スリジャヤワルダナプラコッテ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
Example.of.complex.text.rendering.svg この項目にはインド系文字が含まれています。環境によっては、フォントをインストールしていても、母音記号の位置が乱れたり結合文字が分かれたりします詳細
スリジャヤワルダナプラコッテ
ශ්‍රී ජයවර්ධනපුර කෝට්ටේ
ஸ்ரீ ஜயவர்த்தனபுரம் கோட்டே
Sri Jayawardenepura Kotte
High Level Road in Nugegoda.jpg
ヌゲーゴダ地区
位置
スリジャヤワルダナプラコッテの位置図
スリジャヤワルダナプラコッテ
座標 : 北緯6度54分39秒 東経79度53分16秒 / 北緯6.91083度 東経79.88778度 / 6.91083; 79.88778
歴史
遷都 1985年
行政
スリランカの旗 スリランカ
  西部州(スリランカ)の旗 西部州
 県 コロンボ県
 市 スリジャヤワルダナプラコッテ
市長 Swarnalatha Silva
スリランカ自由党
地理
面積  
  市域 17.04[1] km2
人口
人口 (2012年[2]現在)
  市域 135,806人
その他
等時帯 スリランカ標準時 (UTC+5:30)

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテシンハラ語: ශ්‍රී ජයවර්ධනපුර කෝට්ටේタミル語: ஸ்ரீ ஜயவர்த்தனபுரம் கோட்டே英語: Sri Jayawardenepura Kotte)は、スリランカ首都。名称が長いため、通常はコッテまたはコーッテ[3] (Kotte) と略される。

概要[編集]

同国西部に位置する旧首都コロンボの中心部から南東に約10kmの地点に位置している。1985年コロンボから遷都されたが、国会議事堂など一部を除き、長らく首都機能の移転は進んでいなかった。2009年内戦終結後は徐々に移転が進められている。

市街地はコロンボから連坦しており、事実上コロンボ郊外の一角を市域とする都市である。

名称の由来は、「スリ(聖なる)・ジャヤワルダナ(第2代大統領名)・プラ(街)・コッテ(元々の街の名前)」。

歴史[編集]

コーッテ王国時代の地理(1557年-1565年

1415年コーッテ王国の都となった。この頃は「ジャヤワルダナ」(勝利をもたらす、の意)と称されており、Diyawanna OyaとKolonnawa Oyaの2本の河川が合流し沼地に囲まれ防衛に適したこの地に、王宮要塞が建設された(現在のEthul Kotteの地域)。1565年、内紛により誕生したシーターワカ王国の度重なる攻撃により都市は放棄され、王はポルトガルが守るコロンボに逃れた。

16世紀後半以降は、ポルトガル、オランダイギリスの植民地支配を受ける。植民地時代は「コッテ」と称されていた。1977年、コロンボから首都機能をコッテへ移転する計画が示され、1983年に国会議事堂が完成した。当時のジャヤワルダナ大統領が、かつての都の名称と自分の名前が同じだったため、旧名を復活させた。そのため、街の正式名称が「スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ」(聖なる・勝利をもたらす都市・コッテ)とされた。1985年、コロンボからの遷都が正式に発表された。なお、国会議事堂は、人造湖 (Diyawanna Lake) の中央に位置する島に立地している。

国会議事堂など一部を除き、長らく首都機能の移転が進まない状態が続いてきたが、内戦終結後は2012年に8省庁が入る複合庁舎が完成するなど、徐々に移転が進んできている[4][5][6]

地理[編集]

コロンボ周辺の衛星画像。中央右下の大きな湖の西岸がスリジャヤワルダナプラコッテ

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテはスリランカ南西部の西部州コロンボ県に属しており、州の南北中央西部、県の西部に位置している。北西で旧首都にしてスリランカ最大の都市コロンボと接しており、コロンボ都市圏の一地域を形成する。市の東端にはDiyawanna Lakeという大きな湖があり[1]、湖中央の島には国会議事堂が存在している。南西でデヒワラ・マウントラビニアと、湖を挟んで東ではカドゥウェラと接する[7]

地区[編集]

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテは、主に以下の地区から構成される。北部のラージャギリヤ地区には市議会 (Municipal Council) が立地しており、国会議事堂に向かう幹線道路も同地区を通過している。南部のヌゲーゴダ地区にはケラニバレィーラインの主要な鉄道駅とスリジャヤワルダナプラ大学英語版が存在する。

