赤羽駅

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赤羽駅
東口(2010年5月29日)
あかばね
Akabane
所在地 東京都北区赤羽一丁目1-1
北緯35度46分40.9秒 東経139度43分15秒 / 北緯35.778028度 東経139.72083度 / 35.778028; 139.72083座標: 北緯35度46分40.9秒 東経139度43分15秒 / 北緯35.778028度 東経139.72083度 / 35.778028; 139.72083
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 アネ
駅構造 高架駅
ホーム 4面8線
乗車人員
-統計年度-
89,489人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1885年明治18年)3月1日
乗入路線 5 路線
所属路線 宇都宮線
高崎線直通含む)
東北本線列車線)
キロ程 13.2km(東京起点)
上野から尾久経由で9.8 km
尾久 (5.0 km)
(11.0 km) 浦和*
所属路線 湘南新宿ライン
(東北本線貨物線)
池袋 (5.5** km)
(11.0 km) 浦和*
所属路線 京浜東北線
(東北本線電車線)
キロ程 13.2km(東京起点)
大宮から17.1 km
東十条 (1.8 km)
(2.6 km) 川口*
所属路線 埼京線
赤羽線・東北本線別線)
キロ程 5.5km(池袋起点)
大崎から18.9 km
十条 (2.0 km)
(1.5 km) 北赤羽
備考 みどりの窓口
区 東京都区内
正式な線路名称
- 埼京線十条方は赤羽線
- 他の路線は東北本線
* 当駅 - 川口間に東京支社大宮支社境界あり(当駅から東十条方・尾久方は東京支社管内)
** 池袋 - 当駅間の営業キロは赤羽線経由で算出
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西口(2010年5月29日)
西口(2010年5月29日)
ホーム(2010年5月29日)
ホーム(2010年5月29日)

赤羽駅(あかばねえき)は、東京都北区赤羽一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

乗り入れ路線

当駅を経由する路線は、線路名称上は東北本線赤羽線の2路線であり(詳細は路線記事および「鉄道路線の名称」を参照)、このうち東北本線を当駅の所属線とし、赤羽線は当駅を終点としている。東北本線は主に湘南新宿ラインが走行する東北貨物線(通称)、尾久駅経由の列車線である宇都宮線(正式路線愛称)のほか、田端駅 - 当駅 - 浦和駅経由の電車線である京浜東北線(通称)、武蔵浦和駅経由の埼京線(通称)が分岐している。

当駅を経由する路線名称と各運転系統名称は以下のとおり。

  • 東北本線
    • 宇都宮線上野駅 - 尾久駅 - 大宮駅を経て小山駅宇都宮駅方面を結ぶ東北本線の中距離電車。上野駅発着系統と、上野駅・東京駅経由で東海道線に直通する上野東京ライン系統がある。
    • 高崎線 : 線路名称上の起点は大宮駅だが、同駅以南で東北本線の列車線(宇都宮線)に乗り入れている。宇都宮線同様に、上野駅発着系統と上野東京ライン系統がある。
    • 湘南新宿ライン : 東北本線の東北貨物線(通称)を走る中距離電車。
    • 京浜東北線 : 東北本線の大宮駅以南で主に各駅停車運転する通勤電車。
    • 埼京線 : 東北本線の別線から当駅を経て赤羽線に直通運転する通勤電車。
  • 赤羽線
    • 埼京線 : 赤羽線から当駅を経て東北本線別線に直通運転する通勤電車。

当駅付近の東北本線は通称電車線・列車線・貨物線(通称東北貨物線)の3複線となっており、電車線は京浜東北線電車、列車線は宇都宮線・高崎線の上野東京ラインおよび上野駅発着列車、貨物線は貨物列車と湘南新宿ラインほか東武直通特急、他の新宿発着特急などが走行する。当駅より上野方面は経路も異なり、電車線は王子方面、列車線は尾久方面を経由する。なお貨物線の列車は、ホームがないさいたま新都心駅を通過する。

