東北学院大学

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東北学院大学
正門と本館
正門と本館
大学設置 1949年
創立 1886年
学校種別 私立
設置者 学校法人東北学院
本部所在地 宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3番1号
キャンパス 土樋キャンパス(宮城県仙台市青葉区)
多賀城キャンパス(宮城県多賀城市
泉キャンパス(宮城県仙台市泉区
学部 #教育および研究参照
ウェブサイト 東北学院大学公式サイト
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東北学院大学(とうほくがくいんだいがく、英語: Tohoku Gakuin University)は、宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3番1号に本部を置く日本私立大学である。1949年に設置された。大学の略称はTGU。

概要[編集]

大学全体[編集]

ミッションスクールのひとつであり、リベラルアーツを重視した私立総合大学である。

東北学院大学のルーツは1886年明治19年)に開校された私塾「仙台神学校」(Sendai Theological Training School)に遡る[1]

キリスト教伝道者の育成を目的にこの学校を興したのは、横浜で受洗し、日本最初のプロテスタント教会である日本基督公会の設立に関わった押川方義と、1885年(明治18年)に来日したアメリカ人ドイツ改革派教会宣教師W.E.ホーイである[2]

のちに、押川とホーイが本学を離れた後は、ホーイと同じく、フランクリン・アンド・マーシャル大学で学び、ホーイの推薦によって日本伝道の任に就いていたD.B.シュネーダーが指導的立場に立った。

1891年(明治24年)には、伝道者育成に加え、普通高等教育を施すようになり、校名を「東北学院」に改称。1949年昭和24年)に新制大学として発足し、現在は6学部15学科、7研究科を擁する総合大学となり、2011年平成23年)に創立125周年を迎えた。

先に記した、押川、ホーイ、シュネーダーの3名は、「三校祖」と呼ばれており、特にシュネーダーは、その人格的影響力と学校経営の手腕によって、本学の礎を築いた人物であり、50年にわたり本学の発展に尽力した「東北学院中興の祖」である[3]

建学の精神(校訓・理念・学是)[編集]

東北学院の三校祖、押川方義、W.E.ホーイ、D.B.シュネーダーは、東北学院の建学の精神を、宗教改革の「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」の教育にあるとした。その教育は、聖書の示す神に対する畏敬の念とイエス・キリストにならう隣人への愛の精神を培い、文化の発展と福祉に貢献する人材の育成を目指すものである[4]

東北学院大学学則第1章第1条には、「東北学院大学は、キリスト教による人格教育を基礎として、広く知識を授けるとともに深く専門の学芸を教授研究し、知的、道徳的及び応用的能力を展開させ、もって世界文化の創造と人類の福祉に寄与することを目的とする。」とある[5]

当大学の建学の精神や教育方針を最も的確にしたものとして、旧東北学院中学部校舎の正面入口に掲げられていた「LIFE LIGHT LOVE」という標語の原形である「LIFE, LIGHT AND LOVE FOR THE WORLD」をスクールモットーとした。「命(生命の尊さ)と光(知識・希望)と愛(隣人愛)を世界のために」という意味である[6]


教育および研究[編集]

文系5学部、理系1学部、そして国内では数少ない教養学部を擁し、毎日の「大学礼拝」と「キリスト教学」(全学部全学科で必修科目として、1年次及び3年次の科目として履修)の学習による聖書の教えをもとにした、福音主義キリスト教に基づく教養教育(リベラルアーツ)を重視している。

開校以来の伝統を継承する文学部総合人文学科(旧基督教学科)は、北関東以北で唯一の神学教育機関であり、日本基督教団牧師を始めとするキリスト教伝道者・教育関係者を育成している。

同学部英文学科も同様に長い歴史を持っており、東北地方の英語教育界に数多くの人材を輩出している。大正から昭和初期にかけ「英語の東北学院」と称され、伝統的に英語教育に力を入れている。


学風および特色[編集]

創立時に欧米のリベラルアーツ・カレッジをモデルとしていることから、学術研究・学生生活を含め、自由な学風である。

北関東以北の私立大学では最大規模であり、宮城県を中心に東日本全域から学生を集めている。

沿革[編集]

