伊藤蘭

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いとう らん
伊藤 蘭
本名 水谷 蘭(みずたに らん)
旧姓:伊藤
生年月日 (1955-01-13) 1955年1月13日(63歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都武蔵野市
身長 157 cm[1]
血液型 O型
職業 女優ナレーター歌手
ジャンル テレビドラマ映画舞台
活動期間 1972年 - 1978年
1980年 -
配偶者 水谷豊1989年 - )
著名な家族 趣里(長女)
事務所 トライサム
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
オレゴンから愛』シリーズ
こころ
DOCTORS〜最強の名医〜』シリーズ
映画
ヒポクラテスたち
少年H
バラエティー番組など
人生の楽園

伊藤 蘭(いとう らん、1955年1月13日 - )は、日本女優ナレーター、元歌手であり、元キャンディーズのメンバーである。本名、水谷 蘭(みずたに らん)。旧姓、伊藤。

東京都武蔵野市出身[2]日本大学芸術学部演劇学科卒業[3]。トライサム所属。夫は俳優の水谷豊、長女は女優の趣里

来歴[編集]

デビューまで[編集]

幼少期は活発だが恥ずかしがりやで口数が少なく人前に立つ性格ではなかったが、中学入学後自分で変わりたいと演劇部に入部[4]。さらに、当時ファンだったフォーリーブスのバックで踊るスクールメイツの姿に憧れて自ら応募する[5]

1969年渡辺プロダクションが経営する東京音楽学院に入学。入学後、スクールメイツのメンバーに選抜される。同期生には田中好子太田裕美らがいた。

1973年3月、日本大学第二高等学校卒業後、1973年4月、日本大学芸術学部演劇学科に進学(その後卒業[3])。

キャンディーズ時代[編集]

1972年NHKの歌番組『歌謡グランドショー』のマスコットガールのオーディションに田中好子藤村美樹とともに合格。この3人組はキャンディーズと命名され、マスコットガール兼アシスタント(椅子・マイク運び、代理音合わせなど)として活動。なお、キャンディーズの名前の由来は、NHKの当時のプロデューサーの「食べてしまいたいくらいかわいい」という想いから。

1973年9月1日には、田中好子(ニックネームはスーちゃん)、藤村美樹(ニックネームはミキちゃん)と共にキャンディーズとして「あなたに夢中」で歌手デビュー(ニックネームはランちゃん)。当初はスーがリードボーカルを担当していたが、伊藤蘭をイメージして作られた5曲目のシングル「年下の男の子」以降から殆ど、ランがセンター位置のリードボーカルを担当した(但し「わな」のみセンターがミキ、スーは右位置に移動した)。これは当時のマネージャー諸岡義明の提案によるものである。コーラスパートはソプラノ。また歌手活動のほかに『新春かくし芸大会』『8時だョ!全員集合』『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』などのテレビ番組で見せたコミカルな一面も人気を呼んだ。

1977年以降、一部自分だけがソロで歌う歌の作詞、そのうちの大部分の作曲をした。主な作品に、「つばさ」「アンティックドール」「黄色いカヌー」「へそまがり」「恋がひとつ」「今日から私は」「鏡の中で」「MOONLIGHT」「ろうそくの灯に」「ささやき」「悲しみのヒロイン」などがある。このうち「つばさ」は翌年のキャンディーズ解散コンサートの最後に歌われた曲であり、シングルカットもされた。(本人はシングル化されることには反対だった模様)

1977年7月17日日比谷野外音楽堂でのコンサート中、突然キャンディーズの解散を宣言。その最中、伊藤が泣き叫びながら発言した「普通の女の子に戻りたい!」は、当時流行語ともなった。翌1978年4月4日のキャンディーズ解散コンサートと同時に芸能界を一時引退する。

キャンディーズ解散後[編集]

1979年5月18日午後11時半頃に杉並区天沼の八幡通りを歩行中に後ろから来た乗用車にはねられ全治10日の怪我。車はそのまま逃走した。

休業期間中は旅行や映画鑑賞、運転免許の取得などそれまでできなかったことをして過ごし、ざまざまな映画や舞台を見るうちに燃焼しきれなかった女優への思いが次第に膨らんで、新たな世界に挑戦する感覚で復帰を決意する[4][6]1980年(昭和55年)映画『ヒポクラテスたち』(大森一樹監督・作)に主演して本格的に女優復帰し、第2回ヨコハマ映画祭で助演女優賞を受賞。倉本聰山田太一市川森一らの脚本作品に次々に出演する[4]

1981年(昭和56年)には夢の遊眠社の舞台『少年狩り』(野田秀樹作・演出・主演)に出演。同年度の第19回ゴールデン・アロー賞新人賞(演劇)を受賞する。以降、同劇団の舞台に主演。座友的立場での客演を続ける。

また、近年は『人生の楽園』(テレビ朝日)などでナレーション業もこなしている。

2008年9月24日に『笑っていいとも!』のテレフォンショッキング岸惠子からの紹介で出演したが、その日が6500回を超える同コーナーへの初出演だった。

キャンディーズの解散後もメンバーだった藤村と田中とは定期的に会っており、3人の交流は田中が亡くなるまでずっと変わることなく続いていた。2011年4月21日に田中が乳がんで死亡。伊藤は藤村と共に病室で7時間過ごして田中の最期を看取ったことを、田中の通夜のインタビュー(囲み取材)で明らかにした。25日に行われた田中の葬儀では藤村とともに弔辞を読んだ。

私生活[編集]