歴史

  • 1885年明治18年)3月1日 - 日本鉄道により地上駅として開業。品川駅に至る路線(品川線。のちの山手線)の分岐駅として設置された。
  • 1906年(明治39年)11月1日 - 鉄道国有法により国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定により東北本線の所属となる。
  • 1972年昭和47年)7月15日 - 線路区間表示が改定され、山手線池袋 - 赤羽間が赤羽線として分離、改称される。
  • 1973年(昭和48年)4月24日 - この日の夜に順法闘争中の乗客とのトラブルから暴動が発生。これをきっかけに上野新宿などでも暴動(首都圏国電暴動)が発生したため、翌25日いっぱいまで首都圏国鉄線麻痺状態に陥った。
  • 1978年(昭和53年)10月1日 - 東北新幹線の上野延伸工事とそれに伴う赤羽線10両化に伴う高架化工事のため、当駅付近の東北貨物線が単線化される。その後、単線区間は東十条駅付近から荒川橋梁付近にまで延長され、現在の5番線が完成・開通するまで単線運転が続けられた。
  • 1983年(昭和58年)
    • 3月2日 - 赤羽線の高架が完成し、同線が発着する5番線を高架(現7番線)に切り換え。この高架ホームは将来的な赤羽駅周辺の立体交差化を意識したものだったが、京浜東北線との相互の乗り換えが不便となり、完全高架化完了まで利用客には不評だった。
    • 10月2日 - 池袋駅の新ホーム使用開始により、赤羽線の編成を8両編成から10両編成に変更。
  • 1984年(昭和59年)2月1日 - 大宮以南で東北貨物線を経由する当駅止まりの上り中距離電車を朝混雑時に運転開始。赤羽線の高架下を走る東北貨物線(当時単線)に7番線ホームが設けられる。
  • 1985年(昭和60年)9月30日 - 東北新幹線の開業に伴い、見返りとして建設された武蔵浦和駅経由の通勤新線(東北本線の別線)が開業し、当駅を介して赤羽線と一体化して列車を運行開始、運転系統名を埼京線(通称)とした。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
  • 1990年平成2年) - 駅付近の「開かずの踏切」による慢性的な交通障害を解消するため、駅の高架化工事開始。
  • 1998年(平成10年)
    • 4月26日 - 高架化完了。「開かずの踏切」が全廃された。
    • 12月6日 - 未完成だった東北貨物線上り線用の高架が完成し、当駅付近の東北貨物線が20年ぶりに複線に復帰、現5番線の使用が開始される[1]
  • 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月26日 - 「エキュート赤羽」開業。
    • 9月23日 - 北口コンコースのリニューアル・拡張及び「エキュート赤羽」全面開業。

駅構造

ホーム

島式ホーム4面8線を有する高架駅である。改札は北改札口と南改札口の2か所で、それぞれ西側と東側に出口がある自由通路形式となっている。一番西側の埼京線ホーム(7・8番線)の直上を東北新幹線が通過している。

以前は地上駅で、京浜東北線は盛土上にホームが設置され、東北本線と赤羽線は地平ホームの橋上駅舎などとなっていたが、東北新幹線上野延伸工事に伴う地下通路の新設、1983年の赤羽線ホーム(当時は5番線、現在の7番線)の高架移設などにより当駅は内部構造が入り組んでしまい、高架ホームを地下の乗り換え通路を介して階段で行き来する構造であるにもかかわらずエスカレーターなども設置されていなかったことから、マスコミに「都内一健康的な駅」と揶揄されたこともあった。本来は一斉に完全高架化を行うべき所を東北新幹線建設を優先し、残りの高架化が遅れたことが原因である。このような構造上の問題もあり、埼京線と京浜東北線の乗り換えなどに非常に時間が掛かっていた。また、宇都宮線・高崎線の当時の池袋発着列車の経路である東北貨物線は、当駅前後が単線で、上り・下り列車とも同一ホームの発着となっていた。1990年から約8年かけて駅や付近の線路の高架化工事および立体交差化工事を施工し完全高架化された後、各線相互の乗り換えは容易になった。但し、当駅は山手線の東西各方面への列車が合流する分岐駅であり、ホーム間移動する乗客が多い。 京浜東北線はラッシュ時の一部に当駅発着の設定があり、埼京線もラッシュ時や昼間の一部に当駅発着の設定があるほか、早朝と深夜には赤羽線区間の当駅 - 池袋間の運転がある。このため、両線とも大宮寄りに引き上げ線がある。

