日本板硝子

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日本板硝子株式会社
Nippon Sheet Glass Company, Limited
Nippon Sheet Glass logo.svg
SUMITOMO mura 01.jpg
大阪本社(住友ビル本館)
種類 株式会社
市場情報
東証1部 5202
大証1部(廃止) 5202
2013年7月12日上場廃止
略称 NSG
本社所在地 日本の旗 日本
541-0041
大阪市中央区北浜4丁目5番33号
(住友ビル本館4階)
本店所在地 108-6321
東京都港区三田3丁目5番27号
(住友不動産三田ツインビル西館)
設立 1918年11月22日
(日米板ガラス株式会社)
業種 ガラス・土石製品
法人番号 4010401054474
事業内容 建築用、自動車用ガラス製品およびガラス派生製品の開発、製造、販売
代表者 取締役代表執行役社長CEO 森重樹[1]
取締役兼代表執行役副社長COO クレメンス・ミラー[2]
取締役兼代表執行役副社長兼CFO 諸岡賢一[3]
資本金 1,164億円
発行済株式総数 903,551千株
売上高 連結:626,713百万円
単体:107,018百万円
純利益 連結:1,668百万円
単体:1,064百万円
包括利益:△8,306百万円
純資産 連結:175,746百万円
単体:290,632百万円
総資産 連結:920,106百万円
単体:688,308百万円
従業員数 連結:27,371〔3,698〕人
単体:2,024〔450〕人※1
決算期 3月31日
会計監査人 新日本有限責任監査法人
主要株主 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口) 3.16%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 2.80%
CBNY DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO 2.26%
主要子会社 主要関係会社参照
外部リンク http://www.nsg.co.jp/
特記事項:経営指標は 2015年3月 第149期 有価証券報告書連結決算国際会計基準のため、「純利益」は親会社の所有者に帰属する当期利益、「包括利益」は親会社の所有者に帰属する当期包括利益、「純資産」は親会社の所有者に帰属する持分を記載。
※1従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は〔 〕内に人員数を外数で記載している。
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日本板硝子株式会社(にほんいたがらす、英文社名:Nippon Sheet Glass Company, Ltd)は、住友グループに属するガラス・土石製品を製造・販売する企業であり、住友グループ広報委員会にも参加する企業である。

概説[編集]

旭硝子と並ぶ世界大手の硝子メーカー。太陽電池用ガラスも製造。「NSG Group」として、ブランド名称の世界統一を図っている。

2006年に、同社より売上高最終利益の大きいピルキントンを6千億円で買収し、小が大を飲む合併と騒がれた。2008年に入り、ピルキントン出身のスチュアート・チェンバースが代表取締役社長に就任し、同時に委員会設置会社に移行しており、今後の経営はピルキントン主導で進むこととなると思われていた。

しかし、チェンバースは「日本の古典的サラリーマンは会社第一で、家族は二の次だが、私にはそれはできなかった」と日本特有の企業風土に馴染めなかったことを明かし2009年9月末に退任。後任には藤本勝司会長が社長に復帰。その後デュポンデルファイ・コーポレーションを経歴に持つクレイグ・ネイラーが社長に就任したが経営路線の違いにより2012年4月18日に辞任。吉川恵治が後任の社長となった。その後森重樹社長が継承。VA(VALUE ADDING)世界戦略を展開開始。

建築用スパッタ遮熱高断熱コーティングでは世界最強の米国カーディナル社と提携。ピルキントンのCVD高断熱コーティングと合わせ、今後のエコガラス世界戦略も期待される。新興国向けにフロート建築ガラス、自動車ガラスを積極展開。静電容量タッチパネル用ガラス基板ではシェアナンバーワン。蓄電池用材料大手。リチウムイオン電池用セパレーターなど新材料も開発。

現在、希望社員にストックオプションを付与することを検討中。

技術[編集]

スパッタ光触媒結晶化シード層技術[4]はNSGが自社開発した優れた技術である。

先行的な研究活動としては技術研究所および日本板硝子材料工学助成会がある。

先行技術としてはスマートガラスとして期待される調光ガラス燃料電池自動車などに期待される水素発生光触媒などに強み。

主力製品・事業[編集]

家庭向け[編集]

