痛快なりゆき番組 風雲!たけし城

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痛快なりゆき番組 風雲!たけし城
ジャンル バラエティ番組
演出 三角英一
渡辺香
岩原貞雄
ほか
出演者 ビートたけし
たけし軍団
たけし軍団セピア
ほか、#出演者も参照
オープニング 作曲:小野寺忠和
製作
プロデューサー 桂邦彦
三角英一(後期)
制作 TBS
放送
音声形式モノラル放送
放送国・地域日本の旗 日本
痛快なりゆき番組 風雲!たけし城
放送期間1986年5月2日 - 1989年4月14日
放送時間金曜 20:00 - 20:54
放送分54分
号外版 風雲!たけし城
放送期間1987年10月4日 - 1988年5月29日
放送時間日曜 10:30 - 11:24
放送分54分
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痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』(つうかいなりゆきばんぐみ ふううん たけしじょう)は、1986年5月2日から1989年4月14日までTBSで放送された視聴者参加型のアトラクションバラエティ番組。略称は「たけし城」。放送時間は毎週金曜 20:00 - 20:54 (日本時間)。

CS放送TBSチャンネルでレギュラー版(日曜9:00-9:55)およびスペシャル版(不定期)を再放送中[1]

概要

内容

  • ビートたけしが城主を務める難攻不落の「たけし城」を討ち落とすため、毎回約100人の一般応募者からなる攻撃軍を谷隼人“隊長”が率い、緑山スタジオに作られた、たけし軍が仕掛けた数々の難関(ゲーム)を攻略する。
  • 難関を攻め行くうちに攻撃軍は次々と脱落していき、最終的に勝ち残り城主たけしを討ち落とした者が賞金100万円を獲得するルールだが、滅多なことでは最後まで勝ち残る者は出ないほどの過酷さを誇っていた。また、珍プレー好プレーなどを見せた挑戦者には「敢闘賞」として賞金10万円(学生大会では奨学金5万円)が贈られた。常連挑戦者も少なからずおり、複数回敢闘賞を受賞した「敢闘賞の常連」も存在する。
  • 各難関は基本的にその時点で勝ち残っている攻撃軍の全員が挑戦するが、撮影時間、挑戦者の人数・体力を考慮して失格者が定数に達した時に、その他の出場者は不戦勝として次に進めることもあった。
  • 「子供の頃の原っぱでの冒険ごっこや泥遊びを再現したかった」という趣向で番組の企画にはたけし自ら携わり、セットには総工費1億円がかけられた(番組内では「20世紀最大の工事だった」と喧伝された)。
  • スペシャル版として、谷隊長に城主の座を奪われたたけしが城奪還のために挑戦者となる回や、都道府県選抜・外国人・女子大生・中高生大会や、ペアで挑戦する親子・カップル大会などが行われた。
  • 中盤からはたけし軍団によるチャレンジコーナー(デモンストレーション)が挿入され、着ぐるみなどの扮装でゲームに挑戦し、失敗した軍団メンバーのうち1人だけが「おしおき洞窟」でクレーン宙吊りやホースによる水責めなどの罰ゲームを受けるコーナーがあった。これらのコーナーは姉妹番組である『号外版 風雲!たけし城』(後述)に引き継がれた。
  • レギュラー回での提供クレジットでは前クレではオープニングゲームの中で出し、後クレではスタッフロール→EDの後にブルーバックで提供出しをした。
  • 年数回、基本的に「金曜ナイター」や「日本有線大賞」で休止した。

番組の変遷・終焉とその後

  • ワールドプロレスリング』(テレビ朝日)や、『太陽にほえろ!』(日本テレビ)など、強力な裏番組の牙城を打ち崩す人気を得る。のちに、テレビ朝日の『ミュージックステーション』、日本テレビの『ジャングル』、テレビ東京の『クイズところ変れば!?』などとの視聴率競争にも互角に戦った[独自研究?]
  • 1988年から番組リニューアル、緑山スタジオまたはスタジオセットでのコントコーナーが導入された。内容はたけし軍団がさまざまな罰ゲームに近いゲームに挑戦したり、城主と家老があの手この手で谷隊長を倒そうとするが必ず失敗するパターンのコント、時代劇映画サスペンスドラマパロディコントなど。しかし、番組のマンネリ化は避けられず、『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)、同年10月に開始した『もっとあぶない刑事』(日本テレビ系)などの裏番組が人気を得ると共に視聴率が低迷し[独自研究?]、1989年4月に放送終了した。ちなみに最終回にはたけし城(模型)が火を噴き、焼失するという演出が行われた。
  • 番組の最高視聴率は24.7%(『オールスター感謝祭』調べ)。
  • レギュラー放送終了後も『金曜テレビの星!』などの特別番組枠で数回放送された。また、たけし城も数年の間シンボル的に緑山スタジオに残されていた。
  • 2005年4月2日には『オールスター感謝祭』内の企画として赤坂の再開発地区に「竜神池」と「ジブラルタル海峡」の2つを、当時の雰囲気そのままに再現して放送された。「ジブラルタル海峡」では本放送時にはなかった初田啓介アナの実況を加えた。この時の殿は松尾伴内扮する「ビートたけしくん人形」(しばらくして面を外した)、家老はそのまんま東が担当。東は「『SASUKE』の原点ともいえるのが、この『たけし城』」と紹介した。谷隼人は「旅番組以外の久々の仕事だった」とのこと。
  • 2009年11月20日・2010年2月26日に、この番組を収録したDVD-BOXメディアファクトリーより2巻発売された。

出演者

難関

城主たけしとの決戦へたどり着くまでに、8種〜9種の難関(ゲーム)が待っている。番組開始から終了まで109のゲームが作られた。人気で長く続いたものも多いが、1回で終わったものや、火事で焼失したものもあった。「○○でポン」と名の付くゲームがいくつかあるが、これは桂プロデューサーがかつて手がけた番組「笑ってポン!」が由来である。

