たけしの挑戦状
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| ジャンル | アクションアドベンチャーゲーム |
|---|---|
| 対応機種 | ファミリーコンピュータ |
| 開発元 | タイトー |
| 発売元 | タイトー |
| 人数 | 1人 |
| メディア | 1Mbitロムカセット |
| 発売日 | 1986年12月10日 |
| 価格 | 5,300円(税抜) |
| 対象年齢 | CERO:B(12才以上対象) |
| コンテンツ アイコン |
暴力、犯罪 |
| 売上本数 | 80万本 |
| その他 | VC版コピーライト表記 : ©TAITO CORP. / ビートたけし 1986,2009 |
『たけしの挑戦状』(たけしのちょうせんじょう)は、1986年12月10日にタイトーが発売したファミリーコンピュータ用ゲームソフトである。ビートたけしが監修した作品。「ポリネシアンキッド 南海の黄金」というサブタイトルも付けられている。略称は「たけ挑」。
2009年3月31日よりWiiのバーチャルコンソールで500Wiiポイントで配信されている。バーチャルコンソールにおいて実在タレントをモデルにしたタレントゲームを、タレント本人または芸能事務所より許諾を得たうえで配信するのは本作が初である。
目次 |
[編集] 概要
当時ファミコンに夢中になっていたビートたけしの「今までにない独創的な発想を入れたい」という意図が反映され、数々の斬新な内容が盛り込まれている。キャッチコピーは『謎を解けるか。一億人。』で、ソフトのパッケージ表面には『常識があぶない。』(販促用のポスターでは「あぶない」の「あ」の字が鏡文字になっている)と称し、裏面ではビートたけし自ら「今までのゲームと同じレベルで考えるとクリアー出来ない」とコメントしている。
パッケージどおりのとても常識では考えられないような仕様や謎解きなど不条理ともいえる内容が多く、「ファミコン通信」でのクソゲーランキングでも1位を獲得しており、それ以外にも雑誌『ゲーム批評』やクソゲーを取り上げた書籍などでクソゲーの代表格とされることが多い。一方で結果として印象深い作品ともなり、2007年の東京ゲームショウの「レトロゲーム・アワード2007」では「殿堂入りゲーム」となる[1]。
CMは、たけしが「雨の新開地」を歌うシーンと、たけしがIIコンのマイクに向かって「出ろ!」と言い、宝の地図が出てくるシーンの2パターンがあった。どちらのCMもゲーム攻略のためのささやかなヒントになっている。
本作の発売前日に、たけしおよびたけし軍団による「フライデー襲撃事件」が発生した。本作は予定通り発売されたが、放送されていたテレビCMは打ち切られた。
また、パッケージには「ビートたけし、ファミコンソフト第1弾!」と書かれていたことから、当初はシリーズ化する予定もあったことがわかる。
[編集] ゲーム内容
うだつの上がらないサラリーマンがある島に眠っているという財宝を探しに行くという内容。ゲームシステムはサイドビューのアクションゲームだが、ストーリーはアドベンチャーゲームのように選択肢によって進行していくため、ジャンルとしてはアクションアドベンチャーゲームと言える。また一部シーンにはシューティングゲームも含まれている。
世界観は極めて退廃的であり、主人公は薄汚れた町並みの中に住む世帯持ちのしがないサラリーマンである。台詞は罵言暴言など汚い言葉遣いが多い。店の看板は極道的な内容で、路上にはヤクザが蔓延り、否応なしに主人公に殴りかかってくる(また、これを逆に攻撃して倒すこともできる。これに限らず、敵味方なくすべての登場人物を殴ることもできる)。その他、ハンググライダーで4つ目の島を通り過ぎていくと赤い国(恐らくモデルは旧ソ連とナチスドイツだと思われる)という謎の国まで飛ぶことができる。
日本にいる時はテキーラを飲むこと、ひんたぼ島では宿泊することによって体力が回復する。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] クリアのために
ふとしたことから宝探しの情報を聞き出し、本格的な宝探しに行くためには、まず身の周りのしがらみを取り払い、周到な準備をする必要がある。「離婚届を出す」「退職届を出す」「恩人を倒す」などがこれである。これがゲームを成立させるための嘘とは離れた現実的な内容のため、かえって不条理との評価が下されている。
他にも「パチンコの最中にIIコントローラーのマイクで喋る」「何も操作をしないで1時間放置する」など通常では思い付きづらい操作が要求される上に、ハンググライダーを使う場面では、上に自由に移動できないなどの独特の操作性で難易度の高いシューティングゲームとなる。
カラオケで実際にIIコントローラーのマイクを使って歌い高評価を得ないと進めないイベントがあるが、ニューファミコンではマイク機能が削除されている。マイク機能を使用した謎解きを入れた他のゲームでは、セレクトボタンを用いることでマイク機能の代用としたものが多いが、本作に関しては、IIコントローラーの下とAボタンを押す(バーチャルコンソール版ではWiiリモコン裏側についている「B」ボタンで代用できる)ことでマイク機能を使用しているのと同じ判定がなされるようになっている。なお、マイクで音を判別しているとはいえ、後のゲームのように音声認識であったり、音程を判別する機能はないために、実際に歌唱力がなくともメロディの部分で息を吹きかけるだけで歌ったことになる。
後には有志の手により、インターネット上で攻略法を詳細に述べたサイトも制作されている。