  • Ethul Kotte
  • ナーワラ
  • ヌゲーゴダ
  • ピタコッテ
  • ラージャギリヤ

気候[編集]

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテはケッペンの気候区分では熱帯雨林気候に属す。気温は年間を通して小さな変化があるだけである。湿度は高めだが、2月は例年最も乾燥した月となる。しかしそれでも降水量は63mmもあり、年間を通じて平均降水量が60mmを下回る月はない。

スリジャヤワルダナプラコッテの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
日平均気温 °C (°F) 26
(79)
26
(79)
27
(81)
28
(82)
28
(82)
27
(81)
27
(81)
27
(81)
27
(81)
26
(79)
26
(79)
26
(79)
26
(79)
降水量 mm (inch) 85
(3.35)
63
(2.48)
112
(4.41)
252
(9.92)
335
(13.19)
195
(7.68)
130
(5.12)
95
(3.74)
165
(6.5)
358
(14.09)
309
(12.17)
153
(6.02)
2,251
(88.62)
出典: Weatherbase[8]

人口動態[編集]

ヌゲーゴダ駅

スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテには、複数の民族・宗教が混住している。最も多いのはスリランカの主要民族であるシンハラ人で、その他にタミル人ムスリムマレー人バーガー人といった人々が居住している。ムスリムとタミルの大半はラージャギリヤ地区に居住する。その他、中国人やマレー人、それにインドを起源とする人々の小さなコミュニティが存在する。2001年国勢調査で示された民族・宗教構成を以下に示す。

民族[編集]

民族別の人口(2001年)[9]
民族 人口  %
シンハラ 101,331 87.49%
スリランカ・タミル 6,583 5.68%
スリランカ・ムーア 4,031 3.48%
バーガー 1,367 1.18%
スリランカ・マレー 919 0.79%
インド・タミル 786 0.68%
スリランカ・チェティ英語版 65 0.06%
Bharatha英語版 57 0.05%
その他 687 0.59%

宗教[編集]

宗教別の人口(2001年)
宗教 人口  %
仏教 93,364 80.6%
カトリック 8,659 7.5%
イスラム教 5,465 4.7%
ヒンドゥー教 4,550 3.9%
その他のキリスト教 3,618 3.1%
その他 170 0.2%

その他[編集]

  • スリ・ジャヤワルダナプラ病院は、1983年日本の無償協力プロジェクトによって建てられた病院である。約1000床のベッドを有しており、建設当時スリランカ最大規模の総合病院となった[10]
  • 人造湖の周囲を巡る道路に、Sri Lanka Nippon Mawatha(スリランカ日本通り)という名称が付けられている。

施設[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b City Profile - Sri Jayawardenapura Kotte Municipal Council (PDF)” (英語). 国際連合人間居住計画 (2003年10月). 2013年1月20日閲覧。
  2. ^ Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)” (英語). World Gazetteer. 2012年12月12日閲覧。
  3. ^ 地球の歩き方 D30 スリランカ 2011~2012年版. ダイヤモンド社. (2011). pp. 105-107. ISBN 978-4-478-04145-1. 
  4. ^ The Sethsiripaya development project. Stage 2” (英語). LankaEstate.Net. 2013年6月14日閲覧。
  5. ^ Sethsiripaya administrative building complex 2nd stage” (英語). GovLk.com (2012年5月19日). 2013年6月14日閲覧。
  6. ^ ただし、このSethsiripaya庁舎自体はラージャギリヤ地区の東、湖東岸のカドゥウェラ市に立地している。
  7. ^ සිගියම්” (英語). Kaduwela Municipal Council. 2014年1月20日閲覧。
  8. ^ Kotte, Sri Lanka Travel Weather Averages” (英語). Weatherbase. 2013年1月22日閲覧。
  9. ^ Population by Ethnicity according to D.S. Division and Sector: Colombo District (Provisional)” (英語). Census of Population Housing 2001. スリランカ統計局 (2001年). 2007年6月10日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2013年1月22日閲覧。
  10. ^ 二国間関係”. 在スリランカ日本大使館. 2013年6月14日閲覧。

外部リンク[編集]