東武宇都宮百貨店

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株式会社東武宇都宮百貨店[1][2]
Tobu Utsunomiya Department Store
東武宇都宮百貨店
種類 株式会社
略称 宇都宮東武、大田原東武
本社所在地 日本の旗 日本
320-8560[2]
栃木県宇都宮市宮園町5-4[1][2]
設立 1958年昭和33年)6月2日[1][2]
業種 小売業
法人番号 5060001003116
事業内容 百貨店
資本金 5,000万円
売上高 348億円(2009年2月期)
純利益 ▲1億7700万円(2019年02月28日時点)[3]
純資産 29億2000万円(2019年02月28日時点)[3]
総資産 90億8300万円(2019年02月28日時点)[3]
従業員数 477名(パート社員含む 2018年6月現在)
支店舗数 百貨店2、小型店舗1、ギフトサロン1
決算期 3月
主要株主 東武鉄道 100%
主要子会社 東栄産業、宇都宮パーキングサービス
外部リンク www.tobu-u-dept.jp/company
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株式会社東武宇都宮百貨店(とうぶうつのみやひゃっかてん)は、栃木県宇都宮市に本社を置く百貨店[2]東武鉄道完全子会社である。東京池袋に本社を置く「株式会社東武百貨店」とは別法人であるが、同一ブランドを展開し「東武百貨店」と称されることがある。

概要[編集]

宇都宮市民より「東武宇都宮駅を民衆駅とし、百貨店を含む総合駅ビルとして欲しい」という声[4]を受けて、1958年6月、東武鉄道が当時建設中だった「宇都宮東武ビル」(東武宇都宮駅駅ビル)に出店する百貨店の運営会社として設立され、翌年11月に「東武宇都宮百貨店」(現在の「本店(宇都宮店)」)を開店した。グループ会社の東武百貨店が運営する池袋本店(1962年5月開店)よりも長い歴史を有する。

1980年代には栃木県内の地元小売業者等と提携した「ギフトショップ」(贈答品や商品券・婦人小物などを取り扱う代理店形式の小規模店舗)を各市町村に広く展開、百貨店空白地域を補完する役割を担わせたが、2014年現在は直営ショップの1店舗(今市店)のみとなっている。

長らく百貨店1店舗での運営を続けてきたが、倒産した地元百貨店の既存店舗を借り受ける形で初の支店となる「大田原店」を2002年に開店した。また、2014年には福田屋百貨店栃木店跡地に移転した栃木市役所新庁舎1階フロアにテナント入居し、食料品とギフトショップ機能に特化した業態の小型店舗「栃木店」を出店している(2015年に「栃木市役所店」に名称変更している)。

グループ会社の東武百貨店と同じロゴを使用しており、商品を入れる紙袋のデザインは相同しているものの、地の色が反転しているのが特徴である。

本店はオーバーストア状態だった宇都宮中心部の同業者との激しい競争の中にあって増床を繰り返しながら売り上げを伸ばし、1977年度より店舗売上高県内一を維持してきた(外商売上分を含む)。栃木県内で全国百貨店共通商品券を取り扱う日本百貨店協会加盟の百貨店は、同店のみである。[5]

店舗[編集]

2014年3月以降は、百貨店2店舗と小型店舗1店舗、ギフトサロンが1店舗ある。

本店(宇都宮店)[編集]

オリオン通り(左)と本店(右)
「宇都宮東武」を行き先に掲げる東野交通のバス

本店(通称:宇都宮東武)は、栃木県宇都宮市宮園町5番4号にある。東武宇都宮駅周辺再開発事業の目玉として東武鉄道が設置したステーションデパートである。3階南側に同駅との連絡口があり、2階西側に東野交通路線バスターミナルとタクシー乗り場がある。関東自動車の東武西口停留所は2階から連絡する。宇都宮市の繁華街オリオン通りの西側入口前に位置する。

