第65回NHK紅白歌合戦
第65回NHK紅白歌合戦 | |
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会場のNHKホール | |
ジャンル | 大型音楽番組 |
出演者 | #司会者・#出場歌手を参照 |
オープニング | 「歌おうマーチ」[1] |
エンディング | 「蛍の光」 |
製作 | |
製作総指揮 | 柴﨑哲也[2][3] |
制作 |
NHK 【放送媒体:総合テレビジョン】 |
放送 | |
音声形式 | 音声多重放送 (紅白サブトークチャンネル) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2014年12月31日 |
放送時間 | 19:15 - 20:55、21:00 - 23:45 (JST) |
放送分 | 265分 |
第65回 NHK紅白歌合戦 公式サイト |
第65回NHK紅白歌合戦 | |
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ジャンル | 大型音楽番組 |
放送方式 | 生放送 |
放送局 | NHKラジオ第1 |
パーソナリティ |
青井実 首藤奈知子 |
特記事項: その他の項目は媒体固有のものを除きテレビと共通 |
『第65回NHK紅白歌合戦』(だいろくじゅうごかいエヌエイチケイこうはくうたがっせん)は、2014年(平成26年)12月31日(JST、以下同じ)に放送された通算65回目のNHK紅白歌合戦である。
概要
テーマは「歌おう。おおみそかは全員参加で!」[4]。このテーマに合わせ、出場歌手全員参加を謳ったコーナーが多く設けられたほか、出場歌手のパフォーマンスに出場歌手全員で参加する演出が行われた。
司会者は吉高由里子(紅組)、嵐(白組)、有働由美子(総合司会)。
バナナマンと久保田祐佳が「紅白宣伝部員」[5]として、PR番組『こちら紅白宣伝部』の司会を務めた[6]ほか、放送当日にはテレビ放送副音声『紅白ウラトークチャンネル』を担当した[6]。デイリースポーツでは同コーナーでのバナナマンによる、主音声にとらわれない自由な進行と視聴者目線のトークが共感を集めたと報じている[7]。
例年恒例となっている審査中のダイジェストコーナーは行われなかった。
放送まで
日付はいずれも2014年。
- 9月4日
- 公式サイト上で放送時間が発表された[8]。
- 10月10日
- この日行われた記者会見で、今回の司会者とテーマが発表された[4]。この会見は有働が司会を務める『あさイチ』内で生中継された[9][10][11]。
- 11月20日
- 紅白宣伝部発足を発表[5]。
- 11月26日
- 今年の出場歌手を発表[12]。
- 同時にテレビ東京系アニメ『妖怪ウォッチ』のコーナーを放送することを発表。柴崎哲也プロデューサーは「お子さんにとても人気がある、そういう世代の皆さんに楽しんで頂けるシーンを作りたい」と出演理由を述べている[13]。
- 12月23日
- ゲスト審査員が発表された[14]。
- 12月24日
- この年上期の連続テレビ小説『花子とアン』の出演者による特別編を実施することが発表された[15]。
- 12月25日
- 曲目と曲順が発表された[16]。
- 12月28日
- 中森明菜のゲスト出演が発表された[17]。
- 12月30日
- リハーサルが行われた。
当日のステージ
前半
- 黒柳徹子とタモリが第34回(1983年)当時の思い出[注 1]を語ってスタート[18]。
- トップバッターは、HKT48。6年連続で指定席だった浜崎あゆみと交代する形となった。
- 郷ひろみのステージでは、事前番組でバナナマン・日村勇紀が共演を直訴し「1年に1回の大事なステージだから、イヤだよ」と郷が断るも、本番では日村が真っ赤なジャケットの姿で乱入した[19]。
- 香西かおりと細川たかしは酒にちなんだ曲を披露した。KABA.ちゃん、IKKO、クリス松村が「もも組」としてスナック風のステージをプロデュース。他に関ジャニ∞、バナナマン・日村勇紀扮するヒム子[20]、ゴールデンボンバー、ふなっしーらがパフォーマンスを披露した[21]。
