日暮里駅

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日暮里駅
駅全景(2009年9月25日)
にっぽり
Nippori
所在地 東京都荒川区西日暮里二丁目
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細
京成電鉄駅詳細
東京都交通局駅詳細
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日暮里駅(にっぽりえき)は、東京都荒川区西日暮里二丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・京成電鉄東京都交通局である。

乗り入れ路線

JR東日本の各線(後述)、京成電鉄の本線、東京都交通局の日暮里・舎人ライナーの3社局の路線が乗り入れ、接続駅となっている。このうち京成本線の駅には「KS02」、当駅を起点とする日暮里・舎人ライナーの駅には「01」の駅番号が付与されている。

JR東日本の駅に乗り入れている路線は、線路名称上は東北本線常磐線の2路線であり(詳細は路線記事および鉄道路線の名称参照)、東北本線を所属線としている。東北本線は田端駅経由の本線と尾久駅経由の支線との分岐駅となっているが、支線を経由する列車線で運行される宇都宮線(東北線)高崎線列車はホームがなく通過となり、本線経由の電車線で運行される山手線電車および京浜東北線電車のみが停車し、旅客案内では「東北(本)線」は使用されていない。一方、常磐線に関しては中距離電車および常磐線快速電車が停車する[1]。同線は線路名称上は当駅を起点としているが、列車はすべて東北本線上の専用線路を介して上野駅まで乗り入れている。また当駅は、特定都区市内における「東京都区内」および「東京山手線内」に属する。

駅構造

ガムテープ製の書体を使用した日暮里駅乗り換え案内図(2008年2月8日)
※この地点は現在のエキュート日暮里である

JR東日本3面6線、京成電鉄3面2線、日暮里・舎人ライナー1面2線の計7面10線のホームを持つ。京成下りホームおよび日暮里・舎人ライナーのホームが高架ホームのほかはすべて地上ホームである。橋上駅舎を有している。改札は北口と南口の2か所で、北口は「東口」と「西口」の2つの出口がある。JRと京成の間には中間改札があり、構内乗り換えが可能である。

また、当駅を起点として日暮里・舎人ライナーが開通し、北口の駅前広場上空に既存駅に対して直角に駅舎が設置されるとともに先のコンコースを介して3社局の駅が連結された。これと並行してJR・京成とも駅改良工事を施工した。駅の構造を変えてしまうほどの大規模なもので、工事進捗によって駅出入口、通路、階段、改札口などの変更が頻繁に行われ、駅構内では係員が常駐し、肉声や拡声器を使って利用客の案内・誘導を行っていた。

東口では、2007年6月頃からガムテープを使った案内表示がコンコース内外で展開されるようになった。これに伴い案内員も減り、スムーズに人が流れるようになった。なお、案内表示は手作業で製作した独自の書体を使用している。この書体は、以前の新宿駅改良工事で乗り換え案内テープを製作した際にも話題となったもので、考案者で当駅の警備担当者でもある佐藤修悦の名前を取って「修悦体」と呼ばれている。

JR東日本と京成電鉄では、ホーム番号を連番で設定している(京成電鉄:0 - 2番線、JR東日本:3 - 12番線)。開業日はJRが先であるが、本項ではホーム番号順に記す。

京成電鉄

京成 日暮里駅
北改札口(2009年6月28日)
にっぽり
Nippori
KS01 京成上野 (2.1 km)
(1.3 km) 新三河島 KS03
所在地 東京都荒川区西日暮里二丁目19-1
北緯35度43分41.2秒 東経139度46分16.5秒 / 北緯35.728111度 東経139.771250度 / 35.728111; 139.771250 (京成 日暮里駅)
駅番号 KS02
所属事業者 京成電鉄
所属路線 本線
キロ程 2.1 km(京成上野起点)
駅構造 地上駅橋上駅)・高架駅
ホーム 1面1線(地上)
2面1線(高架)
乗降人員
-統計年度-
92,006人/日
-2011年-
開業年月日 1931年昭和6年)12月19日
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京成下り線ホーム
(2009年10月30日)

3面2線のホームを持ち、1階が地上にある上りホーム(1面1線)、2階がコンコース、3階が高架にある下りホーム(2面1線)の三層構造である。橋上駅舎を有している。改札口は北口と南口がある。そのほか、京成とJRの間には中間改札があり、構内乗り換えが可能である。