典型的な鉄道系ステーションデパートであり、グループ会社の東武宇都宮線並びに東野交通[6]路線バスとの相乗効果を発揮している。

西館(1995年落成)を建設する際に栃木県警察の「東武駅前交番」を建物の北西角地1階に配置、日本初の「デパート内にある交番」として報道された。かつては9階 - 13階部分に系列の宇都宮東武ホテルを併設していた(1973年-1996年)ほか、1970年代にはパーキングビルの5階にボウリング場(東武ボウル/1977年閉鎖、イベントプラザに改装)や栃木放送 (CRT) のサテライトスタジオ、室内遊園地「メキシ館」や屋上遊園地「アメリ館」などがあった。屋上遊園地は1980年代に一度閉鎖されたが1996年の西館増築オープンのときに「後楽園カーニバル」として再オープンしたものの利用者が少なく再び閉鎖されている。

1990年代にはCD店のヴァージンも入っており、エフエム栃木(RADIO BERRY)を加えた3者でタイアップが行われていた。

宇都宮市中心部では1990年代頃までは当店の他に西武百貨店(閉店)、上野百貨店(破綻)、山崎百貨店(閉店)、福田屋百貨店(郊外移転)、十字屋(業態変更の後、閉店)、ロビンソン百貨店(閉店)等のデパートが立地し、各店間の競争が激しいものであったが、移転・撤退・破綻等が相次ぎ、現在宇都宮市街で全国百貨店共通商品券が使える百貨店は、当店のみとなった。

大田原店[編集]

大田原店

大田原店(通称:大田原東武)は、栃木県大田原市美原一丁目3537番地2(国道400号大田原・西那須野バイパス沿い)にある。

上野百貨店時代の大田原店

2000年12月に倒産した地場百貨店「上野百貨店大田原店」(1999年開店)の建物を賃貸する形で2002年9月に居抜き出店したロードサイド店舗である。大田原市営バス「東武百貨店前」停留所がある。

百貨店空白地帯であった県北地区の消費者を意識した独自の商品構成を採用、地域密着型イベントを積極的に企画するなどを行う。東武としての出店は、建物を抵当物件として差押さえていた上野百貨店のメインバンクである足利銀行からの要請があり、同行を支援する側面もあった。大田原は1968年まで東野交通の前身東野鉄道の鉄道路線があった。

栃木市役所店[編集]

福田屋百貨店であった建物を改装した市役所に出店

栃木市役所店(開業当初は「栃木店」)は、栃木県栃木市万町9番地25(栃木市役所1階)にある。2014年2月10日より業務を開始した栃木市役所新庁舎(旧:福田屋百貨店栃木店の建物を改装)の1階に同年3月16日、開業した店舗である。主に食料品に特化した業態となっている。栃木市営バス「市役所前」停留所がある。東武日光線などの栃木駅からも近い。

栃木市役所店開店に伴い、栃木市倭町にあったギフトショップが閉店している。栃木市役所店では贈答品なども扱うため、ギフトショップの機能が引き継がれている。そのため同店では「食とギフトのスペシャリティストア」というキャッチコピーが掲げられている。

ギフトサロン[編集]

今市店は、栃木県日光市今市981-1(七本桜歩道橋交差点北東角)にあるギフトサロンである。今市市街から数百m離れた今市バイパス沿いに立地する郊外型。付近に関東自動車「七本桜」、日光市営バス「七本桜入口」バス停留所がある。東武日光線の下今市駅から凡そ1.4km(徒歩17分)程度。

沿革[編集]

