ウルトラマン (1991年版ゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Jump to navigation Jump to search
ウルトラマン
ジャンル 2D対戦型格闘ゲーム
対応機種 スーパーファミコン
開発元 ベック
発売元 バンダイ
ディレクター 石上幹雄
デザイナー 林広之
プログラマー M.フルサワ
K.ノムラ
音楽 和久田貴浩
美術 林広之
シリーズ ウルトラシリーズ
人数 1人
メディア 4メガビットロムカセット[1]
発売日
  • 日本 1991年4月6日 (1991-04-06)
  • アメリカ合衆国 1991年10月
  • ヨーロッパ 1991年
その他 型式:
  • 日本 SHVC-UM
  • アメリカ合衆国 SNS-UM-USA
  • ヨーロッパ SNSP-UM-EUR
テンプレートを表示

ウルトラマン』は、1991年バンダイからスーパーファミコン用として発売された2D格闘ゲームと劇中に登場するヒーローの名称。特撮テレビシリーズ『ウルトラマン』(1966年 - 1967年)を原作としている。

概要[編集]

ウルトラマンを操作して怪獣を倒していく、全10面(アーケード版は全13面、ゲームボーイ版は全9面)の2D対戦型格闘ゲーム。普通の格闘ゲームと違い、怪獣の体力を0にしただけでは倒すことはできず、怪獣の体力を0にしてからスペシウム光線を使うことで倒せる。

ウルトラマンも怪獣も、時間経過とともに体力が徐々に回復する。ウルトラマン側はさらに、時間経過とともに必殺技ゲージが溜まっていく。16目盛り4×4の4段階に分かれている。消費の少ない順にスラッシュ光線、アタック光線、ウルトラスラッシュ、スペシウム光線が使える(SFC版ではSL、AT、US、SPと頭文字のみ記載。アーケード版ではSLASH、ATTACK、ULT.S、FINALと記載)。これとは別に、目盛り1つ分を消費してウルトラバリヤーが使える。

原作を再現した演出として「3分以内に倒さなくてはならない」「残り時間が60秒をきるとカラータイマーが点滅を始め、BGMが変化する」などがある。特にアーケード版では、特殊な演出がされている怪獣が多い。

登場怪獣[編集]

宇宙怪獣 ベムラー
1stステージに登場。光線を吐く。
地底怪獣 テレスドン(アーケード版5thステージ)
火炎を吐く。長い尻尾攻撃もあり。ゲームボーイ版では削られている。
棲星怪獣 ジャミラ(アーケード版では4thステージ、ゲームボーイ版では5thステージに登場)
火炎を吐く。テレスドンと違い、射程距離が無限。倒した後の演出が他と違い、科特隊がジャミラの墓標で追悼するシーンになっている。またアーケード版では止めがスペシウム光線ではなく、ウルトラ水流になる。
四次元怪獣 ブルトン(アーケード版では6thステージ、ゲームボーイ版では4thステージに登場)
回転体当たり、金縛り光線、隕石召喚、ワープ、バリヤーなど、特殊な攻撃が多い。原作と違い、戦闘時は暗雲が立ち込めているが、倒すと晴れる。
どくろ怪獣 レッドキング(アーケード版では10thステージ、ゲームボーイ版では3rdステージに登場)
岩を投げてくる。戦うのは初代ではなく2代目である。
宇宙忍者 バルタン星人(アーケード版では3rdステージ、ゲームボーイ版では2ndステージに登場)
大ジャンプ、光線、分身の術などを使う。
古代怪獣 ゴモラ(アーケード版では8thステージ、ゲームボーイ版では6thステージに登場)
体当たりと、尻尾で締め付ける攻撃を持つ。
悪質宇宙人 メフィラス星人(アーケード版では11thステージ、ゲームボーイ版では7thステージに登場)
大ジャンプキック・投げ・光線・ダッシュなどはウルトラマンに近い。ワープもできる。スペシウム光線を撃つとメフィラスも光線を撃って相殺。「宇宙人同士が争っても仕様が無い」という会話デモが発生してステージクリア。原作と違い、戦闘時は夕方になっている。
怪獣酋長 ジェロニモン(アーケード版12thステージ)
反重力光線と羽根飛ばし攻撃を持つ。ゲームボーイ版では削られている。原作と違い、戦闘時は雷雲が立ち込めている。
宇宙恐竜 ゼットン
最終ステージに登場。大ジャンプキック・投げ・赤色光線・ワープ・バリヤーなど強力な攻撃を多数持っている。
ゼットンの体力を0まで削ってウルトラマンがスペシウム光線を撃つと、原作通りこれが防御されてゼットンから撃ち返されたビームの前に倒されるデモが発生。その後、科特隊隊員がペンシル爆弾をゼットンに発射するミニゲームが開始。1発でも命中するとエンディングだが、命中せず弾数がなくなるとゲームオーバーになる。なお、ペンシル爆弾の弾数は残機数+1(ただし最大9発。また、アーケード版では残機の概念がないため2発固定、失敗すると設定にかかわらずコンティニュー不可)。難易度イージーではスタッフロールは流れず、赤い玉(ゾフィー)が飛んでいって「終」の文字が表示される。ノーマルかエキスパートだとスタッフロールあり。背景はウルトラマンとゾフィーが光の国に帰っていくムービー。