主なゲーム

国境の壁
制限時間内に2メートル以上ある高い塀を越える。
国境の坂
制限時間内に滑りやすい坂(水がまかれている)を越える。補助のためのロープがぶら下がっているのだが、雨が降ると滑って全く登れなくなるという難点があったため、国境の壁、国境の関所に変更された。国境の関所と違い、坂を乗り越えた先の滑り台の終点が池になっていた。
国境の関所
「国境の壁」のリニューアル。「国境の壁」とほぼ同じだが、支柱などが設けられているため、難易度は少し高くなっている。中高生大会ではロープが垂れ下がっていた。
国境のパーフェクション
手持ちのパズルピースを正しい場所に当てはめる。
最初の難関にはこれらの「国境」シリーズの他にも、パン食い競走の「腹がへっては戦はできぬ」、カップル大会限定の最初の関門「ベッドでベットリ」などもあった。
第一砦
挑戦者全員が一斉にスタートし、待ち構えるたけし軍団(隊長:初期・そのまんま東、後期・大森うたえもん)と水鉄砲の撃ち合いをしながら砦を越えてゆく。額の的を破かれると失格。たけし軍団はヘルメットにバイザーが付属しており、顔面が保護されていた。BGMはテレビ映画『サンダーバード』テーマ曲。
悪魔の館
いくつもの部屋に分かれた館を抜ける。中には2人の悪魔(ストロング金剛と上田馬之助→丹古母鬼馬二)が潜んでおり、悪魔に捕まり顔を墨で黒く塗られるか館の周りの池に落ちると失格。ただし、一旦悪魔に捕まっても振り切って逃げ切れば失格とはならない。初期は部屋の形が四角形(12部屋、池は1か所)だったが、後に六角形(16部屋、池は2か所)に変更。さらにその後バージョンアップ、部屋数の増加と悪魔側も亜仁丸レスリー加入で3人体制となった。当初は自力で抜けないといけなかったが、親子・カップル大会ではパートナーが上からナビゲートして館を抜けるルールとなり、末期では通常でも谷隊長がナビゲートする形となった。BGMは映画『燃えよドラゴン』のアレンジ版。
本来はいくつもある部屋を通り越さなければならないが、一度挑戦者の1人が壁の上に乗って強引にクリアしたことがあり、以降この行為は禁止とされた。池に落ちる際、挑戦者が悪魔を道連れにし敢闘賞を受賞するなどのエピソードもある。
既述のメンバー以外には、岡田正典や大富士も悪魔役を担当した。
ザ・ロンゲストヤード
アメフトのユニフォームの着ぐるみを着たたけし軍側の妨害をかわし、倒されずにゴールを目指す。妨害する人数は、男性挑戦者には7名(初期は8名)・女性挑戦者には5名。また、複数で挑戦する回や挑戦者がくじ引きでたけし軍の人数を決める回もあった。
アドベンチャーゾーン
横スクロール式テレビゲーム風デザインのアスレチックコースを、制限時間(セット上部の悪魔メカが先にゴールに到達する)までにゴールを目指す。途中には数々の妨害や障害物が待ち構え、コースアウトして池に落ちたら失格。時間切れの場合、ゴール地点の丹古母鬼馬二に池へ突き落とされ失格。BGMはゲーム『ファンタジーゾーン』のBGM「PROME」。
竜神池
池の上の飛び石を使って向こう岸まで渡りきる。池に落ちると失格。ただし水面に浮いているだけで、固定されていないトラップの石もあった(この石を踏んでも、沈む前に走り抜けて渡れば可)。石は土台の上にバネで固定されており、バネを緩める事で沈む石を配置できる。そのため毎回沈む石の位置は変えられる。数あるゲームの中で一番人気だった。BGMは映画『ランボー』挿入曲。なお初期はこの池を渡りきっても次の「自由への壁」を突破できなければクリアとはならなかった(のちに自由への壁は竜神池から独立)。
夏休み子供大会では、石から石への距離が遠くて飛び移れない小さな子供のために、谷隊長が橋代わりとして全身を使って渡らせていた。
アレンジ版として、スペシャル版越後湯沢決戦での「とんで雪だるま」(発泡スチロール製の雪だるまの頭上を渡ってゴールを目指す。雪だるまの中には頭が外れるものがあり、落ちると失格)や北海道予選での「プロデューサーがおこった」(番組プロデューサーの似顔絵が描かれた巨大こけしの頭上を渡ってゴールを目指す。)がある。
自由への壁
壁に張られた4つの扉のうち1つを選んで破っていく。4つの壁を通過できれば成功となる。破れない堅い壁の扉や、網の張られた扉を選ぶと失格。途中で「よろい注」が邪魔をする。初期は、竜神池の終わりに1~2枚だけ設置されていた。1つ目の壁は破れない壁が1枚(失敗率25%)。2枚目と4枚目は破れない壁が2枚(失敗率50%)。よろい注がいる3枚目の壁は1枚が破れない壁で1枚は網のトラップとなっている(失敗率50%)。
本来破れない扉に当たると失格だが、その扉を強引に破壊してしまいクリアした者や、扉に当たった反動でよろい注に体当たりし、さらに反動で隣りの扉を破りクリアした者などがいた。
遥かなる自由への壁
自由への壁をリニューアルし、最初の難関となったもの。扉が8つに増えたが堅い壁を選んでも失格にはならない。挑戦者全員が一斉にスタートし、10枚の壁を抜けたらゴール地点で小麦粉の中からボールを探してクリア。
第二砦
第一砦同様、水鉄砲と的を付けて砦を越えてゆくが、こちらは1対1対決。敵側のたけし軍団は動きづらい着ぐるみ姿で自滅することが多く、また守備隊長の城みちるが実は最弱だったこともあり、失格者が非常に少なかった。時にはたけし自らも戦闘機に扮して(「たけしの双子である影武者」という設定)登場し、攻撃軍と戦うこともあった。城は第二砦での不甲斐無い戦いぶりから、ヒット曲の「イルカに乗った少年」や『すもうでポン』でのまわしの色をネタにされるなど番組内でいじられキャラと化していった。
これは玉RUN
第二砦をリニューアルした「玉RUN砦」が舞台(守備隊長:城みちる)。コース上を転がり落ちてくる小さな岩や巨大な岩を、三箇所に存在する安全地帯を使いつつ避けながら、ゴールの頂上まで駆け上がる。安全地帯にはたけし軍団が待機し、挑戦者が長時間いられないようコース上に押し戻す。岩石に轢かれたら失格。岩石に触れても通路の端に逃げ、かすめる程度であれば失格とはならない。岩石を真っ正面で受けて転落したり、安全地帯のたけし軍団を巻き添えにして転落する挑戦者もいた。BGMはゲーム『ボンバーマン』のアレンジ版。難関の右側に岩石運搬用のリフトも設置されていた。
すまきで玉RUN
挑戦者はすまき状に体を縛られた状態で、巨大なドングリを避けながら坂道を上って行く。なおこのゲームは何らかの不具合か放火が原因と思しき火災に見舞われ、新聞では見出しに「不運!たけし城」と書かれるニュースにもなった。そのため、第76回(1988年1月22日放送分)の1度きりで終了となってしまった。
どんぶらこっこ
水が流れる坂の上を、大きなお椀に乗って滑っていく。最終地点で池に着水した時に、お椀から落ちなければクリア。ただし、坂の上でお椀から落ちても着水までにお椀に戻ればセーフとなる。
