東高円寺駅

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東高円寺駅
蚕糸の森公園方面1番出入口
(2019年8月30日撮影)
ひがしこうえんじ
Higashi-koenji
M 03 新高円寺 (0.9 km)
(1.0 km) 新中野 M 05
地図
所在地 東京都杉並区和田三丁目55-42
北緯35度41分52.8秒 東経139度39分28.2秒 / 北緯35.698000度 東経139.657833度 / 35.698000; 139.657833 (東高円寺駅)座標: 北緯35度41分52.8秒 東経139度39分28.2秒 / 北緯35.698000度 東経139.657833度 / 35.698000; 139.657833 (東高円寺駅)
駅番号 M04[1]
所属事業者 東京地下鉄(東京メトロ)
所属路線 [1]丸ノ内線
キロ程 20.6 km(池袋起点)
電報略号 ヒコ
駅構造 地下駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[メトロ 1]29,765人/日
-2022年-
開業年月日 1964年昭和39年)9月18日
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東高円寺駅(ひがしこうえんじえき)は、東京都杉並区和田三丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線である。駅番号M 04。杉並区最東端の駅であり、杉並区内で最も新しい駅である。

歴史[編集]

荻窪線の当初計画では設置予定がなく、1961年(昭和36年)11月1日新中野駅 - 南阿佐ケ谷駅間開業時点では、トンネルを将来の需要増大時に駅を新設できる設計とするに留まったが[2][3]1963年(昭和38年)の都電杉並線(14系統)廃止により沿線住民の要望が高まり急遽着手され、1964年東京オリンピックに先立ち開業を迎えた[2][3]

当駅の建設はトンネルの側壁を取り壊し、幅3 m、延長120 mの相対式ホームを構築するものである[3]。工事期間中は営業線との接触事故防止のため、鋼板壁による防護と列車の速度を20 km/hに抑えた徐行運転を行った[3]

年表[編集]

駅構造[編集]

青梅街道直下に相対式ホーム2面2線を有する地下駅である。1番線ホームは中央部分が広くなっているが、これは1986年に真上にある蚕糸試験場跡地再開発事業に伴う出入口移転に際して拡幅されたものであり、朝の沿線学校へ登校する学生・生徒や夕方の周辺住宅帰宅時の混雑緩和につながった。

1番出入口にはエレベーターが併設されている。2番出入口は駅上のマンション内にあり、改札口の先には店舗も営業している。入口脇には書店があり、かつては地上1階・地下1階の中規模な店舗だったが、地上1階に縮小し、その後撤退した。

地下の連絡通路は改札口の外側にあり、開業当時としては珍しかった。これは沿線のキリスト教の教会神父が、自動車であふれた青梅街道を安心して渡れる歩道が必要ということで改札外の設置となったものである。だが連絡通路は地下3階相当と深い位置にあることで渡り切るのに時間が掛かること、そして駅の東の青梅街道上に歩道橋が完成したことから改札外である意義が薄れていた。そのため、2012年6月19日に改札内通路へ変更となった。

地下の連絡通路はエレベーターが無いため、車椅子等での利用の場合、目的地となる駅を確認してから、あらかじめ出入口を選ぶ必要がある。

当駅の設置費用は総額2億5,294万円3,000円である[3]。主な内訳は土木工事費が2億16万5,000円、建築工事費が2,550万円、電気工事費が1,972万5,000円、軌道工事費が249万1,000円、用地費506万2,000円である[3]

のりば[編集]

番線 路線 行先[8]
1 M 丸ノ内線 荻窪方面
2 池袋方南町方面

(出典:東京メトロ:構内図

発車メロディ[編集]

ワンマン運転開始に伴いスイッチ制作の発車メロディ(発車サイン音)が導入されている。

曲は1番線が「羽根をひろげて」(塩塚博作曲)、2番線が「駅にサンキュー」(福嶋尚哉作曲)である[9]

利用状況[編集]

