新渡戸文化短期大学
新渡戸文化短期大学 | |
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本部校舎正門 | |
大学設置 | 1950年 |
創立 | 1927年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人新渡戸文化学園 |
本部所在地 |
東京都中野区本町六丁目38番1号 北緯35度41分47.3秒 東経139度39分42.8秒 / 北緯35.696472度 東経139.661889度座標: 北緯35度41分47.3秒 東経139度39分42.8秒 / 北緯35.696472度 東経139.661889度 |
キャンパス |
東高円寺(東京都中野区) 中野臨検(東京都中野区) |
学部 |
生活学科 臨床検査学科 |
研究科 | 児童生活専攻 |
ウェブサイト | https://www.nitobebunka.jp/ |
新渡戸文化短期大学(にとべぶんかたんきだいがく、英語: Nitobe Bunka College[1])は、東京都中野区本町六丁目38番1号に本部を置く日本の私立大学。1927年創立、1950年大学設置。大学の略称は文短。
概観[編集]
大学全体[編集]
- 新渡戸文化短期大学は、東京都中野区内にある日本の私立短期大学。1950年に設置された。経営母体ははじめ学校法人東京文化学園で、2008年度より学校法人新渡戸文化学園に組織変更し、大学名も2010年度、東京文化短期大学から改称した。当初は家政科のみの単科短大だったが、現在は1学科と1学科2専攻(募集停止中の1専攻を除く)からなっている。同区本町に生活学科が、中野に臨床検査学科のキャンパスが其々置かれている。
建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]
- 新渡戸文化短期大学における建学の精神は「Head・Hands・Heart」となっている。これは「はたらく頭、勤しむ双手、ひろき心」を意味する。
教育および研究[編集]
新渡戸文化短期大学には、生活学科と臨床検査学科があり、以下のような教育を展開している。
- 生活学科(旧・家政科)
- 生活福祉専攻(学生募集停止中/ただし存続中):介護のエキスパートを育てる課程で、「介護実習」科目では港区・中野区・練馬区・渋谷区・目黒区・北区など都内における各特別養護老人ホームや介護老人保健施設など様々な実習協力施設が用意されている。ほか、介護保険実務士関係の科目も履修できる。
- 食物栄養専攻:食と栄養のエキスパートを育てる課程で、東京都内をはじめ隣県における各種医療機関や社会福祉施設・学校等で現場実習が行われている。「食品加工学実習」・「フードコーディネート論」・「フードスペシャリスト論」などフードスペシャリスト資格に向けた科目も履修できるシステムとなっている。
- 児童生活専攻:保育のエキスパートを育てる課程。本来の修業年限は昼間部2年制で、幼稚園教員を目指すためのカリキュラムとなっている。保育士資格は本専攻を修了後に進学した専攻科を卒業した上で取得することになっているが、本科在学時の後半で「保育実習」の一部を履修することになっている。そのため、ダブルライセンスを目指すには実質上は3年在籍することになる。
- 臨床検査学科(3年制)では、慶應義塾大学病院・聖路加国際病院・東京慈恵会医科大学附属青戸病院・東京慈恵会医科大学附属柏病院・東京慈恵会医科大学附属第三病院などの医療機関が実習先として確保されている。「微生物検査学」・「病理検査学実習」・「生化学検査学実習」などの実習科目がある。国家資格の学科カリキュラムは卒業所要単位が114単位以上である。
- 海外語学研修:オーストラリアやニュージーランドにて行われている。
学風および特色[編集]
- 日本最初の臨床検査技師養成施設である。本校には「臨床検査教育発祥の地」という記念碑が建立されている。
- 新渡戸文化短期大学は2006年度、財団法人短期大学基準協会における第三者評価の結果、「適格」認定を受けている。
- 1927年 森本厚吉により創始された女子文化高等学院にはじまり、以来女子のみの教育を行ってきたが、近年男女共学となった。従来は家政系の短大というイメージが強かったが、現在は福祉社会において活躍できる人材を育成する短大というイメージに衣替えしている。
沿革[編集]
