超電子バイオマン
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スーパー戦隊シリーズ | ||
第7作 | 科学戦隊 ダイナマン |
1983年2月 - 1984年1月 |
第8作 | 超電子 バイオマン |
1984年2月 - 1985年1月 |
第9作 | 電撃戦隊 チェンジマン |
1985年2月 - 1986年2月 |
超電子バイオマン | |
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ジャンル | 特撮テレビドラマ |
原作 | 八手三郎 |
脚本 | 曽田博久 他 |
監督 | 堀長文 他 |
出演者 |
阪本良介 太田直人 大須賀昭人 矢島由紀 田中澄子 牧野美千子 中丸忠雄 幸田宗丸 他 |
ナレーター | 村越伊知郎 |
オープニング |
「超電子バイオマン」 歌:宮内タカユキ |
エンディング |
「バイオミック・ソルジャー」 歌:宮内タカユキ |
製作 | |
プロデューサー |
加藤守啓(テレビ朝日) 阿部征司( - 第18話)・鈴木武幸(東映) 富田泰弘(東映AG) |
制作 | テレビ朝日 |
放送 | |
音声形式 | モノラル放送 |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1984年2月4日 - 1985年1月26日 |
放送時間 | 土曜 18:00 - 18:25 |
放送分 | 25分 |
回数 | 全51 |
特記事項: 「スーパー戦隊シリーズ」 第8作 |
『超電子バイオマン』(ちょうでんしバイオマン)は、1984年(昭和59年)2月4日から1985年(昭和60年)1月26日までテレビ朝日系列で毎週土曜18:00 - 18:25 (JST) に全51話が放送された、東映制作の特撮テレビドラマ、および作中で主人公たちが変身するヒーローの名称。「スーパー戦隊シリーズ」第8作目に当たる。
概要
マンネリ打破を掲げた[1]本作品では、「戦隊」という語句が含まれない冠名の使用や、戦隊シリーズで多数見られる「戦隊名の一部+色」に代わり「色+ナンバー(例:レッドワン)」を各戦士の呼び名とする[注 1]などといった様々な試みがなされており、スーパー戦隊シリーズ自体の転機(ターニングポイント)となった作品でもあった。
その一環として、企画当初は「男性5人のみの戦隊」という案も出ていたが、5人全員を男性にしてしまうとドラマの展開が難しくなることから見送られ[3]、代わって鈴木武幸プロデューサーの案による「女性戦士が2人」という要素が導入された[4]。この要素には、女性1人ではメンバーの飾り物になりがちなところを、2人だと女の子同士の会話というドラマ造りができるなどの利点があった。一般的には男児向け作品での女性戦士はあまり受けが良くないものであり、スタッフからは反対意見も出たが、実施してみると好評だったため、翌年には一転して「女性5人でもいいのでは」という意見まで出たという[5][3]。
さらに本作品では等身大の怪人が巨大化せず、毎回の巨大戦では異なる巨大ロボットが登場するという初の試みもなされている[6][4]。敵組織が巨大ロボットを繰り出す展開は過去のシリーズ作品でも幾度か試みられていたが、等身大の怪人をレギュラー化させたり、等身大の怪人と巨大ロボットとは形態上での関連性を一切持たせないなど、本作品では先行するそれらの作品ともオリジナリティーの面で大きな差別化が図られた[7]。
企画当初は物語と設定におとぎ話の要素を盛り込んでおり、過去にバイオロボと邂逅しバイオ粒子を浴びたおとぎ話の主人公達(桃太郎、金太郎、一寸法師、かぐや姫)が現代へとタイムリープしてきて現代人の女性とともに戦うという構想が考えられていた。この設定は早い時期に「子供が皆おとぎ話を知っているかどうかが疑問」ということで没となったが[5]、郷の動物との意思疎通能力や、メンバーのキャラクター設定などにその名残が見られる。昔話の要素を切り捨ててからの企画はハイテク寄りになり、当時世に出始めた生命工学を表す専門用語「バイオテクノロジー」を題名に取り入れ、なおかつ「超電子」を冠するということでマスクには点滅する発光ダイオードが施された[5]。このバイオテクノロジーという単語から想起される「生体改造」というイメージから、サイボーグ的なヒーローを登場させる案もあったが、こうした「負の要素」を背負ったヒーローは、スーパー戦隊シリーズが掲げる「明るさ」「にぎやかさ」といった統一コンセプトからかけ離れてしまうことからこちらも没とされた[8]。その後も5人全員が異星人という案や、500年前に理想郷を求めて旅をしていた5人がバイオ粒子を浴び、その子孫が戦うといった感じで設定が二転三転。5人の名前も数回にわたって変更されている。
この当時、勧善懲悪の1話完結というスタイルでは、1年という長期間に亘って視聴者の関心を引き付け続けるのは難しいという東映側の判断や、鈴木プロデューサーがかつて関わっていた「長浜ロマンロボシリーズ」の影響もあり、本作品では従来の1話完結という基本を踏まえながらも、敵首領・ドクターマンこと蔭山秀夫とその息子である秀一、そして秀一に似せて作られたアンドロイドのプリンスをめぐる親子の愛憎劇、さらにリーダーである郷史朗と肉親との再会劇といったドラマが用意されるなど、年間を通して大河ドラマとしても楽しめる構成が取られている。他には、前出の長浜ロマンロボシリーズのひとつである『闘将ダイモス』を意識する形で恋愛ドラマの要素を盛り込むことも検討されていたが、アニメとは異なり生身の人間が演じる実写作品では生々しい映像になり過ぎ、保護者層からの反感を買う恐れもあったことから時期尚早ということで見送られ、結果としてこの要素は『鳥人戦隊ジェットマン』まで持ち越されることとなった[9]。
技術的な面でも、ヒーローのスーツの素材が本作品より変更されており、それまで多用されてきた綿とナイロンによるものから、新たに伸縮性・耐熱性に優れた「オペコット」と呼ばれる合成繊維による生地が使用されるようになった[9]。また既にメタルヒーローシリーズでは『宇宙刑事ギャバン』から使われていた「東通ecgシステム」が本作品よりスーパー戦隊シリーズにも本格的に導入され、以降『超力戦隊オーレンジャー』まで使用されることとなった。
商業展開
スーパー戦隊シリーズのDX超合金を手がけたポピーが、前作『科学戦隊ダイナマン』放映中にバンダイへ吸収合併されたため、本作品では当初より超合金(DX 電子合体バイオロボ)などの関連玩具商品もバンダイブランドで発売された。ダイナマンのポピーからバンダイへの移行を参照。また超合金だけでなくバイオロボのプラモデルも、バンダイホビー事業部よりいろプラ黎明期に、いろプラとしてミニプラ、ベストメカコレクションサイズで発売され、同事業部最後のスーパー戦隊ロボのスケールモデル商品[注 2]となった。一応の合体変形を有していたがいろプラ黎明期の簡易な製品化のため主にバイオジェット2号(下半身部)は脚部等の変形がオミットされている。なおカプセルトイ、食玩の平行販売で発売されたプラ組立てキット(ミニプラ)は簡易ながらも劇中設定を踏襲した変形合体を実現していた。スーパー戦隊ロボのプラモデルとミニプラを参照。
評価
マンネリ化打破と野心的な新機軸が多く盛り込まれた結果、視聴者層を幼児・児童層から10代全般にまで拡大し、女子層の獲得にも成功したとされる[4]。
玩具展開でも当時の戦隊シリーズで「過去最高」の売上[10]を達成した作品であり、戦隊シリーズを玩具業界で「定番」と位置づけた。ただしバンダイの見込みでは本作品は前作『ダイナマン』対比で130%の売上[11]を期待されていたが110%の売上に留まった。またテレビ局に入る本作品のキャラクター使用料は、1984年度における全テレビ局のキャラクターの中で『キン肉マン』に次ぐ2位である[12]。
あらすじ
かつて高度な文明によって栄えたバイオ星は、その超科学によって生み出された物質活性化をもたらす「バイオ粒子」をめぐる戦争により滅んでしまう。バイオ粒子の平和利用を目指していた「バイオ星平和連合」の人々は、宇宙一美しい星「地球」では将来自分達のような科学をめぐっての悲劇を繰り返させてはならないと、自我を持つ巨大ロボット・バイオロボとそのサポートロボ・ピーボを地球に送りこむ。
それから500年。ドクターマンと名乗る狂気の天才科学者が、自らが作り出したメカ人間による「新帝国ギア」を率いて世界征服を開始した。科学による地球の危機に目覚めたピーボは5人の若者を召喚する。彼らは500年前、バイオロボによって肉体と精神を強靱にするバイオ粒子を浴びせられた5人の若者の子孫だった。
宿命の糸で結ばれた5人の若者は、バイオマンとしてギアに立ち向かうことになるが、ギアの猛攻は凄まじくイエローフォー・小泉ミカが倒れた。残された4人は、同じバイオ粒子を受け継いだ矢吹ジュンを戦列に加え、心新たにギアとの宿命的な戦いに身を投じていく。
登場人物
超電子バイオマン
- 郷 史朗(ごう しろう) / レッドワン
- バイオマンのリーダー。24歳。劇中世界では日本人初のスペースシャトルパイロットである。やや短気ですぐに怒鳴るのが欠点だが、強い責任感と熱い心で仲間を引っ張っていくという絵に描いたようなリーダータイプの好青年。第1話でバイオ粒子を直接浴びた影響か動物との意思疎通能力を持っており、犬や猫、鳩などから情報収集を行っていたが、反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの影響により、この能力が一時的に失われることがあった[ep 1]。ハンバーグが好物。両親とは幼い頃に死別したと思われていたが、終盤に父・郷紳一朗と思わぬ形で再会を果たす。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた桃太郎という設定。動物との会話ができるという能力は桃太郎がお供の犬・猿・雉を連れていたことに由来するもの。バイオ粒子を浴びた先祖は武者修行中の侍。企画時の名前は「鬼塚桃太郎」「鬼塚翔」
- 高杉 真吾(たかすぎ しんご) / グリーンツー
- 23歳の元カーレーサー[注 3]。少しおっちょこちょいだが、気は優しく力持ちでかつ、子供達にはよく好かれている。ミカが殉職した後は2代目サブリーダーとなる。幼少時、全身骨折の大怪我をしたトラウマから精神的に脆く自分に自信が持てない面も多々見られ、それが原因で失敗することも多い[ep 2]。だがその度に仲間の支えや必死の努力で克服し、抜群の運動神経と反射神経、そして、カーレーサーとして身につけたメカへの知識を生かして活躍する。パワー攻撃が得意で、スピード戦に対応したマルチタイプ的戦士。高校時代は野球部に所属していたが千本ノックに耐え切れず、逃げ出してしまった過去を持つ[ep 2]。後にスーパーエレクトロンを会得するため、千本ノックに再び挑戦しクリアしたことで自らの過去にピリオドを打った[ep 2]。ブレイクダンスが得意で、グリーンツーに変身した際に生かしている。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた金太郎という設定。ガッチリとした体格の肉体派という設定がその名残。バイオ粒子を浴びた先祖は猟師。企画時の名前は「大熊金太郎」「高杉慎吾」
- 南原 竜太(なんばら りゅうた) / ブルースリー
- 18歳。漁師の家に生まれた小柄な熱血漢。荒くれものの父親に反発し、非行に走った時期もあったが母親に支えられて立ち直った[ep 3]。おおらかな性格で細かいことはあまり気にしないタイプだが、年齢の割には年寄りじみた発言をすることも多い。失敗を犯し弱音を吐く高杉に檄を飛ばし彼を殴りつけ叱咤激励する、非道を働くプリンスをグレていた時の自分と重ね合わせ説得しようとするなど、郷よりも更に直情的であり、頼まれると断れない人情家の面もある。マリンスポーツが得意で、変身後も水中戦を得意とし、また強力な足腰の力を利用した跳躍や滑空を中心とした軽快な戦闘スタイルを得意としている。最終話で爆発寸前の反バイオ爆弾を停止させた[ep 4]。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びた一寸法師という設定。俊敏で小柄という部分にその名残がある。バイオ粒子を浴びた先祖は農民。企画時の名前は「都京太郎」「水城大介」
