JM (映画)
| JM | |
|---|---|
| Johnny Mnemonic | |
| 監督 | ロバート・ロンゴ |
| 脚本 | ウィリアム・ギブソン |
| 製作 | スタファン・アーレンベルグ ドン・カーモディ ヴィクトリア・ハンバーグ ロバート・ラントス |
| 出演者 | キアヌ・リーブス ドルフ・ラングレン 北野武 ディナ・メイヤー ウド・キア |
| 音楽 | マイケル・ダナ(日本版) ブラッド・フィーデル(インターナショナル版) |
| 撮影 | フランソワ・プロタ |
| 編集 | ロナルド・サンダース |
| 配給 | |
| 公開 | |
| 上映時間 | 107分(日本版) 96分(インターナショナル版) |
| 製作国 | |
| 製作費 | $26,000,000 |
| 興行収入 | $19,075,720 |
| allcinema | |
| キネマ旬報 | |
| AllRovi | |
| IMDb | |
『JM』(ジェイエム、原題:Johnny Mnemonic)は本作の脚本家でもあるウィリアム・ギブソンが書いた同名短編「Johnny Mnemonic(邦題:記憶屋ジョニィ)」を原案とした、1995年公開のサイバーパンク映画。脳に埋め込まれた記憶装置に情報を記録する運び屋ジョニー・ニーモニックをキアヌ・リーブスが演じた。
ギブソン作品によくみられる、巨大企業に支配され西アジアの影響を色濃く受けた近未来のディストピアが描かれている。撮影はカナダのトロントやモントリオールの他、ニュージャージー州のニューアークや北京でも行われた。トロントのユニオン駅やモントリオールのジャック・カルティエ橋など、各地を象徴するモニュメントも数多く登場している。
目次 |
[編集] あらすじ
ジョニーは通常のネットワークに晒すことのできない機密情報を脳に埋め込まれた記憶装置に記録して運ぶ不正取引人である。彼は、通常は80ギガバイト、ダブラーを使用することで最大160ギガバイトの情報を運ぶことが出来る。ある日、彼は装置の安全許容値を超える情報を運ぶことになる。それは時間内に取り出さなければ彼の死を意味すると同時に、彼にとって想像を超える金銭的価値のある機密情報だった。そして期限内に情報を運ばなければならないと同時に、情報の持ち主である企業の殺し屋に追われる身となるのだった。
[編集] キャスト
| 役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
|---|---|---|
| ジョニー | キアヌ・リーブス | 宮本充 |
| ジェーン | ディナ・メイヤー | 一城みゆ希 |
| タカハシ | 北野武 | 北野武 |
| Jボーン | アイス・T | 秋元羊介 |
| カール牧師 | ドルフ・ラングレン | 青野武 |
| スパイダー | ヘンリー・ロリンズ | 江原正士 |
| ラルフィ | ウド・キア | 小川真司 |
| アンナ・コールマン | バルバラ・スコヴァ | 沢田敏子 |
- 日本語吹替
- その他の声の出演:谷口節、成田剣、金尾哲夫、大滝進矢、大山高男、金野恵子、藤本譲、小島敏彦、 峰恵研、仲野裕、竹口安芸子、田原アルノ、天田益男、荒川太郎、大黒和広、中沢みどり、 中沢やよい、松下亜紀
- 日本語版制作スタッフ:演出:松川陸、翻訳:植田尚子、調整:金谷和美 、堀内戦治、制作:ACクリエイト
[編集] スタッフ
- 監督 - ロバート・ロンゴ
- 脚本 - ウィリアム・ギブソン
- 原作 - ウィリアム・ギブソン「記憶屋ジョニィ」 短編集「Burning Chrome」所収
- 製作総指揮 - スタファン・アーレンベルグ、ヴィクトリア・ハンバーグ、ロバート・ラントス
- 製作 - ドン・カモーディ
- 撮影 - フランソワ・プロタ
- 編集 - ロナルド・サンダース
- 音楽 - マイケル・ダナ(日本版)、ブラッド・フィーデル(インターナショナル版)
[編集] 補足
[編集] 短編との違い
映画版は原作とはストーリーが大きく違っている。主にジョニーの彼女であるモリィ(ギブソンの代表作「ニューロマンサー」にも登場する)は、映画ではジェーンに変わっている。これはモリィのキャラクターの権利が別の映画会社の所有するものとなっていたことによる措置である。
神経衰弱症候群(NAS)は原作には登場しない映画の創作である。NASは"黒い悪寒"とも呼ばれ、どこにでもある機器から発せられる電磁波によって引き起こされ、将来世界的に流行するとされている。映画は、治療法を発見するも公表はせず、それを利用して儲けようとするある製薬企業を中心に展開している。
その製薬企業の所有するAI(人工知能)として登場するクロームも原作とは違っている。映画では自我を持つキャラクターだが、原作では単純な応答式のセキュリティープログラムとして登場する。
[編集] インターナショナル版
監督の思い描いたものに一番近いバージョンは日本でのみ公開された。その後公開されたインターナショナル版では、再編集によって10分程短くなっている。音楽も日本版とインターナショナル版では異なり、ブラッド・フィーデルによって作曲されたインターナショナル版の音楽は、日本版のマイケル・ダナによる楽曲とはかけ離れたものになっている。インディーズバンド、ブラック・レインが映画のために書き下ろした楽曲も使われてない。
以下、日本版との主な違い[1]
- オープニングタイトルにレーザーのようなエフェクトが追加されている。
- オープニング後の抗議デモのシーンが短くなっている。ニュースキャスターの声が流れる長いクレーンショットがほとんどカットされている。
- 北京ホテルでジョニーがディーラーから希望のメモリ装置を手に入れられなかったと言うシーンがない。
- クラブの男性トイレでラルフィーが部下にジョニーの頭部を壁に打ちつけたことを叱るシーンが短い。
- ジェーンが2度、手榴弾を"ボトルオープナー"と呼ぶのが、普通に"手榴弾"となっている。
- タカハシ関連のシーンがいくつか削除されている。娘の部屋でホログラムを見ているシーン、錠剤を飲みながら娘の映像を見ているシーン、シンジの子分を斬り殺すシーンなど。
- 牧師が信者たちに説いていると、タカハシの子分が現れたのに気付き、瞑想のためとその場を去るシーンがない。その他、アクションシーンでの台詞がいくつかなくなっている。
- 1、2秒だが微妙に短くなっている個所が随所にある。兵士が橋を攻撃するシーンや、ラストの記憶内のシーンも編集が変わっている。
尚、日本国内で発売されているDVDは日本公開版だが、2008年12月に発売されたブルーレイはインターナショナル版である(日本版は特典としてSD画質で収録)。
[編集] 評価
批評は惨憺たるものだった。[2]その上興行収入においても、製作費が2600万ドルに対して最終的に約1900万ドルに終わっている。米国では1995年5月26日に2030館で公開され、初週603万ドルだった。[3]
[編集] マルチメディア展開
公開と同年に小説を原作としたDOSとウィンドウズ3.X、マッキントッシュ対応のPCゲームが発売された。製作はCineACTIVE、販売はSony Imagesoft。日本未発売。 [4]