプラトンへ異動。東京インターナショナルホテルにふらっと行った時には石黒に援交女の濡れ衣を着せられ、ヘッドハントを持ちかけた上で脅迫されたこともある。
- 従業員一堂を「詮索好き」と評している。
- 父母の影響で陶器に詳しい。
- 津村 まどか(つむら まどか)
- 演 - 細川直美
- ベルガール。第3シリーズ。北海道出身。サブマネージャーへと昇進した赤川の初めての部下。第4シリーズで持田・佐藤と共にシンガポールプラトンへ異動。片桐とは入社試験の同期。なお、バーで飲んでる間に強盗(主犯格であるバーの店長が緒方に命令した)に入られてしまい日記と5万円を盗まれてしまうが、緒方が彼女の写真を見て一目惚れしてしまう。徳大寺は「外人受けするかわいさ」と言っている。漫画好きである。
- 鹿島 紀子(かしま のりこ)
- 演 - 中村あずさ
- フロントクラーク。第4シリーズ。客室乗務員からの転職者で赤川とは飛行機の中で知り合う。父の死に目が見れなかったことと、滝口の旅館を訪れた時に後押ししてくれたことで転職した。ハワイ・マウイ島にあるホテルとの提携を提案するなど、 中々のキャリアウーマンでもある。冷めた徳大寺をもってしてもすらっとしてチャーミングと言われている。ゲストヒストリーの書き換え中にコーヒーをこぼして消してしまうという失敗もある。
- 片桐 奈津子(かたぎり なつこ)
- 演 - 佐藤友紀
- ベルガール。第4シリーズ。倉敷市出身。ベルガールへの強い憧れから第3シリーズ(第8回)で「偽ベルガール」になりすまし騒動を引き起こすが、翌年の入社試験に合格して夢を実現させた。周囲からは「なっちゃん」とあだ名で呼ばれている。高卒で津村とは入社試験の同期。背格好も津村に似ているので中島に間違われた。
- 徳大寺と佐藤に「あれは何なんですか?」と言われた際、赤川は「インターンシップの職業体験」と誤魔化している。隣室の子供に懐かれていた。
- 北山 修二(きたやま しゅうじ)
- 演 - 小野寺丈
- ベルボーイ。スペシャル1996まで。赤川の先輩。高卒でプラトンに就職したため、ほぼ同年齢の赤川や影山よりもベルボーイを長く務めておりフロントやベルでは兄貴的存在。第3シリーズでベルキャプテンとなる。赤川がフロントクラークに配置換えとなった際(第2シリーズ冒頭)や、フロントサブマネージャーに昇進した際(第3シリーズ冒頭)には両者の関係が一時険悪となった事もあったが、基本的には仲が良い。91秋では、赤川が週刊誌の懸賞クイズで当てたロサンゼルス旅行に赤川と同行している[5]。10年間ベル一筋無遅刻無欠勤で表彰されている。ヘアヌード写真集を5000円で買って休憩室で読んでいて、中島が見せろと言い出したのでそれを赤川が買ったと言い張っている。
- 客(哀川翔)には「カタヤマさん」と呼ばれていた。
- 水野 淳(みずの じゅん)
- 演 - 沖田浩之
- フロントチーフ。第1シリーズ。赤川がベルボーイに配属された当時のフロントキャプテン。大学在学中に1年間留学した経験を持つが、ある時外国人客に対する英語での対応ミスにより営業への配置換えを希望したこともあった[6]。1990年秋のスペシャルではライバル企業のホテルメリッツにヘッドハントされるほど優秀である[7]。のちに名古屋プラトンへ異動し、フロントサブマネージャーへ昇進(91秋)。その後、第2シリーズ最終回でゲストとして再登場。この時にはブライダルマネージャーに昇進しており、名古屋プラトンで自らが中心になって開かれるブライダルフェア開催のため赤川に協力を仰いだ。
- 演じた沖田はハワイ編でカハラの料理長「イワシタコウゾウ」として出演。
- 徳大寺 譲(とくだいじ みのる)
- 演 - 石橋保
- フロントチーフ。94春で初登場し、第3シリーズと第4シリーズでレギュラー出演。中堅社員で、赤川がフロントサブマネージャーへ昇進した時に大阪プラトンから転勤で着任した。完璧主義者なのでミスは滅多にしないが、第4シリーズで客宛の手紙が他の所に紛れていることに気付かず、確認を怠ったで、叱責を受けたこともある[8]。「ビジネスとして面白そうだから」という理由でプラトンに就職するが、それが災いしてか初期の頃はやや冷め気味でとんがっているところがあり、東堂の「お客様はいつも正しい」というモットーや、それに則っていた赤川らのことを「ただペコペコ頭を下げているだけ」「君子危うきに近寄らず」と少々馬鹿にするような目で見ていたため、あまり周囲との反りが合わなかった。ある時そのせいで団体客とトラブルになってしまい、そのことを赤川に咎められて反発し口論にまで発展するが、最終的にそのスタンスを反省、客側も自分のミスを詫びている。周囲からは当初「徳大寺さん」と呼ばれていたが、第3シリーズ途中からは主に「徳さん」と呼ばれている。当初は冷めた性格だったが、佐藤を脅していた石黒から東京インターナショナルホテルにヘッドハンティングされ、「僕も男だ。卑怯な手まで使われては行きたくない」と断った一件以後は丸くなる。立花に「制服貸してくれ」言われた時は、「休憩時間中だけ。辞めるなんて言うなよ」と言って貸す。片桐には「理想と現実」を諭す。喫煙者。親が海外出張中に子供だけで宿泊した時は、「子供が怒るのも無理はない」と擁護している。
- 池田 茂男(いけだ しげお)
- 演 -
- ベルキャプテン。
- 磯辺 達夫(いそべ たつお)
- 演 - 宮地佳具
- ドアマン。赤川の同期。
- アリス・ラム
- 演 - イサベル・イーブス
- ドアガール。第4シリーズで磯部の後任となる。
- 俊江(としえ)
- 演 - 松岡知重
- ルームメイド。第1シリーズ。赤川、磯辺、川村とは同期入社。
- めぐみ
- 演 - 大綱めぐみ
- ルームメイド。第2シリーズ。90秋で初登場。
- 神崎 亜紀(かんざき あき)
- 演 - 沢南海子(94春~95)山本万里子(第4シリーズ~96)
- ルームメイド。第3シリーズ。94春で初登場。
- 河合 辰夫(かわい たつお)
- 演 - 佐野圭亮
- ウェイター。レストランで働いている。91春で初登場し第2シリーズからレギュラー。第2シリーズまでのクレジットでは「バスボーイ」で名前も単に「辰夫」となっている。料飲部門所属。
- 中島 五郎(なかじま ごろう)
- 演 - 名古屋章
- 東京・日本橋の老舗天ぷら屋の店主。91春で初登場。元々東京プラトンの常連客であり、プラトン内の日本料理店で飛び入りで天ぷらを揚げたこともある(91春)ほか、第3シリーズでは佐藤に天ぷらの調理指導もしている。妻に先立たれているが娘の淳子は第2シリーズでハウスドクターとして東京プラトンに赴任。そして、その第2シリーズ第8話で静江と再婚。92秋でハワイに支店を出店する際には土地の使用権利をめぐってトラブルとなってしまったが、山崎たちの努力で解決。その後、天ぷら屋の経営を息子に任せ、第3シリーズで東京プラトンの総料理長に就任。山崎とは幼馴染で高校まで同じで合気道部の先輩にあたる(91春)ほか、93秋に登場した小島勇(角野卓造)とも友人関係にある。赤川を「よう、青年」と呼ぶ。
- (ほしの みほ)
- 演 - 水野真紀
- フードコーディネーター。第3シリーズ。オムレツ作りに悪戦苦闘する赤川に「塩入れた?」と指摘している。
- 市川 町子(いちかわ まちこ)
- 演 - 高樹澪
- 宿泊支配人室秘書。第1シリーズ・第2シリーズ(第1シリーズではもっぱら眼鏡をかけていた)。キャリアウーマンで、持田と赤川たちの教育係を務めており、身嗜みなどに厳しく、朝礼で髭を剃っていた東堂にも注意している。しかし、第1シリーズで持田へのヘッドハントの話が明らかになった際にはショックを受けて号泣するなど取り乱す事もあった。生け花や茶の湯が得意であり、第2シリーズ冒頭でシドニーの「ペッパーズプラトンホテル」から日本文化の講習を行いたいと東京プラトンへ要請があった際には山崎とともに派遣された。
- 森 ユキ(もり ユキ)
- 演 - 岡安由美子
- 宿泊支配人室秘書。第1シリーズ・第2シリーズ。第1シリーズで酔い潰れた赤川を北山と共に自宅まで送り届けてそのまま赤川の部屋に泊まり同じベッドで就寝するものの、水野が外国人の宿泊客に対して起こしたトラブルを慰めて以来水野と恋仲となる。91秋で水野が名古屋プラトンへ転勤となるが、その際、佐伯は東堂に対して森が指にエンゲージリングを付けていたと述べており水野と婚約したことを示唆する形でストーリーは終わっている。
- 高木 啓介(たかぎ けいすけ)
- 演 - マイケル富岡
- フロント・オフィスマネージャー。第4シリーズで持田の後任としてロサンゼルスのホテルリッツカルトンのサブマネージャーから栄転で東京プラトンに着任し「隗より始めよ」という言葉を贈る。堅苦しい事や肩書きは気にしない方で、赤川は「頼れる兄貴」と評している。元々アメリカでコーネル大学でホテル学を専攻しロンドンヒルトンでベッドメイク勤務経験があり東京プラトンの客室整備担当者をしのぐスキルを持つ。体調不良で無理して出勤しても却って迷惑をかけるので休暇を取るように指導している。ゲストヒストリーのシステムがフロッピーディスク使用を見てデータベース化を提案したが、入力中に鹿島がコーヒーをこぼして消えてしまう。その他、ダンスをする若者にも理解があり、客室で騒げないので外で練習していた宿泊客(島田歌穂)を見かねて空いている宴会場を練習場に提供したり、壊されたカセットテープの修復するなどしている。
- 山崎 良和(やまざき よしかず)
- 演 - 小野寺昭
- バンケットマネージャー。料飲部門の責任者で、イベントやレストランの運営などを担当。90秋で初登場し第2シリーズからレギュラーキャスト。大学進学を考えていたが高校在学中に父親が亡くなり、家計を助けるために高卒でプラトンに就職した(90秋)。新人の頃にはシドニーの「ペッパーズプラトンホテル」に所属し、のち東京プラトンのフロントを務めていた(90秋)。第2シリーズ冒頭で新人時代に所属した「ペッパーズプラトンホテル」で日本文化の講習が開催される事となり市川とともに派遣され、その後、市川と影山とともに帰国する(第2シリーズ・第1回 - 第3回)。部下からは「山崎マネージャー」と呼ばれ、中島とは幼馴染で「山ちゃん」と呼ばれている。無茶な要求を飲む事もあり、前料理長からクレームが付きそうになったが、外国人客が直接礼を言ってきたため不問になる。
- 神保 いずみ(じんぼ いずみ)
- 演 - 藤真利子
- 東京プラトン専属の医師として医務室に勤務する。父は船医(第1シリーズ・第3回)。ブライダルフェアでは東堂の計らいで講演の代理を務めた(第1シリーズ・第8回)。長崎の大学から招請され東京プラトンを退職。その後、スペシャル'93秋では彼女がハウステンボス内のホテルに派遣されている時に東京の寿司屋の主人・小島勇から相談を持ちかけられる事からストーリーが展開する。94春でも小説家の葉山亜里沙の友人として、第3シリーズでも第18話と第19話にそれぞれゲストとして登場。その後、第4シリーズで東京プラトンに復帰。なお、神保は東京プラトンの契約医師として東堂や佐伯とともに原作にも登場する。
- 中島 淳子(なかじま じゅんこ)
- 演 - 若村麻由美
- ホテルドクター。91春で中島五郎の娘として初登場し、階段から転落して負傷してしまった赤川の応急処置にあたった。その後、91秋でいずみに代わってドクターとして赴任することになり、第2シリーズからレギュラー。幼くして母を亡くしており、父の反対を押し切って医師になることを決意し医学部に進学(第2シリーズ・第3回での回想)。93春では研修のために赤川とともにシドニーに派遣される。
- 大原 鉄太郎(おおはら てつたろう)
- 演 - 丹波哲郎
- 社長(通称:ボス)。プラトンの経営・管理全般にわたる最高責任者であり、時として東堂の方針に対して懐疑的な見方を示すこともあるが、東堂や佐伯には全幅の信頼を置いている。喫煙者。
- 神谷 兼義(かみや かねよし)
- 演 - 北村和夫
- 会長。プラトングループの総帥。第4シリーズ第11話~第12話に登場。
東京ドームプラトン[編集]
- 大原 朋子(おおはら ともこ)
- 演 - 吹石一恵
- ベルガール。2000年で初登場。新築オープンした東京ドームプラトンに入社。大原の孫娘。
- 坂下(さかした)
- 演 - 北村総一朗
- フロントオフィスマネージャー。2000年で初登場。
カハラ・マンダリンプラトン[編集]
- ビル・スギタ
- 演 - 京本政樹
- 副支配人・元オーナーの娘婿。日本人客に偏見を持っているほか、プラトン本部とは経営方針が違うため東堂や赤川らを嫌っているが、姑息な手段は使わない。120名のリストラ計画と経営スリム化を模索していたが、東堂から経営トップが無駄使いをやめれば再建可能と一蹴された。
- ジョン・ミヤザワ
- 演 - 柳沢慎吾
- ベルキャプテン。6児の父親でかかあ天下。途中で7児目が誕生。
- イワシタ・コウゾウ
- 演 - 沖田浩之(日本編とは別役)
- 料理長でハワイ随一の和食板前。5年前に雑誌記事で酷評されたことで経営していた割烹隅田川が倒産したため、和食は作らないという条件で雇われたが、プロゴルファーの再起にかけ5年ぶりに和食を作る事を決断した。ある日この雑誌記者がカハラに来て、エミィと洋風懐石を食すが、鮟鱇の肝とフォアグラの区別がつかない記者に批評を辞めろと言う。和食を作らないという条件を破った事でビルからは解雇を言い渡されるも、東堂や赤川の厚意により解雇は撤回され、ホテルが計画していた和食メニュー導入に協力する事になった。
- メアリー・J・イトウ
- 演 - 水野美紀
- フロントクラーク。体調不良の外国人客に自作のお粥を提供した。
- キョウコ・フジヤマ
- 演 - 木村優希
- フロントクラーク。
- 山中和人
- 演 - 秋山純
- ミヤザワ宅に居候している。プール担当でのちにベルボーイになる。片桐のファン。
- テディ・ニシダ
- 演 - 前田淳
- ベルボーイでビル・スギタの腰巾着。客の紛失した財布をメアリーの机に入れるなどの姑息な手段も使うが、これについてはビルから「恥を知れ」と叱責を受ける。
- 前田自身は日本編でバーテンのホテル荒らし・強盗犯で出演している。
- エミイ・スギタ
- 演 - 藤田朋子
- ビル・スギタの妻でホテルオーナー。スイートルームを貸切にし調度品も勝手に持ち込むが、経営再建にあたり、東堂からオーナーが経費節減をしなければ従業員に示しがつかないと言われ、東堂にビルを鍛え直してほしいと依頼、以後ホテルには来なくなる。
- 雨宮
- 演 - 伊集院光
- 日本からの添乗員。
- アン・スギヤマ
- 演 - 石井苗子
- 赤川の行きつけのラーメン屋店主。イワシタを知っていた。
その他[編集]
- 姉
- 演 - 沢口靖子
- 赤川の姉。ドラマでの赤川のナレーションは姉への手紙のやり取りのような語り口となっており、各回のナレーション冒頭では最初に「姉さん」と呼びかける[9]。母とともに実家の旅館を切り盛りしている。様式こそ違えど同業者にあたることから、赤川にとっては良き理解者であり良き相談相手でもある。沢口は顔出しでの登場はしなかったものの、第1シリーズ最終話で声のみ(電話口)で出演をしたことがある。
- 小島勇
- 演 - 角野卓造
- 中島の友人で寿司屋店主。93秋より登場。第4シリーズ最終回ではアメリカで金を欺し取られ元を取ろうとカジノで稼ぐも儲からなかった挙げ句、欺された本人にナイフで刺され入院する。96新春では息子の事を思いすぎるあまり過保護になりすぎたため、それに反発した妻に離婚寸前になるも復縁する。
- 渡る世間は鬼ばかりにも同名で出演しており、同一人物ではあるが幸楽ではなく寿司屋で晩婚と設定が異なる。
- 小島知美
- 演 - 岡本舞
- 小島勇の妻。96新春では息子に対して過保護になりすぎた夫に反発し離婚を言い渡すものの復縁する。
スタッフ[編集]
- 原作 - 石ノ森章太郎(『HOTEL』)
- 音楽 - 義野裕明
- 挿入曲 - Carly Simon「en:Let the River Run」
- プロデューサー - 近藤照男、田代秀樹、上山勝彦、加藤直三、河瀬光、斉藤勢津子
制作協力 - 東映
- 製作 - 近藤照男プロダクション、TBS
シーズン1[編集]
HOTEL シーズン1 | |
---|---|
収録で使われた東京ベイヒルトン | |
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎『HOTEL』 |
脚本 |
横田与志 酒井あきよし |
監督 |
瀬川昌治 井上昭 小山幹夫 山内柏 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 菊池桃子 沖田浩之 岡安由美子 小野寺丈 高樹澪 松岡知重 川村ティナ 宮地佳具 小林稔侍 藤真利子 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
エンディング | 白鳥英美子「LET THE RIVER RUN」 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 現代 |
製作 | |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 | 近藤照男 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1990年1月11日 - 1990年3月22日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送枠 | TBS木曜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
- 1990年1月11日 - 3月22日放送。全11話。
- このシリーズのみサブタイトルが劇中でクレジットされていない[10]。以下のサブタイトルは放送当時の新聞テレビ欄やDVDジャケットに記載されている。
ゲスト[編集]
- 第1話
-
- 新聞記者 - 出光元
- 第4話
-
- 高見(東堂の元同僚) - 大出俊
- 第5話
-
- 吉成(水産会社社長) - ハナ肇
- 第7話
-
- 本山弘康(ホテル評論家) - 石立鉄男
- 第8話
-
- 中川直美(水野の友人) - 根本りつ子
- 第9話
-
- 宮沢(三洋トレーディング社員・赤川の友人) - 嶋大輔
主題歌[編集]
- 白鳥英美子「LET THE RIVER RUN」
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 | 原作 |
---|---|---|---|---|---|
第1話 | スイートルームの客が | 1990年1月11日 | 横田与志 | 瀬川昌治 | |
赤川一平は研修生としてベルボーイになるが、初日からある事件に巻き込まれる。 | |||||
第2話 | ルームキーを拾った女は? | 1990年1月18日 | 横田与志 | 瀬川昌治 | 「プラトン・サービスマニュアル」(第16話) 「スキッパー」(第47話) |
赤川は宝石類が入っていた女性客の荷物をロッカーに入れるが、その後その荷物が忽然と消えていた。女性客に責任を押し付けられた赤川はプラトンを辞める決意をする。一方ある老夫婦はルームキーを紛失したと言い出し、さらにホテル内で何者かが悪戯で老夫婦のルームキーを利用してショッピングした履歴が残されていた。 | |||||
第3話 | 3つのC | 1990年1月25日 | 横田与志 | 小山幹夫 | 「3つのC」(第33話) |
赤川は外国客との接客のために英会話の特訓をしていた。ところが、水野は外国客に対してミスをしでかしてしまう。 | |||||
第4話 | 討ち死に族 | 1990年2月1日 | 横田与志 | 小山幹夫 | |
持田がヘッドハントされプラトンを辞職することを宣言し、それを聞いた市川はショックを受ける。赤川たちもそれを知り、持田を説得しようとする。ところが、赤川は東堂のニューヨークプラトン時代の同僚だった男性客・高見のワープロのプラグを誤って外してしまい、ワープロに保存されていた書類データが消去されてしまう。 | |||||
第5話 | サービス | 1990年2月8日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 | 「キッカー」(第26話) |
それは大阪のある水産会社社長の男性客・吉成がブリ[11]を持ち込んでプラトンを訪れてブリをお造りにしてほしいと頼む事から始まる。吉成は自身が社長である事を理由に事あるごとにサービスを押し付けるなどサービスにこだわっているのだ。「迷惑すぎる」として他のホテルマンは彼のサービスを断っていくが、赤川だけはホテルの事を思い吉成にサービスを尽くしていた。そんな時、無理をしすぎた赤川が高熱で倒れてしまう。 | |||||
第6話 | 愛の方程式 | 1990年2月15日 | 横田与志 | 山内柏 | |
赤川は母親に面影が似ている小谷という女性客に様々なサービスをするが、前回の件もあってその事で持田に叱責される。一方東堂は小谷のことを知っているという。彼女は毎年亡き夫との結婚記念日になると、決まってプラトンに泊まっているのだ。ところが、小谷の知り合いである吉野という男性客がある詐欺師によって結婚詐欺に加担されようとしており、それを赤川が目撃する。 | |||||
第7話 | ホテル評論家 | 1990年2月22日 | 酒井あきよし | 山内柏 | 「ランキング」(第21話) |
毎年2月になると、ホテルランキング格付けの季節がやってくる。そんな中、プラトンでヘンチクな宿泊客としてやってきたのが元ニューヨークプラトンのチーフでホテル評論家の本山である。本山は特に数ある評論家の中ではとりわけ評価が厳しいと評判で、どんな卑劣な行為を使ってでもホテル全体を評価をする極めて手強い人物。この男のために立て続けに事件が起きるが、やがて佐伯が本山と再会した時に過去の話を打ち明ける。 | |||||
第8話 | ブライダル・フェア | 1990年3月1日 | 横田与志 | 小山幹夫 | |
プラトンでブライダルフェアが行われる事になり、ホテルマンらの事前アンケートの案によって準備は着々と進められた。そしてブライダルフェア前日、中川直美という女性がプラトンに宿泊し、『例えどんな人が来ても取り次がないでほしい』と赤川に忠告する。その後、彼女を追いかけてきた男性がプラトンに現れる。男性は直美の婚約者だったのだが、彼女は男性に会いたがらない。水野も直美の友人であり、彼女の話を聞く事になる。ところがブライダルフェア当日、講演を担当する女性小説家がパリからの飛行機の遅れでプラトンに来られなくなってしまった。そこで東堂は意外な人物を講演の代理に抜擢させる。 | |||||
第9話 | パワーランチ | 1990年3月8日 | 横田与志 | 井上昭 | 「パワーランチ」(第55話) 「サーバント」(第24話) |
ある朝、ウォーカー商事のオーナー、ジョン・ウォーカーという1人の外国客がスイートルームを利用する事から始まる。彼は経営陣の中では世界でもトップクラスを争うほどの気難しい性格とされ、時間厳守も世界一厳しいとされる。そんな中、赤川の友人・宮沢(嶋大輔)がプラトンに訪れ、自分は三洋トレーディングのサラリーマンとして勤めており、ジョンに内密で商談したいがためにホテルに泊まると話した。アポのない者は会いたがらない主義のジョンに宮沢は何とかアプローチをかけようとする。その一方、風邪でダウンしたドアマンの代理を担当していた赤川は、ジョンとの商談のためにタクシーでプラトンを訪れた田島という女性客のカバンを取り忘れるというミスを犯す。彼女のカバンには、ジョンと会うための資料が詰まっている重要書類が入っていたため田島は大激怒。カバンは運よく出てきてジョンとの商談には無事に間に合ったものの「カバンの中身を確認しなかったミス」として商談は失敗に終わり、その事で赤川は「自分のせいだ」と責任を感じ深く落ち込んでしまう。一方、東堂から赤川が悩みを抱えている事を知った神保は赤川を客室に呼び出し、ホテルマンのサービスとは何かを諭し、「ホテルマンは様々なサービスをするサーバント=奴隷で、君は奴隷以下」だと言われ赤川はショックを受ける。そして宮沢は、ジョンとの商談をすべく大きな賭けに出る事になるが、赤川はサラリーマンになった宮沢とボーイの自分との格差の違いからコンプレックスを抱き始める。 | |||||
第10話 | アガサ夫人 | 1990年3月15日 | 横田与志 | 井上昭 | 「アガサ夫人」(第20話) 「モンスターズ・クリスマス」(第7話) |
