山口井筒屋

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井筒屋 > 山口井筒屋
株式会社山口井筒屋
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
753-0086
山口県山口市中市町3番3号
法人番号 8250001001816
主要株主 井筒屋
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株式会社山口井筒屋(やまぐちいづつや)は、山口県山口市に本社を置く百貨店福岡県の地場百貨店である井筒屋子会社

2008年(平成20年)5月30日付で社名を「株式会社宇部井筒屋」から改称。この段階において、井筒屋本体が仲立ちとなり、宇部店で全国百貨店共通商品券を利用できるようになった。10月3日、本社を宇部市から山口市に移し、同市の地場百貨店である「ちまきや」から百貨店事業を引き継ぎ営業開始。同時に日本百貨店協会に加盟した[注釈 1][注釈 2]。スローガンは「つなぐ つくる 百貨店」

沿革[編集]

宇部井筒屋の前身は、現在のJR西日本小野田線を運営していた宇部電気鉄道が、1933年(昭和8年)にちまきやと提携して山口県宇部市に開業したものである。その後、第二次世界大戦の戦局悪化により宇部電気鉄道が国有化[注釈 3]されたため、ちまきやの完全子会社となった。

しかし、1960年代になると売り上げの減少が続き、1969年(昭和44年)には井筒屋が出資し株式会社宇部ちまきや[1]から株式会社井筒屋ちまきやに改称した。その3年後の1972年(昭和47年)、ちまきやは持ち株を井筒屋に全て売却し撤退。ここで一旦井筒屋とちまきやの関係は途絶えた。このいきさつは小倉伊勢丹をコレット井筒屋に承継(実際には井筒屋による業態転換)した事例に類似する。

その後、山口市周辺への郊外型ショッピングセンターの出店攻勢による売り上げの減少が止まらず、ちまきやの経営が悪化[2]。既に創業家の八木家から山口銀行に経営の主体が移っていたちまきや[1][2][3][4]は、2007年(平成19年)、井筒屋との提携関係を“復活”させ自力での再建を図ろうとした[2][4]ものの、同年11月、自らは土地・建物の管理のみを行い[1][2][4][5]、百貨店事業は井筒屋に引き継ぐと発表[1][2]。その受け皿として、かつて子会社であった宇部井筒屋[1]を充てることで地元側の了解を取り付けることとした。

ちまきやの百貨店営業は2008年(平成20年)8月31日をもって終了[2]した。その後1か月をかけて改装が行われ、10月3日に山口井筒屋本店として再び開業[5][6]。またこれに伴い宇部井筒屋は、山口井筒屋宇部店に改称した。なお、ちまきやの商品券等については一部を除いて井筒屋各店で使えるようにする[1]とともに、商品券類に関する業務が井筒屋本体に一本化された[1]。前述の小倉伊勢丹も、コレット井筒屋に継承された際同様に商品券類に関する業務を井筒屋本体に一本化した。

2009(平成21)年には、山口店・宇部店でのみ利用可能な現金専用の「IZUTSUYAきららカード」を発行開始。7年後の2016年(平成28年)1月15日、親会社である井筒屋本体が同種のシステムである「ウィズクラブカード」をスタートさせたのに合わせ、コレットの「コレットクラブカード」を合わせ、グループ全店で現金専用ポイントカードの共通利用ができるようになった。なお2017年(平成29年)の時点では「ウィズクラブカード」への集約はされておらず、山口県内では引き続き「きららカード」が発行される。

2018年7月31日、井筒屋グループにおける将来的に収益の改善が見込めない店舗・事業の構造改革をはかり、経営資源を井筒屋本店(北九州市小倉北区)と山口井筒屋山口店に集中させる目的で、宇部店を同年12月31日で営業終了することを発表した[7]

店舗[編集]

山口市と宇部市に百貨店店舗を、周南市に直営のサテライトショップ[8]を構える。百貨店店舗については、井筒屋グループ全体では「山口店」「宇部店」の呼称を用いている。

山口店(本店)[編集]

山口井筒屋
Yamaguchi IZUTSUYA
店舗概要
所在地 753-0086
山口県山口市中市町3番3号
座標 北緯34度10分39.1秒東経131度28分42.8秒
開業日 2008年(平成20年)10月3日
正式名称 山口井筒屋本店
施設所有者 ちまきやホールディングス
施設管理者 ちまきやホールディングス
商業施設面積 19,957 m²
前身 ちまきや
商圏人口 308,000人[9]
最寄駅 山口駅
最寄IC
IZUTSUYA

単に「山口井筒屋」と称すると一般的にはこちらの店舗を指す。中市商店街内にあった地下1階・地上5階の旧ちまきやの店舗を引き継ぎ2008年(平成20年)10月3日に開店した。ちまきや時代から通路幅を広げるなどのリニューアルを行っている[10]

開業1ヶ月間はちまきや時代の同月に比べて35%増の7億5千万円の売り上げを記録した[11]が、初年度の売り上げは世界的な消費不況も重なり目標を10%以上下回った[12][13]

アクセス
フロア構成
  • B1F - 食料品
  • 1F - 婦人用品・菓子
  • 2F - 婦人服
  • 3F - 高級婦人服・呉服・宝飾
  • 4F - 紳士服・紳士小物・子供服・バッグ
  • 5F - 催場・レストラン・美術品・生活用品

宇部店[編集]

