谷津駅

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谷津駅
駅舎南口(2021年6月)
やつ
Yatsu
KS24 船橋競馬場 (1.0 km)
(1.5 km) 京成津田沼 KS26
地図
所在地 千葉県習志野市谷津五丁目4番5号
北緯35度41分7.1秒 東経140度0分27.2秒 / 北緯35.685306度 東経140.007556度 / 35.685306; 140.007556座標: 北緯35度41分7.1秒 東経140度0分27.2秒 / 北緯35.685306度 東経140.007556度 / 35.685306; 140.007556
駅番号 KS25
所属事業者 京成電鉄
所属路線 本線
キロ程 28.2 km(京成上野起点)
駅構造 地上駅橋上駅
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
8,968人/日
-2021年-
開業年月日 1921年大正10年)7月17日
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北口外観(2019年9月)

谷津駅(やつえき)は、千葉県習志野市谷津にある、京成電鉄本線である。駅番号KS25

歴史[編集]

  • 1921年大正10年)7月17日 - 谷津海岸駅として開業。開業時のホームは単式ホーム千鳥配置の2面2線式(構内踏切を挟んで下りホームが船橋寄り、上りホームが津田沼寄りに出ていた)[1]
  • 1927年昭和2年)8月21日から1934年(昭和9年)6月22日までは、京成遊園地(後の谷津遊園)のために支線が存在し、その支線上に谷津遊園地駅が存在した[2]
  • 1936年(昭和11年)4月10日 - 支線の廃線に伴い、谷津遊園駅と名称変更[3]
  • 1939年(昭和14年) - 戦時下のため谷津海岸駅と名称変更[3]
  • 1948年(昭和23年)4月1日 - 再び谷津遊園駅と名称変更[3]
  • 1967年(昭和42年) - 改良工事により橋上駅舎化、ホームが現在の形になる[1]
  • 1984年(昭和59年)11月24日 - 1982年(昭和57年)に谷津遊園が閉園したため谷津駅に名称変更[3]
  • 1985年(昭和60年)10月 - 特急の停車駅から外れる。
  • 2002年平成14年)10月12日 - 急行に代わって快速が設定され、快速停車駅から外れたため普通列車のみが停車する駅となる。
  • 2009年(平成21年)4月27日 - 駅舎とホームを連絡する車椅子対応エレベーターが設置される。
  • 2023年令和5年)ー 改札付近にLCD式発車標が設置される。

駅構造[編集]

島式ホーム1面2線を有する地上駅。駅舎は駅ホームの真上にあり、下総台地縁の海食崖上にせり出している。北側の入口は台地面に開いているため、あまり段差がないが、南側の入口はかつての海岸線方向に向いているため、海食崖の足元の地上面と駅舎の間を国道14号千葉街道)をまたぐ階段で上り下りを行うことになる。こうした駅舎構造から、当駅は、下総台地の台地面に位置する谷津五丁目と、台地の足元の埋立地である谷津四丁目を結ぶ、主要な歩行者通路としても機能している。この階段には2000年代に入ってからエスカレーターエレベーターが設置されているほか、京成電鉄駅ビルの「谷津スクエア」とも直結している。その他、駅舎とホームを連絡するエレベーターも設置されている。

京成本線は当駅より上り方向(西側)は海岸の低地を走っており、下り方向(東側)に向けて、北東に切れ込んだ旧谷津村の谷を経て下総台地の上に乗り上げていくことになる。

のりば[編集]

番線 路線 方向 行先
1 KS 京成本線 上り 京成船橋日暮里京成上野押上A 都営浅草線方面
2 下り 京成津田沼京成成田 成田空港京成千葉SL 新京成線方面
  • 上表の路線名は成田空港線開業後の旅客案内の名称に基づいている。

利用状況[編集]

1986年(昭和61年)4月に旧・住宅・都市整備公団(現・都市再生機構)による谷津パークタウン壱番街への入居が開始されると、当駅の乗降客数は増加し、さらに谷津パークタウン弐番街・参番街への入居とともに当駅の乗降客数は急激に増加した。しかし、1998年(平成10年)に谷津パークタウン住民がかつてから望んでいたJR津田沼駅 - 谷津パークタウン間のバス路線(京成バス谷津パークタウン線)が開通したことや、谷津パークタウンの賃貸住宅への入居者が減少したことなどにより当駅の利用者数は一時に比べて減少していたが、2007年(平成19年)より奏の杜地区の土地区画整理事業が進み再び増加傾向にある。地元からは快速停車駅に再昇格させるべく運動も起きている。