イギリスから来た亡き推理小説家、ジョン・ベーカーの元妻アガサは、新作小説を書くためのネタ探しにプラトンに泊まりに来たが、カードキーを部屋に置き忘れた事に気づき、赤川はマスターキーを取りに行く。しかし何故かその間にアガサは完全な密室になったはずの客室のバスルームで何者かに殴り倒されていた。一方、坂本が率いる複数の大学生が卒業記念としてコンパ[12]を行い、プラトンに潜入。その大学生たちがアガサを襲った犯人だと推理した赤川は部屋に入るがゾンビマスクに驚いて気絶し、車(フォード・サンダーバード)のトランクに監禁される[13]。そして東堂は密室事件のトリックを暴く。 | |||||
最終話 | シー・ユー・アゲイン | 1990年3月22日 | 横田与志 | 小山幹夫 | |
毎年サマリア商事で行っているプラトンの研修予約が突然キャンセルしてきた。理由はプラトンのサービスが低下したためとの事だが、実は研修予約をしている代理店のツーリスト会社に勤める常務の最大にして卑劣な「陰謀」があった。 |
映像ソフト化[編集]
外部リンク[編集]
- HOTEL 第1シリーズ - allcinema
- HOTEL 第1シリーズ - テレビドラマデータベース
- HOTEL 第1シリーズ - TBSチャンネル
スペシャル1990~1991[編集]
HOTEL スペシャル | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎『HOTEL』 |
脚本 |
横田与志 酒井あきよし |
監督 |
瀬川昌治 小山幹夫 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 菊池桃子 沖田浩之 岡安由美子 小野寺丈 佐野圭亮 高樹澪 松岡知重 大綱めぐみ 川村ティナ 宮地佳具 小野寺昭 小林稔侍 若村麻由美 名古屋章 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 現代 |
製作 | |
プロデューサー |
内野建 田代秀樹 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
撮影監督 |
下村和夫 臼木敏博 |
編集 | 岡田三知夫 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 岡田茂 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1990年1月11日 - 1990年3月22日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 22:54 |
放送枠 | TBS木曜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 114分 |
回数 | 3 |
ゲスト[編集]
- '90秋
- あらすじ
ホテル・プラトンにVIPとしてライバルホテルのホテルメリッツのルネ・メリッツが来客する。彼は会見場の準備を要求し、ホテルメリッツの日本進出を一方的に発表。水野はホテルメリッツの女性スカウトにプラトンの顧客名簿の提出を条件としての引き抜きを持ちかけられる。水野は帰宅中に車がエンストして立ち往生していたニュースキャスターの保田恵子(秋野暢子)と遭遇し、予約済みと言うホテルプラトンへと送迎する。しかし10年前と同じ日の9月20日のスイートを予約したと主張するが、翌日開催される世界文学者会議のVIP客を全てスイートルームへ通してしまっていたため、ダブルブッキング(重複予約)のトラブルが発生。一平は山崎マネージャーの助言から地下倉庫で10年前の予約カードを発見し保田の主張の正当性を証明。
日本文学者会議の宿泊客から部屋を変えてもらう候補をコンピューターから検索すると「サエグサヒロコ」という日本人の教授の名前がヒット。その女性こそ藤堂マネージャーの前妻である三枝弘子だった。保田にはサンフランシスコのスタンフォード大学への留学経験があった。そこで現地人で反原発・戦争反対のデモに参加するリチャード(ロニー・サンタナ)と恋愛関係になり結婚を両親に直訴するも、父親は自身の両親を戦争で殺害したベトナム人への憎しみが募り、アジア人への差別意識が強く結婚に大反対され失望。その後現地人の男性に集団レイプに遭ったところをリチャードに助けられた過去があった。保田が日本に帰国する時に、10年後に日本のホテルプラトンにスイートルームを予約しており、そこで結婚しようと約束しており、その約束の日が9月20日だった。
そんな中、ホテルメリッツのスカウト行為がエスカレートし対策を迫られた東堂マネージャーに対し、佐伯秘書がルネ・メリッツへの直談判を申し出る。時を同じくして、保田の部屋のもとにリチャードの両親が訪れ、息子は来ないと告げ保田は号泣。失意の底に落ちチェックアウトを申し出る。その帰り道に週刊誌記者が取材の強要を迫ったため、プラトン従業員が総出で保田を守ったその時、保田は過去の全てを語りだす…
- 保田恵子 - 秋野暢子
- 報道番組「ニューステレグラフ」の女性ニュースキャスター。プラトンにある目的をもって宿泊する。生涯独身を貫いていたはずの彼女には、決して誰にも言えない過去があった。
- 三枝弘子 - 坂口良子
- 英文学者。旧名は東堂弘子、東堂克生の元妻。日本文学者会議の参加者としてホテルプラトンに宿泊。なお、原作では第11話「DO NOT DISTURB」でその経緯が明らかとなるが、名は結婚していた当時の「三枝」として登場している。
- ルネ・メリッツ - パット・オニール
- ライバルグループ・ホテルメリッツの御曹司。コーネル大学出身で東堂の同期。
- 立川三貴
- 山本清
- リチャード - ロニー・サンタナ
- 保田恵子の留学先での恋人で反原発・戦争反対のデモに参加する青年。両親に結婚を大反対されていたが、10年後にホテルプラトンのスイートルームで宿泊し結婚しようと約束していた。
- ダヴィーナ・ブライアン
- パトリック・アーノルディ
- レオ・メンゲティ
- アン・ダーリィー
- 牧野友弥
- 青山沙紀
- 長克己
- '91春
- '91秋
-
- グレース・メアリー・スチュアート - ロビン・ジャコブソン
- 島 - 川野太郎
- 結城美栄子
- ダフネ・バロー
- フランク・オコーナー
- ヘアー・ロナルド
- 山本清
- シャロン・サージス
- ジェームス・ナージェント
- トム・ドーラン
- デニス・ガン
- 牧野友弥
- 青山沙紀
- 稲山玄
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
スペシャル'90秋 | 姉さん事件です! | 1990年10月4日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
アメリカのホテル「メリッツ」オーナーの息子が宿泊することで騒動が起こる。 | ||||
スペシャル'91春 | 姉さんピンチです | 1991年4月4日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
フランスの超一流デザイナーが宿泊することで騒動が起こる。 | ||||
スペシャル'91秋 | 姉さん大事件です | 1991年10月3日 | 横田与志 酒井あきよし | 瀬川昌治 |
映像ソフト化[編集]
外部リンク[編集]
- HOTEL スペシャル'90秋 姉さん事件です! - allcinema
- HOTEL スペシャル'91春 姉さんピンチです - allcinema
- HOTEL スペシャル'91秋 姉さん大事件です! - allcinema
- HOTEL スペシャル'90秋 姉さん事件です! - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'91春 姉さんピンチです - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'91秋 姉さん大事件です! - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'90秋 姉さん事件です! - TBSチャンネル
- HOTEL スペシャル'91春 姉さんピンチです - TBSチャンネル
- HOTEL スペシャル'91秋 姉さん大事件です! - TBSチャンネル
シーズン2[編集]
HOTEL シーズン2 | |
---|---|
![]() 収録で使われた東洋大学朝霞キャンパス | |
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎『HOTEL』 |
脚本 |
横田与志 酒井あきよし |
監督 |
瀬川昌治 小山幹夫 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 伊藤かずえ 川越美和 高樹澪 岡安由美子 小野寺丈 佐野圭亮 大綱めぐみ 川村ティナ 宮地佳具 小野寺昭 小林稔侍 若村麻由美 沖田浩之 名古屋章 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
エンディング | 島田歌穂「ステップ・バイ・ステップ」、「FRIENDS」 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 現代 |
製作 | |
プロデューサー | 田代秀樹 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
撮影監督 | 林兆 |
編集 | 岡田三知夫 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 岡田茂 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1992年1月9日-1992年4月2日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送枠 | TBS木曜9時枠の連続ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 13 |
- 1992年1月9日 - 4月2日放送。全13話。
- 赤川がフロント・クラークに転属する。新レギュラーに小野寺、若村、伊藤、川越を迎える。本シリーズよりサブタイトルが劇中にもクレジットされるようになった。
ゲスト[編集]
- 第1話
- 千田 - 鈴木ヒロミツ
- プラトンのバンケットで展示会を開くほどの呉服店の亭主。
- 千田千佐子 -
- 千田の妻。
- 園田 -
- 税理士。
- 第2話
- 第3話
-
- 片倉 - 沼田爆
- 第4話
- 第5話
- 第6話
-
- 滝沢 - 黒田アーサー
- 第7話
-
- ハルミ - 安達祐実
- 第8話
-
- 静江 - 山本みどり
- 中島五郎の再婚相手。
- 第9話
-
- 矢部 - 清水宏次朗
- 第10話
-
- 村岡 - 哀川翔
- 第11話
-
- 春日貞次郎 - 前田吟
- 第12話
-
- 有村梨沙 - 一色彩子
- 最終話
-
- パブの従業員。
主題歌[編集]
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 昇進の順番 | 1992年1月9日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
1991年の暮、赤川一平と北山修二はいつもの通りにベルの仕事に打ち込んでいた。そこに持田から赤川に至急フロントオフィスに来るよう連絡が入った。急ぎ赤川はオフィスに入るとそこには佐伯と山崎もいた。そして持田は赤川に名古屋プラトンへ異動した水野淳に代わってフロントクラークへの昇格辞令を出した。それを見て赤川は持田や佐伯、山崎に深く感謝し入ってきた東堂にも深く感謝して退室するのであった。赤川の満足そうな顔を見て当時の自分を思い出すと東堂は言うのであった。持田は電話で市川町子を呼び出した。そこで市川はとんだ大役を買われたのだ。佐伯からペッパーズプラトンより日本の文化を講習して欲しいと要請があり生け花やお茶が得意な市川が最適だと判断し山崎と一緒に行って欲しいと言うのだった。一方、赤川は昇進する事でマネージャーへの第1歩へと近づく気持ちで一杯だったが先輩の北山を差し置いての昇進が少し気がかりだった。 翌年、京葉線の車内で赤川は本を読みながらフロントクラークのおさらいをしていた。そこで中島淳子と居合わせ、中島を手本におさらいをするもそうしている間に舞浜駅に到着していて中島は下車するも赤川だけは間に合わなかったのだ。赤川やむなく次の新浦安駅で降り走って東京プラトンへ急ぐも自転車で急ぐ鹿児島弁の女性にぶつかる。彼女は会社に急いでいたのでやむなく赤川は彼女を後ろに乗せ自転車を運転するも彼女の文句が多くキチンと運転ができず、結局、彼女は運転を再開して赤川は走る事となった。そして何とか赤川と自転車の女性は東京プラトンに到着し2人は驚く。そして制服を貰って彼女の名は並木裕美と言い同じフロントクラークの一員だと知るのであった。いざ制服を着て気を引き締める赤川だったが辞令表を見て小島ティナや河合辰夫、めぐみは赤川の昇進を喜んでいるも辞令を見た北山は少しショックな顔つきだったのだ。赤川はなんと言えば良いか不安だったが、北山は和やかにおめでとうと言って赤川の不安を取り除いてくれたのだ。そして朝礼が始まり持田からまず新入社員及びセクションが代わった社員に祝福の言葉を言い「オリエンテーリングで学んだ事を自身をもって頑張って下さい。」と軍司を述べ、佐伯からは「お客様への大切さと身だしなみの確認をきちんと整えるよう」にと軍司を言うのであった。いざフロントクラークとしての初仕事が始まった。赤川は並木と同期の小島と共にやりこなすも北山の不安な顔を見て赤川は少し気持ちが不安定となった。そこにシドニーへ向かう山崎と市川が来て挨拶をする。そして出発した2人と入れ違いにプラトンの常連・千田呉服屋の奥様が宿泊に来たのだ。そして入れ違いに主人もやって来るもどうも様子がおかしい。主人は妻を監視しているようだ。 | ||||
第2話 | 気になる関係 | 1992年1月16日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第3話 | ベルガール誕生 | 1992年1月23日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
第4話 | Pスマイル | 1992年1月30日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
第5話 | カラオケ音楽研究会 | 1992年2月6日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第6話 | 奇妙な三角関係 | 1992年2月13日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第7話 | 不思議な投書 | 1992年2月20日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第8話 | 65歳で赤ちゃんが… | 1992年2月27日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
第9話 | 嫌われるお客さま | 1992年3月5日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
第10話 | ヤクザさま宿泊中 | 1992年3月12日 | 横田与志 眞木勲 | 瀬川昌治 |
第11話 | 部屋で炊事する客 | 1992年3月19日 | 横田与志 酒井あきよし | 小山幹夫 |
第12話 | 一平くんの結婚式 | 1992年3月26日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
最終話 | 姉さん謎です!?777号室の客が… ホテルスペシャル'92春 姉さん謎です!?777号室の客が… | 1992年4月2日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
長期宿泊客(岡田真澄)を中心に騒動が起こる。一方、フランスのホテル・ド・クリヨンで開かれるシンポジウムに佐伯と影山を派遣することになる。 |
映像ソフト化[編集]
- (日本語)『HOTEL セカンドシーズン DVD-BOX』(DVD)ポニーキャニオン、2007年11月7日、該当時間: 8時間20分。
- (日本語)『HOTELスペシャル’92春 パリ篇』(DVD)ポニーキャニオン、2007年6月6日、該当時間: 1時間40分。
外部リンク[編集]
- HOTEL 第2シリーズ - allcinema
- HOTEL スペシャル'92春 姉さん謎です!? 777号室の客が… - allcinema
- HOTEL 第2シリーズ - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'92春 姉さん謎です!? 777号室の客が… - テレビドラマデータベース
- HOTEL 第2シリーズ - TBSチャンネル
- HOTEL スペシャル'92春 姉さん謎です!? 777号室の客が… - TBSチャンネル
スペシャル1992~1993[編集]
HOTEL スペシャル | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
小山内美江子 横田与志 |
監督 |
瀬川昌治 山内柏 佐藤肇 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 伊藤かずえ 川越美和 高樹澪 岡安由美子 小野寺丈 佐野圭亮 大綱めぐみ 川村ティナ 宮地佳具 小野寺昭 小林稔侍 若村麻由美 名古屋章 藤真利子 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
国・地域 |
![]() |
製作 | |
プロデューサー | 田代秀樹 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
撮影監督 |
下村和夫 臼木敏博 |
編集 | 岡田三知夫 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 岡田茂 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1992年10月1日-1993年9月30日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 3 |
ゲスト[編集]
- '92秋
- ルイザ - ヒロコ・グレース
- 研修生のベルガール
- 茜 - 池上季実子
- '93春
- まどか - 田中美奈子
- ベルガール。
- 倉田直子 - 前田美波里
- ブロードウェイ・ダンサー
- 川村亮介 - 辰巳琢郎
- 淳子の医大の同期。
- トニー・クリスタロ
- 牧野友美
- 青山沙紀
- 沼田爆
- 熟田一久
- 堀正彦
- 斉藤克也
- ロニー・サンタナ
- アンソニー・ネツラー
- ロバート・サンタナ
- アレックス・モーディン
- ビアンカ・アレン
- '93秋
- 矢吹ゆかり - 川島なお美
- 小島勇が現在の妻と知り合う前に一夜限りの関係を持った女優の卵。婚約を知った矢吹はプラトンを訪れる。
- 津久井啓太
- 谷川みゆき
- 荘田優志(子役
- 牧野友美
- 山本恭子
- 伊藤葉子
- 斉藤レイ子
- 一見直樹
- トム・ドーラン
- 木村修
- 山浦栄
- 五野上力
- 須藤為五郎
- 小林正希
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
スペシャル'92秋 | 姉さん大変です!?極道の奥様ご宿泊中 | 1992年10月1日 | 横田与志 | 山内柏 |
東京プラトンとハワイのホテルで交換研修を行うことで、それぞれで騒動が起こる。 | ||||
スペシャル'93春 | 姉さんミステリーです!? | 1993年4月1日 | 横田与志 | 佐藤肇 |
海外研修留学のため赤川がANAシドニー・プラトンに勤めることで騒動が起こる。 | ||||
スペシャル'93秋 | 姉さん信じられません 東京-長崎あの新婚旅行の出来事 | 1993年9月30日 | 小山内美江子 | 瀬川昌治 |
東京プラトンでのメモリアルパーティーの開催で騒動が起こる。 |
映像ソフト化[編集]
- (日本語)『HOTELスペシャル’92秋 ハワイ・オアフ島篇』(DVD)ポニーキャニオン、2007年6月6日、該当時間: 1時間40分。
- (日本語)『HOTELスペシャル'93秋 長崎・ハウステンボス篇』(DVD)ポニーキャニオン、2007年5月2日、該当時間: 1時間40分。
外部リンク[編集]
- HOTEL スペシャル'92秋 姉さん大変です!? 極道の奥様ご宿泊中… - allcinema
- HOTEL スペシャル'93秋 姉さん信じられません!東京-長崎あの新婚旅行の出来事 - allcinema
- HOTEL スペシャル'92秋 姉さん大変です!? 極道の奥様ご宿泊中… - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'93春 姉さんミステリーです!? 奇妙な訪問者 - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'93秋 姉さん信じられません!東京-長崎あの新婚旅行の出来事 - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'92秋 姉さん大変です!? 極道の奥様ご宿泊中… - TBSチャンネル
- HOTEL スペシャル'93春 姉さんミステリーです!? 奇妙な訪問者 - TBSチャンネル
- HOTEL スペシャル'93秋 姉さん信じられません!東京-長崎あの新婚旅行の出来事 - TBSチャンネル
シーズン3[編集]
HOTEL シーズン3 | |
---|---|
![]() 第15話の舞台となった新宿パークタワー | |
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
横田与志 酒井あきよし 小木曽豊斗 佐伯俊道 高橋孝之介 真木勲 |
監督 |
瀬川昌治 小山幹夫 中村金太 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 有森也実 細川直美 赤坂晃 石橋保 小野寺丈 佐野圭亮 山本万里子 川村ティナ 宮地佳具 水野真紀 小林稔侍 名古屋章 藤真利子 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
エンディング | 島田歌穂「君にできること」 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 現代 |
製作 | |
プロデューサー |
上山勝彦 高田卓哉 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
撮影監督 |
下村和夫 臼木敏博 |
編集 | 河原弘志 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 高岩淡 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1994年4月7日-1994年9月22日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 25 |
ゲスト[編集]
- 第1話
- 葉山亜里沙 - 池上季実子
- 女流小説家。女流文学新人賞受賞式の会場としてプラトンを訪れるが、新作を記録したフロッピーディスクを部屋移動時に紛失し騒動となる。
- 高須 - 三浦浩一
- 河本に婚約破棄された後で葉山が再会した大学研究員で元恋人。小説家を目指す葉山を応援していたが、葉山が出版社に婚約を拒否され事実上の破局になる。その後女流小説新人賞受賞式の開催地であるプラトンに突然現れる。
- 河本 - 寺泉憲
- グランドワイレアリゾートのフロントマネージャーで葉山の最初の元恋人。葉山と1年間の遠距離恋愛の末、現地で別の恋人と知り合い婚約、葉山との婚約を破棄した。しかし婚約者に金銭問題が勃発し借金だらけになり、葉山のいるプラトンを訪れる。
