草津 (列車)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
草津
651系1000番台使用の「草津」(2014年3月 宮原駅)
651系1000番台使用の「草津」
(2014年3月 宮原駅
運行事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
列車種別 特急列車
運行区間 上野駅 - 万座・鹿沢口駅
経由線区 東北本線高崎線上越線吾妻線
使用車両
(所属区所)
651系1000番台電車
大宮総合車両センター
運行開始日 1985年3月14日
備考 2014年3月現在のデータ
特急草津・水上の併結による14両編成
(2003年7月28日 浦和駅)

草津(くさつ)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が主に上野駅 - 万座・鹿沢口駅間を東北本線高崎線上越線吾妻線経由で運行する特急列車である。

本項では、吾妻線で運転されていた優等列車の沿革についても記述する。

概要[編集]

東京都から、群馬県吾妻郡草津町にある草津温泉へのアクセスとして、1960年6月臨時準急列車として、上野駅 - 長野原駅(現在の長野原草津口駅)間で運転を開始。

1962年6月に定期列車となり、1966年急行列車になった。1985年3月に特急列車化されている。列車名は、草津温泉が由来となっている。

運行概況[編集]

現在は全区間・全列車7両編成で運転している。

土休日の31号・32号を除く列車は2010年12月4日のダイヤ改正で「水上」の定期運転が廃止されるまでは上野駅 - 新前橋駅間で特急「水上」と併結した14両編成で運転されており、その後も上野駅 - 新前橋駅間で14両編成による運行が行われ、いずれの場合も新前橋駅で増解結が行われていた。2012年3月17日のダイヤ改正で「草津」の14両編成の運用が廃止された。

なお、分岐点である渋川駅ではなく新前橋駅で「水上」号との増解結を実施する理由は、作業要員の合理的な配置を行うためである[1]。(新前橋駅には高崎車両センターが併設されている為、作業員が常駐している。)

過去には全車指定席の臨時列車「草津白根」が運転されたことがあった。末期には年間を通じて土曜休日のみ定期的に運行していた(最繁忙期には、これに平日の運転を追加する形態であった)。

停車駅[編集]

上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - (上尾駅) - 熊谷駅 - 〔深谷駅〕 - 〔本庄駅〕 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 中之条駅 - 〔群馬原町駅〕 - 川原湯温泉駅 - 長野原草津口駅 - 万座・鹿沢口駅

  • ( )は毎日運転の1 - 4号は通過[2]、〔〕は毎日運転の1 - 4号は停車するが土休日運転の31,32号は通過
  • かつては、桶川駅鴻巣駅新町駅小野上温泉駅に停車していた列車があったが、現在は全列車が通過となる。ただし、臨時列車の一部は桶川駅に停車するものもある。

使用車両・編成[編集]

2013年3月16日以降の編成図
「草津」
1 2 3 4 5 6 7
G
凡例
G=グリーン車座席指定席
指=普通車座席指定席
自=普通車自由席

定期列車では651系1000番台が使用されている。2014年3月15日のダイヤ改正前は185系200番台が使用されていた。このほか臨時列車は、183系1000番台を使用し、普通車のみの6両編成で運転されている。なお、185系を使用していた2013年3月16日のダイヤ改正により、グリーン車の位置が6号車から4号車に変更されていた。

担当車掌区[編集]

競合交通機関[編集]

草津温泉にはJRバスの草津温泉駅があり、列車到着後にJRバス関東志賀草津高原線のバスが草津温泉まで運転されている。国鉄バス時代から「草津温泉ゆき」の鉄道・バス通し乗車券を持って、この列車に多くの乗客が利用していたが、現在連絡運輸は廃止されている。JRバス関東も現在では、新宿 - 草津温泉駅間に「上州ゆめぐり号」の高速バスを運行している。

沿革[編集]