- 小泉 ミカ(こいずみ みか) / イエローフォー(初代)
- 亡き兄の遺志を継ぎアフリカの大自然を撮影することを夢見る18歳の若き女性カメラマン。スーパー戦隊シリーズ初のイエローヒロイン。女だからと軽く見られることを嫌う行動派で、気が強く負けず嫌い。初めは自らの夢を貫きたいとバイオマンとして戦うことを拒否し、バイオマン加入後も郷と意見を対立させて単独行動に走る面も見られた。空手を主とした格闘技とバイクの運転が得意で、愛車は郷と同型のスズキRG250Γ(HBカラー)。クールな孤高の一匹狼タイプと思いきや、頭の回転が速いしっかり者で、第1話以降幾度となくピンチに陥ったひかるを救うなど仲間思いの面もあり、バイオマンのサブリーダー的ポジションにあったが、仲間を救うため、反バイオ粒子を用いたバイオキラーガンの犠牲となり、凄絶な最期を遂げる[ep 1]。
- 初期の企画では5人の中で唯一の現代人という設定。自らの夢のためにバイオマンとして戦うことを拒むという設定はそのまま生かされた。バイオ粒子を浴びた先祖はくノ一。企画時の名前は「篠山ミカ」
- 矢吹 ジュン(やぶき じゅん) / イエローフォー(2代目)
- 19歳。元オリンピック候補のアーチェリー選手。幼少時はバレエを習っていた。バイオロボはバイオマンを選び出す際、ギアが侵攻した日本国内限定で選び出したため、当時ヨーロッパ(イギリス)遠征中だった彼女は資格者では有ったものの選ばれなかった。帰国直後にバイオマンとギアの戦闘を偶然目撃、憧れからテクノブレスが欲しいと郷にねだるが、バイオロボによってバイオ粒子反応があることを証明され、第11話からイエローフォーとしてバイオマンの一員となった。変身後はメンバー唯一の専用武器バイオアローを使って戦う。好奇心旺盛でミカ程ではないものの勝気な面があり、仲間の失敗を厳しく咎めたりするといったキツイ性格の持ち主だが、男性には結構モテる。クモが苦手。
- ジュンの先祖は劇中や公式設定では触れられていない[13]。 第15話「女戦士炎のちかい」の予告映像でひかるの頬を叩く場面が本編でカットされたのは、当初は第9話・イエロー=ミカとして撮影されていた話を撮り直し、キャラクターの立場上ジュン初登場後すぐには放映できなかった上、演じた田中の演技力もあいまってのことである[14]。
- 桂木 ひかる(かつらぎ ひかる) / ピンクファイブ
- 20歳の女子大生。プロ級の腕前を誇るフルートが趣味。第15話や第39話ではフルートを武器として使ったこともある。お嬢様風のルックスにおっとりとした性格と、戦士らしさはあまり感じられず、当初はメカクローンや自爆用メカ人間におびえて逃げ回り、その都度ミカに助けられるといったパターンが多かったが、ミカの死後は徐々に芯の強さを見せるようになり、イエロー顔負けの激しい戦いを見せたり、ピンチに取り乱すピーボを叱咤激励したことも。植物知識に造詣が深く、自ら探し出した薬草を用いて高杉[ep 5]やデビル菌に冒された子供たち[ep 6]を救っている。また無償の心の優しさを持っており、ギアの新頭脳ブレインに友情と優しさを説いて交流を持ち、メカクローン1号がドクターマンの敵討ちの協力をバイオマンに懇願した時はこれを信じ、いぶかしがる他のメンバーを説得するなどした[ep 7]。幼い頃大病を患い長く入院していた時期があり、その時の経験から看護師に憧れている。
- 初期の企画ではバイオ粒子を浴びたかぐや姫という設定。「ヒメ」という愛称が付けられていた。本編でバイオ粒子を浴びた先祖が公家のお姫様だったのは初期設定の名残。企画時の名前は「香月光」
バイオマンの協力者
- ピーボ
- バイオ星平和連合がバイオロボとともに地球に送り込んだ金色の小柄なサポートロボ。元はバイオ星でバイオ粒子の実験助手ロボとして製作された。地球でバイオベースを建造し、バイオマンのサポートを行う。時にはバイオロボの操縦や、緊急時にバイオロボの強化パーツとして合体することもできる。非常に人間くさい感情を持ち、かなりのおっちょこちょい。精神的にはまだまだ子供であり、親友であるジョーイと再会した際やシルバが現れた際には感情が不安定になりかなりの混乱を起こしたが、その後に友人の死を受け入れ、恐怖を克服した後で単身シルバに立ち向かい、説得する程の勇気を取り戻した。最終決戦直前では柴田博士の電波を逆探知して、ネオグラードの所在を突き止める優秀さも見せた。
- バイオマンの良き友人として、教師として共に地球を守り、ギアとの戦いを終えた後、バイオロボと共に別の星を守る為に旅立った[ep 4]。
- 柴田博士(しばたはかせ)
- ドクターマン(=ロボット工学者・蔭山秀夫)に対抗するため、メカ人間に取り付ける「良心回路」の研究を行っている科学者。妙なヒゲに色眼鏡の怪しげな風貌をしている。その正体は、かつての蔭山の友人であり、史朗の父親でもある科学者・郷 紳一朗(ごう しんいちろう)。彼はかつての友人の暴走を止めるべく、自らの死を偽装するとともに自身の肉体をドクターマン同様メカ人間化することで研究を進め、新帝国ギアの打倒のために動いていた。
- メカ人間になったことでバイオの力は失われたが、それにより反バイオ粒子の影響を受けなくなった。ギアに拉致され、ネオグラードで囚われの身となる。秀一とバイオマンに助けられるが、バイオマンと秀一を脱出させる為に自爆行為を行い、それにより力尽きて死亡。死の直前バイオマンと秀一に「メカに勝てる最大の武器は人間の心だ」と説いた。
- 蔭山秀一(かげやま しゅういち)
- ドクターマン=蔭山秀夫の実の息子。17歳。父の存在は知らず「中村 公一(なかむら こういち)」として生活していた。蕎麦屋で働きながら、夜間学校に通っていたが、バイオマンとの出逢いと、父の存在を知ったことで人生が変化する。蕎麦屋を辞めた後、何処かに旅立つが、旅先で柴田博士と出会い、彼の助手として働くこととなった。メカ人間ミキとの触れ合いの中で良心回路の無限の可能性と、人間と心を持ったメカが理解しあえることを柴田やバイオマン達に悟らせることとなった。
- 顔がプリンス(ギアの幹部)と瓜二つであるため、シルバが複製したプリンスに変装してネオグラードに赴き、父の様に慕っていた柴田(郷)博士の死を目の当たりにして、その原因となった実父であるドクターマンを憎みながらも一方で父への思いを捨てきれず、地球を破壊しようとするドクターマンに最後の説得を試みた。それは瀕死となったメカ人間の父に残されていた人間の心を揺さぶり起こした。
- ギアとの戦いが終わった後、バイオマンと共にピーボを見送った[ep 4]。
- 蔭山節子(かげやま せつこ)
- ドクターマン=蔭山秀夫の夫人。17年前に赤ん坊の秀一を連れて夫の元を去っており、バイオマンと、中村家の養子になっていた秀一に手紙と記録映像を見せることでドクターマンの正体を教えた。彼女自身は写真と声のみで本編には登場していない。彼女の離反はドクターマンの精神的外傷になっているらしく、夫人に興味を抱いたモンスターに癇癪を破裂させている。
新帝国ギア
「メカこそ優秀、メカこそ絶対、メカこそ永遠」と考える総統ドクターマンが率いるメカ人間の帝国。南極の奥地にある機械の城ネオグラードを拠点とする。人間を下等な存在だと断定し、メカ人間こそが地球を支配すべきという考えの下、人類への攻撃を開始した。メカ人間達は「フォア・ザ・マン!」、「オブ・ザ・マン!」、「バイ・ザ・マン!」とドクターマンへの尊称を連呼し、巨大ロボ・メカジャイガン(後にネオメカジャイガン)とメラージュ戦闘機で日本を狙う。スーパー戦隊シリーズにおいて、人間が悪の組織の首領である初のケースとなっている。バイオマンのメンバーを変身後でなく、変身前のフルネームで呼んでいる。
「メカ人間」はアンドロイドとほぼ同義であるが、ドクターマンのように元々人間でサイボーグの概念で語るべきものも含んでいる。ただしドクターマンに関しては、自分が人間だったことを隠していた。
出渕は、自身が後年に発表した画集「NEOS(ネオス)」において「企画当初の敵組織の名前をそのまま(画集の)タイトルとして用いた」と画集の中で明かしている。
- ドクターマン
- 新帝国ギアをたった一人で作り上げた天才科学者で、その正体はロボット工学者だった蔭山秀夫(かげやま ひでお)。コンピューター研究の一環として、脳細胞を人為的に発達させて常人の数千倍の力を発揮させるという実験を、自らを実験台とすることで成功させ、コンピューター以上の高度な頭脳を得る。しかし、それにより「機械こそ人間に取って代わるべき」と考えるようになり、ギアを創設する。副作用として発生した肉体の老化は、体の相当部分を機械化することで対応している。中盤、息子との決別を機に自身を再改造し、脳までも機械化[ep 8]。それに合わせてコスチュームも変更された。指揮棒から放つサイコビームで作戦を失敗した幹部に制裁を与える。全身から衝撃波を放つことも可能。
- 「メカには心は不要」が持論だが、自身は完全に心を捨てきれた訳ではなく、幹部であるビッグスリーやジューノイドに喜怒哀楽のある人工知能を搭載するなど人間的な一面を見せることもあり、特に家族が絡むと感情的な行動に出る傾向がある。本人もそれを自覚はしており、再改造を行なった際に人間的な感情を低減させる処置を行い、ネオメカジャイガン投入時には、自身の手足であるジューノイドもろとも、バイオマンを抹殺しようとした。しかし完全に感情を捨てきることはできず、人としての情は最後の最後まで残したまま敗退した[ep 4]。
- 技術者としては非常に優秀でたった一人で新帝国ギアを築き上げ、多種多様かつ高性能の巨大ロボットを開発したのみならず、異星の科学を短期間で解析してバルジオンの改良型を完成させるほどである。
- デザインを担当した出渕裕は、ドクターマンのデザインイメージを天本英世や岸田森が演じることを念頭においていたと述べている[15][16]。
ビッグスリー
ギアの大幹部で、メカジャイガンやジューノイドを使い実際の作戦を指揮する。
- メイスン
- ビッグスリーのリーダー格。ビッグスリーの中で最高の知能を持つが、ドクターマンの立案した作戦をあたかも自分が立案したような発言をすることからファラやモンスターに疎まれることが多い。中年男性風の渋い容貌をしており、スーツ姿の紳士風に変装することもある。光線を発射するロッドを武器とし、戦闘力は非常に高い。性格は残忍で人間を軽蔑しているが、その性格には相当人間臭い面があり、ドクターマンの機嫌を取るために黄金を強奪したり(ドクターマンからは「下らん」と一蹴された)、自分を造ったドクターマンが人間だと知ると反乱を計画し、彼に取って代わろうとする野心家の側面を持つ。しかし反乱は失敗し、野心やドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された[ep 7]。ジューノイドの強化とともにパワーアップされ、顔面は機械が露出し、右腕にメイスンミサイルを装備し、右手がメイスンバルカンに変形するようになった[ep 9]。胸からレーザーを発射することも可能。
- シルバとの対決の際に慢心した隙を突かれて、シルバニードルを胸部に受けて爆死する[ep 10]。
- デザインのイメージになったのは団時朗。額の模様はメイクで処理されているが、出渕は造形物を想定していた[17]。改造後は頭部も造型にするよう指示が書かれている[17]。
- ファラ
- ビッグスリーの一員である女性型メカ人間。ビッグスリーの中で最も残酷な心を持つ。メイスンに負けず劣らずの性能を持っている。光線を発射する細身の剣が武器。三人の中で特に変装が得意。プライドが高く嫉妬深いという性格のため、直属の配下であるファラキャットしか信用しておらず、ファラキャットとは常に一緒に行動する[注 4]。
- メイスンの反乱の時は彼に与するなど、彼女も野心家の側面がある。しかし反乱失敗後、メイスン同様にドクターマンの正体に関する記憶を取り除かれ、徹底した忠誠心を持つように記憶操作された[ep 7]。