- 德永英明は羽生結弦の演技映像とのコラボだったが、羽生が前日に急遽手術を行い入院中だったのを受け、德永の紹介前に櫻井翔が「今年1年、たくさんのことを経験しました。壁を乗り越えた先にまた壁がある。でも僕はそれを乗り越えていきたいと思います」という羽生のメッセージを読み上げ、見舞いの言葉を述べた[22]。
後半
- 後半は『花子とアン』特別編からスタート。吉高の前に出演者が総登場し、仲間由紀恵が手紙を朗読。このサプライズに対し、吉高が感激のあまり涙する一幕があった[23]。
- SEKAI NO OWARIはインフルエンザの影響で出演が心配されていたDJ LOVEが無事ステージに立った[24]。
- ゴールデンボンバーは、間奏で樽美酒研二がVTR上[25]で羊に追われた後、樽美酒の公開丸刈りが行われ、最後は「はげましておめでとうございます」で締めた[26]。歌唱後、鬼龍院翔はブログで「3度目の紅白、正直『ローラの傷だらけ』を歌いたい気持ちは強かったです」と本音を漏らした[27][28]。
- ももいろクローバーZはメンバーの有安杏果がインフルエンザにより出場辞退。最年長の高城れにはブログで「全員参加で有安を笑顔に」したいと[29]、有安の着るはずであった緑の衣装[注 2]を切り分けられ、出場するメンバー衣装にその一部として縫い付け[31]、全員が緑のネイルアートをして出場。フォーメーションを変えず1人分のポジションを空けたままパフォーマンスを行い、有安のお面を手に踊る場面もあった[32]。また、前日に放送された『LIFE!〜人生に捧げるコント〜「2014 年の瀬 紅白コラボSP」』のコント内で内村光良扮する夏木京介が指導した歌舞伎風パフォーマンスを披露した[33][34]。リーダーの百田夏菜子は出演後、「やっぱり5人で出るのが一番」としながらも「テレビの前で喜んでくれたと思う」と語った[31]。また、事前にコンサートで収録した9万人のファンによるコーラス音源をバックに歌うパートが盛り込まれ、「My Dear Fellow with Mononofu JAPAN」という曲名での披露となった(Mononofuとは、ももクロのファンを指す言葉)[30]。
- 関ジャニ∞は高校生の吹奏楽団とのコラボレーションを披露した[35]。
- 恒例とも言える「衣装対決」は氷川きよしと水森かおり。氷川はロボット「スケルトニクス」をバックダンサーに用い、水森は桂由美デザインの豪華ドレスで衣装対決をした[36]。
- イディナ・メンゼルとの共演を果たした神田沙也加の姿に、母である松田聖子が感極まって涙を流す場面があった[37][38]。
- SMAPはメドレー2曲目である「世界に一つだけの花」披露時、メンバー全員でステージを降りてゲスト審査員席のタモリのもとへ行き、彼の目の前で歌唱を行った[39]。同リーダーの中居正広によると、この演出はリハーサル時点では予定しておらず、本番中草彅剛が客席に降り、その流れのまま行ったものだという[40]。
- 石川さゆりの歌唱前、石川のファンである井上真央が司会席に登場。また、第62回(2011年)で紅組司会を経験し優勝も達成した井上が「嵐さんにいろいろ教えてもらいましたが、勝ちたいという気持ちだけは負けてなかったので、気持ちを込めれば大丈夫だと思います」と吉高にエールを送る場面もあった[41]。
- AKB48は「心のプラカード」を披露し、メンバーと司会者・ゲスト審査員がそれぞれ「心のプラカード」と称したメッセージを披露した。歌唱の途中、カメラスタッフによるスイッチングミスで舞台袖が数秒間映ってしまい、川栄李奈・松井玲奈(SKE48としても出場)・山本彩(NMB48としても出場)の心のプラカードが表示されないハプニング(放送事故)もあった。3人の心のプラカードは年明けの2015年1月10日にBSプレミアムで放送された『AKB48 SHOW!』にてこのハプニングに触れた上で補足された。前回(大島優子)同様、メンバーの誰かが卒業発表するのではないかと一部メディアで報じられたが、今回はなかった。
