あさひなぐ

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あさひなぐ
ジャンル スポーツ漫画学園漫画
漫画
作者 こざき亜衣
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミックスピリッツ
レーベル ビッグコミックス
発表号 2011年8号 -
発表期間 2011年1月24日 -
巻数 既刊24巻(2017年9月12日現在)
テンプレート - ノート

あさひなぐ』は、こざき亜衣による日本漫画。『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)において2011年8号(2011年1月24日発売)より連載中。単行本は小学館(ビッグコミックス)から2017年8月までに24巻が刊行されている。「全国書店員が選んだおすすめコミック2012」、9位。2015年、第60回(平成26年度)小学館漫画賞一般向け部門を受賞[1]

2017年、映画化・舞台化が決定[2]。主演は映画版が西野七瀬、舞台版が齋藤飛鳥[2]

概要[編集]

高校生の部活動としてはマイナーな部類である薙刀なぎなた)を題材にした漫画。スピリッツ編集部からの「部活動もので連載を」という要請に対し、大学時代の親友がやっていた「薙刀」に興味を持っていた作者が題材に選んだ。ちなみに、作者は高校時代は美術部に所属しており薙刀に関しては未経験者であったため、連載開始までに1年かけて薙刀を取材している[3]

登場人物は武道にいそしむ女性ばかりであるが、主人公の周りには口が悪い、乱暴、クセのある人物が多い。初期は小林まことの『柔道部物語』のように粗野かつ軽妙なノリで物語をスピーディーに展開していったが、徐々に旭をはじめとした二ッ坂高校の部員達の精神的成長を丁寧かつ繊細に描き、青春漫画としての度合いを強めている。

「薙刀は高校部活界のアメリカンドリーム!」がキャッチフレーズ[4]

あらすじ[編集]

高校入学を機に今までとは違う自分になる、と決意した15歳の高校1年生・東島旭はひょんなことから薙刀部に入部することに。強い女になりたいという想いを抱き、曲者揃いの薙刀部で無い無いづくしの旭の奮闘が始まる。

登場人物[編集]

二ツ坂高校[編集]

薙刀部[編集]