京成本線における都心のターミナル駅となっていて、「スカイライナー」を含むすべての列車が停車する。京成本線のターミナルは隣の京成上野駅だが、同駅の位置がJR・東京地下鉄(東京メトロ)上野駅より南西に離れていて、山手線・京浜東北線への乗り換えで当駅を利用する旅客は上野駅より多い。そのため、京成電鉄は当駅を京成上野駅と並ぶターミナル駅と位置付けている。

2010年7月17日成田空港までの新ルート・成田スカイアクセス(成田空港線)が開業し、これまで「スカイライナー」で50分台の所要時間だった当駅 - 空港第2ビル・成田空港間は30分台に短縮され、成田空港へのアクセスが改善された。また、成田スカイアクセスの開業に合わせてJR側と同時進行で駅全体の改良工事も行われ、従来は上り線・下り線で共有していた1階ホームを上り線専用ホームとし、下り線は新設の3階専用ホームへ移設して3層構造の駅となり、同時に南側にも改札口が新設された。さらに下り線(成田方面)は線路を挟んで左右に「スカイライナー」「シティライナー」「イブニングライナー」用ホーム(1番線)と一般列車用ホーム(2番線)を有する相対式2面1線ホームとし、ライナー客と一般客が分離された。1階の上り線専用ホームは0番線となり、2階コンコースなども改装された。

昭和40年代までは当駅折り返しの列車も設定され、引き上げ線もあったが、京成上野駅の改良工事竣工に伴い全列車が同駅発着とされたため、撤去された。

駅名標は、2000年代前半から当駅独自の様式が使われていたが、2009年頃から他駅と同じスタイルとなった。

コンコース上の発車標は他の駅と同じLED式を使用していたが、2009年から京成初のLCD式に変更した。この発車標では当駅から成田空港駅芝山千代田駅までの停車駅を一列で表示できるようになっている。また、同年10月3日より供用を開始した3階下りホーム上には京成初のフルカラーLEDを使用した発車標が使用されている。この発車標では、供用当初から「快速特急」の表記が使用されている。LCD式発車標やフルカラーLED式発車標は、成田スカイアクセス開業に合わせて京成上野駅青砥駅にも設置されている。

京成日暮里駅プラットホーム
ホーム 路線 種別 行先
0 京成本線 上野方面
1 成田スカイアクセス線 スカイライナー ファイル:TRON 9-9145.gif成田空港方面
京成本線 シティライナー
イブニングライナー
青砥船橋成田ファイル:TRON 9-9145.gif成田空港方面
2 成田スカイアクセス線 一般電車
(アクセス特急)
青砥・高砂北総線ファイル:TRON 9-9145.gif成田空港方面
京成本線 一般電車 青砥・高砂・船橋・成田・ファイル:TRON 9-9145.gif成田空港・千葉方面
  • 当駅 - 京成上野駅間の乗車に関して「スカイライナー」「シティライナー」「モーニングライナー」の利用はできない。

バリアフリー設備

  • エスカレーター:北口・中央連絡口コンコース - ホーム
  • 多機能トイレ
    • 2007年7月13日までは北口コンコース - ホーム間のエレベーターもあった。

JR東日本

JR 日暮里駅
南口(2011年5月21日)
にっぽり
Nippori
所在地 東京都荒川区西日暮里二丁目19-1
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 ニツ
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 3面6線
乗車人員
-統計年度-
96,633人/日(降車客含まず)
-2010年-
開業年月日 1905年明治38年)4月1日
乗入路線 3 路線
所属路線 山手線
京浜東北線
(いずれも正式には東北本線
キロ程 5.8km(東京起点)
大宮から24.5 km
鶯谷 (1.1 km)
(0.5 km) 西日暮里
所属路線 常磐線(快速)
(正式には三河島方面が常磐線、上野方面が東北本線
キロ程 0.0km(日暮里起点)
上野から2.2 km
*(上野) (2.2 km)
(1.2 km) 三河島
備考 みどりの窓口
山区 東京山手線内東京都区内
* 全列車が上野駅まで乗り入れ。
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3面6線の島式ホームと線路、また4本の通過線を持つ地上駅で、橋上駅舎を有する。

