ビートたけしの学問ノススメ

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ビートたけしの学問のススメ
ジャンル 学園ドラマ
脚本 水谷龍二
渡辺えり子
演出 久世光彦
小野鉄二郎
猪原達三
出演者 ビートたけし
木内みどり
イッセー尾形
花房徹
柄本明
小林亜星
小林繁
沢田亜矢子
かまやつひろし
もたいまさこ
ポール牧
ベンガル
オープニング ビートたけし
「私立ノストラダムス学院校歌」
製作
プロデューサー 三浦寛二
太田登
制作 TBS
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1984年7月12日 - 9月27日
放送時間木曜 20:00 - 20:54
放送枠TBS木曜8時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数12
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ビートたけしの学問ノススメ』(ビートたけしのがくもんノススメ)は、1984年7月12日から同年9月27日まで木曜20時台にTBS系列局(琉球放送を除く[注釈 1])およびテレビ山口(放送当時フジテレビ系列とのクロスネット局)、南海放送日本テレビ系列[注釈 2])で放送された、ビートたけし扮する中学校教諭が主人公の学園コメディ[1][2]。全12話。

概要[編集]

サブタイトルに必ず「○○ガ(ハ)、怖イヨー」が付いていた。物語が始まる前に、主演のビートたけしが近所の子供を集める紙芝居師という設定で紙芝居を読み聞かせる。子供役は主にたけし軍団で、話は実在の童話を改変して笑いにしていた。

演出を担当した久世光彦は、以前たけしが出演した森下仁丹(白仁丹・関東地区限定発売「スーしませう」のキャッチコピーで有名)[注釈 3]のCMを見て、この世界観でたけしのドラマを撮りたいと思いこの番組が実現したとダンカンが『北野ファンクラブ』(フジテレビ)のトークで明かしている。

この作品の終了後、同木曜20時台には同じくたけしがレギュラー出演していたクイズ番組『世界まるごとHOWマッチ』が入った。これによって同時間帯は毎日放送(MBS)製作枠になったが、14年半後の1999年4月にそれまで火曜21時台に放送されていた『うたばん』が移動してきたことで再びTBS製作枠に戻った。

キャスト[編集]

役名が日本の文学者のパロディが多い。

  • 夏目宝石ビートたけし
    主人公。社会科教師。気の弱い性格のために生徒にいじめられ、12回も学校を替わっている。普段はおとなしいが、非常に酒癖が悪い。
  • 夏目菊枝木内みどり
    宝石の母。夫の化石とは死別している。宝石を溺愛している。
  • 夏目胆石イッセー尾形
    宝石の長兄。なぜか生徒をやたら廊下に立たせたがる。
  • 夏目隕石: 花房徹
    宝石の次兄。
  • 小松右京柄本明
    用務員。与謝野家の離れに住まい、家出同然に家を飛び出した宝石を居候させることになった。自身は借金に追われており、家賃は滞納したままになっている。酒を飲んでは寝入ってしまい、学校に遅刻してばかりいる。
  • 武者小路院長小林亜星
    私立ノストラダムス学院院長。神父の格好をしている。菊枝と面識があり、宝石を学校に招いた。
  • 森法外教頭由利徹
    私立ノストラダムス学院教頭。問題を起こしてばかりいる宝石や右京にあきれている。
  • 滝健太郎先生船村徹
    音楽ギターの弾き語りを常に披露。生徒が讃美歌を歌うシーンでは指揮も勤めた。
  • 芥川先生小林繁
    体育教師。可奈子を好いており、宝石は敵意を燃やしている。
  • 与謝野可奈子沢田亜矢子
    宝石が見合いの席で出会った、他の学校の教員。宝石が酒を飲んだために縁談は壊れるが、後日、右京のところへ頼って行った宝石と思わぬ形で再会することに。かかわりを深めるにつれ、宝石のことを理解していくようになる。
  • 釜田先生かまやつひろし
    教務主任英語教師。牧師の格好をしている。英語交じりの言葉を話す。
  • 桃園つぼみ先生もたいまさこ
    保健医。宝石に一方的な好意を寄せている。
  • 馬場昇平ポール牧
    志づ子の父。PTA会長を務める。
  • 志づ子の母茅島成美
  • 医師ベンガル
  • 赤川まゆみ北原佐和子
    私立ノストラダムス学院生徒。学級委員。
  • 御手洗六助松尾伴内
    私立ノストラダムス学院生徒。宝石他生徒たちに「みたらし」と呼ばれているが、訂正しない。ただし「おてあらい」と呼ばれた時は訂正する。
  • 馬場志づ子渡辺えり子
    私立ノストラダムス学院生徒。宝石や胆石が黒板の字を消そうとすると、悲鳴を上げ「まだ(ノートに)写してない」と抗議するのが恒例。
  • 子供そのまんま東大森うたえもんふんころがし柳ユーレイラッシャー板前ガダルカナル・タカつまみ枝豆

スタッフ[編集]

  • 脚本:水谷龍二渡辺えり子
  • 音楽:安川ひろし
  • 技術:関 巧
  • カメラ:細野克雄
  • 照明:小林 章
  • 音声:塩野昭彦
  • 音響効果:大貫悦男
  • 編集:達富喜美男
  • 美術制作:芝田 正
  • デザイン:高橋秀夫
  • 大道具:内山逸己
  • 小道具:臼田義和
  • 持道具:鵜沼祐作
  • 衣裳:斉藤秀彦
  • 化粧:倉本〆子
  • 技術協力:東通
  • 美術協力:アックス
  • プロデューサー:三浦寛二、太田登
  • 演出:久世光彦、小野鉄二郎、猪原達三
  • 製作:KANOXTBS

主題歌[編集]

各回のタイトル[編集]

話数 サブタイトル 脚本 演出 放送日
1 (タイトル未定) 水谷龍二 久世光彦 1984年
7月12日
2 生徒ノ質問ガ怖イヨー 7月19日
3 宿直ノ夜ハ怖イヨー 小野鉄二郎
久世光彦
7月26日
4 らぶれたーガ怖イヨー 久世光彦 8月02日
5 期末試験ハ怖イヨー 8月09日
6 らぐびーガ怖イヨー 8月16日
7 母サンガ怖イヨー 8月23日
8 福沢諭吉ガ怖イヨー 小野鉄二郎 8月30日
9 仮病ハ怖イヨー 久世光彦 9月06日
10 賛美歌ハ怖イヨー 久世光彦
猪原達三
9月13日
11 身体検査ハ怖イヨー 水谷龍二
渡辺えり子
小野鉄二郎 9月20日
12 サヨナラハ怖イヨー 水谷龍二 猪原達三 9月27日

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 木曜スペシャル』同時ネットのため、後日集中放送という形で放送。
  2. ^ この番組を最後にTBS系列のネットから離脱、日本テレビ系列の『木曜スペシャル』に切り替わった。
  3. ^ この商品は1980年代から90年代にかけ、関東地方のみで限定発売された商品であることから(テレビCMなどにおいてもその旨が告知されていた)、あくまで商品やCMの認知度は関東地方に限定される。

出典[編集]

  1. ^ 「TV新作ドラマ」『映画情報』第49巻第8号、国際情報社、1984年8月1日、66頁、NDLJP:2343806/66 
  2. ^ キネマ旬報増刊5月10日号フィルムメーカーズ[2]北野武、1998年2月3日号、p.191

外部リンク[編集]

TBS系 木曜20時台(ここまでドラマ枠 1984.7-1984.9)
前番組 番組名 次番組
ビートたけしの学問ノススメ