東武伊勢崎線

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東武鉄道 伊勢崎線
特急「りょうもう」に使用される 250系
特急「りょうもう」に使用される
250系
特急「りょうもう」に使用される
250系
路線総延長114.5 km
軌間1067 mm
電圧1500 V(直流
東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線に乗り入れる50050系一ノ割付近)
区間急行や区間準急、普通に広く使用される10000系列(10030系)西新井付近)

伊勢崎線(いせさきせん)は、東京都台東区浅草駅から群馬県伊勢崎市伊勢崎駅を結ぶ東武鉄道鉄道路線である。2012年3月17日より浅草駅 - 東武動物公園駅間・押上駅 - 曳舟駅間には「東武スカイツリーライン」という愛称が付けられた[1]

概要

東武鉄道として最初に開業した北千住 - 久喜間を含む創業路線で、東京都区部東部の浅草駅から埼玉県東部を経て両毛地域を結ぶ。もともと同区間は日光街道の沿線であり、杉戸駅(現在の東武動物公園駅) - 東武日光駅間を結ぶ東武日光線の完成後は日光線の一部区間としての機能も担っている。日光線や東上線とともに東武鉄道の基幹路線であり、関東地方における主要幹線の一つである。ラインカラーについては、東武スカイツリーライン区間が青、東武動物公園駅以西が赤となっており、各駅の駅名標には浅草駅 - 東武動物公園駅間がオレンジと青(;東武スカイツリーラインのラインカラー)、東武動物公園駅 - 伊勢崎駅間が赤と黒(;伊勢崎線ラインカラー)が使われている。なお、押上駅は東京地下鉄(東京メトロ)の管理駅のため、東武鉄道のラインカラーは使われていない。

東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線半蔵門線東京急行電鉄田園都市線との相互直通運転を行っている。

浅草 - 北千住間は隅田川に、北千住 - 東武動物公園間は国道4号(日光街道)にほぼ並行している。大正期の荒川放水路開削によって、北千住 - 西新井間は葛飾区小菅をかすめるルートに付け替えられた。浅草 - 北千住間は曲線半径の小さいカーブ区間が多いため優等列車でも速度規制がかかり、さらに浅草駅は基本的に6両編成(例外として8両編成)以下の列車しか入線できないため、特に通勤輸送では列車本数や編成長が制限されてきたが、半蔵門線との直通運転に伴い、その重要性は向上している。

北千住 - 北越谷間はJR以外の日本の鉄道では最長の複々線区間が続き、緩急分離による高密度運転と優等列車の高速運転が可能である。このため、伊勢崎線沿線から東京都心部へ向かう通勤客の多くは北千住駅で東京メトロに乗り換え、同駅を境にした輸送量の段差が生じている。

北千住 - 館林間は関東平野の直中で直線区間が多く線路条件に恵まれている。一方、同区間を走行する列車の種別・行先・使用車種は多岐に亘りこれらが高頻度で運行されるため、ダイヤグラムには余裕時分が多めに盛られており、長距離列車の遅延やそれによる他列車への影響を極力防ぐダイヤとなっている。

西新井駅では大師線新越谷駅では東日本旅客鉄道(JR東日本)の武蔵野線春日部駅では野田線久喜駅ではJR東日本の宇都宮線東北本線)と接続する。東武動物公園駅は東京メトロ日比谷線との相互直通乗り入れ区間の終端であり、東武日光線の分岐駅である。久喜駅と南栗橋駅(日光線)は東京メトロ半蔵門線との相互直通乗り入れ区間の終端となる。かつての浅草駅発着の準急は館林以北・新栃木駅以北着発の長距離列車が多数存在していたが、2006年3月以降、浅草駅・半蔵門線方面からそれらの駅まで直通するのは特急、快速・区間快速(新栃木方面発着)、ラッシュ時の区間急行、土休日の区間準急(館林方面発着)等のみとなったため、日中を中心に久喜駅と南栗橋駅での乗り継ぎが必要となる場合が多い。

久喜 - 太田間では国道122号にほぼ並行している。羽生駅では秩父鉄道秩父本線と、館林駅では佐野線小泉線と、太田駅では桐生線・小泉線と、そして伊勢崎駅JR両毛線と接続する。館林 - 伊勢崎間は単線区間となっているが、東武和泉駅を除く各駅で上下列車の交換が可能となっている。また、この単線区間では簡易委託駅が存在し、太田 - 伊勢崎間で導入されたワンマン運転と共に合理化施策が実施されている。

館林 - 太田間においては、1994年10月に沿線自治体が「東武鉄道複線化促進期成同盟会」を結成し、毎年複線化の要望を行ってきた。2006年9月に東武鉄道は上毛新聞の取材に対して、10年間で3割近く利用者が減少しており、複線化は実現の見通しがないことを明らかにした。また、同区間では小泉線経由の方が距離が短いが、両駅間を結ぶ直通列車の運行は伊勢崎線経由に限られ、営業キロ数も伊勢崎線に合わせる形で小泉線が割増されている[2]

1962年5月31日には、北千住駅から東京メトロ日比谷線との相互直通運転を開始した。2003年3月19日には曳舟駅から分岐して押上駅までの連絡線が完成し、東京メトロ半蔵門線との相互直通運転を開始した。連絡線は正式には伊勢崎線業平橋(現・とうきょうスカイツリー) - 曳舟間の別線(伊勢崎線の複々線部分)という扱いで建設され、とうきょうスカイツリー駅と押上駅は運賃計算上同一駅の扱いとなっている。

2ルートによる地下鉄との相互直通運転が開始され、2006年3月18日からは半蔵門線直通列車が大増発された。結果、北千住 - 東武動物公園間の運行本数の50%強が浅草駅に向かわない地下鉄直通列車で占められるまでになった。東向島 - 牛田間の各駅は半蔵門線に直通する全列車が通過するため、浅草 - 北千住間を折り返し運転する各駅停車(同区間を各駅に停車する区間急行・区間準急を含む)が曳舟で半蔵門線直通列車に接続することで半蔵門線方面への利便性を保っている。

参考 浅草駅伊勢崎線平日下り時刻表 北千住駅伊勢崎線平日下り時刻表

路線データ

  • 路線距離:114.5km
    • 旧国鉄・JRおよびこれらから継承された第三セクター鉄道を除けば一路線の営業キロとして日本最長。近鉄大阪線の108.9kmが続いており、全線複線路線としては近鉄大阪線が最長となる。
  • 軌間:1067mm
  • 複線区間(合計54.4km):
    • 浅草 - とうきょうスカイツリー間
    • 曳舟 - 北千住間
    • 北越谷 - 館林間
  • 複々線区間(合計20.2km):
    • とうきょうスカイツリー(押上) - 曳舟間 (1.3km)
      • 押上 - 曳舟間はとうきょうスカイツリー - 曳舟間の線増扱いで建設された(京王新線と同じ)
    • 北千住 - 北越谷間 (18.9km)
      • JR以外の日本の鉄道路線では最長の複々線区間。内側が緩行線、外側が急行線(区間準急以上の種別)として運用されている。
  • 単線区間:館林 - 伊勢崎間 (39.9km)
  • 電化区間:全線電化(直流1500V)
  • 閉塞方式:自動閉塞式
  • 保安装置:TSP(東武形ATS
  • 最高速度:120km/h(100系使用の特急。200系・300系は110km/h)、105km/h(快速・区間快速)、100km/h(急行以下)
  • 最長編成及びホーム有効長(20m車)
    • 10両:押上・曳舟(1 - 4番線) - 北千住(1階ホーム1 - 4番線)間・西新井・草加・新越谷 - 館林(2・5番線)間(東向島 - 牛田間は半蔵門線直通車は通過のため通常ダイヤでは8両編成まで、春日部は1 - 4番線)
    • 8両:浅草(1番線)・とうきょうスカイツリー・北千住(3階ホーム5 - 7番線・18m車)・小菅 - 梅島間・竹ノ塚 - 谷塚間・松原団地 - 蒲生間
    • 6両:浅草(2 - 5番線)・北千住(特急専用ホーム)・春日部(7・8番線:野田線ホーム)・館林(3番線) - 伊勢崎間(太田は1 - 4番線、太田 - 伊勢崎間はワンマン運転のため、特急りょうもう以外は800系よる3両編成で運転)
    • 4両:館林(1番線:佐野線ホーム、以前は4両編成での運転であったが、現在は3両編成で運転)
    • 3両:太田(7 - 10番線:ワンマン運転ホーム)
    • 2両:曳舟(5番線:亀戸線ホーム)・西新井(1・2番線:大師線ホーム)・館林(4番線:小泉線ホーム)・太田(5・6番線:桐生線、小泉線ホーム)