年表[編集]

年表 沿革
1886年 押川方義、ウィリアム・エドゥイン・ホーイの協力により「仙台神学校」を開校。
1891年 校名を「東北学院」に改称。予科2年・本科4年・神学部3年に学制変更。
1895年 予科・本科を改組、普通科5年・専修部2年(文科・理科)に。
1898年 理科専修部を廃止。
1904年 神学部・専修部を専門学校令による専門科(3年、文学部・神学部)に改組。
1905年 専門科を専門部に、文学部・神学部を文科・神学科に改称。
1925年 神学科を専門部より分離、神学部(第1科・第2科)に。
1928年 専門部予科を廃止、専門部を4年制とする。
1929年 専門部を高等学部に改称、神学部を改組し本科・予科(3年)を設置。
1930年 高等学部師範科に専攻科(1年)を設置。
1936年 高等学部文科を文科第1部、師範科を文科第2部と改称。
1937年 東北学院神学部と明治学院神学部・東京神学社が合併、日本神学校を創立。
1942年 高等学部商科第2部を設置。
1943年 高等学部文科を募集停止、商科を高等商業部に改称。
1944年 東北学院航空工業専門学校を設置。
1945年 航空工業専門学校、東北学院工業専門学校に改称。
1946年 高等商業部を改組、東北学院専門学校(英文科・経済科)を開設。
1947年 工業専門学校が閉校。
1949年 教育基本法学校教育法に基づき、専門学校は新制大学に昇格。
文経学部を設置(専門学校の廃止は1951年)。
1951年 財団法人から学校法人に改組され、「学校法人東北学院」となる。
1962年 工学部を多賀城キャンパスに設置。
1964年 文経学部を文学部経済学部に、文経学部二部を文学部二部と経済学部二部に分離。
大学院文学研究科を設置。
1965年 法学部と大学院経済研究科を設置。
1966年 大学院工学研究科を設置。
1975年 大学院法学研究科を設置。
1986年 東北学院創立100周年。
1988年 泉キャンパスに教養部(文・経済・法学部)を移転。
1989年 教養学部を泉キャンパスに設置。
1993年 住居表示の実施に伴い、泉キャンパスの住所が、泉区市名坂字天神沢9番地1から泉区天神沢二丁目1番1号に変更される。
1994年 大学院人間情報学研究科を設置。
1997年 大学院文学研究科にヨーロッパ文学史専攻とアジア文化史専攻を設置。
1999年 大学設置50周年。
2000年 文学部英文学科、経済学部経済学科と商学科昼夜開講制を導入。
2001年 文学部基督教学科をキリスト教学科に。
経済学部商学科を経営学科に、教養学部教養学科言語科学専攻を言語文化専攻に改称。
キリスト教学科の募集要綱からキリスト者であることを除いた。
2002年 工学部機械工学科を機械創成工学科に、電気工学科を電気情報工学科に、応用物理学科を物理情報工学科に、土木工学科を環境土木工学科に改称。
大学院経済研究科に経営学専攻を設置。
2004年 大学院法務研究科法実務専攻(法科大学院)を設置。
2005年 教養学部教養学科の3専攻を人間科学科言語文化学科情報科学科の3学科に改組、及び地域構想学科を開設。
文学部史学科を歴史学科に改称。
2006年 東北学院創立120周年。
工学部を機械知能工学科電気情報工学科電子工学科、及び環境建設工学科に再編し、工学基礎教育センターを開設。
2009年 経済学部を改組し、新たに共生社会経済学科を設置。
経済学部経営学科は経営学部経営学科に改組。
土樋キャンパス内に東北学院大学博物館を開設。
2011年 東北学院創立125周年。
文学部を改組し、キリスト教学科は募集を停止。
総合人文学科を新設。
2013年 大学院法務研究科法実務専攻(法科大学院)における、2014年(平成26年)の学生募集停止を決定。

基礎データ[編集]

所在地[編集]

  • 土樋キャンパス(宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3番1号)
  • 多賀城キャンパス(宮城県多賀城市中央一丁目13番1号)
  • 泉キャンパス(宮城県仙台市泉区天神沢二丁目1番1号)

教育および研究[編集]

