世宗特別自治市

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座標: 北緯36度35分 東経127度16分 / 北緯36.583度 東経127.267度 / 36.583; 127.267

世宗特別自治市
略称: Sejong;세종;世宗;セジョン
Sejong Traditional Market.jpg
世宗伝統市場
位置
世宗特別自治市の位置
各種表記
ハングル: 세종특별자치시
漢字: 世宗特別自治市
日本語読み仮名: せじょん=とくべつじちし
片仮名転写: セジョン=トッピョルジャチシ
(セジョン トピョルジャチシ)
ローマ字転写 (RR): Sejong Teukbyeol-jachisi
統計(2012年
面積: 465.23 km²
総人口: 119270(2013年5月31日現在。外国人含む) 人
行政
国: 韓国の旗 大韓民国
自治体公式サイト: 世宗特別自治市
世宗特別自治市庁(第1庁舎)

世宗特別自治市(セジョンとくべつじちし、朝鮮語세종특별자치시)は、大韓民国中部に位置する特別自治市である。「行政中心複合都市」と呼ばれる、韓国の中央官庁が集積するニュータウンがある。特別自治市の区域は面積465km²、計画対象区域は面積73km²。

忠清南道燕岐郡全域に同道公州市の一部と忠清北道清原郡の一部を合わせて2012年7月1日に発足した。

歴史[編集]

建設への経緯[編集]

計画都市として、盧武鉉大統領がソウルに代わる韓国の新しい首都として建設しようとしたが、2004年10月に出された憲法裁判所の首都移転違憲判決によって遷都計画は頓挫。最終的には政府行政機関の一部を移転するに留まり、行政中心複合都市として建設が進められることになった。

2010年1月、鄭雲燦首相の修正案で、省庁移転が白紙撤回されることとなったが、6月の国会本会議で否決されている。2010年12月には、国会において世宗特別自治市設置等に関する特別法案が可決された。同法では2012年7月に世宗特別自治市が発足することを定めており、国務総理室、中央行政機関の9部2処2庁等が移転する予定である。

なお、韓国の地方行政においてはソウル特別市、および主要都市の広域市とほぼ同じ権限を持っているため、からは独立する行政となる。

命名[編集]

2006年12月21日、行政都市建設推進委員会(委員長・韓明淑首相)は全体会議で、行政都市名最終候補の中から「世宗」を選定した。このほか候補には金剛(クガン、こんごう)、ハンウルがあった。

この都市名は世宗大王(セジョンだいおう、せいそうだいおう)にちなんだもので、また「世の中(世)の一番上(宗)という意味を持つ」という[1]

年表[編集]

  • 2012年7月1日 - 忠清南道燕岐郡鳥致院邑・東面・西面・南面・錦南面・全東面・全義面・小井面を世宗特別自治市に改編(1邑9面)。
    • 忠清南道公州市儀堂面・長岐面の各一部が合併し、将軍面が発足。
    • 忠清南道公州市反浦面の一部が錦南面に編入。
    • 忠清北道清原郡芙蓉面の一部が分立し、芙江面が発足。
    • 西面が燕西面に改称。
    • 東面が燕東面に改称。
    • 南面が燕岐面に改称。
    • 燕岐面・錦南面の各一部が合併し、扞率洞となる。

世宗市問題[編集]

大韓民国の地方行政区画
広域自治団体
特別市(ソウル)
特別自治市(世宗)
広域市
特別自治道(済州)
基礎自治団体


(特別市・広域市の)区
邑面洞級
統里級
統・
班級
その他
特定市
一般区
法定市
法定洞

盧武鉉政権で推進された世宗市事業は首都圏を基盤とする政治勢力と保守系マスコミによって猛反対された。そのため2008年に李明博政権に交代すると、国会では世宗市の性格と範囲を規定した特別法が「漂流」するようになる。政府も移転機関変更告示をしなかった。

