タムロン

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株式会社タムロン
Tamron Co.,Ltd.
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Tamron.jpg
本社社屋(2012年6月)
種類 株式会社
市場情報
東証プライム 7740
2006年11月13日上場
本社所在地 日本の旗 日本
337-8556
埼玉県さいたま市見沼区蓮沼1385番地
設立 1952年10月27日
業種 精密機器
法人番号 5030001011204 ウィキデータを編集
事業内容 一眼レフカメラ用交換レンズ、ミラーレスカメラ用交換レンズ、ビデオカメラ用レンズ、デジタルカメラ用レンズ、遠赤外線カメラ用レンズ、各種光学用デバイス部品、監視カメラ用レンズ、FA/マシンビジョン用レンズ、車載用レンズ、カメラモジュール、原器、精密金型、精密プラスチック成形品、他の製造・販売
代表者 鯵坂司郎(代表取締役社長)
資本金 69億23百万円
売上高 連結:599億3百万円 (2016年実績)
純資産 連結:473億21百万円
総資産 連結:609億10百万円
従業員数 連結:4,728名 単体:1,069人
決算期 12月31日
主要株主 ニューウェル 489万株(18.87%)
ソニー 312万株(12.06%)
主要子会社 TAMRON USA, INC.(アメリカ)
TAMRON Europe GmbH.(ドイツ)
TAMRON France EURL.(フランス)
タムロン工業香港有限公司(香港)
タムロン光学上海有限公司(中国/上海)
Tamron (Russia) LLC.(ロシア)
TAMRON INDIA PRIVATE LIMITED(インド)
関係する人物 新井健之(創業者)
田村右兵衛(光学技術者)
外部リンク https://www.tamron.co.jp/
特記事項:各種経営指標は2017年6月期
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株式会社タムロン: Tamron Co.,Ltd.[1])は、日本レンズメーカー埼玉県さいたま市見沼区に本社を置く。写真関連のレンズ製造だけではなく、監視&FA関連のレンズやカメラモジュールの製造も手掛ける。

概要[編集]

1950年、埼玉県浦和市に社員数13名の「泰成光学機器製作所」を創業。当初は、双眼鏡レンズの研磨加工の下請けをしていたが、ほどなくレンズ製造を始める。1952年、田村右兵衛が参画、光学設計部門を確立し、双眼鏡の開発をすすめる。1958年には、初の自社ブランドの写真用交換レンズ「135mm F/4.5(Model #280)」を発売。その後もカメラ用レンズの製造販売を続ける。現在では、各社一眼レフカメラ用交換レンズやミラーレスカメラ用交換レンズを販売している。産業用には、監視カメラレンズ・カメラの製造や、マシンビジョン用レンズを販売している。

同社のブランドであり、社名の「タムロン」は、光学設計の第一人者であり同社の光学技術の基礎を築いた田村右兵衛の姓を由来としたものである。

沿革[編集]

  • 1950年昭和25年)11月 - 泰成光学機器製作所として創業。
  • 1952年(昭和27年)10月 - 泰成光学工業株式会社として設立。
  • 1958年(昭和33年)8月 - 「タムロン」を自社のブランド名として採用。初の自社ブランドの写真用交換レンズ「135mm F/4.5(Model #280)」を発売。
  • 1959年(昭和34年)9月 - 本社工場を大宮市蓮沼(現・さいたま市見沼区蓮沼)に建設。
  • 1970年(昭和45年)4月 - 社名をブランド名と同じ「タムロン」に変更。
  • 1979年(昭和54年)4月 - ニューヨーク市に現地法人タムロンインダストリーズInc.(後のTAMRON USA,Inc.)を設立。
  • 1982年(昭和57年)9月 - 西ドイツにタムロンフェアトリーブスG.m.b.H.(後のTAMRON Europe GmbH.)を設立。
  • 1984年(昭和59年)8月 - 株式店頭公開(現・ジャスダック)。
  • 1985年(昭和60年)12月 - 株式会社ファイン技研を設立。
  • 1995年平成7年)
  • 1997年(平成9年)
    • 5月 - 香港にタムロン工業香港有限公司を設立。
    • 7月 - 広東省仏山市にタムロン光学有限公司を設立。
  • 1998年(平成10年)7月 - ブロニカを吸収合併。
  • 2000年(平成12年)6月 - フランスにTAMRON FRANCE EURL.を設立。
  • 2005年(平成17年)
  • 2006年(平成18年)11月13日 - 東京証券取引所第一部上場。
  • 2012年(平成24年)
    • 3月 - ロシアにTAMRON (Russia) LLC.を設立。
    • 5月 - ベトナムにTAMRON OPTICAL (VIETNAM) CO., LTD.を設立。
  • 2013年(平成25年)3月 - インドにTAMRON INDIA PRIVATE LIMITEDを設立。
  • 2015年(平成27年)6月 - 株式会社宏友興産を吸収合併。
  • 2017年(平成29年)5月 - 東明技研株式会社の株式を取得し、子会社とする。
  • 2021年令和3年)6月 - 「ISO13485:2016」の認証取得。