あんちゃん』『事件記者チャボ!』で共演した俳優水谷豊と、6年半の交際期間を経て1989年1月に結婚[6][7]1988年11月にプロポーズを受け、ハワイにて挙式、1月24日に同地のホテルで記者会見を開いた[8]。翌1990年、長女の趣里(しゅり、2011年に女優デビュー)を出産。

夫の水谷とは1999年カネボウルシオルのCMに出演、また2013年公開の映画『少年H』で『事件記者チャボ!』以来28年ぶりに共演し夫婦役を演じている[9][10]

人物[編集]

名前はの花が好きだった祖父が命名した。父方の曾祖父は、第15代広島市長伊藤貞次(1878年 - 1943年、新潟県岩船郡出身)[11][12]

出演[編集]

映画[編集]

テレビドラマ[編集]

Webドラマ[編集]

その他の番組[編集]

  • 人生の楽園(2000年10月-2008年12月、テレビ朝日) - ナレーション
  • Comfortable Time 〜素敵なひととき〜(2006年4月-2007年3月、毎日放送) - ナレーション
  • うたの細道(2011年10月- 、BS-TBS) - ナレーション

他多数

ラジオ[編集]

  • 伊藤蘭 通りすぎる夜に(1980年4月 - 1982年3月、ニッポン放送
  • サントリーシアター ゼロアワー「流れる」(2004年6月、J-WAVE
  • FMシアターNHK-FM
    • 「はるさんの日記」(2006年1月)
    • 「春にして君を離れ」(2008年7月)
    • 「真昼の流れ星」(2014年6月)

舞台[編集]

CM[編集]

ディスコグラフィー[編集]

受賞歴[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 伊藤 蘭”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2016年10月18日閲覧。
  2. ^ セコムホームライフ > GUIDE TO THE TOWN
  3. ^ a b 卒業生の活躍 | 進路・就職 | 日本大学芸術学部
  4. ^ a b c 田中一毅 (2016年11月25日). “【伊藤蘭】キャンディーズ解散から38年「今を一生懸命、大事に」 夫・水谷豊とは「あ・うん」の呼吸”. zakzak by 夕刊フジ (産経デジタル): p. 2. https://www.zakzak.co.jp/people/news/20161125/peo1611251530001-n2.htm 2018年4月30日閲覧。 
  5. ^ 伊藤蘭 (2009年7月6日). ひとインタビュー ファンや家族の支えに感謝。今の私で精いっぱい演じたい。 第百十三回 伊藤蘭さん. インタビュアー:田中亜紀子. p. 1. どらく(朝日新聞).. オリジナルの2014年2月7日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140207120626/http://doraku.asahi.com:80/hito/interview/html/090706.html 2018年5月1日閲覧。 
  6. ^ a b 伊藤蘭 (2009年7月6日). ひとインタビュー ファンや家族の支えに感謝。今の私で精いっぱい演じたい。 第百十三回 伊藤蘭さん. インタビュアー:田中亜紀子. p. 2. どらく(朝日新聞).. オリジナルの2013年5月15日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20130515154617/http://doraku.asahi.com/hito/interview/html/090706_02.html 2018年5月1日閲覧。 
  7. ^ “伊藤蘭 バツイチ水谷豊とハワイで極秘電撃婚”. 日刊ゲンダイDIGITAL. (2014年7月16日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/151882 2018年5月3日閲覧。 
  8. ^ “伊藤蘭 バツイチ水谷豊とハワイで極秘電撃婚”. 日刊ゲンダイDIGITAL: p. 2. (2014年7月16日). https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/151882/2 2018年5月3日閲覧。 
  9. ^ “水谷豊&伊藤蘭、28年ぶり共演 降旗監督作「少年H」で夫婦役”. 映画.com. (2012年3月18日). http://eiga.com/news/20120308/1/ 2018年4月30日閲覧。 
  10. ^ “水谷豊&伊藤蘭夫妻、共演作「少年H」現場で結婚以来23年ぶり会見”. 映画.com. (2012年5月16日). http://eiga.com/news/20120516/1/ 2018年4月30日閲覧。 
  11. ^ 中国新聞 1979年3月20日夕刊1面 ≪連載 20人の広島市長 市制施行から90年 ~13~≫、これを元に作成された記事、佐藤貞治「近・現代 関川郷の人びと:伊藤貞次」『広報せきかわ』2004年11月号、p.19[1]。蘭を含む系譜図が掲載。
  12. ^ 水谷豊・伊藤蘭夫妻、広島市長と懇談 映画「少年H」PRで来広”. 中国新聞 (2013年7月27日). 2013年7月29日閲覧。水谷豊&伊藤蘭夫妻、平和への想いを広島から発信! - ORICON STYLE
  13. ^ “パルコ劇場休館前の最終日「ラヴ・レターズ」に渡辺謙&南果歩夫妻”. ステージナタリー. (2016年7月1日). http://natalie.mu/stage/news/192795 2016年7月1日閲覧。 
  14. ^ “元キャンディーズ蘭ちゃん、JR西日本「おとなび」イメージキャラクターに…50歳以上対象の会員制サービス”. 産経ニュース. (2014年12月17日). http://www.sankei.com/west/news/141217/wst1412170057-n1.html 2016年12月16日閲覧。 
  15. ^ “伊藤蘭 夫・水谷豊から誕生日プレゼントの指輪に感激”. Sponichi Annex (スポーツニッポン新聞社). (2015年1月23日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/01/23/kiji/K20150123009677910.html 2018年5月2日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]