ちなみに、東京スカイツリーが建てられる前にあったとうきょうスカイツリー駅(当時は業平橋駅)の地上ホーム(3 - 5番線)は10両対応だった。

歴史

  • 1899年(明治32年)
    • 8月27日 北千住 - 久喜間開業。開業時の途中駅は西新井駅、草加駅、越ヶ谷駅(現・北越谷駅)、粕壁駅(現・春日部駅)、杉戸駅(現・東武動物公園駅)。
    • 12月20日 蒲生駅、新田駅、武里駅、和戸駅開業。
  • 1900年(明治33年)3月21日 竹ノ塚駅開業。
  • 1902年(明治35年)
    • 4月1日 吾妻橋(現・とうきょうスカイツリー) - 北千住間開業。
    • 9月6日 久喜 - 加須間開業。
  • 1903年(明治36年)
    • 4月23日 加須 - 川俣間開業。当時の川俣駅は利根川南岸にあった。
    • 9月13日 須影駅(現・南羽生駅)開業。
  • 1904年(明治37年)
    • 4月5日 曳舟 - 亀戸間(現亀戸線)開業により、総武鉄道(現・JR総武本線)両国橋駅(現・両国駅)まで直通運転開始。
    • 4月27日 吾妻橋(現・とうきょうスカイツリー) - 曳舟間廃止。
  • 1905年(明治38年)7月16日 白鬚駅(現・東向島駅)、堀切駅休止。
  • 1907年(明治40年)8月27日 川俣 - 足利町(現・足利市)間開業、川俣駅移転。
  • 1908年(明治41年)
  • 1909年(明治42年)2月17日 足利町 - 太田間開業。
  • 1910年(明治43年)
    • 3月1日 吾妻橋駅を浅草駅に改称。
    • 3月27日 太田 - 新伊勢崎間開業。浅草(現・とうきょうスカイツリー) - 曳舟間旅客営業開始。総武本線亀戸 - 両国橋(現・両国)間への乗り入れ廃止。
    • 7月13日 新伊勢崎 - 伊勢崎間開業(伊勢崎線全通)。
  • 1912年(明治45年)
    • 2月13日 浅草 - 鐘ヶ淵間複線化。
    • 7月3日 北千住 - 西新井間複線化。
    • (大正元年)12月18日 鐘ヶ淵 - 北千住間複線化。
  • 1918年(大正7年)3月27日 全線を軽便鉄道法による軽便鉄道に変更。
  • 1919年(大正8年)11月20日 越ヶ谷駅を武州大沢駅に改称。
  • 1920年(大正9年)
    • 3月5日 西新井 - 草加間複線化。
    • 4月17日 越ヶ谷駅開業。
    • 12月26日 杉戸(現・東武動物公園) - 久喜間複線化。
  • 1921年(大正10年)
    • 4月16日 武里 - 杉戸間複線化。
    • 10月20日 草加 - 越ヶ谷(現・越谷)間、武州大沢(現・北越谷) - 武里間複線化。
  • 1922年(大正11年)5月1日 越ヶ谷 - 武州大沢間複線化。
  • 1923年(大正12年)7月1日 荒川放水路開削により鐘ヶ淵 - 西新井間でルートを変更。
  • 1924年(大正13年)
    • 8月25日 足利町駅を足利市駅に改称。
    • 10月1日 浅草 - 西新井間電化。白鬚駅が玉ノ井駅(現・東向島駅)として再開業。堀切駅、千住駅(後の中千住駅)、小菅駅、五反野駅、梅島駅開業。
  • 1925年(大正14年)
    • 7月20日 野州山辺駅開業。
    • 10月1日 西新井 - 越ヶ谷間電化。谷塚駅開業。
    • 11月10日 新田駅開業。
  • 1926年(大正15年)
    • 6月6日 川俣 - 館林間複線化。
    • 10月1日 越ヶ谷 - 粕壁(現・春日部)間電化。大袋駅、一ノ割駅開業。
    • 12月16日 粕壁 - 久喜間電化。
  • 1927年(昭和2年)
    • 4月1日 久喜 - 羽生間複線化。久喜 - 館林間電化。花崎駅、須影駅(再開業)、茂林寺前駅開業。
    • 9月1日 姫宮駅開業。
    • 10月1日 館林 - 伊勢崎間電化、全線(浅草 - 伊勢崎間)電化完成。細谷駅、世良田駅開業。
  • 1928年(昭和3年)5月1日 県駅開業。
  • 1930年 (昭和5年)2月28日 千住駅を中千住駅に改称。
  • 1931年(昭和6年)
    • 3月13日 草加荷扱所(草加 - 新田間)開業。
    • 5月25日 浅草雷門(現・浅草) - 業平橋(現・とうきょうスカイツリー)間開業。同時に浅草駅を業平橋駅に改称。
    • 6月1日 請地駅(業平橋 - 曳舟間)開業。
  • 1932年(昭和7年)
    • 4月17日 競馬場前駅(臨時駅、野州山辺 - 韮川間)開業。
    • 9月1日 牛田駅開業。
    • 10月25日 韮川駅開業。
  • 1935年(昭和10年)
  • 1937年(昭和12年)4月1日 中野駅を多々良駅に改称。
  • 1939年(昭和14年)2月1日 競馬場前駅廃止。
  • 1943年(昭和18年)12月31日 隅田公園駅(浅草雷門 - 業平橋間)休止。
  • 1945年(昭和20年)
    • 4月15日 中千住駅休止。
    • 5月20日 玉ノ井駅休止。
    • 10月1日 浅草雷門駅を浅草駅に改称。
  • 1946年(昭和21年)9月11日 請地駅休止。
  • 1949年(昭和24年)
    • 9月1日 粕壁駅を春日部駅に改称。
    • 10月1日 玉ノ井駅営業再開。
    • 10月20日 休止中の請地駅廃止。
  • 1953年(昭和28年) 中千住駅(牛田 - 北千住間)を廃止し中千住信号所とする。
  • 1955年(昭和30年)1月1日 鷲ノ宮駅を鷲宮駅に改称。
  • 1956年(昭和31年)12月1日 越ヶ谷駅を越谷駅に、武州大沢駅を北越谷駅に改称。
  • 1958年(昭和33年)10月22日 休止中の隅田公園駅廃止認可。
  • 1962年(昭和37年)
    • 3月23日 中千住信号所を廃止し千住分岐点とする。
    • 5月31日 北越谷駅から営団(現・東京メトロ)日比谷線人形町駅までの相互直通運転開始。
    • 12月1日 松原団地駅開業。
  • 1963年(昭和38年)2月28日 営団日比谷線との相互直通運転区間を東銀座駅まで延長。
  • 1964年(昭和39年)8月29日 営団日比谷線との相互直通運転区間を中目黒駅まで延長。
  • 1966年(昭和41年)9月1日 北春日部駅開業。同時に営団日比谷線との相互直通運転区間を同駅まで延長。
  • 1967年(昭和42年)4月15日 せんげん台駅開業。
  • 1968年(昭和43年)9月1日 須影駅を南羽生駅に改称。
  • 1973年(昭和48年)4月10日 草加荷扱所廃止。
  • 1974年(昭和49年)
  • 1981年(昭和56年)3月16日 杉戸駅を東武動物公園駅に改称。同時に営団日比谷線との相互直通運転区間を同駅まで延長。
  • 1987年(昭和62年)
    • 5月1日 千住線 千住分岐点 - 千住間廃止。
    • 12月21日 玉ノ井駅を東向島駅に改称。
  • 1988年(昭和63年)8月9日 竹ノ塚 - 草加間複々線化。
  • 1991年(平成3年)浅草駅に当路線内で初めて発車メロディが導入。曲名は「Passenger」。
  • 1992年(平成4年)9月21日 羽生 - 川俣間複線化。
  • 1997年(平成9年)3月25日 草加 - 越谷間複々線化。
  • 2001年(平成13年)3月28日 越谷 - 北越谷間複々線化。
  • 2003年(平成15年)3月19日 押上 - 曳舟間開業(正式な扱いは業平橋 - 曳舟間の複々線化完成)。日光線南栗橋駅から営団(現・東京メトロ)半蔵門線・東急田園都市線中央林間駅までの相互直通運転開始。
    • 準急Aが廃止され、無料列車が東武動物公園以北各駅停車で統一される。
    • 5000系の館林以南撤退に伴い、通勤型車両による列車の最高速度が従来の95km/hから100km/hに向上。
  • 2006年(平成18年)3月18日 東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転区間を久喜駅まで延長。列車種別が一新され、急行が一般種別となる。太田 - 伊勢崎間の普通列車でワンマン運転を開始。朝夕の「りょうもう」を除き浅草 - 伊勢崎間直通列車が消滅し、全列車が太田で乗り換えとなる。また、館林 - 伊勢崎においても5000系が完全撤退した。
  • 2010年(平成22年)
    • 8000系通勤型車両がツーマン運転から撤退。
    • 3月17日 西新井駅に当路線内の中間駅で初めて発車メロディが導入。
  • 2011年(平成23年)
    • 3月11日 東北地方太平洋沖地震が発生したため、曳舟 - 押上間で運休し、東京地下鉄日比谷線・東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線との相互直通運転および特急の運転が休止。
    • 3月14日 東北地方太平洋沖地震による発電所の停止に伴う電力供給逼迫のため、東京電力輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から曳舟 - 押上間で運休し、東京地下鉄日比谷線・東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線との相互直通運転および特急の運転が休止。
    • 3月20日 野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線との相互直通運転が再開。
    • 3月22日 特急スペーシア「きぬ」の運転が再開。
    • 3月28日 東京地下鉄日比谷線との相互直通運転が再開。
    • 4月2日 曳舟 - 押上間で運転再開し、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線との相互直通運転が再開される。特急「りょうもう」の運転が再開される。
    • 4月11日 東北地方太平洋沖地震の余震とみられる巨大地震が発生したため、曳舟 - 押上間で運休し、東京地下鉄半蔵門線・東急田園都市線・野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線との相互直通運転および特急の運転を休止。
  • 2012年(平成24年)
    • 3月17日 業平橋駅をとうきょうスカイツリー駅に改称。同時に、浅草・押上 - 東武動物公園間に「東武スカイツリーライン」の路線愛称を、伊勢崎線を含む全路線全駅に駅ナンバリングを導入[1]。とうきょうスカイツリー駅に一部の特急列車が停車する。
    • 5月22日 押上駅に「スカイツリー前」の副駅名を導入[3]