アレンジ版として、スペシャル版の北海道予選での「すべってポン」(お椀の代わりにゴムチューブ状のソリを使用、雪上の斜面を滑り、ゴール地点までソリから落ちなければクリア。)がある。
すもうでポン
まず、くじ引きでたけし軍側からの対戦相手を決め、その相手と相撲を取って勝てば合格。対戦相手は、元力士(元二子山部屋の忍竜、元九重部屋十両の大富士)から、城みちる・すがぬま伸などといった中堅所、そして最弱の起き上がりこぼし型人形“コニシキ君”まで、実力差が極端で運任せな要素が大きかった。時には番組プロデューサーも対戦相手として登場したこともあった。ごくわずかに忍竜に勝利、または一歩手前まで追いつめた挑戦者もおり、敢闘賞10万円を獲得した。その一方、コニシキ君に押し倒されて負けた者もいた。行司は初期はガダルカナル・タカ、後に渡嘉敷勝男が担当。
バリエーションに、土俵の周りが海の「すもうでチャッポン」(スペシャル版の沖縄予選で登場)、尻相撲で対戦する「尻ずもうでポン」(女子大生大会で登場)などがあった。
コンドルは飛んで行く
コンドルの着ぐるみを着て滑車の着いたひもにつり下げられ、途中にあるの人形を足で掴み終点にたどりつく。兎を捕れなかったり途中で落としたりしたら失格となり、終点でガスを吹きかけられる。挑戦者にボールをぶつける妨害役のポップコーンはこのゲーム以降、ラテンアメリカ風の衣装が定番となった。
キノコでポン!
回転するキノコ型のセットにしがみつき、対岸まで渡りきる。女性挑戦者は補助具としてロープを使っても良い(雨天時は男性も使用可)。後に着陸地点がコース途中の浮島に変更された。なお、ゲーム名はハガキによる視聴者からの公募で決まった(その視聴者は特別招待されゲームにチャレンジし、成功した)。公募で命名が決まる前の仮タイトルは「未確認飛行キノコ」。BGMは映画『インディ・ジョーンズ』テーマ曲。
だるまさんがころんだ
10名の挑戦者が巨大なだるまの着ぐるみを着て、子供の遊びの「だるまさんがころんだ」の要領で坂を上っていく。坂の上に到着した先着で数人(だいたい4名)が合格。鬼役(主に島田洋七扮する“ガキ大将”、初期はそのまんま東が担当)が挑戦者の方を向いているのに動いたら失格となり、坂の下へ転がされる。転んで自滅しても失格。転んだ挑戦者の巻き添えをくって失格になるケースも度々あった。BGMはアーケードゲーム『ソンソン』挿入曲。
戦場にかける橋
板の上に腹這いになり、池の上に作られたローラーの付いたレールを滑る。チキンレースの要領で、ゴール地点(緑の矢印が書かれている地点)にぴったりたどり着く。通り過ぎて池に落ちると失格。また、ゴール地点に届かずに止まると岡田正典扮する“海坊主”が出現し池に突き落とされる。BGMは同名の映画『戦場にかける橋』挿入曲。
バリエーションとして親子大会での「かわいい子には旅をさせろ」(子が飛行機型のボードに乗り、親が尾翼を押してレールを滑らせゴール地点を目指す)がある。
天国と地獄
ロープにしがみつき、ターザンのごとく対岸に着地する。途中で泥に落ちると失格。初期は直線状に進むだけのものだったが、後に「新・天国と地獄」としてリニューアル、円形の軌跡を辿るようにぐるりと回って対岸に着地するルールになった。BGMはオッフェンバックオペレッタ天国と地獄』。
親子の重み/愛の重み
ペア大会(親子・カップル)限定ゲーム。水上に浮かぶシーソーの両端に2人で乗り、沈まないように歩調を合わせながら10台のシーソー全てを渡りきる。途中で池に落ちると失格。
ローラーゲーム
7本の巨大なローラーの上を落ちないようにバランスをとりながら渡っていく。BGMはアルバム『ゴジラ伝説II』の『怪獣大戦争マーチ』。
かるたでおて柄
手の形をした巨大な着ぐるみに入って、読み上げられたカルタの取り札を他の人より早く取る(実際には札の上で倒れる)。初期の頃は1ゲームにつき挑戦者10人で行い、先着7人がクリア。後に挑戦者と妨害役のたけし軍団各5人ずつで行い、先着5人がクリア。読み手は城みちる(初回のみ金田一春彦)、判定はラッシャー板前、島田洋七、ポップコーン、亜仁丸レスリー等が担当。BGMはゲーム『スカイキッド』のアレンジ版。
バリエーションに、計算問題が出題され正解の数字の札を取る「カルタでお勉強」、イントロクイズ版の「カルタでドン」などがあった。また、スペシャル版では沖縄予選での「水中カルタでお勉強」(取り札がプールの底にある)、越後湯沢決戦での「温泉カルタ」(取り札が露天風呂の底にある)があった。
チャレンジ競馬
馬の着ぐるみとローラースケートを着用し、障害物のあるコースでレースする。6人対戦でゴールした先着2人がクリア。実況役は初期は夏木ゆたか、後に宮内鎮雄が担当。
とびだせ青春!
マシン(マラドーナッテンノ君)が高く放つサッカーボールをキャッチする。ただし、足場が泥沼(スペシャル版の北海道予選では雪上)なので、動きが取りにくい。BGMは太陽がくれた季節(ゲーム名の元ネタとなったドラマ『飛び出せ!青春』の主題歌)のアレンジ。
じゃじゃ馬ならし
ロデオの馬型マシンに乗りながら、制限時間内に水鉄砲でコウモリ型の標的を落とす。制限時間をオーバーしたり、ロデオから転落すると粉を吹き付けられて失格。
まさかのドミノ
巨大な10数枚のドミノ牌の上を落ちないようにバランスをとりながら渡っていく。『KUNOICHI』の「倒連板」の原型ともなっている。難易度はかなり高く、1歩目ですぐ転落する挑戦者が非常に多かったが、中高生大会では身軽な故か比較的クリア率が高かった。
アレンジ版に、親子大会での「親子の絆」(ドミノ牌が2列に並んでおり、親子が紐でつながれた状態で同時に渡ってゴール地点を目指す)がある。
アニマルBANG(ドカン)
亜仁丸が所属していたパ・リーグ6球団のユニフォームを模した大きな着ぐるみ(後述の「君も宇野くん」のものと同型)を着て、平均台を落ちないよう進んでゴールを目指す。途中で亜仁丸の投げる振り子型の巨大野球ボールによる邪魔が入る。
跳んでおめでとう!
棒高跳びの要領で池をわたり、対岸に着地する。池に落ちると失格。オランダのスポーツ「フィーエルヤッペン」が元ネタ。
コリントでポン!
球状のカプセルの中に入り、巨大なコリントゲームを模したセットを転がる。ドクロのボックスに入ったら失格。カプセルがどの方向に転がるか解らないほぼ運任せであった上、挑戦者の恐怖感が強かったことから、数回で終了。跡地は「どんぶらこっこ」となる。
玉ったもんじゃない
巨大なコリント台の上からボールを落とし、下に駆け降りてダイブしながら鍋でそのボールをキャッチする。途中でのボールの位置は谷隊長(親子大会の場合は子供)がナビゲートしてくれるが、最終的にはボールが転がり落ちる一瞬が頼り。後にコリント台の先に半透明の板が設置され、ボールの位置がわずかながら分かりやすくなったが、ダイブした先は泥沼で、成功しても失敗しても泥まみれとなる。本放送終了後に放送されたスペシャル版の九州予選では、有明海干潟にセットが組まれた。
引っぱり地獄