駅改良工事によって北口コンコース周辺の駅上部に人工地盤が建設され、コンコースが大幅に拡幅された。これにより改札口や通路が広げられ、エスカレーターやエレベーターなどのバリアフリー設備も完備した。当初予定していた改良工事はこれで終了となるはずであったが、一つ上野寄りにある中央連絡通路までコンコースを広げることが決定し、今後、新たな人工地盤の建設工事が開始される予定である。

  • 2008年3月30日、「エキュート」としては4箇所目の駅ナカ施設「エキュート日暮里」が一部でオープンし、「ブックセンターリブロ」が開店、また同年7月22日にはベーカリー&スイーツショップ「東京バックハウス」が開店した。その後、新設した人工地盤上にも店舗を展開する計画であったが、コンコースのさらなる拡張が決定したため、まずは工事に干渉しない範囲に規模を縮小した上で2009年6月20日にスイーツ、惣菜、フラワーショップなど新規に15店舗が暫定的に開店した。今後、コンコースの拡張に合わせ、エキュートも拡大する予定である。なお、改良工事以前は駅構内に中華料理・カフェ・花屋などの店舗があった。
  • バリアフリー関連では各ホームにつながるエスカレーターとエレベーターを設置。2007年6月から12月にかけては改札口周辺を改良するため、自動改札機自動券売機自動精算機およびみどりの窓口を暫定的に南(従来のコンコース内)へ移動させた。この場所は従来の北口通路を塞ぐ位置だったため、工事期間中はコンコース内の動線迷路状に無理矢理つながっている状態で複雑になり、さらにコンコース全体の床面も20cmほど嵩上げしたため段差やスロープがあちこちにある状態になっていた。
  • 旧来は北側連絡通路と中央連絡通路にそれぞれJRと京成の乗り換え改札口があったが、同年7月14日に新しい人工地盤の上に乗り換え改札が新設されたことに伴い、北口通路と中央通路がつながった。これにより出口がなかった中央連絡通路から北口改札へ抜けることが可能となった。

当駅は利用者数に対してホーム幅が狭いため、特に朝夕のラッシュ時は大変な混雑となる。出口や乗り換えのための通路が4本もあり、そこにつながる階段およびエスカレーターの数は、ホーム1本当たりで考えると東京上野池袋新宿などの他の主要駅より多い。なお、京成線下りホーム高架化により発生する空きスペースを利用し、常磐線のホームを拡幅する予定が存在する[2]

2008年3月には、駅コンコースにLED式発車標が設置され、常磐線と京浜東北線の発車時間を確認できるようになった(山手線は従来通りホーム上のみ設置)。なお、京浜東北線の表示は快速運転時間にはホーム上の発車標のような「快速電車当駅通過」ではなく、北行列車利用の場合は2駅先の田端駅まで、南行列車利用の場合は2駅先の上野駅まで、それぞれ山手線を利用した上での京浜東北線への乗換案内をスクロール表示している。

JR日暮里駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
3 常磐線 上野
4 常磐線・成田線 北千住松戸取手土浦水戸成田方面
9 京浜東北線 上野・東京品川横浜方面
10 山手線 上野・東京・品川・目黒方面
11 池袋新宿渋谷方面
12 京浜東北線 田端赤羽大宮方面

5 - 8番線は常磐線ホームと山手線・京浜東北線ホームの間を通過する東北本線(宇都宮線・高崎線)の線路に振られる形で欠番となっている。かつて東北本線にもホームがあったが、戦前の時点で停車する列車はほとんどなく、戦後には全列車が通過となった。その後も列車ダイヤの乱れや多客時の臨時列車運転時には当駅に臨時停車して客扱いすることもあったが、東北新幹線の建設が決まると、当駅付近で地下入口の線路用地確保のためホーム撤去を行い、線路を常磐線寄りに移動した結果、5 - 8番線が欠番(通過線)になった。なお、ホーム現存時代から現在まで、5番線は上野駅高架ホーム(5 - 9番線)着の上り列車、6番線は同駅地平ホーム(13 - 17番線)着の上り列車、7番線は同駅地平ホーム発の下り列車、8番線は同駅高架ホーム発の下り列車が使用しており、この複々線は上野駅から尾久駅手前まで続いている。

2007年3月17日まで常磐線には普通列車が存在し、415系の8両、またE501系の10/15両も存在していた。現在はすべて快速列車となっているが、線路際に「8両最前部」の看板が現在でも残っている。