他社線との相互直通運転

以下の路線との相互直通運転が実施されている。

野岩鉄道会津鬼怒川線・会津鉄道会津線

日光線、鬼怒川線を介して直通運転をしている。「東武日光線快速・区間快速」および「野岩鉄道会津鬼怒川線」、「会津鉄道会津線」を参照。

東京メトロ日比谷線

北千住駅を介して、普通列車が東武動物公園駅(一部南栗橋駅)から東京メトロ日比谷線中目黒駅まで運行されている。同線は東急東横線とも相互直通運転を行っているが、東武伊勢崎線内から東急東横線内まで直通する列車はなく、伊勢崎線方面からの列車は中目黒駅(一部南千住駅霞ケ関駅六本木駅)で終点となる。

戦前より、東武鉄道は独力で都心までの路線延伸を企図していた。戦前期には筑波高速度電気鉄道の免許を使って北千住 - 上野延伸を果たそうとしたが、買収価格を引き下げようとした結果京成電鉄に購入されてしまい失敗した。高度成長期には北千住駅から上野駅新橋駅方面までの延伸を計画したが、「都心乗り入れは地下鉄との相互直通運転で」という都市政策上計画を断念し、1962年5月31日北越谷駅から営団地下鉄日比谷線人形町駅まで相互直通運転開始により都心直結を実現した。相互直通運転開始後、草加市越谷市などは東京近郊のベッドタウンとして人口が急増した。翌1963年2月28日には相互直通運転区間を東銀座駅まで延長し、1964年8月29日の日比谷線全通により中目黒駅までの乗り入れを開始した。

1966年9月1日には北春日部駅まで直通運転区間が延長され、同年の武里団地開設もあって春日部市の人口が急増した。さらに1981年3月16日からは東武動物公園駅(旧・杉戸駅、同日改称)まで直通運転区間を延伸した。これにより日比谷線区間内でも「2番線に、東武動物公園行きが参ります」と、同駅名が連呼され、日比谷線各駅の案内でも「北千住・東武動物公園方面」と表示されるようになり、同月28日に開業した東武動物公園の宣伝にも一役買った。

中目黒 - 北千住 - 竹ノ塚・北越谷・北春日部・東武動物公園間で運行されている。日中の北千住 - 東武動物公園間の各駅停車は新越谷 - 東武動物公園間の各駅に停車する区間準急をのぞけばすべて日比谷線直通列車である。

例外として、朝に1本のみ南栗橋発中目黒行の普通列車が設定されている。この列車は東武車で運行され、東京メトロ車の運行はない。中目黒発南栗橋行の普通列車は運行されていないが、南栗橋車両管区への入庫のための間合い運用として日比谷線直通車両による東武動物公園発南栗橋行の普通列車が運行されている。

日比谷線では3社の車両が使用されており、列車番号末尾アルファベットの「T」は東武所有車両(20000系列・運用番号は01T - 41Tの奇数)、「S」は東京メトロ所有車両(03系・運用番号は02S - 74Sの偶数と61S - 69Sの奇数)、「K」は東急所有車両(1000系・運用番号は81K - 87Kの奇数、偶数の両方)を示しているが、東武車は東急東横線に乗り入れることができず、東急車も東武伊勢崎線に乗り入れることができない。また東京メトロ車は東武・東急への乗り入れが可能であるが、2009年6月6日改正の現行ダイヤでは日比谷線経由で3社を直通する列車は設定されていない。