- 第2話
- 富樫明美 - 島崎和歌子
- 富樫組組長の娘。美容師の誤りで眉毛が剃れお見合いが破談になった後は赤川に付きまとう。
- 黒田健児 - 安岡力也
- ヤクザ。赤川が自らの手で自身の眉毛を剃り落とした事で「アンタ漢だ」と言って引き下がる。
- 第3話
- 会田努 - 石立鉄男
- 元警視庁警部。拳銃を所持していたが実際は孫のプレゼントであるモデルガン。飾られていた甲冑が二千万円だと見抜く程の目利き持つ。過去、ヤクザに情報を売った友人を庇って怪我をし辞職。料理がおいしいと直接厨房に行き星野に礼を言う礼儀感の持ち主。1970年の東京プラトン開業当時亡くなった妻と泊まった事がありそれを忘れたくなくてWの部屋を予約する。
- 会田雄介 - 佐藤祐介
- 努の息子。一流商社マン。父と警察の高官になった友人を見て、退職してから現在の父を妻や孫に合わせないほどずっと許せないでいる。
- 第4話
- 真由美 - 大沢逸美
- 結婚記念日でも仕事ばかりしている夫に腹を立てホテルの備品を持って帰るところを立花に抑えられた他、ホテトル嬢呼ばわりされた。
- 真由美の夫 - 頭師孝雄
- サラリーマン。同期に負けないように仕事に集中し過ぎた事で事件を引き起こす。
- ムッシュ・ルフラン -
- パリから来たという陽気なビジネスマン。福岡から大阪を経てプラトンへ宿泊する。だが、その正体は名前、住所、勤務先など、全てが嘘で塗り固められた日本在住の不良外人。ホテルの客室のテレビを盗めるかで友人とした賭けに勝つため、高価な壺を買ったと偽ってブロック塀を送ってテレビと入れ替え持ち出した所、東堂に見つかり殴られる。
- 第5話
- リチャード・スミス - ロナルド・ホルトン
- ブリティスツアー社の日本担当コンダクター。
- リサ - タイサ・シェルダン
- 赤川が通う英会話教室の教師。一生懸命やる赤川のためにカーラを紹介する。
- カーラ - アンナ
- ラストニアから来た微兵。母国へ帰る前に1度で良いから1流ホテルに泊まりたいとトッドとケリーと一緒に路上売りをして金を稼ぎニュー・スタイル誌のライターを騙ってリサを欺しプラトンへ宿泊する。
- トッド -
- ラストニアから来た微兵。母国へ帰る前に1度で良いから1流ホテルに泊まりたいとカーラとケリーと一緒に路上売りをして金を稼ぎニュー・スタイル誌のカメラマンを騙ってプラトンへ宿泊する。
- ケリー -
- ラストニアから来た微兵。母国へ帰る前に1度で良いから1流ホテルに泊まりたいとカーラとトッドと一緒に路上売りをして金を稼ぎニュー・スタイル誌のカメラ助手を騙ってプラトンへ宿泊する。
- 第6話
- 石黒幹夫 - 鈴木ヒロミツ
- 東京インターナショナルホテル人事支配人。
- 徳大寺をヘッドハンティングし、佐藤を脅していた事で断られる。
- すり替えられた空のフロッピーディスクを貰って帰り、新しい歴史を作ると意気込む。
- 第7話
- 西条真由美 - 岡まゆみ
- 3年間、田所の事を待つも「もう1年待て」と言われる。現在は父親の画廊を手伝っている。
- 市川[16] - 芦屋小雁
- 元・ヒルサイドホテルフロントチーフ。
- 二本松 - 梅津栄
- 元ベルボーイ。プラトンの顔と呼ばれるほどの腕前。
- 三島 - 早崎文司
- 元レストランマネージャー。ミスター・ネクストタイムと呼ばれたウェイター。
- 田所俊一 -
- 北誠商事ニューヨーク支社勤務。1993年5月19日に西条と共にプラトンに宿泊し1年間待ってくれと言って1年後の5月19日にツインの部屋を予約しニューヨークへ旅立つ。
- 第8話
- 片桐春江 - 島かおり
- 片桐奈津子の母親。
- 小松茂郎 -
- 城南大学ホテル科教授。大原鉄太郎の大学の先輩。
- 翔太 -
- 翔太の父親 -
- 翔太の母親 -
- 花輪 -
- 花輪の妻 -
- 一条小夜子 -
- 女優。
- 第9話
- 沢村 - 加納竜
- 恵美(えみ) - 辻沢杏子
- 沢村悦子 - 小宮久美子
- 第10話
- ユリ - 一色彩子
- 黒木 - 安藤一夫
- 第11話
- 緒方 - 大沢健
- 中谷の部下。津村家に強盗に入るものの津村の写真を見て一目惚れしてしまう。
- 中谷 - 前田淳
- 表向きはバーのマスターだが、実は来店客の自宅に押し入る強盗犯のリーダー。プラトンの客室に鍵を紛失した者を装って入り出て来たところで持田に捕まる。
- 第12話
- 伊藤弘美 - 生田智子
- 関口 - 今井雅之
- BXテレビの24時間シリーズの担当ディレクター。甲南大学出身で佐藤の先輩。
- 沢田ユカリ -
- 女優。
- 第13話
- 前島美代 - 川上麻衣子
- 6年前に旦那に捨てられたショックでプラトンに宿泊して睡眠薬を飲んで自殺未遂を図る。だが赤川と佐伯が見つけ持田の説得で思いとどまる。現在は大田区蒲田の福井荘12号室に在住しガネール品川に勤務。
- 前島純一
- 美代の息子。6歳。
- ローズ -
- 昨日のお得意様の会合後、電子手帳を無くしフロントに訪ねる。
- 第14話
- 山本麗子
- 中村水穂
- 熊谷隆子
- 稲山玄
- スコット・ブレット・シュナイダー
- ロバート・クーパー - レオ・メンゲッティ
- マックコーン社代表取締役社長。ジョギング中に倒れた所赤川に介抱され、プラトンで手当をうける。
- ジェームズ・ダディット
- トーマス・ギストレン
- エリカ・パールマン
- 第15話
- 岸田紀子 - 小高恵美
- 研修生。ホテルマンになるためにまず東京プラトンに宿泊しホテルマンを見て、その後ホテルパークハイアットの研修生として勉強を重ね無事合格し同ホテルのベルガールとなる。1stゲストの出迎役に抜擢される。
- 斉藤登 -
- ホテルパークハイアット研修生。勉強を重ね合格しベルボーイとなる。
- 柿沢 - 加納みゆき
- ホテルパークハイアットマネージャー。トレーニングの担当者。元大阪プラトンの敏腕マネージャー。オープニングセレモニーの司会。
- ジョージ・モリ -
- ホテルパークハイアット総支配人。
- 久米 -
- ホテルパークハイアット料理長。普通のお粥をバカにする節がある。
- 霧島の妻 - 結城美栄子
- 夫と共にホテルパークハイアットのファーストゲストとなる。
- 霧島鷹山 - 中丸忠雄
- 世界的に有名な旅の画伯。日本はおろか外国のホテルの開業セレモニーにも数多く出席した経験を持つ。飾る場所も細かく見る目や、ホテルやホテルマンを愛する気持ちを持ち、見込みのある人や好きな人に間違った道を「なっとらん」の口癖を連発する厳しく心の優しい人物。外国のリゾットを試食したが、体調不良者にはしつこいと苦言を言い、普通のお粥が良いと言う。
- 第16話
- 彩子 - 新井春美
- 橋本功
- 亀山忍
- 仙石順子
- 第17話
- 新井 - せんだみつお
- 名古屋で30人の従業員を持つ乾物屋の社長。不景気な為、まともに従業員に給料も支払えず、高級ホテルには一切止まるような贅沢を一切しない。その為に一念発起で首都圏に進出しようと上京する。
- 恵美(えみ) - 荒井乃梨子
- 売春婦でホテル内で無断営業している
- 第18話
- 福田 - 河原崎長一郎
- 福岡から来た老人。妻が病気の為に入院費が重んだ末にお金を借りるが、その後妻は他界。その上、借りた先が悪徳業者でその利子のせいで多額の借金を抱え、それを詐欺師の兄妹に利用される。顔が佐藤の祖父にそっくり。
- 功 - 山口仁
- 詐欺師の兄。
- 悦子 - 谷川みゆき
- 詐欺師の妹。赤いピアスとネックレスをしており、これが赤川にマークされる原因となる。
- 第19話・第20話
- 高槻 理恵 - 河合奈保子
- ホテルヨーロッパコンシェルジュ。赤川の大学の観光学科の同期。後に坂井と婚約。
- 稲垣達也 - 永野典勝
- 赤川の大学の観光学科の同期。観光専門学校の講師。屋台のラーメン屋でコニーの代金を立て替え、彼女が学校に返金しに来た事で知り合い恋人関係になる。当初は外人女性に偏見を持っていたがコニーと知り合って偏見を無くす。コニーが暴力団にパスポートを取り上げられて給与をピンハネされているのを見かねて、事務所に乗り込んでパスポートを取り返そうと揉み合いになって相手が出してきたナイフで刺傷してしまう。国外逃亡しようとするものの神保の説得で自首する。
- 忍 -
- 稲垣が連れてきた偽装婚約者。
- 桑沢 - 立川三貴
- 神奈川県警捜査一課の刑事。
- コニー - ルビー・モレノ
- 稲垣の恋人。
- オニール -
- ホテルヨーロッパ宿泊支配人。
- 第21話
- 香坂伸子 - 大沢逸美
- 北山を付け狙う女性。
- 香坂 -
- 伸子の夫で銀座にあるバーの経営者。バブル崩壊で抱えた借金を返済する為にギャバンの宝石を狙う。
- ギャバン -
- フランスから来た宝石商。
- 第22話
- 薫 - 木滝麻由美
- 鉄平 - 大場俊輔
- 修一 - 早川純一
- 第23話
- 太郎 - 金田賢一
- 佐藤に一目惚れしてストーカー紛いの行為に発展する
- 美子 - 富士眞奈美
- プラトン大株主
- 第24話・第25話
- 平野 - 大村崑
- 雅美 - 二宮さよ子
- 鹿島 - 大出俊
- 映画監督
- 香織 - 藤田佳子
主題歌[編集]
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
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第1話 | 結婚しない女で満室!? HOTELスペシャル'94春 姉さん異常です!結婚しない女で満室!? | 1994年4月7日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第3シーズン始めに放送された実質1回目のスペシャルで新出演者の紹介を兼ねたエピソードから始まる。人事異動で赤川がフロント・サブマネージャーに昇進した。北山はチーフ・ベルボーイのまま。そのため2人の間に微妙な溝ができる。そして初日、女流文学新人賞の受賞者「葉山亜里沙」(池上季実子)が滞在することで、騒動が起こる。 | ||||
第2話 | 眉のない花嫁さん | 1994年4月14日 | 小木曽豊斗 | 小山幹夫 |
この日から京都プラトンの佐藤圭子と新人研修中の津村まどかが東京プラトンに入社。佐藤はクラークとなり津村はベルに配属され北山は津村及び立花の指導をそして赤川は2人の教育係を持田より任命される。2人の仕事始めの日、赤川と津村は外人達にからまわれている明美を助ける。彼女は今日お見合いの為にプラトンに来たのだという。赤川は2階の美容室はウエディングフェスのため混雑しているので地下1階の美容室に行くよう勧める。だが赤川は明美をからかっていた外人達が気になるから津村に様子を見に行かせる。異常は無く津村は彼女の母親に和風レストラン・松風はどこですかと言われ、そこへ案内しようとしたその時先ほどからかっていた外人達がやって来たのだ。津村がそう叫んだその時誤って美容師が明美の眉毛を剃ってしまったのだ。そのせいで明美はホテル中に響く程に泣いてしまう。この事に持田は赤川を厳しく叱りパニックになるからと明美を客室に連れていくよう命じる。そして2人で謝罪しに部屋へ行くも明美は「初めてのお見合いだったのに、こんな顔で人前に出るんだったら死んだ方がましよ。」と泣き続けていました。その事に赤川は「そんあ大げさです。それにお顔をそられた時に動かれたお客様の方にも非があるのでは」と言い。「全部私のせいだって言うの。プラトンを傷害罪で告訴しマスコミにも一生台無しにされたと頭書してやる。」と母親の制止を無視し赤川に枕を投げつけながら叫びました。見合いは中止になるもなんとか赤川が頭を下げ持田がお見合いをやる両家と話し合って費用はプラトンが払うという事で事態は丸く収まりました。でも明美の心の傷は相当なもので金輪際お見合いはしないと言うし、津村は自分のせいでこうなったと食事もとらないほどに自責の念を抱いていました。そんな彼女に赤川は「君のせいじゃないんだ気にする事はないよ。いつまでもくよくよしていると本当にミスをするよ。この事はホテルできちんと処理するから今日の事は早く忘れて自分達は頑張るしかないんだ。」と慰めました。また、この報告を聞いた東堂と佐伯は「真が悪かったとは言え我がプラトンでお見合いが中止になるのは間違いないですが、金銭で済む問題ではないでしょう。出来るが義理の誠意をもって何とかしなければなりません。」と明美の心の傷をどうすれば良いのか心配な気持ちで一杯でした。 だが翌日、プラトンに態度も躾も悪いヤクザ者が2人現れ地下1階の美容室へ案内しろというのだ。徳大寺は「下手に騒がない方が良いですよ。僕の経験からするとああゆう連中はこっちが騒ぐのを待っているんですよ。そう軍師危うき近寄らずですよ。」と言うも佐藤は気になってオフィスで星野が提案したケーキバイキングの試食品と赤川の姉から弟の昇進祝いに届いたリンゴに喜んでいる持田と佐伯に報告。一方、美容室ではヤクザ達が「お嬢様の眉毛を剃ったのは誰だ。」と叫び、そしてハサミを持て「出てこなければ全員丸坊主にしてやる。」と脅してきたのだ。明美の眉毛を謝って剃ってしまった美容師は謝罪するも「御託無用だ。一緒に来い。」とハサミを首にあて連れて行こうとしたその時、赤川と持田は2人をオフィスへ案内した。その内の1人は富樫組若頭の黒田健児でなんと明美は関西でも名の知れた富樫組組長の娘だったのだ。持田と佐伯は内容は全て話すも黒田は組の面目を潰した落とし前をつけろとリンゴを砕いたり毎日若い組員30人ほどプラトンで遊ばせるなど脅しを更に掛けてくるも東堂が入ってきて「そうしたければどうぞ、しかし代理の方とはお話するつもりはありませんから、しかも人手と時間が無駄でしょう。」と言い返しました。だが黒田は「その強気がいつまでもつか楽しみだな。」と言い去りました。この事で津村の責任感は激しく増しテニスコートでどうしようか悩んでいました。そこに心配した赤川は佐藤がやって来ました。落ち込んでいる津村に佐藤は「昨日の事はあなたのせいじゃないわ。東堂マネージャーや持田マネージャーも判ってくれたのよ。だからあなたも一言の注意も無かったでしょう。」と慰めるも、津村は今のうちにプラトンを辞めると言うのでありました。そんな彼女に赤川は「わかった。ただしこれだけは言っておく。辞めて何になるのか知らないけど、今のまどかちゃんじゃ駄目だと思う。こんな事ごときで辞めるんじゃ他のどの仕事就いても上手くいかないよ。」ときつい言葉を言うのでありました。仕事終了後、立花は赤川を責めるも北山、磯辺は昔、赤川も同じ事があったと納得させる。そして4人と帰る途中、明美にしつこく付きまとわれる始末、パチンコをやったりホステスバーに行ったり、更にはカラオケまでやる始末で何とか巻いて逃げ帰るのでありました。 翌朝、3人から明美に何かされたのかと尋ねられるも何もなかったと答えるのでありました。いざ仕事開始。赤川は津村は何事もなく元気でやっているのを見てホッとしたその時、明美がプラトンやって来ました。仕事中に声をかけたり写真を撮ったりとまさにストーカー行為をしていました。この事に赤川は写真を撮るのは迷惑だから止めて下さいと言うも明美はホテルに宿泊させろと言うのだ。調べて5階の部屋があいているのでそこに宿泊させるのであった。明美は赤川の事をもっと知りたくて部屋に案内した立花に色々聞くのであった。立花は赤川に明美は赤川と結婚する気満々だと言うのだ。それを聞いたフロントの連中はゾッとするのであった。従業員食堂で北山、磯辺に「いっそうの事、ホテルを辞めてヤクザの跡取りになれば」と言われるも赤川は冗談じゃないと返答、でも立花は見合いを潰した責任をキチンととって断らないと大変な事になると赤川を悩ませる。佐藤や小島、星野、津村はこの状況をどう乗り越えるのか話しているのに対し徳大寺だけはただ1人冷静でいるのであった。そんな状況を見て津村は明美の部屋に行き話し合おうとするも眉毛の件は気にしていないが赤川が好きだから付きまとっているんだと言い退室させるのであった。一方の赤川は未だに明美にこき使わせる始末で、言うとおりにしないとマスコミ沙汰にするとまで言われるが、実は明美は家を出て行きたかったのだ。何とか赤川と結婚をしてと告白するも、赤川は土下座して断るのであった。 | ||||
第3話 | 拳銃を持った客!? | 1994年4月21日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
朝の朝礼で各業界でリストラの問題を抱えている事とイン&アウトに気を引き締めるよう警告する持田と佐伯。そこに外人夫婦に支えられてやって来た会田努が泊まりに来た。北山はヤクザじゃないかという。1人の筈なのに3日間の宿泊でWの部屋で頼むのに不思議に思う佐藤、そして津村は会田を9階の部屋に案内した。その頃、佐藤と小島、立花は外人宿泊客に伝票が違うや防音がなっていないと注意される。なんとか赤川が謝罪客を安心して帰らせる。従業員食堂で北山、磯辺は持田と佐伯から心配された話を聞き徳大寺からそういうのはリストラの警告だと言われぞっとする。一方で立花は母からの笑顔でニコニコだったが赤川に今朝の警告の事で叱り、みんなにも厳重に注意するが、北山はベルの立場上、立花は自分の管理下だが赤川は後輩として見守る義務があるとして意見の食い違いから大喧嘩になるも佐藤に「後輩達の前で恥ずかしくないんですか」といわれ収まった。赤川も少々やり過ぎたと深く反省する。そんな時、津村がブランデーのレミーマルタン ルイ13世を持って会田の部屋に入り彼が電話している最中、彼のバッグを見たら拳銃があったというのだ、宿泊人室で大原自慢の二千万の甲冑を自慢してた東堂と持田、佐伯に相談する3人、だが本物かどうかと言われ自信をなくす津村を見て赤川は部屋に行き確認をとるも会田の圧力に負け追い出される。心配して持田、佐伯、津村がやって来くるも赤川は異常はありませんと言いそれを聞き津村も自分の思い過ごしだとしてお開きとなった。 翌日、日本弓道連盟の大会が開催されバンケットルームに不景気の少しでも和ませようと大原の甲冑が飾られる。立花は初めて見る甲冑に喚起するもお客様から預かった弓を謝って兜にぶつけ面頬を壊してしまう。それを偶然みた赤川は佐藤に見られるも何と壊れた破片を拾いごまかす。そこに人と待つ約束をしていた会田がやって来てうまくごまかそうとレストランがあるラウンジへ案内する。そこには会田の息子・雄介家族がいた。食事後、家族を部屋に連れてきた会田は孫・昇におもちゃの拳銃をプレゼントするも息子は父・努が警視庁警部だった頃の過去の事が未だに許さずそれを捨てて妻と子供を連れて帰るのであった。そんな状況を見た赤川は拳銃の誤解は解けたものの今の立花の心境が会田に似ていると痛感していた。そんな折、津村から立花がいないと報告があるも北山が外のコートで発見するもそこに河合から連絡があり会田が厨房に案内しろというので案内し中島の再現がうまいと星野に感謝するのであった。一方、大会が終わってホッとした持田と佐伯は甲冑の顔の位置がずれているのに気付き面頬が壊れているのを発見する。直ちに従業員をオフィスに集め問いただす持田。佐伯から壊れた面頬は上手くごまかせていると説明を聞き佐藤は昼間の赤川の行動を思い出す。立花は一切答えず赤川は立花の事を思ってか何とかごまかそうとしたが佐藤に犯人は赤川だといいしかも証拠も有ると言われ赤川はポケットに隠した面頬の破片を出した。持田は赤川を問いただすも何も言わず明日まで猶予を与えるといいお開きとした。終了後、赤川は立花を問いただすも北山が事情を制止するも追い詰められていることに変わりはなかった。その夜、屋台で酒を飲んでいた赤川の目の前に会田がやって来た。会田は昔人生の選択を警察官になった時と友達を助けた時と2度間違えた事があるから今の赤川の気持ちがわかるという。それを聞き赤川は会田は魅力のある方だと言うと亡くなった妻が「あなたの生き方って素敵よ」と理解してくれてうれしかったとその分雄介には年金で送っている降らない男だと否定されてしまったが、そして日本酒を頼んだ。それを見て赤川はブランデーしか飲まない人かと思った。それを聞き会田は今から24年前の結婚20周年の時に妻と2人で開業した東京プラトンに宿泊した話をした。赤川は会田がレミーマルタン ルイ13世を頼んだり中島が再現した料理が当時のままだとお礼を言ったり、そしてWの部屋に宿泊したのもその時の思いを忘れたくなかったからだと思った。そして会田は赤川に「自分らしく生きろ」と言い元気づけた。 翌日の朝礼で赤川の再尋問が始まった。持田と佐伯は真実を話してくれないから言うも赤川は何も言わなかった。それを見て持田は赤川の解雇を決定し佐伯はみんなに問いただすも誰も口を開かなかった。これで赤川の解雇が決定して朝礼が終わろうとしたその時、会田が部屋に入ってきたのだ。赤川の事が心配な彼は無理を承知で入ってきて自分の昔話を始めた。かつて自分は人生の選択を間違えた末、悌堕落になったがたとえどんな理由があっても友達を裏切る事は出来なかったという。それは人として人間としての価値を失いたくなかったからだと、そして真実を話す事が時には道を間違えてしまう事だってあるという。そして刑事の尋問のように従業員達を問いただした。「この中に恥を知らん奴がいる。友達を盾にもう1人の友達を売ろうとしている奴、もっとひどい奴、友情に甘え自分の罪を隠蔽しようとしている奴」と、そして会田は赤川が努力して苦労の末、現在の地位にまでなったんだろうとだから誤った選択はしないで頂きたいと持田に談判するのであった。それを聞いて立花は自分が面頬を壊した事を白状し赤川に深く謝罪した。同時に北山もリストラの問題を抱えている状況でクビになるのが怖かった立花をかばって黙認した事を持田や佐伯に謝罪した。そこに東堂が入って来てまず会田に深く感謝した。そじて赤川と北山は立花を許すように深く頭を下げそれを見て徳大寺や佐藤、小島、津村、河合、磯辺、神崎も全員で「弁償金はみんなで稼いで返します」と言って頭を下げるのであった。それを見て東堂は「言っておくが最初から誰もクビにするつもりはない」と言い、更に持田も赤川をクビにすると言ったのはみんなの本音を知る為に言ったことだと謝罪した。そして東堂は「1度雇った従業員は最後まで見る。これがプラトンの方針です。無駄な従業員は雇いません。だからみんな力を合わせて頑張って欲しい。駄目な時は死なば諸共」と言うのであった。朝礼終了後、外に出て佐藤はあの時、赤川に裏切られて腹立たしくなってしまって犯人どと言ってしまったが今は自分が腹立たしくと赤川に謝罪するのであった。そして会田のチェックアウトの時間がやって来た。まず赤川は深く感謝し津村は謝罪、そして雄介家族が来ていた。赤川から事情を聞いた雄介は今までの事を水に流して会田を父親として迎えるのであった。これを見て会田は「これが俺の最後の選択かもしれないな」と受け入れ「また来るよ。ありがとう。」と雄介家族と共に去るのであった。そして入れ違いにこの前の外人宿泊客がまたやって来て立花はまず謝罪し彼を迎え入れるのであった。雄介家族と共にタクシーに乗って帰る会田を社長室から見上げる東堂と佐伯は「イン&アウトですね」と喜んでいたが、ただ一人、大原は二千万の甲冑の弁償はどうするんだとボヤいていた。そんな大原に東堂は「ボス、二千万で一人の若者の将来を買ったとなれば安いものと思いますよ」と宥めるのであった。それを聞いて大原は苦虫を潰した。 | ||||
第4話 | 泥棒さま宿泊中?! | 1994年4月28日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