- 第33話からはパワーアップし、口からファラビームストームやファラフレイムを吐いたり、肩からレーザーを発射したり、投げキッスで光のナイフを複数作り出すファラキッスを使用できるようになった。
- バルジオンに乗ってバイオロボと戦うものの、スーパーメーザーを受けたことによるダメージが致命傷となって、ネオグラード帰還後にドクターマンの目の前で爆死[ep 11]。
- デザインのイメージは真行寺君枝[18]。周囲からの要望により胸元の開いたデザインとなったが、出渕はロボットという設定であるのに肌を露出させることに違和感を抱いており、改造後のデザインでは露出が抑えられた[15][17]。
- モンスター
- ビッグスリーの一員であるスキンヘッドの巨漢型メカ人間。ビッグスリーの中で最高のパワーを誇り、そのパワーはバイオマン全員でも圧倒されるほど。武器は斧のモンスタートマホークで、ビッグスリー3人の武器を交差させると強力な光線を発射できる。怪力自慢だが製作に際してパワーだけが重視された影響か、彼の性格はメイスンやファラのような冷酷さがなく、ビッグスリーの中で最も人間臭く、ボケをかますことが多々ありよくメイスンやファラにつっこまれる。そのため、メイスンやファラには少し、プリンスにははっきりとバカにされている。さらには製作者のドクターマン自身も認めてしまうほど無教養で考えることが苦手な面があり、ファラにも呆れられている。しかし、その反面ドクターマンへの忠誠は厚く、メイスンが反乱を計画した際にはドクターマンの暗殺に加担することを躊躇したが、最終的には計画に加担した[ep 7]。直属の部下であるジュウオウとはメカ同士とは思えない「血の通った関係」を感じさせ、メタルメガスの一件ではたった一人でジュウオウのパーツを拾い集め、その足でネオグラードに戻り、修理をドクターマンに懇願したほど[ep 12]。他の二人同様、人間への変装が可能だが、その魁偉な風貌から一般人にもあからさまに怪しまれてしまうことも多々あった。一人称は「俺」または「ぼくちゃん」。夢はファラとの結婚。
- 第34話でパワーアップし、右腕をビッグアイアンやビッグハンド、ビッグカッターやビッグフックといった武器への換装が可能になった他、モンスタービームを発射できるようになった。
- バルジオン争奪戦で、スーパーメガスに乗って、バルジオンを奪おうとしたバイオマンを止めるが、その際にスーパーメーザー・バイオ粒子斬りを受ける。スーパーメガスから脱出したが、スーパーメーザーを受けたダメージが大きかったためか致命傷を負い、破壊されたジュウオウの頭部を抱えながらバイオロボに向かって突進し爆発した[ep 13]。しかしその際、自身の命と引き換えにバルジオンを(シルバごとではあったが)ネオグラードに送り届ける功績を挙げ、ドクターマンもこれを賞賛した。
- 出渕がデザイン依頼を受けた時点で、モンスター役はストロング金剛と決まっていたことを聞かされていたため、本人をイメージしてデザインされている[17]。デザイン画では顔に白塗り風にすることを想定していたが、金剛が汗かきであったためメイクが上手く行かず実現しなかった[17]。
ジューノイド
ドクターマンが生体部品とメカを合成して作り出した怪人達(中幹部格)で、「ジューノイド5獣士」と呼ばれる。後半はサイゴーン、メッツラー、ジュウオウの「ジューノイド3獣士」となる。
第28話、第31話及び劇場版では5人全員で出撃。特に劇場版では、ジュウオウ、メッサージュウ、サイゴーン、メッツラー、アクアイガーの順にバイオマンの名乗りを模した名乗り口上を行い[注 5]、それぞれの必殺技を一斉にしかけて相手を攻撃する「ジューノイドスクラムアタック」という連携技を披露した。
第32話以降、生き残って再生された3獣士は、ビッグスリー同様に武装だけでなく、防御力に於いても、全身をドクターマンによって生み出された新金属超合金ミラクルG-Xで覆い、バイオエレクトロンを寄せ付けなかった[注 6]。 3獣士は強化された力を存分に振るってバイオマンを苦戦させたが、新必殺技スーパーエレクトロンの威力の前には勝てず、最終的に3人ともスーパーエレクトロンによって最期を遂げた。
- メッサージュウ
- 鳥か翼竜のようなデザインのジューノイド。しばしば猛禽類のような咆哮を上げるのが癖。常に先陣を切り、荒っぽくも正々堂々と勇猛果敢に挑む正攻法での戦闘を得意としている。時速700キロの飛行能力を生かした空中戦を得意とし、両目からの超音波破壊ビーム、口からの超音波サイクルを主に使用する。この他戦闘ではなく、ジョーイに対する拷問のみのために使用された棒状の専用武器メッサーバトロンも存在する。
- レッドワンやブルースリーと対戦する機会が比較的多かった。
- 第13話でのモンスター起用時、既に負傷状態であるにもかかわらず、無理矢理モンスターの盾にされたり、戦闘中にしりもちをついたりするなどの不名誉な扱いも稀に担わされていたが、バイオマンの初戦の相手を務めた他、3話連続起用、ビッグスリーからの唯一の戦線抜擢、自身の活躍が際立つ登場話も多く、後述の通り、五獣士で最も惨い扱いで最期を遂げたことなお、好印象を視聴者に与えた存在ともされる。
- メタルメガスによる無差別砲撃による被弾後、片方の脚を除く下半身に片翼、そして頭部は原型を留めないまでの重篤損傷を受け焼殺された。[ep 14]。
- 出渕が描いた最初の準備稿ではメッサージュウは昆虫をイメージしたものだったが[19]、2度の改訂により完成した。ジュウオウとのコラボが可能なメッサージュウ専用のメカジャイガン・マッハカンスの草案も存在する[20]。メッサージュウとアクアイガーは生物モチーフであったため、メカニック的な改造を施すには予算がかかってしまうことから退場することとなった[6]。
- サイゴーン
- 不動明王と阿修羅を合わせたような不気味なデザインが特徴のジューノイドで、回転する3つの顔を持つ。瞬間移動を繰り返し、手にしたサイコステッキから光線を発射して相手の自由を奪う「不動念力」、火炎爆弾、口からの火炎放射、冷凍ビームが武器。先端に人間の眼球の形をした石がついたステッキは、設定では斧に変形可能で、一部スチール写真等で形状が確認できる。
- メタルメガスによる無差別攻撃を受け大破したが辛くも生還し[ep 14]、生態的なデザインから全身が銀色のデザインであるロボット然としたデザインのニューサイゴーンとなって復活し、その際にメイスンの直属となった[ep 9](ただし、一度だけファラの指揮下で働いたことがある)。トリプル超能力と称してより強化された念動力「ホラーキネシス」、両眼から発射する「デスビーム」、口から発射する高熱火炎弾「サイゴーンフレアー」を繰り出すほか、ホラーキネシスの応用技でミニカーを通して本物の無人車を操る「ゴーストカー」、土砂崩れを引き起こす「岩石落とし」などを駆使して5獣士の頃以上の戦闘能力と存在感を見せたが、パワーアップされてからはBパートからの登場、イエローフォーに攻撃を仕掛けるシーンが比較的多かった。
- メイスンを庇い、スーパーエレクトロンを喰らい爆死[ep 10]。作品全体を見るとミカへのトドメを刺すなど、イエローフォーとの因縁が深い。
- 改造後のマスクの一つはメカクローンのものを改造している[21]。
- ジュウオウ
- 馬鹿力と鉄球で戦うジューノイド。トゲ付き棍棒や指に仕込まれた機関銃も武器としている。モンスターを「オヤビン」と呼んで慕っており、第13話でモンスターがメッサージュウと組んで任務を行った際も、勝手に助太刀に現れる程。愛嬌あふれる性格ではあるが、モンスターに対してはタメ口や「のろま」など時々軽口を吐くこと[ep 15]がある。「はいな」や「ランラランララーン」が口癖の5獣士きってのコミカルキャラ。その分単細胞でギアの作戦を台無しにしてしまうことも多かった。モンスターが他のジューノイドと共に任務を行うことがあったのに対し、ジュウオウはモンスター以外のビッグスリーの配下についたことはなく、そのためメイスンとファラには快く思われていない節があり、特にファラには陰でモンスターに「スクラップにでもなったんじゃないの?」とつぶやかれていたり、スクラップ状態で蹴りを入れられたことがある。
- メタルメガスの攻撃では本来の頑丈さもあり、5体の中で損傷が最も軽微だったが、大ダメージを負ったサイゴーン、メッツラーとともに、郷もろとも崖から転落した際にバラバラになってしまう[ep 14]。それを不憫に思ったモンスターが自力で破片を拾い集めてドクターマンに修理を直訴[ep 12]。サイゴーンやメッツラーと比べて、外見があまり変化がないとはいえ同様にパワーアップされ、正式にモンスターの直属となったが、サイゴーンとメッツラーより出撃回数が少なくなる。パワーアップをしてからは主体攻撃として胸からバリバリロケットを発射する。パワーに反し、動きが鈍重でスピードが弱点だとモンスターと共に分析されたことで、ネオグラードを出ていき、秘密特訓として50m走を行うがほとんど効果が出なかった。パワーアップしてからは崖から落ちた際などにモンスターに比較的助けられたり、「ジュウオウがいないと生きていけません」と言われているなど、大事に扱われる描写が増える。
- モンスターと共にバルジオンを奪おうと奮闘、シルバからバルジオンの通信機を奪う殊勲を挙げるが、自身もバイバスターの連射で満身創痍となった所に、モンスターの盾となってスーパーエレクトロンを喰らい「みなさん、さようなら〜‼︎」と叫んで爆死する[ep 13]。
- メッツラー
- フードに包まれた一つ目の頭部を持つ不気味な風貌が特徴のジューノイド。ネーミングの由来は目が顔(ツラ)にあることから。レイピアとペンチ状の左腕を武器とする。巨大な一つ目から放つ光線「メッツラービーム」や衝撃波「ゴーストハリケーン」のほか、分身能力や「チェンジゴースト」で姿を消して不意打ちを食らわせたり、流体化(緑色の液体へ変化できる)する能力を駆使し、変幻自在な戦法を得意とするが、ファラキャットがピンチになった時に駆けつけて応戦するシーンが多く見られた。
- メタルメガスの砲撃によって損傷したが、他のジューノイドが盾となり爆風の直撃を免れ、サイゴーンとともに生還。修理・パワーアップされた際にファラの直属となった(ただし二度、メイスンの指揮下で働いている)。
- ニューメッツラーになった際には頭部と右手が機械的になり、バイオマンの攻撃に耐えられるほどの防御力が備わり(33話で特にその描写が目立った)、バイオマン5人相手に互角に渡り合える実力を発揮する。パワーアップ後は幻影を作り出す目からの光線「ミラージュビーム」や、右腕を伸ばす「メッツラー・アームストレッチ」という能力を使い、バイオマン相手に二つの技をそれぞれ駆使する戦法をとることが多かった。全話通して作戦に起用された回数が5獣士の中で最も多い。4話登場時は声に若さがあったが、それ以降の登場時の声が太くなっている。[独自研究?]
- ファラとファラキャットを庇うようにスーパーエレクトロンを喰らい爆死した[ep 11]。
- アクアイガー
- ピラニアのような頭部を持つ水陸両用のジューノイドで「優秀なメカとはドクターマンの命令をいかに正確に実行すること」という論理的な信念の持ち主。水中では時速550キロで泳ぐことができ、ジューノイドの中で唯一水中戦が可能であるのだが、その利点は全体を通しても水中からの奇襲や水中に飛び込む程度しか発揮される機会が少なかった。モニター越しのひかるを見て「かわいいですねぇ」と喜ぶなど、人間と同じような感性を持つおちゃめな一面を持つ。メッサージュウ同様モンスターと共に一度だけ行動を起こしたことがある。
- モリや槍としても使用できる銃・アイガーガンを武器とし、アクアイガー水竜巻や口から吐くシャボン玉爆弾、衝撃波のアクアハリケーンで攻撃する。
- メタルメガスの砲撃にて、頭部や脚部などが四散するほどに損傷し爆死した[ep 14]。
- デザイン画では足は足ひれ状になっていた[22]。
その他
- ファラキャット
- ファラのボディーガードである女性型メカ人間。ファラは「私の可愛い小猫ちゃん」と呼んで寵愛している。アクロバティックな動きに加えて、鋭い爪による引っかき攻撃や華麗なダブルヌンチャク捌きを見せるなど抜群の格闘技センスを持ち、バイオマンをしばしば圧倒した。本来なら中幹部であるジューノイド5人と地位は同格の筈だが、中幹部の待機室には登場していない。[独自研究?]