なお、各社間の走行距離調整の関係上、東武車(および東急車)は日比谷線内のみで運転される列車にも使用されている。どの列車がどの車両で運転されるかは『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄でも分かることになっている。

東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線

東京メトロ半蔵門線または東急田園都市線に輸送障害が発生した場合のみ運転される急行北千住ゆき(写真は東京メトロ半蔵門線8000系電車)

押上駅を介して、急行準急列車が久喜駅日光線南栗橋駅から東京メトロ半蔵門線東急田園都市線中央林間駅まで運行されている。

日比谷線との直通運転開始後、沿線の人口が急増するとともに東武伊勢崎線も乗客が急増した。東武鉄道は北千住以北の複々線化で輸送力増強・混雑緩和を図ってきたが、北千住駅での日比谷線との乗り換えに伴う混雑が非常に激しくなり、抜本的な改良が求められた。同一ホームでの乗り換えから伊勢崎線(1階)と日比谷線(3階)に乗り場を分離する北千住駅重層化が1996年7月に完成し、ホームに乗客が溢れる状況は軽減された。

北千住駅重層化と並行して、さらなる混雑緩和対策として「もう1つの都心直通ルート」を検討した結果、当時東京北東部への延伸計画のあった半蔵門線との直通運転を行うこととなった。当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)が水天宮前駅から押上駅まで延伸、東武鉄道が曳舟駅から押上駅までの連絡線(正式にはとうきょうスカイツリー - 曳舟間の線増扱い)建設を行い、2003年3月19日より直通運転が始まった。

半蔵門線直通列車はさらに東急田園都市線まで乗り入れ、久喜駅・南栗橋駅 - 押上駅 - 渋谷駅 - 中央林間駅という運用がなされる。一部に北越谷駅・東武動物公園駅や田園都市線の鷺沼駅長津田駅発着列車が運行されるほか、平日の上り最終列車は押上止まり(押上で半蔵門線の押上始発列車に接続)となる。

走行距離は南栗橋駅 - 中央林間駅間98.5km、久喜駅 - 中央林間駅間94.8kmとなり[4]、伊勢崎線内準急、半蔵門線・東急田園都市線内各駅停車となる列車では所要時間171分に及ぶ運用もある[5]

車両は3社の車両が使用され、列車番号末尾アルファベットの「T」は東武車両(30000系・50050系・運用番号は50T - 82Tの偶数)、「S」は東京メトロ車両(8000系・08系・運用番号は51S - 93Sの奇数)、「K」は東急車両(8500系、5000系・運用番号は01K - 33Kの奇数、偶数の両方[6])を表している。日比谷線・東横線と異なり、東急車の一部(前面に円形の「K」シールが貼られている東急⇔メトロ専用車)を除いて3社への乗り入れが可能であり、上述のような3社直通電車が運行される。ダイヤの乱れが生じた場合は、この限りではない。

なお2009年7月11日現在、走行距離調整の関係などから東武車両は田園都市線から半蔵門線内(半蔵門・清澄白河・押上)で折り返す列車、および長津田 - 中央林間間の区間運転列車にも使用されているほか(後者は東京メトロの車両も使用)、東武車両の2本が長津田車庫で、東急車両の2本が南栗橋車庫でそれぞれ運用終了・夜間留置となる「外泊運用」が組まれている。前述の日比谷線直通列車と同様、どの列車がどの車両で運転されるかは『MY LINE 東京時刻表』(交通新聞社)の列車番号欄でも分かることになっている。

事故などで直通運転が不可能となった場合、伊勢崎線から半蔵門線に直通する列車はすべて北千住駅にて折り返す。また、半蔵門線側から伊勢崎線に直通する列車は、終着駅である押上にて折り返し運転を行う[7]。このため、3社の車両には通常は使用しない「北千住」の行き先表示が用意されている。しかし、直通運転が中止された時の東武線内での運用は、原則として東武車となっている。行き先が「北千住」となった場合、電車は北千住で折り返し運転を行うのではなく、一度曳舟に回送される。一定時間待避した後折り返し、北千住駅へ向かう。この時、曳舟駅 - 押上駅間は不通となり、両駅を結ぶ列車が運行されなくなるので、押上駅へ行くときはとうきょうスカイツリー駅からの徒歩連絡という形になる。それに併せて大手町 - 北千住間では東京メトロ千代田線に乗るよう案内される。そのため、運行トラブルが発生すると北千住 - 押上 - 大手町間で通常時よりも所要時間が掛かってしまう。東京メトロ半蔵門線直通列車の運転再開までに要する時間は東京メトロ日比谷線直通列車の運転再開までに要する時間よりも長くなる傾向にあり、夜間にダイヤの乱れが生じた場合は東武・東京メトロ・東急の車両が各自の車両基地(南栗橋鷺沼長津田)に戻れないことがある。

列車種別

特急

特急専用車両を使用し、特別料金を徴収する座席指定制列車として運行される。以下の列車がある。詳細は各記事を参照。

このうち、特急「りょうもう」については主な運行区間が浅草駅 - 太田駅 - 桐生線赤城駅間であり、浅草駅 - 伊勢崎駅間全線を運行する列車もある。その他の列車は、運行系統としては日光線鬼怒川線宇都宮線に直通する列車である。

快速・区間快速

快速・区間快速日光線鬼怒川線野岩鉄道会津鬼怒川線会津鉄道会津線を経由して、栃木県東武日光駅および福島県会津田島駅に至る長距離列車である。シンボルカラーは、快速が青、区間快速が水色。伊勢崎線内の停車駅は急行列車より少ない[8]。詳細は「東武日光線快速・区間快速」を参照のこと。

後述の同じ「区間」のつく「区間急行」と「区間準急」は浅草駅‐北千住駅間の各駅に停車するが、「区間快速」は浅草駅と北千住駅しか停車しない。また、2012年3月17日から一部の特急が停車するとうきょうスカイツリー駅(同日業平橋駅から改称)に至っては通過する。

新栃木乗務管区が担当。

急行

急行久喜駅・日光線南栗橋駅発着で、押上駅より東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、渋谷駅を経由して東急田園都市線中央林間駅(一部長津田駅)まで運行される列車である。路線図上のシンボルカラーは濃ピンク。曳舟駅 - 東武動物公園駅間は主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担う。全列車が10両編成で、終日約10分間隔で運行されており、おおむね久喜発着と南栗橋発着が交互に運行されているが、東武動物公園行きも設定されている。

2003年3月19日の半蔵門線直通開始と同時に通勤準急としてラッシュ時に運行開始し、2006年3月18日改正で現行の急行に名称が変更された上でほぼ終日運行されるようになった。なお、それまでの別途料金が必要な急行(「しもつけ」「きりふり」・「ゆのさと」など)は特急に種別変更された。

日中は1時間6本のうち4本が東急田園都市線 - 東京メトロ半蔵門線内各駅停車で運転され、残り2本(30分に1本)は中央林間まで全区間急行運転を行う。

2006年3月18日のダイヤ改正による半蔵門線直通列車の大増発で久喜駅および日光線の南栗橋駅での系統分割が強いられることとなった。このため、久喜駅では館林・太田方面の、南栗橋駅では新栃木方面の各駅停車列車に相互接続が考慮されている。また、曳舟駅での浅草発着列車との相互接続も考慮されている。

