J.フロント リテイリング
種類 | 株式会社 |
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機関設計 | 指名委員会等設置会社 |
市場情報 |
大証1部(廃止) 3086 2007年9月3日 - 2013年7月12日 |
略称 | Jフロント、JFR |
本社所在地 |
![]() 〒103-0027 東京都中央区日本橋一丁目4番1号 日本橋一丁目三井ビルディング |
本店所在地 |
〒104-0061 東京都中央区銀座六丁目10番1号 |
設立 | 2007年9月3日 |
業種 | 小売業 |
法人番号 |
5010001111996 ![]() |
事業内容 | 百貨店やスーパーマーケット、卸売業等を営む子会社の経営戦略・管理並びにそれらに付帯する業務 |
代表者 | 取締役兼代表執行役社長 好本達也 |
資本金 | 319億7,400万円 |
発行済株式総数 | 2億7,056万5,764株 |
売上高 |
連結:4,806億2,100万円 単独:341億1,600万円 (2020年3月期) |
営業利益 |
連結:402億8,600万円 単独:288億8,800万円 (2020年3月期) |
純利益 |
連結:212億5,100万円 単独:279億4,800万円 (2020年3月期) |
純資産 |
連結:3,996億8,100万円 単独:3,288億7,100万円 (2020年3月期) |
総資産 |
連結:1兆2,403億800万円 単独:5,313億4,100万円 (2020年3月期) |
従業員数 |
連結:6,579人、単独:147人 (2020年3月31日現在) |
決算期 | 2月末日 |
主要株主 |
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 8.94% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 6.28% 日本生命保険相互会社(信託口) 3.72% J.フロントリテイリング共栄持株会 2.39% |
主要子会社 | グループ企業の項を参照 |
関係する人物 |
岡田邦彦(初代会長) 奥田務(初代社長) |
外部リンク | https://www.j-front-retailing.com/ |
特記事項:経営指標は 2017年2月 第4期 有価証券報告書 |
J.フロント リテイリング株式会社(ジェイフロント リテイリング、英: J.FRONT RETAILING Co., Ltd.)は、「大丸松坂屋百貨店」やファッションビルを運営する「パルコ」などを傘下に持つ持株会社である。
概要[編集]
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百貨店業界は人口減少や流通業界の変革のあおりを受け売り上げの減少に苦しみ、経営の効率化が求められている。そうした中でともに老舗として知名度があった大丸と松坂屋もこの波から逃れることができなくなり、生き残りをかけた模索を続けてきた。
両社はともに老舗であること、大丸は関西、松坂屋は東海地方を地盤とすることから地域競合が少ないことなど、経営統合した場合メリットがデメリットを上回ると判断。2007年3月に統合で合意し、同年9月3日に同社が発足した。
経営統合時点の同グループのキャッチコピーは、「翔びたい想い(大丸のイメージキャラクターの孔雀)と、咲きたいこころ(松坂屋のイメージフラワーのカトレア)をひとつに。」であった。
大丸が大阪を、松坂屋が名古屋を、それぞれ本拠地としているため、どこに持株会社の本拠を置くか、また統合後の百貨店運営形態をどうするかに注目が集まったが、持株会社は知名度などを考慮し、登記上の本店は、松坂屋の銀座店に置く代わりに(後に同社の本社事務所は、大丸東京店近くの八重洲に設けられた)、経営の主導権は大丸側が握ること、また仕入れ・物流など共通化できる部分は共通化していくが、販売部門では従来通りとし、それぞれの独自性を維持することで落ち着いた。