赤川がサブ・マネージャーになってから1か月が経ちまだまだ中間職の重さには慣れていなかった。そして今朝のミーティングが始まった。本日の課題はホテルの金銭問題について。まず佐伯から資源の無駄遣い減らす為に使い終えた石鹸は捨てず集めて新しい石鹸を創ろうもの提案、それを踏まえ持田から客室の盗難について話を始める。1993年度のプラトンの被害総額はスリッパ、ハンガーを合わせて3564万7千円で、他のホテルではテレビや高級な絵まで盗まれたという。「客室から備品を勝手に持ち帰るお客様や一人で泊まった男性客がフロントを通さないで入るある種の女性客もいる」と注意があり、不自然な行動する客がいたらセクションのチーフに報告するよう一同に軍司を出す。終了後、津村は少々やる気をなくした気分なるも北山は立前で難しく考えるなといい徳大寺からは「理想と現実」と言って彼女を励ましたが、立花は不審な人物は徹底的に見つけ出すと気合い満々だった。いざ仕事開始、立花はイラついている女性を発見。中年の男と一緒に去って行くのを見てホテ友の女だと睨む。一方、気落ちしている津村は北山に励まされ笑顔を取り戻すもやって来たフランス人・ルフランの会話が少々判らなくて混乱するも赤川と佐藤のフォローで何とか持ちこたえた。昼食中、赤川は佐藤にお礼を言い北山と津村は仲のいい関係となった。そんな光景を中島は明るく励ますのであった。そこに立花がやって来てさっきの中年の男と女性は怪しいと言う。報告があったがみんなから余計なことはやめろと相手にされず津村にも「お客様を疑うのはやめて」と強く否定される。そんな状況を見た赤川を中島は「若者は純粋に物事を考える羨ましい気がする」と言い心を和らげる。みんなから否定され落ち込んでいる立花を津村は少々言い過ぎたと謝った。そして佐藤から紹介された陶器屋に出かけるルフランを優しく接待する津村を見て立花はもう一度、中年の男と女性が宿泊している部屋へ向かったがその2人はすでに帰る所だった。神崎にその部屋を開けて調べてみると石鹸、シャンプー、歯ブラシ、タオル、バスローブ、灰皿がなくなっていた。急ぎ2人を追いかけ足止めさせる。乱暴に鞄をチェックする立花に赤川と佐藤は2人に謝って事情を聞く為にオフィスへ案内した。女性の名は真由美で2人は夫婦だったのだ。イラついていった原因は夫はこのところ仕事ばかりでかまってくれず、今日は結婚記念日なのにホテルに泊まっても全然かまってもらえずとうとう腹がたったので備品を持って帰ろうとしたのだという。持田と佐伯はタオル、バスローブ、灰皿は持ち出す事は禁止で窃盗罪なると説明し2人はゾッとさせる。そんな2人に持田は「我々は常習的な犯罪者でない限り警察沙汰にするつもりはありません。ですが、私共がお客様方にホテルからお持ち頂きたいのは品物ではなくいい思い出です。それが宿泊支配人・東堂マネージャーのモットーでございます。」と2人に説明し聴取を終わらせるのであった。終了後、立花は宿泊人室に呼ばれ東堂から強引な鞄検索は2度とするな言ってきたのだ。どうして自分がこのような注意を受けなきゃいけないんだと返答するも、「真由美夫婦の行動は許されたものではないが、ホテルマンに鞄等の荷物の中身を調べる権利はない」と立花に言う。この状況を見て持田は自分のせいでこうなったと東堂に謝罪するも東堂は「今朝の持田マネージャーの軍司の意味が全くわかっていなかったようだな。問題のお客様がブラックリストに載る常習犯か或いは悪質な犯罪者かどうかは上である我々で判断するから、ホテルマン1人1人の勝手な行動は慎むよう」にと立花に厳しく注意するのであった。その夜、赤川と北山、徳大寺、佐藤、津村、星野らと共に帰る立花は「東堂マネージャーがわからない」と言ってきた。ホテルの事を思っているなら備品を持っていったお客様が大事でホテルマンの事は思っていないのかと疑っていた。でも佐藤と津村は東堂はお客様を犯罪者にせず正しいという事を教えたかったじゃないかと言い、北山と徳大寺は「学生じゃないんだ青臭い事言うな」、「上の連中にも本音と立前があるんだ目くじら立てず適当にやればいいんだ」と言うも、立花は要注意に注意しろと言いながらお客様は正しいだなんて矛盾すぎるし、マネージャ-連中は都合が良すぎるとみんなにイラ立ちを言い先輩である赤川にも東堂や持田の事が気になって何も出来ないんじゃないかと愚痴をこぼすも佐藤は赤川の気持ちも知らず平気な事を言う立花に説教するも、自分は東堂に嫌われるんだ。その上、赤川にも自分を見放したんだと言いだしたのだ。津村はすねるのは君らしくないというもそのまま帰るのであった。この時、赤川は中間管理職の厳しさを身に染めた。 翌朝、立花は昨日の厳重注意に気を止めずきちんと出勤して来た。その姿に津村は一安心した。そこにジョギングをしているルフランと遭遇した。今日、ルフランはチェックアウトなのでその前に日本の空気を吸う為に走るようだ。昨日は佐藤から紹介された陶器屋で60万円の壺を見つけて良いおみあげが出来たという。プラトンに配達するようにしたから着いたら部屋に運んでくれと言って走り去るのであった。津村はルフランの笑顔を見てホテルマンをやっていていいなと思うも、立花は成田空港ではなくなぜプラトンに送るような手間が掛かる事をしたのか不思議で仕方がなかった。しばらくしてジョギングを終えたルフランはラウンジでフレッシュジュースを飲んで一休み、一方そこでは中島と星野が並べる料理の事を考えていた。星野は和食のメニューを並べようと提案、中島は一口かつ、かき揚げ、鰹のたたきがいいなとそれに合わせてフランス料理に合うソースを考えようとひらめく。それを聞いて星野は歓喜しキャルセルの方をチェックしようと立ち去るのであった。その時、電話をしているルフランと遭遇。その席でルフランはこう言った「いよいよ今日決行する。成功は間違いなしだ。うまくホテルから持ち出せたら賭けは俺の勝ちだ。金はプランではなく円で頼むよ。」とそれを聞いた星野は背筋が凍るのであった。そしてダンボール箱に入ったルフランが購入した壺が到着し立花と津村だけでなく赤川も立ち会って降ろそうとしたがあまりの重さに津村がドジって箱を落としてしまった。妙な感じがするので急ぎ箱を開けようとするもルフランに何言われるかわからないから彼の部屋で開けようと部屋に運ぶのであった。壺が到着しルフランは喜ぶも赤川が箱の中身を開け確認すると言った途端、顔色が変わった。やむなくルフランはダンボール箱を開けたが異常は無いと言い赤川達には一切見せず3人を安心させ部屋から退室させるのであった。完全に立ち去ったのを見て部屋に入ったルフランは「賭けは俺の勝ちだ。」と歓喜するのであった。午後になりルフランのチェックアウトがか迫る頃、ベルステーションに星野がやってきて津村に彼がどんな人か訪ねて来た。立花はそれを聞いた星野の顔があまりにも不安な雰囲気だったのでルフランに何か疑わしい事があるのか問いただすも、津村に「これ以上、お客様を疑うのは止めて」と静止される。そこに北山から「間もなく1時だよ」と言われ、津村はルフランの部屋に星野は立ち去るのであった。星野はやはりルフランの事が気になり宿泊支配人室にいる東堂に今の胸の内を告げるのであった。その頃、津村はフロントへ降りるルフランと楽しく話していたが、立花は赤川にルフランの泊まり終えた部屋を一緒に調べて欲しいと言うも、赤川は「まだ懲りていないか」と聞く耳持たず立ち去ろうとするも、立花は頭を下げ「星野もルフランに何か疑いを持っている」と言い必死に説得させる。そこに津村と展望エレベーターで降りるルフランを目撃。赤川と立花はエレベーターから降りるルフランと遭遇し代わりにエレベーターに乗る。それを見たルフランは顔色が変わり急ぎ電話をした。赤川と立花は部屋を調べてみるがタオル、バスローブ、灰皿は持ち出された形跡はなかった。そこにルフランから電話が掛かって来て本を忘れたから探してくれないかと言われ赤川はそれを発見。立花にそれを届けるのだった。フロントではルフランがチェックアウトはまだかとイラついていたが、立花が本を届けた事で収まるのであった。赤川は異常はないと部屋を出たその時、東堂の命でやって来た佐伯と遭遇。佐伯は部屋の中に入りテレビの棚の扉を開けてみると、そこにはテレビではなく石塀のブロックが置かれていた。ルフランは壺を買ったと偽って石塀のブロックを送りテレビと入れ替え持ち出そうとしていたのだ。佐伯は至急、電話で警察に通報し赤川は展望エレベーターホールで遭遇した北山と立花を連れ玄関へ急ぐも、ルフランは津村と磯辺に見送られ車に乗って発った所だった。間に合わず苦虫をかむ赤川を見て混乱する津村。ルフランは泥棒計画大成功と大喜びしていたその時、待ち伏せしていたかのように東堂が怒って道路に出てきたのだ。突然道路に出てきた事に文句を言うルフランに東堂は「荷物を改めされてもらいますか」と言う。これを言われ逆上するルフランに東堂は「あなたはお客様じゃない」と返答。とうとうこの事に逆切れしたルフランはぶん殴ってでもテレビを持ち出そうと強行突破するも返り討ちに合う。こうしてルフランは連行されテレビも無事に客室に収まったが赤川、磯辺、北山、立花、津村にとっては東堂が客を殴り飛ばす姿は一生消えない記憶となりました。この事は大原の耳にすぐ入り社長室で東堂に「君らしくもないね。客を殴るとはどういう辺境の変化なんだ」と問いかけました。それに対し東堂は「あの男は客ではありません。」と返答。そして持田と佐伯は原因となったルフランの動機と正体を大原に説明。大原は納得し「君の現実と理想とは違う事にやっと気付いたらしいな」と東堂に皮肉に言う。だが東堂は「従業員はお客様を信じ荷物をテレビだとは知らずに運んだ。それでいいんだと。私はそういう従業員の気持ちをひみにじったのが許せなかったんです」と返答する。そして大原は「ゲスティ・ローレイズライツ。あくまでも理想を貫き通すかボヤくのであった。その頃、フロントには真由美夫婦がやって来て赤川にあの時持ち出したバスローブを返すのであった。2人は持田に「ホテルは良い思い出を作る所です。」と言われた事が深く思い東堂や持田に謝罪に来たようだ。そこに立花がやって来て2人に謝罪し、そして返したバスローブを2人にプレゼントし「これからも時間があったらプラトンに来て良い思い出を作って下さい」と言う。この光景を見た東堂、持田、佐伯はまた情熱に燃えるホテルマンが1人出来たと微笑んだ。 | ||||
第5話 | 歓迎サギ御一行様 | 1994年5月5日 | 眞木勲 横田与志 | 瀬川昌治 |
仕事が終わり赤川は北山や立花、津村たちと飲みに行こうかと誘われるも断って英会話教室に向かった。今から5日前の朝、ミーティングで持田から円高が原因で海外からの旅行社が伸び悩んでおり、料金の高いホテルほど嫌煙され競争は激化しいると言うのだ。プラトンは世界展開のおかげで経営は乗り切っているが油断は禁物。世界中のお客様から信頼のあるホテルだと満足出来るようなサービスをする事だという。次に佐伯からイギリスの大手旅行代理店会社・ブリティッシュ・ツアー社の日本担当コンダクターがプラトンに見学に来るというのだ。赤川は持田よりフロントが重要だという理由から案内係に任命されるので有った。そしてコンダクターのリチャード・スミスがやって来て赤川は必死で接待するもスミスから英語が通じないと批判される。契約は佐伯がフォローしたおかげで無事成立するも赤川は己の未熟さを痛感して英会話教室に通う決心をする。教室が終わった赤川は教師のリサと偶然会い飲みに行こうとするが、そこに北山、立花、津村がそこを通るの見て車の影に隠れる。だがそこで北山達は3人の外人に呼び止められ、彼らが経営している路上で経営している店を見ていた。なんとか隙を突きて赤川とリサはその場から立ち去るも立花、津村に見られてしまった。その時、北山は路上店で津村に指輪をプレゼント買いするののであった。一方、赤川とリサはレストランで酒を飲んでいる赤川とリサはお互いの世間話をしていた。話の中でリサは赤川の英語は上手だと言い「世界には色々な人がいて文化もそれぞれ違う。他人に合わせないで自分らしく」と言って赤川を励ますのであった。 翌日、東堂はニュー・スタイル誌を見ながら佐伯と共にブリティッシュ・ツアー社のツアーの内容のチェックしていた。その席で東堂は「人間関係はマニュアル化出来ませんから経験で学んでいくしかありません」と言い外国から取引も増えるから佐伯に今後も指導を続けるようお願いするのであった。一方、赤川は元気を取り戻して仕事をするのであった。そこにリサが外人女性を連れてプラトンにやって来た。彼女はニュー・スタイル誌のライター・カーラで別の仕事で日本に来たと言うのだが、せっかくなので4週間プラトンを取材したいというのだ。赤川はプラトンのサービスを世界中の人たちに知ってもらう絶好のチャンスが来たとこれにのろうとオフィスで持田と佐伯に相談するのであった。2人はニュー・スタイルが権威があって取材の厳しさは世界一流で誰に遠慮する事もなく本当に感じた事を書き、それが原因で叩かれお客を失ったホテルが多いと言われ反対の姿勢だった。そこに徳大寺と佐藤、星野がやってきてニュー・スタイル誌を見てホテルがこんな素晴らしい物だと感動したからその雑誌に東京プラトンが紹介されるのは滅多にないチャンスだから是非やらせて欲しいと強く志願するのであった。そんな熱意を見て佐伯は「失敗は許されないわよ」とOKを出すのであった。赤川は従業員食堂でこの事例を他のみんなにも伝え、みんな気合いをいれるのであった。この状況に大原は新人達の気の緩みをほぐすのに良い刺激になると喜んでいたが、佐伯はブリティッシュ・ツアー社のツアーとニュー・スタイル誌の取材が同時に行われる事でかえって状況が悪くなるんじゃないかと不安な思いだった。 翌日、カーラがカメラマンのトッドと助手のケリーを連れてやってきた。フロントはスイートを2部屋用意したがカーラが話が違うと言い赤川の手配でもう1部屋プラスされ、立花に部屋まで案内させ、小島に追加のフルーツを用意させる。この様子に徳大寺は少しムッとするのであった。続いてスミス先導のブリティッシュ・ツアー社のお客達が到着する。フロントはシングルとツイン合わせて23部屋を用意したが、スミスは日本語で24部屋の予約だぞ怒るも徳大寺からイギリスからのFAXを見てスミスは非を認めるもう1部屋の用意をするよう指示するのであった。その後、赤川はお客様の間違いを冷徹に指摘する徳大寺を厳しく叱り飛ばすも、お客様思考の赤川とビジネス思考の徳大寺は意見が合わず喧嘩沙汰になるも佐藤からスミスが呼んでいると静止される。急ぎ3人はスミスの所に向かい深く謝罪するもスミスがFAXと数が違う理由調べてみた結果、来る途中にお客様夫婦が喧嘩した事で個別に泊まるようになった事が原因だったと徳大寺に謝罪し良いホテルマンになるなと握手するのであった。その後、赤川は席についてリサや徳大寺が言った事で深く重い自分が判らない気持ちで一杯だったが、考え方が違えどホテルを愛する気持ちだけ一緒どと思いガッツポーズするのであった。それを見た徳大寺もガッツポーズをし2人は仲直りするのであった。そこにスミスから電話が掛かり急ぎ佐藤は部屋に向かうとスミスがトッドとケリーと喧嘩していたのだ。理由を聞くと隣の部屋のカーラ達があまりにもうるさいので注意していたのだ。佐藤はカーラ達はニュー・スタイル誌の記者だと言うとスミスは「このホテルは宣伝の為ならお客様を差別扱いにし、取材の為なら他のお客様が眠れなくても良いのか?このホテルには2度と宿泊しないからな。」と怒って部屋に入ってしまった。 翌朝、カーラ達はタクシーで品川にあるディスコ・クイーンへ遊びに行った。北山、立花はそんな3人を見てどこかであった気がすると考えるのであった。そんな事もあって持田、佐伯には「ニュー・スタイル誌の取材士はホテル待ち」と報告した。だが、それを聞いた東堂は「ニュー・スタイル誌は取材先とは一線を隠す為に取材先には一切迷惑は掛けないと聞いているんですが。」とカーラ達の行動に疑問を感じるのであった。一方、従業員食堂では従業員からもカーラ達の行動がおかしいと言う話で持ちきりだった。まず星野からカーラ達がバーキングスタイルの食事を美味しく食べるのは良いんだけど写真は撮らず料理の作り方にも興味を示さないという。河合からは着いたばかりなのにワインとつまみのルームサービスが多いというし神崎からはカーラ達に呼ばれて部屋に来たらトッドとケリーがバスタオル1枚の裸で出て来て洗濯物を出してきたのだ。それも着いたばかりであまりに量が多いというのだ。そして磯辺はカーラ達が今、品川のクイーンに行ってる事を話しまるで遊び気分でやる気がないと言い、立花は何かおかしいと疑うのであった。でも赤川はそうやってプラトンの対応を探っているんじゃないかと言うも、佐藤はそんな赤川に昨日、カーラ達は夜中までドンチャン騒ぎした末、スミスを「プラトンには2度と宿泊しないからな。」と言うまでに怒らせた事を話し、佐伯に相談した方が良いと助言する。でも赤川は全責任を持ってカーラ達を説得すると言い張るのでありましt。そんな赤川に北山は「本当は欺されたんじゃないのか。下手すると始末書だけじゃすまないぞ」と言い退室するのであった。そんな北山を津村は追いかけプレゼントした指輪を仕事の邪魔になるからと理由で返すのであった。失恋となった状況で仕事を再開した北山は品川から帰って来たカーラ達と展望エレベーターホールで遭遇。その時、カーラが落としたネックレスを拾い見てやはりどこかであった気がすると考え始めた。その時、灰皿を変える際、灰で制服の袖を汚してしまった立花に呼び止められポケットティッシュと一緒に指輪を出した。それを見た立花は津村にふられたのかとからかわれたその時、北山はピンときて立花と共に展望エレベーターに乗っているカーラ達を見てそして指輪を見せ「あいつらがあの時、この指輪を」と言った。そして立花もピンときた。北山、立花、津村が赤川とリサが一緒に歩いている所を目撃したあの日の夜、3人を呼び止め北山に指輪を買わせた外人の路上売りそれこそがカーラとトッド、ケリーだったのだ。正体を知った2人は急ぎ赤川に知らせようとしたその時、リサが慌ただしい顔してプラトンへやって来た。リサもカーラ達が記者じゃない事に気付き急ぎ赤川に知らせに来たのだ。事実を知ったは赤川はカーラ達のいる部屋へ向かい3人を屋外ラウンジへ連れて行った。赤川はまずカーラ達に君らが偽物である事を言い、「あなた達を信じて従業員達と協力し世界にプラトンを広めたかったのに、その気持ちをもてあそぶだなんて詐欺だ」とカーラ達に怒りをぶつけるのであった。それに逆上したトッドとケリーは赤川を殴り飛ばした。とうとう大喧嘩となりそこに北山と立花がやって来て、更に徳大寺や佐藤、津村、星野、磯辺もやって来て静止しようとするも赤川は自分のせいでこうなったと自分1人でトッドとケリーと激しくやり合った。そして3人は激しくやり合った末疲れ果てるのであった。その光景を見てカーラは激しく鳴くのであった。大喧嘩の末、赤川は欺された悔しさと怒り叩きつけトッドとケリーとやり合ったもの、この後、殴ってしまった悔恨・自重様々な思いを痛感するのであった。そんな赤川をみんなは駆け寄るも心の傷が多い赤川は1人立ち去るのであった。その光景をスミスは部屋から見守るのであった。それから夜になり赤川は誰とも口を交わさないでいた。路上売りのカーラ達にそそのかされ従業員みんなを彼らのドンチャン騒ぎに巻き込み、その上、スミスをも怒らせブリティッシュ・ツアー社との契約まで破棄となる大損害を被るという事態を引き起こした辛さを痛く感じ、遂に赤川はオフィスへ行き東堂、持田、佐伯に「自分が責任を持ってあの3人を警察へ突き出します。」と言い辞表を提出しました。そんな赤川に東堂は自分の学生時代の話をするのであった。まだ持田や佐伯にも話さなかったアメリカでの出来事を。東堂はアメリカに着いた際、お金があまりなく旅が終わろうとした時に小さな町の年老いた夫婦のホテルに泊まったのだ。だがお金は1泊分無かったが東堂は1週間もそこに泊まり金がないとはいえず夜逃げしたという。だがパスポートを忘れ引きかえした。ホテルに戻ったら老夫婦は東堂が戻ってくるだろうとバックを玄関にぶら下げていたのだ。そして次のアメリカ旅行の債、老夫婦のホテルへ行き老夫婦に謝ったという。東堂が犯罪者にならずホテルマンとして今の自分があるのは老夫婦のぬくもりがあったからど赤川や持田、佐伯は思った。そして東堂は「彼ら(カーラ達)も私と同じじゃないか」と言い辞表を破く。それを聞き赤川は東堂に深く頭を下げ退室した。 翌日、赤川はカーラ達を本日付でチェックアウトする形で許す事にした。帰るカーラ達はまず赤川に深く謝罪しそして今回の動機と経緯を話すのであった。カーラ、トッド、ケリーの3人はラストニアという国からやって来た学生でそこは長い間、戦時下にあって若者達はみんな、微兵されて厳しい訓練を受けさせられる。今こうして日本にいるのは若者は国の決まりで訓練を終えると世界へ旅に出るのだ。束の間の自由を求める為に。そして故国へ帰国したら銃を持って兵となる。そしてもしかすると戦死するかもしれない。だからその前に1生に1度でいいから1流ホテルに泊まり思う存分贅沢をしたかったと。赤川はカーラ達の死と隣り合わせのこんな青春があった事を今辛く思い知る。そこにスミスがやって来てまるでカーラ達のやった事をもう忘れたかのように笑顔で彼らに接した。そして「面白いホテルだ。心のサービスがある。また使わせて貰く。」と言い赤川を安心させ喜ばせる。そして「英語の勉強がんばれよ」と言いスミスはバスに乗りチェックアウトした。そしてカーラ達も「お金は返すわ。一生懸命働いて必ず、約束する。」と言う。そんなカーラ達に赤川は「また日本に来たらプラトンに泊まって下さい。待っています。またのお越しを」と言い約束を誓い合った。旅立つカーラ達を見る赤川は「カーラ達も東堂と同じように精進し必ずプラトンにまた泊まり来るだろう」と思う。この光景を見て喜ぶ立花と津村。そして宿泊支配人室から去るカーラ達を見る東堂、持田、佐伯。持田は「戦争を知らない平和な今の日本、一平達がその大切さを感じてくれれば良いのですが」と辛く思い語る。そして東堂達は次の宿泊客の為に仕事を続ける。 | ||||
第6話 | 要注意のお客様 | 1994年5月12日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
今朝の朝礼で持田はホテルのロビーは公共の場として自由に出入りが出来る為、詐欺やペテン師が多いという。そこで従業員全員に目を厳しく光らせてほしいという。外線電話が多い客、手ぶらの客、OLや女子大生風に身なりを装いロビーをうろつく客等には厳重に注意するよう軍司を出す。いざ仕事開始。まず手ぶらの客が来てWの部屋を頼むのを見ておかしいと思うも主人と待ち合わせしているというのだ。徳大寺がU・G情報リストを調べた結果、載ってなかったので津村に部屋まで案内させた。小島は安心したが佐藤は軍司の事も考えもっと厳しくするよう注意するのであった。それから徳大寺、佐藤、小島はデスクワークで計算した結果5万円足りないというのだ。徳大寺が調べた結果、小島が担当し今日チェックアウトしたスミスという客が原因だったのだ。またしても佐藤は小島を厳しく注意するのであった。仕事が終わり気落ちした小島をみんなはカラオケで慰めようとするが佐藤も一緒に行くと言った途端、みんな顔色が悪くなる。そんな状況でも赤川は佐藤を誘おうとするも空気を読んで彼女は1人帰るのであった。途中、佐藤は別世界に入ってみようとライバルの東京インターナショナルホテルに寄ってみた。そこはプラトンと違う雰囲気だったが、そこで徳大寺がここの重役らしい男性と何か話をしていた。その後も佐藤はホテル内を色々と回っていたが後からつけてきた外人にからかわれ、そこにさっきの重役・人事支配人の石黒幹夫マネージャーが現れるもその外人に誘惑の冤罪を着せられオフィスに連れて行かれる。いくら言っても石黒に言っても信じてもらえず挙句、身分の確認の為にプラトンの身分証明書を出すと今度はスパイ扱いされるも形式上の決まりで書類にサインと母音を押す形で石黒は佐藤を穏便に帰すのであった。 翌日、佐藤は徳大寺を気にしながらいつものように仕事をしていた。そこに佐伯がやって来て支配人室に向かった。佐藤は昨日の事だと重い不安が一杯だったが、東堂が佐藤を呼んだのは女性が社会に進出しているこの世の中、プラトンにアメニティグッズを出しインテリア雰囲気があるエレガント・リリース・ルームを設けようというのだ。その為に佐伯と共にやって欲しいというので佐藤はもちろんやるといった。上機嫌にフロントに戻った佐藤は小島に昨日の事を謝罪し仕事を再開したが、そこに石黒が佐藤の父親の友人と言う事で徳大寺の承りの元、プラトンに1泊宿泊にやって来た。恐ろしくなった佐藤は立花を差し置いて石黒を6階の部屋に案内し問いかけた。石黒は東京インターナショナルホテルの常連客が東京プラトンに奪われているのを見てプラトンを視察に来たのだという。そこでまず石黒はスタンドを壊し謝罪電話をかけ様子を見る。直ぐさま赤川は河合を連れて怪我の確認と部屋を隣に変えてスタンドの弁償は良いからとコーヒーをサービスするのであった。気になった赤川は佐藤を外のコートに呼び出して石黒との関係を聞くも佐藤は仕事だからと一切答えずフロントに戻るのであったが、そこに石黒から電話があって急ぎ彼の宿泊部屋に向かった。石黑は佐藤を部屋に入れある書類を読んだ。「私は東京インターナショナルホテルにおいてロビストまがいな事を致しお客様を誘惑し同ホテルに多大な迷惑をおかけした事を認めます。2度とこのような事は致しません。」と言って書類を見せ佐藤の筆跡、実印を見せ揺さぶりをかける。これを東京プラトンに知れたら大変だから顧客名簿を明日まで提出するように言ってきたのだ。東京インターナショナルホテルは最近客が減って名簿をチェックして客を取り戻したいと言い、石黑は夜にウォーターフロントのバーに行くと言いチェックのため部屋を出るのであった。佐藤も一緒に1階まで降りるところを見た赤川は不安な気持ちで一杯だった。その夜、佐藤は石黑の言ったウォーターフロントのバーに向うと徳大寺もいた。