製品の特徴[編集]

写真撮影用レンズ[編集]

一眼レフカメラ専用レンズを中心に小型軽量かつ安価なレンズの生産を得意とする。工業用のプリズム原器やレンズ原器製作の技術を持ち、コーティング技術に優れる。同社はBBAR(Broad Band Anti-Reflection)コーティングの他、ナノテクノロジーによるeBANDコーティング技術を持つ。VC(Vibration Compensation )機構という自社独自方式のレンズ内手振れ補正機構は評価が高い。近年は一眼レフ専用レンズの他、ミラーレスカメラのレンズの充実化を進めている。また、タムロンの全てのレンズには、モデル番号(272Eなど)がつけられている。

マクロレンズ[編集]

1979年に、ポートレート撮影にも配慮した90mmF2.5マクロ(52B)を発表。このモデルは「ポートレート・マクロ」と呼ばれて大ヒットした[2]。その後52Bは鏡胴に工業プラスチックを採用した52BBやオートフォーカス版の152Eに改良されて販売が続けられた。しかし、これらのモデルはハーフマクロであったため、後に登場した他社のマクロレンズに比べるとスペック上で見劣りするようになり、1996年に等倍撮影対応のSP AF90mmF/2.8(172Eおよび72B)にフルモデルチェンジした。2004年には、172Eをデジタルカメラ向けのコーティングに改良したSP AF90mm F/2.8 Di(272E)が発売され、2020年現在も発売されておりロングセラーとなった。[3]2013年には、光学系を一新し、eBANDコーティングを利用したF004が発売された。このレンズはリングタイプの超音波モーター「USD」と手ブレ補正機構「VC」を搭載している。2017年には、F004の手ブレ補正機構を改良したF017が発売された。

これらのレンズの他、2003年にはSP180mm F3.5 Di LD[IF] MACRO 1:1(B01E)が、2009年にはAPS-C一眼レフ専用のSP AF60mm F/2 Di II LD [IF] MACRO 1:1(G005)が発売された。

高倍率ズームレンズ[編集]

1992年に、AF28-200mm F/3.8-5.6 Aspherical(71D)が発売された。このレンズは、当時の社長である菱川進が「タバコサイズでレンズを作れ」という指令のもと、コンパクトなサイズなレンズであった。71Dは高倍率ズームというそれまでの常識を覆す商品となり、業界に衝撃を与えた。[4]71Dのヒットにより高倍率レンズというジャンルを確立、望遠側を伸ばした28-300mmや広角側を伸ばした24-135mmなどを発売。現在では、さらにラインナップが充実し、APS-C一眼レフ専用の18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC(B018)、18-270mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD(B008)、16-300mm F/3.5-6.3 Di Ⅱ VC PZD MACRO(B016)、18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD(B028)、フルサイズ一眼レフ用では、28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD(A010)が存在する。

大口径ズームレンズ[編集]

2003年に、SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO(A09)が発売された。大口径標準レンズといえば重量800g前後の重量級かつ大柄で10万円前後と高価であったが、A09は重量510gで軽量かつスリムでなおかつ5万円程と安価であり、最短撮影距離0.33mで近接性能にも優れる。さらに、APS-C一眼レフ専用であるSP AF17-50mm F/2.8 XR Di II  LD Aspherical [IF] (A16)も発売された。2012年には、大口径標準ズームレンズとして初めて手ブレ補正機構「VC」を搭載した、SP 24-70mm F2.8 Di VC USD(A007)が発売された。