アーケード版に登場する怪獣[編集]

透明怪獣 ネロンガ(2ndステージに登場)
電撃攻撃を行い、時々透明になる(見えなくなるだけで攻撃は当たる)。
磁力怪獣 アントラー(7thステージに登場)
ウルトラマンがスペシウム光線を撃つと、科特隊隊員がバラージの青い石を投げるデモが発生。

アーケード版とゲームボーイ版に登場する怪獣[編集]

宇宙忍者 二代目バルタン星人(アーケード版では9thステージ、ゲームボーイ版では8thステージに登場)
初代とは使う技のタイミングが若干違う。アーケード版では止めはウルトラスラッシュ(原作ではウルトラスラッシュによって切断されたため)。

ワンダースワン版にのみ登場するキャラクター[編集]

ウラン怪獣 ガボラ
にせウルトラマン
毒ガス怪獣 ケムラー
ゾフィー(隠しキャラクター)
SFC版とアーケード版はエンディングのみ登場。

他機種版[編集]

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 売上本数
1 ウルトラマン
  • 日本 1991年4月 (1991-04)
アーケード ベック バンプレスト 業務用基板 - -
2 ウルトラマン
  • 日本 1991年12月29日 (1991-12-29)
ゲームボーイ ベック ベック 1メガビットロムカセット DMG-UNJ -
3 ウルトラマン
  • 日本 1993年4月9日 (1993-04-09)
メガドライブ ヒューマン マーバ 4メガビットロムカセット[2] T-16023 -
4 ウルトラマン 光の国の使者
  • 日本 2001年6月21日 (2001-06-21)
ワンダースワンカラー バンダイ バンダイ ロムカセット SWJ-BANC11 -
リメイク版
5 ウルトラマン
バンダイコレクション
  • 日本 2006年1月20日 (2006-01-20)
携帯電話
iアプリ
バンダイ バンダイネットワークス ダウンロード - -
6 ウルトラマン
  • 日本 2006年11月15日 (2006-11-15)
携帯電話
S!アプリ
バンダイ バンダイネットワークス ダウンロード ダウンロード -
スーパーファミコン版
  • バンダイのスーパーファミコン参入第1弾ソフト。
アーケード版
  • バンプレストより発売(タイトル画面の著作権表記にはバンダイの記述もあり)。本作が同社のアーケードゲーム初参入作品である。スーパーファミコン版とほぼ共通の内容だが、ステージの構成が異なる。
ゲームボーイ版
  • ベックより発売。スーパーファミコン版の移植だがゲーム機の性能の関係上かなり簡略化されている。通信による対戦機能が追加。
メガドライブ版
ワンダースワンカラー版
  • 基本的な戦闘システムは同じだが、グラフィックは一新されている。細かい演出や新モード、新怪獣とゾフィーの追加(逆に削除された怪獣もいる)、怪獣も操作可能など、大幅にリメイクして移植された作品。
携帯電話版
  • システム、登場怪獣の数はスーパーファミコン版と同じだが、音声の変更、難易度がハード、エンディングムービー(クレジット)がない(後で発売された他キャリアのアプリもおなじ)。