数本のヒモから1本選び壁の向こうの見えない対戦相手と綱引きをする。運が悪いと、金剛・丹古母・亜仁丸・馬之助の4人組、ブルドーザー等と対戦する羽目になる。運が良ければ、すがぬま伸や当時アイドルの畠田理恵子豚等と対戦するということもあった。
ペッタンコ
マジックテープ製の粘着スーツを着てロープにぶらさがり、対岸の壁に張りつく。失敗すると亜仁丸扮する“蜘蛛男”から放水の罰を受ける。『東京フレンドパーク』の「ウォールクラッシュ」の原型とも言える。
まわってコマネチ
回転する2本の平均台を渡りゴールを目指す。平均台から落ちると失格。初期は粉のクッションが下に敷かれていたが「まわってコマネチII」へリニューアルの際、池に変更された。BGMはゲーム『ナッツ&ミルク』のアレンジ版。
ビーチボーイズ&ギャルズ
動くサーフボードに乗り、直線状のコース上下に配置されたサメ型・ウーパールーパー型の障害物をかわしてゴールする。途中で落ちると失格。後にまわってコマネチと合体した「まわってビーチボーイズ&ギャルズ」となった。
まわってビーチボーイズ&ギャルズ
回転する平均台の先に着けられたサーフボードに乗り、ウーパールーパー型の障害物をかわしてゴールする。池に落ちると失格。途中で島田洋七扮する“島娘”のいる島に上がり、その端で再びサーフボードに乗るが、ここで乗りそこねても失格。また、カップル大会ではスタート地点〜中間の島は男性が挑戦し、島〜ゴール地点は、島で待機していた女性が挑戦。途中で失敗すると、島で待機するパートナーも池に突き落とされる。BGMはザ・ビーチ・ボーイズの『サーフィンUSA』のインストゥルメンタル版。
がんばれホエールズ
クジラのハリボテをかぶせた自転車を漕ぎ、凸凹道、シーソーがある曲がりくねったコースを通り抜ける。途中に黒色のバレーボール砲弾での妨害が入る(妨害役はストロング金剛と丹古母鬼馬二が担当)。途中で倒れたら失格。BGMはゲーム『スターソルジャー』のアレンジ版。
スペシャル版京都予選では「南極物語がんばれホエールズ」としてスケート場内(氷上)にセットが組まれた。
地震だ爺さん
男性は爺さん、女性は婆さんのカツラと衣装をつけた挑戦者5人ずつが重ねた座布団の上に正座し、起震車のような構造の部屋で規定時間が過ぎるまで地震のような激しい横揺れに耐える。大きな直方体のスポンジ上に座布団が重なっているため、非常にバランスは悪い。座布団は崩れても良いが、本人が床に接触した時点で失格となる。BGMはアルバム『ゴジラ伝説II』の『地球防衛軍』。
バリエーションに、親子大会ではカメの着ぐるみを着た親の上に浦島太郎に扮した子供が乗る「地震だカメさん」、高校生大会では二宮金次郎の扮装をする「地震だ金次郎」があった。
君も宇野くん
プロ野球12球団のユニフォームの着ぐるみを着た状態で、ポップコーンが打ち上げるフライをキャッチする。ゲーム名は、1981年にショートフライをオデコに当てた珍プレーで有名な元・中日ドラゴンズ選手・宇野勝に由来。BGMはジェームス・ラストの『Vibrations』。
スターボーリング
ボウリングのピンの形をした着ぐるみを着て、ボウラーが転がす巨大ボールに耐える。倒れたら失格。10人ずつ挑戦し、ピンの位置は事前の抽選(トランプを引く)で決まる。後方両端の7・10番が有利とされている。足が縛られている上、男性はハンデとして後ろ向きに待機する。プロボウラー中山律子がボウラー役で出演したこともある。ちなみにボウラー役を担当した城みちるは数回ガーターを出すというミスを犯し、「おしおき洞窟」でクレーンで吊るされるお仕置きを受けた事がある。
アレンジ版として、スペシャル版北海道予選での「雪だるまさんがころんだ(雪だるまさんすべった)」(氷上で雪だるま人形1体の後ろに雪だるまの着ぐるみを着た5人が待機し、亜仁丸が投げる巨大パックに押されて台から落ちると失格。「スターボーリング」とは逆に、前方の1・2番が有利)がある。
街かどテレビ
コーナー司会は本家本元『街かどテレビ11:00』司会の大木凡人スナックバーを模したセットでカラオケを歌詞を見ずに歌うことができたら合格。曲のジャンルは演歌、ポップス、フォーク、童謡、洋楽に至るまで幅広く、歌う曲目は完全に運次第。部屋に入ってマイクを握ったとたん曲が流れ出し、緊張のあまり歌えなくなることも。1コーラス歌い切ればバニーガールに迎えられて出口へ誘導されるが、歌えないと審査をつとめるヤクザ役(関山耕司・横溝貴之など)に追い出され失格。スペシャル版の北海道予選ではヤクザ役の代わりに着ぐるみのタコの墨を顔にかけられたり、末期では「悪魔の館」同様ストロング金剛・丹古母鬼馬二に顔面を墨で黒く塗られたりした。ラジオ体操第2のBGMが流れ、正しく体操をした挑戦者が合格になったケースもある。
ジブラルタル海峡
まず、谷隊長が放つ金のバレーボールを攻撃軍が受け取り、それを抱えた状態で不安定な吊り橋を渡りきる。途中、たけし軍側が迫撃砲から黒いバレーボールをぶつけて妨害する。下のネットに落ちたら失格。金のボールを落とした場合は、受け取り地点に戻って再び受け取らなければならない。初期では吊り橋でなく一本の綱を渡る関門だったり、吊り橋渡りでも金のボールを運ばなかったり、吊り橋自体にも障害物(岩)が設置されるなど、ルール変更やリニューアルが最も多いゲームであった。BGMはテレビ映画『コンバット!』テーマ曲。人喰い穴手前の難関としてお馴染み。多数の命中弾を受けながらも落ちなかったとして敢闘賞受賞者が多かった。妨害役にはストロング金剛と丹古母鬼馬二、ポップコーン、城みちる、島田洋七、末期では「人喰い穴」の代わりに大念寺誠と渡嘉敷勝男が担当した。
人喰い穴
たけし城へ到達する最後の難関。5つの穴のどれかを選んで入るが、うち2つの大念寺誠・渡嘉敷勝男が潜む罠の穴(TV画面上ではドクロマークで表示)に入ったら即失格。罠の穴に入る挑戦者がいない場合は移動することもある。入り口で「よろい注」が邪魔をし、罠の穴に誘導されることもあった。初期では大念寺・渡嘉敷が各々拳法着・トランクスを着用し、瓦割り・ジャブなどの殺陣を披露していたが、後にかぶり物での扮装コントへと変化し、ナレーターが「お見苦しい物を見せた事をお詫び申し上げます」など皮肉や文句を言うことが多かった。穴の中の様子は映されず、挑戦者が罠の穴に入ると大念寺・渡嘉敷が雄叫び、もしくはコントの内容に沿った奇声をあげていた。第1回から毎回登場していたゲームだが、末期(1988年秋以降)には行わない回もあった。
演出上、穴がたけし城へ通じるトンネルに続いているとされていたが、実際はただ穴が開いているだけである。
おしおき洞窟
デモンストレーションに失敗した軍団員たちが裁きにかけられるコーナー。島田洋七扮する“鬼婆”の「大殿様のお怒りじゃー!!」の叫びと共に、壁面の「大殿」の顔から煙が吹き出し、有罪と判定された1-2人が放水を受けたり空中に吊り上げられる罰ゲームを食らった。人喰い穴・カート戦の前に放送された。