  • スペーシア - 中心部が真空で内面に金属膜を持つ高断熱複層ガラス(エコガラス)
  • セキュオ - 2枚のガラスの間に中間膜を入れた防犯性の高い合わせガラス
  • ペアマルチ - 2枚の硝子の間に密封した空気層をもたせる省エネルギーガラス
  • ペアマルチレイボーグ - 複層硝子の内面に金属膜を持つ遮熱高断熱複層ガラス(エコガラス)
  • ペアマルチレイボーグ光 - レイボーグの外面に光触媒を使った「お掃除簡単ガラス」(エコガラス)
  • ホームタフライト - 通常のガラスの3–5倍の強度を持つ強化ガラス
  • パイロクリア - 通常のガラスの6倍以上の強度を持つワイヤレス防火ガラス
  • あんみつガラス - 株式会社あけぼの通商と共同開発による既存住宅向けアタッチメント付き高断熱複層ガラス(エコガラス)

商業建築向け[編集]

  • ウム - 瞬間調光ガラス
  • サーモクロミックガラス(温度で日射をコントロールするガラス:ラミシェードペア)

通信・情報機器向け[編集]

  • セルフォック (Selfoc) - ロッド状ガラスの陽イオン交換による屈折率分布型レンズ(名称はself focusの略)
  • セルフォックレンズアレイ (SLA) - 屈折率分布型レンズ (Selfoc) を多数配列したスキャニング用光学レンズ

自動車・車両向け[編集]

  • ラミペーン (LAMIPANE) - フロントウインドウ用合わせガラス
  • サーライトT (THERLITE-T) - 熱線入り防曇ガラス。原則としてリアウインドウ用。但し日産・シビリアンのように一部側窓にも使われる場合がある。
  • ペアマルチ (PAIRMULTI) - 遮音性に優れる鉄道車両用複層ガラス。旧商標名マルチライト

主要事業所[編集]

沿革[編集]

  • 1900-1901年間 - 渋沢栄一らによって設立(品川硝子会社から事業移管)したガラス製造準備会社が技術導入等を頓挫、事業化断念と共に廃業[5]。なお、これが"日本板硝子"のルーツとなる[6]
  • 1918年11月 - コルバーン式製板法による板ガラスの製造を目的として、杉田与三郎が米国リビーオーエンスフォードグラス社(後にピルキントン社に買収)より特許権を取得し技術を導入、合弁で日米板ガラス株式会社として設立され、大阪市に本店を置く
  • 1919年5月 - 福岡県北九州市若松区に日本初の厚板ガラス製造工場である二島工場[7](1950年7月若松工場に改称)建設
  • 1931年1月 - 日本板硝子株式会社と現社名に変更
  • 1935年8月 - 三重県四日市市に四日市工場建設
  • 1941年3月 - 徳永板硝子製造株式会社を吸収合併し、尼崎所在の尼崎工場を加える
  • 1941年8月 - 東京支店設置
  • 1944年11月 - 尼崎工場の操業を休止し、住友化学株式会社に譲渡
  • 1947年8月 - 大阪支店及び小倉支店設置
  • 1948年8月 - 名古屋支店設置
  • 1949年11月 - 尼崎市に研究所設置
  • 1951年3月 - 京都府舞鶴市舞鶴工場建設
  • 1953年11月 - 小樽支店設置
  • 1961年6月 - 大阪市に本社ビル完成
  • 1961年6月 - 日本初の前面展望電車として誕生した名鉄7000系電車パノラマカー)にガラスを納入
  • 1963年
  • 1964年11月 - 舞鶴工場にフロート方式(ピルキントン社開発技術)による板ガラス製造設備新設
  • 1968年7月 - 伊丹市に研究所を新設移転
  • 1969年7月 - 千葉工場に型板ガラス製造設備新設
  • 1970年10月 - 日本安全硝子株式会社を吸収合併し、川崎及び京都市所在に川崎工場及び京都工場を加える
  • 1971年8月 - 千葉工場にフロート方式による板ガラス製造設備新設
  • 1971年11月 - マレーシアン・シートグラス社を設立
  • 1972年8月 - 小倉支店を福岡に移転し、福岡支店設置
  • 1973年5月 - 広島支店設置
  • 1977年12月 - 若松工場閉鎖[9]
  • 1978年6月 - 舞鶴工場にフロート方式による板ガラス製造設備新設
  • 1979年7月 - 日本硝子繊維株式会社よりガラス繊維の販売権の譲渡を受け、ガラス繊維の販売を開始
  • 1979年12月 - 日本硝子繊維株式会社土浦工場の管理運営を当社に移管し、土浦製造所として発足
  • 1980年7月 - 相模原製造所新設
  • 1983年10月 - 筑波研究所新設
  • 1986年9月 - ユナイテッドL-Nグラス社新設
  • 1987年4月 - 日本マイクロジーウール株式会社(後に株式会社マグに社名変更)を設立し、ガラス短繊維の製造及び販売業務を譲渡
  • 1987年10月 - NSGヨーロッパ社を設立
  • 1990年3月 - リビーオーエンスフォード社に資本参加
  • 1990年6月 - 川崎工場閉鎖
  • 1990年7月 - 相模原製造所を相模原工場に改称
  • 1991年11月 - 愛知工場を設置
  • 1993年4月 - トリプレックスセイフティグラス社に資本参加
  • 1995年3月 - ベトナムフロートガラス社設立
  • 1995年7月 - NSGアジア社設立
  • 1996年8月 - 蘇州板硝子電子有限公司を設立
  • 1996年11月 - NSGフィリピン社を設立
  • 1997年1月 - 天津日板浮法玻璃有限公司を設立
  • 1998年2月 - 舞鶴工場新フロート窯操業開始
  • 1999年4月 - 日本硝子繊維株式会社と株式会社マイクロオプトを吸収合併
  • 2000年7月 - 英国ピルキントン社に資本参加
  • 2000年12月 - 本社を大阪市中央区道修町から北浜に移転
  • 2001年4月 - 日本無機株式会社を完全子会社化
  • 2002年9月 - NSGヴェトロテックス社設立(ガラス長繊維事業)
  • 2004年7月 - 本店を大阪市から東京都港区海岸に移転。
  • 2006年2月 - 板ガラスの世界大手である英国のピルキントン社の買収で合意
  • 2006年6月 - 英国ピルキントン社を、スキーム・オブ・アレンジメント(被買収会社株主総会承認による現金買収)によって、完全子会社化
  • 2007年2月 - 東京本社並びに本店登記を現住所に移転
  • 2008年6月 - 委員会設置会社に移行。買収先のピルキントン出身のスチュアート・チェンバースが代表執行役社長に就任。持分法適用会社の株式会社マグをサンゴバン株式会社に譲渡
  • 2009年10月 - 日本無機株式会社の株式をダイキン工業株式会社へ譲渡。