- 美輪明宏の歌唱後、サザンオールスターズが31年ぶりに紅白に出演した。なお、曲紹介は有働と中居正広(SMAP)が行った[42]。事前に予告されていなかったもので、年越しライブ会場の横浜アリーナからの生中継出演となり、「ピースとハイライト」「東京VICTORY」を歌唱した。元々サザンの年越しライブをWOWOWプライムが生中継することが決まっていたので、NHKがその映像を使う形での同時放送となった(テロップはNHK・WOWOW別々に送出)[43]。桑田佳祐がつけ髭をしアドルフ・ヒトラーを真似、現在の政権を批判するメッセージを彷彿とさせたこと、「ピースとハイライト」の歌詞もまた同様のメッセージがあるのではないかという報道について[44]、インターネット上で批判され、抗議行動まで拡大した[45]。それを受け、1月15日にアミューズと桑田はウェブサイト上にコメントを掲載[45][46]。また、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『桑田佳祐のやさしい夜遊び』でコメントした。その中で「お客様に楽しんで頂ければという意図であり、他意は全くございません」[46]「ヒットラーのつもりはまったくございません」[44]と政治的な意図を否定した。年越しライブでの関連する批判についてはひつじだよ! 全員集合!#ライブ上でのトラブル・ピースとハイライトを参照のこと。
- 白組トリの嵐の曲紹介は、先輩でもあるV6の岡田准一と井ノ原快彦が行った。「感謝カンゲキ雨嵐」のサビ部分で一斉に宙に舞って客席上空をフライングする演出が行われた[47]。
- 紅組トリおよび大トリの松田聖子の歌唱後、麻布大学野鳥研究部がペンライトの数を集計。「ふるさと」を大合唱したのち、結果が発表された[48]。当日体調の思わしくなかった平尾昌晃[49]の指揮のもと「蛍の光」を大合唱して締めた。
結果
前回のゲスト審査員の票に重きを置く形から、後述するとおり、地上デジタルテレビジョン放送・ワンセグの双方向機能などを重視したそれ以前の最終審査の得票数をそのまま反映させる形に戻された。デジタルテレビ以外は白組が優勢で、結果535,458対481,221で白組が優勝し、対戦成績も白組36勝、紅組29勝となった[50][51]。嵐の5人を代表してリーダーの大野がタモリから優勝旗を授与された。
出場歌手
歌手名の太字は初出場もしくは返り咲き。
歌唱曲・出場回数に関する備考
- ^ “セクゾン Jカウントダウンでセクシー”. デイリースポーツ online (デイリースポーツ). (2014年12月31日) 2015年4月3日閲覧。
- ^ 「君にHITOMEBORE」「男 never give up」「King & Queen & Joker」を順に披露[※ 1]。
- ^ 前回は紅組であったため白組としては2年ぶり4回目。
- ^ 「禁断のレジスタンス」「Preserved Roses」を順に披露。
- ^ ただし、第46回(1995年)でTOKIOのバックダンサー。第50回(1999年)の企画コーナーでゲスト出演。
- ^ メンバーの有安杏果はインフルエンザのため出場を辞退した。
- ^ アメリカ合衆国・ニューヨークからの中継。
- ^ 「SHAKE」「世界に一つだけの花」「Top Of The World」を順に披露。
- ^ ただし、前回ゲスト歌手として出演。
- ^ 紅組歌手として第53回(2002年)まで過去7回出場。放送内の紹介においては「8回目」の記述があった(公式には企画ゲストのため回数には含めない)。
- ^ アメリカ合衆国・ニューヨークのレコーディングスタジオからの中継。
- ^ 神奈川県横浜市・パシフィコ横浜展示ホールからの中継で「HUMAN」「クスノキ」を順に披露。
- ^ 東京都渋谷区・NHK放送センター・CT-101スタジオからの中継。
- ^ 白組歌手として第34回(1983年)まで過去3回出場。他にメンバーの原由子が第42回(1991年)に紅組歌手として出場。同じく桑田佳祐が第61回(2010年)に特別ゲストで出演。
- ^ 神奈川県横浜市・横浜アリーナからの中継。
- ^ 「感謝カンゲキ雨嵐」「GUTS !」を順に披露。
選考を巡って
この節の加筆が望まれています。 |
選出
初出場の5組は過去10年間で第61回(2010年)と並び最少、返り咲きは5組。