カート戦

すべての難関を突破すると、谷隊長に「よくぞ生き残った我が精鋭達よ!」と迎えられる。自己紹介の後、谷隊長から「それでは気合を入れて頑張って欲しい、いいなぁ!!」「乗り込めー!!」との号令と共に攻撃軍は戦車に乗り込む。(この間カート戦がスタートするまでの間、たけし軍側の打ち合わせ映像も有り)そして谷隊長の「行けー!!」のかけ声と、たけし・家老が乗る戦車の号砲とともにカート戦がスタートする。番組テーマ曲に乗せて、攻撃軍とたけし軍が水鉄砲で互いの戦車の的を破く。攻撃軍がたけし戦車の的を破くと攻撃軍の勝利となり、的を破った挑戦者が賞金100万円獲得となる。特別編にて100万円を獲得した挑戦者の使い途などが放送されたこともある。

ただし、軍団による守りが固い上に、たけし戦車はそのスピードや水鉄砲の性能(特製のライフル型)も高く、滅多なことでは攻撃軍が勝つ展開にはならなかった[2]。またたけしはカートの的が破られそうになると、的を身体ごと覆って隠したり、手で的を覆うといった卑怯な戦法をとる事もあった。第13回ではトーチカが登場した。

番組初期ではカートには乗らず、第一砦・第二砦同様に直接たけし城に攻め込み、水鉄砲で撃ち合う方式だった。第5回からカート戦導入、初期は挑戦者のカートは最大6台で、7人以上生き残ったら1台に2人乗ることになったが、1987年1月23日放送分の第29回から人数分カートが用意されるようになった。原則はたけし戦車1台・たけし軍団戦車5台と戦うが、変則的なパターンとしては攻撃軍の残り人数が少ない場合はたけし戦車1台のみで戦ったり、逆に攻撃軍が多数残った場合などは1対1で総当たり戦を行い、ラスト1台でたけし戦車が登場する形もあった。子供大会などではカートのデザインがスズメバチ型、カブトムシ型などに変更されることもあった。たけし軍側は操縦役と射撃役の2人から3人が搭乗し、それぞれの役目に専念できるため攻撃軍より有利であった。また、たけし軍団用の戦車の的は、攻撃軍用より若干後ろの位置に設置されていた(ただし、スズメバチやカブトムシ、クジラ型戦車の時は双方共同じ位置)。カート戦の模様は上空からの中継だけでなく車載カメラでも撮影されており、このカメラからの映像も要所で挿入されて最後の戦いを盛り上げた。