  • 1957年(昭和32年)10月1日 - 宇都宮市一条町1,163番地の東野鉄道会議室にて第1回発起人会を開催[4]
出席者は発起人の井上隆根、河合長一郎(初代社長)、矢野政男(東野鉄道社長で当店の初代会長)、矢野登(初代専務)、山崎順蔵、福田富次郎、小林正郎(3代目社長)の7人。
社名を株式会社東武宇都宮店とする、東武鉄道東武宇都宮駅と東野鉄道自動車駅を一体化した建物を建設し百貨店を併設する、総資本金を1億円とするなどの規約を定めた。
  • 1958年昭和33年)
    • 5月27日 - 宇都宮商工会議所で創立総会を開催[4]
    • 6月 - 株式会社東武宇都宮百貨店 設立
  • 1959年(昭和34年)
    • 11月10日 - 「宇都宮東武ビル」完成。当初は正面に50台分、西側に150台の駐車場設置
    • 11月28日 - 東武宇都宮百貨店宇都宮店)開店(売場面積/6,021m2
  • 1960年(昭和35年)
    • 2月11日 - 経営者と社員と出店者の3者の親睦を図る目的で「三和会」結成[4]
    • 4月7日 - 6階屋上に観覧車やモノレールなどを備えた屋上遊園施設オープン[4]
  • 1961年(昭和36年)
    • 4月1日 - 日本娯楽機械より屋上遊園施設を買収し直営に[4]
    • 7月13日 - 6階屋上の100m2に「アルプスビアガーデン」をオープン(翌年からは5月~8月末日までの営業)[4]
    • 7月16日 - 宇都宮カンツリークラブから委託を受け、同クラブ内の食堂運営開始[4]
  • 1962年(昭和37年)3月1日 - 子会社の東栄産業を設立し駐車場業務を委託[4]
  • 1963年(昭和38年)
    • 6月1日 - 定休日を毎週水曜日に[4]
    • 8月1日 - 正面駐車場を有料化(1時間につき50円、ただし買い物客は1時間は無料)[4]
    • 9月19日 - 鹿沼市久保町に鹿沼サービスステーション(ギフト店)を開設[4]
  • 1964年(昭和39年)
    • 4月 - 当店と池袋店の間で商品券の相互利用開始[4]
    • 7月9日 - 延べ528m2で社員食堂などを備えた東側新館増築完成[4]
  • 1965年(昭和40年)
    • 5月20日 - ビアガーデンの面積を拡充し330m2 400席に[4]
    • 7月1日 - 西側駐車場を有料化[4]
    • 11月1日 - 東野バス発着所が西側広場に移転[4]
  • 1967年(昭和42年)10月14日 - 今市市の今市商工ビルディングを借用し東武ストアー今市店を開店(1970年に閉店)[4]
  • 1968年(昭和48年)1月7日 - 開店時刻をそれまでの9時40分開店から20分遅らせ午前10時に[4]
  • 1969年(昭和44年)7月30日 - 宇都宮市河原町の東武宇都宮線沿線に鉄筋コンクリート3階建ての女子寮「紫寮」を新設[4]
  • 1970年(昭和45年)6月 - 東武鉄道の援助の下、500台収容の立体駐車場と50レーンのボウリング場を備えた第一期工事(パーキングビル新築)および、駅乗降階段移設および中央会談撤去し売場拡張工事着工[4]
  • 1971年(昭和46年)
    • 4月28日 - 東武パーキングビル竣工披露式[4]
    • 10月23日 - 第二期工事起工式[4]
    • 10月27日 - 3階食堂を売場に転用しコーヒーハウス「フレンド」オープン(1974年閉鎖)[4]
  • 1972年(昭和47年)
    • 4月1日 - 東武宇都宮線江曽島駅構内に鉄筋コンクリート4階建ての新・女子寮の起工式(9月25日完成、10月より入寮)[4]
    • 11月 - 大規模増築・新装オープン
  • 1973年(昭和48年)3月1日
    • 「宇都宮東武ビル」増築(新館)完成(売場面積合計/13,470m2
    • 東武宇都宮駅のホーム上の5階屋内2000m2メキシ館、6階屋上4000m2のアメリ館で構成される「東武ランド」オープン[4]
    • 9階~12階に直営で「うつのみや東武ホテル」、13階にスカイレストランがオープン[4]