東島 旭(とうじま あさひ)
本作の主人公。二ツ坂高校1年生(物語の進行で現2年生)。背が低くて非力。メガネがトレードマークで、周りから「ボンヤリメガネ」「メガネザル」などと呼ばれる。基本的にドジで運動音痴で入部当初はなわとびを10回すら跳べなかったため、新入部員3人の中で一番見込みがなく物語上でも何度か薙刀をやめるよう勧告されていた。しかし、そこで諦めずに続ける不撓不屈の根性を持っており、それがさくらや将子を引っ張っていく時もある。入部当初は真春に憧れ、真春の強さや仲間達の背中を必死で追いかけて縋っていたが、成長していくうちに薙刀そのものが好きになり、寧々ややす子に指摘された団体依存を克服して精神的に自立し始めていく。
中学時代は美術部に所属。
紺野 さくら(こんの さくら)
旭の同級生。背が高くて器用。裕福な家庭で育ち、両親に溺愛されているお嬢様。天然ボケな面があり、言葉遣い自体は上品だがトゲを含む言葉をよく旭たちに向けてストレートに放つ。将子からはたびたび「性悪」と呼ばれている。自分だけ結果が出ないことに苛立ちを感じて一時期、部活動から離れる。復帰後は薙刀と後輩のかわいがりに真摯に取り組んでいる。
中学時代はバレーボール部に所属。
八十村 将子(やそむら しょうこ)
旭の同級生。剣道経験者でスピードと体力がある。実家は酒屋で両親ともに粗暴な性格。その影響で将子自身も負けたままでは引き下がらない勝気でよく手が出る粗暴な性格だが、仲間想いな一面もある。乗り物酔いをするので車移動が苦手。
中学時代は剣道部に所属。市の個人戦で優勝した経験を持つ程の実力を持つが、ある理由で剣道から逃げるように薙刀界に入ってきた経緯を持つ。
宮路 真春(みやじ まはる)
旭の1学年上の先輩。7歳の時から薙刀を続けている部のエースで、薙刀界ではちょっとした有名人。1年生の時には個人戦で全国大会に出場、ベスト8まで勝ち進んだ。宮路夏之は弟。薙刀一筋で異性や恋愛には全く興味がない模様。容姿端麗かつ運動巧者であるが、勉学についてはからきしで、昇段審査では学科で落とされた苦々しい経験を持つ。また、弟の部屋を勝手に荒らしたり後輩に鉄拳をふるったりと、乱暴な一面もある。旭に対しては特に厳しい。だが、その反面、彼女の成長と薙刀にかける情熱を感じ、気にかけてもいる。
「作者の憧れ」を詰め込んだキャラクターとのこと[3]
野上 えり(のがみ えり)
旭の1学年上の先輩。水野部長ら上級生が引退した際に部長を任される。部長なのに存在が地味なのを気にしている。しかしながら、ハートは熱く他の部と張り合う時や部員確保の時にはヒートアップする。イケメンとアイスクリームと後輩の苦しむ姿が好物。
旭を上手く言いくるめて入部させた頭脳派で、薙刀についても戦術家という食えない面を持っている。
大倉 文乃(おおくら ふみの)
旭の1学年上の先輩。かなり太っているが、運動神経は抜群で俊敏(いわゆる「動けるデブ」)。その特徴的な容姿から、「丸太」「トンカツ」などと呼ばれて部内では旭に次ぐいじられ役である。基本的に将子とは犬猿の仲ではあるが、剣道の癖が抜けずに悩む将子を励ましたりもする。クセのある薙刀部員の良心的存在。
愛知 薙(あいち なぎ)
旭の1学年下の後輩。薙刀経験者で、母親が藤ヶ丘高校の薙刀指導者。
等々力 香代子(とどろき かよこ)
旭の1学年下の後輩。声が大きい。
大工原 唯(だいくはら ゆい)
旭の1学年下の後輩。旭よりも背が低く声が小さい。ふとした出来事で唯に共感した旭が一緒に特訓し、それ以降旭を慕う。
水野
旭の2学年上の先輩、旭入学当初の薙刀部部長。インターハイ全国大会出場をあと一歩のところで逃し、えり達に全国大会初出場の夢を託す。
猪又
旭の2学年上の先輩、当時2年の真春が団体戦レギュラーだったため最後の大会では補欠に回る。全国に出場できなくて謝る真春を優しく労わる。
小林先生
薙刀部の顧問。薙刀に関しては全くの素人で、基本的に何かの役に立つということはない。
福留 やす子(ふくとめ やすこ)
新人戦後より薙刀部の監督を務める。「薙刀なんてやっていても男にモテない」という理由から薙刀界から離れていたが、寿慶に無理やり監督を引き受けさせられた。インターハイ及びインカレを個人・団体とも制しており、学生時代は熟練した狡猾な腕前から「茨城の汚れくノ一」と呼ばれていた。

テニス部[編集]

宮路 夏之(みやじ なつゆき)
旭の同級生。真春の弟で昔は真春たちと一緒に薙刀をしていた。真春に頭が上がらない。旭とはお互いに気になる仲。
森 拓馬(もり たくま)
旭の同級生。夏之の友人。かなり軽い性格をしている。将子に惚れている。
氏家 麻美子(うじいえ まみこ)
真春の同級生。テニス部部長。高飛車な性格で薙刀部、特に部長であるえりを敵視している。

國陵高校薙刀部[編集]

昨年は団体メンバーが揃えられないほどの弱小校であったが、1年生エース・一堂寧々の加入により、東京都大会優勝、全国大会出場を果たした。

一堂 寧々(いちどう ねね)
旭と同学年で、旭の格上のライバル。部のエースで、國陵を全国大会出場に導いた立役者。本来は戸井田奈歩のいる名門熊本東高校に進学予定であったが、親の転勤により東京にやってきた。東京の薙刀のレベルの低さに嫌気がさしており、部では全く溶け込もうとせず孤立している。慣れ合うのを極端に嫌う攻撃的な性格で、自分に何かと付きまとってくる旭に、しばしばきつい言葉を浴びせている。
寒河江 純(さがえ じゅん)
真春と同学年で部長。温厚な性格で、部で孤立している寧々を気にかけていて、寧々を締め出そうとする部員の言動をよく諌めている。一学年上の広田部長引退後に自ら次の部長に立候補、エースの自分勝手な振る舞いでバラバラになった部をまとめるべく奮起する。ある事件がきっかけで薙刀のスタイルが一変する。
三須 英子(みす えいこ)
真春と同学年、國陵の薙刀部では純にとって唯一の同級生。そのため衝突の多い部内でしばしば純のフォロー役に回ったり、三枚目役をこなすことが多い。
的林 つぐみ(まとばやし つぐみ)
旭と同学年で薙刀経験者。嫉妬心から、傲慢な態度を繰り返す寧々に反感を抱くが、仲良くなりたいとも思っている。実家は防具屋を経営している。たびたび店にやって来る二ツ坂の部員達と薙刀の話をしているうちにうっかり部の内情を漏らし、最後は逆切れして追い返すのがパターンになっている。部内では寧々に次ぐ実力の持ち主。
原野監督
國陵高校薙刀部の顧問。やす子の2学年上。自分勝手で孤立している寧々の行動に完全に手を焼いている。