後期の番組リニューアルに伴い、第88回放送以降水鉄砲から光線銃に変わり、谷隊長もカート戦に加わるようになった。その他、たけしはクレーンで吊った飛行機から援護射撃する形になったり、ラッシャー板前がパンツ一丁で段ボール製の戦車ボディーを身に纏った「歩く戦車ラッシャー号」として、攻撃軍に立ち向かったりしたこともあった。なお光線銃に変わってからは100万円獲得者が以前より出やすくなり、攻撃軍の通算8勝中6勝は光線銃戦での勝利である。

第9回で、挑戦者の1人がたけし戦車の的に水鉄砲そのものを突き刺して破ったことがあったが、自己申告の結果無効となった。

1986年11月21日放送分の第22回では、カート戦でたった1人しか残っておらず、健闘を讃えて敢闘賞12万5千円と割り増しで贈られた。1986年11月7日放送分の第20回ではたけし戦車が故障して引き分けとなり、生き残った9人全員に敢闘賞10万円が贈られた。

攻撃軍勝利回

勝利回数 放送日 放送回数 たけし城到達者数 備考
初勝利 1987年1月23日 第31回 10人 たけし謹慎中、攻撃軍が開始直後にたけし(人形)のカートを取り囲むことに成功
2勝目 1988年2月5日 第78回 7組 親子大会、水鉄砲戦での最後の勝利
3勝目 1988年4月22日 第88回 6人 光線銃戦初導入の回での勝利
4勝目 1988年7月22日 第99回 8人 第4回都道府県選抜大会
5勝目 1988年12月9日 第113回 6組 親子大会、昭和最後の攻撃軍勝利
6勝目 1989年1月13日 第118回 7人 平成初の攻撃軍勝利
7勝目 1989年2月17日 第123回 6人
8勝目(最終勝利) 1989年3月3日 第124回 6人 第3回女子大生大会、撃ったのは谷隊長、攻撃軍唯一の連勝
賞金はカート戦に進出した挑戦者全員に山分け
  • 攻撃軍通算成績127戦中8勝118敗1引き分け
  • たけし城まで到達した挑戦者は通算711人(組)で、第75回(新春女子大生大会の回)には最多の17人がたけし城に到達したが、敗戦した。

エンディング

カート戦に決着が付くと同時に、勝者サイドを称えるが如く、たけし城に花火が上がる(BGMは、攻撃軍敗戦の場合はCMジングルと同一の曲、勝利の場合はテーマBGMの一部分をアレンジしたファンファーレ)。

攻撃軍敗戦の場合、敗戦の弁と共に逃げ去る谷隊長の姿と、城壁の上に勢揃いし勝ち誇った末にたけし(たけし不在時は家老)を中心に雄たけびを上げるたけし軍の姿、続けて出場者・スタッフロールとともに挑戦者の敢闘シーンを放送。攻撃軍勝利の場合、たけし戦車の的を射抜いた出場者に谷隊長から賞金100万円が授与され、カート戦まで進出した他の出場者とともに雄たけびを上げ、その後挑戦者の敢闘シーンに接続する。どちらの場合も挑戦者募集告知テロップが挿入されていた(宛先は「『風雲たけし城 たけちゃんと遊ぼう!』係」と表示)。ナレーターによる締めの文句は基本的に「参加してくれたすべての人々に、ありがとう」。

エピソード

  • 初期の出場者には、後にオフィス北野所属俳優となる寺島進(第4回)、浅草キッド結成前の玉袋筋太郎(第4、5回など)、デビュー間もない頃の女子プロレスラー工藤めぐみコンバット豊田(第5回)がいた。
  • 後の『まんだらけ』社長・古川益三や、漫画家青山剛昌藤臣柊子歌手舟木一夫親子なども一般参加者として挑戦したことがある。
  • 当時大流行だったキョンシーの格好をして参加した挑戦者がおり、二回ともに運動神経抜群でどんなアトラクションも余裕でクリアしていったが、どちらの回も人喰い穴で失格になった。なお、この挑戦者は最終回で世界一周旅行をプレゼントされた。
  • 悪魔の館では、本来いくつもある部屋を通り越さなければならないが、挑戦者の1人が壁の上に乗っかって強引にクリアした。その後、その行為は禁止とされた。
  • 自由への壁では、本来破れない壁に当たると失格だが、その壁を強引に破壊してしまいクリアした者や、壁に当たった反動でよろい注に体当たりし、さらに反動で隣りの壁を破りクリアした者等がいた。