  • 1974年(昭和49年) - 売上高100億円達成
    • 4月1日 - 住所が現在の宮園町5番4号となる[4]
  • 1975年(昭和50年)8月31日 - 市内にボウリング場が増加し競争激化のためパーキングビルのボウリング場を閉場[4]
  • 1977年(昭和52年)
    • 売上高で上野百貨店を抜き地域一番店
    • 3月 - 旧ボウリング場跡を催事場「ファミリープラザ(1,833m2)」(1990年3月「イベントプラザ」に改称)として活用[4]
    • 10月 - 7日開店の「船橋東武」と合わせ、「ぶらんで~とTOーB」とし、東武百貨店3店の愛称統一[4]
  • 1981年(昭和56年)
    • 5月1日 - ホテル部門を東武ホテルへ移管[4]
    • 10月1日 - 2階の山一證券宇都宮支店跡に「TOBブックセンター」(後に6階へ移転し、その後5階に再移転)オープン[4]
  • 1982年(昭和57年)
    • 2月1日 - 東武ランドのうち5階屋内のメキシ館を閉鎖[4]
    • 3月 - 全館リフレッシュにより5階メキシ館跡に玩具売場を移動[4]
  • 1983年(昭和58年)7月21日 - 13階のスカイレストランを改修しスカイラウンジ「トップ・オブ・トーブ」としてオープン[4]
  • 1984年(昭和59年)3月1日 - パーキングビル1階を配送センターから駐車場に変更し収容台数650台に[4]
  • 1986年(昭和61年)
    • 5月22日 - 大田原市末広3丁目に「大田原ギフトショップ」オープン[4]
    • 11月8日 - 芳賀町祖母井にFC方式の「東武ギフトショップ芳賀代理店」オープン(以後、1991年1月時点で代理店11店まで拡大)[4]
    • 11月15日 - 栃木市万町(翌年倭町へ移転)に外商出張所を兼ねた「東武ギフトショップ栃木店」オープン[4]
  • 1989年平成元年)
    • 4月10日 - 今市市今市に「ギフトショップ今市店」オープン[4]
    • 10月17日 - 鹿沼市物流センター30番地に当店の物流センターをオープン[4]
  • 1995年(平成7年)
    • 9月28日 - 「宇都宮東武ビル西館」完成
    • 10月1日 - 東武宇都宮百貨店西館グランドオープン(売場面積合計/32,633m2
  • 2002年(平成14年)9月6日 - 大田原店を開店(売場面積/12,248m2
  • 2014年(平成26年)3月16日 - 食料品に特化した業態として、栃木市役所1階フロアに栃木店(現:栃木市役所店)を開店(売場面積/2,880m2)[7][8]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 流通会社年鑑 1990年版, 日本経済新聞社, (1990-11-24), pp. 58-59 
  2. ^ a b c d e 流通会社年鑑 2003年版, 日本経済新聞社, (2002-12-20), pp. 381-383 
  3. ^ a b c 株式会社東武宇都宮百貨店 第74期決算公告
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao ap 「東武宇都宮百貨店30年の記録」(1991.6.30東武宇都宮百貨店発行)
  5. ^ 栃木県内で全国百貨店共通商品券が使える店舗は、同店以外に「宇都宮パルコ」がある。
  6. ^ 東野交通は2016年12月1日付けで東武鉄道持分の株式が、みちのりホールディングスへ譲渡により東武グループ離脱したが、設立の経緯などもあり引き続きバスターミナルを使用している。
  7. ^ “栃木市新庁舎1階は東武宇都宮と交渉へ”. 下野新聞. (2013年3月23日). http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20130322/1006766 2013年5月18日閲覧。 
  8. ^ 東武宇都宮百貨店、12年ぶり新店日本経済新聞2014年3月6日

外部リンク[編集]