驚く2人に石黑は昨日、徳大寺と話していた事を全て白状するかのように今度、徳大寺を東京インターナショナルホテルに招き入れる話をした。突然の事に混乱した徳大寺は帰るのであった。この状況を見て佐藤は石黑に謝罪文の件を徳大寺に話したのかと聞くと石黑はそうするとヘットハンティングが駄目になると返答した。それを聞き佐藤は顧客名簿の件は断ろうとするも石黑は交渉決裂だと言い謝罪文を公表すると言い出した。石黑は徳大寺のヘットハンティングを成功させ顧客名簿を是が非でも手に入れたいようだ。会談後、佐藤は徳大寺を問いただすしとか彼は「条件の良い職場に移るのがどこが悪いんですか。アメリカ等は仕事を多く変わった人間こそ優秀だと評価されるがその点、日本は終身雇用制だ。変更序列だ愛社精神だってまだまだ遅れてる。変な柵は人情論をかざしたっていい仕事は出来ないんだ。僕はもっと自分を高く評価してくれる条件の良い場所で働きたいんだ。」と言う。そして佐藤に当分この事は黙って欲しいというのであった。 翌日、佐藤は石黑に言われた事や徳大寺の事を思って持田や佐伯がオフィスから出るのを見て忍び込み今年度の顧客名簿の入ったフロッピーディスクを持ち出すのであった。そしてフロッピーを石黑に渡すも彼は中身が本物かどうか確認するまで謝罪書類は渡さないと言って佐藤を追い出すのであった。そこに佐藤を心配した赤川がやって来て問いただすも佐藤は「貴方には関係ない」と言って立ち去り石黑に散々こき使わされた佐藤は従業員食堂で深く落ち込み疲れ果てるのであった。そんな佐藤を北山や小島、津村、神崎は心配するも赤川は佐藤に再度問いただし石黑が何者かと答えるが、佐藤は東京インターナショナルホテルと言い貧血で倒れるのであった。急ぎ赤川と徳大寺はオフィスへ行き持田と佐伯に報告し、今年度のホテル年鑑を見て東京インターナショナルホテルの欄の人員名簿に石黑の写真を発見。持田と佐伯は佐藤は石黑にみんなに言えない弱み何なのか不思議がっていたが、クリニックで津村に看病されている佐藤の事を思うと「同じホテルマンとして許せない」と言い急ぎ赤川は石黑を問いただしに行くも、持田は「たとえ余所のホテルマンでも泊まっている間はお客様だ」と言って制止するのであった。そこに石黑がチェックアウトしたと電話が入り、持田と赤川、北山、河合、立花は急ぎ車で東京インターナショナルホテルに帰る石黑をサンルートプラザ東京辺りで先回りして制止。こんなやり方に石黑は「それがお客様に対する態度ですか」と反発するも、持田は「精算を済ませてホテルから1歩でも出ればあなたはお客様ではない。ただの強請たがりの友人客だ」と返答。そんな状況に石黑は赤川達に謝罪文を見せる。持田は事実を確認する為に石黑をオフィスへ連行する。その光景を見た徳大寺は一人、テニスコートでヘットハンティングがとうとうバレたと悟った。そこに赤川がやってきてシラを切ったかのように白状した。プラトンに迷惑をかけ佐藤を貧血になるまで追い詰めるようになったのに平然としている徳大寺を赤川は激しく激怒し突き飛ばしこう言った「徳大寺さんの出世を喜びこそすれ、どうして俺たちが邪魔するんだよ。仲間の願っている事を叶えてやる事が本当の意味での友達じゃないかよ。ただ、もっとみんなで喜んでやっていける状況だったらとそう思っただけだよ」と言い。徳大寺はみんなは同じホテルの仲間だと信じ合ってやっているのに自分はビジネス至高すぎてみんなの気持ちを考えず遠ざかっていた事をようやく思い知るのであった。一方、オフィスでは石黑の事情聴取が行われ、まず東堂と持田、佐伯は佐藤の行為を深く謝罪、そして改めて顧客名簿のフロッピーディスクを提出するのであった。あの時、佐藤が石黑に渡したのはまだ未登録のフロッピーだったのだ。そして佐伯は石黑に「私どもの従業員はホテルを売る事は致しません。」と言うのであった。そこに赤川と徳大寺が入ってきて、徳大寺はその席で東京インターナショナルホテルの誘いを断るのであった。出世も大事だと思うが赤川に厳しく言われて「プラトンには大事な物がある」と言うことに気付いたからだというそして東堂はプラトンの1番いいのは従業員の素晴らしさでこれは誰にも盗む事は出来ないと石黑に教えるのであった。それを聞いて石黑は業績が落ち責任を問われ何とかしてお客様を取り戻したい一心で馬謖な手段を取った事に大変申し訳ない言い、顧客名簿のフロッピーディスクは諦め未登録のフロッピーディスクを頂き新しい東京インターナショナルホテルの歴史を綴ると言い深く謝罪するのであった。そいて東堂は「東京インターナショナルホテルも東京プラトンに劣らず素晴らしいホテルじゃありませんか。」と石黑を励ますのであった。意識を取り戻した佐藤は従業員更衣室にしまってあった辞表を出してオフィスへ向かうも持田と佐伯はそんな事は気にもせず体の心配とエレガント・リリース・ルームのコーディネートを話すのであった。そこに東堂が入ってきて重要書類を渡し「君が今持っている物と一緒に確実に処分しなさい」と笑顔で言うのであった。オフィスを出て中身を見るとあの謝罪文だったのだ。佐藤は東堂や持田、佐伯、そして赤川達の仲間思いを深く身にしみ歓喜するのであった。 翌日、大原は今回の騒動を見て「石黑マネージャーはこの激しいホテル戦争の犠牲者かもしれないぞ」と皮肉に思い語った。でも東堂はうなずきながら「お互いホテルを思っている従業員を持っている事は喜ばしいことだと思います。」と言い、佐伯は「石黑様もきっと東京インターナショナルホテルを背負って立つ立派なマネージャーになられる事でしょう。」と願うのであった。大原は「理想のホテルというのは理想のホテルマンがいてこそなるものだ。これは良い意味での良い競争相手が出来るかもしれない。だがホテル事業はそれも全てはお客様次第だ。」と言い、東堂もその通りですと今後の方針を改めるのであった。そんな話し合いとは裏腹に佐伯と佐藤が考案したエレガント・リリースがオープンし大盛況となった。 | ||||
第7話 | 恋の数−1=失恋 | 1994年5月19日 | 佐伯俊道 | 小山幹夫 |
赤川がサブ・マネージャーになって1か月、季節は初夏になった。赤川の方は仕事は好調だが、立花と津村は最近動きが鈍くなってきたようで怠けている顔つきだった。そこに3人の年寄り客がやって来て2人は出迎えたがその中の1人が「なっとらんな」と言ってきた。3人は立花と津村に「ようこそいらっしゃいました」、「ありがとうございます」を共に言いなさいと言い2人は言うも「まだまだですな」とあきれ事を言うのであった。立花と津村は「人をからかって」と文句を言うも赤川に「シャキッとしゃなきゃだめだ。お客様に文句を言うのではありません。」と注意するのであった。そこに徳大寺が何か叫んでいて、しかも相手はさっきの3人だった。赤川は急ぎフロントへ行くと東堂に会わせてくれないかと言うのだ。3人共、呼ばれた理由が何なのか聞いていないと言うのだ。そんな時、1人が「そこをどきなさい」と言ってきたのだ。そこには予約を入れた西条真由美という女性客がやって来た。佐藤は急ぎ記録を調べてみるとなかなか見つからず彼女に聞くと何と1年前だと言うのだ。それもツインの部屋で2名だと記録されているのだ。そして予約記録をパソコンで調べているのを見た3人は「便利なものだ。時代が変わりましたな」と痛感するのであった。一体これはどういう事なのか赤川は不思議でしょうがなかった。そしてオフィスで持田と佐伯はプラトンの制服を着ているさっきの年寄り3人を自己紹介するのであった。フロントクラークを務めた市川、ベルボーイの二本松、レストランマネージャーの三島と名の高いプラトンOBだったのだ。そこに東堂が出て来てまず3人に「懐かしいですねえ」と言い、そして呼んだ理由を従業員達に「3日間、3人の先輩達の背中を見て仕事の参考にするように」と言うのであった。いざ仕事開始。まず二本松はさっきの西条の部屋へ行き荷物を届けに来た。だが重い荷物を3つ持った事と年のせいで息切れをし彼女の部屋で水を飲む始末。その時、二本松が西条に何か思惑がある事に気尽くのであった、二本松はその後も仕事を続けるが、それでもドジを踏む始末で後輩の立花や津村を困らせる。フロントでは市川がコンピューターの操作を知らない上に時間が掛かる始末な上、そしてラウンジでは三島がウェイターも兼ねてやっていたがドジってお客様の服を汚すミスをする始末、さっきの西条もそこにいて今の衝撃で服が汚れたと怒って部屋に戻るのであった。事情を聞いた赤川は急ぎ彼女の部屋に向かい謝罪するも汚れた服を投げつけたり花瓶を割ったりと西条は年寄り3人の手付きが危なっかしいトラブルに機嫌がものすごく悪く赤川に文句を言う始末だった。そして西条は「マニュアル通りにしか言えないのね。あなたは一生謝り続ければいいじゃない」と皮肉たっぷりに言った上、ヘネシーを頼むのであった。赤川は河合を押し切ってヘネシーを届けるが西条は一緒に飲まないかと誘ってきたのだ。赤川はキッパリ断るも西条は是が非でも一緒に飲みたいそうだ。その時、火災警報器がなり始めたのだ。急ぎ赤川は外に出て様子を見に行こうとしたら、サイレンは止まり「火災報知器の臨時点検を致しました」という佐藤のアナウンスが流れた。赤川は急ぎフロントに向かうと原因は市川がコンピューター操作を覚えようとエマージェーシーシステムにある火災警報器を作動した事だったのだ。そして従業員食堂でみんなは意見をまとめ「参考どころか邪魔になるだけです。老先輩3人には明日から仕事はしないでいい。」と上に進言するように赤川に談判するのであった。赤川は東堂にみんなの気持ちを伝えるも東堂は「古い形?ホテルマンに古いや新しいがあるのか」と談笑するのであった。でも赤川は「老先輩3人は体力も然りでコンピューターを使用したシステムではついて行けない。」と強く言う。東堂も「確かにコンピューター等のシステムを覚えるのは時間が掛かるし、所詮3日で覚えるのは無理でしょう。」と賛同するが、「期限はあと2日だから君には苦労は掛けるがもう少し長い目で見てくれませんか。そのうち、君達が見習うべき物を彼らが自分の仕事の中で身を以て示してくれるでしょう。」と老先輩3人を残留するのであった。そして赤川は佐藤と佐伯と共に河合では2ヶ月に1回の有名歌手のミニコンサートの準備をするのであった。宣伝部のコピーライターのように気が合う赤川と佐藤、そこにフィットネスセンターから温水プールで女性が服を着たまま泳いでいると電話が入った。急ぎ赤川、佐藤、佐伯共に温水プールひ向かうと西条が泳いでいたのだ。急ぎ赤川は西条を助け部屋へ連れて帰るのであった。そうしたらフィットネスセンターにやって来て服を着たまま温水プールで泳いだらしい。赤川は「ヘネシーを飲んだ後、服を着たまま温水プールで泳ぐだなんて。」と抗議するも、西条は「そのうち、プラトンで泊まっていたら着る服が無くなっちゃうかもしれないわ。ツインの部屋で1人きりって寂しいわ。」と文句を言いながら辛い事を言うのであった。そして、西条は「一緒に来る連れはもう来ないから一緒に寝ない。」と誘うも赤川はキッパリ断るのであった。それを聞いた西条は「私、魅力無いんだ。だから捨てられたんだ。」と自分が身勝手な女と言いベットで泣き崩れながら寝るのであった。赤川と佐藤は至急、オフィスへ行き今の事を持田に報告。河合やフィットネスセンターの担当の話を纏めると赤川が市川の謝りで部屋を出た後、西条はヘネシーを飲み、おかわりをしようと注文するも呂律が回るほど酔っていた為に断られた後、服を着たま泳いだらしい。イラついたり服を着たまま泳ぐのには何か理由があると思い持田は目を光らせるように赤川に申告するのであった。そして佐藤は原因となる1年間に西条と共に予約した連れをコンピューターで調べ発見、名は田所俊一、北誠商事のニューヨーク支社に勤務と書いてあった。それから夜にかけて赤川は西条の寂しそうな表情とすすり泣きの声が忘れられなかった。夜となり西条からニューヨークからの今夜のフライトを調べて欲しいと電話があった。成田空港に問い合わせたところ、欠航便もなくきちんと到着しているという。それを聞いた西条は体育座りしながら1年前の事を。思い出しそして再びヘネシーを飲むのであった。そしてフロントではもう成田から最終便はもう着いた頃なのに誰も来ていなかった。赤川は今までの事を考えもしかして西条は田所にすてられこれから自殺するのではないかと思い至急、佐藤から927号屋のスペアキーをもらい西条の部屋へ向かうのであった。泥酔している西条はノックの音が聞こえ、田所が来たとすぐさま起きドアへ向かいドアを開けて立っていたのは心配しに来た赤川だった。西条は田所に捨てられたんだと思い知り赤川にヘネシーを一緒に飲もうと誘いなにもかも打ち明けるのであった。田所が北誠商事の専務の娘との縁談が決まったらしく、西条をふった事を。それでも西条は田所を待とうとプラトンへ宿泊しに来たのだこれで別れて最後の言葉を聞く為に。だが田所はとうとう来なかった。荷物が多かったのは田所が来なかった場合、画廊の父親の後を継ぐ為にパリへ勉強しに行おうとしていたのだ。そんな西条に赤川は彼女を河合で開くコンサートへ誘うのであった。それから赤川はラウンジで西条を待ち、西条は着替え終え展望エレベーターで1階に降りるのっだった。だがその時に1年前の事を。思い出していた悲しくなった末、エレベーターの非常ボタンを押すのであった。ベルが鳴り赤川、徳大寺、佐藤、小島、北山、立花、津村、市川、二本松が駆け付ける。事実を知った赤川は至急、エレベーターが泊まった場所へ行き市川は二本松に伝達し彼を発たせるのであった。声を掛ける赤川に対し西条は「死にたい」と叫び続けるのであった。そんな西条に赤川は「恋の数−1=失恋、男と女、何回恋しても結ばれるのはたった1回きりです。恋の数は全て失恋です。でも西条様にはまだ1度も、だからこそ未来があるんじゃないんですか?失恋がなんです。失恋するたびに死ぬなんて騒いでいたら、自分はいくつ命があっても足りませんよ。」と必死に説得させるのであった。そこに市川がやって来て「ここはホテルです。私達ホテルマンは朝から晩までお客様の事を考えて、お客様の生命、財産をお守りする場なんですよ。貴方は物事が思い通りにいかないのは全て他人のせいだと思い込みご自分の世界に閉じこもっておいでではありませんか?」と西条に問いかける。その上で市川は西条に「それは独り善がりというものです。結果このように人様に迷惑をかけ、あなたは自分の気持ちを吹っ切る為に人の助けがいるんですか?そんなに死にたければ誰にも迷惑をかけずお1人で死になさい。赤川君の言うとおり星の数ほど人生あり、星の数ほど恋もある失恋もある。私はホテルマンとしていくつもの結びつきと別れを見て参りました。みんなその一瞬一瞬が真剣なんです。真剣に生きてこそ死ぬ事も考えます。失恋で死ぬなんてとんだ笑い話になります。」と厳しく経験深く悲しく話すのであった。それを聞いて西条は赤川に深く謝罪するのであった。そして市川は解決したと二本松に連絡し二本松は電気室で展望エレベーターの機能を回復させ無事に降ろす。そして赤川と共にラウンジに来た西条は改めて謝罪、赤川も生意気な事を言った謝罪した。そんな2人に三島はお酒を出し、「私共の仕事はお客様にもう1度ここに来たいという気持ちをお待たせする事です。お客様がリピートするほどありがたい事はありません。」と言うのであった。それを聞いて西条は三島に自分がイラついてわざとやった事だと謝罪するのであった。でも三島はそんな事をは気にもせず「西条様がそんな事は気にもせず再びここに来らしてくれただけでもありがたい。西条様は私にとって大切なお客様です。私共の仕事の目指す所は常にネクストタイムです。」と西条を慰めるのであった。これを見た赤川は東堂が3人を呼んだ理由が少し判った気がした。 翌日、西条は立ち直りチェックアウトを迎えた。出発する西条に市川がお客様から得た情報を伝え安心してフランスへ旅立たせる。その光景を見た東堂は「機械の扱いが巧みになれば考えられなくなります。しかしホテルマンはお客様と人間と人間のふれ合いをしなければいけない仕事です。」と、同席した佐伯は「3人のOBの方にご無理を言った効果あったかした」と、同じく同席した持田は「みんな市川さん達の味を判ってくれたかどうか」と不安げに言うも、東堂は状況を見て大丈夫だと判断し社長室へ向かった。東堂は築き上げたキャリアや実績は若者達の身になるから今後もOBやOGを定期的に招き入れると大原に進言。だが大原は「しかし時代は逆行している。しかも今はリストラの時代だよ」とボヤく。でも東堂は「ホテルマンの日常はテキストでは学べません。私も先輩の行動を見て育ったんです。特にボスの即断即決さ感服しました。それが今の私の支えなんです。」と励ましの言葉を言い、そして赤川達が今後もOBやOGを定期的に招き入れて欲しいと要望してきた。そして東堂は赤川達のプレゼントのCDを大原に渡すのであった。 | ||||
第8話 | にせベルガール | 1994年5月26日 | 小木曽豊斗 | 小山幹夫 |
赤川が立花に客室案内の指導をしている時に、客:片桐がその様子をうかがう。片桐を津村が以前見かけたことがあると赤川に話す。深夜、片桐が津村の制服をこっそり着込むことから騒動になる。 | ||||
第9話 | 部屋を間違えた女 | 1994年6月2日 | 酒井あきよし | 中村金太 |
赤川がマネージャー・ステイ[18] 研修で客として宿泊することになる。その際、宿泊している他のお客様と知り合いになることから騒動になる。 | ||||
第10話 | 問題の写真集の女 | 1994年6月9日 | 酒井あきよし | 中村金太 |
赤川が雑誌の「現代の若者たち」に取り上げられ、一同の関心の的に。一方立花は写真雑誌に掲載されていた女優のファンだということから騒動に巻き込まれる。 | ||||
第11話 | 女の日記盗難事件 | 1994年6月16日 | 酒井あきよし | 瀬川昌治 |
第12話 | NG名場面撮影中 | 1994年6月23日 | 小木曽豊斗 | 瀬川昌治 |
第13話 | おかしな忘れ物!? | 1994年6月30日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
新人の立花も津村も着々とホテルマンらしくなりホッとする赤川。そこに津村にちょっかいをかける子供がいた。母親から純(純一)と言われた子だがその母親を赤川はどこかで見た気がする思いだったが、子供は初めての宿泊でいい思い出創るだろうと思った。一方、立花は佐藤の注意もあったが外人客・ローズの電子手帳の忘れ物をキチンとやり遂げていた。その時、神崎からブリーフの忘れ物があったと報告が入ったが異物室に保管するよう師事する赤川であった。純一と母親を部屋に案内した津村はお父さんはどうしたのと聞くといないという。どうしてと聞く前に母親に止められ2人はレストランがあるラウンジへ向かった。途中、純一は北山、立花、津村にいたずらをして困らせるも母親に怒られる。その光景を偶然見た佐伯は3人から名前を聞いて持田に頼んでオフィスのパソコンで名前を調べてみた。名前は前島美代。1988年5月30日にプラトンに宿泊。この名を聞いて佐伯は6年前の事を思い出した。まだ赤川がベルボーイだった頃の事だった。チェックアウトを過ぎても全然出てこないお客様を赤川が至急、佐伯を呼んで部屋に入ってみるとそのお客が睡眠薬を飲んで眠っているのを発見、その客こそが前島美代だったのだ。至急、医師が来て一命は取り留めた。持田を交えて話を聞くと彼女は大好きだった彼氏に捨てられたのだお腹に赤ん坊がいるのにそれに耐えられず自殺したのだという。持田と佐伯は前島に必死に説得して思い留めさせる。その事は東堂もよく覚えていてあの時の御礼がしたくて我々に子供と一緒の元気な姿を見せたかったのだと話していた。佐伯は赤川をつれ宿泊代はプラトン持ちと差し入れを持って前島のいる710号屋に向かった。6年ぶりに再会する佐伯、赤川は懐かしいものざしで純一はふるちんで走りまくるわがままぶりだったのに対し美代だけはどうもうかない顔つきだった。そして仕事が終わり赤川はみんなと新宿で歩きながら6年前の話をする。 翌日、仕事をしている赤川の目の前で純一が慌てふためくように走っていてローズにぶつかって電子手帳を落としてしまう。大急ぎで赤川は津村と共にローズを佐藤は純一をそれぞれ対応する。話を聞いてみると朝起きたら美代がいないから探して欲しいというのだ。佐藤は至急部屋に行くも鍵がかかっており仕方なくマスターキーで開けてみるもやはりおらず、鞄が置いてあるからじきに戻ってくるだろうと部屋を出るも寂しい顔をしている純一を見て一緒にいようと電池の入れ忘れで異常が無かったので対応が終わった赤川に電話するのであった。その頃、北山、立花はホテル中を探すも美代は見つからず、そこに磯辺が昨夜、ナイト勤務に交代する際に美代が現れてコンビニへの道を教えたという。磯辺と津村は美代が帰って来ないのは何か事情が出来たんじゃないかと考えた。警察に連絡する前に赤川はまずナイト勤務のドアマンに美代が帰ってきたか確認するよう北山と磯辺に、立花には朝から探しまくっていなくて寂しく食事もとっていない純一に差し入れも持って行くよう指示を出す。しかし佐藤が慰めたり差し入れも食べないほど純一のショックは相当なものだった。それでも立花は慰めようと冷蔵庫からジュースを出した時、手紙が出て来た。その手紙を見た佐藤は立花に純一を任せて部屋を出る。一方、ナイト勤務のドアマンに確認したところ、美代は一切戻ってこなかったらしく急ぎ赤川は持田と佐伯に報告し警察へ届けようかと相談した時、佐藤がやって来て冷蔵庫から見つけた手紙を3人に見せる。その手紙にはこう書いてあった「ホテルプラトンの皆様へ。6年前は色々とありがとうございました。皆様のおかげで私と純一の命が助かり心から感謝しております。今まで純一を育ててきましたが事情がありもうこれ以上育てる事が出来なくなりました。どうしたらよいか散々悩みましたが私の足は自然にホテルプラトンに向かっていました。プラトンの皆様なら6年前と同じようにきっと純一の幸せを願ってくれる。そう思ったんです。ホテルの皆様、勝手なお願いですがお願い致します。」と。赤川は佐藤に至急、パソコンで美代の住所を確認させ住んでいた大田区蒲田4-12-5の福井荘の大家に確認するも引越の為2日前に部屋を引き払ったという。従業員食堂で佐藤は純一の面倒を赤川は美代の行動にショックで一杯だった。この状況に徳大寺と立花は「事情の為に子供を捨てるなんてひどすぎた。」とそして「辛い事かも知れないが事実をありままに。子供に責任はない。けど同情だけじゃどうにようのならない。」と言うのであった。そこに中島が現れて「世の中、上手くいかんもんだね。子供が欲しくてもどうしても授からない親もいるし、子を置き去りにする親もいる。」と可哀想な純一を自分が引き取ると言い。純一を元気づけさせようと調理場へ案内させたりケーキやお菓子もご馳走すると言うも純一は「ママがいい。」の一点張りだった。そんな純一に赤川は「ママは仕事に行ったかもしれないね。」と美代の勤務先を確認するも何も知らず、代わりに佐藤は純一が今どこに通っているのかと聞くと紫竹保育園と言い保育園に問い合わせれば美代の勤務先が判ると赤川は至急オフィスへ行き持田と佐伯と共に調べて見たところ勤務先はレインボーブリッジが近くに見えトラックの運転手がいつも食事をとるガネール品川と判明。赤川は現地に行かせるよう持田に頼む。持田も自分がサブマネージャーデスクに座るから思う存分行って来いと向かわせる。赤川はガネール品川に向かい店員に聞いてみたところ、美代はお店の売れっ子だと言う事が判りそして彼女が立ち回る所を聞き赤川は慌てて逃げる美代を発見。そして赤川は美代に6年前に自殺を思い留まって美代が「育てるわ。どんな事があっても育ててみる。いといろとどうもありがとう。」と彼女自身が言った事を思い出させようとするも、美代は「判ったような事を言わないで」と逆ギレ。そして美代は全てを白状した。自分に「一緒になろう。」とプロポーズした人の事を。だが美代はまた捨てられるどろうと思うと怖くなってしまい純一を事を言えなくなってしまったのだ。今からでも間に合うからプロポーズした人に純一を事を話した方が良いと赤川は美代に説得するも「出来ない」と言って立ち去るのであった。美代を追いかける赤川は突如出てきたトラック野郎が「美代に何をしていたんだ」と言いいきなり殴りかかってきた。そんな彼をかばう美代。赤川はこの状況を見て殴ってきたトラック野郎が美代にプロポーズした人だと判った。赤川はトラック野郎に純一の事を話そうとしたが美代の顔色を見て「先程は失礼いたしました。お忘れ物、俺が責任取って預からせて頂きます。」と言ってこの場を去る。ホテルに戻った赤川は「純一君の事を言うと前島様の幸せを壊してしまうような気がしてどうしても言えなかった」と東堂に深く謝罪した。持田と佐伯はこれからの事を考え警察に届けるべきどと言うも、東堂は「お客様の忘れ物はどんな物でも保管するんですよね。」と質問する。そんな東堂に持田は「忘れ物ではありません。あの子(純一)は捨てられたんです。」とハッキリ言うが東堂は「あのお客様(前島様)の心の忘れ物。6年前の事もありますしこれも何かの縁かも知れない。もう1日、部屋にあの子(純一)を泊めといて下さい。警察にそれからにしましょう。」と美代がホテルに戻るのを待つ。その日は赤川と佐藤が純一の世話をした。赤川と一緒に風呂に入り色々している内に純一は笑顔を取り戻した。純一がトイレに入っている間、赤川と佐藤は子供を持つ親の大変さを語り合った。そして純一がぐっすり眠ったのを見て佐藤は徳大寺、小島、北山、磯辺、立花、津村達と共に帰った。赤川が純一と一緒に寝ている頃、美代はトラック野郎と共に彼の故郷・富山に向かった。トラック野郎の両親は小さな運送屋を経営しているが美代が一緒にいてくれれば乗り越える事は出来るとトラック野郎は言う。だがこれを聞き美代は子供の純一がいる事をを泣きながら打ち明けるのであった。 翌日、赤川と佐藤は仕事の為に朝食を済ませたら純一をプールまで送る。だが純一は「ママ、本当はもう戻ってこないんでしょう。」と2人に言う。赤川と佐藤は返答するも純一は「いいんだ。ママの事嫌いだよ。昨日みたいにお兄ちゃんとお姉ちゃんと一緒にいたいな。」と言うのであった。その光景を社長室から見上げる大原と東堂、佐伯。東堂は「母親があの子の幸せを願ってプラトンにあの子を託しました。あの子の本当の幸せは何なのか?きっと判ってくれるに違いない。」と美代が帰ってくるの賭けているのであった。大原は「6年前に1人であの子を育てようとした。その心を取り戻すに違いない。君はそう言いたいんだな。」とぼやく。いてもたってもいられない赤川と佐藤、そこにトラックが来たと磯辺が入ってきて2人は美代を純一がいるテニスコートへ案内した。純一は美代が来たのを見て今までの気持ちが吹っ切れたように美代の所へ行き抱き合うのであった。1日両親を務めた赤川と佐藤はこの光景を見てホッとしたと同時に少し寂しさも感じた。そして様子を見に来た立花と津村と共にトラック野郎が待つ玄関へ向かった。初めて会うトラック野郎に純一は少し不安だったが赤川はお遊び気分で純一をトラックに乗せて笑顔を取り戻させそして美代もトラックに乗る。赤川は美代とトラック野郎の間でどんな話し合いがあったか判らないが、あの3人がこれからの困難を乗り切っていける予感を感じる。こうして純一は美代の所へ戻り共にトラック野郎の故郷・富山へ向かった。赤川と佐藤、磯辺、立花、津村は笑顔で見送り、そして立ち去るトラックを見る東堂と佐伯も「忘れ物が戻って良かったですね」と喜ぶ。 | ||||