組織[編集]

学部[編集]

大学院[編集]

附属機関[編集]

研究所[編集]
  • キリスト教文化研究所
  • 東北産業経済研究所
  • 経営研究所
  • 社会福祉研究所
  • 英語英文学研究所
  • 教育研究所
  • 東北文化研究所
  • ヨーロッパ文化研究所
  • 宗教音楽研究所
  • 工学総合研究所
  • 人間情報学研究所
  • 法学政治学研究所
  • アジア流通文化研究所
センター[編集]
  • カウンセリング・センター
  • オーディオ・ヴィジュアルセンター
  • 教職課程センター
  • 情報処理センター
  • 産学連携推進センター
  • 入学試験センター
  • 工学基礎教育センター
  • ハイテク・リサーチ・センター
  • バイオテクノロジー・リサーチ・コモン
図書館[編集]
  • シュネーダー記念中央図書館(土樋キャンパス)
  • 多賀城キャンパス図書館(工学部分館)
  • 泉キャンパス図書館(泉分館)
博物館[編集]
  • 東北学院大学博物館

研究[編集]

私立大学学術研究高度化推進事業[編集]
  • オープン・リサーチ・センター整備事業
    • 大学院文学研究科(アジア流域文化論)
    • 大学院文学研究科(ヨーロピアン・グローバリゼーションと諸文化圏の変容に関する研究)
  • ハイテク・リサーチ・センター整備事業
    • 大学院工学研究科(特殊環境下における外場誘起によるナノデバイスの機能性発現および新素材探索)

教育[編集]

  • 大学院教育改革支援プログラム
    • 遺跡遺物資料処理技能開発の日中韓共同推進
  • 社会人の学び直しニーズ対応教育推進プログラム
    • 21世紀のキーテクノロジーを学ぶ
  • 私立大学戦略的研究基盤形成支援事業
    • 環境保全と健常生活のための先端バイオテクノロジーの統合的研究
  • 戦略的大学連携支援事業
    • 仙台圏所在大学等の連携を強化・拡充することによる相互的及び総合的発展

学生生活[編集]

サークル・課外活動[編集]

[7]