各ホームの乗車位置には3つの四角形が設置されており、真ん中に北区のシンボルマークが配されている。

当駅から大宮駅へ向かう列車が数多く発着するため、駅の階段付近には各路線の所要時間が掲示されている。

上野東京ライン開業以降、3番線の上野東京ライン経由の列車には「この列車は池袋・新宿・渋谷には停車いたしません。5番線・7番線をご利用ください。」と、5番線の湘南新宿ライン経由の列車には「この列車には上野・東京・川崎には停車いたしません。1番線・3番線をご利用下さい。」と放送で案内されるようになった。

湘南新宿ラインが浦和に停車する前は、各ホームの駅名表示板の隣の駅名はすべて異なっていた。

番線 路線 方向 行先 備考
1 京浜東北線 南行 上野東京横浜磯子方面 横浜駅から根岸線へ直通
2 北行 川口浦和大宮方面
3 宇都宮線(東北線)・高崎線 上り 上野・東京・品川・横浜・小田原熱海方面
上野東京ライン含む)
東京駅から東海道線へ直通
4 下り 浦和・大宮・宇都宮高崎方面
5 湘南新宿ライン 南行 新宿・横浜・大船・小田原・逗子方面 大船駅から東海道線・横須賀線へ直通
6 北行 大宮・宇都宮・高崎方面
さいたま新都心通過)[2]
大宮駅から宇都宮線高崎線へ直通
7 埼京線 南行 池袋・新宿・大崎りんかい線方面 大崎駅から東京臨海高速鉄道りんかい線へ直通
8 北行 武蔵浦和・大宮・川越方面 大宮駅から川越線へ直通
  • 本項では上野東京ラインのラインカラーを紫で示すが、実際のホーム案内はオレンジで案内されている。

なお2013年3月16日に浦和駅に湘南新宿ライン列車が停車するようになって以降も、以前の名残で4番線への案内板にのみ「浦和・大宮・宇都宮・高崎方面」と表記される状態が続いている。

  • 発車メロディーは、1番線が「mellow time」、2番線が「春 トレモロver.」、3番線が「すすきの高原V1」、4番線・7番線が「高原」、5番線が「牧場の朝 赤羽ver.」、6番線が「アマリリス 赤羽ver.」、8番線が「せせらぎ」となっている。

設備

改札内コンコースに設置されているフルカラーLED式発車標(上野東京ライン開業前)

2007年2月には、改札口・駅コンコース内にフルカラーLED発車標が設置された。この発車標には大宮・新宿両駅までの最速列車を示す表示部があるが、現在は何も表示されておらず機能していない。また、2011年9月には液晶ディスプレイによる発車標がリニューアル工事で新設されたエキュート赤羽内のコンコースに新設された。表示内容は上記の発車標と同様のものである。

駅舎は岩淵水門(通称・青水門)をイメージして造られている。

南側の改札内コンコースには、吉野家とJR東日本の外食グループ会社であるジェイアール東日本フードビジネス (JEFB) との業務提携によるJR駅構内2号店「駅の牛丼 吉野家 JEFB(ジェフビー)」があったが、2012年8月末で閉店した。

北側の改札内コンコースは、リニューアル工事が完了し、拡大し、後述のエキュート赤羽が開業した。

エキュート赤羽

北改札内に2011年3月26日に開業したジェイアール東日本都市開発が開発・運営する改札内商業施設。同年9月23日に南改札寄りの増設エリアの整備が完了し、全面開業した。多数のスイーツデリ系ショップを中核とし、コンビニエンスストアNEWDAYS」、カフェBECK'S COFFEE SHOP」、蕎麦店「そばいち」、書店「BOOK EXPRESS」などのほか、雑貨店、婦人衣料店などが出店している。出店店舗の一覧・詳細情報は公式サイト「ショップ一覧」を、営業時間は公式サイトトップページを参照。