南栗橋乗務管区(南栗橋方面と久喜方面のうち1 - 2本)、業平橋乗務管区(久喜方面のうち1 - 2本)が担当。

区間急行

区間急行は主に浅草・北千住 - 東武動物公園・館林・太田、あるいは日光線の南栗橋・新栃木間で運行される。路線図上のシンボルカラーは薄ピンク。

北千住 - 東武動物公園では主要駅のみ停車して速達輸送の役割を担い、その他の区間では各駅に停車する。中距離列車格の列車としての側面も有する。

運転時間帯は下り列車は浅草駅基準で平日が5 - 8・16 - 23時台、土曜・休日が5 - 9・21 - 23時台、上り列車は東武動物公園駅基準で平日、土曜・休日とも5 - 9・21 - 23時台である。例外的に平日の16時台に南栗橋発浅草行の区間急行が1本ある。平日夜間に本来は通過駅である北春日部行(浅草発)が1本、土休日に春日部発の列車が1本存在する。基本的には6両編成であるが、10両編成に対応できる北千住 - 館林・南栗橋間で8両または10両編成で運行される列車もある(8両編成以上の列車がこの区間外へと直通して運転する場合、館林・南栗橋・北千住で増解結する)。

なお、北千住駅発着列車も「区間急行」であり、「区間」の付かない「急行」とはならない。

かつては準急として終日運転されていたが、2006年3月18日で現行の区間急行に名称が変更された上で運行本数・時間帯が削減された。準急時代は伊勢崎線・日光線・宇都宮線の全線で運行され、2006年3月改正まで伊勢崎発着・東武宇都宮発着、区間急行となった後も2009年6月改正まで東武日光発着(および会津田島発)の列車も存在していたが、いずれも新栃木や館林・太田で系統分割された。また、2003年3月改正までは業平橋駅(現・とうきょうスカイツリー駅)発着列車も存在していた。

平日朝の上りには地下鉄半蔵門線直通車両(30000系の直通対応車または50050系)が使用される列車が1本存在する[9]

館林方面は春日部乗務管区館林乗務管区で南栗橋方面は南栗橋乗務管区新栃木乗務管区が担当(一部は業平橋乗務管区)。

準急

準急は久喜駅・日光線南栗橋駅(一部北越谷駅・東武動物公園駅)発着で、押上駅より東京メトロ半蔵門線に乗り入れ、渋谷駅を経由して東急田園都市線の中央林間駅(一部鷺沼駅長津田駅)まで運行される列車である。シンボルカラーは緑。

新越谷駅以南の停車駅は急行と同じで、同駅以北は各駅に停車する。通常10両編成で、朝のラッシュ時と深夜時間帯に運行される。なお、平日上りの最終準急は半蔵門線に直通せず押上駅止まりとなる(押上で押上始発の半蔵門線列車に接続)。2003年3月19日の半蔵門線直通開始当初は区間準急として平日ラッシュ時以外に運行されていたが、2006年3月18日改正で現行の準急に名称が変更された上でラッシュ時のみの運行となった。かつて、長津田から北越谷まで全区間準急運転を行う列車もあった。

区間急行がせんげん台と春日部のみに停車する越谷 - 東武動物公園間で準急は各駅に停車する一方、区間急行が各駅に停車する曳舟 - 北千住間では準急がノンストップとなっている。そのため、下り列車の場合は、曳舟で準急に抜かれた区間急行が、せんげん台または春日部で準急を抜き返し、東武動物公園以北には、区間急行が先に到着するというダイヤになっている。したがって、区間急行と準急はその緩急順位が全区間で一定しないが、列車種別案内などでは「区間急行」が「準急」より上位側に記されている。

急行同様、曳舟で浅草方面発着列車との接続が考慮されている。以前の朝夕のラッシュ時の一部の上り列車は、せんげん台で抜かれた区間急行を鐘ヶ淵で抜き返すというダイヤが組まれていたが、煩雑さの解消と利便性の確保のため、曳舟まで区間急行を先行させるように改めた。

南栗橋乗務管区、業平橋乗務管区が担当。

区間準急

区間準急は、主に浅草 - 東武動物公園・久喜間で運行される。路線図上のシンボルカラーは黄緑。

急行線としての機能を持つ北千住駅 - 新越谷駅間は急行と同じ停車駅に停車するが、それ以外の区間では各駅に停車する。主に日中の北越谷駅発着の普通を補完する形で約20分間隔で運行されている。また、ほとんどの上り浅草行き区間準急列車は東武動物公園駅で日光線南栗橋発着急行と接続する。なお、朝夕ラッシュ前後に南栗橋発着列車が、土曜・休日のみ館林発着・太田着列車が運行される。平日に上下1本ずつ北越谷発着の区間準急も存在する。

区間準急は1997年3月25日に運転を開始。北千住 - 南栗橋間で30分おきに運転され、浅草発の列車(北春日部行き)も深夜に1本のみ設定された。2003年3月19日から日中の北千住発着列車を延長・増発して曳舟 - 北千住間ノンストップの押上・半蔵門線方面直通列車(現在の準急)が設定されたが、朝夕を中心に北千住発着、深夜に1本の浅草 - 北千住各駅停車の区間準急(北春日部行き)も設定され続けた。上記の停車駅の違いによる問題から、2006年3月18日改正で押上・半蔵門線方面への区間準急が準急に名称変更され、区間準急が浅草・北千住発着列車専用の種別となり、現在の運行区間となった。

区間急行同様に北千住駅発着のものは「区間」のつかない「準急」にはならない。

平日朝の下りには地下鉄半蔵門線直通車両(30000系の直通対応車または50050系)が使用される列車が1本存在する。基本的に6両編成で運行される。なお平日夜の北千住20時27分発北春日部行きは10両で運転されている。

業平橋乗務管区、春日部乗務管区、南栗橋乗務管区、館林乗務管区が担当。

普通

普通列車は主に以下の区間で運行される。なお、送り込み運用などで北春日部・東武動物公園 - 久喜・南栗橋間などの短い区間の運行もある。車内や駅でのアナウンスでは、各駅停車と称される。路線図上のシンボルカラーはグレー。

  1. 浅草駅 - 北千住駅間…区間準急および区間急行の補完列車であるため本数は少ないが、2.との接続が図られたダイヤを組んでいる。昼間は区間準急と交互で運転され、いずれも必ず曳舟駅で半蔵門線直通の急行と相互接続を行う。ラッシュ時には竹ノ塚駅北越谷駅まで、平日の浅草発9時台には日光線南栗橋駅まで運転される列車もある。ラッシュ時には鐘ヶ淵駅で半蔵門線直通列車や快速、特急の通過待ちを行う列車がある。
  2. (中目黒駅) - 北千住駅 - 東武動物公園駅間…北千住 - 北越谷間の複々線化区間では緩行線を走行し、過半数の列車が北千住駅より東京メトロ日比谷線中目黒駅まで乗り入れている。特に、北千住 - 北越谷間の複々線化区間の日中の普通列車はすべて日比谷線中目黒駅発着で、東武動物公園駅着発のものと北越谷駅着発のものが交互に10分間隔で運行されている。また、草加駅せんげん台駅急行緩急接続を行う。また、この運用では、方向幕・LED表示による種別表示を行うことができず、車両の「普通」表示はない。車両運用等の詳細は「日比谷線との直通運転」を参照のこと。また、土休日朝には北千住始発で日光線南栗橋駅まで運転される列車もある。
  3. 久喜駅 - 館林駅・太田駅間…急行の接続を受ける形で主に1時間に2 - 3本の割合で運行される。日中の基本的な運行は久喜 ‐ 太田間だが、久喜 - 館林間・館林 - 太田間の区間列車もある。なお、この区間では区間急行区間準急が運行されるとそれが代替となる。館林駅・太田駅では接続する各路線との接続に考慮されている。
  4. 太田駅 - 伊勢崎駅間…ワンマン運転区間。1時間に1本の割合で運行される。3.および浅草・北千住発着の区間急行・区間準急との接続が図られたダイヤを組む。
  • 1は業平橋乗務管区、南栗橋乗務管区、春日部乗務管区、夜間等の一部に新栃木乗務管区、2は春日部乗務管区、3は春日部乗務管区(久喜 - 館林間)または館林乗務管区、4は館林乗務管区が担当。