1.学生会 (文・経済・経営・法・教養学部)
総合役員会
〜総合役員会は、学生の要望をまとめ、学内の問題や学生会行事について審議する学生総会に次ぐ第二議決機関として11団体で構成されている。〜
学生会代議委員会, 英字新聞会(休部), 応援団, 学生アルバイト委員会, クラブ幹事会, 経済・経営学生ゼミナール協議会, 新聞会, セツルメント会, 体育会常任幹事会, 文化団体連合会, 放送会
体育会
〜体育会には43団体が所属しており、体育会常任幹事会がその所属団体を統括している。〜
合気道部, アメリカンフットボール部, 空手道部, 弓道部, 剣道部, 硬式野球部, ゴルフ部, サイクリング部, サッカー部, 山岳部, 自転車競技部, 自動車部, 柔道部, 準硬式野球部, 少林寺拳法部, 水泳部, スキー部, スキューバーダイビング部, スケート部, 相撲部, ソフトテニス部, 体操競技部, 卓球部, 軟式野球部, ハンドボール部, 馬術部, バスケットボール部, バドミントン部, バレーボール部, フェンシング部, ボウリング部, ボート部, ボクシング部, 洋弓部, ヨット部, ライフル射撃部, ラクロス部, ラグビー部, 陸上競技部, レスリング部, ワンダーフォーゲル部, 硬式テニス愛好会男子, 硬式テニス愛好会女子
文化団体連合会(文団連)
〜文化団体連合会には、文科系のサークルが所属。〜
映画部, 英語英文学研究部,英語会(ESS), 演劇部,奇術研究会, キャロラーズ(女声合唱団), グリークラブ(男声合唱団), 軽音楽部(T.M.S.), 考古学研究部, 写真部, 萩鳳会【法律の勉強】, 将棋部, 書道研究部, 釣友会, 地理研究部, ハイキング部, ヒムネンコール(混声合唱団), 美術部, プレクトラムソサエティー【マンドリン中心の管弦楽】, 邦芸部【茶道・華道】, 漫画研究会, 落語研究会, 旅行研究会, The Catching Tomorrow(TCT)【コンピュータ】, 紙芝居クラブ
クラブ連合会
〜体育会、文化団体連合会とは別になる体育系と文科系のサークルが所属。〜
  • 体育(10団体)
    クラブ連居合道部, クラブ連空手道部, クラブ連剣道部, クラブ連サッカー部, クラブ連卓球部, クラブ連テニス部, クラブ連バスケットボール部, クラブ連バドミントン部, クラブ連バレーボール部, クラブ連ヨット部
  • 文化(7団体)
    クラブ連温泉研究会, クラブ連軽音楽部, クラブ連現代文化研究会, 競技麻雀団体 三色同好会, クラブ連放送メディア研究会, クラブ連旅行研究会, クラブ連ノートテイクサークル
特別団体
  • 大学宗教部の付属機関である聖歌隊(正式名称は東北学院大学宗教部聖歌隊)は、当大学の学生によって組織されていることから、サークル団体と同様に扱われることがある。大学の公式行事であるクリスマス礼拝等では、他の合唱団(グリークラブ、キャロラーズ、ヒムネンコール)と合同で活動している。
  • 吹奏楽団( S.W.E.シンフォニック・ウインド・アンサンブル)はサークル団体として組織されており、かつては全日本吹奏楽コンクールの常連であった(最後の全国大会出場は2002年)。
特別団体(47団体)
〜大学のサークルとして公認された団体。〜
基礎スキー愛好会, 球技研究会, けん玉同好会, 剣道愛好会, 祭友会, 室内合奏団, 推理小説研究会, 卒業記念アルバム制作実行委員会, 卒業祝賀実行委員会, ソフトボール愛好会(VTEC), ソフトテニス愛好会stage, チアリーディングチーム, 手打ちそば研究会, テニス愛好会Fine, 天文同好会, 東洋哲学研究会, トリム運動研究会, 日本語ボランティアサークルHANDS, バドミントン同好会, バレーボールクラブ ZONE, フォークソング愛好会, フライングディスク・アルティメット, サークルUnchain(アンチェイン), 古着愛好会, フランス文化愛好会(休部) , 文芸同好会, 民俗学研究会, モーターバイク愛好会, 幼稚園英語活動サークル, 料理研究会, Ausdruck(アウスドルック)【ジャグリング】, Bridge(ブリッジ)【留学生へのサポート】, Dance Factory's, Extend Hobby Sports【球技】, GUYS(ガイズ)【国際交流】, LIBERO(リベロ)【サッカー・フットサル】, POCKET'S(ポケッツ)【ビリヤード】, reMix(リミックス)【アカペラ】, SEASON(シーズン)【スポーツ全般】, Selfish(セルフィッシュ)【球技全般】, SKP(エスケービー)【スポーツ新聞発行】, SOUND OF NO GENERATION【映画・音楽等カルチャー研究】, SPAβ(スパーシュ)【バスケットボール】, SURGE(サージ)【サーフィン】, S.W.E.【吹奏楽部】, TGタイクラブ(休部), VS-ALL ROUND SPORTS-, 4-LEAVES【仙台のまち起こし】


2.工学部学生会
学生会(4団体)
〜多賀城キャンパスで学ぶ工学部学生が所属する各サークルを統括する組織として4団体で構成。〜
学生会執行委員会, 応援団, 基督教青年会(S.C.A), 代議委員会
体育部(27団体)
〜工学部学生会の体育部には27団体が所属し、文科系学部の学生で構成される体育会とは別に組織され、スポーツを楽しむ学生を主体に活動を行っている。〜
合気道部, アメリカンフットボール部, オフロードバイクサークル, カート部, 空手道部, 弓道部, 剣道部, 硬式庭球部, ゴルフ部, サッカー部, 山岳部, 自動車部, 柔道部, 準硬式野球部, 少林寺拳法部, スキー部, ソフトテニス部, ソフトボール部, 躰道部, 卓球部, ハンドボール部, バスケットボール部, バドミントン部, バレーボール部, 洋弓部, ラグビー部, 陸上部
文化部(16体)
〜20団体で構成される工学部学生会文化部は、文化団体連合会などにはない独自のサークルも多く、多賀城キャンパスを拠点に活発なクラブ活動を展開している。〜
囲碁・将棋部, 英語会(E.S.S.) , エコノパワー研究会, 環境土木工学研究会, 視覚文化研究会, シミュレーション研究会, 写真部, 書道研究部(休部), 通信部, 釣友会(休部), 天文部, 美術部, フォークソング部, ロックバンド部, ロボット研究会, T.G.Machina ものづくり工房
その他公認団体(3団体)
ダンス愛好会(休部), 撞球会, TG sign