番組の影響

  • 放送当時は人気番組となり、水鉄砲、ボードゲームファミリートレーナー対応ファミコンソフトなど、番組のアトラクションの雰囲気を楽しめるグッズ・ゲームがいくつか発売されていた。
  • 子供たちの間で、学校や公園の遊具を使った「風雲!○○城(○○の中には城主役の子供や学校などの名前が入る)」と称するいわゆる「たけし城ごっこ」が流行したが、その一方で「危険だ」としてPTAの槍玉にあげられ、たけしが当時PTAに非難されていたことも相まって「失敗した人を笑い者にしている」という理由で低俗番組の烙印を押された。それに対して「今は大がかりなセットを組まないと野外で思い切り遊べない時代」と擁護する声もあった。番組終了後も、TBSでは『筋肉番付』『SASUKE』『DOORS』といったアトラクションバラエティ番組を制作し人気を得ている。
  • 当番組の放送時期に同じ金曜日に日本テレビが当番組を意識した『ガムシャラ十勇士』が放送されていた(結果としては半年で終了となる)。
  • 映画『ドラえもん のび太と竜の騎士』にひみつ道具として「風雲ドラえもん城」が登場する。ドラえもんが当時のテレビ番組をパロディにするというのは今となっては非常に珍しい。
  • テレビアニメ『ウルトラB』には「風雲」を「不運」にもじったと思われる「不運ドータ城」と言う副題の話がある。
  • アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の第4作において、原作「妖怪城」に基づいたアトラクション映像及びテレビ版第66,67話は「風雲!妖怪城」と題されていた。
  • 松浦亜弥のオールナイトニッポン』に「風雲あやや城」というコーナーがあった。
  • TYPE-MOON製作のパソコンゲームfate/hollow ataraxia』では「風雲イリヤ城」というミニゲームがある。
  • アニメ版『ギャラクシーエンジェル』の第2期第5話「想い出激走八宝菜」にてたけし城の舞台に似たパロディが登場する。
  • テレビアニメ『DOG DAYS』における戦闘は当番組を想起させる、と出演声優の水樹奈々は公式サイトのインタビューでコメントしている。なお、当作品の放送局には『たけし城』を放送していたMBSCBCが含まれている。
  • TBSは『JNN報道特集』で竹下登内閣についての特集を放送した際、タイトルを「風雲!たけした城」と題したことがあった。
  • 谷隼人は、1987年放送のスーパー戦隊シリーズ光戦隊マスクマン』で長官・姿三十郎を演じていた。ファンやたけし軍団の間では「たけし城も落とせないような奴にチューブ(敵の軍団)を倒せるわけがない」と揶揄されることもあった。
  • イマイプラモデルシリーズ『ロボダッチ』で、『風雲ロボダッチ城』というパロディ商品が発売されていた。
  • アメリカで、2008年6月24日よりABC系列で『ワイプアウト (Wipeout)』という番組が放送されている。内容は本番組と似た構成で、賞金は50,000ドルとなっている。なお、TBS側は『たけし城』や『SASUKE』との類似性を指摘し、ABCテレビに提訴していたが、2011年に和解が成立した。
  • クレヨンしんちゃん ブリブリ王国の秘宝』の原作漫画に登場した遺跡の罠の中には、「竜神池」をモチーフにしたものがあった。
  • プレイステーション2ゲームソフト龍が如く2』(セガ)で、新星町にある千石組の本拠地は同番組のセットと類似している。

DVD-BOX

  • 風雲たけし城 其の壱 発売元:TBS 販売元:メディアファクトリー 2009年11月20日発売 3枚組10290円(税込)
    • 第1巻
    敢闘者大会、歴代の敢闘者たち、コント「獅子舞養成ギプス」、コント「歴史を学ぼう」
    • 第2巻
    外国人大会、有段者大会、女子大生大会、たけし軍団奮闘記
    • 第3巻
    たけし軍 史上最大の作戦、親子大会、たけし城ゲーム集コント、コント「ラッシャー板前殺人事件」
    • 初回製造特典
    「風雲!たけし城 事典」其の壱
  • 風雲たけし城 其の弐 発売元:TBS 販売元:メディアファクトリー 2010年2月26日発売 3枚組10290円(税込)
    • 第1巻
    たけし城の歩み、全国制覇冬の陣、爆笑!たけし&たけし軍団コント集、爆笑!稲川淳二戦場リポート1
    • 第2巻
    天と地と-谷軍1000人の総攻撃-、親子大会、おしおき洞窟、爆笑!稲川淳二戦場リポート2
    • 第3巻
    全国大会 (沖縄/北海道/大阪/広島/佐賀/鹿児島/新潟・雪の陣)、コント「風船で攻撃!?」、コント「大砲で攻撃!?」、たけし城落城の日
    • 初回製造特典
    「風雲!たけし城 事典」其の弐

ネット局

放送対象地域 放送局 系列 備考
関東広域圏 東京放送 TBS系列 制作局
現:TBSテレビ
北海道 北海道放送
青森県 青森テレビ
岩手県 岩手放送 現:IBC岩手放送
宮城県 東北放送
福島県 テレビユー福島
山梨県 テレビ山梨
長野県 信越放送
新潟県 新潟放送
静岡県 静岡放送
中京広域圏 中部日本放送
石川県 北陸放送
近畿広域圏 毎日放送
岡山県
香川県
山陽放送
島根県
鳥取県
山陰放送
広島県 中国放送
山口県 テレビ山口 1987年9月まではフジテレビ系列とのクロスネット局
高知県 テレビ高知
福岡県 RKB毎日放送
長崎県 長崎放送
熊本県 熊本放送
大分県 大分放送
宮崎県 宮崎放送
鹿児島県 南日本放送
沖縄県 琉球放送

日本以外での放送

日本から諸外国に番組自体が輸出されて放送されたり、番組のフォーマットが輸出され現地版が作られたりした。

  • 1990年代には、台湾中華電視公司(ちなみに華視はTBSの姉妹局である)が「たけし城」各ゲームの図面を購入し、『百戦百勝』の名で放送。日本版との違いとして、個人でたけし城攻略を目指す日本版に対し『東京フレンドパーク』のような遊園地式番組に仕上げていて、1回に20人以上の団体で5チームが参加する。参加者同士の対抗もあるが、最終的には5チームがはっきり順位を並べることはない。また各ゲームにもいくつかオリジナルの要素を加えている。なお、本家『たけし城』でも台湾に遠征し、『百戦百勝』にチャレンジする特別版が行われた。2006年からは、台湾のJET TVにてTBS版『たけし城』が『百戦百勝王』の名で放送された。放送は50分間で、一部の内容がカットされている。
  • 2003年4月からは、アメリカで『Most Extreme Elimination Challenge』(SPIKE TVでは、MXC)として放送された。30分番組のためオリジナルと比べるとかなり編集されており、2チームの対戦という設定に改変させている。吹き替えもアメリカンジョークを多用したまったく異なる(より失礼な)セリフになっている。例えば「今日は警察官対犯罪者チームです」とでっちあげ、当時の日本の一般人の映像に「この人は前科何犯です」などとでたらめなナレーションをつける。たけしとそのまんま東はそれぞれ "Vic Romano"、"Kenny Blankenship" と呼ばれており、日本の一般人出演者も適当な名前がつけられ(中東の料理名である "Babaghanoosh" というラストネームが使われることが多い)台詞も全部でっちあげ。特定の場面だけをピックアップして放送するため、カート戦もカットされている。
  • イギリスでは「Takeshi's Castle」として放送している。「たけし城」をそのまま英語に吹き替え忠実に再現したもの。
  • スペインでは「Humor Amarillo」として吹き替え版が放送されている。
  • フィリピンの場合、吹き替え版ではなく映像と現地のタレント達のコメントやリアクションを交えながら放送している。原音声は全くと言っていいほど聞こえないが、スタッフロールは最後まで流す。セットに「タケシカスル」(=タケシキャッスル=『たけしの城』)と書かれた垂れ幕があったが、後のリニューアルで撤去されている。放送時間は30分以下と短い。タイトルはイギリス版と同じ「Takeshi's Castle」。毎朝放送。
  • ドイツでは「Takeshi's Castle」として吹き替え版が放送されており、音声は日本語のままだが、バックグラウンドでドイツ語での実況がついている。
  • フランスW9で日曜日19時から放送。音声は日本のままだが、日本のことを全く知らないフランス人の実況が付いている。