- 1927年 東京市本郷区元町(現・文京区本郷)に女子文化高等学院を創立
- 1928年 専門学校令により女子経済専門学校に昇格・改称
- 1931年 東京市豊多摩郡中野町(現・中野区本町、現在地)にあった成美高等女子学校を引き継ぎ、女子経済専門学校附属高等女学校と改称
- 1934年 女子経済専門学校を東京市豊多摩郡中野町(現・東京都中野区、現在地)へ移転
- 1944年 東京女子経済専門学校と改称。経済科・育児科・保健科を設置
- 1946年 英文科を設置。東京女子経済専門学校附属幼稚園を開設
- 1947年 学制改革により女子経済専門学校附属高等女学校を東京女子経済専門学校附属中学校・高等学校に改組
- 1948年 東京女子経済専門学校附属小学校を開校
- 1950年 東京文化短期大学を開学。家政科を設置(高等学校・中学校・小学校・幼稚園を東京文化高等学校・中学校・小学校・幼稚園と改称)。児童研究所を設置
- 1951年 財団法人東京女子経済専門学校から学校法人東京文化学園に組織変更。栄養士養成施設に指定される
- 1952年 東京文化短期大学に医学技術研究室(1年制)を開設
- 1955年 東京文化短期大学の医学技術研究室を東京文化医学技術学校(2年制)に発展的解消
- 1957年 東京文化短期大学家政科に食堂給食施設管理専攻科を設置
- 1972年 東京文化短期大学にて婦人教養講座を開始
- 1976年 東京文化医学技術学校を東京文化医学技術専門学校(女子のみ)に改組。臨床検査学科(3年制)を設置
- 1979年 杉並区和田一丁目に幼稚園・小学校を移転
- 1983年 家政科のコースを食物栄養コースと教養教職コースに再編
- 1987年 桃園校舎(現・中野校舎)を新築し、東京文化医学技術専門学校を移転。専門学校東京文化学園ビジネスアカデミーを開設
- 1995年 専門学校東京文化学園ビジネスアカデミーを休校(後に廃止)。桃園校舎を臨検校舎に名称変更
- 1997年 家政科のコースを食物栄養コースと人間環境コースに再編
- 2000年 東京文化短期大学50周年
- 2002年 東京文化短期大学の家政科生活学科へ改称、コース制を廃止して専攻分離する(食物栄養専攻・生活文化専攻)。東京文化医学技術専門学校を共学化
- 2003年 東京文化短期大学生活学科の生活文化専攻を生活福祉専攻に改組。東京文化短期大学を女子のみから男女共学化
- 2004年 東京文化短期大学の生活学科に児童生活専攻と専攻科児童生活専攻を設置。指定保育士養成施設となる
- 2005年 東京文化短期大学に新渡戸・森本研究所、こども教育研究所を開設。東京文化短期大学生活学科の生活文化専攻を廃止
- 2006年 東京文化短期大学に臨床検査学科を開設(東京文化医学技術専門学校を改組)。生活学科児童生活専攻に幼稚園教諭二種免許状の課程を設置
- 2007年 東京文化学園80周年記念式典を挙行
- 2008年 法人名を学校法人東京文化学園から学校法人新渡戸文化学園に改称。東京文化医学技術専門学校を閉校。東京文化短期大学に臨床検査学研究所を開設
- 2010年 短期大学名を新渡戸文化短期大学に改称(東京文化高等学校・中学校・小学校・幼稚園も新渡戸文化高等学校・中学校・小学校・幼稚園と改称)。東京文化短期大学生活学科の生活福祉専攻を廃止。新渡戸文化小学校を杉並区和田から中野区本町へ移転
- 2011年 新渡戸文化幼稚園を杉並区和田から中野区本町へ移転。新渡戸文化アフタースクールを開校。杉並区和田の土地を女子美術大学に売却
- 2012年 新渡戸文化幼稚園が二歳児保育を開始
- 2013年 新渡戸文化幼稚園を新渡戸文化子ども園に表記を変更
- 2014年 新渡戸文化中学校を男女共学化
- 2017年 新渡戸文化高等学校を男女共学化。学校法人新渡戸文化学園創立90周年
- 2018年 新渡戸文化小学校・中学校を小中学校化。新渡戸文化短期大学生活学科に専攻科・調理専攻を設置
- 2019年 学外有識者による「NITOBE FUTURE ADVISERS」を設置
- 2021年 新渡戸文化短期大学の生活学科を食物栄養学科へ改組
基礎データ[編集]
所在地[編集]
- 本部(東京都中野区本町6-38-1)
- 臨検校舎(東京都中野区中野3-43-16)
教育および研究[編集]
組織[編集]
学科[編集]
- 食物栄養学科
- 臨床検査学科(3年制)
過去にあった学科・専攻[編集]
- 生活学科
- 生活文化専攻