- ファラの死後はドクターマンのボディガードとなり、ビッグスリーやジューノイド全員が戦死した中、最終回では最後の砦として、指令室に乗り込んできたバイオマンを圧倒しかけるも、ペアビームの直撃を受けて爆死する[ep 4]。
- 終盤ではファラと共に退場する予定であったが、ドクターマンが1人になってしまうためボディーガードが必要であるという出渕の意見により最終話まで登場することとなった[17]。
- キャット軍団
- 劇場版に登場したファラキャットの3人の部下。サイ、斧、短剣といった武器を二刀流で使う。3人ともイエローフォーのバイオアローで絶命。
- プリンス
- ドクターマンが生き別れの息子・秀一の成長した姿を想像し、「自分の息子」として作り出した少年型メカ人間。当然、秀一に外見は似ているが、性格は冷酷冷徹。ドクターマンの後継者及びギアの最高幹部として作製されただけあり、モンスターを片手でいなすなど、全ての性能においてビッグスリーの面々を上回っている。だが彼をメカ人間と知らない南原との接触により、突然戦闘を放棄し母親を探し回る。連れ戻しにきたメイスンとファラとの対決でメカ人間の正体を露呈してしまい、ドクターマンの手で人間的感情を消去する改良が加えられた。武器は光線を発射する指揮棒とショットガン。メカジャイガングロテスカンスを操縦しバイオロボに挑むもスーパーメーザーに敗れカンスごと自爆した。この他、49-50話でシルバがバルジオン奪還のために作ったものが存在するが、秀一が変装してすり替わったため、シルバ製のプリンスは起動しなかった。
- プロデューサーの鈴木武幸が前作から要望していた「アニメ的な美形キャラ」という案から、敵側のドラマを盛り上げることも兼ねて創作された[16]。
- メカクローン
- ギアのロボット戦闘員。両手を上下に振って独特の金属音を発し、行進時は全員揃った動きをする。銀色の仮面の下に醜いメカの顔を隠している。武器は斧状の剣と銃だが、バイオスーツには通じない。
- デザイン画での名称は「ファイトノイド」[17]。出渕の発言によれば、デザイン面で『スーパーロボット レッドバロン』前半に登場する戦闘兵士・メカロボの影響を強く受けているという[23][17]。
- メカクローン1号
- その名の通りドクターマンが初めて造ったメカクローン。既にメカが老朽化してあちこち破損しており、雑用係としてこき使われていたが、バイオマンの面々にドクターマンへの厚い忠誠心を語るなどの自我を持ち、ドクターマンを殺した(と思われた)ビッグスリーに復讐しようとした[ep 7]。
- メカ人間ジョーイ
- 爆発したバイオ星から地球に漂着した映像記録媒体のビデオメッセージを見たドクターマンが、ピーボのバイオ星での友人でビデオメッセージの送り主でもあるジョーイに似せて作ったメカ人間。ピーボを騙し、バイオベースの秘密を探ろうとしたが、ピーボがビデオメッセージを観たことで正体を見抜かれてしまい、自爆した。ビデオメッセージは滅亡寸前のバイオ星からジョーイがピーボに宛てた遺言であり、バイオ星の言語で話していたため、さすがのドクターマンも本物のジョーイがすでに故人であることは知らなかった。
- ツインドール
- 双子の少女の姿をしたメカ人間。スーパーコンピュータ開発に必要な子供の脳細胞を集めるために、特殊な長縄跳びで子供を異常空間に転送する。南原もそれに巻き込まれたが、スーパーコンピュータをブルースリーに破壊されて消滅した。ツインカンスのコントロールも行っていた。
- 新頭脳ブレイン
- ドクターマンによって作られた史上初のタンパク質合成による自我を持つコンピュータ。アンカーカンスを制御する頭脳として登場し、国際連合安全保障理事会に挑戦するが、感情を持つが故にバイオマンの挑発に乗って勝手な行動を取ったり、ひかるとの交流で良心に目覚めるなどしてドクターマンの怒りに触れてしまう。ファラの攻撃で損傷した後、バイオロボを救うため、アンカーカンスに乗り込んで動きを抑えたところをバイオロボに攻撃させた。戦いの後、自ら海に落ちて爆発した。
- マグネ戦士 / 山守正太
- 根倉山で1人で暮らしていた野生児。人間離れした運動神経を持ち、敵味方に「もしやバイオの血を受け継ぐものか?」と思われた。ジュンに惚れて自らもバイオマンとなろうとするが、バイオロボに「資格なし」と判定されてしまい、意気消沈しているところをファラに騙されてバイオマンと戦うための戦士「マグネ戦士」とされてしまう。ギアのコントロールから逃れ、元の姿に戻った後、バイオマンと共にギアに立ち向かった。36話の次回予告では正太が変身ポーズをとっていたが、本編ではそのような流れもシーンも一切無かった。
- ストーリー上は悪役ながらも、ヒーロー然としたデザインのマグネ戦士は視聴者からの人気が高かった[24]。また、マグネ戦士の体色はスーパー戦隊のスーツカラーにも使われている黒であり、正太が6人目の戦士と思われたことも含め、6人目の戦士の原型とも呼べるキャラクターだった。
- ミキ
- サタンメガスを修復させるエネルギー転送装置としてドクターマンに造られたメカ人間。修復エネルギーは攻撃にも使用可能。セーラー服の女子高生の姿をしているため、バイオマンでも容易に見つけ出すことはできないはずであったが、飛び込んできた車を念力で破壊したことであっさり知られてしまった。逃亡ののち柴田博士に助けられ、彼に「良心回路」を取り付けられたために良心に目覚め、秀一と仲良くなる。だが、そのために「本来の役割」を無意識に実行してしまうことに苦しみ、苦悩の末、サタンメガスに特攻、自爆してサタンメガスの再生を封じた。
第3勢力
- バイオハンター・シルバ
- 第37話より登場。銀色のボディが特徴で、シルバの名もそこから由来する(銀=シルバーから)。バイオ粒子を戦争に利用される恐れがあるとして「バイオ星平和連合」と対立していた組織「反バイオ同盟」の作った殺人ロボット。バイオ星の消滅と共に滅んだと思われていたがバルジオン共々脱出し地球に来ていた。主な武器は反バイオ粒子を放つ拳銃・バイバスターで、後述するバイオキラーガン以上の威力と、0.03秒の抜き撃ちで高い命中率を誇る。また、肘から出すシルバニードルは射出も可能な遠近兼用武器で、メカ人間をも射抜く威力を持ちメイスンをも敗死させた。LSV合金製で、400m先のバイオ粒子反応をキャッチする探知機能を備える。100メートルを7.5秒で走る走力と、30メートルのジャンプ力を持つ。あらゆる武器・兵器に関するデータがインプットされており、ネオメカジャイガンの操縦も可能。腕を拘束されても、片腕の装甲を爆破することで脱出する。プリンスの複製を製作するなど技術者としての能力も持つ。目的は「バイオ粒子反応を持つもの(それが無機物でも有機物でも)の抹殺」のみで、バイオ粒子でなければネオメカジャイガンといった兵器の強奪使用も辞さない。犠牲を一切考慮せずピーポが過去の過ちを説得しても応じようとしないなど、上記目的の達成のためだけに行動する危険な存在となっている。
- バイオ粒子を持つ者に対しては「バイオ粒子反応あり!破壊!」と宣言した後、バイバスターの銃口を向ける。ギアに拘束された際ドクターマンを「自分を騙した男」と言い放ったり、プリンスの存在を知っていたりと時折謎めいた一面を覗かせる。バルジオンとはぐれ、戦いで負けそうになった時は「おのれ…バルジオンさえあれば!」と負け惜しみを度々言っている。
- バルジオン争奪戦の最終局面で、遂にバルジオンを取り戻し、南極でバイオロボと因縁の決着を付けるため激突。反バイオ粒子砲でバイオロボを絶体絶命の窮地に追い込むが、ピーボを呼んでエネルギーを急上昇させたバイオロボに圧倒され、強化バイオ粒子斬りによってバルジオンを破壊されるも脱出。しかし、その時点で既に致命傷を負っており、バイオロボにバイバスターを向けるが結局一発も放つこと無く爆発四散した[ep 10]。
- シルバのデザインについては、キャラクターデザインを手がけた出渕が『人造人間キカイダー』の名敵役・ハカイダーを念頭に置いていたと証言している[25]。バイバスターの多用は、ビデオ合成の費用を圧迫させた[26]。
- 『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦』
- 大ザンギャック副首領[27]として登場。ライダーハンターと名乗り、愛銃のバイバスターで仮面ライダーたちを攻撃する。劇中ではメテオ、オーズ、ダブルバース、最終決戦でもオーズとゴーカイジャーたちを圧倒するも、オーズから渡されたライダーキーでオーズに変身したゴーカイジャーのタジャドルチャージによる「ライジングストライク」を受けて爆散した。その際、かつて因縁のあるレッドワンは苦戦するゴーカイシルバーに「本当のシルバーの力を見せてやれ!」と激励していた。
バイオマンの装備・戦力
共通装備・技
- テクノブレス
- バイオマンの5人が右手首に装備している変身用のブレス。通信機としても機能し、上面が開いてモニターが表示される。一度装着されると手では外すことができない。通信機能を持つ初の変身アイテム。
- TV本編と劇場版とで変身ポーズが微妙に変化しているが、これは阪本がTV16話の撮影時に負傷し、劇場版撮影時に左腕を上げられなかったための措置である[28]。
- TV本編:右手を拳に、左手を平手にして頭の上で合わせ、テクノブレスを胸の前に下ろして「バイオマンまたは個人名」と発声。
- 劇場版:右手を前へ突き出し、テクノブレスを胸の前に掲げて「バイオマン」と発声。
- バイオスーツ
- テクノブレスによって装着される戦闘スーツ。あらゆる衝撃に耐え、メカクローンの連射銃も防ぐ。装着者に時速120キロの走力と100メートルのジャンプ力を与える。頭部の超電子頭脳には戦闘マニュアルが組み込まれている。超電子頭脳へのダメージを防ぐためにスイッチを切ることも可能だが、その間は通信ができなくなる。後にスーパーエレクトロン開発のために強化されるが、強化スーツのバイオ粒子に同調するにはより強力な体力と精神力が必要。また、バイオの力は、生命の危機にさらされることで覚醒する場合がある。
- バイオソード
- バイオマン全員が標準装備する万能武器。右腰のホルスターで携行し、通常は光線を発する拳銃型だが、グリップ部をたたみ刃を出すことで短剣としても使用可能。スーパーメーザーのような長剣にも変形する。後述の個人技やバイオエレクトロンに使われるほか、等身大戦闘で多用される。
- バイオパンチ
- メカクローンの頭を粉砕する威力があるパンチ。全員共通技だが、主にレッドが使う。空中から両手パンチを放つ「スカイパンチ」もある。ブルースリーのパンチ力は2000kg。
- バイオキック
- スタンダードなキック技。全員共通技。ブルースリーのキック力は3500kg。バイオマンがフルパワーを発揮すると、パンチ力とキック力は500kg増加する。
- 反バイオ探知機
- バルジオン発見の情報を得て、それを探すためにピーボが3機開発してバイオマンに使用させたが、偽情報だったために発見できずに終わる。
個人武器・技
- レッドワン
-
- ファイアーソード
- 剣状にしたバイオソードに炎を帯びさせたもの。投擲することもある。
- スパークソード
- 剣状にしたバイオソードをスパークさせて周囲の敵を弾き飛ばす。
- 超電子レーダー
- 10キロ以内の物体の動きをキャッチする。ただし幽体はキャッチ不可能。
- ダイビングアタック
- 空中から敵に体当たりする。グリーンツーも使用可能。
- バイオスーパーキック
- 空中で後方回転してから敵にキックを食らわす。
- グリーンツー
- ブルースリー
-
- エレキソード
- 剣状にしたバイオソードに電気を帯びさせたもの。投擲することもある。
- 超電子イヤー
- 1キロ離れた地点の物音も聞き分けられる。
- スーパースカイダイビング
- 高速で空を滑空し、敵に体当たりする。
- ブルーカッター
- エレキソードの状態で、ジャンプして空中で一回転してから敵に斬りつける。
- クロスカッター
- ジャンプして回転を加えながら降下し、敵をバイオソードで切り裂く。
- スクリュークラッシュ
- ジャンプして螺旋状に急降下し、回転しながら敵の頭上にバイオソードを突き刺す。エレキソードの状態で使用することもある。
- フライングカッター
- 急降下しながら空中の敵をバイオソードで切り裂く。
- バイオパワーフルチャージ
- 子供を助けたいという思いが超電子頭脳で増幅され、その力で体内から電撃を発生させ、相手の体に密着して電撃を浴びせて倒す。第9話で使用。
- イエローフォー
- ピンクファイブ
-
- レーザーソード
- 剣状にしたバイオソードからレーザーを放つ。
- 超電子ビームライト
- 暗闇を200メートル先まで照らす。初使用は第25話と遅め。
- ピンクバリア
- 超電子頭脳から発するビームでバリヤーを作る。
- ピンクフラッシュ
- 超電子頭脳から連続して強力な閃光を発し、敵を怯ませる。
- スピンチョップ
- 回転しながら敵に連続チョップを食らわす。
合体技・必殺技
- バイオエレクトロン
- バイオマンが繰り出す必殺技の総称。彼らのヘルメットに搭載されている超電子頭脳が敵戦力を分析し、最も有効だと判断した技を使う。使われた技は以下の8種類。
- ミラクルレーザー
- バイオソード長剣タイプを合わせてエネルギーを発射する。
- バイオエレクトロビーム
- 5人のバイオソード銃タイプから敵の1点めがけて銃撃する。後のシリーズでも使われるようになった一斉集中射撃の元祖的な技でもある。
- バイオスーパーエレクトロン
- 超電子頭脳からバイオ粒子を発射する。作中後半からはこれの強化技「スーパーエレクトロン」に統一される。
- バイオビッグアロー
- 二代目イエローフォー参戦で追加された技。バイオアローを巨大化させ、巨大な矢を発射する。
- バイオリボルバー
- 敵を囲み5方向からバック宙回転をしながらキックを浴びせて天高く吹き飛ばす。
- ミラクルボンバー
- バイオソード短剣タイプからエネルギーの地走りを起こして敵の足下で爆発させる。
- サーカスループ
- 5人が空中回転しながら接近して一斉にキックする。
- ペンタビーム
- ミラクルボンバーの長剣タイプ技。
- スーパーエレクトロン
- 強化されたジューノイド達にはバイオエレクトロンが効かなかったため、バイオマンが研究と特訓の末新たに開発した必殺技。後半から使用された。先に挙げた「バイオスーパーエレクトロン」を発展させた技で、空中で円陣を組んだバイオマンが超電子頭脳から放たれる5人のバイオ粒子を結集、自らの体を砲身にしてエネルギー弾として発射する。これをくらったジューノイドは大きな爆発とともにミラクルG-X装甲を貫通されてダメージを受け、さらにエネルギーの玉で遠くに吹き飛ばされる。終盤ではジューノイドに致命傷を与えるまでになった。
- その他合体技
-
- ペアソード
- イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード長剣タイプをクロスさせて2色の波状光線を発射する。
- ペアビーム
