定員割れ

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定員割れ(ていいんわれ)とは、定員が決められている組織団体などにおいてその定員に満たない状況をいう。定員を満たしていない状態およびその数を欠員(けついん)という。

日本の教育における定員[編集]

学校における定員割れ[編集]

大学・短期大学・高等学校などで生徒数に定員を設けている学校では、新入生に対する通常の入試で定員に満たない場合、2次募集・3次募集などを行う場合がある。2019年に都立日比谷高校が「定員を5人下回った」ことで2次募集を行い、大きな話題となった[1]。また、転入生については、定員を勘案して行われる場合もある[要出典]

大学・短期大学の定員割れ[編集]

日本大学では少子化などの影響による定員割れがみられる[要出典]日本私立学校振興・共済事業団が毎年行っている調査では、2000年代になってから私立大学の定員割れが全体の4割を超えるようになり、2007年度には私立短大の定員割れ率が初の6割超となった[要出典]。また、地方の国立大学においても欠員補充二次募集が毎年のようにかけられている。

ただし、大学の定員割れについて、定員充足率を満たさない状態(100%未満)を指すのか、大学運営に支障がある状態を指すのかといった定義が明確ではなく、大学の学部・学科のうち、1つでも定員割れすると定員割れ大学と認定すべきなのか、もともと定員充足率を満たしにくい宗教系大学を対象とすべきなのかなど、定員割れの定義や認定方法が一様ではない。

文部科学省「平成31年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について」[2]では、定員超過抑制の観点から入学定員充足率が95%から100%の学部等に対して4%、同90%から94%の学部等に対しては2%の経常費補助金増が通達された。すなわち、私立大学の場合、定員充足率が90%以上が望ましい状態とされている。このことから、定員割れの事実が経営難や学生募集の低迷に直結しているものではなく、定員割れと赤字は別事象であることにも留意する必要がある。また、定員充足率80%未満の大学は、2014年の122校(21.1%)がピークで、2015年以降は114校(19.7%)117校(20.3%)90校(15.5%)と減少し、2019年は51校(8.6%)に過ぎない[3]

日本私立学校振興・共済事業団の「平成30(2018)年度 私立大学・短期大学等入学志願動向」[4]によれば、「入学定員充足率が100%未満の大学は19校減少して210校となり、大学全体に占める未充足校の割合は3.3ポイント下降して、36.1%となった」とされる。また、学部系統別の入学定員充足率(大学)では、歯学薬学農学家政が定員充足率100%未満とされる一方で、いわゆる文系の学部系統では定員充足率100%未満の分野は存在しない。たいして、短期大学では「入学定員充足率が100%未満の短期大学は8校増加して212校となり、短期大学全体に占める未充足校の割合は3.3ポイント上昇し、70.4%となった」とされる。学部系統別の入学定員充足率(短期大学)では、人文系を除いた全ての分野で定員充足率100%未満となっている。

私立大学の公立大学化[編集]

山口東京理科大学など定員割れにより存続に苦しむ私立大学が2010年代以降相次いで公立大学へ移行している。(詳細は公立大学法人

脚注[編集]

  1. ^ 名門・日比谷高校が定員割れで「二次募集」、一体なぜ? 「学芸大附属の大量追加合格」が影響か” (日本語). キャリコネニュース (2019年3月5日). 2019年10月22日閲覧。
  2. ^ 平成31年度以降の定員管理に係る私立大学等経常費補助金の取扱について(通知):文部科学省” (日本語). 文部科学省ホームページ. 2020年2月1日閲覧。
  3. ^ Fランク大学が都市部で消滅へ~激戦の大学受験事情とは(石渡嶺司) - Yahoo!ニュース” (日本語). Yahoo!ニュース 個人. 2020年4月8日閲覧。
  4. ^ 平成 30(2018)年度 私立大学・短期大学等 入学志願動向”. 日本私立学校振興・共済事業団. 2019年10月22日閲覧。

関連項目[編集]