- 生活福祉専攻:募集は2008年度まで
- 食物栄養専攻
- 児童生活専攻
専攻科[編集]
- 調理専攻
過去にあった専攻科[編集]
- 食堂給食施設管理専攻
- 児童生活専攻:児童生活専攻を卒業した人が、引き続き残りの「保育実習」や諸科目を履修して保育資格を得るための課程となっている。修業年限は昼間部1年制。2020年学生募集停止
別科[編集]
- なし
取得資格について[編集]
- 受験資格
- 臨床検査技師:臨床検査学科
学生生活[編集]
部活動・クラブ活動・サークル活動[編集]
- 新渡戸文化短期大学のクラブ活動
学園祭[編集]
大学関係者と組織[編集]
大学関係者組織[編集]
大学関係者一覧[編集]
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- 新渡戸稲造 - 本学のもととなった女子経済専門学校の初代校長を務めた(高等学校・中学校のもととなった東京女子経済専門学校附属高等女学校の初代校長も兼任した)
施設[編集]
キャンパス[編集]
東高円寺キャンパス[編集]
- 使用学科:生活学科
- 使用専攻科:児童生活専攻
- 使用附属施設:なし
- 交通アクセス:東京地下鉄丸ノ内線東高円寺駅
- 設備:1号館・2号館・6号館・8号館・9号館・テニスコート・体育館ほか
- 1号館(新渡戸記念館)はウィリアム・メレル・ヴォーリズ設計[3]、1937年竣工[4]。
中野臨検キャンパス[編集]
対外関係[編集]
系列校[編集]
卒業後の進路について[編集]
就職について[編集]
- 生活学科
- 生活文化専攻(旧・家政科含む):三菱東京UFJ銀行・三井住友銀行・協同リース・日興コーディアル証券・UFJつばさ証券(現・三菱UFJモルガン・スタンレー証券)・クラシエホールディングス・生活協同組合・丸井・伊勢丹・イトーヨーカ堂・ジェイティービー・セコム・大日本印刷・ぎょうせい・ひかりのくに・東洋アルミ・同和鉱業・富士重工業・オンワード樫山・クラシエホールディングス・アルビオン・トリンプ・ミキハウス・ゼブラ・山崎産業・古河産業・日製産業・長田電機工業・日鐵溶接工業・日本毛織・日本黒鉛・ニデコ・オージーエムコンサルティング・マツモトキヨシ・緑川化学工業・国際サービス・エージェンシー・大成サービス・アール・エス・シー・写真化学ほか一般企業への就職者が多いものとなっていた。
- 生活福祉専攻:在学中に取得した資格を活かして、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの介護職やニチイケアパレス・ベネッセスタイルケア・アビリティーズケアネット・メディカル・ケア・プランニング・ライフコミューン・アースサポート・ライフサポート等福祉関連企業に就職する人もいる。
- 食物栄養専攻(旧・家政科食物栄養コース含む):エームサービス・メフォス・日清医療食品・栄養食・エム・ティー・フード・ヘルスウェイ・カナエフーズ・丸和油脂・日本給食サービス・富士産業・藤江・グリーンハウス・西洋フード・コンパスグループ・エームサービス・シダックス・レオックジャパン・東洋食品など一般企業やその他各種保育園や社会福祉施設など活躍の場は幅広い。
- 児童生活専攻:各種保育所や児童養護施設ほか日本デイケアセンター・ポピンズ・コンビウィズなど一般企業への就職実績がある。
- 臨床検査学科:大学病院、国立病院機構、地方公務員、一般病院、臨床検査センター、企業の研究補助業務など。エンブリオロジストの就職もある。
編入学・進学実績[編集]
脚注[編集]
- ^ 文部科学省 (MEXT) 短期大学一覧(英文)、新渡戸文化短期大学デジタルパンフレット 参照。2012年12月23日閲覧。
- ^ ケーキやクッキーなどの菓子類を作るクラブ
- ^ 『東京文化学園五十年史』(1977年) 98頁。研究室からのメッセージ (WebArchive)、2012年12月26日閲覧。
- ^ 新渡戸森本研究所:2011年講話、2012年12月26日閲覧。
参考文献[編集]
- 『全国学校総覧』
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短期大学教育』第49号(日本私立短期大学協会発行:1992年)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『東京文化短期大学』:入学案内小冊子