聖泉学院薙刀部[編集]

お嬢様学校で、二ツ坂高校とは昔からの犬猿の仲。今年より薙刀の顧問がついている。

森 美寿々(もり みすず)
真春と同学年で部長。高飛車な性格。昇級審査のため居合わせたえり達と言い争いになる。後輩のひろ美に対して厳しい。
朝霞 怜(あさか れい)
真春と同学年で副部長。チームの参謀でリーダー的存在。ひろ美を実力者に育て上げた。
薬師丸 ひろ美(やくしまる ひろみ)
旭と同学年の薙刀未経験者。体は大きいが気は小さい。昇級審査の際に親しくしてくれた旭を慕う。怪力の持ち主で、新人戦団体戦では大活躍する。

桜秀館大附属高校薙刀部[編集]

歴史のある薙刀部で、刈り上げカットと鬼軍曹のような説教をする先生が有名。

内野 玲(うちの れい)
真春と同学年で桜秀館の部長、左目の泣きぼくろが特徴。対戦した旭の実力を素直に認めるなど髪型通り割とサッパリした性格の持ち主。

藤ヶ丘高校薙刀部[編集]

國陵が出場するまでは東京代表としてインターハイに連続出場していた強豪校。創設50年でこちらも歴史のある薙刀部。

新田 桂香(にった けいか)
素直で従順。薙の母親である愛知監督に幼いころから指導を受けており、その資質から寵愛され期待を一身に背負っている。そのため、母っ子の薙とは幼馴染であるものの仲がよいわけではない。

和歌山愛山高校薙刀部[編集]

インターハイに毎年和歌山代表として出場している強豪校。伝統的にノリがいい部。強い世代が抜けて谷間世代をむかえている。

辻野 みゆき(つじの みゆき)
真春と同学年で部長。声が大きく元気で愛山のエース兼ムードメーカー。負けん気が非常に強く、自分に依存して勝つ気のない部員達を叱咤する。旭の長所を最初に気付いて賞賛した人物である。また、その際に旭からアドバイスを求められるも、旭が将来自分達の強敵になると見込んで断っている。
久保 紗月(くぼ さつき)
旭と同学年でおそらく薙刀経験者。上級生の不甲斐ない試合態度を見て次の二ツ坂との団体戦練習試合に自ら立候補、その試合で旭と勝負する。みゆきに憧れ慕っている。

熊本東高校薙刀部[編集]

インターハイで毎年優勝している超強豪校。部員はみな街の名門道場からの生え抜きで構成されており、大学や連盟との稽古以外は熊本を出ることがない。

戸井田 奈歩(といだ なほ)
真春と同学年で主将。1年生の時から部のエースとして団体メンバー入り、インターハイでは団体優勝に貢献、個人戦でもベスト8まで進んだ。一堂寧々の憧れの人物。真春を好敵手と認めており、技のアドバイスを施すくらい気に入っている。その一方、弱い者には興味がなく容赦もない、作者曰く「女ラオウ」[5]
島田 十和 (しまだ とわ)
旭と同学年の薙刀未経験者。熊本東では珍しい未経験者でありながら上達が早く奈歩に目をかけられ、和歌山での練習試合では全勝する実力をつけている。しかし、奈歩の冷徹さに戸惑いを見せるなど青さを残す一面がある。

その他[編集]

寿慶(じゅけい)
薙刀部が夏合宿を行うために訪れた白滝院(びゃくろういん)の住職。薙刀教士の段位を持つ。
郁林(いくりん)
白滝院の副住職。主に部員たちの食事の世話を担当。
田所(たどころ)
昇段審査で旭たちを審査、光るものがあると見抜き、それ以来二ツ坂高校を見守っている。寿慶とは古くからの知り合い。
乃木 進太郎(のぎ しんたろう)
真春と同学年の薙刀経験者で真春とは昔からの知り合い。イケメンでキザな性格で、常に女性達に囲まれている。
都川 みのり(とがわ みのり)
旭と同学年の薙刀経験者で真春とは幼馴染。新人戦では江東区連盟チームの一員として団体戦に参加。小柄で縦巻きロールの髪が特徴。
村上 沙也(むらかみ さや)
みのりと同じく連盟チームの一員。自分よりも人のことを気にする性格で、それが災いして試合では実力を出せないでいる。
犬(いぬ)
八十村家で飼われている雌のマルチーズ。将子の母にものすごく長い名前をつけられたが誰も覚えられず、家族全員から犬と呼ばれている。