パスワードなどのゲームクリアに必要な情報が解析本(攻略本)以外の形でもリークされていた。しかし、インターネットなどまったく普及していないに等しい当時では、そのリーク情報も限られた範囲にしか伝わらなかったようである。代表的なものとして『すきすきすきすきすき すきすきすきすきやき』がある。
オープニング画面でパンチを2万回繰り出せばエンディング直前の状態からスタートし、エンディングを見られるようにもなっている。
[編集] ひんたぼ語
このゲームには、「ひんたぼ語」という言語が登場する。ひんたぼ語とは、このゲームに登場するひんたぼ島の住民が操る言語で、例えば「あ→い」「そ→た」というように日本語の仮名を一文字ずつずらすというように、シーザー暗号をかけたような言語である。ただし、濁点、半濁点も一文字と数え、数字についても1ずつずらす。また「ん」以降は「ん→っ→ゃ→ゅ→ょ→?→゛→゜→×→ー→あ」の順になる。「ぁぃぅぇぉ」「ゎ」「ゐゑ」はゲーム中に文字が存在しない。インターネット上に存在するひんたぼ語変換ツールでは便宜上変換しないように処理されている。
例1:たけしのちょうせんし゛ょう → ちこすはつ?えそっす゜?え
例2:ひゃっかし゛てん → ふゅゃきす゜とっ
カルチャーセンターでひんたぼ語を習ってからひんたぼ島に行くと普通の日本語で表示されるため、上記の文章にはお目にかかれない。
[編集] エンディング
ひんたぼ島にある洞窟の奥の宝を手に入れると、黒い背景に「完」という文字にたけしの顔と「えらいっ」というメッセージが表示されているだけの画面になる。そこからさらに5分放置すると「こんなげーむにまじになっちゃってどうするの」という文が表示される(スタッフロールやエンディング専用のBGMはない)。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 攻略本
関係者インタビュー[2]によると、当時本作の攻略本を制作した太田出版は、「攻略本を読んでも解けない」との苦情電話が殺到し、対応に追われた編集者が「担当者は死にました」と対応する。問い合わせがあまりに多く虚偽を回答したもので、担当者の死は事実でない。1冊目がほとんど攻略本として役に立たなかったことから「攻略本の攻略本」として2冊目が出版される[3]。
[編集] その他
「敵味方なくすべての登場人物を殴れる」「ゲームオーバーの場面が主人公の葬儀」「ゲームを始めてもいないのにゲームオーバーになってしまう選択肢がある」「ひんたぼ島の銀行では、お金を預けることができても引き出すことができない」など、非常にシュール・不条理な世界観とシステムが全体を支配する。
他方、たけしが希望したにもかかわらずハードウェアの制約や子供向けのテレビゲームには向かないという理由で、不採用になったり当初の意図より無難に改変されたりしたものが多数あった。
これらの要素や設定、ストーリーはビートたけしが飲み屋で酔っ払った勢いで言った内容がそのままゲーム化されたもの、などとテレビ番組などでは解説される[2]。本作は当初は「痛快なりゆき番組 風雲!たけし城」のゲーム化作品と発表されており、ゲーム雑誌にも「(仮称)風雲!たけし城」と記載されていた。だが、たけしが「やりたいネタがある」と開発スタッフに依頼、開発にも携わり、そして「たけしの挑戦状」という題名に変更され発売となった。後に関係者が語ったところによると、売上はおよそ80万本と当時のドラゴンクエスト並の売り上げを記録したという[2]。
当時、タレントやアイドルの名を冠したソフト(タレントゲーム)は複数あったが、本人が制作に参加したり、スタッフと本人が直接打ち合わせることはまずなかった。ビートたけし司会のテレビ番組『ビートたけしのこんなはずでは!!』2003年7月12日放送分では、「1時間放置する」行為をクイズ問題にしたりするなど、ゲーム内容を深く掘り下げた形で紹介された。この放送の中で、たけしは「太田プロの近くの喫茶店で一時間話しただけのゲームだぜ」などとかなり適当な企画だったことを語り「どうも失礼致しました」などと述べている。
しかし、チーフプログラマの森永英一郎によると、本作ではたけしは積極参加しており、「ビートたけしと新宿の有名ホテルの最上階で何度も頭を突き合わせて作りました。大学ノート一杯にかかれた彼のアイディアはとても印象的でした。」と自身のサイトで語っている[4]。「こんなに難しくしたらゲームバランスが崩壊する」と忠告はしたもののたけしはそれを受け入れなかったため、「とにかくビートたけしさんが言ってるのだから」と許す限りのアイデアを片っ端から盛り込んだ結果、プレイヤーを困惑させる不条理なゲームとなり、後述の記事にあるように「ビートたけし」のネームバリューでソフトを買った購買者の期待を突き落とす出来となった。なお、アイデアをまくしたてた当のビートたけしは「(打ち合わせ当時の)詳細を全く覚えていない」と語っている。
後年『たけしの戦国風雲児』というソフトも同じくタイトーより、また『ファミリートレーナー 突撃!風雲たけし城』(これは元々当時の人気テレビ番組名から取ったもの)がバンダイより発売される。これらはこのゲームとは違い、一般にも親しみやすい普通のゲームである。
[編集] 脚注
- ^ 他作品は「スペランカー」「高橋名人の冒険島」「魔界村」で、大賞は「スーパーマリオブラザーズ」。
- ^ a b c フジテレビ721『ゲームセンター「CX」』第1シーズン第1回
- ^ 2冊目の攻略本を出すとことは、後に、1990年代後半からロールプレイングゲーム作品などで、ソフトの発売当初に、ガイドブック的な攻略本を出版し、後に完全攻略ガイドといった攻略本を出すというような手法で見られる。
- ^ 自己紹介
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- バーチャルコンソール - たけしの挑戦状