2021年度の一日平均乗降人員は8,968人[4] で、京成線内69駅中第39位であった。

近年の1日平均乗車人員推移は下表の通り。

年度 1日平均
乗降人員[5]
1日平均
乗車人員[6]
1998年(平成10年) [7] 7,366
1999年(平成11年) [8] 7,055
2000年(平成12年) [9] 6,829
2001年(平成13年) [10] 6,647
2002年(平成14年) [11] 6,343
2003年(平成15年) [12] 5,937
2004年(平成16年) [13] 5,752
2005年(平成17年) [14] 5,668
2006年(平成18年) 11,650 [15] 5,669
2007年(平成19年) 11,603 [16] 5,713
2008年(平成20年) 11,387 [17] 5,640
2009年(平成21年) 11,234 [18] 5,573
2010年(平成22年) 11,235 [19] 5,576
2011年(平成23年) 11,022 [20] 5,472
2012年(平成24年) 11,125
2013年(平成25年) 11,188
2014年(平成26年) 10,864
2015年(平成27年) 10,861
2016年(平成28年) 10,824
2017年(平成29年) 10,906
2018年(平成30年) 11,115
2019年(令和元年) 11,033
2020年(令和02年) 8,559
2021年(令和03年) 8,968 4,508

駅周辺[編集]

1989年代の当駅周辺 谷津干潟を残し埋立と都市化が進行国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。1989年撮影の2枚を合成作成。)

駅南口に習志野市南部エリア最大の谷津保健病院と東京湾岸リハビリテーション病院があるため、駅前の利便性から多数の診察客が乗降しており、その関係で駅前に医療系・薬事関係の店舗が多数出店している。南口階段下には京成電鉄の園芸部門子会社である京成フラワー温室を備えた大型店舗が谷津遊園に来園する観光客向けにあり、同園閉鎖後も営業を続けていたが、2006年(平成18年)になって駅舎内の仮店舗に一時移動して再開発を開始し、敷地を有効活用した2階建て駅ビル『谷津スクエア』が2007年(平成19年)8月初旬に開業した。これは国道拡幅の計画も絡んでおり、当駅周辺では一部で既に拡幅が完了し、一部で用地が買収されるなどの準備がされている。

駅北口の津田沼駅方面では2007年(平成19年)から35ヘクタール(ha)に及ぶ大規模な土地区画整理事業(奏の杜プロジェクト)が始まっており、将来的には7000人程度の定住人口を見込んでいる。この地域の旧町名は谷津(やつ)であったが、習志野市が開発プロジェクト名を採り入れた奏の杜(かなでのもり)という新町名を導入している[21]

周辺交通[編集]

駅北口より約1.3 kmの位置に東日本旅客鉄道(JR東日本)総武本線総武快速線総武緩行線)の津田沼駅があり、駅南口より約1 kmの位置に東日本旅客鉄道(JR東日本)京葉線武蔵野線)の南船橋駅がある。駅東側には国道296号千葉県道8号船橋我孫子線千葉県道15号千葉船橋海浜線が通る。駅南側には京葉道路花輪インターチェンジ)、東関東自動車道谷津船橋インターチェンジ)、国道14号千葉街道)、国道357号東京湾岸道路)が通る。

北口[編集]

奏の杜地区周辺のマンション群

南口[編集]

千葉県立津田沼高等学校
谷津バラ園(入園ゲート)

バス路線[編集]

南口の国道14号(谷津駅前交番前)に「谷津駅」バス停があるほか、国道14号を千葉方面に徒歩5分程の東京湾岸リハビリテーション病院前に「谷津2丁目」バス停がある。

また、平和交通の銀座駅、東京駅から深夜急行バスが谷津駅バス停に停車するが降車のみで乗車はできない。平和交通の津田沼・ららぽーとTOKYO-BAY線は、谷津駅前の国道14号を走行するが、バス停は設置されていない。

谷津駅(京成バスシステム)

  • 東11・ら01:南船橋駅 / 津田沼駅 / 東船橋駅 ※南船橋駅行きは1日2本、そのほかは1日1本のみ

谷津2丁目(京成バス)

  • 津71・津72:谷津干潟 / 津田沼駅
  • 津73・津74:新都心営業所 / 津田沼駅

かつては京成バス旧船橋営業所花輪車庫への入出庫線として、津53:谷津二丁目 - 新習志野駅が早朝(出庫)・深夜(入庫)のみ設定されていたが、花輪車庫移転に伴い、2012年12月22日限りで廃止された。

隣の駅[編集]

京成電鉄
KS 本線
快速特急・特急・通勤特急・快速
通過
普通
船橋競馬場駅 (KS24) - 谷津駅 (KS25) - 京成津田沼駅 (KS26)[22]

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]