書誌情報[編集]

単行本[編集]

第1集では元プロテニスプレーヤーの松岡修造、第2集では元キャスターの草野仁が、第3集では漫画家のちばてつやが、それぞれの表紙帯にコメントを寄せている。

小説[編集]

  • 原作:こざき亜衣、著者:きりしま志帆 『小説 あさひなぐ』〈小学生文庫〉、全1巻

実写映画[編集]

あさひなぐ
監督 英勉
原作 こざき亜衣
出演者 西野七瀬
音楽 未知瑠
主題歌 乃木坂46いつかできるから今日できる
製作会社 映画「あさひなぐ」製作委員会
配給 東宝映像事業部
公開 日本の旗 2017年9月22日
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2017年9月22日より公開[6]。主演は西野七瀬(乃木坂46)[2]

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

  • 脚本・監督:英勉
  • 原作:こざき亜衣
  • 音楽:未知瑠
  • 製作:大田圭二、水野道訓、高木伸二、北川謙二、秋元伸介、久保雅一
  • エグゼクティブプロデューサー:古澤佳寛
  • 企画・プロデュース:上野裕平
  • プロデューサー:金森孝宏、梶原富治、林辰郎
  • ラインプロデューサー:田村豊
  • 協力プロデューサー:岡本順哉
  • 原作協力:ビッグコミックスピリッツ編集部(坪内崇、生川遥)
  • VFX:谷内正樹
  • 助監督:長野晋也
  • キャスティング:あんだ敬一
  • 特別協力:公益財団法人全日本なぎなた連盟
  • 特別協賛:ギャレックス
  • 製作:映画「あさひなぐ」製作委員会(東宝ソニー・ミュージックエンターテインメント、乃木坂46合同会社、Y&N Brothers、小学館
  • 制作プロダクション:ROBOT
  • 配給:東宝映像事業部[7]

主題歌[編集]

乃木坂46「いつかできるから今日できる」
作詞:秋元康、作曲・編曲:Akira Sunset / 京田誠一
ソニー・ミュージックレコーズ(N46Div.)

舞台[編集]

2017年5月20日から上演[2]。主演は齋藤飛鳥(乃木坂46)[2]

日程[編集]

キャスト(舞台)[編集]

スタッフ(舞台)[編集]

  • 原作:こざき亜衣
  • 脚本・演出:板垣恭一
  • 美術:伊藤雅子
  • 照明:高見和義
  • 音響:天野高志
  • 衣裳:屋島裕樹
  • ヘアメイク:岡田智江(スタジオAD)
  • なぎなた指導:公益財団法人全日本なぎなた連盟
  • 殺陣指導:渥美博
  • ステージング:下司尚実
  • 音楽:伊藤靖浩
  • 舞台監督:弘中勲
  • 演出助手:髙野玲
  • 制作:東宝演劇部
  • プロデューサー:服部優希(東宝
  • 製作:舞台「あさひなぐ」製作委員会

脚注[編集]

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  1. ^ 第60回小学館漫画賞にアオイホノオ、あさひなぐ、妖怪ウォッチなど輝く”. コミックナタリー (2015年1月21日). 2015年1月22日閲覧。
  2. ^ a b c d e “乃木坂46が薙刀に挑戦 映画&舞台『あさひなぐ』主演は西野七瀬/齋藤飛鳥”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年2月22日). http://www.oricon.co.jp/news/2086375/full/ 2017年2月22日閲覧。 
  3. ^ a b 2012年4月24日付『中日新聞』13面。
  4. ^ 『ビッグコミックスピリッツ』、2014年31号。
  5. ^ 2014年10月30日の作者Twitter。
  6. ^ “映画「あさひなぐ」ポスターに凛とした乃木坂46・西野七瀬、公開日も決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2017年4月20日). http://natalie.mu/comic/news/229540 2017年4月20日閲覧。 
  7. ^ “乃木坂46が挑む『あさひなぐ』 舞台と映画で違う色”. NIKKEI STYLE (日本経済新聞社・日経BP社). (2017年6月13日). https://style.nikkei.com/article/DGXMZO17158830R00C17A6000000 2017年6月13日閲覧。 

外部リンク[編集]