スポーツ[編集]

  • 硬式野球部仙台六大学野球連盟に、バスケットボール部は東北大学バスケットボール連盟に加盟している。
  • 毎年、両校と総合定期戦が開催されている。
  • 2016年、サッカー部員3人がアルバイト先のファストフード店で、別の部員や硬式野球部員ら約30人に、正規より8割ほど安い価格で食事を提供していたことが判明。大学は3人を停学処分とし、サッカー部を2月から1年間の対外試合禁止と、半年間の活動停止処分とし、部長が引責辞任した。野球部は活動を自粛し、仙台六大学野球春季新人戦の出場を辞退した[8]

大学関係者一覧[編集]

施設[編集]

キャンパス[編集]

2005年東北大学が青葉山新キャンパス[9]の整備方針を策定した際、同大学の片平キャンパス南地区から電気通信研究所などを移転させて跡地を売却する方針も決めたため、本学は土樋キャンパスに隣接する同地を取得して一体整備する計画を立てた[10][11][12]。計画では、2020年度までに泉キャンパスを土樋地区に統合整備する予定[10]。しかし、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震東日本大震災)による被害が多額にのぼった東北大学が、売却益より移転費用の方が上回る見込みの片平キャンパス南地区の売却を断念したと6月2日に報道された[11]

2016年12月20日、仙台市が設置した仙台市立病院跡地購入事業者選定委員会は、約1万7500平方メートルの跡地の売却に関する優先交渉者として東北学院を選定したことが明らかとなった。売却額は44億円。これによって東北学院は、2021年をめどに東北学院大の教養学部(泉区)と工学部(多賀城市)を跡地に集約し、近接する同大土樋キャンパス(青葉区)と一体的に整備する方針と報じれている[13][14]

土樋キャンパス[編集]

当キャンパスは、北側を南六軒丁通り[15]、東側を猿曳丁通り[16]、南側を土樋通り[17]、西側を米ケ袋鹿の子清水通[18]に囲まれる街区の多くを占める。東北大学片平キャンパスの南側に隣接する文教エリアにあり、周辺は閑静な住宅街である。

当地は広瀬川河岸段丘である仙台中町段丘と同段丘より一段低い仙台下町段丘にまたがっており、両段丘の間の段丘崖の地形に沿って南西方向に凸の状の街区を形成している。当キャンパスは、段丘崖上に並ぶ仙台藩上級家臣の3邸宅(西から佐藤家、柴田家、砂金家)跡地[19]明治になって継いだデフォレスト邸、ブラッドショー邸、明善分寮などの跡地[20]、および、段丘崖下の町人地に広がっている。正門がある南六軒丁通りは、江戸時代にその東端近くで四ツ谷用水支流と交差しており、ここを境に西側が侍屋敷、東側は奥州街道田町の町域となっていた。

住所の「土樋」は段丘崖下の町人地の町名に由来し、江戸時代は仙台弁の影響で「つっとい」と読んだが、現在は共通語標準語に基いて「つちとい」と読む。

キャンパス内には多数の建物が所狭しと建っているが、中でもアメリカ人建築家J・H・モーガン設計したカレッジ・ゴシック様式の2つの建物が目を引く。1つは土樋キャンパスのシンボルであり、正門を入って正面に位置する「本館」である。1925年大正14年)に旧・専門部校舎として建てられ、現在は法人本部が使用している。2014年に国の登録有形文化財に登録された。