日中の京浜東北線は全列車が快速となり、当駅を通過する。このため、この時間帯に当駅から京浜東北線を利用するには山手線に乗車し、京浜東北線の快速が停車する上野駅もしくは田端駅で乗り換える必要がある。特に常磐線から京浜東北線北行への乗り継ぎについては、山手線で田端駅まで利用した上で乗り換えるように案内がある。

4番線のサインは「常磐線・成田線」などと常磐線快速電車と直通する成田線まで表記されている。一部乗り換え用のサインでは、京成との間違いを防ぐためか「JR」と付記がなされたものがある。なお、当駅には常磐線各駅停車が一切乗り入れていないため、乗り場のサインでは「(快速)」の表記が省略されている。

線路間に古レールを利用した昭和初期以来の構造物が一部残っているが、途中で切断されているものが多い。

山手線で運用されているE231系500番台と京浜東北線で運用されているE233系1000番台の車内液晶ディスプレイ (LCD) の乗り換え案内における常磐線のラインカラーは、前者が緑色のみ、後者が青色のみとなっている。

バリアフリー設備

  • エスカレーター:南口・北口 - 山手線・京浜東北線、常磐線ホーム(南口 - 常磐線ホームは平日6時30分から9時30分まで上り運転)
  • エレベーター:北口 - 山手線・京浜東北線ホーム
  • 多機能トイレ
4番線・常磐線下りホーム(2009年11月4日) 5 - 8番線は全列車が通過となる(2009年11月4日)
4番線・常磐線下りホーム(2009年11月4日)
5 - 8番線は全列車が通過となる(2009年11月4日)

東京都交通局

東京都交通局 日暮里駅
駅舎(2009年2月8日)
にっぽり
Nippori
(0.7km) 西日暮里 02►
所在地 東京都荒川区西日暮里二丁目19-2
駅番号 01
所属事業者 東京都交通局
所属路線 日暮里・舎人ライナー
キロ程 0.0 km(日暮里起点)
駅構造 高架駅
ホーム 1面2線
乗車人員
-統計年度-
17,920人/日(降車客含まず)
-2010年-
乗降人員
-統計年度-
35,855人/日
-2010年-
開業年月日 2008年平成20年)3月30日
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頭端式ホーム1面2線を有する高架駅。日暮里・舎人ライナーのほとんどの駅は尾久橋通り上にあるが、当駅は駅前広場に隣接して他線のホームとは直角に設置されている。また、駅を出てすぐの場所に急カーブがある。

日暮里・舎人ライナーでは唯一の定期券売り場が設置されている。改札口は2階と3階、定期券売り場は3階に設置されている。

日暮里・舎人ライナー日暮里駅プラットホーム
ホーム 路線 行先
1・2 日暮里・舎人ライナー 見沼代親水公園方面

バリアフリー設備

  • エスカレーター
  • 多機能トイレ
  • エレベーター
改札口(2009年11月10日)

JR東日本の運賃計算特例

京浜東北線・山手線と常磐線の上野方面は正式には東北本線である。そのため、宇都宮線・高崎線(上野 - 尾久 - 赤羽)と山手線・京浜東北線(上野 - 日暮里 - 田端)の分岐点であり、尾久駅と田端駅や常磐線方面との相互発着となる運賃は当駅接続で計算される。

常磐線の特急は「フレッシュひたち」の上り2本を除いて当駅を通過する。このため、当駅から利用するためにはいったん上野駅まで行って戻る必要がある。この場合も、運賃は当駅から上野駅までの往復分を加算しない。

当駅は常磐線と山手線・京浜東北線の分岐点だが、京浜東北線の快速は当駅を通過する。このため、上中里以北から常磐線を利用するためにはいったん上野駅まで行って戻る必要がある。この場合も、運賃は当駅から上野駅までの往復分を加算しない。

また、常磐線と山手線・京浜東北線を乗り継ぐ場合は上記2例の場合以外でも上野駅まで行って戻っても構わない。さらに定期券以外の乗車券を利用の場合は東京駅まで行っても構わない。東北新幹線と常磐線を乗り継ぐ場合も同様となる。この場合の運賃も当駅から上野駅・東京駅までの往復分を加算しない。ただし、グリーン定期券はこれの対象外である。