- V6はデビュー20年目にして初出場。メンバーの岡田准一が大河ドラマ『軍師官兵衛』に主演、同じくメンバーの井ノ原快彦が『あさイチ』の司会を務めるなどNHKの番組に多く出演、「今年、NHKの顔としてご活躍頂いたということはある」とこの年でのNHKでの活躍ぶりが決め手となった[52]。
- HKT48はAKB48グループとしてはAKB48、SKE48、NMB48に続く4組目の出場となった。選出理由は「人気者で支持も高かった。今年のがんばりを総合的に判断しました」としている[56]。
- May J.は今年公開し、大ヒットを記録した映画『アナと雪の女王』の主題歌「Let It Go」をカバーし話題になった[57]。
- 『アナと雪の女王』の日本語吹き替え版でアナ役を演じた神田沙也加が第62回(2011年)以来3年ぶりの出場。神田はTwitterで「2014年、素晴らしい締め括りが出来ますことを感謝しております。本当にありがとうございます」と出場報告をしている[58]。母親の松田聖子の出場も決まっており、2度目の親子出場となる。
- 薬師丸ひろ子はこれまでにゲスト審査員やゲストとして紅白に出演した事はあったが、出場歌手としては初選出。前年上期の連続テレビ小説『あまちゃん』に出演し、前回も同作の企画コーナーにゲスト出演したことがきっかけとなったことや、音楽活動を再開したことが要因となった[59]。
- SEKAI NO OWARIは前回は出場内定までこぎ着けながらも落選したとされるが、今回初出場となった[60]。
- 中島みゆきが第53回(2002年)以来12年ぶり2度目の出場。この年下期の連続テレビ小説『マッサン』の主題歌「麦の唄」を担当している。初出場時では、歌唱の際に歌詞を間違えるハプニングをしてしまったことから、「また何かしでかさないように」とコメントした[61]。
- 長渕剛が第62回以来3年ぶりの出場。
- 絢香が第63回(2012年)以来2年ぶりの出場。この年担当した連続テレビ小説『花子とアン』の主題歌「にじいろ」を歌唱。
- 椎名林檎が3年ぶり2度目の出場。「2014 FIFAワールドカップ」を始めとするNHKのサッカー中継の年間テーマソング「NIPPON」を歌唱。
不選出
- 乃木坂46は不選出となった[注 3]。メンバーの生田絵梨花はブログで1年後のリベンジを誓うコメントを出している[62]
- 15年連続で出場していた浜崎あゆみを始め、ソチオリンピックのNHK中継テーマソング「今、咲き誇る花たちよ」(前回歌唱)を歌ったコブクロ、aikoといった常連も落選しており、浜崎は事前報道を受けて自身のTwitterで紅白卒業を宣言[63]、aikoは発表後にTwitterで悔しさをにじませるコメントを出している[62]。
- 『アナと雪の女王』日本語吹き替え版でエルサ役を演じ、May.J、神田沙也加と共に出場が有力視されていた松たか子は出場者リストに名前が載っておらず、今後オファーがあるのかの質問に対しNHK側は「全部決まった段階でお知らせします。企画コーナーへの出演は可能性はある」と含みを持たせる発言をしていた[64]。その後、松が第1子の妊娠を発表したため、出演が見送られた[65]。
- 『週刊女性』(2014年8月12日号)などのメディアで竹内まりやの出場の可能性が報じられていたが、実現せず。
- 前回で紅白を勇退した北島三郎に替わって山内惠介や三山ひろしらの男性演歌歌手が出場するとの見通しもあったが、男性演歌歌手は北島を除く前回出場の5人がそのまま出場、総数として1名減となった[66]。なお、番組側は北島にゲスト出演(特別枠やゲスト審査員、応援ゲスト)の打診を行い本人が全て固辞したと報じられている[67]。
- 復活が期待されていた小林幸子も3年連続で落選となった[68]。
前回の出場歌手の中より、不選出となったのは計10組(紅:4、白:6)。※は紅白勇退・卒業を宣言した歌手。
- 紅組:aiko、髙橋真梨子、DREAMS COME TRUE、浜崎あゆみ※
- 白組:泉谷しげる、北島三郎※、コブクロ、サカナクション、ゆず、Linked Horizon
その他
- 満79歳の美輪明宏は最年長出場記録を打ち立てた[69]。
- 石川さゆりは通算9回目の「天城越え」の歌唱となった。これは同一曲歌唱の最多タイ記録となっている[70]。
