トリンコマリー

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トリンコマリー
திருகோணமலை
තිරිකුණාමළය
Trincomalee
Sri Lanka-Trincomalee-Bucht.JPG
位置
トリンコマリーの位置と県の行政区域の位置図
トリンコマリーの位置と県の行政区域
座標 : 北緯8度34分 東経81度14分 / 北緯8.567度 東経81.233度 / 8.567; 81.233
行政
スリランカの旗 スリランカ
  東部州(スリランカ)の旗 東部州
  トリンコマリー県
 市 トリンコマリー
地理
面積  
  市域 7.5km2(2.9mi2
人口
人口 (2012年[1]現在)
  市域 99,135人
    人口密度   13,218人/km2

トリンコマリータミル語: திருகோணமலைシンハラ語: තිරිකුණාමළය英語: Trincomalee)は、スリランカ北東部の港湾都市東部州の州都でかつトリンコマリー県の県都であり、スリランカにおけるタミル語文化の中心地の1つである。

地理[編集]

トリンコマリーはスリランカ東海岸北部のトリンコマリー県の南北中央付近、スリランカ中央高地のキャンディからおよそ180km北東、北部のジャフナから180km南東に位置する。トリンコマリーは半島部に所在し、湾を内湾と外湾に分ける。

トリンコマリー湾は陸に囲まれており、インド洋の他の湾と比べてその大きさと安全さで有名である。海岸ではサーフィンスクーバダイビング釣りホエールウォッチングなどが楽しめる。トリンコマリーにはスリランカで最大のオランダ要塞英語版が存在する。また、スリランカ海軍基地および空軍基地が存在する。

港湾[編集]

トリンコマリー港

トリンコマリー港の戦略的な重要性は、近世の歴史において明らかである。ポルトガルオランダフランス、そしてイギリスといったヨーロッパ列強各国がこの港の支配権を巡って争い、近海ではたびたび戦いが繰り広げられた。イギリスP&O社客船のアジア航路では重要な寄港地であった。第二次世界大戦中は、セイロン沖海戦の一環として日本海軍の艦載機によるトリンコマリー空襲も行われている。

トリンコマリー港は世界でも5番目に大きい天然港であり、その湾口は二つの岬により守られている。トリンコマリーは開発が進んでいない人口もまばらな地域に位置しており、それが過去開発の妨げとなってきた。しかし、2013年現在では商用港としての開発計画が進められている。

自然[編集]

ウプヴェリ地区のビーチ

トリンコマリーにはスリランカの中でも特に美しいビーチが存在しており、かつ未だ開発が進んでいないため他の地域と比べきれいな状態が保たれている。砂浜は遠浅で、100 m先まで歩いていくことが出来るほどである。また近海ではホエールウォッチングも行われている。

トリンコマリー郊外の北約15 kmの海岸沖合には、国立海洋公園であるピジョン島国立公園が存在しており、豊かなサンゴ礁が残されている[2]

気候[編集]

トリンコマリーはケッペンの気候区分で乾燥したモンスーンの気候であるサバナ気候に属す。3月から6月にかけてが乾季であり、年の残りは雨季となる。年間の平均降水量は約1,570 mmである。12月から1月にかけての平均気温は約26℃でこの時期が年間で最も涼しい季節となり、逆に4月から9月は約30℃と最も暑い季節となる。これまでに記録された過去最低気温は18.2℃、最高気温は39.8℃である。[3]

トリンコマリーの気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 30.6
(87.1)
34.0
(93.2)
35.6
(96.1)
38.6
(101.5)
38.8
(101.8)
38.3
(100.9)
38.9
(102)
39.4
(102.9)
39.5
(103.1)
37.4
(99.3)
33.3
(91.9)
31.6
(88.9)
39.5
(103.1)
平均最高気温 °C (°F) 27.9
(82.2)
29.2
(84.6)
30.9
(87.6)
33.0
(91.4)
34.5
(94.1)
34.7
(94.5)
34.4
(93.9)
34.2
(93.6)
33.9
(93)
31.8
(89.2)
29.3
(84.7)
28.1
(82.6)
31.83
(89.28)
日平均気温 °C (°F) 26.1
(79)
26.9
(80.4)
28.0
(82.4)
29.4
(84.9)
30.5
(86.9)
30.6
(87.1)
30.1
(86.2)
29.9
(85.8)
29.6
(85.3)
28.2
(82.8)
26.7
(80.1)
26.1
(79)
28.51
(83.33)
平均最低気温 °C (°F) 24.3
(75.7)
24.5
(76.1)
25.1
(77.2)
25.8
(78.4)
26.4
(79.5)
26.4
(79.5)
25.8
(78.4)
25.5
(77.9)
25.2
(77.4)
24.6
(76.3)
24.2
(75.6)
24.2
(75.6)
25.17
(77.3)
最低気温記録 °C (°F) 19.9
(67.8)
20.2
(68.4)
20.9
(69.6)
21.1
(70)
21.7
(71.1)
22.7
(72.9)
21.2
(70.2)
21.5
(70.7)
21.2
(70.2)
22.0
(71.6)
20.8
(69.4)
20.1
(68.2)
19.9
(67.8)
降水量 mm (inch) 132
(5.2)
100
(3.94)
54
(2.13)
50
(1.97)
52
(2.05)
26
(1.02)
70
(2.76)
89
(3.5)
104
(4.09)
217
(8.54)
334
(13.15)
341
(13.43)
1,569
(61.78)
出典: NOAA (1961-1990)[4]

交通と通信[編集]

道路と鉄道[編集]

トリンコマリーは内陸部から北東に向かうA6ハイウェイ、A12ハイウェイの東の終着点である。また東海岸を走るA15ハイウェイの北端でもある。

トリンコマリーにはまた鉄道路線も存在している。トリンコマリー駅はコロンボ首都圏から北東に向かう路線の終着駅である。[5] 同駅は都市の北岸のビーチの近くに立地している。

空港[編集]

市内から南西約7kmの地点に軍民共用の国内線空港であるトリンコマリー空港が存在する。同空港からはコロンボ首都圏への旅客・貨物便が運行されている。

放送[編集]

トリンコマリーにはドイツの放送局ドイチェ・ヴェレの短波・中波の中継局が存在している。この中継局が運用を開始したのは1984年である。

脚注[編集]

  1. ^ Sri Lanka - largest cities (per geographical entity)”. World Gazetteer. 2013年1月16日閲覧。
  2. ^ 地球の歩き方 D30 スリランカ 2011~2012年版. ダイヤモンド社. (2011). pp. 310-314. ISBN 978-4-478-04145-1. 
  3. ^ Extreme Temperatures Around the World”. 2013年2月1日閲覧。
  4. ^ Climate Normals for Trincomalee”. アメリカ海洋大気庁. 2013年2月1日閲覧。
  5. ^ "Sri Lanka Railways Timetable"

関連項目[編集]

外部リンク[編集]