利用状況

  • JR東日本 - 2010年度の一日平均乗車人員は96,633人であり、同社の駅の中では第39位。[3]
  • 京成電鉄 - 2011年度の一日平均乗降人員は92,006人であり、京成線内69駅中押上駅京成高砂駅に次いで第3位である。前述の通り京成上野駅よりも多い。[4]
  • 東京都交通局 - 2010年度の一日平均乗降人員は35,855人であり、日暮里・舎人ライナーの駅では最も多い。[5]

近年の一日平均乗車人員推移は下表の通り。

年度 JR東日本 京成電鉄 東京都交通局 出典
1992年 74,973 42,652 - [6]
1993年 76,726 43,362 - [7]
1994年 77,260 43,400 - [8]
1995年 77,806 44,260 - [9]
1996年 78,627 44,595 - [10]
1997年 77,510 44,542 - [11]
1998年 76,811 43,636 - [12]
1999年 [1] 76,998 43,358 - [13]
2000年 [2] 77,469 43,375 - [14]
2001年 [3] 77,823 42,584 - [15]
2002年 [4] 79,852 42,521 - [16]
2003年 [5] 79,694 41,552 - [17]
2004年 [6] 79,000 41,795 - [18]
2005年 [7] 78,921 41,611 - [19]
2006年 [8] 78,653 41,222 - [20]
2007年 [9] 81,444 42,585 - [21]
2008年 [10] 90,637 43,468 15,010 [22]
2009年 [11] 94,429 16,580
2010年 [12] 96,633 [13] 17,920

駅周辺

東口にある太田道灌の銅像(2008年5月)

駅の西側には昔ながらの商店街「谷中ぎんざ」や谷中霊園がある。反対に駅の東側では駅前再開発が行われている。南東側には繊維問屋街がある。

駅東口付近のバスターミナルには、太田道灌の騎馬姿の銅像がある。

かつては駅前に駄菓子問屋が集まった一角があったが、日暮里・舎人ライナーの乗り入れに伴う駅前再開発で建設されたサンマークシティがあり、山手線日暮里駅直結の3棟の高層マンションおよび付属施設で構成され、3棟ともに居住・商業施設が一体となっている。

駄菓子屋が「ステーションガーデンタワー」に入店したほか、日暮里に本部を置くエドウインも入店した。

駅北側は短い区間ながらJR線の6複線と京成線の上り線の計13線がほぼ同一平面で併走し、日本最多の併走区間となっている[23]。この区間では1日当たり約2500本もの列車が通過する。併走の様子は北口の跨線橋である下御隠殿橋から見ることができる。北改札口の西口駅舎には当駅を走るJR車両のイラストが展示されていて、下御隠殿橋には列車を模したレリーフが飾られている。

