キリンホールディングス

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キリンホールディングス株式会社
Kirin Holdings Company, Limited
Kirin logo.svg
Nakano Central Park South 20130721-1.jpg
種類 株式会社
市場情報




東証1部 2503
1949年4月30日上場
名証1部 2503
福証 2503
札証 2503
NASDAQ KNBWY
略称 キリンHD
本社所在地

日本の旗 日本
164-0001
東京都中野区中野4丁目10番2号

(中野セントラルパークサウス)[1]
設立

1907年2月23日麒麟麦酒株式会社[2]

(創業は1870年:「スプリング・バレー・ブルワリー社」)
業種 食料品
事業内容 ビール等酒類・飲料品・医薬品等の製造・販売の各事業会社を統括する持株会社
代表者 磯崎功典代表取締役社長[3]
資本金 1,020億4,579万3,357円[4]
(2015年12月31日)
売上高 連結2兆1,969億円
(2015年12月期)[5]
純資産 連結9,380億円
(2015年12月31日)
総資産 連結2兆4,437億円
(2015年12月31日)
従業員数 単体 77人、連結 39,888人[6]
(2015年12月31日)
決算期 毎年12月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人
主要株主 日本マスタートラスト信託銀行(信託口) 5.17%
日本トラスティ・サービス信託銀行(信託口) 3.77%
明治安田生命保険 3.61%
(2015年12月31日)
主要子会社 キリン株式会社
キリンビジネスエキスパート株式会社
キリンビジネスシステム株式会社
協和発酵キリン株式会社
小岩井乳業株式会社
キリンエコー株式会社
関係する人物 ウィリアム・コープランド
T・グラバー
J・ドッズ
岩崎弥之助
渋沢栄一
三宅占二
外部リンク キリンホールディングス
特記事項:2007年7月1日付で純粋持株会社に移行し、現社名に商号変更
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キリンホールディングス株式会社(Kirin Holdings Company, Limited)は、飲料事業会社のキリン株式会社を中核とする、キリングループの持株会社(ホールディングカンパニー)である。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[7]・三菱広報委員会[8]の会員企業である[9][10]

概要[編集]

1870年ノルウェーアメリカウィリアム・コープランド(William Copeland)が横浜居留地・山手123番(2016年現在の横浜市中区諏訪町・北方小学校付近、2016年現在キリン園公園として記念碑が建つ)に設立した、日本で初めて大衆向けにビールを醸造・販売した企業「スプリング・バレー・ブルワリー(コープランドビール)」を起源としている。そのため、日本のビール産業の草分け的存在として認知されている。

その後、日本初のビアガーデンの開業、経営破綻(工場の一時閉鎖)、トーマス・ブレーク・グラバー岩崎弥之助らによる企業再建(「ジャパン・ブルワリー(二代目)」を設立)などの変遷を経て、1907年三菱財閥傘下の日本国籍会社「麒麟麦酒」として新発足し、第2次世界大戦後は、国内ビールのシェアの首位を獲得。アサヒビールスーパードライの台頭までは、継続的に首位を守った。2016年現在は、アサヒビールに首位を譲っているが、創業以来の独特の苦みとコクをウリにしたビールの固定ファンの存在と、新商品の投入合戦で、熾烈なシェア争奪戦を繰り広げている。ただし、最近ビールや低アルコール飲料の新商品を大量投入しており、ビール系飲料のラインナップ数とビール系飲料以外も含めた酒類の販売高は業界一となっている。

近年は、酒類事業とバイオ事業を基軸にした総合企業を標榜し、永昌源との業務・資本提携、武田薬品から調味料事業を買収する(現キリン協和フーズ)などの多角化を行い、2007年7月1日、それまでの事業持株会社から、純粋持株会社へ移行し、キリンホールディングスと社名変更した。

それと前後して、会社分割を行い、事業子会社として、国内酒類事業会社の麒麟麦酒(旧・キリンホールディングス)、医薬品事業会社のキリンファーマ(現・協和発酵キリン)、経理・人事など間接業務を取りまとめる会社のキリンビジネスエキスパートなどを設立。また、2006年10月1日に飲料事業を担当するキリンビバレッジを完全子会社化し、同年12月にメルシャンを友好的な株式公開買い付け(TOB)によって子会社化し、2007年4月1日からは、メルシャンとの営業の共同展開を開始。また、RTD(低アルコール飲料)・焼酎などの研究開発機能をキリン醸造研究所に集約。2007年7月1日からは、RTD、焼酎、梅酒、洋酒(一部商品を除く)、合成清酒の販売を麒麟麦酒へ移管し、逆に麒麟麦酒のワイン販売事業をメルシャンへ移管。物流部門ではメルシャンから移管を受けたRTDは麒麟麦酒の物流網(キリン物流、2016年現在はキリン株式会社傘下のキリングループロジスティクス)に統合し、ワイン、梅酒、洋酒、中国酒、合成清酒はメルシャン物流網に統合した。なお、メルシャンからキリンへ移管された商品のブランド名は、順次メルシャンからキリンへ変更されている。

なお、2007年6月30日までの「キリンホールディングス株式会社」は、持株会社の準備会社(企画部門)として設立された会社であり、2007年7月1日に麒麟麦酒株式会社(旧)が担っている国内での酒類の製造・販売事業を引き受け、事業会社として「麒麟麦酒株式会社(新)」と社名変更している。逆に、麒麟麦酒株式会社は「キリンホールディングス株式会社(新)」と社名変更し、純粋持株会社へ移行している。