- 松田聖子の曲目について、「赤いスイートピー」も候補に挙がっていたという[71]。
- 森進一は北島三郎の勇退に伴い、今回の最多出場歌手となった。森は今回の出場決定後、スポーツニッポン(同年12月25日付)の取材に対し、「どこか節目でやめたい」と紅白出場の勇退を考えていることを明かしていた[72]。そしてその直後、北島が50回出場を機に勇退を表明したことや番組側の悩みであるマンネリを解消することを目的に、「50回出場を機に勇退したい」と改めて発言した。この発言は合わせて他歌手に対して「50回出場で定年にしたらどうか」との意を込めたものだが、他の紅白常連歌手からは反発の声も相次いだ[73]。
曲順を巡って
今回は紅組トリおよび大トリに松田聖子、白組トリに嵐が起用された。いずれもトリは初担当。
この両者の組み合わせについてはスポーツニッポンが2014年11月27日付け紙面[74]でそれぞれ有力と報じ、2014年12月8日付け紙面ではスポーツニッポン[75]と日刊スポーツ[76]がそれぞれ「内定」と報じている。一方、スポーツニッポンは2014年11月27日付紙面で嵐が大トリを務めることが浮上していると報じたほか、他のトリ候補として紅組では中島みゆき、白組ではSMAPが挙がっていることも伝えた[77]。
司会者
紅組司会の吉高はテレビでの司会は初めて[78]。この年1月7日に行われた『花子とアン』の取材会において、取材陣から吉高に「年末に紅白の司会に抜擢されたら?」との質問が出され、吉高が「私が司会をやったら、とんでもないことになりそう。その時は仲間さんと一緒にやらせて頂きたい」と同作の共演者で紅組司会4回経験者でもある仲間由紀恵との共同司会を希望しているとの回答をした。これに対し、仲間が「ご指名があれば、頑張って(吉高さんの)勉強のサポートをさせて頂きたいですが…」と述べた[79]。
司会発表会見で吉高は「(オファーを受けた瞬間について)“とんでもないことだよ!”と思いました。よくも本当に選んだなぁと。驚きは、2倍も3倍もすごかった。NHKさんの見方が変わりました」[78]「(朝ドラの主役に抜擢した年に、NHKが)年末にかけてももう1回冒険してくれたその勇気に私は挑戦していきたい」[80]と意気込みを語り、自身初となるテレビ司会については「危なっかしくありません? 危なっかしいと思う方は、チャンネルを変えて…」と述べ、横から櫻井に「(チャンネルを)変えないでください!」突っ込まれる場面もあった[80][81]。また、歌唱への意欲についての質問[注 4]には「私は(福山雅治やサザンオールスターズなどが所属する)アミューズに所属しています。(デビュー)10年で歌を出してないことを察して頂ければ。おあとがよろしいようで」と回答し、会場を笑わせた[80]。また、吉高は2014年12月19日放送の『ニュースウオッチ9』でのインタビューで、自身が紅組司会を務めることについて、「(前年下期の連続テレビ小説『ごちそうさん』のヒロインである)杏ちゃんにしとけばいいじゃないとか、仲間さんの方が安定しているのにとか。何でこんないかだのような舟を選んだんだろう、大丈夫かな?」「(生放送で起こりうるアクシデントについて)不純な理由で期待されていてもいいやって思えるくらい超越してきました。何かやらかしてくれるんだろうって思って選ばれた、と言われても『そうですよね』ってなるし」「あんな年もうないよねっていうくらい面白い終わり方ができたら」と述べた[82]。
白組司会はこの年デビュー15周年を迎えた嵐が5年連続で務める。NHKアナウンサー以外で史上初の5年連続での組司会[83]。
総合司会は3年連続で有働が担当。
日刊スポーツが10月2日付で吉高の紅組司会内定を報じ[84]、スポーツ報知も司会発表当日の10月10日付で吉高・嵐の両軍司会内定を報じた。
正式発表前に司会が取り沙汰された人物としては、紅組は『花子とアン』に出演し、この年の『思い出のメロディー』の司会も務めた仲間の単独司会が有力とするメディアが多く[85][86][87][88][89]、仲間が吉高とのダブル司会を希望したと報じるメディアもあった[90]。仲間の司会が“見送られた”理由として、日刊スポーツは主演ドラマ『SAKURA〜事件を聞く女〜』(TBS)の収録との両立が容易でないためと報じている。その他、東スポWeb(2014年4月27日付)が紅組司会人選について、「吉高と杏が候補に挙がっている」と報じていた[91]。