185系「新特急草津」
「草津白根」
「あがつま草津」
  • 1960年昭和35年)6月1日:臨時準急列車として「草津」が上野駅 - 長野原駅(現在の長野原草津口駅)間で運転開始。
  • 1961年(昭和36年)10月1日:名称をひらがな書きの「くさつ」に変更し、毎日運転になる。また、臨時列車として気動車準急列車の「上越いで湯」「草津いで湯」が運行される。
  • 1962年(昭和37年)
    • 6月10日:「くさつ」が定期列車化され、「草津」に名称を変更。気動車で運転されるようになる。
    • 7月:ダイヤ改正により2往復は「草津」、1往復は「草津いでゆ」の3往復体制になる。
  • 1966年:「草津」が急行列車化。
  • 1967年:長野原線の電化により「草津」「草津いで湯」を電車化し、長野原線の急行列車を「草津」に統一。この改正から165系電車に車種変更。定期・不定期列車を含めて6往復で、定期列車の1往復は長野原線内は普通列車として運転。
  • 1971年(昭和46年)
    • 3月7日:長野原 - 大前間の延伸開業により、路線名を「吾妻線」に改称。「草津」の運行区間を万座・鹿沢口駅まで延長。毎日運転の定期列車は1日5往復、うち1往復(上り一番列車と下り最終列車)は吾妻線内を快速列車とした。
    • 4月20日:吾妻線初の特急列車として、臨時特急「白根」が157系電車により運転開始。
  • 1975年(昭和50年)12月:「白根」の使用車種を183系電車に変更。
  • 1982年(昭和57年)3月新前橋電車区に新製配置された185系電車が「草津」の一部で運用を開始する。
  • 1982年(昭和57年)11月15日ダイヤ改正により「白根」が「草津」の一部を吸収し定期列車化。「急行草津」1往復、「特急白根」4往復体制となる(朝の上り「白根2号」と夜の下り「白根7号」は吾妻線内快速列車)。「急行草津」は165系電車、「特急白根」は185系電車での運行となった。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:「急行草津」、「特急白根」をエル特急新特急草津」に統一され、草津号の定期列車の車種も185系電車に統一された。
    • 「新特急草津」は4往復体制、上り2号と下り7号は吾妻線内快速列車。
  • 1988年(昭和63年):草津7号、吾妻線内が普通列車化される。
  • 1989年平成元年):「新特急草津」7号が長野原草津口駅止まりとなる(吾妻線内は普通列車とし、行楽シーズンや年末年始などの多客期は、長野原草津口駅 - 万座・鹿沢口駅間を臨時普通列車として延長運転)。
  • 1992年(平成4年):小野上温泉駅開業により、同年以降は温泉・イベントシーズン時に小野上温泉駅に臨時停車するようになる。
  • 1997年(平成9年):万座・鹿沢口駅までの臨時普通列車運用が消滅。
  • 1998年(平成10年):臨時列車の一部に183・189系電車による列車が運行される。名称として、「リゾート草津」などが挙げられる。
  • 2002年(平成14年):エル特急、新特急の名称廃止。特急「草津」となる。
  • 2005年(平成17年)10月 - 11月:新宿駅発着の「四万草津号」が運転される。
  • 2005年(平成17年)12月10日:「草津白根」が土曜・休日運転の定期列車になる。
  • 2006年(平成18年):草津7号が全区間特急扱いとなり、長野原草津口止まりとなる。
  • 2007年(平成19年)3月18日:ダイヤ改正により、次のように変更。
    1. 早朝上りの2号(万座・鹿沢口発6:59、吾妻線内快速列車)と夜の最終下り7号(上野発17:00)の廃止により3往復体制となる。これにより「あかぎ」との併結が解消。
    2. また、「草津白根」が「草津」に統合されて廃止。
    3. 全車両禁煙化
  • 2007年(平成19年)11月:新宿駅発着の「あがつま草津」が運転される。
  • 2010年(平成20年) 9月、吾妻線の優等列車名「草津」が登場以来50周年を迎えた。
    • 大宮総合車両センター所属の185系電車OM03編成が80系電車を模した黄かん色と緑2号を使った「湘南色」に塗り替えられ、運用に就いた(車両は「あかぎ号」「水上号」と共通運用のため、両列車でも見られた)。
  • 2011年(平成23年)7月-9月リゾートやまどり使用による新宿駅発着の「リゾート草津」が運転される。
  • 2012年(平成24年)3月17日:ダイヤ改正で下り1号(上野発7:20)、上り6号(万座・鹿沢口発16:24)が廃止となり、毎日運転の列車は2往復(土休日のみ3往復)となる。また、新前橋駅以南での14両編成による運行が廃止となり、全列車・全区間7両編成での運行となる。
  • 2014年(平成26年)3月15日:ダイヤ改正で使用車種が651系に置き換えられる。
列車名の由来
  • 「白根」:草津温泉が麓にあたる草津白根山に由来する。

脚注[編集]

  1. ^ 『鉄道ジャーナル』通巻498号(2008年4月号)p95
  2. ^ 土休日は臨時停車する場合あり。

関連項目[編集]