2010年3月1日には同社傘下の百貨店事業会社が合併し(旧松坂屋を存続会社として、旧大丸を合併)、新しい百貨店事業会社「株式会社大丸松坂屋百貨店」が発足した。
高級店を中心とした複合商業施設であるGINZA SIXや専門店の比率を高めた大丸心斎橋店や大丸梅田店[1]、松坂屋上野店南館や大丸心斎橋店北館などで、傘下の若者向けファッションビルであるパルコと百貨店を組み合わせた店舗構成[2]や、パルコのファッションビルとしてのノウハウを生かして大丸心斎橋店本館においてテナントの割合を高めた店舗構成にリニューアルするなど[3]、「脱百貨店」を掲げて従来の百貨店のあり方とは異なる方法を模索している[4]。
大手百貨店グループとしては三越伊勢丹ホールディングス(1兆1,968億円)に次ぐ、国内2位の売上げをもつ。
沿革[編集]
- 2007年
- 2010年3月1日 - 傘下の株式会社大丸と株式会社松坂屋とが合併し、株式会社大丸松坂屋百貨店となる。
- 2012年2月24日 - 森トラストが保有するパルコの全株式(発行済株式の33.22%)を取得し、同社を持分法適用会社とする方針を発表[5]。
- 2012年8月27日 - 公開買付によりパルコの株式保有割合を64.97%とし、同社を連結子会社化。
- 2018年1月15日 - ヤンマー東京ビル建て替えのため、本社を日本橋一丁目三井ビルディングに移転。
店舗網[編集]
百貨店業態[編集]
Dは大丸、Mは松坂屋。○○Dは当該店舗で独立した運営法人(鳥取大丸を除けば、いずれも大丸松坂屋百貨店の連結子会社)の店舗である。
大丸福岡天神店については、運営会社は博多大丸であるが、店舗名称は大丸福岡天神店[6]である。
- 北海道 - D札幌店
- 関東 - D東京店、M上野店
- 中部 - M静岡店、M豊田店、M名古屋店
- 近畿 - D京都店、D心斎橋店、D梅田店、M高槻店、D神戸店、D須磨店、D芦屋店
- 中国四国 - 鳥取D、D下関店、高知D
- 九州 - D福岡天神店
ファッションビル業態[編集]
PはPARCO(パルコ、「PARCO_ya」「PARCO CITY」含む)、ZはZERO GATE(ゼロゲート)。連結子会社のパルコにより2種類の業態で運営されている。
- 北海道 - 札幌P、札幌Z
- 東北 - 仙台P
- 関東 - 浦和P、新所沢P、津田沼P、池袋P、渋谷P、渋谷Z、原宿Z、錦糸町P、P上野、吉祥寺P、調布P、ひばりヶ丘P、川崎Z
- 中部 - 松本P、静岡P、名古屋P、名古屋Z
- 近畿 - 京都Z、心斎橋Z、道頓堀Z、三宮Z
- 中国四国 - 広島P、広島Z
- 九州 - 福岡P、熊本P、浦添西海岸P
グループ企業[編集]
※の企業は大丸松坂屋百貨店の連結会社。
- 百貨店
- ファッションビル
- 割賦・信用事業
- 通信販売
- 株式会社JFRオンライン(神戸市東灘区)- (株)大丸ホームショッピングと、松坂屋インターネットショッピングを統合。
- フォーレスト株式会社(さいたま市大宮区) - オフィス用品販売。かつてはコクヨグループだった。
- 不動産事業
- その他関連企業
- 大丸興業株式会社(大阪市中央区)- 商社。卸売事業。
- 大丸興業国際貿易(上海)有限公司 (中華人民共和国上海)
- 大丸興業(タイランド)株式会社 (タイバンコク)
- 台湾大丸興業股份有限公司 (中華民国台北)
- 株式会社J.フロントフーズ(大阪市中央区)- (株)レストランピーコックと、松栄食品(株)が合併。2021年にダンシンダイナーへ全株式を譲渡予定。
- 株式会社J.フロント建装(大阪市中央区)
- JFRサービス株式会社(東京都江東区) - 旧商号:松坂サービス株式会社。(株)大丸リース&サービス、(株)JFRオフィスサポート、(株)JFRコンサルティングを吸収。