- イエローとピンクの合体技。2人のバイオソード銃タイプで同時に一斉射撃する。最終話では男性陣との連携で放ち、ファラキャットを倒した。
- ペアタイフーン
- イエローとピンクの合体技。空中で腕を組んで、回転しながら連続蹴りを放つ、第15話のモンスター&ジュウオウ戦で使用。二人で周囲の敵に宙返りキックを繰り返して蹴散らすバージョンもある。
- ペアキック
- イエローとピンクの合体技。二人で同時にキックを放つ。
- バイオソードフラッシュ
- 全員のバイオソード長剣タイプを合わせ、中心部から渦巻状の光線を放つ。打撃も光線攻撃も通じないゴーストカンスの幽霊達にもダメージを与えられる。
- スクランブル攻撃
- 5人で敵の周囲を何度も宙返りして撹乱しながら攻撃する。第3話で使用。
メカニック
- バイオドラゴン
- バイオ星からピーボが乗ってきたバイオジェット1号とバイオジェット2号の母艦。2機を積んだままの戦艦形態で発進した後、空中で外装を展開して空母形態に変形。二機のバイオジェットを発進させる。機体前面にレーザー砲を2門装備している。バイオロボが戦闘中に動けなくなった際には、下部から牽引ビームを放射して基地へと運ぶ。地上へ着陸すると、エスカレーターに乗って全員がコクピット(及び、各ジェットコクピット)に移動するが、途中からはバイオマン全員が飛び上がり、空中から直接乗り込む描写も増えた。
- メラージュ戦闘機との空中戦も行い、戦艦形態時の厚い装甲に覆われた全身はメラージュ戦闘機のビーム砲にもビクともしない。第36話ではイエローフォーが一時的に戦闘離脱した際に、バイオロボに代わってネオメカジャイガンと交戦、マグネメガスの光線に苦しみながらも、敵が空中からの攻撃に弱いことを見抜いた。
- コクピット部はバイオジェット2号と似た形状となっているが、こちらは5人乗りになっている。最終話ではピーボと共に、再び守るべき惑星へと旅立った。
- 準備稿名ではバイオムサシだった(初期企画書)。
- バイオマッハ
- 機動性と索敵能力に優れたスーパーバイク。レッドワンが乗る赤い車体の1号とイエローフォーが乗る黄色い車体の2号がある。バイオターボがギアに奪われた際にはグリーンとブルーが乗っている。バイオターボ同様スーパースピード機能を有している。鉤縄のキャッチロープを発射可能。ベースはスズキ・ハスラーTS250。[要出典]
- バイオターボ
- グリーンツー、ブルースリー、ピンクファイブが乗るスーパーカー。運転は主にグリーンツーが担当するが、グリーン不在時にはブルーが運転。車体上部には通信用アンテナ兼レーダーを、車体前面にはターボミサイルを装備している。一時的に加速するスーパースピード機能を持つ。第40話では、モンスターとジュウオウが強奪していった。撮影車輌はマツダ・RX-7の改造。[要出典]
- バイオジェット1号
- レッドワンとピンクファイブが搭乗する高速戦闘機で、VTOL機能を持ち、何処でも着陸可能。オールレンジの万能レーダーでメラージュ戦闘機をキャッチし、ミサイルとレーザー砲を装備。バイオロボ合体時の上半身になる。後年の『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』にも登場した。
- バイオロボへの合体シーンにおいて、「バイオジェット1号の窓からバイオジェット1号が旋回する様子が見える」というカットミスが見られることがある。また、両ジェットとも、ロボ合体時のコクピットはジェットのままとなっている。準備稿名はバイオジャック(初期デザイン)[3]。
- バイオジェット2号
- グリーンツー・ブルースリー・イエローフォーが搭乗する爆撃機。コクピットは三座で、グリーンとブルーが前列の二席、イエローが後列の一席に座乗する。1号と同じくVTOL機能を搭載。ミサイルとレーザー砲を装備し、バイオロボ合体時の下半身になる。準備稿名はバイオフット(初期デザイン)[3]。
- バイオロボ
- バイオジェット1号とバイオジェット2号が合体した巨大ロボット。合体コードは「ハイパークロス」。合体前のバイオジェットの配色は2機とも白を基調としていたが、合体後のバイオロボは黒を基調とした外見になる。胸の黄色い部分が観音開きの入口となっている。物語後半では直立姿勢で飛行ポーズを採り、バイオドラゴンからの発進プロセスを省略して単体で出撃することもあった。
- バイオ星平和連合によってピーボとバイオドラゴンと共に建造され、バイオ粒子エネルギーを動力として使用し、その無限の可能性を高める目的と、平和利用並びに、反バイオ同盟などの科学を悪用するグループからの自衛のために生み出されたスーパーロボット。絶対的窮地に陥った時は目からの転送光線でピーボを召喚、回路の一部にすることでパワーアップすることもできるが、ピーボへの負担が大きいために多用はできない。劇中描写はないものの、設定では宇宙空間でも活動可能[29]。装甲はバイオ星の特殊金属・ジルバイオン製。宇宙一硬い金属だが、サンダーメガスの放つ10万度のビームには敵わないことがピーボから言及されている。
- 言葉は喋らないが自我を持っており、「シュイーン」という機械音が意思表示らしい。またお辞儀などの身振りで意思を示すこともある。直接5人のバイオマン候補をスカウトしたことに始まり、現地で呼び出された際にはバイオマン達を直接素手で鷲掴みにして自身の入口まで運んだり、敵の攻撃によりコクピット内のバイオマン達に危機が迫ったと感じ取り、彼らを脱出させたこともある。また、体内に爆弾等の危険物が存在する場合、危険警報装置が作動して一時的に機能停止状態になる。
- 準備稿名ではバイオキング(初期企画書より)。
- 武装
- スーパーメーザー
- 注がれるエネルギー量は雷100万本分にも及ぶバイオロボの主力となる必殺剣。バイオロボはこれを用いた剣技数では最多の戦隊ロボで、後述の多くの必殺技を持つ。
- バイオシールド
- 基本的な武器だが、劇中での使用頻度は計4回と非常に少ない防御用の円形の盾。カマキリカンスの剣には真っ二つにされてしまった。
- バイオロボミサイル
- 腹部のハッチから発射する単発ミサイル。使用頻度も高く、バイオジェット1号の操縦桿に発射ボタンがある。
- バイオロボスーパーミサイル
- 両肩部から連射するミサイルだが、劇中描写を見ると、ミサイルよりは機関砲に近い。
- バイオフラッシュ
- 目から放つ赤い閃光で敵にダメージを与える。
- バイオロボビーム
- メラージュ戦闘機などを撃破する際に使用する目から放つ赤い光線。
- スーパーキック
- スーパージャンプから放つ強力なキック。
- バイオ粒子光線
- 目からバイオ粒子エネルギーを放出する。地球に着いた時、バイオマンの先祖となる人々にこの光線を浴びせた。また、バイオロボの目はバイオ粒子を持つ人間を判別する機能もある。
- 塩素系ガス中和剤
- 第37話で使用した消火剤。ミサイル発射口から巨大な缶を取りだし、直接手で中身を周囲に振り撒く。
- バイオ粒子フルパワー
- 体内のバイオ粒子エネルギーを上昇させ、相手にぶつける。ピーボと合体する事で限界以上のパワーを発揮し、その高エネルギーをビームに代えて目から発射する事も可能。バルジオン、キングメガスとの最終決戦で使用。
- 必殺技
-
- 前述のスーパーメーザーを用いた必殺技は、スーパーメーザーをメカジャイガンのボディに水平に突き刺すストレートフラッシュ、名前に反して光線技ではないが相手に向かって踏み込み、すれ違いざまに横一閃に斬りつけるダッシングビーム、スーパーメーザーを胸元に構えた後、眠狂四郎の「円月殺法」さながらに円を描くように振りかざしてから斬りつけるコンセントレーション、スーパーメーザーを額に構えた後、左右に振りかざしてから斬りつけるコメットカッター、モーションはコメットカッターの流用であるチェーンソーカッター、特訓により編み出した相手を十文字に斬りつける十文字斬り、上空へ跳び上がり、空中から袈裟斬りを放つウェイトアタック(その場から垂直に跳び上がるパターンと、前方へ勢いよく跳び上がるパターンが存在する)、縦一閃に斬りつけるブレイクアタック(劇中未使用)、技名は未呼称および決め技ではないが他の攻撃に紛れて敵を斬るシャドウカッター、刀身にエネルギーを集中させ、弱点目がけて突き刺すピンホールスティング(劇中未使用)ネオメカジャイガンとの戦いからは、上空へ飛び上がり、胸元に構えたスーパーメーザーにバイオ粒子エネルギーを充填させる「エネルギーチャージ」を行い、チャージが限界まで完了すると同時にバックが爆発し、レッドワンの「スーパーメーザー・バイオ粒子斬り!」の呼称と共に空中でバイオロボが数回転した後、全身にピンク色のバイオ粒子エネルギーを纏いながら滑空するように突撃し、相手を横一閃に斬りつけるバイオ粒子斬りを決め技として用いるようになった。そのバイオ粒子斬りさえも通じないバルジオンに対抗するため、バイオロボが体内にピーボを転送・搭載させることで更にバイオ粒子エネルギーを増大させた状態ではバイオ粒子斬りの強化版・強化バイオ粒子斬り(正式名称不明)を使用し、ドクターマン自らが駆るキングメガス戦ではピーボを搭載したことで増大したバイオ粒子エネルギーをスーパーメーザーに蓄積させ、刀身に金色のエネルギーを纏わせて突き刺すスーパーフラッシュ(2)(技名は未呼称)を使用した。また、ネオメカジャイガン第1号ことメタルメガスとの戦闘では折れたスーパーメーザーをエネルギー状に変化させ、そのまま敵目がけて投げつける破片攻撃(正式名称不明)を用いて倒した。
- 決め技ではない技
-
- 逆転一文字斬り
- わざと後方へ倒れることで敵の攻撃を紙一重で回避し、そのまま地面に寝転がった状態から横一閃に斬りつける攻防一体の技。第20話ではグロテスカンスのメカ内臓を切断するために使用。
- ビーム返し
- その名の通り、スーパーメーザーを構えて敵のビーム攻撃を跳ね返す。決め技ではない。序盤から適度に使用されていたが、呼称が行われたのは最後の使用となる第47話のみ。
- カットオフ
- スーパーメーザーを振り下ろして斬りつける。決め技ではなく、アマゾンメガスの髪の毛攻撃を切断するために使用。
- スーパーフラッシュ(1)
- スーパーメーザーを額に構え、強烈な光を放って周囲に小爆発を起こす。決め技ではなく、相手を怯ませるために使用。第38話ではドクロメガスの暗闇攻撃を解除させた。
- 衝撃波(正式名称不明)
- 第2話で使用。刀身を地面に突き立て、敵目がけて爆発を起こして攻撃する。
- スペック
名称 全長 重量 スピード バイオドラゴン 102m 1800t マッハ7(飛行)
550km/h(走行)バイオジェット1号 25.6m 368t マッハ12[注 8] バイオジェット2号 31m 552t マッハ10[注 9] バイオマッハ1号 2.2m 300km/h(スーパースピード時:540km/h) バイオマッハ2号 2m 250km/h(スーパースピード時:450km/h) バイオターボ 4.8m 350km/h(スーパースピード時:630km/h) 名称 全高 重量 スピード バイオロボ 52m 920t 飛行速度:マッハ3
ギアの戦力
新帝国ギアが誇る数々のメカニックも、すべてドクターマンの手で作り上げられたものである。ドクターマンの専門分野はロボット工学であるが、電子工学や材料工学の分野でも既存の技術を遥かに凌駕する製品を開発しており、果てはタンパク質合成で生体コンピューターを作り上げるなど、世界一の天才の自称に恥じない優秀な技術力を有している。
- メカジャイガン
- ギアの巨大ロボット。通称は「カンス」で「○○カンス」と呼称される。常に数体のストックが存在し、ドクターマンの出撃指令(「メカジャイガン・○○カンス、出撃‼︎」と呼称)でネオグラードの下部にあるドックから、巨大輸送カプセルで運ばれるが、カニカンスやゴーストカンスなどのように直接出撃する場合もある。動物をモチーフにしたものが多く、プリンスが設計、搭乗したグロテスカンスを除く大半が自動操縦で動く。
- ネオメカジャイガン
- 後半から登場。通称は「メガス」で「○○メガス」と呼称され、火力・装甲・出力共に従来のメカジャイガンよりも格段に強化され、さらにパワーアップしたジューノイドと同様に表面装甲にミラクルG-Xが用いられ、武装もより強力になっている。ドクターマンの出撃指令(「ネオメカジャイガン・○○メガス、出撃‼︎」と呼称)で輸送カプセルで運ばれるところまではメカジャイガンと共通しているが、最大の違いはビッグスリーが操縦する有人機となっていることである。その為、操縦席はメラージュ戦闘機として脱出する機構になっている[注 10]。より戦闘的な武器や器物をモチーフにしたものが多く、中にはレスラーメガスやラガーメガスといったスポーツに因んだものもあったが、全体的にはメカジャイガン以上に兵器然としたデザインが特徴。
- ビッグスリーだけでなくシルバも操縦可能で、自ら乗り込んでバイオロボと戦った[ep 16][注 11][ep 17]。
- キングメガス
- 全高:52.7m / 重量:1013t
- 第50話のラストシーンで登場した最後のネオメカジャイガン。ドクターマン自らが乗り込む。トラバサミのような独特の形状の手を持つ。メカジャイガン・ネオメカジャイガンとバルジオンを解析して得られた反バイオ同盟の技術の集大成で、攻撃力・防御力・探査能力全ての面でそれまでのネオメカジャイガンはおろかバルジオンをも上回る。バルジオンよりも強力なバイオ粒子探知機を持ち、今まで発見できなかったバイオベースの場所も特定。さらにバルジオン以上の反バイオ粒子エネルギーを放出しつつ、通常兵器の並行使用能力を有しているため、反バイオ粒子でバイオ粒子を相殺しつつ通常兵器で攻撃を続けることが可能となっている。
- 武装は両手中央部から放つバルジオンの反バイオ粒子砲を凌ぐ威力を誇る反バイオ粒子ビーム(矢のような光弾のバルジオンのとは異なり、稲妻状に放射される)、腹部の地底ミサイル、肩部のキングメガスレーザー、膝からのキングメガスミサイル、剣(これを使用する時のみ手元が一般的な形状に変化する)など、まさに全身が武器の塊といえる。最終決戦でバイオベースに向かって地下へのミサイル攻撃を仕掛け、バイオロボとの激突では序盤は優位に立ち、バルジオン戦と同様にピーボと合体してパワーアップしたバイオロボに対し、一度はピーボを回路から引きずり下ろして追い詰めたが、再合体後に形勢を覆され、強化バイオ粒子斬りからのスーパーフラッシュという連続攻撃を受けて撃破された。
- しかし、このキングメガスが破壊されるとネオグラードに設置してある、地球を消滅させる威力を持つ時限式の反バイオ爆弾が起動するという二重機能を持ち、超絶戦闘能力に加え、万が一戦いに敗れてもこういった奥の手まで用意され、ドクターマンが「自らの最高傑作」と称するに相応しい能力を発揮した。
- デザインは、ドクターマンが操縦する最後のメカということから、全身金色にしてゴージャス感を出している[30]。頭部は王冠をイメージしている[30]。