2009年7月13日、複数のマスメディアにより、サントリーホールディングスとの経営統合に向け交渉している事が報道された。[11][12][13]狙いは日本が市場として縮小する中で、海外に商機を拡大するのが目的とされている。しかし統合比率などで両社の隔たりが大きすぎたことから、2010年2月8日に交渉中止を発表した[14]

2013年1月1日に、国内での飲料事業を統括するための新会社として、キリン株式会社が設立(キリングループオフィス株式会社の事業内容と社名を変更)され、主要子会社である麒麟麦酒株式会社、キリンビバレッジ株式会社、メルシャン株式会社の全株式を同社に移管した。

歴史[編集]

※2007年7月1日以前の麒麟麦酒グループの歴史は麒麟麦酒にて説明している。また、2007年7月1日以降の各事業子会社の詳細は、各事業会社の項目にて説明している。

  • 2007年
    • 7月1日 - 麒麟麦酒株式会社をキリンホールディングスに商号変更し、純粋持ち株会社に移行。
      • 持ち株会社の準備会社として運営されていた旧・キリンホールディングスを事業子会社の麒麟麦酒株式会社(新)に商号変更。国内酒類事業(ビール系飲料、RTD)を同社に移管し、さらに、子会社のメルシャンからは、RTD、焼酎、梅酒、洋酒(一部商品を除く)、合成清酒の販売が麒麟麦酒株式会社(新)に移管され、逆に麒麟麦酒株式会社(旧)のワイン販売事業をメルシャンへ移管した。
    • 10月22日 - 協和醱酵工業の友好的買収を公表。TOBと傘下の医薬品事業子会社キリンファーマとの統合により、協和醱酵工業を子会社化する。
    • 12月28日 - 豪州最大手の乳製品・果汁飲料会社ナショナルフーズ社を、現地法人を介して買収・完全子会社化。
  • 2008年4月1日 - 協和醱酵工業が株式交換によりキリンファーマを完全子会社化、協和醱酵工業を連結子会社とする。
  • 2009年
    • 4月1日 - キリンヤクルトネクストステージをヤクルトに完全移管(株式売却)し「ヤクルトヘルスフーズ」となりグループから離脱する。協和発酵フーズ株式会社とキリンフードテック株式会社が合併し、「キリン協和フーズ株式会社」が発足。
    • 5月22日 - フィリピン・サンミゲル社の全保有株式(約20%)を売却。代わってサンミゲルのビール事業をスピンオフしたサンミゲルビール社の株式約48%を取得し連結子会社化。
    • 10月21日 - 1998年から出資していた豪州ビール大手ライオンネイサン社の全株式を取得・完全子会社化。23日にはナショナルフーズを傘下に置く現地法人に株式を譲渡。
  • 2011年11月4日 - ブラジルのビール大手スキンカリオールを完全子会社化すると発表。
  • 2013年
    • 1月1日 - 麒麟麦酒・キリンビバレッジ・メルシャン3社の全株式を子会社のキリングループオフィス(旧・キリンビジネスエキスパート)に譲渡、キリングループオフィスは「キリン株式会社」に商号変更。また信州ビバレッジをキリンビバレッジに譲渡。
    • 4月・5月 - グループ会社を含め本社機能を東京都中野区の中野新都心地区(中野四季の都市)にある「中野セントラルパークサウス」に移転[15]
  • 2015年
    • 12月期の決算で、ブラジル子会社で1100億円の減損が発生し、上場来初の赤字(473億円)決算となった。[16]

企業活動[編集]

サッカー日本代表の公式スポンサーである。過去には日本オリンピック委員会のオフィシャルパートナーでもあった。

主要事業子会社[編集]

国内綜合飲料事業[編集]

  • キリン株式会社 - 国内綜合飲料事業における統括会社(中間持株会社)。元々は持株会社制に移行したときに間接部門を麒麟麦酒株式会社から承継して事業を開始した(旧)キリンビジネスエキスパート株式会社を前身としており、2011年1月からは組織再編により商号をキリングループオフィス株式会社に商号変更していた。2013年1月に当社が保有していた麒麟麦酒株式会社・キリンビバレッジ株式会社・メルシャン株式会社の全株式、および3社の企画広報・研究開発部門を譲り受け、事業目的を変更したうえで現社名に商号変更された。
  • 麒麟(中国)投資有限公司 - 中国における酒類事業の統括や新たな投資先の探索などの事業開発、長江デルタ地域におけるキリンブランドの販売を行う。
  • キリンビジネスエキスパート株式会社- 2011年1月に(旧)キリンビジネスエキスパート株式会社から標準定型サービスと専門サービス機能を譲り受けて事業を開始した機能分担会社。
  • キリンビジネスシステム株式会社 - グループ内における情報システムに関連した事業を行う機能分担会社。

海外綜合飲料事業[編集]

医薬・バイオケミカル事業[編集]

その他事業[編集]

公益法人[編集]

かつてのグループ会社[編集]

国際酒類事業[編集]

  • サン・ミゲル(フィリピン) - サン・ミゲルビール設立に伴い、全株式を売却した上でサン・ミゲルビールに直接出資している。

一般食品事業[編集]

  • ナガノトマト - 飲料製造部門を「信州ビバレッジ」として分割後、MBOにより独立。

アグリバイオ事業[編集]

  • ジャパンアグリバイオ - 旧・キリンアグリバイオ。花卉事業を手がけ、カーネーションは世界トップシェア。オランダの投資会社に売却。
    • ジャパンポテト - ジャパンアグリバイオ子会社。

脚注・出典[編集]

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関連項目[編集]

外部リンク[編集]