宇部井筒屋
Ube IZUTSUYA
店舗概要
所在地 755-8601
山口県宇部市常盤町一丁目6番30号
座標 北緯33度57分1秒東経131度14分54.9秒
開業日 1933年(昭和8年)
閉業日 2018年(平成30年)12月31日(予定)
正式名称 山口井筒屋宇部店
施設所有者 山口井筒屋
施設管理者 山口井筒屋
商業施設面積 7,683 m²
最寄駅 琴芝駅
最寄IC
IZUTSUYA

旧「宇部井筒屋」の店舗。国道190号沿いに建つ地上4階・地下1階の建物。2006年に大規模改装を行っている[14]

年間の売上高1994年(平成6年)の72億円をピークに減少[15]しつつも、2010年(平成22年)時点では宇部店単体で黒字経営となっていた[16]

しかし、その後も売上減少が続いたことで2016年度(平成28年度)には経常赤字となり[17]2017年度(平成29年度)には年間売上高が28億円にまで減少した[15]

将来の収益改善の見通しが立たない中、近々に建物老朽化による維持運営コストの増加が見込まれるため、宇部店は2018年12月31日をもって営業終了し[7]、経営資源を山口店に集中させることとなった[13]

アクセス

周南ショップ[編集]

2013年6月13日開店[18]。井筒屋グループとしても山口県下初のサテライトショップで、周南市銀南街のチャレンジショップなどに利用されていたスペースに開店した。ギフトコーナーや婦人雑貨などを扱う売り場を備える。みなみ銀座にあった近鉄松下百貨店の閉店(2013年2月)の受け皿を想定しており、近鉄松下百貨店の商品券を利用できる[8]ほか、近鉄松下の元従業員を雇用する[18]

  • 所在地:山口県周南市銀南街33番地

ギャラリー[編集]

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ 2008年(平成20年)8月時点では、都道府県庁所在都市にある百貨店は全ての都市において最低1店舗は日本百貨店協会に加盟している。なお、山口県下の百貨店では山口井筒屋以外に下関大丸(下関市・下関駅前)が日本百貨店協会に加盟しているほか、2013年2月28日をもって閉店した近鉄松下百貨店(周南市・徳山駅近く)も日本百貨店協会に加盟していた。
  2. ^ 宇部井筒屋時代は、売場面積の関係から日本百貨店協会には加盟しておらず、中四国百貨店協会のみ加盟していた。そのためそれまでは、全国共通商品券を使用することが出来なかった。
  3. ^ 厳密には1941年(昭和16年)に現・宇部線の運営母体であった宇部鉄道と合併した後に、宇部鉄道が1943年(昭和18年)に国有化されている。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g “山口の老舗百貨店「ちまきや」営業終了へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2007年11月16日) 
  2. ^ a b c d e f “「ちまきや」あす閉店 創業153年、県内初の百貨店”. 山口新聞 (山口新聞社). (2008年8月30日) 
  3. ^ “ちまきや:百貨店撤退 声震わす八木前社長”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2007年11月22日) 
  4. ^ a b c “「山口井筒屋」来年10月開店・撤退の「ちまきや」店舗を賃貸”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2007年11月14日) 
  5. ^ a b “宇部井筒屋が山口市に出店”. 宇部日報 (宇部日報社). (2007年11月15日) 
  6. ^ “山口井筒屋がオープン 消費低迷「大嵐の中、出発」”. 西日本新聞 (西日本新聞社). (2008年10月4日) 
  7. ^ a b 井筒屋、コレットなど3店閉鎖へ 営業不振、賃料重く”. 日本経済新聞. 日本経済新聞社 (2018年7月31日). 2018年7月31日閲覧。
  8. ^ a b 山口井筒屋 周南ショップ”. 井筒屋. 2013年7月27日閲覧。
  9. ^ 山口井筒屋 報道資料 (Report). 山口井筒屋. (2008-09-01). 
  10. ^ “山口井筒屋オープン 初日2万3000人”. 山口新聞. (2008年10月4日). http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2008/1004/9.html 2013年7月27日閲覧。 
  11. ^ “売上高7億5千万円、山口井筒屋開店1カ月”. 山口新聞. (2008年11月6日). http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2008/1106/8.html 2013年7月27日閲覧。 
  12. ^ “山口井筒屋1周年 固定客拡大に全力”. 山口新聞. (2009年10月7日). http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2009/1007/4p.html 2013年7月27日閲覧。 
  13. ^ a b “当社および当社子会社の店舗営業終了および特別損失の計上ならびに業績予想の修正について” (PDF) (プレスリリース), 井筒屋, (2018年7月31日), http://corp.izutsuya.co.jp/assets/2018/07/180731_kaiji.pdf 2018年7月31日閲覧。 
  14. ^ “宇部井筒屋プレオープンにぎわう”. 宇部日報. (2006年9月14日). http://ubenippo.co.jp/2006/09/ubenippo-8864.html 2013年7月27日閲覧。 
  15. ^ a b 山口県宇部市の「山口井筒屋宇部店」12月末閉店(Yahoo!ニュース/テレビ山口 2018年7月31日)
  16. ^ 2010年(平成22年)3月、宇部日報の山口井筒屋宇部店店長へのインタビューによる。
  17. ^ [1]
  18. ^ a b “山口井筒屋、周南ショップオープン”. 山口新聞. (2013年6月14日). http://www.minato-yamaguchi.co.jp/yama/news/digest/2013/0614/6p.html 2013年7月27日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]