2009年9月3日に鄭雲燦首相(当時)が、「世宗市計画は非効率的で原案通りの施行は困難」と表明したことをきっかけに、李大統領や鄭夢準ハンナラ党代表(当時)も計画修正を打ち出し、与党内部の反対意見を抱えながら11月27日には李大統領が計画修正を名言[2]。2010年1月11日に政府は、行政機関移転計画を全面白紙化し、企業や研究機関を新たに誘致して教育・科学中心の経済都市を目指す世宗市計画の修正案を発表した[3]。こうした動きに対し、前政権与党の流れを汲む民主党や忠清南道に強い支持を有する自由先進党(以下、先進党)のみならず、与党ハンナラ党内でも朴槿恵を支持する親朴派を中心に当初の計画案を推進すべきであるとの声が強く、激しく対立していた。6月29日の国会本会議で世宗市整備計画修正案は親朴派議員による造反によって賛成105票、反対164票、棄権6で否決された[4]。こうして世宗市への行政機関移転計画は原案通り推進される運びとなった。

行政[編集]

特別自治市は特別市・広域市や道と違い、その下に区や郡・市を置かない特殊な形態の広域自治体である。

  • 市長:李春熙(이춘희)第2代。
    • 初代:兪漢植유한식セヌリ党。第35-36代燕岐郡郡守、2012年4月11日投票の第19代総選挙と同時実施された市長選挙で当選。当選時は先進党だったが、8月30日に統一党を離党し、セヌリ党へ入党[5]。11月、先進党はセヌリ党に吸収合併された。
  • 議会:15名(地域区13名+比例代表2名)発足当初は忠清南道道議会議員3名と燕岐郡議員10名、公州市と清原郡の各議員1名で構成[6]
合計 党派別内訳
新政治
民主連合
セヌリ党 無所属
合計 15 9 5 1
選挙別内訳 地域区 13 8 4 1
比例代表 2 1 1 -
出典:현의원(現議員)。世宗特別自治市議会ホームページ(2014年7月1日閲覧)
  • 庁舎:第一庁舎を旧燕岐郡庁(鳥致院邑)、第二庁舎を燕岐面に置く。

警察[編集]

消防[編集]

交通[編集]

鉄道[編集]

また、KTXの停車する五松駅は鳥致院駅から3.5kmの距離であり、バスで連絡できる。

高速道路[編集]

バス[編集]

  • 鳥致院共用バスターミナル 鳥致院駅近くにあり、高速バス・市外バスともに発着する。高速バスはソウル高速バスターミナルより60分間隔で、所要時間1時間30分。 
  • 世宗高速市外バスターミナル 世宗新都市内にあり、高速バス・市外バスともに発着する。高速バスはソウル高速バスターミナルより50分間隔で、所要時間1時間35分。 
  • 市内バスで、五松駅より鳥致院(清州市内バスと世宗市内バス)、世宗新都市(世宗市内バス)と結ばれている。

今後の予定[編集]

当初、中央省庁の18部4処16庁(部は日本の省に相当)のうち、12部4処2庁が移転することが内定していたが、2008年の李明博政権発足に伴う政府組織改編で、9部2処2庁に変更されている。

移転省庁[編集]

移転研究機関[編集]

経済人文社会研究会、科学技術政策研究院、韓国職業能力開発院、韓国労働研究院、国土研究院、韓国開発研究院、対外経済政策研究院、産業研究院、韓国交通研究院、韓国青少年開発院、韓国保健社会研究院、韓国環境政策評価研究院、韓国法制研究院、韓国租税研究院、基礎技術研究会、産業技術研究会


民間機関の入居は2010年からおこなわれる予定である。

その他[編集]

世宗市は人口50万人に設計されている。

事業費[編集]

総事業費は22兆5000億ウォンの予定。しかし李明博政権では具体的進展がない、すなわち展望が不透明なまま、2009年9月までに土地買収に5兆2000億ウォンが投入されている。

脚注[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]