南口側は新幹線が地下に潜り、京成線がJR線を跨ぎ越すため、5複線になる。

西口

東口

バス路線

東側駅前にあるロータリーに以下の路線が乗り入れている。停留所名は「日暮里駅前」である。すべての路線が東京都交通局によって運行されている。

歴史

1923年9月1日に発生した関東大震災の避難列車。日暮里駅(移転前)にて。
1939年撮影。7・8番線ホームから京成電車のりばが見える
  • 1905年明治38年)4月1日 - 日本鉄道の駅として開業。
  • 1906年(明治39年)11月1日 - 日本鉄道の国有化に伴い、当駅も国有とされる。
  • 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称が制定され、東北本線の駅となる。
  • 1928年昭和3年)頃 - 現在地に移転。
  • 1931年(昭和6年)12月19日 - 京成電気軌道(現・京成電鉄)の駅が開業。
  • 1952年(昭和27年)6月18日 - 日暮里駅構内乗客転落事故。南側跨線橋(1928年建設)[24]の10番線に面した羽目板が破れて乗客が落下した所に電車が進入し、8人が死亡。
  • 1954年(昭和29年)8月13日 - 乗客転落事故を受け、混雑解消のため谷中墓地下の崖を削り取り、11・12番線ホームの新設工事を開始[25]
  • 1974年(昭和49年) - 「日暮里駅改良工事」を開始。最初に始まったのは、東北本線・高崎線の在来線ホーム2本を撤去して新幹線の路線を構内に確保するための在来線軌道移設切り替え工事。
  • 1977年(昭和52年) - 東北本線・高崎線の在来線ホーム2本が撤去される。
  • 1979年(昭和54年)12月 - 新幹線の上野乗り入れが発表され、構内工事が始まる。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東日本に継承。
  • 1988年(昭和63年)3月13日 - 京浜東北線の快速運転開始に伴い、日中は京浜東北線が通過するようになる。
  • 2001年平成13年)11月18日 - JR東日本でICカードSuica供用開始。
  • 2005年(平成17年)4月1日 - 開業100周年。記念オレンジカード駅弁など発売。
  • 2007年(平成19年)3月18日 - 京成電鉄でICカードPASMO供用開始。
  • 2008年(平成20年)3月30日 - 日暮里・舎人ライナー開通に伴い東京都交通局の駅が開業。
  • 2009年(平成21年)
    • 6月20日 - 駅ナカ「エキュート日暮里」が一部オープン。
    • 10月3日 - 京成線下り線が高架化、1階が上り線ホーム・3階が下り線ホームとなる。
日暮里駅4番線での終戦後の買い出し列車(1946年、影山光洋撮影) 日暮里駅構内乗客転落事故の現場(1952年6月18日)
日暮里駅4番線での終戦後の買い出し列車(1946年、影山光洋撮影)
日暮里駅構内乗客転落事故の現場(1952年6月18日)

その他

  • 当駅より北側に隣接する西日暮里駅とは、駅間距離が0.5kmと、山手線・京浜東北線の中で最も短い。加えてカーブもないため、双方の駅のホームが目視できる。

隣の駅

東日本旅客鉄道
山手線
鶯谷駅 - 日暮里駅 - 西日暮里駅
京浜東北線
快速
通過
各駅停車
鶯谷駅 - 日暮里駅 - 西日暮里駅
常磐線(快速)
特別快速
上野駅 - 日暮里駅 - 松戸駅
快速
上野駅 - 日暮里駅 - 三河島駅
京成電鉄
本線
快速特急・アクセス特急・特急・通勤特急
京成上野駅 (KS01) - 日暮里駅 (KS02) - 青砥駅 (KS09)
快速
京成上野駅 (KS01) - 日暮里駅 (KS02) - 千住大橋駅 (KS05)
普通
京成上野駅 (KS01) - 日暮里駅 (KS02) - 新三河島駅 (KS03)
東京都交通局
日暮里・舎人ライナー
日暮里駅 (01) - 西日暮里駅 (02)

脚注

  1. ^ 常磐線の特別快速は中距離電車に含まれる。また常磐線各駅停車綾瀬駅から東京地下鉄千代田線に直通しているため、当駅には乗り入れない。
  2. ^ 鉄道ジャーナル誌2006年6月号より
  3. ^ JR東日本:各駅の乗車人員 2010年7月10日閲覧
  4. ^ 駅別乗降人員 2012年5月14日閲覧
  5. ^ 各駅乗降人員一覧 2012年3月12日閲覧
  6. ^ 東京都統計年鑑(平成4年)
  7. ^ 東京都統計年鑑(平成5年)
  8. ^ 東京都統計年鑑(平成6年)
  9. ^ 東京都統計年鑑(平成7年)
  10. ^ 東京都統計年鑑(平成8年)
  11. ^ 東京都統計年鑑(平成9年)
  12. ^ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
  13. ^ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
  14. ^ 東京都統計年鑑(平成12年)
  15. ^ 東京都統計年鑑(平成13年)
  16. ^ 東京都統計年鑑(平成14年)
  17. ^ 東京都統計年鑑(平成15年)
  18. ^ 東京都統計年鑑(平成16年)
  19. ^ 東京都統計年鑑(平成17年)
  20. ^ 東京都統計年鑑(平成18年)
  21. ^ 東京都統計年鑑(平成19年)
  22. ^ 東京都統計年鑑(平成20年)
  23. ^ 2009年10月3日以前は京成線の下り線も同一平面にあったため、14線(7複線)の併走が見られた。
  24. ^ 毎日新聞1952年6月18日夕刊3面に「問題の跨線橋は昭和三年同駅とともに改築され」とある。
  25. ^ 朝日新聞1954年3月23日朝刊8面、朝日新聞1954年8月14日朝刊8面(東京版)

関連項目

外部リンク