上記の区間に含まれていない東武動物公園 - 久喜間は、特急を除く全列車が各駅に停車し、それらが終日運行されるため、普通列車の設定はごくわずかとなっている。

臨時列車

フラワーエクスプレス

群馬県立つつじヶ岡公園つつじザ・トレジャーズ ガーデン芝桜あしかがフラワーパークフジの見頃であるゴールデンウィークに(東急線)長津田 - (押上経由) - 太田間で運行される。館林以北は10両編成非対応のため、館林で4両の切り離し/連結を行う。そのため、地下鉄対応で分割可能な唯一の形式である30000系で運転される。

停車駅
長津田駅 - (東急田園都市線内急行・半蔵門線内各駅停車) - 押上駅 - 曳舟駅 - 北千住駅 - 春日部駅 - 東武動物公園駅 - 久喜駅 - 加須駅* - 羽生駅* - 茂林寺前駅(太田行きのみ) - 館林駅 - 足利市駅 - 太田駅
加須、羽生は2010年の運行では長津田行きのみ停車。また、運行当初は中央林間発着のこともあった。

2011年以降は「フラワーリレー号」として運行された。2011年は久喜 - 太田間の普通列車にヘッドマークを装着する形での運行となった。2012年は浅草 - 太田間・久喜 - 太田間の列車にヘッドマークを装着して運行する。

かつて運行されていた列車種別

種別名変更された旧準急は「区間急行」、旧通勤準急は「急行」を参照。また、この節で単に『準急』と記したものは、2006年3月17日以前に設定されていた準急(2006年3月18日以降の区間急行)を示すこととする。

通勤快速

ラッシュ時の設定であったことから、前後を走る準急が混雑したため準急格下げの形で消滅した。車両の種別表示には『通勤快速』がないため単に『快速』と表示されていた。伊勢崎線で1往復だけ不自然な時間に設定される準急A(後述)としてしばらく名残が見られ、日光線では東武日光・東武宇都宮(新栃木で分割併合)発着の準急として2006年3月17日まで名残が見られた。車両は、日光線方面発着列車であっても4扉通勤車が用いられた。かつて5000系が登場直後に充当された種別でもある。

停車駅
浅草駅 - (各駅停車) - 北千住駅 - 春日部駅 - 東武動物公園駅
(伊勢崎線) - 久喜駅 - 加須駅 - 羽生駅 - 館林駅 - 足利市駅 - 太田駅 - (各駅停車) - 伊勢崎駅
(日光線直通) - 幸手駅 - 新古河駅 - 藤岡駅 - 新大平下駅以北各駅停車

準急A、B

2003年3月18日までは、浅草 - 伊勢崎間で運行されていた準急の一部(廃止時は日中のみに上下6本ずつ・1時間ごと)が北千住 - 太田間を速達運転する「準急A」として設定されており、北千住 - 東武動物公園間のみを速達運転する「準急B」と区別していた。ただし、種別表示では単に『準急』と書かれ、放送などの旅客案内上もAやBという呼称は用いず、「東武動物公園 - 北千住間準急」「太田まで準急」などと、準急運転区間の駅名を用いて案内がなされていた。準急Aの廃止により準急の速達運転区間が北千住 - 東武動物公園間に統一された。

北千住 - 太田間準急(「準急A」)停車駅(廃止直前のダイヤ)
浅草駅 - (各駅停車) - 北千住駅 - 西新井駅 - 草加駅 - 新越谷駅 - 越谷駅 - せんげん台駅 - 春日部駅 - 東武動物公園駅 - 久喜駅 - 加須駅 - 羽生駅 - 館林駅 - 足利市駅 - 太田駅 - (各駅停車) - 伊勢崎駅
北千住 - 東武動物公園間準急(「準急B」)停車駅(廃止直前のダイヤ)
浅草駅 - (各駅停車) - 北千住駅 - 西新井駅 - 草加駅 - 新越谷駅 - 越谷駅 - せんげん台駅 - 春日部駅 - 東武動物公園駅 - (各駅停車) - 伊勢崎駅

伊勢崎線内で使用されている車両

自社車両

  • 優等列車・団体列車用
    • 100系 - 愛称:スペーシア-特急「けごん」・「きぬ」。日光線・鬼怒川線系統用。
    • 200系・250系 - 愛称:りょうもう-特急「りょうもう」。伊勢崎線系統用。
    • 300系・350系 - 特急「しもつけ」・「きりふり」・「ゆのさと」・「尾瀬夜行」・「スノーパル」・団体での運用。
    • 1800系 - 臨時(団体)やイベント時に運用。
    • 6050系 - 日光線・鬼怒川線系統快速・区間快速・区間急行・普通運用。
  • 線内一般列車用
    • 8000系・800系・850系 - 2011年1月時点では館林、南栗橋より南では運行されていない、ワンマン運転での運用。2・3・4両固定編成[10]
    • 10000系・10030系・10080系 - 区間急行・区間準急・普通(東京メトロ日比谷線直通運用を除く)での運用。2・4・6両固定編成。
    • 30000系 - 区間急行・区間準急・普通(東京メトロ日比谷線直通運用を除く)での運用。50050系の増備により4・6両固定編成(30000系4両編成は10000系・10030系の2両編成と連結し、6両編成での運用)各13本が自社線内の運用に転用され、31601+31401F、31611+31411Fは、東上線森林公園所属になっている。
    • 50050系30000系(東京メトロ半蔵門線直通対応車) - 区間急行・区間準急で平日のみ運用。半蔵門線・田園都市線直通運用専用車両だが、平日朝1往復が南栗橋 - 北千住間で運用される。
  • 東京メトロ日比谷線直通車
  • 東京メトロ半蔵門線東急田園都市線直通車
    • 30000系 - 急行・準急運用。東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通運用車両。4両と6両の連結による10両編成(ただし2010年時点では2本のみが半蔵門線・田園都市線直通対応として残され、他の編成は直通対応装備を取り外し自社線内専用となっている)。東急・東京メトロ・東武共催のイベント列車の運用にも充当される。
    • 50050系 - 急行・準急運用。東京メトロ半蔵門線・東急田園都市線直通運用専用車両。10両固定編成。2006年以降増備が進められ、半蔵門線・田園都市線直通の主力となっている。

かつて使用されていた車両

※昭和30年代以降。創業時から戦前までの車両および機関車、貨車については割愛。

乗り入れ車両

伊勢崎線を走る東急8500系電車(2006年3月、和戸 - 久喜間にて撮影)

かつての乗り入れ車両

女性専用車

女性専用車
 
浅草行き(8両)
← 館林
浅草 →
               
 
浅草行き(10両)
← 館林
浅草 →
                   
 
半蔵門線直通列車
← 久喜・南栗橋
北千住・渋谷・中央林間 →
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
 