ビーンズ赤羽

北改札の北側改札外からの高架下、途中東京都道460号中十条赤羽線ガード下を挟み、大宮方約350メートルに渡り設置されているショッピングセンター

飲食店や雑貨などの販売店を始め、ビバホームスポーツオーソリティユザワヤなどが出店している。 駅ビルであるが、駐車場も備え、自家用車利用者も顧客として取り込んでいる(駅駐輪場も併設)。

元々は、北口改札前 - 都道460号ガード下までの間が「アルカード赤羽2」・ガード下から北側が「アルカード赤羽3 生活提案館」という名前であったが、2010年、南口改札外にあった「アルカード赤羽1」を「エキュート赤羽」に転用する為に閉鎖し、「1」が欠けた状態で残った北口改札外の「2」「3」が存在するという状態となっていたが、4年後の2014年11月13日「ビーンズ赤羽」として統合・リニューアルした。[3]ジェイアール東日本都市開発が開発・運営。

利用状況

2014年度の1日平均乗車人員は89,489人である[4]。JR東日本管内で第47位だが、他の鉄道会社の路線への乗り換えができない駅としては大森駅三鷹駅に次いで第3位である。

当駅は、埼玉県川口市蕨市戸田市さいたま市などや、それ以北の同県内の都市から東京都心部へ移動する際に経由する駅であり、また山手線と併走する西側の埼京線・湘南新宿ラインと東側の京浜東北線・宇都宮線・高崎線への分岐点であることから、多くの乗り換え客が集中する。そのため、当駅ではエキュート赤羽開業とともに乗り換え経路を増加させ、乗り換え客の利便性向上を図った。

近年1日平均乗車人員の推移は下表の通りである。

年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)

年度別1日平均乗車人員[* 1]
年度 1日平均
乗車人員
出典
1953年(昭和28年) 46,593 [東京都統計 1]
1954年(昭和29年) 49,971 [東京都統計 2]
1955年(昭和30年) 52,532 [東京都統計 3]
1956年(昭和31年) 57,153 [東京都統計 4]
1957年(昭和32年) 61,687 [東京都統計 5]
1958年(昭和33年) 66,003 [東京都統計 6]
1959年(昭和34年) 73,455 [東京都統計 7]
1960年(昭和35年) 80,755 [東京都統計 8]
1961年(昭和36年) 86,929 [東京都統計 9]
1962年(昭和37年) 98,529 [東京都統計 10]
1963年(昭和38年) 107,911 [東京都統計 11]
1964年(昭和39年) 112,416 [東京都統計 12]
1965年(昭和40年) 114,935 [東京都統計 13]
1966年(昭和41年) 119,768 [東京都統計 14]
1967年(昭和42年) 123,764 [東京都統計 15]
1968年(昭和43年) 124,848 [東京都統計 16]
1969年(昭和44年) 116,474 [東京都統計 17]
1970年(昭和45年) 109,074 [東京都統計 18]
1971年(昭和46年) 107,560 [東京都統計 19]
1972年(昭和47年) 103,200 [東京都統計 20]
1973年(昭和48年) 104,474 [東京都統計 21]
1974年(昭和49年) 106,501 [東京都統計 22]
1975年(昭和50年) 95,134 [東京都統計 23]
1976年(昭和51年) 99,255 [東京都統計 24]
1977年(昭和52年) 96,044 [東京都統計 25]
1978年(昭和53年) 94,121 [東京都統計 26]
1979年(昭和54年) 92,079 [東京都統計 27]
1980年(昭和55年) 89,874 [東京都統計 28]
1981年(昭和56年) 89,222 [東京都統計 29]
1982年(昭和57年) 88,386 [東京都統計 30]
1983年(昭和58年) 87,497 [東京都統計 31]
1984年(昭和59年) 86,466 [東京都統計 32]
1985年(昭和60年) 85,940 [東京都統計 33]
1986年(昭和61年) 83,145 [東京都統計 34]
1987年(昭和62年) 83,276 [東京都統計 35]
1988年(昭和63年) 87,104 [東京都統計 36]
1989年(平成元年) 87,068 [東京都統計 37]
1990年(平成02年) 87,460 [東京都統計 38]
1991年(平成03年) 88,438 [東京都統計 39]
1992年(平成04年) 86,759 [東京都統計 40]
1993年(平成05年) 87,534 [東京都統計 41]
1994年(平成06年) 86,529 [東京都統計 42]
1995年(平成07年) 86,361 [東京都統計 43]
1996年(平成08年) 84,896 [東京都統計 44]
1997年(平成09年) 81,930 [東京都統計 45]
1998年(平成10年) 80,594 [東京都統計 46]
1999年(平成11年) [JR 1] 80,197 [東京都統計 47]
2000年(平成12年) [JR 2] 82,041 [東京都統計 48]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