- 最終回に登場したキングメガスについては、デザインを納入したあとになってからドクターマンがバルジオンを手本に創ったと言う設定を知らされたため「可能だったらもっとそれらしいデザインに直したかった」と回想し、自身の画集『-Naos-ネオス』にはバルジオン風のよりヒーロー然としたグレート・キングメガスIIのイラストも掲載している。
- メラージュ戦闘機
- 新帝国ギアの単座戦闘機で、機首からビーム砲が武器。メカクローンが操縦して都市などを爆撃し、バイオドラゴン並びにバイオジェットとドッグファイトを展開する。ネオメカジャイガンからの脱出機としても使われ、戦い敗れたビッグスリーの他、シルバ[ep 17][ep 11]とドクターマン[ep 4]も搭乗した。戦隊シリーズに登場した敵の戦闘機としては初めてコックピット部分の描写があるのも特徴。
- バイオキラーガン
- 反バイオ粒子を使用した銃。第10話ではまだ反バイオ粒子を発生させる技術がギアには無く、人工衛星を使って宇宙空間から集積したものを使用していたが、それでも初代イエローフォーを殺害する威力を発揮した。最終話ではバルジオンの技術を解析して作られた反バイオ粒子発生機能を付加した改良型がキングメガスに搭載された[ep 4]。
- 超鋼鉄
- ドクターマンが開発した装甲材質。スーパーメーザーでも容易には切断できないほどの硬度を持つが、当初は原料不足からハニワカンス一体分しか調達できなかった。
- ミラクルG-X
- ドクターマンがネオメカジャイガン及び、ビッグスリーやジューノイド強化の為に新しく生み出した超合金で、バイオマンの通常技や武器のみならず、バイオエレクトロンやスーパーメーザーの一撃をも弾いてしまう強度を誇り、その硬度は当初バイオマンを苦しめたが、バイオマン各個人によるバイオ粒子の強化と、それによる新必殺技のスーパーエレクトロンとバイオ粒子斬りの開発によって、ミラクルG-Xは打ち破られた。
シルバの戦力
- バルジオン
- 全長:51.3m / 重量:1270t / 飛行速度:マッハ3 / 装甲:特殊金属バルバジウム(反バイオ同盟によって生み出されたジルバイオンに匹敵する超金属)
- 終盤(48-50話)に登場(それ以前では37話と38話でのバイオ星での過去のシーンで描かれた)。反バイオ同盟がバイオ粒子とそれを持つ者を抹殺するために、シルバと共に創り上げた巨大ロボット。無尽蔵と言える膨大な反バイオ粒子エネルギーを動力源とし、そのエネルギー余波はバイオ粒子を持つ者を苦しめるだけではなく、柴田博士の良心回路まで無効化する。特殊金属バルバジウム製装甲はバイオ粒子斬りも通じない頑強な硬度を誇る。一定距離内ならシルバの通信機により無人でも少々の行動は可能で、他の者が操縦していても、シルバの呼びかけにより機能を停止する。シルバは地球飛来時にバルジオンと逸れてしまい、バイオマン打倒の為に捜し回るが、バルジオンはシルバ以外でも操縦できるためギアも自己の戦力にしようとこのロボットを追い求める。
- 武装は胸部中央の装甲を展開して発射する反バイオ粒子砲を主力として、スーパーメーザーにも劣らない切れ味の必殺剣バルジオンメーザー、その剣撃にも耐える硬度を持つ左腕に固定された盾と、バイオロボに比べると武装は少ないものの、主力武装である反バイオ粒子砲は特に強力で連射可能でかつ驚異的な威力を誇り、さらに常時放出される反バイオ粒子のエネルギー力場が相乗しバイオロボを敗北寸前に追い詰めた。バルジオンメーザーと盾の使用は初登場の48話のみ。
- デザインコンセプトは「悪のバイオロボ」[31]。
- 海外で放映された際は名称がバイオデストロイアーに変更された。
設定
- バイオベース
- 富士山の裾野地下にあるバイオマンの基地。500年前に地球に飛来したピーボが秘かに建造し、新帝国ギアが動き出すまでの間、眠りに付いていた。
- ギアの出現に合わせて機能が作動。地下にあるので地上からカムフラージュされており、セキュリティも万全で、最終話でドクターマンのキングメガスに発見されるまでは、ギアにもシルバにも見つけられず、攻撃できなかった。
- 内部にバイオドラゴンとバイオロボを整備するドックを有し、医療施設など自給システムも充実。基地の外観はバイオドラゴンが出撃するシーンの発進口と滑走路が描かれたのみで、全体像は不明。基地内セット(司令室や、バイオドラゴンのドックなど)が創られたものの、基地のミニチュアなどは創られていない。
- ネオグラード
- 全長:地上380m / 地下250m
- 南極の奥地のクレバスに存在する新帝国ギアの拠点。司令室の他、メカジャイガンなどの工場や格納庫を備える。世界中のあらゆる情報を収集することができ、日本のテレビ番組を視聴することもできる。ドクターマンの死と反バイオ爆弾の停止によってギアは完全に壊滅し、主を失ったネオグラードは南極の雪に静かに埋もれていった[ep 4]。
- ネオグラードの外観は出渕のイラストをそのまま使用していたため、ミニチュアなどの造形物などは作られていない。
キャスト
戦隊側は、阪本良介(郷役)と矢島由紀(ミカ役)以外は芸歴の浅い新人で構成されていた。しかし第7話以降のアフレコを前にして矢島が突然降板。このような状況下で制作された第10話では、矢島演じるミカは終始イエローフォーの姿のまま、女性戦士史上初の「戦死」扱いになり、埋葬シーンでも採石場にてスーツ状態のまま弔いが行われ[注 12]遺影も飾られていない。降板理由は不明であり、JAC側からも正式な発表・説明はされていないが、その後、バラエティ番組に出演した牧野美千子(ひかる役)と太田直人(真吾役)にて、矢島が番組途中で失踪していたこと、千葉でいわゆるオナベとして働いているところに出くわしたことを語っている。なお、第7話から10話では矢島と声質が似ている声優の田中真弓が代役としてアフレコを行なった[注 13]。諸般の事情から実現には至らなかったものの、当時JACに所属していた声優富沢美智恵も矢吹ジュン役のオーディションを受ける予定だった。この矢島の降板に伴い、レッド以外は全員新人俳優が担当することとなった。
声優陣はそれまでの俳協中心のキャスティングに代わり、「仮面ライダーシリーズ」など幾多の東映作品に参加したテアトル・エコー所属の声優が多数起用されている。この影響により、それまで戦隊シリーズでナレーションを務めて来た大平透に代わり村越伊知郎が起用された。また、本作品から登場人物の声を担当する声優の名前がOPクレジットに表記されている(ただしレギュラーのみ)。
レギュラー・準レギュラー
- 郷史朗 / レッドワン(声):阪本良介
- 高杉真吾 / グリーンツー(声):太田直人
- 南原竜太 / ブルースリー(声):大須賀昭人
- 小泉ミカ / 初代イエローフォー(声):矢島由紀
- 矢吹ジュン / 2代目イエローフォー(声):田中澄子
- 桂木ひかる / ピンクファイブ(声):牧野美千子
- 柴田博士(郷紳一朗):中丸忠雄
- 蔭山秀一、プリンス:井浦秀智(2役)
- ドクターマン(蔭山秀夫):幸田宗丸
- メイスン:中田博久
- モンスター:ストロング金剛
- ファラ:飛鳥裕子
- ファラキャット:大島ゆかり
声の出演
- ピーボ:太田淑子
- メッサージュウ:八代駿
- サイゴーン:山下啓介
- ジュウオウ:安西正弘
- メッツラー:伊沢弘
- アクアイガー:永井寛孝
- バイオハンター・シルバ:林一夫
- イエローフォー:田中真弓(7 - 10話・クレジットなし[32])
- ナレーター:村越伊知郎
ゲスト
- 「テクノトピア21」の科学者:辻井啓嗣、志村忍(1話)
- 田島誠(萩山町の少年):工藤秀和(5話)
- ジョーイ・メカ人間ジョーイ:中山忍[注 14](7、8話)
- ツインドール(双子のメカ人間):坂井香月、坂井江奈美(9話)
- 早瀬健(ジュンの先輩):真田広之(13話)
- 新頭脳ブレイン(声):曽我部和行(14話)
- 看護婦(メカクローン18号):長門美雪(15話)
- 浦島次郎:松川傑(17話)
- 浦島浜子(次郎の母):呉恵美子(17話)
- リサ(超能力少女):斉藤吏恵子(18話)
- プリンスに襲われた母親:島村美妃(20話)
- 柳(カメラマン):小林アトム(21話)
- 工藤所長(ロケット研究所所長):松本朝夫(21話)
- 巡査:佐藤輝昭(22話)
- 篠原ユウ(家出少女):新山麻子(23話)
- 花園百合:沢井美奈(24話)
- 「もーれつ!ガマン大会」の司会者:藤井洋八(25話)
- ドラキュラ伯爵:新堀和男(25、26話)
- 若き日の蔭山秀夫:土師孝也(26、51話)
- 蔭山節子(秀一の母):里見和香(26、51話)
- ハルオ(海辺村の少年):星野光司(27話)
- メカクローン1号(声及びスーツアクター):岡本美登(28話)
- ミチオ:神谷政治(29話)
- 国友兼光(刀鍛冶):高杉玄(30話)
- 国友明子(兼光の娘):立花愛子(30話)
- 津山舞子(バレエ少女):平野雅子(32話)
- 津山静子(舞子の母):加藤陽子(32話)
- 明立高校野球部監督(高杉の監督):日吉としやす(33話)
- 洋介:野口隆哉(34話)
- マグネ戦士 / 山守正太:黒崎輝(35、36話)
- タカシ:加藤岳史(40話)
- 邦子(タカシの姉):若林味香(40話)
- カオル:林典子(41話)
- 大沢(関東第四発電所所員):小倉雄三(42話)
- 所員:岡本美登(42話)
- メカ人間ミキ:柴田時江(43、44話)
- キャット軍団:野本奈穂子、菊地香理、志村忍(劇場版)
スーツアクター
- レッドワン[33][34][35]:新堀和男
- グリーンツー[33][36][35]、メッツラー[37]:剣持誠
- ブルースリー[33][35]:喜多川務
- イエローフォー[33][35]、ジュウオウ[37]:辻井啓嗣
- ピンクファイブ[33][35]:竹田道弘
- ピーボ[36][35]:野本奈穂子
- メッサージュウ[37]:金田憲明
- バイオロボ[35]、サイゴーン[37]:日下秀昭
- グリーンツー[35]、アクアイガー[37]:石垣広文
- バイオハンターシルバ[38]、メカクローン1号[39]:岡本美登
- マグネ戦士[24]:赤田昌人
スタッフ
メインライターは前作から変わらず曽田博久。本作品から藤井邦夫がサブライターとして新たに参加し、多彩なストーリーを執筆した。実は藤井は監督としてもオファーがあったが、特撮作品の演出は自信がないとの理由で依頼を断っている。メイン監督は前年より特撮作品の演出に参入した堀長文がパイロットを担当。戦隊シリーズに初めてビデオ合成を導入したり、長回しのカットを多用したりと演出に新風を吹き込ませた。堀はその後3作品連続でパイロット作品を手掛けた。
また東映の鈴木武幸プロデューサーが本作品の途中からチーフプロデューサーに昇格、シリーズの数多の作品で辣腕を振るい続けることになる。
シャープなデザインが特徴のギアの各キャラクターは、前作より引き続き参加の出渕裕が担当した。デザインだけでなくプロットも手掛けるなど制作に深く関わっており、後年にも自身の肌にあった作品であったと述懐している[6]。
後のスーパー戦隊シリーズで特撮監督を務める佛田洋の初参加作品である。
- プロデューサー:加藤守啓(テレビ朝日)、阿部征司(18話まで)・鈴木武幸(東映)、富田泰弘(東映エージエンシー)
- 原作:八手三郎
- 連載:テレビマガジン、てれびくん、テレビランド、TVアニメマガジン(22話まで)
- 脚本:曽田博久、藤井邦夫、鷺山京子、山本優、鳴海丈
- 音楽:矢野立美
- アクション監督:山岡淳二、横山稔(ジャパン・アクション・クラブ)
- 監督:堀長文、山田稔、服部和史
- 撮影:いのくままさお
- 照明:斉藤久、高橋弘
- 美術:山下宏、宮国登
- キャラクターデザイン:出渕裕、原田吉朗、森野うさぎ、渡部昌彦、神田正宏[40]
- 録音:上出栄二郎
- 効果:大泉音映
- 選曲:石川孝
- 編集:成島一城
- 製作担当:山本康郎
- 進行主任:奈良場稔
- 計測:黒須健雄
- 記録:石川和枝
- 助監督:阿部誠華、小中肇
- 製作デスク:寺崎英世
- 装置:東映美術センター
- 操演:船越幹雄
- 美粧:サン・メイク
- 衣裳:鷹志衣裳
- 装飾:装美社
- 撮影協力:後楽園ゆうえんち、浅間園・浅間火山博物館
- 企画協力:企画者104
- キャラクター制作:レインボー造型企画
- 合成:チャンネル16
- 現像:東映化学
- 車輌協力:MAZDA
- オートバイ協力:スズキ自動車
- ビデオ合成:東通ecgシステム(近藤弘志、前岡良徹、峰沢和夫、山本博司)
- (株)特撮研究所
- 特撮監督:矢島信男
- 制作:テレビ朝日、東映、東映エージエンシー
音楽
『電子戦隊デンジマン』以来となる単独の劇伴を収録したLP『超電子バイオマン 音楽集』が発売され、本作品より歌曲中心の「ヒット曲集」と劇伴による「音楽集」の二本立てによるリリース形式が確立された。
- 主題歌
- 戦隊シリーズとしては初めて劇伴担当者とは異なる作曲家が主題歌作曲を担当することとなり、当時の人気作詞家・康珍化と、音楽プロデューサーとして著名な加瀬邦彦の豪華コンビが起用された。作曲家とアレンジャーが分けられたのも本作品より。
- 主題歌及び挿入歌を歌った宮内はこの曲がソロデビュー曲となり、以降の戦隊シリーズや東映特撮作品でも常連歌手として活躍することになる。
- オープニングテーマ「超電子バイオマン」
- 作詞:康珍化 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 鈴木プロデューサーの回想によると、康はスタッフの熱意に負けじと、主題歌の歌詞を巨大な地球の写真に書き付けて送ってきたそうである。
- OP映像のキャスト紹介で、高杉真吾のものだけが第5話から差し替えられている。
- エンディングテーマ「バイオミック・ソルジャー」
- 作詞:康珍化 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- エンディングの映像は、当時のシリーズのパターンとして5人の日常的な姿やメカの活躍シーン、敵側レギュラーの揃いといったシーンで構成されている。
- またイエローの交代、ギアのパワーアップとバイオ粒子斬りの登場、終盤におけるギア側のレギュラーの退陣と本編の展開に合わせて、当時としては珍しく幾度かのマイナーチェンジが行われた。
- 挿入歌
-
- 「俺達バイオマン」(第33・49話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平 / 歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73
- 「セクシャル・レディ」(第15・21話)
- 作詞:吉田健美 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平/ 歌:石渡マキ
- 第11話ではカラオケ版のみが3回使用された。
- 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、「女戦士(ファイブマンのファイブイエローまで)」を紹介する際の挿入歌として使用されている。