第14話 | ハイレグ水着事件 | 1994年7月7日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
従業員3名が東京ヒルトンホテルのプールに遊びに行くことになり、外国人3人組と知り合いになったことから騒動になる。一方朝礼で食品メーカー「マックコーン社」から日本での宿泊先選定のために視察に訪れるということが伝えられる。この3人組はマックコーン社長の息子で父親の立場を利用して過剰サービスを要求。だが、料金を皿洗いのバイトで返済するようにいわれた。また早朝、散歩中に倒れた外国人を赤川が介抱し、プラトンの医務室で手当をする。その人物がマックコーン社長であり、経緯を知った社長から「皿洗いでもなんでもやらせて宿泊代(約68万)を返済させろ。バカ息子の根性を叩き直してくれ」と同意、契約が成立する。この息子は真面目に皿洗いをしたので1週間で許してもらえたので帰国した。 | ||||
第15話 | ホテルの味!? | 1994年7月14日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
今朝のミーティング終了後、東堂の命令で初心に戻ってくれ言われ赤川はベルボーイに降格。困惑する従業員たち、北山は「納得がいかないなと」言い抗議しに行くもそこに女性客が泊まりに来て「ベルマンが客を差し置いておしゃべりして良いの」と言われ赤川は女性客を部屋に案内するよう北山に指示するもベルボーイに降格した事を忘れ実感がわかず「貴方だってベルマン何でしょ」と女性客に否定されるのであった。仕方なく立花が彼女を部屋に案内した。その頃、オフィスでは持田と佐伯が赤川に降格の意味を教えた方が良いと言っていたが東堂は「これはテストです。言ったら一平の気が緩みます」と2人に黙認するよう警告するのであった。一方、赤川もなぜ突然降格になったのか意味がわからずベルボーイを必死にやるのであった。その頃、女性客を部屋に案内した立花は彼女にカードキーやルームサービスの説明をした。これを聞いた女性客は「ベルの仕事って面白い。毎日毎日今と同じ事をばかり言ってどこが面白い」と質問し、立花は「ベルマンはやりがいのある仕事です」と返答し退室するのであった。それから外人の団体客が来て赤川もベルとして対応を追われていたがまだ実感がわかず後輩の立花に注意されるのであった。そんな状況をさっきの女性客は見ていて更にはホテル内の様子や従業員の写真を撮っていたのだ。立花は彼女はチェックマンじゃないと赤川に言うが、そこに「なっとなんな」という着物を着たひげを生やした客がやってきた。理由を聞くと「長旅でお疲れの外人の団体客を放置していてホスピタルティーの心が足りない。長旅のお客様を長い間待たせるなんてなっとらん」と言い赤川達の対応を否定するのであった。急ぎ赤川は徳大寺に言ってチェックインを急ぐよう言うもお客様の数が多くとても捗らず仕方なく赤川はその外人の団体客に声を掛けた。団体客も状況を見れば判るし声を掛けてくれればそれで良いと言いこの件は無事収まった。その時、さっきの注意の客が佐伯から霧島先生と言うほど親しい間柄だったのを目撃する。その時、赤川は女性客の行動と佐伯と霧島先生の関係がどんなもの知る余地もなかった。 3日後、赤川は持田と佐伯に呼ばれオフィスに向かった。赤川は久々のベルボーイをやってみて新鮮な感じで中間職になったら見えなかった物がベルになったハッキリ見えて改めて大変な仕事だと実感した。」と、それを聞いた2人はテスト合格だと言い赤川に事実を伝ええうのであった。今度、新宿パークタワーがオープンしその中にプラトンの姉妹ホテル・ホテルパークハイアットが開業するのだ。そのホテルからオープン前のベルマントレーニングの教育係派遣の依頼があったのでテストとして赤川にベルボーイになって初心に戻って欲しかったのだ。持田は「ホテルパークハイアットのスタッフにさすがプラトンだと言われるようなトレーニングを頼むぞ」と赤川に期待を持たせるよう指示を出すのであった。 翌日、赤川は北山、立花、津村をつれてパークハイアットへ向かった、エントランスで柿沢と支配人に迎えられ、いざ制服に着替え再びエントランスへ、そこで立花が研修生達の中にプラトンに泊まって様子や従業員の写真を撮っていた女性客がいたのだ。リストを見たら名は岸田紀子。2人はあの時の意味がようやく判ったのだ。そして開業準備が進む中、研修が始まる。そして中島も料理の最終チェックの為にやってきた。料理は完璧だがメニューに和風のお粥がない事に気づく。料理長の久米はニューヨーク風スタイルのスペシャリーレストランに必要ないと言うも、フランス、スペイン、イタリア風もあるからあらゆる味覚を揃える為に調理するよう師事を出すのであった。一方、研修は二手に分かれ北山と津村はしゃべり方やお客様の感覚、荷物の持ち方の指導を赤川と立花はドアの開け方の指導をそれぞれ行っていた。その中でも岸田はプラトンで泊まった時の行動を見てベルとして少しずつ近づくよう頑張っていた。そして夜になっても新宿の夜景を見る暇も無く研修は続き、料理部では久米は干しアワビの風とムール貝のスープのスペイン風のお粥をそれぞれ作って中島に試食させた。中島は2つとも見事だが梅干しとおかかの日本風が食べたいと言うも久米はニューヨーク風スタイルのスペシャリーレストランに必要ないと断固するも、中島は「梅干しとおかかのお粥を馬鹿にしてはいけない。舌を超えた人にも十分納得してもらえる普通のお粥があるはずです。」と言い、それを聞いて料理長は「だったら貴方が作れば良いんじゃないですか」と逆上するのであった。一方、赤川達の方では外人客の対応の指導をしていた。岸田はクリーニングを1時間で済ませるようにと言われて蹴躓くのであった。それを見て赤川は「判らなかったら担当者に聞く。もしこの中にベルマンというのはお客様の鞄を玄関から客室に運んでただ毎日同じ事を言うだけだとそういう風に思っている人がいたら、そういう考えはすぐに捨てる事、判った」と言い休憩となった。従業員食堂では他の研修生は楽しんでいたが、岸田は少し落ち込んでいた。その状況を見て赤川は柿沢にオープン前には何とかなるだろうというも、彼女は不適格な方はベルから外すと言い返し最終的判断は赤川達にお願いすると言って立ち去った。その状況を見て赤川は休憩を終わらせ指導を再開した。だが、岸田だけは一歩も動かなかった。そんな岸田に赤川は厳しく言うも彼女は突然、「私、本当はフロントクラークになりたかったんです。フロントクラークならかっこいいし、それに女がベルマンだなんて」と本音を言った。それを聞いて赤川は「もしそれが本当だったら辞めるなら今の内に辞めるべきだ。荷物をまとめてとっとと帰るべきだ。」と厳しく言い返した。そう言われ岸田は従業員食堂を走って飛び出した。そんな岸田に津村は声を掛けた。自分も岸田と同じ気持ちだった事をそれは友達には恥ずかしく言えなかった事を。そんな時、持田から「ベルの仕事を甘く見ないで欲しい。ホテルにいらっしゃったお客様に最初からしかも長く接するのはベルマンだ。ホテルに対するお客様の印象はベルマンの態度で決まる。つまりベルマンはホテルの顔なんだよ。」と言われた事を。更に佐伯からは「その昔、ホテルが最初に出来た時、1杯の暖かいスープで旅人を迎えたホスピタリティー精神、お客様をもてなす心、女性のベルマンにそれを期待したい」と言われ実践してみたらそれが良く判ったと言い岸田を励まし再び指導を再開、それを見て赤川と立花はホッとするのであった。そして指導は徹夜になるまで続きみんな仮眠しかとれない状況だった。そんな最中、立花が岸田が部屋を抜け出すのを猛撃、津村もそれを見て急ぎ赤川を起こして3人で探すと岸田はエントランスで自分なりにベルマンの訓練をしていたのであった。そんな状況を見て3人は一安心するのであった。 翌日、また問題が発生したまず料理部では中島は久米に約束通り日本風の粥を作り試食するも「こんあ粥は1流シェフじゃなくても作れる」と言いこれ以上味合わず事をしなかった。次いでエントランスに岸田と同様にプラトンにやって来て「なっとなんな」という着物を着たひげを生やした男性が来た。柿沢に聞くと男性は霧島鷹山といって世界的に有名な旅の画伯であの時、プラトンに来て佐伯に会ったのは東堂に頼まれてホテルパークハイアットのファーストゲストを頼まれたからで今日来たのは開業記念の絵の寄贈の為にだったのだ。従業員達が絵を飾ろうとしていて自慢している時、「なっとなんな」と霧島が言ってきた。絵の位置がちょっと違うと言うので少し下げてみたが、霧島は今度は岸田に「なっとなんな」と言うのだ。理由は岸田の顔色がいやな顔つきだからだという。「ホスピタリティー精神が全くない。それでは良いほてるまんにはなれんぞ。全くなっとなんな」と言い岸田を不安に陥れる。そんな状況に立花はやる気を取り戻した岸田を不安に陥れるのはやめてほしいと言うも、霧島は赤川や柿沢にも「なっとなんな」と言い、そしてこういった「絵というのはお客様に邪魔になるような所に飾る物じゃない」と厳しく言うのであった。とうとう立花はブチ切れるも赤川が抑えて立ち去った。そんな光景に霧島は「前途多難だな。なっとなんな」と追い打ちをかけるのであった。柿沢は直ちにプラトンへ宿泊支配人室でくつろいでいる佐伯に電話で報告。持田は怒るも佐伯は確認の為、急ぎホテルパークハイアットへ向かった。佐伯は柿沢から事情を聞き納得させる。そして柿沢は問題の絵を佐伯に見せ置く場所を説明。そして佐伯はひらめきこう言った。「大切なのはフロントデスクからエレベーターホールのお客様の流れを見わたせる事なの。前の位置ではデスクから視角が出来てしまうわ。」と柿沢を納得させた。そして佐伯は霧島がどんな人物かを詳しく説明。それを聞いた赤川、立花、津村、岸田を深く知る。そしてジョージと話し合っている霧島を見つけ柿沢と立花は深く謝罪した。そして霧島は「ホテルマンがちょっとでもホスピタルティー精神が欠けたらそこからホテルの質が落ちていく。自分の頭で考えられるホテルマンにならなければね。」と言うのであった。そいて霧島はしゃべり疲れお腹のの具合が悪いからお粥が食べたいと言うのでレストランへ案内するのであった。久米は霧島に中華風とスペイン風のお粥を出し私欲させる。霧島は食べてみて2つとも美味しいがお腹を壊した客にはちょっと胃にもたれると不評の一言だった。そこに中島が来て自分が作った梅干しとおかかのお粥を霧島に試食させた。霧島はそれを食べてみて「堅くもなく柔らかくもなくご飯の旨味が出ている。それにおかかは土佐の布佐。梅干しは和歌山の井波。さすがだ。材料の吟味が行き届いている。これで全土要用だね。」と笑って高評価得る。そして深夜2時になってトレーニングは終わりジョージが訓練生にねぎらいの言葉を言いそして柿沢は合格者を発表。誰1人脱落者はおらず無事卒業し、そして柿沢は岸田に霧島夫妻を迎える大役を仰せつかる。この光景を見て赤川達は拍手しながら喜ぶ。 そしてパークハイアットのオープン日がやって来た。プラトンの社長室では大原が「赤川達が霧島先生とトラブルをを起こしたようだが、いいトレーラーを送ってくれた。」と言うジョージの伝言を伝えると同時に「結果オーライがそう度々起こるものではない。まあこれからそういうミスがないよう気をつけるように」と東堂と持田にきつく言う。しかし東堂は「なっとなんホテルマンほどトラブルを乗り越え成長も早い。霧島先生に昔そう聞かされました。」と、「何事も怖がらずに進む。トラブルが起きた時には大目に見ろ。」とボヤく大原だった。そしてパークタワーではパークハイアットのオープニングセレモニーが始まりジョージの挨拶の後、柿沢の合図の元、テープカットが行われそして霧島夫妻がやって来た。和装したベルガールに花束を贈られジョージに挨拶され岸田に案内される。少し訛りがあって霧島に「なっとらんぞ」と言われるも岸田は無事大役を果たす。その光景に佐伯や赤川、北山、立花、津村は喜び拍手する。 | ||||
第16話 | 宝石を売る幽霊? | 1994年7月21日 | 酒井あきよし | 瀬川昌治 |
赤川の姉の友人の吉村あかこがホテルに宿泊することから騒動が起こる。一方佐伯は婚礼を挙げるカップルから従来の結婚式にとらわれない式を挙げたいと要望を受ける。なお、宝石類は殆どが偽物か粗悪品だったが、挙式を挙げるカップルには本物を売っている。 | ||||
第17話 | 超ケチなお客様 | 1994年7月28日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
東京にはかなりのホテルが増え戦争は激化しプラトンは安穏状況で赤川は少しでもお客様が来るよう必死に仕事をしていました。そんな折り夜勤出勤にも関わらず早め行こうとした立花は少し余裕があるからタクシーでいこうとしました。乗り場に着いたらそこに名古屋から来たという新井という男性がいた。彼は「どこかに安いホテルはないか?」と訪ねられて、立花は一緒にタクシーに乗って彼をプラトンへ連れて来る。この時、新井が「2人で乗れば料金はワリカンだ。」と言うのであった。立花が新井をプラトンに連れてくる光景に北山と磯辺は驚きを隠しきれなかった。プラトンに入るなりバッグを運ぶ津村に「チップを取るつもりでしょう。」だの料金などを説明する赤川、徳大寺、佐藤に「1泊4万2千円?高すぎるよ。もっと安い部屋はないの?」とか言いまくり、更には「ご予約はされましたか?」と言われるとムッとし、そして展望エレベーターに乗ると「困ったな。私はこんな立派なホテルに泊まれるような裕福な人間じゃないんですがねえ。」と言う始末。そして宿泊する527号室に着いたら案内した津村をすぐ追い出し立花の事を文句言いながら部屋を調べるのでありました。一方、従業員食堂では立花が新井をプラトンに連れて来て彼の気持ちを壊してしまった事でやってる事は小さな親切大きなお世話じゃないのかと言われるのでありました。一方、新井は何かと電話しまっくていました。そして自宅にいる妻・貴理子に電話してみると丸越デパートから契約書を見て欲しいと言う連絡を貰う。良い契約が取れるだろうとホッとし時計を見ると午後1時半みたいだからしばらくホテルの中を見て回るのでありました。フロントで偶然すれ違った赤川にどこか遊ぶ所はないかと言い、赤川は新井をフィットネスセンターへ案内しました。だがこの時不審な女が新井の後をつけていました。フィットネスセンターでスッキリした新井はレストランへ向かう途中、ハンカチを落とした恵美と言う女性と知り合う。彼女と共にレストランに向かいごちそうする。恵美がサーロインステーキか子羊か牛ヒレ肉、仔牛ののテンダーロイン、骨付き子羊のローストラタ添えかを頼もうとしているのを見て新井は冷や汗をかくのであったが、オレンジジュースだった為ホッとする。その後、新井は宿泊している自分の部屋に恵美を連れて行こうとする。そして再び立花と遭遇する新井はこの時やっと彼がホテルマンだった事に気付く。そんな立花に新井は「非常に楽しくやらせて貰っているよ。君も頑張りたまえ。」と言い去るのであった。だがこの光景を見た赤川は一緒にいる恵美がどうも気になると感じ始めた。しばらくして新井から怒りの電話が来た。赤川は直ちに立花を連れて527号室へ向かった。理由を聞くとベッドで一緒に寝ようとしたら恵美が「金出して。」と言ってきたのだ。彼女の正体は売春婦で新井に目をつけわざとハンカチを落とし彼に興味を注がせ金を取ろうとしていたのだ。警察を呼ぶと言わ恵美は去った。幸い取られたものの立花に無理矢理プラトンに連れてこられて、サービスの内容や恵美のような売春婦が出入りしていた事で新井の怒りは赤川が謝罪しても収まりきれず「ホテル代は一切払わない」と言うのであった。赤川は立花を連れてオフィスへ行き持田、佐伯に報告。2人からも立花が客引きした行為が小さな親切大きなお世話だった上、1人でも多くのお客様を取りたかったという欲があったんじゃなかったと問いかけるのでありました。立花は責任を感じホテル代は自分が払うと言うも持田はそんな事はせず職場に戻りなさいといい2人を退室させました。そして入れ違いで東堂が入って来ました。今までの話を隣の支配人室でじっくり聞いた東堂は持田、佐伯に「不振女性が出入りしていた事はうちの問題だが、ホテル代をタダにするのは反対です。話が矛盾過ぎています。何より料金の高い安いは人それぞれの価値観です。ホテル料金はそのサービスによって決まるものです。ホテル料金は明料です。お客様もそれを判ってお泊まりなったのでありませんか?」とシステムの基礎とお客様の気持ちを考え2人に話しました。この言葉に討たれた持田は527号室へ向かい新井に深く謝罪するも彼は絶対に払わないの一点張りで、その事に持田が「理不尽が多過ぎですね。料金を払わなければホテルを出て行く事になるんですよ。」と言う。その事で新井の怒り更に炎上し「ホテル協会に訴えてやる。」と言い持田を追い出してしまう。一方従業員食堂では新井の行動で持ちきりだった。河合からはおかわりがタダと聞いて5杯も飲みその上帰りがけ領収書をもう1枚出して。と言うし、神崎からはアメニティグッズタダとと聞いてシャンプーと石鹸を3回持ってこされ、そしてやって来た神崎に「タオルがない」と暴言を言う。まさに新井の行動は売春婦の恵美を超える超ケチでみんなは堪忍袋が切れる気分で彼を連れて来た立花を白い目で見るのであり、そして赤川は「ちゃんと責任を持て」と立花にきつく言い彼は退室しました。そんな状況に津村は「明君はホテルの為を思ってやったんです。それなのに彼だけを責めるだなんてひどすぎます。お泊まりになった以上は私達みんなのお客様じゃないんですか」とみんあに抗議するのでありました。一方、責任をとろうと立花は527号室へ向かいました。部屋に入ると新井は電話をしていましたでも何もメッセージは届いていなかったようだ。そして入ってきた立花に「お前に欺された事とフロントマネージャーの態度で全部不満だらけ、その上、お前の言ったサービスは気分が悪く何も満足していないぞ。」と怒りをぶつけるのでありました。それを聞いて立花は「満足するまでサービスをすればよろしいのですか」と言い立花は土下座で謝罪し、お風呂場で新井の体を洗ったり流したり、そして入浴後彼のマッサージをする等のサービスをしました。その時、新井は立花に自分が醤油や乾物を製造する会社の社長で裸一貫で両方の肩に重い荷物をしょう毎日を過ごしている事を打ち明ける。東京へ来たのは今会社は少し傾いており傳がある丸越デパートの契約を取って進出して立て直そうとしていたのだ。そんな話を聞いて立花は彼が超ケチと言われるにはそうとうの苦労な事があったんだなと深く感じいりました。2人の仲が元通りになろうとしたその時、赤川、佐藤、津村が抗議をしにやって来た。この状況を見て2人にきつく説教をしました。だがこの事が新井の怒りの火を再び燃やし赤川の胸クラをつかもうとしたその時、彼は倒れてしまいました。クリニックで診て貰ったところ疲れと怒りで血圧が上がった事が原因で血圧降下剤で何とか大事には至らなかった。とはいえ赤川は立花が努力して責任を取ろうとした事を逆撫でする行為をし持田はアプローチの仕方が悪かったせいでホテル協会まででる事態に発展させプラトンに多大なる被害が被る事態を起こす結果になった事を深く感じていました。この状況に立花は深く謝罪するも東堂は「君達の責任は全て私の責任です。余計な事は考えず明日も仕事がある今日は帰りなし。お客様は新井様お1人じゃないんです。お前達までもが神経を使って具合でも悪くなったら困ります。」と言い2人を退室させ帰らせました。この時東堂は新井が料金に拘るには何か特別な理由があると思うのでありました。その夜、赤川はみんなを連れて立花を慰めようと気晴らしに1杯やりました。その席でみんな新井の悪口で持ちきりだったが、立花は彼がどんな思いでケチと呼ばれるようになり食品会社を創ってきたのかを打ち明けみんなの気持ちを変えました。その頃、改めて謝罪しようと持田は527号室へ向かいました。部屋に入ると新井は慌ただしく電話をしていました。そして持田に何かメッセージはなかったと問いかける。至急持田は内線でコールセンターに問い合わせてみた所連絡もメッセージは何もなかったようだ。それを聞いて新井は「もう1度きちんと調べてくれ頼むよ。丸越デパートの契約がないと融資が受けられないどうしたらいいんだ。調べてくれ。」と泣き崩れるのでありました。そんな彼を持田は「お体に障る。」と休ませるのでありました。 翌朝、ミーティング終了後、赤川は527号室に電話して新井に深く謝罪する。その時の彼は「もう昨日の事はもう大丈夫だ」と言い電話を切りました。そしていざ仕事開始。今日は朝から宿泊客の出入りが激しくみんな対応に追われていました。その時、新井が降りてきてみんなをキョロキョロしながら歩いているのが気になり赤川は佐藤に彼はここに来てチェックアウトしたのかと聞くとしてないと言われ赤川は内線で神崎に527号室を調べるよう指示しました。神崎が部屋に入ってみると新井はおらず荷物もありませんでした。赤川は至急オフィスへ行き新井が宿泊代を踏み倒してプラトンを出て行ったと持田と佐伯に報告。気になって立花も入って来たその時、丸越デパートから電話が入った。それを聞いて赤川と立花は徳大寺、北山を連れてバス停にいて見つかり慌てて逃げようとSする新井をオフィスへ連行した。オフィスへ入るなり新井は持田と佐伯に「逃げ出すつもりはなかったんです。宿泊費を払ったら名古屋へ家へ帰るお金がなくなる。しかも今、自分の会社は従業員達に満足な給料も程の火の車で会社が潰れかかている時にこんな高級ホテルに泊まるだなんて自分にはそんな余裕は全くない。すいませんでした。」と深く謝罪し土下座するのでありました。そんな彼に持田と佐伯は新井にここへ連れて来た理由を話した。「今し方、丸越デパートから電話があり1日遅れたが新井氏と契約を結びたい。至急新井氏を本店まで御足労させて下さいと伝達がありました。」と打ち明けるのでありました。これを聞いて新井は「契約が取れた。苦労が報われた。」と驚き、そして「こんな事をした私の為にそこまで気を利かせてくれたんですか?」と言いながら赤川と立花、持田に「深く謝罪した。sこに東堂が入って来て新井に「この度はプラトンをご利用頂きありがとうございます。」と挨拶し「ホテルはお客様あってのものです。ご縁があったんだと思います。お役に立てて何よりです。料金は頂きます。但し仕事が軌道に乗りこの次プラトンへお泊まりする折りに、その時まで私達はお待ち申し上げております。」と労うのでありました。そして新井は「私は間違っていました。ホテルはたた寝るだけいい。それは思い過ごしでした。ホテルには従業員みんなの心の交流がある。私はこのホテルに泊まってよかった。本当にありがとうございました」と深く感謝し丸越デパート本店へ向かう事になりました。玄関で見送りに来た赤川、徳大寺、佐藤、小島、立花、津村に改めて深く感謝しつつバス停に向かう形でチェックアウトしました。その一方で恵美はまだ性懲りもなくホテルの中で金持ちそうな人物を見つけては売春行為をしようとしていましたが赤川に止められ怒って帰りました。 今回の事を聞いた大原は自分がまだ新人のホテルマンだった時代の苦労話を東堂と佐伯に話した。「今は信用にかかわってやらないが、当時は東京にはホテルは16件ぐらいしかなくその上、お客様が泊るのは旅館だった為、ベルマンは空席を埋める為に征服成功のまま東京駅、上野駅、羽田空港へ向かい客引きをしており、激しくやるとコンビニと間違えられたからねえ。今回の件は新井様は立花というベルボーイに会ったお陰で契約を逃さずにすんだまさに福の神のような話だ。」と大原は笑顔でぼやくのでありました。そして東堂は「今回の件は従業員みんながこのプラトンを愛している表れが出て素晴らしかったです。」と喜ぶのでありました。 | ||||