もう1つは本館の右手にあり、作家伊藤整が「日本の大学のチャペルで最も美しい。」と絶賛した「ラーハウザー記念礼拝堂」である。名称にある「ラーハウザー」とは、第2代院長であるシュネーダーが米国にて募金活動を行った際、それに賛同し、献金を寄せた、エラー・ラーハウザー嬢に由来する[21]1932年昭和7年)に建てられた当礼拝堂は、約900名を収容でき、堂内にはキリスト昇天を描いた英国製のステンドグラスが正面にあり、その横には、かつて活躍し、形のみを残した米国モーラー社(en:M. P. Moller)製のパイプオルガンが、北関東以北で最も古いパイプオルガンとして現存している。現在は、ドイツハンブルク)のルドルフ・フォン・ベッケラート社(de:Rudolf von Beckerath Orgelbau)による、ネオ・バロックスタイルのパイプオルガンが使用されている。この建物もまた2014年に国の登録有形文化財に登録された。なお、礼拝堂地下室には、東北学院歴史資料館がある。

このほかに大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)[22]、デフォレスト館(旧シップル館)[23][24]も国の登録有形文化財に登録されている。

多賀城キャンパス[編集]

  • 使用学部:工学部
  • 使用研究科:工学研究科
  • 交通アクセス:JR仙石線多賀城駅から徒歩10分。JR東北本線国府多賀城駅から徒歩20分・塩釜駅から徒歩25分。
  • 以前は一部東北本線利用者以外の大半が仙石線多賀城駅を利用していたが、東北本線国府多賀城駅が出来たことで混雑を回避しこちらに乗る利用者も多くなった。

1942年(昭和17年)から多賀城村(当時)に建設開始され稼動した多賀城海軍工廠は、第二次世界大戦後の占領期進駐軍「キャンプ・ローパー」として使用された。その跡地は広大であり、現在は多賀城駐屯地東北管区警察学校多賀城市文化センター仙台港臨海工業地区などに転用されている。当キャンパスもその跡地の一部に設置されており、進駐軍完全撤退後の1961年(昭和36年)9月25日東北財務局に払い下げ申請し、1962年(昭和37年)4月1日に多賀城町(当時)に開設した[25]

キャンパス内には稲荷殿古墳という小型の円墳があり、1981年1982年(昭和56年と57年)に、大学が発掘調査を実施して、7世紀後半の築造と推定した[26]

多賀城駅からキャンパスの方向を見ると、「工学部礼拝堂」の十字架を望見することができる。打放しコンクリートの近代的な礼拝堂には、毎日「大学礼拝」のため、多くの教職員・学生が集まり、祈りをささげている。

礼拝堂の手前には、工学専門図書を収集している「多賀城キャンパス図書館(工学部分館)」と、トレーニングルームや武道場を設けている「工学部体育館」がある。礼拝堂を中心に霊育・知育・体育の教育施設が設置されており東北学院の教育の特徴を総合的にあらわしている。当キャンパス礼拝堂には、ドイツベルリン)のカール・シュッケ社(de:Karl Schuke Berliner Orgelbauwerkstatt)製のパイプオルガンが設置されている。

近年は、隣接している国有地の取得や、老朽化している施設の解体整理を進めており、「工学基礎教育センター」の開設など、教育施設の拡大充実を図っている。なお、同キャンパス内には東北学院幼稚園がある。

泉キャンパス[編集]

  • 使用学部:文学部・経済学部・経営学部・法学部(各1・2年)・教養学部
  • 使用研究科:人間情報学研究科
  • 交通アクセス:地下鉄泉中央駅から徒歩35分。同駅から宮城交通バスを利用し15分。

当キャンパスは1965年(昭和40年)に泉町(当時)において用地取得され、1972年(昭和47年)に東北学院榴ヶ岡高等学校が現榴岡公園の地から移転した。1986年(昭和61年)の東北学院100周年にあわせ更に造成され、東北学院総合運動場として利用された(現在は東北学院陸上競技場などがある)。泉市(当時)が仙台市に合併された1988年(昭和63年)に文系学部の教養部が当地に移転し、仙台市が政令指定都市に移行した翌1989年平成元年)に教養学部が新設された。