2020年現在では、標準ズームレンズであるSP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2(A032)だけでなく、望遠ズームレンズであるSP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2(A025)や広角ズームレンズであるSP 15-30mm F/2.8 Di VC USD G2(A041)が発売されている。

ミラーレスカメラ用交換レンズ[編集]

2012年に、ソニーEマウント用のレンズとして18-200mm F/3.5-6.3 Di Ⅲ VC(B011)が発売された。また、2014年にはタムロン初となるマイクロフォーサーズ用レンズ14-150mm F/3.5-5.8 Di III(C001)が発売された。これらのレンズは、エントリーユーザーを対象としており、安価で高倍率ズームである。2018年に、ソニーEマウント用フルサイズ対応のレンズとして28-75mm F/2.8 Di III RXD(A036)が発売された。このレンズは、焦点距離の倍率を短くすることで、大口径レンズでありながらコンパクトなサイズを実現した。A036は爆発的に売れ[5]2019年カメラ記者クラブ賞[6]をはじめ、様々な賞を受賞した。2019年には同様のコンセプトのレンズである17-28mm F/2.8 Di III RXD(A046)、2020年には70-180mm F/2.8 Di III RXD(A056)が発売された。

上記のレンズの他、2019年に小型で近接性能にも優れる、20mm F/2.8 Di III OSD M1:2(F050)、24mm F/2.8 Di III OSD M1:2(F051)、35mm F/2.8 Di III OSD M1:2(F053)が発売されている。

マニュアルフォーカスレンズ[編集]

タムロンのマニュアルフォーカスレンズは交換マウント方式を採用しており、別売専用マウントアダプターと組み合わせることで各種のカメラに対応することができた。しかしオートフォーカスでは信号伝達が電子化複雑化しており交換式で各社マウントに対応することが難しくなり、マニュアルフォーカスレンズの需要減に伴い2006年7月に生産を順次打ち切ることを表明した。プレスリリース使用されたマウントとしてTマウント、アダプトマチック、アダプトール、アダプトール2が存在する。

CCTV用レンズ[編集]

写真用レンズと同様バリフォーカルレンズ(ズームレンズからフォーカス連動機能を抜いて簡略化したもの)を主な武器として大きなシェアをもつ。

OEM[編集]

カメラつき携帯電話やデジタルカメラに内蔵するレンズユニットなどを生産。またコニカミノルタの17-35mmF2.8-4と28-75mmF2.8、ペンタックスの28-200mmF3.8-5.6等一部のオートフォーカス一眼レフカメラ用レンズがメーカー純正品として供給されていたが、現在はいずれも廃番となっている。

カメラ[編集]

1995年にブロニカカメラの株式を取得、1998年に吸収合併し中判カメラシステムを展開していたが2005年に製造終了した。

画像再生機[編集]

企業活動[編集]

  • タムロンマクロレンズ フォトコンテスト - 2004年から開催されているマクロレンズで撮影された写真のみを対象としたフォトコンテスト[7]
  • タムロン鉄道風景コンテスト - 2008年から開催されている鉄道をテーマとした写真を大賞としたフォトコンテスト[8]
  • 障害者アスリート支援[9]
  • ロコ・ソラーレ - 公式スポンサー。北海道北見市常呂町を拠点として活動する 女子カーリングチーム。

関連項目[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 株式会社タムロン 定款 第1章第1条
  2. ^ 90mmマクロ伝説
  3. ^ 90mmマクロ伝説
  4. ^ 株式会社インプレス (2020年4月11日). “写真業界 温故知新:第5回:千代田路子さん(元タムロン顧問)” (日本語). デジカメ Watch. 2020年4月29日閲覧。
  5. ^ 「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」供給に関するお詫びとお知らせ | 株式会社タムロン” (日本語). 「28-75mm F/2.8 Di III RXD(Model A036)」供給に関するお詫びとお知らせ. 2020年4月29日閲覧。
  6. ^ カメラグランプリ2019”. www.cjpc.jp. 2020年4月29日閲覧。
  7. ^ TAMRON|マクロレンズ フォトコンテスト 結果発表”. www.tamron.co.jp. 2020年9月10日閲覧。
  8. ^ TAMRON|タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット 審査結果発表”. www.tamron.co.jp. 2020年9月10日閲覧。
  9. ^ TAMRON | 障害者アスリート応援サイト”. www.tamron.co.jp. 2020年9月10日閲覧。

外部リンク[編集]