年度別1日平均乗車人員[* 1][* 2]
年度 1日平均
乗車人員
出典
2001年(平成13年) [JR 3] 82,141 [東京都統計 49]
2002年(平成14年) [JR 4] 83,585 [東京都統計 50]
2003年(平成15年) [JR 5] 85,083 [東京都統計 51]
2004年(平成16年) [JR 6] 85,238 [東京都統計 52]
2005年(平成17年) [JR 7] 86,459 [東京都統計 53]
2006年(平成18年) [JR 8] 87,339 [東京都統計 54]
2007年(平成19年) [JR 9] 88,632 [東京都統計 55]
2008年(平成20年) [JR 10] 88,351 [東京都統計 56]
2009年(平成21年) [JR 11] 88,085 [東京都統計 57]
2010年(平成22年) [JR 12] 86,869 [東京都統計 58]
2011年(平成23年) [JR 13] 87,346 [東京都統計 59]
2012年(平成24年) [JR 14] 88,140 [東京都統計 60]
2013年(平成25年) [JR 15] 89,742 [東京都統計 61]
2014年(平成26年) [JR 16] 89,489

駅周辺

赤羽駅付近空中写真(1974年撮影 国土画像情報オルソ化空中写真(国土交通省)より)
赤羽駅付近空中写真(1974年撮影 国土画像情報オルソ化空中写真(国土交通省)より)
赤羽駅付近空中写真詳細(1974年撮影 国土画像情報カラー空中写真(国土交通省)より)
赤羽駅付近空中写真詳細(1974年撮影 国土画像情報カラー空中写真(国土交通省)より)

当駅は旧赤羽村域に建設されたため、駅名は「赤羽駅」とされたが、当駅の北部は宿場町として有名であった旧岩淵宿であり、旧岩淵宿が旧赤羽村などと合併した際の町名は旧岩淵町とされていた。しかし、当駅周辺は次第に経済的に発展するようになり、かつ知名度から見ても、駅名となった「赤羽」という地名は「岩淵」よりも有名になった。そのため、戦後、岩淵という地名を完全に消滅させ、すべて赤羽に改称する計画が生じたが、地域の住民運動により、平成時代においても「岩淵」という地名は残存し、かつ埼玉高速鉄道東京地下鉄(東京メトロ)南北線の駅名は赤羽岩淵駅とされている。しかし、旧岩淵宿域は完全に赤羽の経済圏ならびに生活圏になっている模様である。

当駅周辺は主に北区の商業の中心となっている。東北本線の線路が地上にあった頃は、駅の前後に「開かずの踏切」が点在し、東西の街は鉄道によって事実上分断されていたが、高架化の完成によってこれが解消され、高架下にも商業施設が多数入居し、東口・西口側双方から利用できる。

東京都青少年・治安対策本部の調査(2013年7月発表)[5]によれば、赤羽駅周辺の放置自転車数は平成24年度において都内ワースト1位である(平成22年度調査以降、都内ワースト1位が続いている)。

北改札口・東口

南口(東側含む)
古くからの商業地が広がっている。複数の商店街が周辺に点在するほか、パチンコ店や居酒屋も多く、南側には歓楽街も広がっている。戦後の早い時期に行われた区画整理により、南北に走る北本通りを中心とした比較的整備された街並みとなっている。