- 「Blue Togetherness」(第11話・劇場版)
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲・編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 第15話ではイントロのみが使用された。
- 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』では、「力の戦士」紹介時の挿入歌として使用されている[注 15]。
- 「大空翔けて!」(第18話・劇場版)
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲・編曲:矢野立美 / 歌:こおろぎ'73、ジャパン・エコーシンガーズ
- 「カラフル・バイオマン」(第12話)
- 作詞:吉田健美 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ、こおろぎ'73、ジャパン・エコーシンガーズ
- 「夢みるピーボ」
- 作詞:曽田博久 / 作曲・編曲:田中公平 / 歌:太田淑子、コロムビアゆりかご会
- 「バイオロボの歌」(第12~14・16・17・20~22・24・25・28~30・32・34~36・38~41・44・47・48話)
- 作詞:八手三郎 / 作曲:田中公平 / 編曲:矢野立美 / 歌:宮内タカユキ
- 第11・15話ではカラオケ版が使用された。
- コーダ部分は編曲の矢野によるスーパーメーザー使用時の劇伴をモチーフとしている。
- 「夕焼けのペガサス」
- 作詞:冬杜花代子 / 作曲:加瀬邦彦 / 編曲:田中公平 / 歌:阪本良介
放送日程
1985年1月5日は「お正月アニメスペシャル『地球へ…』」放送のため休止。
放送日 | 放送回 | サブタイトル | 主役ジューノイド及びゲストメカ等 | 登場巨大メカ | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|---|
1984年 | 2月 4日1 | 謎の巨大ロボ出現 |
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曽田博久 | 堀長文 |
2月11日 | 2 | 集合! 宿命の戦士 |
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2月18日 | 3 | わが友 バイオロボ |
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山田稔 | |
2月25日 | 4 | 自爆! メカ人間 |
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3月 | 3日5 | 見えない敵を斬れ |
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服部和史 | |
3月10日 | 6 | 起て! バイオロボ |
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3月17日 | 7 | つかまったピーボ |
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堀長文 | |
3月24日 | 8 | 戦え! 星に誓って | ||||
3月31日 | 9 | 人を消すなわ跳び |
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藤井邦夫 | 山田稔 |
4月 | 7日10 | さよならイエロー |
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曽田博久 | |
4月14日 | 11 | 新戦士ジュン登場 |
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4月21日 | 12 | 殺人者グリーン! |
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藤井邦夫 | 服部和史 |
4月28日 | 13 | ジュンよ |
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曽田博久 | 堀長文 |
5月 | 5日14 | 新頭脳ブレイン! |
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5月12日 | 15 | 女戦士炎のちかい |
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鷺山京子 | 山田稔 |
5月19日 | 16 | 走れ21599秒 |
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曽田博久 | 服部和史 |
5月26日 | 17 | 僕は龍宮城を見た |
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山田稔 | |
6月 | 2日18 | 超能力少女の祈り |
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鷺山京子 | |
6月 | 9日19 | 父はドクターマン |
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曽田博久 | 服部和史 |
6月16日 | 20 | プリンスの挑戦! |
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6月23日 | 21 | 守れバイオベース |
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鷺山京子 | 山田稔 |
6月30日 | 22 | 大泥棒?! ブルー! |
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曽田博久 | |
7月 | 7日23 | ギョ! 人形の襲撃 |
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藤井邦夫 | 服部和史 |
7月14日 | 24 | 爆発する愛の花! |
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鷺山京子 | |
7月21日 | 25 | プリンスの幽霊? |
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曽田博久 | 山田稔 |
7月28日 | 26 | 恐るべき父の秘密 | ||||
8月 | 4日27 | クモ地獄の女戦士 |
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鷺山京子 | 堀長文 |
8月11日 | 28 | ドクターマン暗殺 |
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曽田博久 | |
8月18日 | 29 | 東京が消える日?! |
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鷺山京子 | 服部和史 |
8月25日 | 30 | 最強カンスの魔剣 |
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曽田博久 | |
9月 | 1日31 | 新型?! メガス出現 |
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山田稔 | |
9月 | 8日32 | ギアの大改造作戦 |
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9月15日 | 33 | 出るか?! 新必殺技 |
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堀長文 | |
9月22日 | 34 | 見よ! バイオの力 |
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9月29日 | 35 | 6番目の男 |
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10月 | 6日36 | 変身ボーイ |
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10月13日 | 37 | 殺し屋シルバ! |
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服部和史 | |
10月20日 | 38 | 謎のバルジオン |
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10月27日 | 39 | メイスンのわな! |
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山本優 | 山田稔 |
11月3日 | 40 | 奪われたターボ! |
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曽田博久 | |
11月10日 | 41 | 悪魔の子守り唄! |
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鷺山京子 | 服部和史 |
11月17日 | 42 | 郷! 命を賭けろ! |
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鳴海丈 | |
11月24日 | 43 | セーラー服の戦士 |
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曽田博久 | 堀長文 |
12月1日 | 44 | 美しき良心回路 |
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12月8日 | 45 | 人間爆弾ジュン! |
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藤井邦夫 | 山田稔 |
12月15日 | 46 | 脱出! わなの町! |
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鷺山京子 | |
12月22日 | 47 | 柴田博士の正体!? |
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曽田博久 | |
12月29日 | 48 | 出現! バルジオン |
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服部和史 | |
1985年 | 1月12日49 | 危うしバイオロボ |
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1月19日 | 50 | 突撃ネオグラード |
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山田稔 | |
1月26日 | 51 | さよなら! ピーボ | - |
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ネット局
- 関東広域圏:テレビ朝日※ネット送出局
- 北海道:北海道テレビ放送
- 青森県:青森放送
- 岩手県:岩手放送(現:IBC岩手放送)
- 宮城県:東日本放送
- 秋田県:秋田放送
- 山形県:山形放送
- 福島県:福島放送
- 新潟県:新潟テレビ21
- 山梨県:山梨放送
- 富山県:北日本放送
- 石川県:北陸放送
- 福井県:福井テレビ
- 長野県:テレビ信州
- 静岡県:静岡けんみんテレビ(現:静岡朝日テレビ)
- 中京広域圏:名古屋放送
- 近畿広域圏:朝日放送
- 鳥取県・島根県:日本海テレビ
- 岡山県・香川県:瀬戸内海放送
- 広島県:広島ホームテレビ
- 山口県:テレビ山口
- 徳島県:四国放送
- 愛媛県:愛媛放送(現・テレビ愛媛)
- 高知県:テレビ高知
- 福岡県:九州朝日放送
- 長崎県:長崎放送
- 熊本県:テレビ熊本
- 大分県:大分放送
- 宮崎県:宮崎放送
- 鹿児島県:鹿児島放送
- 沖縄県:琉球放送
他媒体展開
映像ソフト化
- 劇場版が、ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)と2003年7月21日発売のDVD-BOX『スーパー戦隊 THE MOVIE BOX』[41]や、2004年7月21日発売の『スーパー戦隊 THE MOVIE VOl.2』、スーパー戦隊 THE MOVIE Blu-ray BOX 1976-1995」(2011年6月21日発売)に収録されている。
- 2008年8月8日から12月5日にかけてTVシリーズ本編の初ソフト化となるDVDが東映ビデオより発売された。全5巻の各2枚組で各巻10話(Vol.1のみ11話)収録。初ソフト化もあってか反響は大きく、特にVol.1は爆発的ヒットを記録し、旧作にもかかわらず同年8月における特撮ソフトジャンルにて売上第2位となった。
他TVシリーズ
- 『高速戦隊ターボレンジャー』
- 第1話「10大戦隊集合 頼むぞ! ターボレンジャー」(特別編)で、バイオマンの5人が登場。
- 『未来戦隊タイムレンジャー』
- 第51話「スーパー戦隊大集合」(特別総集編)で、タイムレンジャー5人がタイムジェットで本作品の世界を見に来たという設定で、本作品の映像が流用されている。
- 『海賊戦隊ゴーカイジャー』
- 第1話などのレジェンド大戦を描いた箇所に、バイオマンの5人が他のスーパー戦隊とともに登場。
- 『非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛』
- 第13話にて初代イエローフォーが登場。また第9話ではメカジャイガンをモチーフとしたシーラカンスカンスも登場している。
劇場版
- 超電子バイオマン
- 1984年7月14日公開。東映まんがまつりの一編として制作・公開された新作。
- 監督:堀長文
- 特撮監督:矢島信男
- 脚本:曽田博久
- 登場怪人:カニカンス、ジューノイド五獣士、キャット軍団
- カニカンス、キャット軍団(キャット1・キャット2・キャット3)は映画だけのオリジナルキャラ。
- 同作品の撮影中、アクション時の衝撃で脳震盪を起こしたジュン役の田中澄子が、一時的に記憶喪失になった。しかし大事には至らず、撮影は無事終了した[42]。
- ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦
- 『ゴーカイジャー』と『ゴセイジャー』の映画作品。レッドワン/郷およびバイオロボが登場。
- 海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE 空飛ぶ幽霊船
- 『ゴーカイジャー』の映画作品。メカクローンが登場。
- 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
- 『ゴーカイジャー』などの作品の映画作品。レッドワンおよびシルバが登場。
スーパー戦隊Vシネマ
- 『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』
- 『百獣戦隊ガオレンジャー』のスーパー戦隊Vシネマ作品で、レッドワンおよびバイオジェット1号が登場。
ゲーム
- 1998年にバンプレスト(旧レーベル、後のバンダイナムコゲームス)から発売のプレイステーション用『AZITO2』にバイオマンが参戦した(同時期放送の『宇宙刑事シャイダー』も参戦)。
- これ以前のものでは、同じくバンプレストが1990年にファミコンソフトで発売した『SDバトル大相撲 平成ヒーロー場所』がある。その中で歴代戦隊ロボが力士となって集まった戦隊部屋[注 16]があり、バイオロボは登場しないものの、シルバが力士として登場。必殺技を使用する際、バルジオンに変身して反バイオ粒子砲を撃つファンサービスがある。
漫画版および雑誌展開
徳間書店から全1巻が発売されている。特徴としては敵方がドクターマンとジューノイド五獣士のみで、ビッグスリーもファラキャットも登場しない。本編とはエピソード的な関連が低く、物語的にもかなりダイジェスト化されている。
『テレビマガジン』、『てれびくん』、『テレビランド』の各雑誌は2月号より本作品の掲載が始まっているが、『TVアニメマガジン』では他の競合雑誌からは1か月遅れの番組開始の3月号からの掲載となった。同誌が1984年6月号をもって休刊したため、23話以降のクレジットは前述の3雑誌のみに変更された。
日本国外における展開
フランスで吹替版が放送され、高い人気を得た[43][44]。
アメリカ合衆国では1985年にサバン・プロダクションズが1話につき1万ドルで国際放映権を取得し[44]、本作品をベースにアメリカで撮影した映像を組み合わせた作品『Bio-Man』(監督・脚本 - シュキ・レヴィ)を制作するが[45][46]、放送には至らなかった[46]。1990年代初頭にFoxチルドレンネットワーク社長のマーガレット・ローシュが『Bio-Man』を見たことがパワーレンジャーシリーズ制作のきっかけとなっている[46]。
その他
この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- バイオマンのコードネームについて、放送当時に発売された超合金のパッケージ(箱)表記の中では「バイオレッドワン」「バイオグリーンツー」と記載されていた。
- 放映当時のバンダイの玩具「バイオソードBOX」のCMは、子役がバイオマンに変身して、老婆を襲う正体不明の怪人(緑色の体で口に牙が生えている)と戦うというもので、CMの最後には怪人がマスクを外して土下座するシーンがあったが、不適切であるとの判断から途中から顔の部分を隠した映像に差し替えられている。
- 本作品の劇場版公開の3日前である1984年7月11日、同局放送『水曜スペシャル』内の特番『夏休みマンガ祭り』で本作品と同時期に放送されていたメタルヒーローシリーズ『宇宙刑事シャイダー』と競演を果たしている。この特番は後楽園ゆうえんち内で撮影し、新帝国ギアと不思議界フーマを相手にバイオマンとシャイダーが戦うという演出だった。また同時期の『バイオマン』ショーでは『星雲仮面マシンマン』を含めた3大ヒーローによる競演も実現している。
- マグネ戦士 / 山守正太役でゲスト出演した黒崎輝は、本作品での共演がきっかけでファラ役の飛鳥裕子と結婚した。
- 本作品より敵怪人などが登場した時には、キャラクター名のテロップが入る様になったが、本放送時の第1話冒頭のギア幹部の行進のシーンでは、メッサージュウとアクアイガーのテロップが逆になっていた。後のビデオ化以降、訂正されている。
- 作品中の登場シーンでは「ワン・ツー・スリー…」とコードネームから色が省略されている場合があるが、海外放送版では「レッドワン・グリーンツー…」と必ず正式名称で登場している。
脚注
注釈
- ^ 「色+ナンバー」を呼び名とするのは、前々作『大戦隊ゴーグルファイブ』の企画段階『大戦隊ゴーゴーV』にあった案である[2]。
- ^ スケールモデルとしての最後の商品。DX版の大型モデルは発売されていない。翌年1985年(昭和60年)プルバック式走行ディフォルメロボシリーズ「ロボチェンマン」としてチェンジロボの発売を最後にバンダイホビー事業部によるスーパー戦隊シリーズのプラモデル製品の発売は行われていない。プラモデルの方は食玩ミニプラシリーズで継続されている。
- ^ 演じる太田は、A級ライセンス所持者。
- ^ この設定は、ファラを演じた飛鳥がアクションが得意でなかったため、アクションの得意な大島とセットにすることで物語の展開を図ろうとしたためである[17]。
- ^ 最後の決めポーズは中央のジュウオウがレッドワンのポーズと手の位置が上下逆に、それ以外の4人のポーズが、バイオマンのそれと左右対称になっている。
- ^ ただし、ジューノイドもビッグスリーも、ストーリーが進むにつれて、スーパーエレクトロンへの繋ぎとして、昔の技でダメージを受ける描写も出てきた。
- ^ エンディング映像にも用いられている、走りながら笑顔で手を振るミカのシーンの流用。
- ^ テレビランド 『超電子バイオマン』の記述ではマッハ25[要ページ番号]。
- ^ テレビランドのムックでは、マッハ20[要ページ番号]。
- ^ 41話のアマゾンメガスのみ、兜自体がコクピットを兼ねた脱出機構を備えている
- ^ ただし、この回でシルバが乗ったカノンメガスは終盤メイスンが奪還し最終的にメイスンがバイオロボと戦っている。
- ^ 台本での第10話のラストは、カメレオンカンスとの戦闘後、横たわるイエローが一輪の花を見ながら「きれい……この美しい星を守ってね」という最期の台詞とともに仲間に看取られ息を引き取り、郷が遺体を抱え立ち去るシーンとなっている。
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 218。田中は正規の仕事ではなく緊急処置の代役のため、ノンクレジット。
- ^ 女優の中山忍とは別人。
- ^ ただし、「力の戦士」にバイオマンは含まれなかった。
- ^ 他の登場戦隊ロボはフラッシュマンのフラッシュキング、マスクマンのグレートファイブ、ライブマンのライブロボ、ターボレンジャーのターボロボ
参照話数
出典
- ^ 『特撮ザテレビジョン「仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦」公式読本』68頁。
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全2004, p. 16.
- ^ a b c d 完全マテリアルブック 上巻 2002, p. 60
- ^ a b c 『全怪獣怪人』 上巻、勁文社、1990年、414頁。ISBN 4-7669-0962-3。
- ^ a b c ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 13
- ^ a b c 百化繚乱 上之巻 2011, pp. 228–230, 「DESIGNER'S INTERVIEW07 出渕裕」
- ^ 竹書房/イオン編 編『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、172頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。
- ^ 完全マテリアルブック 上巻 2002, p. 59.
- ^ a b 完全マテリアルブック 上巻 2002, p. 61
- ^ トイジャーナル1985年2月号
- ^ トイジャーナル1984年10月号
- ^ マーチャンダイジングライツレポート1985年1月号
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 186.
- ^ 東映ヒーローMAX[要文献特定詳細情報]でひかる役の牧野美千子が当時のことを告白している。
- ^ a b ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, pp. 248–254, 「品田冬樹×出渕裕スペシャルインタビュー」
- ^ a b 百化繚乱 上之巻 2011, p. 119
- ^ a b c d e f g h i 百化繚乱 上之巻 2011, p. 121
- ^ 百化繚乱 上之巻 2011, p. 120.
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, pp. 173、201.
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 236, 「アーリーデザインコレクション 超電子バイオマン・篇」.
- ^ 百化繚乱 上之巻 2011, p. 122.
- ^ 百化繚乱 上之巻 2011, p. 123.
- ^ 『宇宙船』vol.16(朝日ソノラマ)[要ページ番号]
- ^ a b ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 212
- ^ 百化繚乱 上之巻 2011, p. 125.
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 14.
- ^ 公式サイト、『仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦超百科』・『THE 仮面ライダー SPRING 2012年 05月号』など各種書籍の記述より。
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 239.
- ^ テレビランドスペシャル 『超電子バイオマン』 講談社 1985[要ページ番号]
- ^ a b 百化繚乱 上之巻 2011, p. 139
- ^ 百化繚乱 上之巻 2011, p. 136.
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 218.
- ^ a b c d e 講談社「テレビマガジン特別編集 スーパー戦隊大全集」
- ^ “新堀和男”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月27日閲覧。
- ^ a b c d e f g h ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 270
- ^ a b “『シールドの向こう側』 後楽園”. 「hiroshiのブログ」(前田浩公式ブログ) (2010年6月14日). 2011年5月5日閲覧。
- ^ a b c d e ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, pp. 199–201
- ^ “『シールドの向こう側』 楽しかったな~ ありがとう、お面達!”. 「hiroshiのブログ」(前田浩公式ブログ) (2010年3月11日). 2011年7月7日閲覧。
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 226
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, pp. 202–211.
- ^ 「DVD & VIDEO Selection」『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ、2003年5月1日、88頁、雑誌コード:01843-05。
- ^ ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 2004, p. 170, 246.
- ^ 「緑の章 World パワーレンジャー」『スーパー戦隊 36LEGENDS』日之出出版、2012年、92頁。ISBN 978-4891988623。
- ^ a b 豊永真美「パワーレンジャーをヒットさせた男−ハイム・サバンと日本のコンテンツ」『一橋ビジネスレビュー』2010 WIN、東洋経済新報社、2010年、40頁、ISBN 978-4492820469。
- ^ “Kidd Stuff : A Crop of New Shows Sprouts From Saban Firm's TV Success”. ロサンゼルス・タイムズ. 2014年5月24日閲覧。
- ^ a b c “Haim Saban, producer, in Hollywood, Washington, Israel”. ザ・ニューヨーカー (2010年5月10日). 2015年6月3日閲覧。
参考文献
- 『25大スーパー戦隊シリーズ 完全マテリアルブック 上巻』勁文社、2002年。ISBN 4-7669-3975-1。
- 安藤幹夫 編 編『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』双葉社〈東映スーパー戦隊大全2〉、2004年7月30日。ISBN 4-575-29688-0。
- 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [上之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1975-1995』グライドメディア、2011年12月15日。ISBN 978-4813021636。
外部リンク
- 超電子バイオマン(スーパー戦隊ネット内の紹介記事)
- DVD 超電子バイオマン特集(東映ビデオ内にあるサイト)
- 【劇場版】超電子バイオマン(YouTube 東映公式チャンネル)[リンク切れ]
テレビ朝日系 土曜18時台前半 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
科学戦隊ダイナマン
(1983年2月5日 - 1984年1月28日) |
超電子バイオマン
(1984年2月4日 - 1985年1月26日) |
電撃戦隊チェンジマン
(1985年2月2日 - 1986年2月22日) |