2022年度の1日平均乗降人員29,765人であり[メトロ 1]、東京メトロ全130駅中107位。

近年の1日平均乗降乗車人員推移は下表の通り。

年度別1日平均乗降・乗車人員[10]
年度 1日平均
乗降人員[11]
1日平均
乗車人員[12]
出典
1990年(平成02年) 18,181 [* 1]
1991年(平成03年) 18,164 [* 2]
1992年(平成04年) 17,877 [* 3]
1993年(平成05年) 17,567 [* 4]
1994年(平成06年) 17,186 [* 5]
1995年(平成07年) 31,795 16,601 [* 6]
1996年(平成08年) 31,603 16,466 [* 7]
1997年(平成09年) 31,372 16,132 [* 8]
1998年(平成10年) 31,322 16,121 [* 9]
1999年(平成11年) 30,367 15,833 [* 10]
2000年(平成12年) 29,968 15,712 [* 11]
2001年(平成13年) 30,278 15,959 [* 12]
2002年(平成14年) 30,450 15,734 [* 13]
2003年(平成15年) 30,415 15,738 [* 14]
2004年(平成16年) 30,599 15,581 [* 15]
2005年(平成17年) 30,972 15,619 [* 16]
2006年(平成18年) 31,029 15,699 [* 17]
2007年(平成19年) 31,087 15,694 [* 18]
2008年(平成20年) 31,270 15,805 [* 19]
2009年(平成21年) 30,461 15,504 [* 20]
2010年(平成22年) 30,780 15,591 [* 21]
2011年(平成23年) 30,833 15,684 [* 22]
2012年(平成24年) 31,911 16,065 [* 23]
2013年(平成25年) 33,213 16,753 [* 24]
2014年(平成26年) 33,480 16,904 [* 25]
2015年(平成27年) 34,687 17,553 [* 26]
2016年(平成28年) 35,377 17,841 [* 27]
2017年(平成29年) 36,043 18,173 [* 28]
2018年(平成30年) 36,410 18,353 [* 29]
2019年(令和元年) 35,987 18,131 [* 30]
2020年(令和02年) [メトロ 2]25,111
2021年(令和03年) [メトロ 3]26,752
2022年(令和04年) [メトロ 1]29,765

駅周辺[編集]

バス路線[編集]

青梅街道上にバス停留所が設置されており、東京都交通局関東バスにより運行される以下の路線が発着する。停留所名は都営バスが東高円寺駅前、関東バスが東高円寺駅である。

都営バス
関東バス

隣の駅[編集]

東京地下鉄(東京メトロ)
M 丸ノ内線
新高円寺駅 (M 03) - 東高円寺駅 (M 04) - 新中野駅 (M 05)

脚注[編集]

注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b 東京地下鉄 公式サイトから抽出(2019年5月26日閲覧)
  2. ^ a b c d 東京地下鉄道荻窪線建設史、pp.93・147。
  3. ^ a b c d e f 東京地下鉄道荻窪線建設史、pp.223 - 225。
  4. ^ 帝都高速度交通営団史、p.591。
  5. ^ 帝都高速度交通営団史、p.603。
  6. ^ 「営団地下鉄」から「東京メトロ」へ』(プレスリリース)営団地下鉄、2004年1月27日。 オリジナルの2006年7月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060708164650/https://www.tokyometro.jp/news/s2004/2004-06.html2020年3月25日閲覧 
  7. ^ PASMOは3月18日(日)サービスを開始します ー鉄道23事業者、バス31事業者が導入し、順次拡大してまいりますー』(PDF)(プレスリリース)PASMO協議会/パスモ、2006年12月21日。 オリジナルの2020年5月1日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20200501075147/https://www.tokyu.co.jp/file/061221_1.pdf2020年5月5日閲覧 
  8. ^ 東高円寺駅 時刻表”. 東京メトロ. 2024年4月22日閲覧。
  9. ^ 音源リスト|東京メトロ”. 株式会社スイッチオフィシャルサイト. 株式会社スイッチ. 2019年8月25日閲覧。
  10. ^ 杉並区統計書 - 杉並区
  11. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  12. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
東京地下鉄の1日平均利用客数
  1. ^ a b c 各駅の乗降人員ランキング”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2020年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗降人員ランキング(2021年度)”. 東京地下鉄. 2023年6月27日閲覧。
東京都統計年鑑

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]