日比谷線直通列車
← 東武動物公園
北千住・中目黒 →
1 2 3 4 5 6 7 8

2005年5月9日、半蔵門線・東急田園都市線での導入にあわせて、平日早朝のラッシュ時間帯に女性専用車が設置された。いずれも最後尾の車両。

  • 浅草行きの場合:朝7:30 - 9:00に北千住駅に到着する上り区間急行の最後尾車両。実施区間は10両編成となる館林→北千住。北千住から浅草までは設定されない。
  • 半蔵門線直通の場合:初電から押上駅に9:20までに到着する急行・準急の最後尾車両。実施区間は始発駅→渋谷。半蔵門線内は9:30を過ぎれば設定解除となる。
  • 日比谷線直通の場合:朝7:30 - 9:00に北千住駅に到着する普通(3つまたは一部5つドアの8両編成)の最後尾車両。実施区間は始発駅→中目黒。日比谷線内で9:00を過ぎれば設定解除となる。

なお、日比谷線直通の普通のみ2006年3月27日から導入された。ただし、浅草駅発着の普通には設定されていない。

当路線において専用ステッカーが貼付されているのは、20000系列30000系の半蔵門線直通対応車・50050系である。

駅一覧

  • 特急はそれぞれの列車記事を参照のこと。快速以下より記載する。
  • 普通列車はすべての駅に停車する(普通列車の設定のない押上駅を除く)。東京地下鉄日比谷線直通列車は北千住 - 東武動物公園間で普通列車(各駅停車)として運転。太田駅 - 伊勢崎駅間の普通列車ではワンマン運転が行われる。
  • 地下鉄線の ( ) 内の英数字は駅番号を表す。
  • ●:停車、○:土曜・休日のみ運行、|:通過、∥・空白:経由及び運行せず、
    *:平日深夜1本のその駅止まりのみ停車(北春日部)
駅番号 駅名 駅間キロ 累計キロ 区間準急 準急 区間急行 急行 快速

区間快速
接続路線・備考 所在地
 
直通運転区間 押上駅から東京地下鉄半蔵門線渋谷駅経由東急田園都市線中央林間駅まで(準急・急行)
北千住駅から東京地下鉄日比谷線中目黒駅まで
TS-01 浅草駅 - 0.0 東京地下鉄G 銀座線 (G-19)
都営地下鉄A 浅草線 (A-18)
東京都 台東区
TS-02 とうきょうスカイツリー駅[* 1] 1.1 1.1 2012年3月17日に「業平橋駅」から改称。 墨田区
TS-03 押上〈スカイツリー前〉駅[* 1] - - 東京地下鉄:Z 半蔵門線 (Z-14)(東武動物公園方面から直通運転:上記参照)
京成電鉄押上線 (KS45)
都営地下鉄:A 浅草線 (A-20)
TS-04 曳舟駅 1.3 2.4 東武鉄道亀戸線
TS-05 東向島駅 0.8 3.2 1987年12月21日に「玉ノ井駅」から改称。
TS-06 鐘ヶ淵駅 1.0 4.2  
TS-07 堀切駅 1.1 5.3   足立区
TS-08 牛田駅 0.7 6.0 京成電鉄:本線京成関屋駅
TS-09 北千住駅 1.1 7.1 東京地下鉄:H 日比谷線 (H-21)(東武動物公園方面から直通運転:上記参照)・C 千代田線 (C-18)
東日本旅客鉄道常磐線快速各駅停車
首都圏新都市鉄道つくばエクスプレス (05)
TS-10 小菅駅 1.1 8.2  
TS-11 五反野駅 1.1 9.3  
TS-12 梅島駅 1.2 10.5  
TS-13 西新井駅 0.8 11.3 東武鉄道:大師線
TS-14 竹ノ塚駅 2.1 13.4  
TS-15 谷塚駅 2.5 15.9   埼玉県 草加市
TS-16 草加駅 1.6 17.5  
TS-17 松原団地駅 1.7 19.2  
TS-18 新田駅 1.3 20.5  
TS-19 蒲生駅 1.4 21.9   越谷市
TS-20 新越谷駅 1.0 22.9 東日本旅客鉄道:武蔵野線南越谷駅
TS-21 越谷駅 1.5 24.4  
TS-22 北越谷駅 1.6 26.0  
TS-23 大袋駅 2.5 28.5  
TS-24 せんげん台駅 1.3 29.8  
TS-25 武里駅 1.3 31.1   春日部市
TS-26 一ノ割駅 1.9 33.0  
TS-27 春日部駅 2.3 35.3 東武鉄道:野田線(TD-10)
TS-28 北春日部駅 1.5 36.8  
TS-29 姫宮駅 1.6 38.4   南埼玉郡
宮代町
TS-30 東武動物公園駅 2.6 41.0 東武鉄道:日光線(浅草・北千住方面から直通運転)
TI-01 和戸駅 2.9 43.9 日光線直通  
TI-02 久喜駅 3.8 47.7 東日本旅客鉄道:東北本線宇都宮線)・湘南新宿ライン 久喜市
TI-03 鷲宮駅 4.4 52.1      
TI-04 花崎駅 2.7 54.8       加須市
TI-05 加須駅 3.7 58.5      
TI-06 南羽生駅 4.6 63.1         羽生市
TI-07 羽生駅 3.1 66.2       秩父鉄道秩父本線
TI-08 川俣駅 4.3 70.5         群馬県 邑楽郡
明和町
TI-09 茂林寺前駅 1.9 72.4         館林市
TI-10 館林駅 2.2 74.6       東武鉄道:佐野線小泉線
TI-11 多々良駅 4.0 78.6        
TI-12 県駅 3.2 81.8         栃木県
足利市
TI-13 福居駅 2.1 83.9        
TI-14 東武和泉駅 1.2 85.1        
TI-15 足利市駅 1.7 86.8        
TI-16 野州山辺駅 1.7 88.5        
TI-17 韮川駅 3.3 91.8         群馬県 太田市
TI-18 太田駅 2.9 94.7       東武鉄道:桐生線・小泉線
TI-19 細谷駅 3.1 97.8            
TI-20 木崎駅 3.4 101.2            
TI-21 世良田駅 2.9 104.1            
TI-22 境町駅 2.2 106.3             伊勢崎市
TI-23 剛志駅 3.7 110.0            
TI-24 新伊勢崎駅 3.3 113.3            
TI-25 伊勢崎駅 1.2 114.5           東日本旅客鉄道:両毛線
  1. ^ a b とうきょうスカイツリー駅と押上駅は同じ駅としてみなされる。ただし改札内乗り換えはできない。

待避可能な途中駅

特に記載の無い駅は両方向の列車の待避が可能である。

かつては大袋駅鷲宮駅川俣駅にも待避線が存在したが、現在は架線や線路が撤去され2面2線構造となっている。

留置線のある駅

  • とうきょうスカイツリー駅(曳舟寄りにあり、特急スペーシア・りょうもう等の車内整備・洗浄、通勤列車の閑散時の車両留置に使用)
  • 北千住駅(地平ホームは浅草・春日部両方向に、高架ホームは春日部方のみ留置線がある)
  • 竹ノ塚駅(東京メトロ千住検車区竹ノ塚分室を併設)
  • 北越谷駅(日比谷線直通列車の折り返しが多い。一部の半蔵門線直通列車も折り返す)
  • 春日部駅(現在は野田線車両が留置され、伊勢崎線用としては原則使われない)
  • 北春日部駅(南栗橋車両管区春日部支所を併設。一部の日比谷線直通列車が折り返す)
  • 東武動物公園駅(日比谷線直通列車は当駅が終着、一部の半蔵門線直通列車も折り返す)
  • 久喜駅(春日部・館林両方向に留置線がある。半蔵門線直通列車は当駅が終着である。かつて国鉄との貨物列車の受け渡しや新車の受け渡しを行った貨物ヤード跡に設置)
  • 館林駅(南栗橋車両管区館林出張所を併設。廃車前の車両留置等にも使われる。現在一部の撤去作業が行われている)
  • 足利市駅
  • 太田駅(館林・伊勢崎両方向に留置線がある)
  • 新伊勢崎駅