第18話 | 彼に似たお化け? | 1994年8月4日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
勤務後、レインボーブリッジが見えるビアガーデンでみんながビールを飲んでいた時、盆踊りの音が聞こえてお盆の話が出て佐藤はは2年前に亡くなった祖父の事を思い出す。だがその途端雨が降りお開きとなった。 翌日、今朝のミーティングで持田から夏は休暇で泊まるお客様が多いから夏バテせず頑張るようにと言うとみんな元気で答えいざ仕事開始。従業員達はやっているお客様におしぼりを提供しやすらぎを与えるのであった。佐藤もそれを手伝っていた時ある老人を見かけ立花に役目を預け追いかける。老人の名は福田といって福岡からやって来たらしい。チェックインの手続きが終わると佐藤は津村を差し置いて福田老人を部屋に案内し新雪丁寧に説明をし更には肩もみまでする。従業員食堂で佐藤はみんなからその理由を聞かれると福田老人が亡くなった祖父に似ているのでつい孝行したかったんだという。それを聞きみんなは祖父のお化けが現れたんじゃないのかと言われるも、1人徳大寺は客にあまり肩入れしないほうがよいと言われるのであった。そこに中島が現れ見せたい物があると代表して佐藤が厨房に向かうとそこには見事な白鳥の氷彫刻があった。中島もやすらぎを与えようと苦心に創ったのだ。いざロビーに飾るとお客様はみな大喜び福田老人もそれを見てさすが1流ホテルdと大いに喜んでいた。そこに福田老人の息子達・功と悦子がプラトンにやって来た。佐藤が去った途端、2人は父親に悪口を言うも3人はラウンジに向かった。その席で福田老人は300万円を貸して欲しいというのだ。理由を聞くと亡くなった妻の入院費が重みその上お金を借りた所が悪徳業者でその利子が膨らんだ体という期日は明日。それまでに揃えないと田舎の土地を手放さなければならないという。だが功と悦子は怒りを通り越しあきれる形でコーヒーも飲まず帰るのであった。ラウンジからロビーまでの間、功と悦子はお金をどう集めるか大悩みで父親の悪口をいう始末で赤川達もあきれかえるものだった。その時、悦子は外人客にぶつかって赤いイヤリングを落とし赤川はそれを拾おうするもその外人客に手を踏まれ怪我をするのであった。その後、佐藤は福田老人の事が心配で彼の部屋に行き少しでも落ちつかせようと花を飾るも借金の事や子供達に否定された事であまり元気がなかったようだ。そんな福田老人を見て佐藤は彼をデートに誘うのであった。一方、中島の創った人魚の氷彫刻を見ながら東堂と佐伯はバンケットのスケジュールを見てナイトパーティーが多いのでバンケットのウェイターの補充を考えていた。仕事が終わり佐藤は福田老人と共に新宿の安田火災東郷青児美術館でデートを楽しんでいた。その席で佐藤は福田老人にあなたが亡くなった祖父にそっくりだって事を告白し福田老人は「あなたが娘だったらいいな」と複雑な気持ちで一杯だった。そうとも知らず東京プラトンでは功と悦子が指をくわえて待っていて赤川、徳大寺、磯辺、立花がその対応に追われていた。そこに佐藤と福田老人が帰ってきて2人は身勝手な父親に怒りをぶつけるもサブマネージャーデスクを借りて金を渡して帰るのだった。その光景を東堂と持田は見ていて持田のほうはホッとするも東堂は行動が芝居じみていると疑問に思っていた。 翌日、サングラスをかけた貴婦人がカードキーを使ってハンドバック、腕時計、財布、ネックレス、指輪といった高級品を買っていた。女性は買い物が終わるとカードキーを雑誌に包んでゴミ箱に捨てるのであった。一方、中島が創った人魚の氷彫刻を見ていた北山と立花は展望エレベーターで降りる福田老人を目撃する。フロントに来た福田はカードキーを紛失したらしく困っていたのだ。仕方なく赤川は新しいカードキーを創り佐藤と共に7階の部屋に向かった。新しいカードキーで部屋に入るなり福田老人は何かに気づいたように急ぎ鞄を調べてみると息子達から借りた300万円が無くなっていたのだ。急ぎ赤川と佐藤は部屋中を調べ探すもどこにも見当たらず福田老人は愕然とするのであったが赤川はゴミ箱の中を見て少し疑問を持つのであった。結局お金は見つからず福田老人は外でしょぼけていた。そんな福田老人を佐藤は落ち込んでいる事情を聞いてみると福田は1年前に妻を亡くし300万円の借金が残り当初は家も土地も売り飛ばそうと考えいていたが一緒住んでいた場所からどうしても離れる事が出来ずつい意地を張りすぎたが、知人はおらず今日中に何とかしないと土地の権利書を手放さなければならない。その為に息子達に頼んで金を貸したのに申し訳ない事をしたと深くしょぼけていた。そして福田は「もし誰かが私に貸してくれるのならとてもありがたい」と言うのであった。そんな福田を見て佐藤は「できる限り力になりたい」と言い福田の反対を押し切って300万円をどう工面するか考えるのであった。一方、赤川はオフィスで紛失事件の事を佐藤が福田老人を親しくしていた事実を含め東堂や持田、佐伯に報告。持田、佐伯は赤川同様にどうした良いのか判らない気持ちだったが、東堂は何か腑に落ちないと疑問を感じていた。佐藤は福田老人の為に一肌脱ごうと従業員食堂でみんなに300万円貸してくれないかと言うのであった。みんな、妻に先立たれて一人暮らしな上、息子達は自分の事しか考えていない性格と言い賛同する。赤川はなぜ福田老人の為に力を貸すのか訪ねると佐藤は両親は「人様に頭をさげる仕事より嫁に行くべきだ。」とホテルマンになる事を反対したが祖父だけ佐藤を理解し支えてくれた事を、そして恩返しをする前に祖父は亡くなってしまった事をみんなに話した。だから祖父にそっくりな福田老人にその恩返しをしたいと言い佐藤は頭を下げるのであった。それを聞いた中島は心を打たれ自分は金を出すと言いみんなを後押しするのであった。従業員は休憩時間を利用し外を駆けずり回りその甲斐あって300万円は集まる事が出来た。みんなの気持ちと感謝を胸に佐藤は福田老人のいる7階へ向かった。展望エレベーターで7階へ向かう佐藤を見届ける赤川、佐藤の恩返しが今叶おうとしたその時、徳大寺がたった今フロントに届いた通知票を見せてきた。それを見た赤川は気になっていた事を忘れていた事に気づくのであった。佐藤は福田老人の部屋に着き福田に300万円を渡すのであった。それを見て佐藤に深く深く感謝するのであった。佐藤も役に立てたと笑顔で一杯だった。その頃、赤川と徳大寺はオフィスで東堂、持田、佐伯に届いた通知票を見せるのであった。それは今日1日で宿泊客がカードキーを使ってお買い上げした商品の請求書だった。品目は高級品ばかりで合計¥1,193,000で更に消費税と手数料¥119,300を入れると全部で¥1,312,300。そして部屋番号は705号室、福田老人が宿泊している部屋だ。つまり犯人は福田が落としたカードキーをどこかで拾い部屋に入って300万円を盗み足がつかないようカードキーを使ってお金を高級品に変えたものらしい。至急、持田は内線で直売店に問い合わせてみた所、カードキーを使って30万円もする腕時計を購入したのはサングラスをかけ赤いネックレスを付けた貴婦人だという。それを聞いた赤川は昨日の昼間、功と悦子が帰る途中、悦子が外人客にぶつかって赤いイヤリングを落とし赤川はそれを拾おうするもその外人客に手を踏まれ怪我をした事を思い出した。悦子に赤いイヤリングを渡す際、彼女がイヤリングと同じ色のネックレスを付けていた事を思い出す。犯人は福田の娘・悦子だ。つまりカードキーは落としたのではなく悦子に渡してこっそり買い物をさせていたのだ。しかも悦子の行動や功と悦子の性格及び態度を見て親子ではない可能性がある。つまり福田老人は詐欺、東堂の心配が当たったのだ。驚く赤川は佐藤の身代わりおじいちゃん孝行の為に自分や従業員みんなで苦心し300万円を作った話を東堂達に打ち明け、そしてカードキーを変え705号室へ入り福田が300万円が無くなった時の違和感を思い出した。それは705号室を捜索する際にゴミ箱の中に大量の紙切れが入った紙袋が捨ててありその紙束が黄色っぽく1枚1万円札が挟まっていた事だ。それを聞いた東堂はこう結論づけた。プラトンで詐欺行為を企む功と悦子は悪徳な借金で苦しむ福田老人を抱き込ませ、まず福田をホテルに宿泊させ同情を集めしばらくして2人がホテルにやって来て派手な話し合いをする。次にお金を渡す光景を創る。あの夜、2人がサブマネージャーデスクを借りて福田に渡した300万円はホテルの目をごまかす為の偽金だったのだ。そして光景を創った後、人目のつかない場所で3人は落ち合い悦子は福田にカードキーを渡すよう命じ、翌日、悦子は変装してカードキーを使って金品をせしめる。そして福田はカードキーを紛失したと言って新しいのを作って貰い部屋に入りお金が無いと騒ぎ立てれば紛失事件の完成。後はホテルの誰かが福田の為に金を出してくれれば彼らは金と金品をまとめて手に入るというものだ。だが赤川はなぜ福田はダニーの札束をゴミ箱に捨て証拠を残すような真似をしたの気になっていた。その事に東堂は「恐らく福田様の良心かもしれません。自分で気づかなくても心は我々に伝えて助けを求めているのかもしれない。」と推論づけた。持田は至急、福田をオフィスに連れてくるよう命じ、赤川と徳大寺は至急705号室へ行き入るもすでに福田はプラトンをチェックアウトし黒い車に乗って待っている功と悦子が待つ駐車場に向かっていた。だが福田は見ず知らずの自分の為に必死に集めてくれた佐藤の事を。辛く思い出していた。しびれを切らした功は車を出て福田から鞄を取り上げようとする。福田は「佐藤や従業員が見ず知らずの自分の為に必死に集めてくれた気持ちを無駄にしたくないから300万円はホテルに返す。」と言うが、功は福田を殴る蹴る等して強引に取り上げようとするもお金をばらまいてしまう。急ぎ拾おうとした時、赤川が到着。バレた功はお金を諦め急ぎ車に乗って逃げようとするも徳大寺、北山、磯辺、立花に静止され2人は事務所へ連行された。そして赤川は傷ついた福田に「あなたは佐藤のおじいさんに対する気持ちを汚した。人の優しさにつけ込んで恥ずかしくないんですか。あなたは佐藤の気持ちをもてあそんだんだ。」と強く批判するが、そこに佐藤がやって来た。まず佐藤は功と悦子の詐欺行為に赤川達を巻き込んだ事を謝罪。そして佐藤は「福田にお会い出来ておじいちゃん孝行出来て幸せでした。お金の問題にかえられない夢を福田様から頂いたんです。私、亡くなったおじいちゃんがホテルマンになった私を試しているんだと思っています。」と感謝するのであった。それを聞いた福田は意地を張りすぎた末、功と悦子にそそのかされた事を深く土下座をして謝罪し佐藤に連れられ連行された。佐藤の言葉を聞いて戻ってきた300万円を見て同行する赤川。そしてその光景をオフィスから見届ける東堂と持田。そこに佐伯から詐欺容疑で逮捕された功と悦子の供述でアーケートのゴミ箱から女性週刊誌に包んであったカードキーが発見されたと報告が入った。そして東堂は福田の更生の場としてバンケットのウェイターの補充に加えるのはどうかと提案。持田も佐伯も賛同し福田は東京プラトンの1員となった。 翌日、従業員食堂にやって来た佐藤は詐欺行為に巻き込んだ事を謝罪した。でもみんな福田の立ち治った事が良かったと喜ぶ。一方、社長室では大原が「古い諺の罪を憎んで人を憎まずというものがある。単に友人客と言ってもその裏には辛い人生がある。」と福田の立ち治りはまさにそれだと。佐伯も「佐藤に会い彼女のおじいちゃん孝行が福田を立ち治るきっかけが出来んですわ」と喜び。「人に良心がある限り真心に接すれば必ず目覚める。その証でしょう。」と東堂は思うのであった。 | ||||
第19話 第20話 | 奇妙な新婚旅行 | 1994年8月11日 1994年8月18日 | 酒井あきよし 高橋孝之介 | 瀬川昌治 |
コンシェルジュの研修のため、赤川、立花、佐藤、津村が長崎ハウステンボスにあるホテルヨーロッパに派遣される。赤川の大学の観光学科の同級生だった理恵が、ここでコンシェルジュを行っており、理恵を講師としてさっそく研修が始められる。しかしその頃、奇遇にも2人と大学時代親友だった稲垣が夫婦で泊まりに来ることから騒動になる。 | ||||
第21話 | 写真集万引き事件 | 1994年8月25日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
ホテルの業界紙「ウィークリーホテルニュース」が全員に配られ、読書の秋にちなんだ懸賞募集の記事が話題になる。また、全員に新しい名刺が配られ、さっそく名刺交換が始まる。その日の勤務後、北山が書店で買い物をすることから騒動になる。 | ||||
第22話 | 家なき子ご宿泊中 | 1994年9月1日 | 眞木勲 | 瀬川昌治 |
オーバーブッキングが発生した所に仮押えの団体が来てしまい、全従業員が対応に追われてしまう。すぐにこの事件は解決するが、その翌日、予約した島田という子供2人がチェックインすることから騒動になる。 | ||||
第23話 | お客様は長男の母 | 1994年9月8日 | 眞木勲 | 瀬川昌治 |
立花が寝坊をしてバイクでプラトンへの出勤途中、別のホテルから佐藤が男性と出てくる所を見てしまうこととなる。その翌日、それが話題となるが、大学時代の友人でザ・マンハッタンのマネージャーをしている人が、自分の企画提案に協力してもらっているという。ところが、その日にチェックインした客が奇妙な行動をとることから騒動になる。 | ||||
第24話 最終話 | 隣室を覗く女の客 僕たちの結婚式!? | 1994年9月15日 1994年9月22日 | 横田与志 酒井あきよし | 小山幹夫 |
赤川、立花、津村が大阪プラトンの名物ベルマン(大村崑)の元での研修に向かうことになる。そこで、赤川が新人時代にホテル内で撮影をしていると知らず声をかけてしまった時の女優「石田まさみ」がチェックインをする。その後夫で映画監督の岸田がチェックインをすることから騒動となる。 |
映像ソフト化[編集]
- (日本語)『HOTELスペシャル'94春 ハワイ・マウイ島篇』(DVD)ポニーキャニオン、2007年5月2日、該当時間: 1時間40分。
- (日本語)『HOTEL シーズン3 前編 DVD-BOX』(DVD)ポニーキャニオン、2008年2月6日、該当時間: 9時間。
- (日本語)『HOTEL シーズン3 後編 DVD-BOX』(DVD)ポニーキャニオン、2008年3月5日、該当時間: 9時間。
外部リンク[編集]
- HOTEL スペシャル'94春~姉さん異常です!!結婚しない女で満室!? - allcinema
- HOTEL 第3シリーズ - allcinema
- HOTEL スペシャル'94春~姉さん異常です!!結婚しない女で満室!? - テレビドラマデータベース
- HOTEL 第3シリーズ - テレビドラマデータベース
スペシャル1995[編集]
HOTEL スペシャル1995 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 | 横田与志 |
監督 | 佐藤純彌 |
出演者 |
松方弘樹 紺野美沙子 高嶋政伸 有森也実 細川直美 赤坂晃 石橋保 小野寺丈 佐野圭亮 山本万里子 川村ティナ 宮地佳具 水野真紀 小林稔侍 名古屋章 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
製作 | |
プロデューサー |
上山勝彦 高田卓哉 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
編集 | 河原弘志 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 高岩淡 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1995年1月5日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 22:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 1 |
ゲスト[編集]
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
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スペシャル'95新春 | 姉さん!お正月に初体験です!!お部屋でスッポン鍋を作る客!? | 1995年1月5日 | 横田与志 | 佐藤純彌 |
外部リンク[編集]
シーズン4[編集]
HOTEL シーズン4 | |
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ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
横田与志 酒井あきよし 小木曽豊斗 眞木勲 佐伯俊道 今井詔二 佐藤純彌 |
監督 |
瀬川昌治 佐藤純彌 小山幹夫 和泉聖治 中村金太 |
出演者 |
松方弘樹 高嶋政伸 中村あずさ 赤坂晃 佐藤友紀 石橋保 小野寺丈 佐野圭亮 山本万里子 川村ティナ イサベル・イーブス マイケル富岡 名古屋章 藤真利子 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
エンディング | 島田歌穂「約束」 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
時代設定 | 現代 |
製作 | |
プロデューサー | 加藤直三 |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
撮影監督 |
松村文雄 臼木敏博 |
編集 | 河原弘志 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 高岩淡 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1995年4月13日-1995年9月28日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 25 |
ゲスト[編集]
- 第1話
- 須藤健一郎 - 金田龍之介
- 須藤建設会長(創業者)。東京プラトンを2度もお忍びで宿泊する大物。
- 濱田万葉
- ジェームズ・コリンズ - フランク・オーコナー
- LLカンパニー重役。ニューヨーク在住。持田、佐伯、神保がいいた頃のプラトンの常連。血圧高めの持病有り
- 亀山忍
- 川村幸治
- 荒木一孝
- 東山晃央
- 四方田祐輔
- 第2話
- 第3話
- 第4話
-
- ライアン - リチャード・バーガー
- 第5話
- 第6話
- 由美子 - 友里千賀子
- 美穂 - 末永遥
- 病弱で入院前に泊まりに来る
- 亀山忍
- 仲良太郎
- 柏木タカシ
- 中本雅俊
- 佐々木しんじゅ
- 佐々木信彦
- 長坂貴之
- 彩子 - 島田歌穂(特別出演)
- 友人らとダンス大会に出場する為に客室内で練習するが、隣室が病弱な客で騒げないので公園で練習していた。見かねた高木が空いていた宴会場を練習場に提供する。
- 第7話
- 第8話
- 第9話
- 第10話
- 第11話・第12話
- 第13話
- 第14話
-
- 清美 - 岡まゆみ
- 第15話
- 第16話・第17話
-
- 従業員食堂の料理長。沢山食べてくれる立花に喜んでいる。かつては海外有名レストランの料理人しており、腕前は中島を遥かに凌駕する調理人で、料理対決も中島不在で代理出場する。
- 第18話
-
- 友子 - 一色彩子
- 第19話
-
- 美幸 - 千堂あきほ
- 神野 - 立川三貴
- シンプソン - フランク・オコーナー
- 第20話
-
- 赤川と腕相撲対決で負けた後に倒れる。中島がファンだった。
- 慎一(息子・旅館経営) - 大沢健
- 第21話
- 第22話
- 第23話
-
- 光 - 鳥居紀彦
- エミリー - エミ・ハリス
- 第24話
- 第25話
-
- クリス - 中川安奈
- 立花の彼女。父親を東堂と思い込んでいた。喫煙者
主題歌[編集]
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 新しい出発!! | 1995年4月13日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
新入社員の入社及び人事異動。佐伯は香港へ、持田と佐藤、津村はシンガポールへそれぞれ転勤となった。どんな新入社員がくるかみんなワクワクだったが人事表を見て立花はがっかりするのであった。佐藤に変わる新クラークに客室乗務員からの転職者で赤川と飛行機内で知り合った鹿島紀子が就任。退職した磯辺に代わって車の開けに女性外人のアリス・ラムが、赤川や北山が驚いたのは津村に代わってベルになったのは1年前に偽物騒動を起こした片桐奈津子が正式入社したのだ。1年ぶりの再会にみんな大喜びであった。そして朝礼が始まり持田の後任としてフロントオフィスマネージャーに就任したホテルリッツカルトンのサブ・マネージャーを務めた高木啓介の紹介挨拶が行われた。高木は赤川の自己紹介を素早く終わらせ従業員達の気を楽にし就任祝いに「隗より始めよ」と言う諺をプレゼントした。 | ||||
第2話 | 悪魔のささやき!? | 1995年4月20日 | 酒井あきよし | 瀬川昌治 |
第3話 | 歓迎ホームレス様 | 1995年4月27日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
第4話 | ミステリーな手紙 | 1995年5月4日 | 横田与志 | 小山幹夫 |
第5話 | 写真集モデル事件 | 1995年5月11日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第6話 | 約束!! | 1995年5月18日 | 小木曽豊斗 | 瀬川昌治 |
第7話 | お客様は逃亡者!? | 1995年5月25日 | 酒井あきよし | 中村金太 |
第8話 | ハンバーガー事件 | 1995年6月1日 | 酒井あきよし | 中村金太 |
第9話 | 車椅子の幽霊!? | 1995年6月8日 | 今井詔二 | 瀬川昌治 |
第10話 | お猿様ご宿泊中!? | 1995年6月15日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第11話 第12話 | 一平ゴマスリ旅行 ゴマスリ後遺症!? | 1995年6月22日 1995年6月29日 | 横田与志 佐藤純彌 | 佐藤純彌 |
第13話 | 女子高生修学旅行 | 1995年7月6日 | 酒井あきよし | 小山幹夫 |
第14話 | いじ悪奥様ご宿泊 | 1995年7月13日 | 今井詔二 | 瀬川昌治 |
第15話 | 女サギ師御宿泊中 | 1995年7月20日 | 佐伯俊道 | 和泉聖治 |
第16話 第17話 | 謎の天才料理人!? 超鉄人!料理対決 | 1995年7月27日 1995年8月3日 | 眞木勲 | 瀬川昌治 |
第18話 | わんわん夏物語 | 1995年8月10日 | ||
第19話 | 奇妙な夏の出来事 | 1995年8月17日 | 横田与志 佐藤純彌 | 佐藤純彌 |
第20話 | 極道の嫁入門講座 | 1995年8月24日 | 横田与志 | 中村金太 |