地下鉄南北線・埼玉高速鉄道線の赤羽岩淵駅との間は東口より徒歩10分程度離れている。そのため、埼玉高速鉄道線開業の際にも国際興業バスは埼玉高速鉄道線とほぼ並行して走る赤羽駅東口 - 鳩ヶ谷公団住宅・川口市立医療センター線を廃止していない。なお、当駅を通る列車の運行に支障が生じた際の振替輸送では、赤羽岩淵駅を利用するように指示が出されることがある。

北改札口・西口

南口(西側含む)
1980年代から1990年代にかけての再開発によって、駅前には大型スーパーマンションが建ち並んでいる。そこを通り抜けると周囲は住宅地となっており、周辺が丘陵地帯であることもあって、大きな道路や商業施設は存在しない。北側一帯の丘陵地には赤羽台団地が広がっており、その下を駅前からの道路が赤羽台トンネルで貫通し、北赤羽駅方面と連絡している。

路線バス

東口と西口にバスターミナルがあり、国際興業バスのほか、関東バス東京都交通局の路線が発着する。 2015年4月1日からは、羽田空港行の空港連絡バスが東口9番のりばに発着するようになった。

東口発着

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 所管 備考
1番 赤21 荒川大橋川口元郷駅・坂口・南鳩ヶ谷駅・鳩ヶ谷庁舎 鳩ヶ谷公団住宅 国際興業 鳩ヶ谷 深夜バス
赤23 荒川大橋・領家工場街・鹿浜 西新井駅 赤羽
赤23-3 荒川大橋・領家工場街・鹿浜 西新井大師西駅 深夜バス
2番 赤13 峯八幡宮・戸塚安行駅 東川口駅北口 川口 深夜バス
赤26 鹿浜橋・椿二丁目・加賀団地・入谷町 舎人団地
赤27 鹿浜橋・椿二丁目・江北陸橋下・西新井大師 西新井駅 赤羽 深夜バス運行
赤27-3 鹿浜橋・椿二丁目 江北陸橋下 土曜1便のみ運行
3番 赤12 川口駅東口・上青木交番 東浦和駅 鳩ヶ谷 深夜バス
赤25 新田二丁目・ハートアイランド入口 ハートアイランド循環 赤羽
赤25-2 ハートアイランド東
4番 赤06 北赤羽駅入口・浮間工場街 浮間舟渡駅 午前9時~午後1時のみ運行
赤11 川口駅東口・西川口駅東口・蕨駅東口 南浦和駅西口 戸田 深夜バス
5番・9番 赤31 上十条五丁目・大和町・豊玉北・野方駅北口 高円寺駅北口 国際興業
関東
赤羽
阿佐谷
赤95 上十条五丁目 赤羽車庫 国際興業 赤羽 出入庫
6番 赤20 荒川大橋・川口元郷駅・坂口・南鳩ヶ谷駅・鳩ヶ谷庁舎・新井宿駅 川口市立医療センター 鳩ヶ谷 日中のみ運行
赤21 荒川大橋・川口元郷駅・坂口・南鳩ヶ谷駅・鳩ヶ谷庁舎 鳩ヶ谷公団住宅
8番 イーハトーブ号 平泉駅水沢駅北上駅花巻駅 紫波中央駅 岩手県交通 北上 夜行
無番 王57 岩淵町・北区神谷町・王子駅 豊島五丁目団地 都営
9番 空港連絡バス (直行) 羽田空港 国際興業
東京バス
京浜急行バス
戸田
足立
京浜島
  • (深夜急行バス)
  • 深夜バス1時10分発は始発停留所の赤羽駅東口のみ乗車可能である。その他は降車のみ扱う。
  • 1~4番停留所は東口駅前ロータリー内に、それ以外の停留所は駅東口からそれぞれ徒歩3~5分程の少々離れた場所にある。