- 株式会社JFR情報センター(大阪市天王寺区)
- 株式会社消費科学研究所(大阪市住之江区)
- 株式会社ディンプル(大阪市北区)- 人材派遣等
- 株式会社大丸松坂屋セールスアソシエイツ※(大阪市北区)大丸・松坂屋での販売・店舗運営業務を行う。ディンプルから分割して新設された。
- 学校法人大丸クリエーターズアカデミーディーズファッション専門学校(京都市下京区)
- その他、旧松坂屋系企業
- 有限会社常盤商会(名古屋市中区)
- 持分法適用会社
- 株式会社心斎橋共同センタービルディング[7] - 不動産賃貸業
- スタイリングライフ・ホールディングス(TBSホールディングスと共同出資。旧:ソニー・カルチャーエンタテインメント等)
- 銀座六丁目開発特定目的会社
- 株式会社HMKロジサービス(大阪市中央区)- 貨物運送業
- 若宮大通駐車場株式会社 (名古屋市中区) - 駐車場業
- 八重洲地下街(ヤンマーと共同出資。旧大丸系)
- 株式会社アパレルウェブ(東京都中央区)- パルコ事業
- 株式会社サンエーパルコ
かつてのグループ企業[編集]
- 株式会社ピーコックストア(東京都江東区)- 2013年、イオンに全株式を売却、グループ離脱した際に社名を「イオンマーケット」に改めた。
- 栄印刷株式会社(名古屋市港区)- 2009年、ITPに株式の90%を売却、グループから外れたが取引は行っている。
- 株式会社セントラルパークビル※(岡崎市)- 駐車場の運営など。2011年に営業を終了、2012年に解散。
- 株式会社白青舎(東京都中央区 (東京都))- ビル管理関連。東証上場企業であり、25.36%を出資していた持分法適用会社であったが2015年12月にイオンディライトのTOBに応じるかたちで全株式を売却。現在は同社の完全子会社。
- 株式会社大丸コム開発(大阪市中央区)- 2016年に株式会社大丸松坂屋百貨店へ吸収合併。
- 株式会社鳥取大丸旧社(鳥取市)(非連結関連会社:出資比率14%[8]) - 2018年9月1日に経営再建のため実施した「新旧分離」により百貨店を継いだ新会社との資本関係が消滅。旧社は清算結了。
- 株式会社下関大丸(下関市) - 2020年に株式会社大丸松坂屋百貨店へ吸収合併。
脚注[編集]
- ^ “大丸心斎橋店本館、9月20日オープン決定 「新百貨店モデル」の集大成” (日本語). WWD JAPAN.com (2019年6月11日). 2019年10月14日閲覧。
- ^ 若杉優貴 (2017年11月2日). “松坂屋上野店南館が「パルコヤ」に!老舗百貨店の華麗な転身、その狙いは?” (日本語). ハーバー・ビジネス・オンライン. 2019年10月14日閲覧。
- ^ FASHIONSNAP.COM (2019年9月19日). “大丸心斎橋店本館が"ハイブリッド型百貨店"に、何が変わったのか?” (日本語). FASHIONSNAP.COM [ファッションスナップ・ドットコム]. 2020年10月13日閲覧。
- ^ “大丸心斎橋、本館が9月新装 「脱百貨店」のお手本は…:朝日新聞デジタル” (日本語). 朝日新聞デジタル. 2019年10月14日閲覧。
- ^ 株式会社パルコの株式取得(持分法適用関連会社化)に関するお知らせ - J.フロント リテイリング・2012年2月24日
- ^ 企業情報 - 大丸福岡天神店、2018年7月1日閲覧。
- ^ “第13期有価証券報告書”. https://www.j-front-retailing.com/.+2020年10月8日閲覧。
- ^ J.フロント リテイリング Annual Review 2011 (Report). J.フロント リテイリング. (2011-7-9).
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
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