第21話 | 夏・女教師の体験 | 1995年8月31日 | 眞木勲 | 佐藤純彌 |
第22話 | 女たちの戦争 | 1995年9月7日 | 今井詔二 | 瀬川昌治 |
第23話 | 11歳の新婚さん!? | 1995年9月14日 | 今井詔二 | 瀬川昌治 |
第24話 | 夫婦は鰻と梅干し | 1995年9月21日 | 和泉聖治 | |
最終話 | 創立25周年目の大事件 ホテルスペシャル'95秋 姉さんパニックです!!創立25周年目の大事件 | 1995年9月28日 | ||
映像ソフト化[編集]
- (日本語)『HOTEL シーズン4 前編 DVD-BOX』(DVD)ポニーキャニオン、2008年7月2日、該当時間: 9時間。
- (日本語)『HOTEL シーズン4 後編 DVD-BOX』(DVD)ポニーキャニオン、2008年8月6日、該当時間: 9時間。
外部リンク[編集]
- HOTEL 第4シリーズ - allcinema
- HOTEL 第4シリーズ - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'95秋 姉さんパニックです!!創立25周年目の大事件 - テレビドラマデータベース
スペシャル1996[編集]
HOTEL スペシャル1996 | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
横田与志 眞木勲 今井詔二 |
監督 | 瀬川昌治 |
出演者 |
松方弘樹 高嶋政伸 中村あずさ 赤坂晃 佐藤友紀 宝生舞 石橋保 小野寺丈 佐野圭亮 山本万里子 川村ティナ イサベル・イーブス マイケル富岡 名古屋章 藤真利子 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
製作 | |
撮影地 | 東京ベイヒルトン |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 高岩淡 |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1996年1月4日-1996年12月26日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 22:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 2 |
- 96新春より新制服となる。
- 96冬から宝生が新従業員となる。
ゲスト[編集]
- スペシャル'96新春
-
- オリビア:ジャネル・バラディー
- 黒田アーサー
- 今井雅之
- スペシャル'96冬
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
スペシャル'96新春 | 姉さん覗かれてます | 1996年1月4日 | 横田与志 今井詔二 | 瀬川昌治 |
スペシャル'96冬 | 姉さん!ビックリです!? | 1996年12月26日 | 眞木勲 | 瀬川昌治 |
外部リンク[編集]
- HOTEL スペシャル'96新春 姉さん一大事です!覗かれてますスイートルームの金髪の美女が…新春お雑煮事件!? - テレビドラマデータベース
- HOTEL スペシャル'96冬 姉さんビックリです スイートルームにご宿泊の奥様が替え玉亭主を募集中!?狙われた一平君!!年末年始ロマンチックナイトの謎… - テレビドラマデータベース
シリーズ in ハワイ[編集]
HOTEL シリーズ in ハワイ | |
---|---|
収録で使われたカハラ・ヒルトン | |
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
横田与志 小木曽豊斗 西岡琢也 |
監督 |
瀬川昌治 佐藤純彌 井坂聡 |
出演者 |
松方弘樹 高嶋政伸 水野美紀 赤坂晃 秋山純 柳沢慎吾 前田淳 木村優希 伊集院光 石井苗子 沖田浩之 藤田朋子 京本政樹 丹波哲郎 |
音楽 | 義野裕明 |
エンディング | Miju「カップルズ」 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
製作 | |
プロデューサー |
河瀬光 斉藤勢津子 |
撮影地 | カハラ・ヒルトン |
撮影監督 |
奥村正祐 臼木敏博 |
編集 | 河原弘志 |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 |
近藤照男 高岩淡 |
放送 | |
放送チャンネル | TBS |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1998年4月9日-1998年6月18日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 21:54 |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
- 1998年4月9日 - 6月18日放送。全11話。
- 連続シリーズとしては最後の作品。ハワイにあるプラトン系列ホテルの再建に東京プラトンから東堂、赤川、立花の3人が派遣される。ビル杉田のより大胆なリストラ計画・人員削減が発動されるが、杉田夫人によるスイートルーム貸切やリムジン送迎の費用などを会社経費で支払っていたことが判明。赤川と東堂からスイートルームを一般開放し宿泊回転率を上げる他、希望早期退職者を募り、送迎車の自己負担化などにより経営再建が可能と判断された。
ゲスト[編集]
- 第2話
-
- 岡倉 - 藤岡琢也
- 第4話
- 第5話
-
- 稲葉 - 寺泉憲
主題歌[編集]
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 姉さんハワイに転勤です!! HOTELスタートスペシャル 姉さんハワイに転勤です!!アメリカ式いじめで恐怖の連日です | 1998年4月9日 | 西岡琢也 | 瀬川昌治 |
第2話 | 史上最低のお客様 | 1998年4月16日 | 西岡琢也 | 瀬川昌治 |
第3話 | 謎だらけ盗難事件 | 1998年4月23日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第4話 | 奇人変人ご到着 | 1998年4月30日 | 横田与志 | 瀬川昌治 |
第5話 | 天才とバカの関係 | 1998年5月7日 | 西岡琢也 | 瀬川昌治 |
第6話 | タダで泊まる方法 | 1998年5月14日 | 小木曽豊斗 | 井坂聡 |
第7話 | 消えた花嫁!? | 1998年5月21日 | 小木曽豊斗 | 井坂聡 |
第8話 | ストーカー宿泊中 | 1998年5月28日 | 横田与志 | 佐藤純彌 |
第9話 第10話 | 男を品定めする女 写真集の女の結末 | 1998年6月4日 1998年6月11日 | 横田与志 | 佐藤純彌 |
最終話 | ホテルマンの復讐 HOTEL最終回スペシャル ホテルマンの復讐!!金と地位を差し上げます…謎の男の不気味な誘惑にさぁー大変!? | 1998年6月18日 | 西岡琢也 | 瀬川昌治 |
映像ソフト化[編集]
外部リンク[編集]
- HOTEL シリーズ in ハワイ - allcinema
- HOTEL シリーズ in ハワイ - テレビドラマデータベース
- HOTEL シリーズ in ハワイ - TBS Drama Archive
スペシャル2000~2002[編集]
HOTEL スペシャル | |
---|---|
ジャンル | テレビドラマ |
原作 | 石ノ森章太郎 |
脚本 |
横田与志 高橋孝之介 速水圭子 |
監督 |
瀬川昌治 中村金太 |
音楽 | 義野裕明 |
国・地域 |
![]() |
言語 | 日本語 |
製作 | |
撮影地 | 東京ドームホテル |
制作 |
近藤照男プロダクション 東映 |
製作 | 近藤照男 |
放送 | |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 2000年9月28日-2002年3月20日 |
放送時間 | 木曜日21:00 - 22:54 |
放送分 | 114分 |
回数 | 3 |
ハワイシリーズ放送後にスキャンダルが発覚したことで松方が降板した為、本来の主人公である東堂が登場しない等設定が大幅に変更された。そのため、赤川が正式な主人公となる[21]が立花がメインで展開され、第4シリーズ冒頭で異動した持田が総支配人になっている。ストーリーは新しくオープンした東京ドームプラトンに赤川と立花が出向し、立花がコンシェルジュになるというもの。
ゲスト[編集]
- 01秋
-
- 滝島 - 梅沢富美男
エピソードリスト[編集]
話数 | エピソードタイトル | 初回放送日 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|
スペシャル2000秋 | 姉さんビックリ大事件です!? | 2000年9月28日 | 横田与志 高橋孝之介 | 瀬川昌治 |
スペシャル2001秋 | 姉さん恐怖です! | 2001年10月12日 | 速水圭子 | 中村金太 |
スペシャル2002春 | 姉さん困ってます!! | 2002年3月20日 | 横田与志 高橋孝之介 | 中村金太 |
事実上の完結編。 |
外部リンク[編集]
エピソード[編集]
制作[編集]
- 先述の通り、石ノ森章太郎[22] の同名漫画を原作にしているが、実際には基本設定と一部の主要人物を拝借した程度で、全体的にはあまり原作に忠実な作品ではなかった。これは、原作漫画が青年誌に連載された作品だったため、性描写や男女の肉体関係を連想させるような卑猥な表現が盛り込まれたエピソードが少なくなかったためである。そのため、原作のエピソードのドラマ化は第1シリーズのみに留まり、スペシャル版と第2シリーズ以降は原作を使用せずにオリジナルエピソードを制作したほか、物語の内容も、癖の強い宿泊客と赤川一平を始めとする若いホテルマンがお互いに関わり合いを経て成長するという、赤川の視点から見た「青春群像劇」の物語となっている。結果、原作漫画とは全く異なるほぼ別物になっているが、原作サイドがドラマの知名度に肖って高嶋と伊藤によるイントロダクションを交えた単行本を発売していたこともある[23]。
- 事実上の主人公である赤川一平役には、二世タレントとはいえまだ新人俳優であった高嶋政伸を起用したが、その経緯は『MOGITATE!バナナ大使』で高嶋が出演するコントコーナーを見た近藤照男から本作のオーディションに誘われたことに始まるという。このオーディションには、高嶋自身が大好きな喜劇映画「列車」シリーズを手がけた瀬川昌治監督もおり、監督に同シリーズへの熱い思いを語ったところ「この子で行こう」と一発合格。高嶋は「やっぱり映画って見とくもんだなって思いました」と振り返った。高嶋の演技は青臭さは残るもののバイタリティあふれるもので、共演者達とともに「若者の奮闘」を体現している。赤川のナレーションでの決まり文句「姉さん、事件です」や宿泊客に「申し訳ございません」と謝罪するシーンは関根勤にものまねされるなど話題になったが、これらは原作漫画には存在しないものである。
- 本作は世界規模のホテルを舞台としていることから、外国人の客や従業員も多数登場する。第5シリーズ序盤までは本編中で外国人と英語で会話する際には字幕スーパーが付いていたが、第5シリーズは長期の海外ロケで日本語を話す機会が少ないことに加え、英会話が苦手な出演者がいるということが判明したほか、視聴者からも見づらいとの指摘を受けたため、第5話「天才とバカの関係」から外国人のセリフは日本語で吹き替えられるようになった。しかし、そのことは放送開始後に決まったため、その回から数回は、高嶋ら日本人の出演者は英語で撮影されたものを本人が日本語で吹き替えた。
撮影[編集]
- ロケに使用したホテルはいずれも貸切などはせず、営業中で客が少ない時間帯に撮影したために待ち時間が多かった。小野寺丈によると待機中に客に本物のホテルマンと間違われて声を掛けられたり、荷物運びをさせられたことも少なくなかったという[24]。全編ハワイロケを行った第5シリーズでも同様の事態が発生し、こちらでは荷物運びなどをしてチップを稼いでいた役者がいたという。
- 撮影の本番中、宿泊していたと思われる一般客がカメラに気付き、動揺しているシーンが実際に放送されたことも多々あった[25]。
- ヒルトンでの撮影時は周辺で通勤シーン等も撮影されたが、東京ディズニーランドが隣接するという場所柄注意深く撮影が行われた。セリフとして「ディズニーランドは…」等と言うことは特に問題なかったが、パークの外観が映り込んでしまうと商業撮影に該当しディズニー側への許諾が必要となるため、極力パークが映り込まないように画角を考慮したと言われている。 また、第5シリーズ以降はヒルトン東京ベイではなく他のホテルに舞台を移した。
その他[編集]
- 高嶋と小野寺は、2017年に松方が逝去した際に追悼コメントを出した。高嶋は第1回の放送後、松方が高嶋の実家に電話をかけ「先輩、どう思いました?政伸、良かったですよね?」と父:高島忠夫と連絡を取っていた事、その後シリーズのヒットに息巻いていた頃「高嶋、お前、天狗になってんじゃないか?お父さんに比べたらお前なんて全然だぞ。もっともっと人生しろ、人生しなきゃ良い役者にはなれないぞ。」と松方に叱責されたことを共演時のエピソードとして語った[26]。小野寺は松方について「絵に描いたような昭和の大スター」だとし、松方を飲みに誘った所「俺は行けないけど、これで呑んで来いよ。」 と30万円の入った封書を渡されたことを印象的なエピソードとして挙げ、「後輩俳優だって 惚れ込むのだから、女性にモテますよ。」とシリーズ降板の引き金となった松方のスキャンダルに触れながらも「何処にいてもスターの風格が漂い、お逢いするまでは怖い方だと思っていたけど、誰に対しても分け隔てなく接して下さる、とても気さくな方でした。」とし、故人を偲んだ[27]。
- 和田豊が現役時代に宿泊客の役で出演していたことがあったが、セリフはなかった[28]。
- シリーズ以外に、2時間のスペシャル版も放送された。こちらでは赤川らの研修や出張先として海外ロケやハウステンボスなど他のホテルが登場することが多く、東京プラトンの出番は少なかった。また、2003年に名古屋章が死去した際は、中島が活躍する'93秋スペシャルが名古屋の追悼番組として放送された。
- 長い間ビデオソフト化はされていなかったが、2006年11月1日に第1シーズンのDVDがポニーキャニオンから発売された。その後も続々と発売されたが、1995年以降のスペシャルは現在も未ソフト化で、再放送も行われていない。また、主題歌が権利問題で未収録になっている。詳細は後述。
ネット局[編集]
- TBSテレビ - 新シリーズおよび再放送[29]
- TBSネットワーク各局 - 新シリーズおよび再放送
- BS-i - 再放送[30]
- CS TBSチャンネル - 再放送[31]
- 新潟テレビ21 - (テレビ朝日系列) - 再放送 第2シリーズを2005年夏に放送。2006年5月に第3シリーズを放送後第4シリーズを放送。
- TVQ九州放送 -(テレビ東京系列) 2009年5月に、第2シーズンを「朝のドラマシリーズ」枠で再放送。
- 鹿児島讀賣テレビ - (日本テレビ系列) - 再放送
- 上記3局は、系列外であるため正しくは再放送扱いではない。
- 日本映画専門チャンネル - 第1シリーズから'94春スペシャルを放送[32]。提供枠(企業クレジットを除いた状態)や連続ドラマ版の次回予告も放送当時のまま使用される。
なお、これらの再放送では主題歌部分は差し替えられず、放送当時のものがそのまま使用される。
DVD[編集]
全てポニーキャニオンから発売されているが、キングレコード[33] が原盤権を持つ主題歌及び一部のBGMが原盤権の存在しない別のインストゥルメンタルに差し替えられている[34]他、次回予告がカットされている。
サウンドトラック[編集]
1994年と1995年に劇伴と島田歌穂による主題歌・挿入歌を収録したサウンドトラックがキングレコードより発売された[35][36][37]。
ロケに使用されたホテル[編集]
メインで利用されたホテルはヒルトン東京ベイであり、スペシャル'96冬まで使用された。スペシャル'92秋の交換研修先及び第5シリーズハワイ編ではカハラ・ヒルトン(ロケ当時。現在のザ・カハラホテル&リゾート)、その後に放送された2000年代のスペシャル版では、「東京ドームプラトン」として東京ドームホテルがそれぞれ使われた。それ以外のホテルは、研修先などの舞台として使用された。柳沢は関口宏の東京フレンドパーク2に出演時の景品がカハラホテルの宿泊券だったため、このホテルを高評価している。また、社員食堂は東洋大学朝霞キャンパスにある図書館地下学生食堂を使用した。
第2シリーズ第12話。
- 香港ヒルトンホテル
- ホテルヨーロッパ
- センチュリーハイアット (パークハイアット)
- ホテルデン・ハーグ
- マウイプリンスホテル 、ハプナ・ビーチ・プリンスホテル (ハワイ島)
- ホテル・ド・クリエン (フランス)
- シャングリ・ラ・ホテル・シドニー。
脚注[編集]
- ^ “ジャイアンキャラで新境地!高嶋政伸、ネットの「クソ虫やらせたら最高」コメントにニヤリ!”. シネマトゥデイ (2013年7月11日). 2016年5月15日閲覧。
- ^ なお、持田や市川、水野も初期の頃は「赤川(君)」と苗字で呼んでいた。
- ^ だが、翌日この行為が原因で片桐が感謝状を貰いたい一心に駆られ、客に対し過度に名前を売り込む行為に発展。その結果、却って客に不快感を植え付けてしまう。
- ^ ただし、その時点で赤川たちは既に配属されており、厳密には後からの入社である。
- ^ この時、2人が休暇届に嘘の内容を書いた上、ロサンゼルスに出張中の佐伯と鉢合わせになったため問題になりかけたが、佐伯の計らいで2人は御咎めなしとなっている。
- ^ 森に慰められた事で最終的に自信を取り戻して克服した。これを機に水野は森と恋愛関係になる。
- ^ 当初は水野自身も乗り気であったが、「過去に持田のヘッドハントによる退職を率先して引き留めたにもかかわらず、自分の時は平気で辞めるのか」と周囲に咎められた事や、ヘッドハントされた際にホテルメリッツ側が「支配人室秘書に、社外持ち出し禁止であるプラトンの顧客データを盗ませる」という犯罪に近い非常識な交換条件を出した事などにより、最終的に辞退する事となる。
- ^ 実際には、立花が適当に入れてしまったのが原因であり、徳大寺一人のミスでは無い。
- ^ 例:「姉さん、プラトンでは…」「姉さん、事件です」など
- ^ 劇中では「第○回」とのみ表記。
- ^ 原作ではカツオ。
- ^ 原作ではクリスマスパーティー。
- ^ 大学生らが着けていたゾンビマスクは当時ヒットしていたマイケル・ジャクソンの「スリラー」をフィーチャーしたもの。
- ^ “ステップ・バイ・ステップ”. ORICON STYLE. 2016年5月15日閲覧。
- ^ 第2話で原曲が流れている。
- ^ 第2シリーズまで登場していた同性の宿泊支配人室秘書とは無関係。
- ^ “君にできること”. ORICON STYLE. 2016年5月15日閲覧。
- ^ 客としてホテルに泊まり、お客様の目からホテルマンの対応・施設の問題点を学ぶこと。
- ^ “約束”. ORICON STYLE. 2016年5月15日閲覧。
- ^ “カップルズ”. ORICON STYLE. 2016年5月15日閲覧。
- ^ ただし、番組開始当初から視聴者の間では赤川が実質的な主人公であるとの認識がなされていた。
- ^ 石ノ森はあくまでも作画のみを担当したに過ぎなかったが、当時、原作担当の大石賢一の名前は伏せられていた。
- ^ 『主婦の友シリーズ』(1巻:978-4074219483、2巻:978-4074301089)
- ^ 小野寺が後年、私的にヒルトンに来館した際に明かしているが、その際も当時の癖が抜けずについ荷台を押してしまったという(ヒルトン東京ベイのツイートより)。
- ^ 第1シリーズ 第5話『サービス』
- ^ 高嶋政伸、『HOTEL』で共演した松方弘樹さんへの追悼文
- ^ 行ってらっしゃいませ
- ^ 和田監督、三谷作品で武将役!?「日刊スポーツ」2011年11月23日付 2011年11月24日閲覧
- ^ ただし2020年現在においては、報道番組枠の拡大傾向が2000年代後半より継続しており(Nスタ・イブニング・ファイブなど)、定期的な夕方のドラマ再放送枠が消滅しているため再放送は行われていない。
- ^ 2020年現在では番組掲載リストに未掲載のため放送予定なし。
- ^ 第1シリーズからスペシャル'93秋までの放送。以降のシリーズは放送予定リストに未掲載。
- ^ “HOTELスペシャル'94春 姉さん異常です!!結婚しない女で満室!?”. 日本映画専門チャンネル (2020年9月2日). 2020年9月9日閲覧。
- ^ 第5シリーズのみポリドール。
- ^ ただし、第4シリーズ第6話のみ放送当時のままとなっている(この回は主題歌を軸にストーリーが展開しており、差し替えると話が成立しなくなってしまうため)。
- ^ “「HOTEL」オリジナル・サウンド・トラック”. オリコンNEWS (2020年9月9日). 2020年9月9日閲覧。
- ^ “「HOTEL」Original Sound Track 2”. Amazon (2020年9月9日). 2020年9月9日閲覧。
- ^ 白鳥英美子による第1シリーズの主題歌は未収録だが、当時のシングルや白鳥のアルバムでは入手可能である。
関連項目[編集]
- 新幹線物語'93夏・新幹線'97恋物語 - 同じ制作プロダクションによる作品。出演者もレギュラー・ゲスト出典問わず大半は共通している。
- 渡る世間は鬼ばかり - 出演者が一部共通している。小島勇や岡倉などでゲスト出演もある。
- ホテルマン 東堂克生の事件ファイル - 2022年1月22日と2023年3月18日にBS-TBSでサスペンスドラマとして放送されている内藤剛志主演の本シリーズのスピンオフドラマシリーズ。内藤演じる東堂が赴任先のプラトン系列のホテルで起きる殺人事件に巻き込まれるという設定。第1弾の「八ヶ岳リゾート殺人事件」では東堂が山梨県八ヶ岳にあるリゾートホテルに支配人として異動し、第2弾の「日光鬼怒川温泉殺人事件」では東堂が鬼怒川温泉の旅館を改装したホテルに異動する。また、原作やドラマ本編での東堂は妻とは離婚していた設定だったが、この作品では高梨絵里子(紫吹淳)という女性と婚約していたもののとある事情で婚約を解消した設定となっており、第1弾で二人との間に生まれた娘・薫(内山理名)が主要人物として登場する。
- HOTEL -NEXT DOOR- - 2022年9月10日から同年10月15日までWOWOWの連続ドラマWで放送されたディーン・フジオカ主演のドラマ。令和を舞台に移し、激化したホテル競争の影響で客足を奪われ経営難に陥ったプラトンの再建に乗り出すホテル経営者・三枝克明の活躍を描いたドラマオリジナルストーリーで、東堂(村上弘明(友情出演))も故人という設定で登場する。
外部リンク[編集]
TBS系 木曜21時枠連続ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
愛し方がわからない
(1989年10月12日 - 12月14日) |
HOTEL(第1シリーズ)
(1990年1月11日 - 3月22日) |
ホットドッグ
(1990年4月19日 - 6月28日) |
次男次女ひとりっ子物語
(1991年10月17日 - 12月26日) |
HOTEL(第2シリーズ)
(1992年1月9日 - 3月26日) |
社長になった若大将
(1992年4月16日 - 7月30日) |
HOTEL(第3シリーズ)
(1994年4月14日 - 9月22日) |
女の言い分
(1994年10月13日 - 12月22日) |
|
おかみ三代女の戦い
(1995年1月12日 - 3月23日) |
HOTEL(第4シリーズ)
(1995年4月13日 - 9月21日) |
|
番茶も出花
(1997年10月2日 - 1998年3月26日) |
HOTEL(第5シリーズ)
(1998年4月9日 - 6月25日) |
ひとりぼっちの君に
(1998年7月2日 - 9月17日) |