西口発着

乗場 系統 主要経由地 行先 運行事業者 所管 備考
1番 赤56 志村坂上・中台三丁目・西台駅 高島平操車場 国際興業 志村
赤56-2 志村坂上 志村三丁目駅 出入庫
赤56-3 中台三丁目 深夜バス運行
2番 赤73 志村坂上・志村三丁目駅・蓮根駅・西台駅・高島平駅 西高島平駅 深夜バス
赤52 赤羽西六丁目・本蓮沼駅 蓮沼循環 赤羽
赤54 桐ケ丘高校・赤羽北三丁目・赤羽郷 桐ヶ丘循環
赤54-1 赤羽郷・赤羽北三丁目・体育館 朝のみ
体育館・赤羽北三丁目・赤羽郷 夕のみ
赤96 体育館・赤羽北三丁目・赤羽郷 赤羽車庫
赤54-2 桐ケ丘高校・赤羽北三丁目・体育館 桐ケ丘高校・体育館循環
3番 赤53 志村一丁目・前野町三丁目 ときわ台駅 深夜バス運行
赤71 北赤羽駅入口 浮間舟渡駅 深夜バス
赤72 北赤羽駅入口・浮間舟渡駅 戸田公園駅 深夜バス
4番 赤51 本蓮沼駅・大和町・豊島病院 池袋駅東口
赤57 【トンネル経由】本蓮沼駅・大和町・豊島病院 日大病院 池袋
赤羽
赤57-2 【トンネル経由】本蓮沼駅 大和町 赤羽 夜間のみ
5番 赤58 師団坂通り 東京北医療センター
赤80-2 【トンネル経由】赤羽郷 赤羽車庫 出入庫
6番 赤50 姥ヶ橋・十条駅・北区役所 王子駅
7番 赤02 志村三丁目駅・大東文化大学・赤塚庁舎 成増駅北口 志村
赤83 北赤羽駅入口・志村坂下 志村三丁目駅 出入庫
8番 赤01 志村三丁目駅・練馬北町車庫・平和台駅豊島園 練馬駅 練馬
赤85 志村三丁目駅・練馬北町車庫 平和台駅 出入庫
9番(坂下乗場) 赤50の王子駅行、赤51の池袋駅東口行・赤58の東京北医療センター行が停車
  • 深夜バス1時10分発は始発停留所となる赤羽駅西口のみ乗車可能である。その他は降車専用である。
  • 90年代前半までは赤02を除く西口を発着する全ての系統が坂下乗り場からの発着であった。(当時の赤02は東口発着)

赤羽駅リニューアル計画

工事中の「アルカード赤羽1」跡地。案内表示板は仮設のもの。

JR東日本では、2011年1月19日に「赤羽駅リニューアル計画」を発表した[6]。リニューアルはすべて北改札内であり、内容は以下の通り。

  • 駅部中央に乗り換え用の新コンコースを整備し、利便性を向上させる。さらに新コンコース内に各ホームとを連絡するエスカレーターを設置する。
  • 床・天井のリニューアルおよび案内サインを再配置し、わかりやすくする。
  • 改札内商業施設「エキュート赤羽」(開発・運営:ジェイアール東日本都市開発)を開業し、便利で快適に利用できるようにする。

なお、この北改札内のリニューアルのため、発表以前より工事が始まっており、南改札に面した改札外商業施設「アルカード赤羽1」は2010年9月までに閉鎖された。アルカード赤羽1は建物の構造・位置関係上北改札内にあった従来の店舗と壁一つ隔てて隣接しており、新コンコースとエキュートはアルカード赤羽1の用地を転用する。また、北改札内にあった従来の店舗も同年末までに全店閉店したほか、ホーム上の一部店舗も閉鎖・撤去となった。

工事は2期に分けて実施され、2011年3月に北改札内のリニューアルとエキュート赤羽の一部先行オープンが、同年9月に乗り換えコンコースの整備・エスカレーターの設置が行われたほか、エキュート赤羽が全面オープンした。これにより、駅部中央部分が改札内扱いになるとともに、改札内店舗の面積は大幅に拡張された。なお、南改札口の反対側への改札口の設置はされていない。

計画・構想中の路線

隣の駅

東日本旅客鉄道
宇都宮線・高崎線
快速「ラビット」「アーバン」
上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅
通勤快速・普通
尾久駅 - 赤羽駅 - 浦和駅
湘南新宿ライン
特別快速・快速・普通
池袋駅 - 赤羽駅 - 浦和駅
京浜東北線
快速・各駅停車
東十条駅 - 赤羽駅 - 川口駅
埼京線
通勤快速
十条駅 - 赤羽駅 - 武蔵浦和駅
快速
十条駅 - 赤羽駅 - 戸田公園駅
各駅停車
十条駅 - 赤羽駅 - 北赤羽駅