一方白組は嵐の司会が濃厚と報じたメディアの多い一方で、『あさイチ』MCの井ノ原快彦や大河ドラマ『軍師官兵衛』で主演を務めた岡田准一(共にV6)を司会に抜擢するとするメディアも少なくなかった[89][92]。
吉高は本紅白終了後、しばらく活動休止となり、次の公の場への登場は翌年10月に行われた自身主演の舞台の記者会見まで待つこととなる[93]。
審査員
- ゲスト審査員(別記)
- 会場審査員(NHKホールの観客全員)
- デジタルTV審査員(総合テレビジョンの視聴者 定員なし)
- ワンセグ審査員(ワンセグ搭載型の携帯電話による審査 定員なし)
- アプリ審査員(スマートフォン・アプリによる審査 定員なし。第57回(2006年)より行われたケータイ審査員と第63回(2012年)より行われたスマートフォン審査員は今回は行われなかったため、これらに代わるものとなった)
ゲスト出演者
ゲスト審査員
- 中園ミホ(脚本家):『花子とアン』の脚本を担当。
- 尾上松也(歌舞伎俳優):歌舞伎界注目のプリンスとして歌舞伎界のみならず多方面で活躍。
- 蜷川実花(写真家・映画監督):この年2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会理事に就任。
- 山中伸弥(京都大学iPS細胞研究所所長):2012年、ノーベル生理学・医学賞を受賞。2014年にiPS細胞を応用した手術を実施した。
- 井上真央(女優):翌年の大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公・杉文→久坂文→久坂美和役。第62回(2011年)の紅組司会。
- 阿部寛(俳優):この年のBSプレミアム『ザ・プレミアム 超常現象』ナビゲーター。第38回モントリオール世界映画祭で審査員特別賞グランプリとエキュメニカル審査員賞を受賞した映画『ふしぎな岬の物語』に出演。
- 仲間由紀恵(女優):『花子とアン』の葉山蓮子役。翌年には舞台『放浪記』で主演。第56回(2005年)、第57回(2006年)、第59回(2008年)、第60回(2009年)の紅組司会。
- タモリ(タレント):翌年4月より放送の『ブラタモリ』第4シリーズにも出演し、1月6日にはそれに先駆け同番組の特別番組を放送。第34回(1983年)の総合司会。この年の3月、長年司会を務めたフジテレビ系列『森田一義アワー 笑っていいとも!』の放送が終了。
- 黒柳徹子(女優・タレント):日本の放送界を見守り続けた“レジェンド”。第9回(1958年)、第31回(1980年)〜第34回の紅組司会。
ゲスト審査員の発表前、スポーツニッポン(2014年11月27日付)が「井上の起用は内定。『花子とアン』の原案『アンのゆりかご 村岡花子の生涯』の著者・村岡恵理も有力。錦織圭の起用は微妙」と報じた[94]。
スペシャルゲスト
花子とアン特別編
- 安東吉平(伊原剛志):腰痛をおしての出演(腰にさらしを何重にも巻き、痛み止めを4錠程度飲んで出演)で、結果本番後倒れたという[95]。
- 安東ふじ(室井滋)
- 安東吉太郎(賀来賢人)
- 安東かよ(黒木華)
- 安東→森田→益田もも(土屋太鳳):土屋太鳳としていきものがかり、きゃりーぱみゅぱみゅの曲紹介にも登場[96]。
- 木場朝市(窪田正孝)
- 木場リン(松本明子)
- 徳丸武(矢本悠馬)
- 白鳥→勅使河原かをる子(近藤春菜):ハリセンボン・近藤春菜としてPerfumeの曲紹介にも登場[15]。
- 醍醐→安東亜矢子(高梨臨)
- 宇田川満代(山田真歩)
- 村岡英治(鈴木亮平)
- 村岡郁弥(町田啓太)
- 宮本龍一(中島歩)
- 嘉納伝助(吉田鋼太郎)
企画・応援ゲスト
- 塚地武雅(ドランクドラゴン):『LIFE!〜人生に捧げるコント〜』とのコラボレーション企画で、前回同様イカ大王に扮して何度見切れるかに挑戦[97]。