また、複々線化工事の進捗にあわせ、暫定的に草加駅越谷駅大袋駅に留置線が設置されていた。

廃駅

復活・営業再開したものを除く。休止・廃止日は最終営業日の翌日。

  • 隅田公園駅(浅草 - とうきょうスカイツリー間 1931年5月25日開業、1943年12月31日休止、1958年10月22日廃止認可)
  • 請地駅(とうきょうスカイツリー - 曳舟間 1931年6月1日開業、1947年3月1日廃止)
  • 中千住駅(牛田 - 北千住間 1924年10月1日開業、1953年信号所化、1962年3月23日廃止)
  • 草加荷扱所(草加 - 松原団地間 1931年3月13日開業、1973年4月10日廃止)
  • 競馬場前駅(随時営業、野州山辺 - 韮川間 1932年4月17日開業、1939年2月1日廃止)

主要駅の乗降客数

  • 浅草 54,414人
  • 曳舟 20,994人
  • 北千住 446,474人
  • 草加 80,689人
  • 新越谷 132,535人
  • せんげん台 62,373人
  • 春日部 72,567人
  • 東武動物公園 33,259人
  • 久喜 49,735人
  • 加須 15,096人
  • 羽生 14,488人
  • 館林 10,251人
  • 足利市 6,993人
  • 太田 9,901人
  • 伊勢崎 5,444人

乗降客数は2008年度のもの

名称について

以前の北千住駅では、東武伊勢崎線は「東武線」、東京メトロ日比谷線は「日比谷線」と表記していた。

東武鉄道発祥の路線

伊勢崎線は1899年(明治32年)、東武鉄道で最初に開業した北千住 - 久喜間を含んでおり、東武鉄道の社名はこの地域(蔵国部)に由来する。歴史的経緯から単に「東武線」と呼ばれることがある。その反面、北千住駅に乗り入れる他社線の路線図・自動放送でも「東武伊勢崎線」と呼称されるように変わった。ちなみに一昔前は「東武電車」とも呼称された。そして2012年3月17日以降、浅草・押上 - 東武動物公園間は「東武スカイツリーライン」と呼称されるようになった。

路線名とイメージ

不動産関係の広告では、伊勢崎線の東京都足立区 - 埼玉県までの主に日比谷線直通の普通列車が走る区間の場合は、意図的に「東武日比谷線」と呼んだり(記載したり)していた時期があった。これは「東武伊勢崎線」という名称よりも都心直通をアピールできる「日比谷線」の名前を利用したことによるものだった[11]

それゆえ、昔の不動産広告には「日比谷線谷塚駅徒歩4分」「地下鉄日比谷線草加駅徒歩7分」「東武日比谷線竹ノ塚駅からバスで10分」などの表記が見受けられた。現在見受けられなくなったのは、伊勢崎線からの半蔵門線直通系統が新設されたことにより、日比谷線直通のみをアピールする必要がなくなったことも一因であった。

また、新聞折り込みの求人広告紙「求人ガイド」(廃刊)に「東武日比谷沿線版」があった。

一方、押上駅 - 曳舟駅間は東武伊勢崎線の一部であるにもかかわらず(前述の通りとうきょうスカイツリー駅 - 曳舟駅の別線)、都営バスの自動放送や車内LEDによる押上・押上駅前の両停留所での乗り換え案内で東武線は案内されていない(都営地下鉄浅草線地下鉄半蔵門線京成線が案内される)。

乗車カードの対応状況

館林駅以北は、足利市駅・太田駅・伊勢崎駅以外自動改札機設置駅がないが、2007年3月18日ICカードPASMO」サービス開始により自動改札非設置駅には簡易型PASMO読取機が設置された。

踏切事故

  • 館林事故(1969年) - 「館林駅」の項目を参照。
    • なお、この事故では8000系のクハ8139が使用不能となり、翌1970年(昭和45年)4月に車体を復旧名義で新製した。
  • 花崎事故(1970年) - 「花崎駅」の項目を参照。
    • この事故では7800系の1編成2両(モハ7808-クハ808)が大破し、廃車となっている。東武鉄道では唯一のケースとなる踏切事故による事故廃車である。
  • 竹ノ塚駅構内第37号踏切道における死傷事故(2005年) - 「竹ノ塚駅」の項目を参照。

脚注

  1. ^ a b 「東武スカイツリーライン」誕生! 伊勢崎線 浅草・押上 ⇔ 東武動物公園間に路線愛称名を導入 〜 あわせて駅ナンバリングを導入し、よりわかりやすくご案内します 〜 (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2012年2月9日(2012年2月9日閲覧)
  2. ^ 伊勢崎線経由は20.1km、小泉線経由の実キロは16.2km。
  3. ^ 押上駅に副駅名「スカイツリー前」を導入します! (PDF) - 東武鉄道ニュースリリース 2012年2月9日(2012年2月9日閲覧)
  4. ^ ちなみに、この距離はJRであれば東京駅起点で東海道本線湯河原駅 (99.1km)、中央本線初狩駅 (93.8km)、上野駅起点なら東北本線宇都宮線雀宮駅 (98.4km)・高崎線倉賀野駅 (96.9km)・常磐線岩間駅 (90.7km) に相当する。
  5. ^ 土曜・休日ダイヤ 8:45南栗橋発の準急中央林間行き(C4870T列車)。
  6. ^ 34K以上は東武線非乗り入れ運用である。
  7. ^ 列車運行情報サイトでは、「直通運転の中止」などと表記されるが、一部サイトでは「運転変更」と表記される状態である。
  8. ^ 快速が急行より停車駅が少ない路線は他に神戸電鉄粟生線(かつては京成押上線も)や、「快速」ではなく「拝島快速」だが西武新宿線拝島線がある
  9. ^ 故障やダイヤ乱れなどで地下鉄半蔵門線直通車両を使用できない場合は、地上線限定となっている10000系列を10両編成に組成して代走がかけられる場合もある。
  10. ^ 鉄道ファン』2010年9月号(通巻593号)付録「大手私鉄車両ファイル 車両配置表」(交友社)によると、2010年4月1日時点では南栗橋車両管区春日部支所に配置されている4両編成4本と2両編成2本が休車となっている。
  11. ^ 同様の例では「地下鉄千代田線亀有駅」などと呼ばれることのあるJR常磐線東京メトロ千代田線に直通する常磐緩行線)、「総武線水道橋駅」などと呼ばれることのあるJR中央線(中央・総武緩行線)がある。

参考文献

  • 『私鉄電車ビジュアルガイド 東武鉄道』(編者・著者 東武鉄道研究会、出版・発行:中央書院 2003年) ISBN 4887321422
  • 『MY LINE 東京時刻表』各号(交通新聞社)
  • 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 3号 関東1』新潮社、2008年、pp.27-28

関連項目

外部リンク