脚注

  1. ^ 鉄道ピクトリアル』第49巻第3号、電気車研究会、1999年3月、82頁。 
  2. ^ 6番線はホームの発車標など、3・4番線同様に単に「宇都宮線(東北線)・高崎線」と案内される場合がある。
  3. ^ ビーンズ赤羽
  4. ^ JR東日本 各駅の乗車人員
  5. ^ 「都内における駅前放置自転車の現況について」
  6. ^ 2011年夏、赤羽駅が生まれ変わります (PDF) - 東日本旅客鉄道プレスリリース

出典

JR東日本の1999年度以降の乗車人員
東京都統計年鑑
  1. ^ 東京都統計年鑑(昭和28年) (PDF)
  2. ^ 東京都統計年鑑(昭和29年) (PDF)
  3. ^ 東京都統計年鑑(昭和30年) (PDF)
  4. ^ 東京都統計年鑑(昭和31年) (PDF)
  5. ^ 東京都統計年鑑(昭和32年) (PDF)
  6. ^ 東京都統計年鑑(昭和33年) (PDF)
  7. ^ 東京都統計年鑑(昭和34年)
  8. ^ 東京都統計年鑑(昭和35年)
  9. ^ 東京都統計年鑑(昭和36年)
  10. ^ 東京都統計年鑑(昭和37年)
  11. ^ 東京都統計年鑑(昭和38年)
  12. ^ 東京都統計年鑑(昭和39年)
  13. ^ 東京都統計年鑑(昭和40年)
  14. ^ 東京都統計年鑑(昭和41年)
  15. ^ 東京都統計年鑑(昭和42年)
  16. ^ 東京都統計年鑑(昭和43年)
  17. ^ 東京都統計年鑑(昭和44年)
  18. ^ 東京都統計年鑑(昭和45年)
  19. ^ 東京都統計年鑑(昭和46年)
  20. ^ 東京都統計年鑑(昭和47年)
  21. ^ 東京都統計年鑑(昭和48年)
  22. ^ 東京都統計年鑑(昭和49年)
  23. ^ 東京都統計年鑑(昭和50年)
  24. ^ 東京都統計年鑑(昭和51年)
  25. ^ 東京都統計年鑑(昭和52年)
  26. ^ 東京都統計年鑑(昭和53年)
  27. ^ 東京都統計年鑑(昭和54年)
  28. ^ 東京都統計年鑑(昭和55年)
  29. ^ 東京都統計年鑑(昭和56年)
  30. ^ 東京都統計年鑑(昭和57年)
  31. ^ 東京都統計年鑑(昭和58年)
  32. ^ 東京都統計年鑑(昭和59年)
  33. ^ 東京都統計年鑑(昭和60年)
  34. ^ 東京都統計年鑑(昭和61年)
  35. ^ 東京都統計年鑑(昭和62年)
  36. ^ 東京都統計年鑑(昭和63年)
  37. ^ 東京都統計年鑑(平成元年)
  38. ^ 東京都統計年鑑(平成2年)
  39. ^ 東京都統計年鑑(平成3年)
  40. ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
  41. ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
  42. ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
  43. ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
  44. ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
  45. ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
  46. ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
  47. ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
  48. ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
  49. ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
  50. ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
  51. ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
  52. ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
  53. ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
  54. ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
  55. ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
  56. ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
  57. ^ 東京都統計年鑑(平成21年)
  58. ^ 東京都統計年鑑(平成22年)
  59. ^ 東京都統計年鑑(平成23年)
  60. ^ 東京都統計年鑑(平成24年)
  61. ^ 東京都統計年鑑(平成25年)
JR・地下鉄の統計データ

関連項目

  • 日本の鉄道駅一覧
  • 喜劇 駅前開運 - 赤羽駅周辺の商店街が舞台のコメディ映画。1960年代後期の赤羽駅駅舎が映像に残ると共に、前述の開かずの踏切が「宝くじ踏切」としてエピソード化されている。

外部リンク