遷都
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
遷都(せんと)は、首都を移転すること。また、日本の歴史上の遷都は都を移すこと。
目次 |
[編集] 定義域
一般的な定義としては:
の2通りがある。これらに対して、国家政府の三権の一部を、在来の首都から外の都市に遷す場合には、首都機能移転と呼ばれる。
[編集] 主な遷都の例
首都の法的な裏付けを有する場合には、新たな法手続を伴うのが一般的である。
古い例ではイタリア(旧のサルジニア王国)のトリノ→フィレンツェ→ローマ、アメリカのニューヨーク→フィラデルフィア→ワシントンD.C.などの例がある。
最近の例では、スリランカのコロンボからスリジャヤワルダナプラコッテへ、ナイジェリアのラゴスからアブジャ、ミャンマーのヤンゴンからネピドーへの遷都などがある。
韓国の盧武鉉大統領は、忠清南道燕岐郡への遷都を目指したが、「憲法には首都に関する規定はないが、ソウルが600年以上に渡って首都であり、遷都は改憲同様の手続きを要する」との見解を、2004年10月21日に憲法裁判所が出した為、遷都計画は頓挫した。遷都を当て込んだ不動産会社による土地買い占めは、失敗に終わった。なお、韓国では、ソウルが軍事境界線に近すぎるため、1970年代に朴正熙大統領も、大田への遷都を計画していた。
日本の京都も1080年に渡って日本の首都であり、憲法の拡大解釈ではないかとの意見がある。[要出典]
[編集] 日本の遷都
「遷都」は本来、都(みやこ)を移すという意味だが、現代では一般に首都移転の意味にも使われている。また、日本の歴史上において「都」がそのまま「首都」であるかは、様々な見方があり明確ではない。
詳細は日本の首都を参照。
日本でも、東京一極集中を是正すべしと首都機能移転が議論されている。
<移転先候補地>
- 北東地域の「栃木・福島地域」
- 東海地域の「岐阜・愛知地域」
といった地域に現在は絞られている。
[編集] 近年の遷都の例
- ブラジル:リオデジャネイロ→ブラジリア(1960年供用開始)
- タンザニア:ダルエスサラーム→ドドマ(1973年法改正、1996年立法府移転)
- コートジボワール:アビジャン→ヤムスクロ(1983年)
- スリランカ:コロンボ→スリジャヤワルダナプラコッテ(1985年遷都正式発表)
- ナイジェリア:ラゴス→アブジャ(1991年機能移転)
- カザフスタン:アルマトイ→アスタナ(1997年)
- 統一ドイツ:ボン→ベルリン(2001年機能移転完了)
- ミャンマー:ヤンゴン→ネピドー(2005年機能移転開始)
- パラオ:コロール→マルキョク州(2006年機能移転開始)