約10万坪の広さと最新の教育施設を誇る、豊かな自然に囲まれた最も恵まれたキャンパスである。また、1200名を収容できる当キャンパス礼拝堂には、フランスのアルフレッド・ケルン社(de:Alfred Kern & fils)によるフレンチ・クラシカルオルガンが設置されている。

対外関係[編集]

地方自治体等との協定[編集]

他大学との協定[編集]

[27]


姉妹校[編集]

校祖を同じくする同大学とは関係が深い。

社会との関わり[編集]

メディアへの露出
2006年(平成18年)、映画「アヒルと鴨のコインロッカー」(原作:伊坂幸太郎)のロケ地の一つに選ばれ、泉キャンパス掲示板、2号館前の噴水、大学生協などで大塚寧々瑛太濱田岳などを迎え撮影が行われた。作中では、「青葉学院大学」として登場している。
2008年(平成20年)、TBS系列である東北放送(TBC)制作の深夜バラエティー番組『サンドのぼんやりーぬTV』の第2回放送で、新入生歓迎行事の模様が放送された。部員不足にあえぐ応援団とチアリーディングチームの新入生獲得を手伝うという設定で、お笑いコンビのサンドウィッチマンが登場。同学応援団やチアリーディングチーム、アメリカンフットボール部、放送会らと絡むシーンもある。TBCアナウンサーの名久井麻利はチアリーダー、サンドは学ランのコスプレを披露した。

就職活動[編集]

  • 情報収集のひとつとしてNext Linkageを利用する学生もいる。

系列校[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 東北学院の100年(学校法人東北学院)
  2. ^ 東北学院の「建学の精神」(東北学院大学)
  3. ^ 本学のあゆみ(1886年〜)(東北学院大学)
  4. ^ 東北学院の「建学の精神」(東北学院大学)
  5. ^ 本学教育の理念・目的(東北学院大学)
  6. ^ スクールモットー(東北学院大学)
  7. ^ サークル・課外活動(東北学院大学)
  8. ^ “東北学院大学のサッカー部員3人 バイト先で仲間らに8割引で食事提供”. livedoor news. (2016年5月27日). http://news.livedoor.com/article/detail/11569356/ 
  9. ^ 東北大学新キャンパス構想(東北大学)
  10. ^ a b 仙台経済圏 2010年臨時増刊号
  11. ^ a b 東北大が「片平」一部売却を断念 新キャンパス見直し河北新報 2011年6月2日)
  12. ^ 東北学院創立125周年記念事業 募金へのお願い(東北学院)
  13. ^ “<仙台市立病院跡地>東北学院に44億円で売却”. 河北新報. (2016年12月22日). http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161222_13062.html 2017年3月19日閲覧。 
  14. ^ “<東北学院大>キャンパス集約で空洞化懸念”. 河北新報. (2016年12月29日). http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201612/20161229_13019.html 2017年3月19日閲覧。 
  15. ^ 仙台市道青葉1315号・片平丁線の一部
  16. ^ 仙台市道青葉1311号・田町線
  17. ^ 仙台市道青葉1313号・土樋線の一部。当街区の南辺の区間は「上土樋」と呼ばれた
  18. ^ 仙台市道青葉1321号・米ケ袋鹿の子清水通線
  19. ^ 古絵地図宮城県図書館
  20. ^ 『仙台地図さんぽ』ISBN 978-4-9903231-7-2
  21. ^ ラーハウザー記念東北学院礼拝堂(東北学院大学)
  22. ^ 新着情報:本館・礼拝堂・大学院棟が登録有形文化財(建造物)に答申、2016年1月3日閲覧。
  23. ^ 新着情報:デフォレスト館が国の登録有形文化財に答申、2016年1月3日閲覧。
  24. ^ ただし、デフォレスト館は土樋キャンパス整備計画で保存対象として挙げられていない。東北学院大学土樋キャンパス整備計画、2016年1月3日閲覧。
  25. ^ 平成18年第2回多賀城市議会定例会会議録(第2号)(多賀城市)
  26. ^ 『多賀城市史』第1巻(原始・古代・中世)、多賀城市、1997年、181-183頁。
  27. ^ 協定締結大学(東北学院大学)
  28. ^ 放送大学 平成28年度 単位互換案内

公式サイト[編集]