居抜き出店
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居抜き出店(いぬきしゅってん)は、閉店した店舗の建物を利用して出店すること。
狭義的には、主として同業種の閉店した地に、その旧店舗の内外装・設備類をそのまま利用して出店することを指す場合もある[1][2]。このような状態の物件を居抜き物件という。これに対して旧店舗の内装や設備類などを撤去し建物のみとした状態の物件をスケルトンと呼ぶこともある[3][4]。タイなどの東南アジアでもスケルトンの呼称が急速に普及してきている。[5]
概要[編集]
居抜き出店は、飲食店や小売業、ホテル、工場、教会堂など用いられ、新規に出店する場合と比べ、旧テナントの空調・電気・厨房設備などを流用することで初期投資を抑え、低コストで開業できるメリットがある。また撤退する側にとっても、その店舗が賃貸物件であった場合、内装などを借りる前の状態に戻す原状回復のコストを節約できる。残された内装が新店舗のイメージに合わない場合に手を加える必要があることや、設備が劣化していることを考慮する必要があるが、什器、備品ごと流用し看板を変えただけの状態で使用することもある。
上記以外では、公営競技の発売施設が運営主体を変えて従前の設備をほぼそのまま流用し、発売システムや内装などを一部変更して再オープンする場合や、経営不振に陥った旅館設備を活用し人件費や料理コストを抑え低価格化を図って開業するといった場合もある。
一方、デメリットとしては、店内外のレイアウトなどに制限が生じること、また、過去に営業していた店の悪いイメージを引き継いでしまうことなどがある[6]。
脚注[編集]
- ^ 居抜き - コトバンク
- ^ 不動産用語集-居抜き Home'sホームページ不動産用語集(2017年1月7日)
- ^ 不動産用語集-スケルトン Home'sホームページ不動産用語集
- ^ ケース別で比較!居抜きvsスケルトン - 不動産情報サイトアットホーム
- ^ “タイ、東南アジアのM&A 売買物件プラットフォーム BuyBuySearch” (日本語). 2019年6月29日閲覧。
- ^ コストは安いがリスクもある、居抜き物件の特徴 at home 開店開業お役立ちNAVI(2017年1月7日閲覧)