主要関係会社[編集]

国内グループ企業[編集]

ガラス建材事業

  • 日本板硝子ディー・アンド・ジー・システム株式会社
  • 日本板硝子ウムプロダクツ株式会社
  • 日本板硝子北海道株式会社
  • 日本板硝子ビルディングプロダクツ株式会社
  • 日本板硝子ウィンテック株式会社
  • 西日本板硝子センター株式会社
  • 株式会社サンクスコーポレーション

自動車用ガラス事業

  • 株式会社栃木日本板硝子
  • エヌエスジーアッセンブリーサービス株式会社
  • 西日本モジュラーウィンドウ株式会社
  • 株式会社日本パーツ

高機能ガラス事業

  • 日本板硝子環境アメニティ株式会社

その他

  • カガミクリスタル株式会社
  • エヌ・エス・ジー資材サービス株式会社
  • 日本板硝子エンジニアリング株式会社

国外グループ企業[編集]

ガラス建材事業・輸送機材事業

  • Pilkington Group Ltd

取引先[編集]

ガラスを使用している自動車メーカー(ガラスにはNIPPON SAFETYのロゴが入っている)。

過去の提供番組[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 会社詳細(商号、住所等)”. 日本板硝子株式会社. 2015年8月14日閲覧。
  2. ^ 会社詳細(商号、住所等)”. 日本板硝子株式会社. 2015年8月14日閲覧。
  3. ^ 会社詳細(商号、住所等)”. 日本板硝子株式会社. 2015年8月14日閲覧。
  4. ^ 日本板硝子 - J-GLOBAL
  5. ^ 渋沢栄一記念財団による渋沢財閥ガラス製品国産化計画の変遷
  6. ^ 日本板硝子(株)『日本板硝子株式会社五十年史』(1968.11)(渋沢社史データベースより)
  7. ^ グリーンプラザ開発株式会社物件一覧
  8. ^ “きょう竣工式を迎えた日本板硝子千葉工場の雄姿、一期工事完成”. 千葉日報 (千葉日報社): pp. 朝刊 6. (1964年9月21日) 
  9. ^ 現在跡地はイオン若松ショッピングセンターになっている

外部リンク[編集]