CS放送でNGとなるケース

CS・TBSチャンネルでオンエアされている再放送では、肖像権著作権などの権利関係によって、欠番回が存在したり一部シーンがカットされている場合がある。ただ2007年以降、欠番エピソードは幾分減少している。

欠番エピソード

  • ウルトラマンが登場する回(第7回、11回[3]
  • 芸能人大会(第41回)
  • 水島新司の断髪式の回(第70回)
  • 世界制覇秋の陣(第106回)

当初欠番であったが、のちに解禁されたエピソード

  • 細川たかし登場回(第29、30、36、37回。2007年6月放送以降解禁)
  • シブがき隊登場回(第34回。2007年7月放送以降解禁)
  • ビートたけしが城主に復帰する回(第55回。2008年6月放送以降解禁)
  • 怪獣大会(第62回。2011年5月解禁。ただし、一部シーンはカット[4]

一部シーンのカット

スタッフ

  • プロデューサー:桂邦彦(全期間)、三角英一(後期のみ)
  • 構成:たけし城保存会(たけしが関わっている構成作家が中心)
  • ナレーター:宮内鎮雄桝井論平(ともに当時TBSアナウンサー)
  • 音楽:小野寺忠和、佐藤典昭
  • 演奏:アーチストマジソン
  • TP:新福剛
  • TD:高橋紀男、熊本宗孝
  • カメラ:山田俊明
  • VE:岩佐博、蓑輪周治、吉田均、宇留野裕右、宮原満明
  • VTR:森山和夫、川上政信、石川真人、佐野恵一、久保一昭、宮下俊彦
  • 照明:板垣賢三、白石雄二、的場謙一、海老原靖人、菱山勇
  • 音声:沖田良一、入佐隆
  • PA:市野瀬数美、吉野晴久、荒井隆男、花見秀徳
  • VTR編集: 阿久津廣次、大石康弘、庄司好孝
  • 音響効果:鳥水哲也、山田弘実
  • 美術:中嶋美津夫
  • 美術デザイン:橘野永
  • 協力:東通緑山スタジオ・シティ太田プロダクション( - #87)、オフィス北野(#88 - )
  • 演出:三角英一、渡辺香、岩原貞雄、三田村泰宏、難波一弘、桂邦彦、田代誠、永田守、橋本孝/村木並雄
  • 製作著作:TBS[5]

号外版 風雲!たけし城

1987年10月4日から1988年5月29日までの約8か月間、TBS関東ローカル)にて日曜10:30からの1時間枠で放送されていた、本番組の姉妹番組である。

本編とは異なりスタジオでの収録がメイン。司会はそのまんま東が務め、たけし軍団および稲川淳二がレギュラー出演(ビートたけしはビデオ出演のみ。谷隼人はゲストとして出演したことがある)。その週の本編の名場面・再編集版や新ゲームの募集企画、以前本編で展開されていたチャレンジコーナーが引き継がれた(ちなみに失敗した軍団メンバーのうち、たけしや稲川に選ばれた1人が、その場でおしおき地獄という日替わりの罰ゲームを受けた)。しかし裏番組の『笑っていいとも!増刊号』(フジテレビ)の牙城を崩すには至らなかった。

原則として関東ローカルの番組であるが、北海道放送テレビユー福島では同時ネットで放送されていた。一部系列局でも番販で時差ネットされていた。毎日放送の土曜日正午、青森テレビの日曜日16時など。系列局外ではフジテレビ系列だった秋田テレビで土曜夕方4時30分、山形テレビ(現在はテレビ朝日系)で日曜の昼3時に放送されていた。なお、秋田県や当時の山形県[6]にはTBS系列の放送局が無いため、秋田では本家の『風雲!たけし城』が放送されず「号外版」の方のみが放送されるという特殊な放送形態となっていた。

関連項目

脚注

  1. ^ 東国原英夫(そのまんま東)の都道府県知事選挙出馬時は放送休止としている。
  2. ^ 後にテレビ東京系『たけしの誰でもピカソ』にて、たけし本人が「自分が乗っていたカートの的は紙が二重になっており、さらに防水スプレーでコーティングしてあった」とあらかじめ簡単に破られない工夫が施されていたことを明かしている。
  3. ^ 同番組のキャラクター・バルタン星人が登場する回(第5回)はオリジナル通り放送。
  4. ^ 冒頭シーンの『ウルトラマン』本編からの映像、「すもうでポン」のウルトラの母の取組、「どんぶらこっこ」のレッドキングや「ジブラルタル海峡」のバルタン星人の挑戦など。
  5. ^ スタッフは「豪華版 風雲!たけし城スペシャル 全国制覇冬の陣II」1987年12月30日(TBSチャンネルでは2006年5月5日)放送より・一部省略)
  6. ^ テレビユー山形は当番組の終了から半年後に開局

外部リンク

TBS系 金曜20時台(1986年5月 - 1989年4月)
前番組 番組名 次番組
痛快なりゆき番組
風雲!たけし城
TBS 日曜10:30 - 11:30枠(1987年10月 - 1988年5月)
前番組 番組名 次番組
号外版 風雲!たけし城