- Dream5、キング・クリームソーダ、ウィスパー(声:関智一)、ジバニャン(声:小桜エツコ)、フユニャン(声:梶裕貴)、エメラルニャン、トパニャン、コマさん(声:遠藤綾)、ダイヤニャン、ルビーニャン、サファイアニャン、天野景太、熊島五郎太、ラッキィ池田[注 5]:企画コーナー「嵐meets妖怪ウォッチ」[98][99]。
- ふなっしー:藤あや子、香西かおり、細川たかし、AKB48のサポート[48][21]。
- ふじ丸くん、そばっち、むすび丸、たんぽ小町ちゃん、ペロリン、フラおじさん(東北地方のゆるキャラ):藤あや子のサポート[96]。
- コロッケ[100]:『ごきげん歌謡笑劇団』の司会。ポルノグラフィティ〜水樹奈々×T.M.Revolutionの曲間で紅白公式アプリの紹介を担当。
- 玉山鉄二:この年下期の連続テレビ小説『マッサン』の主人公・亀山雅春役。クリス・ハートの曲紹介と、『マッサン』主題歌を歌う中島みゆきのサポート[96]。
- シャーロット・ケイト・フォックス:『マッサン』のヒロイン・亀山エリー役。クリスハート、いきものがかり、きゃりーぱみゅぱみゅの曲紹介と、『マッサン』主題歌を歌う中島みゆきのサポート[96]。
- 泉ピン子:『マッサン』の主人公の母およびヒロインの姑・亀山早苗役。クリス・ハートの曲紹介[96]。
- KABA.ちゃん、IKKO、クリス松村:香西かおり、細川たかしのサポート[102][21]。
- 日本エレキテル連合:森進一の曲紹介[96]、中間審査、AKB48のサポート。
- 田中将大(ニューヨーク・ヤンキース投手):ももいろクローバーZの曲紹介[96]。
- イディナ・メンゼル(女優・歌手):英語版『アナと雪の女王』のエルサ役。企画コーナー「みんなで歌おう!アナと雪の女王」[103]。
演奏ゲストなど
- 生本直毅:miwaのサポート[104]。
- 松任谷正隆:薬師丸ひろ子のピアノ伴奏担当[105]。
- 千住博:石川さゆりの背景を監修。
- MIYAVI:作曲を担当したSMAPの「Top Of The World」でギター演奏。
- 瀬尾一三:中島みゆきの「麦の唄」で指揮担当。
- 島村英二:中島みゆきの「麦の唄」でドラム伴奏。
- 古川望:中島みゆきの「麦の唄」でギター演奏。
- 富倉安生:中島みゆきの「麦の唄」でベース演奏。
- 小林信吾・矢代恒彦:中島みゆきの「麦の唄」でキーボード伴奏。
- 宮下文一:中島みゆきの「麦の唄」でバックコーラス担当。
- 平尾昌晃:エンディング「蛍の光」で指揮担当。
その他の番組担当者
パブリックビューイング
今回は以下の箇所において、スーパーハイビジョンを用いたパブリックビューイングが開催された[107]。
視聴率
視聴率は関東地区では前半35.1%(前回:36.9%)、後半42.2%(前回:44.5%)となり、いずれも前回を下回った[108][109]。後半の視聴率は年間第2位で、2014 FIFAワールドカップ 日本対コートジボワール戦(NHK総合、6月15日)の46.6%に届かなかった[110]。
他地区でも微増微減があるもののほぼ横ばいとなっている[111]。
また主な裏番組の視聴率は『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!大晦日年越しSP絶対に笑ってはいけない大脱獄24時・第1部』(日本テレビ)の18.7%が最高だった。
PRソング
テーマの「歌おう。おおみそかは全員参加で!」をモチーフにした「歌おうマーチ」がPRソングとなっている[112]。作詞は箭内道彦、作曲は大友良英[113]。同曲は紅白歌合戦当日までのTVスポットで流れるほか[112]、本編オープニングでは出場歌手により歌唱された[1][114]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b “【紅白詳報】(1)開幕は徹子&タモリ! つもる思い出話に司会陣「時間です!」”. 産経ニュース (2014年12月31日). 2015年1月4日閲覧。
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外部リンク
- 公式ウェブサイト
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