スタッフ[編集]

  • 監督:石上幹雄
  • 助監督:J.センダ、平野雄二
  • 監修:東海林隆、尾形和正
  • 企画演出:林広之
  • 制作:M.フルサワ、K.ノムラ
  • 美術:林広之
  • 音楽:和久田貴浩
  • 特殊音響:林徹、和久田貴浩

評価[編集]

評価
レビュー結果
媒体 結果
ファミ通 30/40点 (SFC)[3]
(シルバー殿堂)
22/40点 (MD)[4]
ファミリーコンピュータMagazine 23.2/30点 (SFC)[5]
メガドライブFAN 17.7/30点 (MD)[6]
メガドライブ大全 肯定的 (MD)[7]
受賞
媒体 受賞
第5回ゲーメスト大賞 ベストアクション賞 9位 (AC)[8]
ベスト演出賞 8位 (AC)[8]
年間ヒットゲーム 27位 (AC)[8]
スーパーファミコン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計30点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[3]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.2点(満30点)となっている[5]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「オープニングタイトルや、3分間しか闘えないシステムなど、TVで見て育った世代やマニアにはたまらない内容になっている」と紹介されている[5]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 4.3 4.0 3.6 3.7 3.9 3.8 23.2
アーケード版

ゲーム誌『ゲーメスト』(新声社)誌上で行われていた「第5回ゲーメスト大賞」(1991年度)において、ベストアクション賞9位、ベスト演出賞8位、年間ヒットゲーム27位を獲得した[8]

メガドライブ版
  • ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では6・6・5・5の合計22点(満40点)となっている[4]
  • ゲーム誌『メガドライブFAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.7点(満30点)となっている[6]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「パンチ、キック、光線技などで敵にダメージを与え、最後にスペシウム光線でとどめをさすという、TVどおりの設定がマニアの血を熱くする」と紹介されている[6]
項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.3 2.8 3.3 2.9 2.8 2.6 17.7
  • ゲーム本『メガドライブ大全』(2004年太田出版)では、「二頭身のSDキャラでなく、初めて『八頭身のウルトラマン』をゲーム化しようとした鼻息は高く買える作品」、「『トドメはスペシウム光線』のこだわりにも共感できるが、ベムラーを体力0まで痛めつけても、必殺技のゲージが不足して、マンが時間切れで倒れるのはすっきりしない。『バラージの石』ほか演出は充実」と評している[7]

関連作品[編集]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 「5月24日号特別付録 ファミコンディスクカード ゲームボーイ スーパーファミコン オールカタログ」、『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第10号、徳間書店1991年5月24日、 240頁。
  2. ^ 「7月号特別付録 メガドライブ&ゲームギア オールカタログ'93」、『メガドライブFAN』第5巻第7号、徳間書店1993年7月15日、 7頁。
  3. ^ a b ウルトラマン まとめ [スーパーファミコン]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月12日閲覧。
  4. ^ a b ウルトラマン [メガドライブ]/ ファミ通.com” (日本語). KADOKAWA CORPORATION. 2016年3月12日閲覧。
  5. ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 169頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  6. ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」、『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、 827頁、 ISBN 雑誌26556-4/15
  7. ^ a b 「Chapter 02 1989年」『メガドライブ大全(企画・編集:CONTINUE)』 太田出版2004年9月29日、163頁。ISBN 9784872338805
  8. ^ a b c d 「ゲーメスト大賞11年史」、『GAMEST MOOK Vol.112 ザ・ベストゲーム2 アーケードビデオゲーム26年の歴史』第5巻第4号、新声社、1998年1月17日、 16 - 17頁、 ISBN 9784881994290

外部リンク[編集]